アメリカン・ビューティー (吹替版)のオープニング

朝の住宅街。

レスター「私の名前はレスター・バーナム。ここが私の住む町だ。ここが私の通り。これが私の生活だ。歳は42歳。1年経たぬうちに私は死ぬ」

レスターの自宅。
レスターが寝ており、めざまし時計が鳴り、レスターがそれを止める。

レスター「もちろんそんなこと、今は知らない。ある意味では私は既に死んでた。」

花を採っている妻・キャロリンことキャロライン・バーナムが写る。

レスター「これが妻のキャロリン。植木ばさみの枝へと庭のガーデンがぴったりマッチしてる。これは偶然ではない」

犬が近隣住民に向かって吠える。

近隣の人「リッキー静かに!一体どうした?」「どうしたんだ?」

|レスター「彼は隣のジム。そして彼の恋人のジム」

レスターはキャロリンの様子を窓からひそかに見ていた。

キャロリン「おはよう!」
近隣の人「おはようキャロリン!」
キャロリン「まあ素敵なネクタイ!いい色なの?」
近隣の人「拝見しても見事なバラですね。大きな蕾どうやったらつくれるんですか?」
キャロリン「実は秘けつがあるの。肥料に卵の殻を混ぜるのよ」

レスター「ああ、妻を見てるだけで疲れる。昔はあんなふうではなかった。妻は幸せだった。幸せな夫婦だった。」

変わって娘・ジェーンがパソコンでスケジュールや手術関係の情報見る。

レスター「私の娘のジェーン。一人っ子だ。ジェーンは典型的なティーンエイジャーだ。怒ったり、間誤付いたり、常に情緒不安定。そんなのは今だけど言ってやりたいが、娘に嘘はつきたくない。」

出発準備が整ったキャロリンがクラクションで鳴らす。

キャロリン「ジェーン、あなたわざとダサく見せたいの?」
ジェーン「そう」
キャロリン「それはおめでとう見事成功してるわ」

するとレスターも後から家を出てくる。

キャロリン「レスター、どうせならゆっくりして頂戴。起こしそうだから」
レスター「悪い」

レスターがそれを言うとかばんのロックをかけ忘れたのか書類などの収納物が散らばる。

ジェーン「決まったねパパ」

レスター「妻と娘も私を人生の敗北者だと思ってる。そうその通りだ」

バーナム一家らは、運転するキャロリンを筆頭に仕事場へと向かっていた。

レスター「私は何かをうしなった。何をしなかったかと聞かれると、答えはあるな。うちはこんなふうじゃなかった。この脱力感…しかしあきらめるな。今からでも遅くない。きっと元に戻れる。」

※規約に問題となる描写があったので一部は省略・変更させていただきました。

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最終更新:2017年07月07日 21:35