ウルトラマンネクサス(漫画版)の最終回

ウルトラマンネクサス


ダークザギ「これで―――この惑星も終わりだ!!滅びるがいい!!」
人々「うわああ―――っ!!」

街を破壊し続けるダークザギを、和倉隊長のクロムチェスターδが攻撃する。
和倉「ナメるな石堀・・・いや、ダークザギ!!ナイトレイダーはまだ壊滅していない!!ここに一人残っているぞッ!!」
ダークザギ「フン・・・!」

ダークザギが光線を撃ち返した。
和倉「!!」
「くっ・・・!!」
クロムチェスターδが光線を受け、墜落していく。

そこへ――――ウルトラマンネクサスが現れ、クロムチェスターδを受け止めた。
和倉「ウルトラマン――――!!・・・・!!弧門・・・・!?弧門なのか・・・・!?」

ダークザギ「バカな・・・!奴は凪と共に闇に沈めたはず・・・・!!あの闇の中から抜け出せるはずがない!!」

ネクサスに変身した適能者は、弧門だった。
弧門(受け継がれる絆・・・それが「ネクサス」だ!!)

レポーター「きょ・・・巨人です!!もう一体、銀色の巨人が出現しました!!街を破壊する黒い巨人に向かって行きます!!まったく信じられない光景です!!」

人々「いや、この光景―――前にも見たことがあるような・・・」
「そうだ、たしかに・・・・!」
「あれは・・・「ウルトラマン」じゃないのか!?」
「ああ、間違いない!!」
凪「これは・・・!?」


フォートレスフリーダム。
松永「宇宙から来た「来訪者」の技術―――「レーテ」による記憶消去の限界を超えたようです。もうダメです・・・・!人々はビーストの恐怖を思い出してしまった。人間の恐怖心を喰らうビーストたちは世界中で活性化し始めました。何もかもダークザギの思い通りに・・・!」
吉良沢「今までやってきたことは―――何もかもムダだったというのか・・・・!?TLTもこのフォートレスフリーダムも、僕も・・・!!」
(いや・・・!もしウルトラマンが、弧門が勝てば運命を変えられるかもしれない・・・!!)
「!!」
松永「どうしましたイラストレーター!?」
吉良沢「「来訪者」たちのテレパシー!!彼らも怯えている・・・!!」

来訪者「コノ地球モ闇ニ沈ム・・!モハヤ逃ゲルコトモ不可能ダ。びーすとハ知的生命体ノ精神えねるぎー、ソレモ「恐怖」ヲ、捕食スルベク進化シタ・・・文明はんたートモ呼ブベキ生命体ダ。我々ノ故郷モ彼ラノ襲撃ヲ受ケタ」
「ソノトキ何処ヨリ現レタ光ノ巨人「うるとらまん」ガ、ソレヲ駆逐シテクレタノダ」
「うるとらまんガ何者ナノカハ我々ニモワカラナイ。びーすとノ天敵トシテ進化シタ生命体ナノカ、古ノ超文明ガ生ミ出シタ神ナノカ・・・彼ハ星ヲ救イ、彼方ヘト去ッテ行ッタ。
ダガ訪レタ平和ノ中デ、我々ハ重大ナ誤リヲ犯シタノダ」

吉良沢「星が救われても彼らの心は恐怖から逃げられなかった。再びビーストがやってくるかもしれない恐怖・・・・!高度な文明と科学技術を持った来訪者たとは、永久に守ってくれる自分たちの守護神を作ろうとしたんだ」
「永遠の命を持つ人工の神、「ダークザギ」!」
「巨大な力を与えられたザギは、ゆらぐ未来を見通して思った。「この宇宙に二度と苦しみが生まれないためには何を成せばいいのだろう」、「永遠の平和とは何だろう」
「「永遠の平和」とは「虚無」!!心が存在しなくなれば、生命が存在しなくなれば、苦しみも悲しみも消え失せる・・・!!」
「恐怖から永久に逃れようとして、来訪者たちはさらなる恐怖を――――宇宙そのものを無にしようと望む悪魔を作り出してしまった」

来訪者「我々ハ自ラノ惑星ゴト奴ヲ爆破シタ。ニモ関ワラズ奴ハ完全ニハ消滅シナカッタバカリカ・・・」
吉良沢「弱った力を回復するため、奴はビーストと、ウルトラマンの力を利用したのか・・・・!」
「今や地球は来訪者たちの星と同じ運命をたどろうとしている。最初のスペースビースト「ザ・ワン」の襲撃を受け、人類もまた恐怖を封じ込めようとしてきた。ビーストの記憶を消去する「レーテ」システム。奴らの出現を最小限に抑える「ポテンシャル・バリヤー」、すべて来訪者と協力し彼ラノ技術で作り出したものだ」
「・・・教えてくれ、ウルトラマン!僕たちは―――――」
(何を間違えたんだ・・・・!?)


