クリムゾン・タイド (字幕版)のエンディング

反乱軍が核攻撃の脅迫によってアメリカ政府の命でオハイオ級原子力潜水艦「アラバマ」のクルーらが出撃する中、反乱軍の攻撃、様々なトラブルの中でそれによる米国市民の大量の死がせまる中、犠牲がありながらも潜水艦の機能が回復しラムジー大佐がミサイル発射をなんとか中止させることに成功した。
それに歓喜するハンター少佐を筆頭するクルー達。

ラムジー「副長が指揮を」

ラムジー大佐は指令室を立ち去る。

ハンターは報告書類を見るとそこには「反乱軍は無条件降伏、敵艦は帰港」と書かれており、その書類を丸める。
ラムジー大佐が立ち去る中でクルーらが敬礼する。

11月2日 地中海。
再び空母でニュースキャスターであるバレリアニが報道していた。

バレリアニ「今朝未明、ロシア軍の突入、抵抗は意外に少なく、散発的な戦闘のみ」

ロシア軍が反乱軍の所へ突入する様子となる。

バレリアニ「反乱軍も同胞とは戦いにくかったようで、即時降伏です。世界に拡大すると思われた危機は死者100人未満で終わりました。核基地もロシア政府が奪回しました」

ロシア政府の大統領が反乱軍を鎮圧した事を演説をする。

バレリアニ「地中海に浮かぶ、仏空母フォッシュから、バレリアニがお送りしました」

変わって米国海軍基地 パールハーバー。
そこではラムジーとハンターがアンダーソン少将によって海軍の査問が行われていた。

アンダーソン「ハンター少佐、すぐに済む。当委員会は11月1日、USSアラバマで起きた、戦略ミサイル発射準備を調査するため招集された。アラバマの乗組員の証言および同艦艦長の証言に基づき、潜水艦隊に勧告を行う。」
ハンター「私の証言なしで?」
アンダーソン「問題でも?」
ハンター「いささか」
アンダーソン「ラムジー大佐とは30年来の仲だ。幾度となく共に戦った。大佐は決して嘘をつかん。私の関心はシステムの崩壊にある。今回の場合、君ら指揮官は、指揮系統を保持したまま意見の相違を解決できなかった。君は正しかったと思ってるな、だが軍規をそのまま解釈すれば、君らは2人とも正しくまた間違ってもいる。このジレンマは当委員会や海軍、我が国全体が今後もずっと考えねばならん問題だ。ここだけの話君ら、の行為は言語道断だ。米軍の原子力潜水艦で反乱を起こし核兵器発射の手順を破ったんだ。次は我々の公式な結論だ。諸君の艦での行動は海軍の良き伝統に沿い祖国の利益にもかなう、よって当委員会は以下の勧告を行う。祖国への長く献身的な奉仕をかんがみ、ラムジー大佐の退役の申し出を受諾、そして大佐の推薦をく少なからずも考慮しハンター少佐に次期艦長の職を与えるものとする。むろん勧告に異議があれば別だがな。」
ハンター「ありません」
アンダーソン「ラムジー大佐?」
ラムジー「ありません」
アンダーソン「解散」

海軍の査問が終わるとラムジー大佐とハンター少佐が基地の外から出てくる。

ハンター「大佐」

ラムジー大佐は振り向く。

ハンター「礼を言います」
ラムジー「私は間違ってた。リピッツァナーはスペイン生まれだ。」
ハンター「ですね」

最後はハンター、ラムジーそれぞれが敬礼し、ラムジー大佐が査問中に将校に預けた愛犬と共に去ったところで終わる。

1996年1月現在、核ミサイル発射の権限と能力は原潜艦長の手にはない。
最終決定は合衆国大統領が行う(翻訳字幕)


(終)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年07月07日 22:46