恐竜戦隊ジュウレンジャーの第22話

ナレーター「ドラゴンレンジャーの守護獣、ドラゴンシーザーが出現した。
大獣神亡き今、ドラゴンシーザーとバンドーラによって街は破壊され、
ジュウレンジャーは為す術も無かった」

ドラゴンシーザーと巨大化したグリフォーザー、ラミィスコーピオンが戦い、
その影響で街が破壊されていく。

トリケラ「このままじゃ奴らのために地球はボロボロにされてしまう!」
タイガー「こんな時に大獣神がいれば!」


ブライ「やれえ!シーザー!グリフォーザーとラミィスコーピオンを叩き潰せ!」
ブライが獣奏剣を吹く。

グリフォーザーとラミィスコーピオンが互いの武器を合わせて、光線を放ったが、
ドラゴンシーザーは光線をものともせず、進んでいく。

ラミィスコーピオンがドラゴンシーザーに投げ飛ばされ、ビルに激突した。

ティラノ「おのれ!このまま地球は奴らによって滅んでしまうのか!?」

合体!剛龍神



バーサはダイノ神殿で祈っていた。
バーサ「神よ!地球を救いたまえ!神よ!」
その時、大きな揺れが起こった。

その揺れは地上にも及んだ。

ティラノ「地震だ!」

ブライ「な、何だこの揺れは!うわあ!」

トリケラ「冗談じゃねえよこんな時に!」

その時、ティラノレンジャーのダイノバックラーに付けられたメダルが輝きだした。
ティラノ「ダイノバックラーが輝いている!」

他の4人のメダルも輝きだす。
マンモス「ゲキ!」

ダイノバックラーから5色の光が飛び出していき、ジュウレンジャーの変身が解除された。


5色の光がとある山に降り注ぐと、大地が割れ、マグマの中から守護獣が浮き上がってきた。


守護獣が雲の上に姿を見せた。

ゲキ「守護獣!」
ゴウシ「生きていたのか―!」
ダン「やった―――!」


救急隊員「見ろ!守護獣が来た!」

ゲキ達が守護獣の元に駆け寄る。

ゲキ「ティラノザウルスー!」

ゴウシ「ジュウマンモスー!」

ダン「トリケラトプスー!」

メイ「プテラノドンー!」

ボーイ「サーベルタイガー!」


バーサ「そうか!マグマは大獣神のエネルギーになるガイアトロンを大量に含んでいる!
だとすれば、マグマの中で死んだのではなく、却って傷が治されたに違いない!


バンドーラ「そんな馬鹿な!守護獣が蘇るなんて・・・あ~頭が痛くなってきた~、グリフォーザー、ラミィスコーピオン戻っておいで!」


グリフォーザーとラミィスコーピオンが姿を消した。

ブライ「五守護獣!恐れるなドラゴンシーザー!例え相手が五匹でも最強の守護獣はお前だ!連中をもう一度地獄へたたき落としてやれ!」

ドラゴンシーザーが街を離れ、岩場に向かった。

ダン「ドラゴンシーザーが、向かって来るぞ!」
ゲキ「よし、俺達も守護獣に乗って戦うんだ!」
ゴウシ達「「「おう!」」」

ゲキ達が守護獣の元に向かったが、ティラノザウルスが吠えた。

ゴウシ「俺達に乗るなと言っている・・・どういうことだ!」

ティラノザウルスが雲から飛び降り、ドラゴンシーザーの前に降り立った。

ゲキ「そうか、ティラノザウルスとドラゴンシーザー、一対一で決着をつけるつもりなんだ」


ティラノザウルスとドラゴンシーザーが戦いを始めた。

ティラノザウルスはドラゴンシーザーの尻尾を掴んだが、
ドラゴンシーザーの胸のブレストラーが光ると、尻尾の先端が回転し、ティラノザウルスを攻撃した。
更にドラゴンジーザーは指から光弾、ドラゴンハーレーを連射しティラノザウルスを撃つ。

メイ「頑張って―ティラノザウルス―!」
ダン「負けるなー!」

メイ達がティラノザウルスを応援する中、ゲキは近くで獣奏剣を吹くブライを見つけた。

ゲキ(兄さん・・・今日こそ・・・!)
ゲキが1人、ブライの元へ向かう。

ゴウシ「どこに行くんだゲキ!」

ダン「ブライだ!」

ゴウシ「みんな待つんだ!ブライと決着をつけなければいけないんだ、行かせてやろう」
(ゲキ・・・)


ゲキ「ブライ!正義のためにお前を倒す!勝負だ!」
ブライ「はははは!とうとう俺と決着をつけるつもりになったか!行くぞ!とう!」
ゲキ「とはー!」

ブライが飛び降り、ゲキが飛び上がった。

2人は空中で戦った後、地上に降りて更に戦う。

ブライ「とあーっ!」
ブライの跳び蹴りがゲキを吹き飛ばした。

ブライ「ドラゴンシーザーが五守護獣を倒し、俺がジュウレンジャーを倒せば世界は俺のものになる!ダイノ、バックラー!」

ブライがドラゴンレンジャーに変身し、魔剣ヘルフリードと獣奏剣を構えた。
ドラゴン「は――っ!」
ドラゴンレンジャーが合わせた双剣から光線が放たれ、ゲキが吹き飛ばされた。
ゲキ「うわ―――っ!」

