ナレーター「ドラゴンレンジャーの守護獣、ドラゴンシーザーが出現した。
大獣神亡き今、ドラゴンシーザーとバンドーラによって街は破壊され、
ジュウレンジャーは為す術も無かった」
ドラゴンシーザーと巨大化したグリフォーザー、ラミィスコーピオンが戦い、
その影響で街が破壊されていく。
トリケラ「このままじゃ奴らのために地球はボロボロにされてしまう!」
タイガー「こんな時に大獣神がいれば!」
ブライ「やれえ!シーザー!グリフォーザーとラミィスコーピオンを叩き潰せ!」
ブライが獣奏剣を吹く。
グリフォーザーとラミィスコーピオンが互いの武器を合わせて、光線を放ったが、
ドラゴンシーザーは光線をものともせず、進んでいく。
ラミィスコーピオンがドラゴンシーザーに投げ飛ばされ、ビルに激突した。
ティラノ「おのれ!このまま地球は奴らによって滅んでしまうのか!?」
バーサはダイノ神殿で祈っていた。
バーサ「神よ!地球を救いたまえ!神よ!」
その時、大きな揺れが起こった。
その揺れは地上にも及んだ。
ティラノ「地震だ!」
ブライ「な、何だこの揺れは!うわあ!」
トリケラ「冗談じゃねえよこんな時に!」
その時、ティラノレンジャーのダイノバックラーに付けられたメダルが輝きだした。
ティラノ「ダイノバックラーが輝いている!」
他の4人のメダルも輝きだす。
マンモス「ゲキ!」
ダイノバックラーから5色の光が飛び出していき、ジュウレンジャーの変身が解除された。
5色の光がとある山に降り注ぐと、大地が割れ、マグマの中から守護獣が浮き上がってきた。
守護獣が雲の上に姿を見せた。
ゲキ「守護獣!」
ゴウシ「生きていたのか―!」
ダン「やった―――!」
救急隊員「見ろ!守護獣が来た!」
ゲキ達が守護獣の元に駆け寄る。
ゲキ「ティラノザウルスー!」
ゴウシ「ジュウマンモスー!」
ダン「トリケラトプスー!」
メイ「プテラノドンー!」
ボーイ「サーベルタイガー!」
バーサ「そうか!マグマは大獣神のエネルギーになるガイアトロンを大量に含んでいる!
だとすれば、マグマの中で死んだのではなく、却って傷が治されたに違いない!
バンドーラ「そんな馬鹿な!守護獣が蘇るなんて・・・あ~頭が痛くなってきた~、グリフォーザー、ラミィスコーピオン戻っておいで!」
グリフォーザーとラミィスコーピオンが姿を消した。
ブライ「五守護獣!恐れるなドラゴンシーザー!例え相手が五匹でも最強の守護獣はお前だ!連中をもう一度地獄へたたき落としてやれ!」
ドラゴンシーザーが街を離れ、岩場に向かった。
ダン「ドラゴンシーザーが、向かって来るぞ!」
ゲキ「よし、俺達も守護獣に乗って戦うんだ!」
ゴウシ達「「「おう!」」」
ゲキ達が守護獣の元に向かったが、ティラノザウルスが吠えた。
ゴウシ「俺達に乗るなと言っている・・・どういうことだ!」
ティラノザウルスが雲から飛び降り、ドラゴンシーザーの前に降り立った。
ゲキ「そうか、ティラノザウルスとドラゴンシーザー、一対一で決着をつけるつもりなんだ」
ティラノザウルスとドラゴンシーザーが戦いを始めた。
ティラノザウルスはドラゴンシーザーの尻尾を掴んだが、
ドラゴンシーザーの胸のブレストラーが光ると、尻尾の先端が回転し、ティラノザウルスを攻撃した。
更にドラゴンジーザーは指から光弾、ドラゴンハーレーを連射しティラノザウルスを撃つ。
メイ「頑張って―ティラノザウルス―!」
ダン「負けるなー!」
メイ達がティラノザウルスを応援する中、ゲキは近くで獣奏剣を吹くブライを見つけた。
ゲキ(兄さん・・・今日こそ・・・!)
