ソードアート・オンライン キリトの千夜一夜騒動(ガンゲイル・ウォーズ)の第一話

第1夜


舞台は遙か過去の大戦で滅びた地球。プレイヤーキル推奨というハードな設定の中、最強のガンナーを目指す銃と鋼鉄の世界、その名も〈〈ガンゲイル・オンライン〉〉

キリトたちの集合部屋。
キリト「〈〈ALO(アルムヘイブ・オンライン)〉〉も〈〈SAO(ソードアート・オリジン)〉〉も今はヒマなんだよな。次のクエストはどうしようか・・・」
ユイ「パパ!このイベントなどいかがでしょう!!」
キリト「ん?」

キリト「賞金首になりハウンディハンター集団と数日間勝負・・・最終日に白星が多ければ、500万クレジット!?」

キリト「これはいいな、登録しよう。ここでの衣装はこれかー」
キリトがパーカー状の衣装になり、ユイもパンダの書かれたTシャツに衣装が変わり・・・
ユイ「ふふふ・・・ひっかかりましたねパパ!!」
キリト「ユイ!急にどうし――――」
ユイ「それでは開戦!!」

パーカー衣装のアスナと、ユイと同じパンダのTシャツ衣装のリズベット、リーファ、シリカ、シノン達が来た。
ユイ「この・・ママ率いる閃光のアスナ団がパパを倒します!」
キリト「アスナたちが賞金稼ぎ!?」

ユイ「私もママと一緒に頑張りますよ!」
キリト「ユイまで敵に・・・・!?」
ユイ「はい、しかも今日は――――」
「このスライム銃を使います!!」
キリト「スライム銃!?」

ユイ「これでパパをスライム色に染め上げるのです!!」

アスナ(*イメージ)「ふふ・・・キリトくんをスライム色に染めてあげる♡」

キリト「血の流れないラッキーな世界!!」
「どうして俺をスライムでベトベトに・・・?」
ユイ「えへへ、今は秘密なのです~」


数日前。
店主「お嬢ちゃんおめでとう!!この光剣は新しく実装されたレアものだよ」
ユイ「光剣!ほんとですか!?」
?「ん?あれって・・・ユイちゃん?」
ユイ「その声は・・・・・!」
「クレハさん!それにおふたりも」
クレハ「偶然だね!ここで何をしてたの?」
ユイに声をかけたのは、ゲーム「フェイタル・バレット」の主人公と彼の幼なじみの少女、クレハとサポートAI・アファシスのレイの3人だった。
ユイ「ここのミニゲームでレアな光剣を当てたのです!!」
クレハ「光剣・・・キリトがいつも使っている武器ね」
ユイ「はい!なのでパパにプレゼントします♪」
クレハ「サプライズで流したらもっと喜ぶんじゃないかな?」
ユイ「サプライズ・・・ですか?」
主人公「いいかもな!アファシス、何かいい案ないか?」
レイ「え!?ええっと、それならば!!」
「当てた箇所が麻痺!目に当てれば視界暗転で戦闘にお役たち!!なこのスライム銃が仕える賞金首イベントなどどうでしょう!!」
主人公「イベント内でのサプライズか・・・」

ユイ「スライム銃・・・そうです!このスライム銃でパパの視界を暗転・・・そしてそれが解除された瞬間、このおニューの光剣をサプライズプレゼントです~恩王」
クレハ「なるほど・・・」
レイ「そ、そうです!そういうことなのです!その効果が使えるからこのイベントを紹介したのです!私はアファシスの中でもとてもレアな、Type-Xの優れたアファシスですからね!」
ユイ「さすがです~」
クレハ「何か困ったことがあったらいつでも呼んでね!」
ユイ「ありがとうございます!」
レイ(適当に選んだイベントでしたが、うまくいってよかったです)


キリト「秘密は気になるけどひとまずゲームを楽しませてもらおうかな。この銃、いろんな効果あるんだな」
ユイ「はいっ♪みんなで楽しみましょう!」

ユイ「協力していただき、本当にありがとうございます」
リズベット「いいのよ、キリトをたおせば報酬もらえるし」
シリカ「ですね!」
リーファ「いいお小遣い稼ぎだよね!」

リズベット(それにイベントで使えるこのスライム銃・・・この弾をキリトに当てれば目と体を縛ったも同然)
リーファ(気づかれずこっそり手を繋いだり・・・)
シリカ(ハグとかできちゃうかもしれない・・・!)

リズベット「とにかく!この弾を当てることに意味があるしがんばりましょ!!」
シリカ「そうです、普段と違う場所で渡すことなら誰にでもできますが」
リーファ「お兄ちゃんが視界暗転させられた予想外の状況で渡してこそサプライズ!」
ユイ「みなさんこんなに真剣に・・・ありがとうございます!」

キリト「そういえば俺とアスナだけ衣装がパーカーなんだな」
アスナ「うん!私がリーダーだから・・・この日のためにユイちゃんと選んだの♪これ猫耳がついてて可愛いでしょ!」
キリト「ああ似合ってる」
アスナ「えへへありがと!」
キリト「それにアスナのカジュアルな格好って珍しいから見られて得した気分になるな」
アスナ「え・・・?そうかな」
キリト「あとフードかぶってるところがすごくいいな。子供っぽい無邪気な雰囲気見られて更に得したというか・・・」
アスナ「え、えぇ!?も、もうっ!ほめすぎだよ!」
アスナがフードを脱いだ。
キリト「え!?なんでフード脱ぐんだよ」
アスナ「そんなふうに見られると恥ずかしくて・・・」
シノン「仲いいわね」

