グランド・イリュージョン (映画)のオープニング (吹替版)

配給会社のオープニング映像が流れた後、青年であるJ・ダニエル・アトラスが手品と思われる準備としてかトランプのカードをシャッフルしていた。

ダニエル「もっと近くへ…もっと…目を見開いて、バッチリ見ててよ。その方が簡単に騙せるから。これからパラパラするから。1枚だけ覚えといて、これはダメ手伝いなんだから。集中して…」

ダニエルがそう言うと、持っていたトランプのカードの束を高速でめくる。

ダニエル「ちょっと早すぎた。もう一度…行くよ…」

ダニエルは再びトランプのカードの束を高速でめくった。

ダニエル「選んだかな?」
女性客「ええ…」
ダニエル「ちゃんと覚えた?」
女性客「ええ!」
ダニエル「それ、この中にあるね?」
女性客「うん…ない」
ダニエル「ちょっと近すぎて見えないんだろ?もう何度も忠告してるよね?近づくほど…」
客一同「見えなくなる!」

客が一斉にそう言うとダニエルは持っていたトランプのカードの束を投げてばらまくと、高層ビルのライトで客が引いたトランプのマークと数字が浮かび上がり観客は歓喜の拍手する。
変わってとあるレストラン内でメリット・マッキーニが手品をする。

メリット「さあ、私を見て…眠くなるよ。はいおやすみ」

メリットは眠くなった女性を抱える。

メリット「指を鳴らすと喋らないし動けない。はい!」

メリットは指でカチッて音を鳴らすと眠っていた妻の女性は即座に目を覚まし、メリットはポケットの中から札のお金を取り出す。

メリット「このお札を取ることができたら…差し上げます。さあ、どうぞ!自己紹介できたら差し上げます!」

妻は笑う。

メリット「OK!そのまま、そこで待ってて。今度はご主人の頭の中をちょっと…見ましょうか…。そうだな…言わないで…ピーチ…カクテル…フロリダ?」
夫「いや、あれは出張だ」
メリット「正解、最後の仕事って奴だが…春を売る商売だ」
夫「そろそろ行こうか…」
メリット「奥さんは動けないよ!。女の名前は何かな?。ABCDEFGHIJK…ジャネット…ジャネットか…知ってる人?」
妻「うん!」
夫「嘘じゃないよね?」

妻は唸り声を上げる。

メリット「こりゃ、妹さん。奥さんの妹だ驚いたな…飛行機に乗ってその後にはジャネットも乗っかったってわけだ」
夫「いや」
メリット「奥さんの妹なのに…」

メリットがそう言うと妻は夫を叩く。

メリット「 OK。もう奥さんおかんむりみたいだから。こっちで話そう」
夫「頼む」
メリット「だったら、最後を出して。ほら早く!」

メリットがそう言うと夫は金を取り出す。

夫「いつもそうやって強請り出すのか?」
メリット「いや、悪い奴だけだ。そうなら200で手を打つか、いや大事件だから250」
夫「これは強盗だぞ」
メリット「違う…どうも…OK!よーし!寝ろ!」

メリットがそう言うと妻は再び眠る。

メリット「俺が指を鳴らしたら君は何も覚えていない。で、ご亭主の方はジャネットのこと考えるたびに俺の幻覚が現れるからな。全裸で…望ましいだろ?。よーし!目を覚ませ」

メリットが指を鳴らすと妻は再び目を覚ます。

メリット「頑張ったが奥さんは催眠術にかかって、わかりにくいようだな」
妻「あら」
夫「サラ、おい」
妻「私、ダメだった?」

妻がそう言うと夫妻はメリットの元を離れる。

メリット「いーや、そんなことは…」
夫「嬉しいでしょ」
メリット「お幸せに」

そんな中、とあるパーカーを着た人物がメリットの様子を見ていた。
変わって観光客のフェリーではジャック・ワイルダーが階段を上って2階の展望場所で何かを選んでする。

ジャック「乗客の皆さん!未来のスーパーマジシャンに挑戦してみませんか?賞金は100ドル。トリックを見破ったら差し上げます。これはごく普通のスプーン。ブルックリンのレストランのものです。この通り…」