ゲキが1人、ブライの元へ向かう。
ゴウシ「どこに行くんだゲキ!」
ダン「ブライだ!」
ゴウシ「みんな待つんだ!ブライと決着をつけなければいけないんだ、行かせてやろう」
(ゲキ・・・)
ゲキ「ブライ!正義のためにお前を倒す!勝負だ!」
ブライ「はははは!とうとう俺と決着をつけるつもりになったか!行くぞ!とう!」
ゲキ「とはー!」
ブライが飛び降り、ゲキが飛び上がった。
2人は空中で戦った後、地上に降りて更に戦う。
ブライ「とあーっ!」
ブライの跳び蹴りがゲキを吹き飛ばした。
ブライ「ドラゴンシーザーが五守護獣を倒し、俺がジュウレンジャーを倒せば世界は俺のものになる!ダイノ、バックラー!」
ブライがドラゴンレンジャーに変身し、魔剣ヘルフリードと獣奏剣を構えた。
ドラゴン「は――っ!」
ドラゴンレンジャーが合わせた双剣から光線が放たれ、ゲキが吹き飛ばされた。
ゲキ「うわ―――っ!」
ゲキ「ダイノ、バックラー!」
ゲキがティラノレンジャーに変身した。
ティラノ「行くぞ!」
ティラノレンジャーが龍撃剣でドラゴンレンジャーと切り結ぶ。
ティラノ「レンジャーガン!」
ティラノレンジャーがレンジャーガンを抜いた。
ドラゴンレンジャーが獣奏剣を吹くと、胸のアーマーが輝いた。
ティラノレンジャーがレンジャーガンを撃つも、ドラゴンレンジャーのアーマーに跳ね返されて自分が食らった。
ティラノ「うわーっ!何だ!あのアーマーは!」
ドラゴンレンジャーは尚もティラノレンジャーを攻め立てる。
ドラゴンシーザーもティラノザウルスを攻め立てる。
ドラゴン「俺は貴様が憎い!父を殺され王になれなかった恨み今思い知るがいい!」
ドラゴンレンジャーがヘルフリードを地面に突き刺してティラノレンジャーに衝撃波を放ち、ティラノレンジャーが倒れた。
ティラノ「うわーっ!」
ゴウシ「ゲキ―――!」
ゴウシ達が駆けつけたが、ティラノレンジャーが止めた。
ティラノ「手を・・・手を出すな!こんな所で負けてたまるか!俺には地球を守る責任があるんだ!とはーっ!」
ティラノレンジャーが立ち上がった。
ティラノ「行くぞ!」
ティラノレンジャーが獣撃剣から光刃を飛ばし、ドラゴンレンジャーの獣奏剣とヘルフリードをたたき落とした。
ドラゴン「うわっ!」
ティラノ「とあーっ!」
ティラノレンジャーはドラゴンレンジャーに飛びかかり、ドラゴンレンジャーのキックをかわし、獣撃剣でドラゴンレンジャーを切りつける。
ティラノ「はあっ!」
ドラゴン「うわ―――っ!」
ティラノレンジャーの一撃がドラゴンレンジャーに炸裂し、
ドラゴンレンジャーが倒れ、ブライに戻った。
ブライ「おのれ・・・ゲキ・・・!」
ティラノレンジャーがゲキに戻った。
ゴウシたち「「「「ゲキ――!」」」
ゴウシ「やったな」
ダン「ついに勝ったぞ!」
ブライ「おのれ・・・・」
ティラノザウルスと他の守護獣が合体し、大獣神になった。
ゴウシ「大獣神!」
ゲキ「何故大獣神が?」
大獣神は倒れているドラゴンシーザーの元に来た。
ゲキ「どうしたんだ大獣神」
大獣神は、ドラゴンシーザーを持ち上げ、放り投げた。
更に恐竜剣ゴッドホーンでドラゴンシーザーを切りつける。
メイ「大獣神はドラゴンシーザーに止めを刺そうとしてるんだわ!」
ゴウシ「何故だ・・・」
大獣神はドラゴンシーザーの尻尾を掴み、ドラゴンシーザーを振り回す。
ブライ「ああ・・・・」
大獣神に放り投げられたドラゴンシーザーは岩山を砕き、吹き飛んでいった。
ブライ「ド、ドラゴンシーザー・・・」
大獣神「ジュウレンジャーのリーダー、ゲキよ。悪は、元から絶ちきらねばならない。お前もブライに止めを刺すのだ」
ゲキ「大獣神・・・・」
ゲキがソードを持って、倒れたブライの元へ向かう。
ゴウシ「ゲキ・・・」
ダン「やめろゲキ!ブライは悪だ、でもお前の兄さんじゃないか!」
ブライ「ゲキ・・・・」
ゲキ「!」
ゲキがブライの前に来て、ソードを振り上げた。
大獣神「やれゲキ!止めを刺すのだ!」
ゲキ「うあ―――っ!」
ゲキがソードを振り下ろした。
ブライ「っ!」
振り下ろされたソードは、ブライの目の前に突き刺さった、
ゲキ「駄目だ、大獣神・・・・俺にはやっぱり、兄の命を奪うことは出来ない・・・」
ゲキがブライに背を向けると、ブライはヘルフリードを拾い立ち上がって、
ゲキに向かって行く。
ゴウシ「危ないゲキ!」
ブライ「地獄へ落ちろ―――っ!」
ゲキ「兄さん!」
ゲキの一声を聞き、ブライは立ち止まった。