ゲキ「ダイノ、バックラー!」
ゲキがティラノレンジャーに変身した。

ティラノ「行くぞ!」

ティラノレンジャーが龍撃剣でドラゴンレンジャーと切り結ぶ。

ティラノ「レンジャーガン!」
ティラノレンジャーがレンジャーガンを抜いた。

ドラゴンレンジャーが獣奏剣を吹くと、胸のアーマーが輝いた。
ティラノレンジャーがレンジャーガンを撃つも、ドラゴンレンジャーのアーマーに跳ね返されて自分が食らった。

ティラノ「うわーっ!何だ!あのアーマーは!」

ドラゴンレンジャーは尚もティラノレンジャーを攻め立てる。

ドラゴンシーザーもティラノザウルスを攻め立てる。


ドラゴン「俺は貴様が憎い!父を殺され王になれなかった恨み今思い知るがいい!」
ドラゴンレンジャーがヘルフリードを地面に突き刺してティラノレンジャーに衝撃波を放ち、ティラノレンジャーが倒れた。

ティラノ「うわーっ!」

ゴウシ「ゲキ―――!」

ゴウシ達が駆けつけたが、ティラノレンジャーが止めた。

ティラノ「手を・・・手を出すな!こんな所で負けてたまるか!俺には地球を守る責任があるんだ!とはーっ!」
ティラノレンジャーが立ち上がった。

ティラノ「行くぞ!」
ティラノレンジャーが獣撃剣から光刃を飛ばし、ドラゴンレンジャーの獣奏剣とヘルフリードをたたき落とした。
ドラゴン「うわっ!」

ティラノ「とあーっ!」
ティラノレンジャーはドラゴンレンジャーに飛びかかり、ドラゴンレンジャーのキックをかわし、獣撃剣でドラゴンレンジャーを切りつける。

ティラノ「はあっ!」
ドラゴン「うわ―――っ!」
ティラノレンジャーの一撃がドラゴンレンジャーに炸裂し、
ドラゴンレンジャーが倒れ、ブライに戻った。

ブライ「おのれ・・・ゲキ・・・!」

ティラノレンジャーがゲキに戻った。

ゴウシたち「「「「ゲキ――!」」」
ゴウシ「やったな」
ダン「ついに勝ったぞ!」

ブライ「おのれ・・・・」


ティラノザウルスと他の守護獣が合体し、大獣神になった。

ゴウシ「大獣神!」
ゲキ「何故大獣神が?」

大獣神は倒れているドラゴンシーザーの元に来た。

ゲキ「どうしたんだ大獣神」

大獣神は、ドラゴンシーザーを持ち上げ、放り投げた。

更に恐竜剣ゴッドホーンでドラゴンシーザーを切りつける。

メイ「大獣神はドラゴンシーザーに止めを刺そうとしてるんだわ!」
ゴウシ「何故だ・・・」

大獣神はドラゴンシーザーの尻尾を掴み、ドラゴンシーザーを振り回す。

ブライ「ああ・・・・」

大獣神に放り投げられたドラゴンシーザーは岩山を砕き、吹き飛んでいった。

ブライ「ド、ドラゴンシーザー・・・」

大獣神「ジュウレンジャーのリーダー、ゲキよ。悪は、元から絶ちきらねばならない。お前もブライに止めを刺すのだ」


ゲキ「大獣神・・・・」
ゲキがソードを持って、倒れたブライの元へ向かう。

ゴウシ「ゲキ・・・」
ダン「やめろゲキ!ブライは悪だ、でもお前の兄さんじゃないか!」


ブライ「ゲキ・・・・」

ゲキ「!」
ゲキがブライの前に来て、ソードを振り上げた。

大獣神「やれゲキ!止めを刺すのだ!」

ゲキ「うあ―――っ!」
ゲキがソードを振り下ろした。

ブライ「っ!」

振り下ろされたソードは、ブライの目の前に突き刺さった、

ゲキ「駄目だ、大獣神・・・・俺にはやっぱり、兄の命を奪うことは出来ない・・・」

ゲキがブライに背を向けると、ブライはヘルフリードを拾い立ち上がって、
ゲキに向かって行く。

ゴウシ「危ないゲキ!」

ブライ「地獄へ落ちろ―――っ!」

ゲキ「兄さん!」
ゲキの一声を聞き、ブライは立ち止まった。

ゲキ「そんなに俺が憎ければ斬るがいい!それで憎しみが消えるなら・・・俺は・・・斬れ!斬れ――っ!」
振り返ったゲキは涙を流しながらブライを見つめていた。

ブライは膝を付いた。
ブライ「出来ない・・・何故だ!許してくれゲキ・・・俺が悪かった・・・許してくれ・・・」

ゲキ「兄さん・・・・」

ブライ「両親を失い、俺は誰かを憎まずにはいられなかった・・・・だからお前を・・・でも、それは間違っていった・・ううっ・・・」