和倉「凪!」
凪「・・・!!」
和倉「無事だったか・・・!?」
凪「ええ、隊長!でも弧門隊員が―――――ウルトラマンが圧されています・・・!!」

倒れたネクサスにダークザギが歩み寄ってくる。

姫矢(立て、弧門!!)
弧門「・・・!」
弧門が初めて出会った適能者である姫矢が弧門に語りかけてきた。
姫矢(お前は絶望の淵から何度も立ち上がった!だから俺も戦えた!!)
弧門(姫矢さん・・・・!!)

和倉「そうだ、弧門!!」
凪「立って!!」

ネクサスが立ち上がり、姫矢のネクサスの強化形態だったシュネッズに変身した。
ダークザギ「なに・・・!?」

憐(負けるな、弧門!!)
(俺も弧門のおかげで最後まで戦えた!ウルトラマンとして!)
憐の呼びかけを受け、今度は憐のネクサスの強化形態だったシュネッズブルーに変身した。

そして、闇の巨人・ダークファウストだった溝呂木も語りかけてきた。
溝呂木(弧門――――俺の過ちを正してくれ)
弧門「!」
溝呂木(・・・人の心は弱く、世界は闇で満ちている。だから人はたやすくそれに呑まれてしまう。だがな――――)


人々「私・・・覚えてる!」
「ああ、全部思い出した!」
「ウルトラマンは前にもこの星を守ってくれた!」
「がんばれ、ウルトラマン!」
「負けるなウルトラマン!!」
「あんな奴怖くない!!」

沙耶「・・・!みんなの記憶が回復した・・・!」

人々「ウルトラマン!がんばれ!!」
沙耶「人間の心は・・・私たちが思っていたよりずっと強い・・・!」

セラ(私たちが生まれてきたこと、出会えたこと――――その奇跡が光だよ)
姫矢が戦場で出会った少女、セラが姫矢達の側にいた。
そして弧門の側には、恋人だったリコがいた。
リコ(私ね・・・弧門くんから守ってくれるって信じてる)
弧門「リコ・・・!!」
リコ(弧門くん、私――――あなたに会えて良かった。どんなことがあろうとも―――――!!)

弧門のネクサスが、真の姿であるウルトラマンノアとなった。

来訪者「「ノア」・・・!?光の戦士の究極の姿・・・!!全ての光を闇に変換されてなお・・・!!」
吉良沢「そうか・・・!!そうだったのか!!」

ノアの炎を纏し拳、ノア・インフェルノの一撃がダークザギを地球の外まで吹き飛ばした。
ダークザギ「ゴガ・・・ッ!!ギャアアッ!?」

吉良沢「闇を恐れることなく、乗り越えていく力・・・!!それこそがネクサス――――!!」

ノアが手を十字に組み、稲妻超絶光線ライトニング・ノアを放った。

ダークザギ「クッ・・・!!」
ダークザギも光線ライトニング・ザギを放ち、2つの光線が大気圏外で衝突した。

ダークザギ「!!」
「ギャ・・・アアア――――――ッ!!」
やがてライトノング・ノアがライトニング・ザギを押し切り、
ダークザギは宇宙で大爆発した。

弧門(試練に立ち向かう勇気――――それはいつも僕らの心の中に輝いているんだ)
(忘れてもいつか暗闇の中で見上げれば闇を照らしてくれるだろう。幼い頃見た小さな銀色の星の光のように―――――)


レポーター「・・・次はビースト関連のニュースです。あの大災害から一年、依然ビーストの脅威は続いています。しかし――――」

街中に現れ、人々を襲おうとしたペドレオンをクロムチェスターが撃破した。

レポーター「ウルトラマンの勇気を継いだTLTビースト対策チームは―――今日も戦い続けています」

和倉「よくやった、弧門!」
詩織「やるじゃん、弧門クン!」
凪「でも気を抜くのはまだ早いわよ!」

吉良沢「こちらCIC!「ナイトレイダー」は「レッドトルーパー」と合流し、救助作業にあたってください!」
弧門「了解!」
(僕たちは生きる!)

人々「わーっ!」
「がんばれ―――っ!」

姫矢と憐達も空を見上げながら、歩んでいた。

弧門がサムズアップを返した。
弧門(どんな苦しみや悲しみがあっても、僕たちは生きる!忘れないで欲しい、僕たちは――――君は――――ひとりじゃない!けしてあきらめるな!!)

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最終更新:2019年09月07日 12:29