ゲキ「そんなに俺が憎ければ斬るがいい!それで憎しみが消えるなら・・・俺は・・・斬れ!斬れ――っ!」
振り返ったゲキは涙を流しながらブライを見つめていた。
ブライは膝を付いた。
ブライ「出来ない・・・何故だ!許してくれゲキ・・・俺が悪かった・・・許してくれ・・・」
ゲキ「兄さん・・・・」
ブライ「両親を失い、俺は誰かを憎まずにはいられなかった・・・・だからお前を・・・でも、それは間違っていった・・ううっ・・・」
ブライの涙がヘルフリードにかかると、ヘルフリードの刃が石となり、
そして砂となり、散っていった。
大獣神「ブライの心から悪が去った、憎しみが消えたのだ」
ゲキ「兄さん!」
ブライ「ゲキ・・・」
ゲキがブライを抱きしめた。
ゲキ「兄さん・・・」
ブライ「俺を許してくれるのか・・・」
ゲキ「当たり前じゃないか兄さん。みんな・・・」
ゴウシ達は微笑みながら、頷いた。
ブライ「みんな・・・・」
ゲキ「兄さん・・・」
大獣神「これでジュウレンジャーは6人になった。さあ、伝説の戦士ジュウレンジャーよ、変身するのだ!」
大獣神が消えた。
ゲキ「兄さん・・・みんな行くぞ!」
ゲキ・ブライ・ゴウシ・ダン・ボーイ・メイ「「「「「「ダイノバックラー!」」」」」」
ゲキ達は変身し、6人となったジュウレンジャーが勢揃いした。
ティラノ「ティラノレンジャー・ゲキ!」
ドラゴン「ドラゴンレンジャー・ブライ!」
マンモス「マンモスレンジャー・ゴウシ!」
トリケラ「トリケラレンジャー・ダン!」
タイガー「タイガーレンジャー・ボーイ!」
プテラ「プテラレンジャー・メイ!」
ティラノ・ドラゴン「「恐竜戦隊!」」
ジュウレンジャー「「「「「「ジュウレンジャー!!」」」」」」
大獣神は雲の上にいた。
大獣神「ドラゴンレンジャー、今日からお前はジュウレンジャーの新しいメンバーだ。獣奏剣を奏でよ、ドラゴンレンジャー」
獣奏剣がドラゴンレンジャーの手元に戻った。
ティラノ「兄さん、笛を」
ドラゴンレンジャーが獣奏剣を吹くと、ドラゴンシーザーのブレストラーが光った。
ティラノ「シーザーが蘇ったぞ」
ドラゴンシーザーが立ち上がった。
ドラゴン「ドラゴンシーザー!」
大獣神「ドラゴンシーザーよ、今からお前はドラゴンレンジャーの心正しき守護獣となるのだ」
大獣神が五守護獣に分離した。
大獣神「ドラゴンシーザーの出現により、新しい合身が可能になった。守護獣ドラゴンシーザー・ジュウマンモス・トリケラトプス・サーベルタイガーが合体する時、剛龍神が誕生する」
ティラノ「剛龍神」
ドラゴンシーザーからブレストラーが分離し、両手を肩に収納し、
そこから両肩をブレストラーがあった胸で合わせ、胸アーマーにした。
ジュウマンモスが大獣神の時の様に両腕に変形し、ドラゴンシーザーと合体、
ドラゴンシーザーの顎が開き、新たな顔が露わになった。
そこからトリケラトプス、サーベルタイガーが変形した両足と合体、
ブレストラーとドラゴンシーザーの尻尾が合体した槍、ドラゴンアントラーを持ち、
新たな神、剛龍神が完成した。
ティラノ「聞け剛龍神!俺達6人は心を一つにして悪に立ち向かっていく。お前も頼むぞ!」
その後、ブライは時の停止した部屋に戻ってきた。
?「うふふ、お兄ちゃんあまり外へ出ると命がどんどん無くなるわよ。残り時間は後、25時間と10分よ」
ブライの前に、白装束を着た白い顔の少女が出てきた。
ブライ「やめろ!俺の時間が残り僅かなんて嘘に決まってる!お前は一体だれなんだ!」
クロト「私の名前は命の精霊クロト」
ブライ「命の精霊、クロト?」
クロト「私が決めた寿命には、誰も逆らう事は出来ない」
ブライ「じゃあ本当に俺の命は後それだけしかないのか」
クロト「うふふ、そうよ。だから大事に使ってね、大事に」
クロトが姿を消した。
ブライ「待ってくれ!何故だ、何故俺の命は後それだけしかないんだ・・・俺は長生きしたいんだ・・・せっかく弟とも仲直りできたのに・・・嘘だと言ってくれ・・・!」
ゲキ「兄さ―――ん!」
ゴウシ達「「「「ブラ―――イ!」」」」
ゲキ達はブライを探していた。
ゲキ「兄さーん!兄さん・・・」
ナレーター「ついに、新しい守護獣が合体、誕生した。その名も剛竜神!
だが、その喜びもつかの間、ブライは5人の前から姿を消した。
果たしてブライの身に何が起きているのか?剛龍神はただ黙って、一同を見つめているだけだった・・・」
最終更新:2019年12月13日 09:49