キリト「シノンのスカート姿も新鮮だな」
シノン「え!?」
アスナ「うん!シノのん似合ってて可愛い♪」
アスナ「そ、そうかしら、ありがとう・・・」

リズベット「ちょっと~!新鮮なのはいいけど、慣れないスカートで中が見えないように気をつけなさいよ~?」
キリト「・・・・・・」
キリトの視線はシノンのスカートに向いていた。
シノン「!!」
「何意識してるの!?スカートの中なんて覗く暇ないくらい即仕留めてやるから!」
キリト「うわっ」
シノンがキリトの顔面をスライム銃で撃った。

ユイ「まだ戦闘は始まっていませんよシノンさん!」
「フライング発砲により一部アバターに乱れがありますがご了承ください。場所も変わりここからが本番となります。それでは―――」
「スタート!」

キリトとアスナたちが倉庫のフィールドに移った。
ユイ「パパはリーダーのママを倒せば勝利です」

アスナ「みんな!!弾には限りがあるしまずは慌てずに。協力し―――」
リズベット「絶対当てるわよ!!」
リーファ「はい!」
シリカ「どんどん撃っていきましょう!」

リズベット達はスライム銃を連射するが、キリトには当たらなかった。
アスナ「・・・・・・」
リズベット「くっ・・・当たんないわね!!」
キリト「おっと」
リーファ「ああっ!!しかも光剣でガードまでされてる!!」

キリト「スライムって剣で跳ね返せるのかな・・・っと!」
リズベット・シリカ・リーファ「「「え・・・!?」」」


リーファ「きゃーっ!!」
シリカ「きゃん」
リズベット「ふぎゃっ」
キリト「おっ、できた!」
キリトが跳ね返したスライムが、リーファの胸とシリカのお尻とリズベットの顔に当たった。

シノン「ちょっと大丈・・・」
リーファ「む・・胸が動かな・・・!」
シリカ「ひゃわあああ、お、お尻がいうこときかな・・・・っ!」

シノン・リズベット「「え」」
リーファが近寄ってきたシノンの方に、シリカが倒れたリズベットの方に倒れ込み――――

リーファが胸を突き出す形でシノンの上に覆い被さった。
リーファ「ごっ、ごめんなさいシノンさん~!!」
シノン「お、重い、動けない・・・なんて重量感なの・・・!?」

シリカはリズベットの顔の上に尻餅をついていた。
シリカ「きゃ―――――っ!リ、リズさん!!今ぜったいに目を開けないでくださいね!!」
リズベット「あー、大丈夫。ぜんっぜん何も見えなくて、何が起こっているのかさえわかんないから」
シリカ「スカートの中絶対に見ないでください~!!」
リズベット「え、何それ。この顔の感触、シリカのお尻なの!?」
シノン「スカートの中・・・!?ちょっとキリト!!スカートの中見てないでしょうね!」
アスナ「キリトくん、まさかわざと・・・」
キリト「違う誤解だ、偶然だ!!」

アスナ「こうなったら私が倒すからね!!」
キリト「うわっと!!」
アスナ「!?きやっ」
アスナの髪にスライムが当たっていた。
アスナ「髪に・・・スライムが!!」

ユイ「さすがパパ!避けた先にある髪を狙うとは!!」
アスナ「くっ・・・この場から動けない・・・!」
(フードかぶっておけばよかった・・・)
キリト「これで終わりだな、アスナ」
アスナ「・・・・卑怯かもだけど今日は団体戦だし活躍してもらおうかな!」
キリト「!?」
アスナ「食らいなさい!」
アスナがユイを抱っこして、前に出した。
アスナ「ユイちゃんシールド!!」
キリト「!?」

アスナ「撃てる!?ユイちゃんをスライムまみれにできるの!?キリトくん!」
ユイ「パパ!私をスライム銃で撃つのですか!?」
キリト「うっ・・・でもここはユイにもゲームの厳しさを・・・」
(ん?あれ・・・アスナ・・・抱っこでスカートにユイが絡まって・・・)
ユイ「スライムで私を暗転パラライズですか!?」
キリト(シールドでパンツを守れず、パラダイスですか!?)

リズベット「ふぃ~やっと解除され・・・ん?」
(あれ・・・?キリトが動いてない・・・もしかして)

キリト(もう少しユイが動いたら見えそうだ・・・!)

リズベット「パラライズになってる!?」
「よっしゃ集中攻撃―!!」
キリト「うわっ!」
復活したリズベット達4人の集中攻撃で、キリトは顔面を撃ち抜かれ、倒れた。

キリト(パラダイスへの誘惑には勝てなかった・・・)
リズベット「さっすがアスナ!あのキリトをパラライズにするなんて!」
アスナ「え?」


ユイ「ふふふ・・・さて!ここからがお楽しみですよ♪さぁパパ!これを受け取ってください!!」
ユイが光剣の入った袋を差し出した。
キリト「?、まだブラインドが解除されてなくて全然見えないんだが・・・・どれだ?」
「これか!!」
アスナ「へ・・・・・?」
キリトが掴んだのは、アスナの胸だった。

キリト「柔らかいな・・・スライムか!?」
アスナ「ち・・・違うよもうっ!!キリトくん!?どこ触って・・・!!」
キリト「え!?まさかこの感触・・・」
アスナ「考えないで!!」
ユイ「え、あの、さぷらいずは・・・・」


ユイ「サプライズ作戦初日、予期せぬトラブルにより失敗です!!」


(続く)

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最終更新:2020年03月09日 15:21