ジャックはそう言うと持っていたスプーンを手すりで叩き軽く音を鳴らす。

ジャック「さあこのスプーンにご注目!よく見ててくださいよ!ハンドパワーてスプーンを曲げます!」

ジャックはスプーンを曲げようとする中で持っていたスプーンは曲がり、観客は一斉に拍手をする。

ジャック「ありがとう」
客「これは?」

マジックを見ていた客がジャックの後ろのズボンのポケットにもう一個のスプーンが入っているのに気付く。

客「見ろ、折れたスプーンだ。それより他のマジックを。100ドル渡してもらおうかな?」
ジャック「いいさ。あんた目がいい」

ジャックはトリックを見抜いた客に100ドルを渡し階段を降りたパーカーを着ていた人物にぶつかる。
一方で100ドルを受け渡した客は荷物を確認していた。

客「あれ時計もない…?財布も!」

ジャックはフェリーを出る。

客「捕まえろ!あの革ジャンのやつに財布を盗まれた!」

変わってマジックショーの会場。
女性であるヘンリー・リーブスが階段に登りマジック始める準備をしていた。

ヘンリー「ファンのみんな!いよいよ最後の満月よ!」

客が歓喜する中でヘンリーは服を脱ぎ捨てる。

ヘンリー「60秒で脱出できなければ。あの水槽にうじゃうじゃいるピラニアが上から降ってきます!」

ヘンリーは脱出マジックの準備として手枷・足枷がくくりつけられる。

ヘンリー「レディは手錠をハメなければね!ワン・ツー・スリー!」

手品が始まると同時にヘンリーは水槽内に入り、素早い腕前で手枷と足枷を外そうとする。
そんな中、 鎖が引っかかり出られない状態となる。

スタッフ「みんな場所を空けろ!」

スタッフはガラスを壊そうとするもののびくともしない。
タイムリミットが切れた中でヘンリーは最後の足枷を外しピラニアが降ってくると同時に水槽からの脱出に成功するも水流の圧力で水槽に戻されてピラニアに襲われたのか水が血色に染まる中、後ろからヘンリーの声が聞こえる。

ヘンリー「いくらなんでもやり過ぎ!これ考えたやつはいかれた!サディストよ!」

観客らはヘンリーが生還したのに大きな拍手をたたえる。
変わってダニエルはファンの女性からキスをされる。

女性「大ファンなの!」
ダニエル「キスが強引だ!わかるよ、ドアはちゃんと閉めてからね!」

ダニエルはドアを閉める中、女性がダニエルを押し倒し寝転ぶ。

女性「持って、ねえどうやったのあれ?」
ダニエル「ダイヤの7のライトアップか?」
女性「ええ!」
ダニエル「企業秘密だよ」
女性「本当に教えてよ!」
ダニエル「じゃあヒント、ビルの電気技師を買収した」
女性「いくらで?」
ダニエル「50ドル」
女性「上手にわかった」
ダニエル「ありがとう」
女性「いつも7?」
ダニエル「あれは、52通りできるんだよな…」
女性「私にも52通りできる?」
ダニエル「やってみるかい?」
女性「マジックして」

ダニエルがそう言うと女性を強く抱きついた中でLOVERSと書かれたタロットカードが革のケースに入っており、ダニエルはそれに気づく。

ダニエル「待って?」
女性「何?」
ダニエル「帰ってくる?」
女性「何それ?ひどいわ?」

ダニエルはタロットカードを取ると、裏には暗号らしき文章が書かれてあった。

ダニエル「イーストエヴァン通り46…。いや、また電話するから」
女性「番号言ってないんですけど」
ダニエル「魔法で探すよ、おやすみ」
女性「あんたって最低」

女性はダニエルの部屋を出る。
変わって海岸沿いの砂浜ではジャックがくすねた札束をポケットにしまう中で後ろズボンのポケットにDEATHと書かれたタロットカードが入ってるのに気付き取り出す。
一方でメリットは手品の片付けをする中で同じくテーブルにタロットカードがあることに気づきそれを手に持つ。
次に人がいなくなった手品ショーの海上でヘンリーが手品に使った水槽見る中、同様にその水槽の中にタロットカードが入ってることに気づく。
タロットカードの裏には「3月29日 4:44PM NY E・エバン通り 45」と書かれてあった。
変わってニューヨークにやってきたヘンリーはタロットカードの裏に書かれてあった場所に到着する中でタクシーから降りてきたダニエルが呼びかける。

ダニエル「やあ、ヘンリー」
ヘンリー「ダニエル!?」
ダニエル「じゃあ君もタロットカードを?」
ヘンリー「うん」
ダニエル「そう…それは良かった。おめでとう。じゃあ僕が中を偵察してくるからここで待ってて。すぐに戻ってくるから。入ってきちゃだめだよ」
ヘンリー「ダニー、もう助手じゃないのよ。素敵な賭け事」
ダニエル「今はどんなことやってんの?あれ以来…」
ヘンリー「よくご存知のはずだけど…私のサイトに匿名で何度もコメントしてるんだから…」
ダニエル「サイト作ったんだ…それいい宣伝するよ」

ダニエルとヘンリーは階段を登る中で先にやってきたメリットと顔を向き合う。

メリット「あーなるほど。選ばれし者は一人じゃなかったようだな…じゃあまず俺からこの花をへし折るとするか…」
ダニエル「いいか?」
メリット「鍵…」
ダニエル「鍵?」
メリット「君は待って…言わないで…ヘレン…ああ…違う、ヘンリーだ」
ダニエル「タロットに書いてある」
メリット「ネタばらしどうもありがとう。今のはメンタリズムじゃない。観察力だ。観察その2、君は美しい」
ダニエル「 OK、なかなか良かったよこなれてるしいい小ネタだ。ああ、J・ダニエル・アトラスよろしく」

