理想の女 (吹替版)のエンディング

20代の女性のメグ・ウィンダミアは夫ロバートは南イタリアへ来たミセス・アーリンと接触し、ダーリントン卿やタピィとの夜のパーティーで交流でトラブルが起きた後、アーリンは何らかの秘密がある理由でイタリアを出ようとしていた。

ロバートは自宅に戻り、寝室にいたメグの元へ立ち寄る。

ロバート「朝までジョンのヨットにいた。ゆうべは飲み過ぎたよ。許してくれるかい?」
メグ「私、夕べ馬鹿な事をしてたわ。愛し…」

メグがそれを言う途中、ロバートが抱き着く。

ロバート「僕ももっと大馬鹿だ。幸せをぶちこわした。あんな事になるとは…でもこれで良かったろ?」
メグ「パピィ?」
ロバート「約は解消になったよ」
メグ「それ、どういうことなの?」
ロバート「ゆうべ、船の寝室で婦人がジョンを待ってた。ぼくはひどく酔ってて、扇子を見ててっきり…まさかあんなことに彼女が…君の扇子と間違えた」
メグ「それはちがうわ」
ロバート「もちろん違う。盗もうとしたんだ。君の予感が当たった。ジョンがタピィのした仕打ちが酷すぎるよ」
メグ「彼女は盗んでない。扇子は…」

すると使用人が声をかけてくる。

使用人「アメリカから国際電話です、お父様からですわ」
ロバート「かけ直す」
メグ「ねぇ心配なさるわ。私が出る」
ロバート「愛してる」
メグ「私も」
使用人「それとお客様がこれをお持ちです」

使用人が持っていたのは船内に置き忘れてあった扇子であり、ロバートは受け取る。

ロバート「ありがとう」

一方でアーリンはメグの写真を見ており、その中で幼少時代のメグのロケットをかばんにしまう中、ロバートがやってくる。

ロバート「何しに来た?約束したはずだろ」
アーリン「扇子を返しに来たの。奥さまのご機嫌はいかが?」
ロバート「妻にはもう近づかないでくれと」
アーリン「様子を尋ねただけよ」
ロバート「正体を明かしたいのなら僕から話す」
アーリン「これはあたしの秘密よ」
ロバート「よく、隠せたな。それともに20年間」

ロバートはアーリンの正体を見抜き近よる。

ロバート「娘がいることを忘れてたな」
アーリン「同じ年ごろに、女の子を見る度に鍵をかけたの。毎日午後3時になるのが怖かった。中途半端な時間ですべてがなくて、ドアがあいてしまうからよ」
ロバート「メグなどの愛情などを持っていない。君は自分のことしか考えていない。」
メグ「ロバート?」

するとメグがやってくる。

メグ「お父さまがあなたに大事な話があると…」

するとメグはアーリンがいるのに気づく。

ロバート「彼女これを返しに来たんだ。もう帰るとこだ。」
メグ「待って、あなたにお話しがあるの…」
ロバート「飛行機に遅れる」
メグ「すぐ済むわ。ロバート、電話でお父さまをお待たせするの?ロバート?」
ロバート「飛行機に乗らないと、後悔しますよ」

ロバートは立ち去る。

アーリン「あなたが無事に帰れたか気になって」
メグ「私の証人になってほしいの。あなたしかいないわ」
アーリン「証人って?」
メグ「彼に話すの」
アーリン「あなたが抱えた重荷は人に託さず自分で背負わなきゃ。告白すれば彼も苦しめる事になるのね。」
メグ「でもみんながあなたが…」
アーリン「言わせていいの。気にしないで」
メグ「そういうわけにはいかないわ。私のせいで婚約を解消したんでしょ?」
アーリン「私の親切を無駄にしたいのかしら?」
メグ「真実を話すべきよ」
アーリン「愛し合ってる。それが真実よ」
メグ「何故、私なんかのために、あなたの幸せを犠牲にするの?」
アーリン「わけを話すわ。その前に彼に告白しないと約束してくれる?一番、神聖なものに誓って」
メグ「お母さんに誓うわ」
アーリン「今なんて…?」
メグ「私の守護天使よ、母が理想の人なの。」
アーリン「親は自分を超えてほしいと子に願うわ。」
メグ「私を恥に思うわね…」
アーリン「どんな人間だって弱い部分があるのよ。それを発見しながら成長していくの。お母さんはきっと誇りに思ってるはずよ」
メグ「そうかしら?」
アーリン「これ以上、確かなことはないわ」
メグ「じゃあ、誓う。何か話しがあるんでしょ?」
アーリン「ないわ。もう行かないと。さよなら、お元気で」

アーリンはメグとロバートの豪邸を出ると、ロバートがやってくる。

ロバート「アーリン婦人、話したのか?」
アーリン「いい?」
ロバート「どうかした?」
アーリン「母親がいたの」
ロバート「ロケットの写真か?おとぎ話だ」
アーリン「やさしく聡明な母親があの子を守ってる。取り上げることはできない。あなたもでしょ?」

アーリンはロバートに握手をすると車に乗る、ロバートはアーリンから貰った1000ドルを見ると、その車は出発する。
変わって飛行場。
アーリンはアメリカ行きの飛行機に乗る、一方でロバートとメグはベッドで一緒に寝ていた。

メグ「一晩だけ、あなたのことを疑ってたの」
ロバート「僕も君を1分だけ疑ってた」
メグ「正しかった」
ロバート「何が?」
メグ「アーリン夫人が言ったの。見たくないものから目をそむけていると、罠に落ちるって。危なかったわ」
ロバート「賢い女性だ」
メグ「とてもいい人よ」
ロバート「思ってるのね」

ロバートはメグにキスをする。
一方でアーリンは出発の準備の中で席のポケットに見覚えのある扇子があるのに気づき取り開く中、ある男性に声をかけられる、声をかけたのはタピィだった。

タピィ「彼女からだ。」
アーリン「彼女?」
タピィ「メグだよ、出会った記念だそうだ。話しも全部聞いたよ」
アーリン「全部って?」
タピィ「何もかもだ。タイヤがパンクしたことや、ブラジル人の運転手の娘がハンドバックを無くした話も、私も言い訳をしたいが、何も思いつかない、早とちりして最悪の事を考えた。ところで行き先は?」
アーリン「知らない」
タピィ「着いたら結婚しないか?」
アーリン「あなたにふさわしい人がいるはずよ。」
タピィ「私は実をいうと、悪人なんだ」

アーリンとタピィは手をつなぎ、2人が乗っていた飛行機が夕暮れを背景に飛び立つ。
変わって、その映画のシナリオを題材にした劇中劇の映画の映像となる。

男「君は愛の戦いで死を遂げた」
ロバート「ただのかすり傷さ」
男「男が責めれば女を守る。だが退却すれば女は逃げ道を絶たれる、締めはない」
ロバート「僕と女はわかりあえないな」
ダンディ「たかが化かしあうことで精いっぱいだからな」
男「まぁ、なんだダンディ。寝てるのか?」
ダンディ「私はダチだろ」

最後はロバートとその男は笑顔で笑う。


(終)

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最終更新:2017年07月07日 22:25