ブライの涙がヘルフリードにかかると、ヘルフリードの刃が石となり、
そして砂となり、散っていった。

大獣神「ブライの心から悪が去った、憎しみが消えたのだ」

ゲキ「兄さん!」
ブライ「ゲキ・・・」
ゲキがブライを抱きしめた。

ゲキ「兄さん・・・」
ブライ「俺を許してくれるのか・・・」
ゲキ「当たり前じゃないか兄さん。みんな・・・」

ゴウシ達は微笑みながら、頷いた。

ブライ「みんな・・・・」
ゲキ「兄さん・・・」

大獣神「これでジュウレンジャーは6人になった。さあ、伝説の戦士ジュウレンジャーよ、変身するのだ!」
大獣神が消えた。

ゲキ「兄さん・・・みんな行くぞ!」
ゲキ・ブライ・ゴウシ・ダン・ボーイ・メイ「「「「「「ダイノバックラー!」」」」」」

ゲキ達は変身し、6人となったジュウレンジャーが勢揃いした。

ティラノ「ティラノレンジャー・ゲキ!」
ドラゴン「ドラゴンレンジャー・ブライ!」
マンモス「マンモスレンジャー・ゴウシ!」
トリケラ「トリケラレンジャー・ダン!」
タイガー「タイガーレンジャー・ボーイ!」
プテラ「プテラレンジャー・メイ!」

ティラノ・ドラゴン「「恐竜戦隊!」」
ジュウレンジャー「「「「「「ジュウレンジャー!!」」」」」」



大獣神は雲の上にいた。
大獣神「ドラゴンレンジャー、今日からお前はジュウレンジャーの新しいメンバーだ。獣奏剣を奏でよ、ドラゴンレンジャー」

獣奏剣がドラゴンレンジャーの手元に戻った。

ティラノ「兄さん、笛を」

ドラゴンレンジャーが獣奏剣を吹くと、ドラゴンシーザーのブレストラーが光った。


ティラノ「シーザーが蘇ったぞ」

ドラゴンシーザーが立ち上がった。


ドラゴン「ドラゴンシーザー!」

大獣神「ドラゴンシーザーよ、今からお前はドラゴンレンジャーの心正しき守護獣となるのだ」

大獣神が五守護獣に分離した。

大獣神「ドラゴンシーザーの出現により、新しい合身が可能になった。守護獣ドラゴンシーザー・ジュウマンモス・トリケラトプス・サーベルタイガーが合体する時、剛龍神が誕生する」

ティラノ「剛龍神」


ドラゴンシーザーからブレストラーが分離し、両手を肩に収納し、
そこから両肩をブレストラーがあった胸で合わせ、胸アーマーにした。

ジュウマンモスが大獣神の時の様に両腕に変形し、ドラゴンシーザーと合体、
ドラゴンシーザーの顎が開き、新たな顔が露わになった。

そこからトリケラトプス、サーベルタイガーが変形した両足と合体、
ブレストラーとドラゴンシーザーの尻尾が合体した槍、ドラゴンアントラーを持ち、
新たな神、剛龍神が完成した。


ティラノ「聞け剛龍神!俺達6人は心を一つにして悪に立ち向かっていく。お前も頼むぞ!」


その後、ブライは時の停止した部屋に戻ってきた。

?「うふふ、お兄ちゃんあまり外へ出ると命がどんどん無くなるわよ。残り時間は後、25時間と10分よ」
ブライの前に、白装束を着た白い顔の少女が出てきた。

ブライ「やめろ!俺の時間が残り僅かなんて嘘に決まってる!お前は一体だれなんだ!」
クロト「私の名前は命の精霊クロト」
ブライ「命の精霊、クロト?」
クロト「私が決めた寿命には、誰も逆らう事は出来ない」
ブライ「じゃあ本当に俺の命は後それだけしかないのか」
クロト「うふふ、そうよ。だから大事に使ってね、大事に」
クロトが姿を消した。

ブライ「待ってくれ!何故だ、何故俺の命は後それだけしかないんだ・・・俺は長生きしたいんだ・・・せっかく弟とも仲直りできたのに・・・嘘だと言ってくれ・・・!」


ゲキ「兄さ―――ん!」
ゴウシ達「「「「ブラ―――イ!」」」」
ゲキ達はブライを探していた。

ゲキ「兄さーん!兄さん・・・」


ナレーター「ついに、新しい守護獣が合体、誕生した。その名も剛竜神!
だが、その喜びもつかの間、ブライは5人の前から姿を消した。
果たしてブライの身に何が起きているのか?剛龍神はただ黙って、一同を見つめているだけだった・・・」


つづく

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最終更新:2019年12月13日 09:49