ダニエルはメリットと握手しようとするが汚い指のサインを出す。

ダニエル「あっそ、あんたのことはよく知ってるけど。今はメンタルごっこより、ここへ呼ばれた理由の方が先だ」

ダニエルはメリットにそう言うと、メリットは静かにするサインを出す。

メリット「ちょい待った。分かってきたぞ。君は仕切りたがりだ」
ダニエル「前にどっかであったか?」
ヘンリー「メンタリストじゃなくてもわかるあなたは仕切りたがりよ」
ダニエル「褒めてくれてありがとう」
ヘンリー「あんたは相変わらず楽天かね」
ダニエル「また褒められたね」
メリット「じゃあそれが理由なのかな?」
ダニエル「いーや」
ヘンリー「知らないよ。ノコギリで…」
ダニエル「いい女子だった」
ヘンリー「デブって言う…」
ダニエル「それは一回だけだよ、ドア抜けできなかったから」
ヘンリー「あんなの誰にも取れない」
ダニエル「いや、通れたよ。レベッカはすんなりだね」
ヘンリー「どんなに辛いか知ってる?。ずっとピチピチの衣装を着てるわ…」
ダニエル「あ…いや僕は仕事の主役だからな」
メリット「こいつにはないがしろにされたようだ。だけど君はすばらしい才能の持ち主だよ。ビショップ」
ダニエル「今のすごくグッときた。まあ仲良くすれば」

ダニエルはそう言って振り向くとジャックがやってくるのに気づく。

ジャック「まじかよ…J・ダニエル・アトラス…マジックはすべて拝見してます。あなたは僕の憧れの神様です」
ダニエル「本物のファンだよろしく」

ダニエルはジャックと握手する。

ジャック「ああ、僕はジャックと言います」
メリット「君にもこれが来たのか?」
ジャック「ええ、きました」

ジャックはポケットの中から場所が記されたタロットカードを取り出す。

ジャック「死神」
ヘンリー「女教皇」
ダニエル「恋人だよ」
ヘンリー「持って3分」
メリット「隠者だ」
ジャック「ここで誰か待ってるんですか?早く入りましょうよ」
3人「鍵がかかってる」
ジャック「開かない鍵はありませんよ」

挑戦状だと見抜いたジャックは容易に扉の鍵を解除し開けると真っ暗で薄暗い部屋だった。

ヘンリー「何なのここ…?」
メリット「ああ汚ったねぇ。俺の部屋がきれいに見える」
ジャック「ここ、めちゃくちゃ寒いな…」
ヘンリー「あれ何?」

ヘンリーがそう言うと床に山折りされた紙と白いバラが置かれてあった。

ダニエル「さあ…」

ダニエルは山折りされた紙を拾う。

メリット「何て書いてある?」
ダニエル「ほら消えた」
ヘンリー「バラ別の名前で呼んでも…」

ヘンリーがそう言い出し白いバラを水が入った瓶に浸からせると、入っていた水がみるみるうちに減って漏れ出す。

ジャック「どうなってんだ?」
メリット「見ろ」

メリットがそう言うと漏れ出した水は溝の中に入りその自ら蒸気が噴き出す。

ジャック「ガスだ!」
メリット「落ち着け。ドライアイスだ」
ヘンリー「すごい!」
ダニエル「何が目的なのかな?」
メリット「ちょっと待った…」

メリットがそう言うと苦しい形で目と口を閉じ開く。

メリット「さっぱりわからん」
ダニエル「ありがとう。待って損した」
メリット「ただ賢者の声が届かなかっただけだ」
ヘンリー「ダニー、あんたの仕業なの?」
ダニエル「いや君か」
ジャック「僕には無理だ」
メリット「なぜ俺に聞かないんだ?…無視か…」

メリットがそういう中でダニエルが部屋の電気をつける中で扉に何かあるのに気づく。

ジャック「停電してる…」
メリット「ああ…どうかな…」

メリットが上にあったバラのシャンデリラの電球を光らせると扉にあったプロジェクターが光り出してホログラム映像が映りだす。

ヘンリー「見取り図ね…」
ダニエル「すごいな」
ジャック「こんなの誰が?」
ヘンリー「分からないけど是非会ってみたいわ。マジックショーよ!」
メリット「すげぇ…」

ダニエルがホログラムに映し出された床の溝のマークに触れると同時に映画のタイトルが表示される。

|CENTER:BGCOLOR(#000000):COLOR(#4682b4):{{NOW
YOU
SEE
ME}}|

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2019年04月25日 21:38