|THE
UNTOUCHABLES|(文字黒 背景タン)
テロップが流れた後、部下がアル・カポネの髭を剃り、爪の手入れをする場面となる。
1930年。
禁酒法によってシカゴは戦場と化していた。
10億ドルとも言われる密造酒産業の支配権を巡りギャング同士の抗争がエスカレート。
手榴弾や銃弾が飛び交い血出来を洗う死闘が繰り広げられていた。
それははまさに暗黒街の帝王と言われたアル・カポネの時代だったのである。
ナレーションがそういった後、部下がアル・カポネに話す。
部下「先日、ある新聞が社説に書いてましたよ。あなたは事実上このシカゴの市長も同然なのになぜいまだに市長に就任されないのか…その理由がわからないと」
部下が笑い出した後、アル・カポネが話す。
アル「人が笑う時には二通りがあるんだよ。それがおかしいと思うときとそれが真実をついてると思う時だ。改革派の連中は俺のことをこう言っている『あいつを務所にぶち込めあいつのしていることは違法だぞ』と。だが、俺に言わせりゃその瞬間。新聞の言うことには一理ある。俺はこの街の民意に答えてんだよ。
アルがそう言った後、部下が笑い出す。
アル「市民が酒を飲みたがんは当然だし。俺は需要を満たしているだけだ。なのに密造だと言われている。『何が密造だ。じゃあ高級住宅を飲まれたのならこれは酒じゃないのか?』。俺は商売人だよ」
部下「しかしあなたの商売には。暴力が絡んでいると評判ですが...取引を拒むと暴力を加えられるとか…」
アルの髭を剃っていた部下が不注意で血を出してしまう。
アル「気にすんな。俺は荒っぽい環境で育った。よく言われたよ。物事を進めるには口だけじゃなく。銃に物を言わせろと」
部下は笑い出す。
アル「それは真実をついてるかもしれない。評判ってのは当たってる場合もある。シカゴに暴力組織があるのは事実だが俺と俺の仲間たちは暴力でいい商売はできないからな」
最終更新:2019年04月25日 21:00