さよならゲームのオープニング (吹替版)

テロップが流れると共に野球をやってその試合が行われているモノクロ写真が次々と映る。

|BULL
DURHAM|(文字白 背景茶色)

アニー(私の宗教は野球。そこへたどり着くまでにはありとあらゆる宗教が始まったわ。仏教に開教、インチキ臭い新興宗教まで。メジャーのマイナーのひっくめてね。だから私は物知り。例えばカトリックのロザリオのビーズの数は108個。 野球のボールを縫い目も108。それでいい時キリスト教になることもしたけど。イエス様とは馬が合わなくて。背負いきれないほどの罪を押し付けるんだもん。神学よりは宇宙理論の方が性に合ってるの。野球は罪がなくていいわ。それに退屈しないしそれとセックスと同じね。)

アニーの部屋周辺には野球が行われた時の写真があり、アニー・サヴォイが語り手としてそう話した後、アニーは化粧をしていた。

アニー(私と揉めた選手はその年に自己最高記録を出すの。セックスでボールを打つのと似てるみたい。無心になることと集中力が決まって…私は打率5割以下の選手とは寝ないの。打点がずば抜けてるとか趣味とかピカイチなら別だけど)

アニーは化粧を終えた後、家を出る。

アニー(私は彼らに生きるための知恵を授けたり、心を豊かにしてあげるの。選手と2人きりならどう?時にはディフェンスの詩を読み聞かせられる時もある。みんないい子にして聞いてくれるわ。それが私の善義だと知ってるから)

出かけたアニーは街中を歩く。

アニー(あたしは選手達に自信を与え、代わりに安らぎを得て可愛い女でいられるわけ。あたしが与えたものは一生残るけど、彼らがくれるものは142ゲームでおしまい。そんなトレードだと思うこともある。でもそんなトレードには野球に着きもの。トレードに出したヘボ選手がライバルチームで大活躍することもザラだもの)

アニーは野球のスタジアムへと行く。

アニー(長いシーズンが終わってみなきゃわからない。まあとにかくあれこれかじったけど。結局私に魂を吹き込んでくれたのは野球なの。なんだって野球は最高よ)

野球の観客席には家族の客で賑わっており、アニーは席に座ろうとしていた。

アニー「よく来てくれたわね」
客の母「あら、アニー。出番は取って欲しいわね」

一方でジョー監督は試合が始まるまで、会場の様子を見ていた。

コーチ「あいつなら0点だな。エビーはウォールバーグじゃ?」
ジョー「今日はプロ初登板だっていうのに…」
コーチ「ビビット逃げたりしてたかも」
ジョー「デイヴィは?」
選手「さあ」

試合場のそばの控え席にいた選手は笑う。

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最終更新:2019年04月25日 21:38