ウルトラマンコスモスとジャスティス、そして2人の合体した伝説の戦士・ウルトラマンレジェンドの力により、地球の全生命をリセットせんとする宇宙予言司デラシオンの脅威は去った。
朝焼けの照らす林に、ムサシとジュリ(ジャスティスの人間態)が降り立つ。
ジュリの手のひらには飴玉。
地上で触れ合った幼い少女からのプレゼントである。
その一つを口に含み、目を閉じ、静かに息をつく。
自分に微笑みかけているムサシに気づいたジュリは、もう一つの飴玉を差し出す。
ジュリ「どうだ? 甘いぞ」
ムサシがそれに手を伸ばしかけるが、手を引っ込める。
ムサシ「やめとこう。君にとって、大事な物らしいから」
アヤノや仲間たちが大きく手を振り、ムサシを迎える。
アヤノたち「おぉい!」「お──い!」「ムサシ──っ!」「ムサシ──っ!」
ムサシ「アヤノ、みんな……! ジュリ、その味でまた地球を、僕の仲間たちを思い出してくれ」
ムサシがアヤノたちのもとへ駆けて行く。
アヤノ「ムサシ──っ!」
ムサシ「アヤノ! みんなぁ!」
ジュリ「『信じれば、夢は叶う』──か」
アヤノたち「お──い!」「お──い!」
空にはフブキのテックライガーが舞っている。
フブキ「ありがとう…… ムサシ」
彼方でムサシたちを見守っていたギャシー星人のジーンとシャウが、朝もやの中に姿を消す。
シャウ「さようなら、ムサシ……」
ドイガキ「ムサシ、良かったぁ!」
アヤノ「ムサシ──っ!」
ムサシ「アヤノ! イェ──イ!」
アヤノ「イェ──イ!」
ムサシがアヤノとハイタッチ。
他の仲間たちともハイタッチをかわし、揉みくちゃの手荒な大歓迎を受ける。
立ち去ろうとしていたジュリがムサシたちの様子を振り返り、初めての笑顔を見せる。
エンディングテーマに乗せてのエピローグ。
ついにムサシと怪獣たちの、宇宙への出発のときが来た。
宇宙船コスモ・ノアの操縦席にムサシが座し、操縦桿を握っている。
音声『コスモ・ノア、各システム異常なし、順調です』
ムサシ「了解」
音声『各コスモ・ノア、シェルター内の怪獣は現在、低温睡眠中。リドリアス、ゴルメデ、ボルギルス、ともに良好です。呑龍は無事、遺跡公園に戻されました』
ムサシ「ありがとう」
宇宙を行くコスモ・ノアの隣に、コスモスが並ぶ。
ムサシ「コスモス……!」
真っ直ぐ行き先を見据えるムサシに、幼い頃のムサシが初めてコスモスに出逢ったときの言葉が重なる。
「嘘じゃないんだ! ほんとにウルトラマンに逢ったんだって!」
ムサシとコスモスが共に、宇宙の彼方へと突き進んでゆく。
最終更新:2018年01月10日 07:45