宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATIONのエンディング

一連の模倣犯を操っていた黒幕・ホラーガールの正体は、銀河連邦警察ゴードン長官の実娘・ヒルダだった。
すべての模倣犯罪は、日常に退屈していたヒルダが犯罪の様子を見て面白がるために起こしたもの。
そしてヒルダ誘拐事件は、愛娘の犯罪を隠蔽しようとするゴードン長官の狂言だった。
宇宙刑事たちに追い詰められたヒルダは、自らが作り出した超絶魔空空間の暴走により、その中へと飲み込まれてしまう。
2代目宇宙刑事ギャバン・十文字 撃、宇宙刑事シャリバン・日向 快、宇宙刑事シャイダー・烏丸 (しゅう)は、ヒルダを救うために空間に飛びこむ。

撃「蒸着!」
快「赤射!」
舟「焼結!」

ギャバンはドルギランで、シャリバンはグランドバースで、シャイダーはバビロスで空間内を突き進む。
そこに超絶魔空空間が生み出したと思われる巨大ホラーガール(頭部)が現れる。

ヒルダ「キャぁ──っっ!!」
シャイダー「おい、ヒルダ! どうだ、面白いか!?」

ヒルダは必死に、首を横に振る。

シャイダー「ちゃんと生きろ! ちゃんと生きてりゃ、人生はもっと面白い! どうだ!?」
ヒルダ「ごめんなさい! ごめんなさぁい!!」
シャイダー「よぉし!」

バビロスの上に立ったシャイダーが手を伸ばし、空間奥へと飲み込まれてゆくヒルダも、必死に手を伸ばす。

シャイダー「がんばれ!」

ヒルダの手をシャイダーがしっかりと握り返し、彼女を受け止める。
無事にヒルダは、バビロス艦内のタミーのもとへ収容される。

タミー「ここにいてね。OK、シャイダー!」
シシー「行っけぇ!」

3人「レーザーブレード!」「レーザーブレード!」「レーザーブレード!」
ギャバン「行くぞ、シャリバン、シャイダー! 光を超えるぜ!!」
シャリバン「あぁ!」
シャイダー「おぅ!」

「スペースシェリフ・トリプルダイナミ──ック!!」

ギャバンダイナミック、シャリバンクラッシュ、シャイダーブルーフラッシュ。
そしてドルファイヤー、グランバースのプラズマカノン、バビロスファイヤーの同時攻撃が炸裂──!!
巨大ホラーガール(頭部)を巻き込み魔空空間は砕け散った……。

シシー「キタキタぁ──ッ!!」
タミー「イェ──ィッ!! もう大丈夫!」
ヒルダ「……」


つかの間の平和が戻り、舟とタミーはデートを楽しむ。

タミー「寂しかったんだから、もうあんなことしないでよね!」
舟「ご・め・ん! だってさぁ、俺タミーを守ってやりたいって、そればっかり考えちゃって」
タミー「それは嬉しいけど、もし、今度あんなことしたら、また凶暴化しちゃうぞ! プンプン!」
舟「そしたら俺も、またキスして止めちゃうぞ!」
タミー「いやぁん! もう舟ってばてば!」
舟「本当かわいいな、タミーってばてば!」

通信機が鳴る。

舟「……ちょっと待ってな。──もしもし、マナミちゃん? ごめん、今ちょっとヤボ用で……」
タミー「また女ぁ!?」
舟「あ……」
タミー「野暮用なんだ?」
舟「あ! ……うぅん」
タミー「そうなんだ……」

タミーが舟から通信機を取り上げて放り投げ、地面に落ちた通信機が砕け散る。

舟「わぁ──っ! タミー!?」
タミー「ちょっと信じるとそうなんだから! そこに立ちなさい! 気をつけ!」
舟「は、はい!」
タミー「タミーキーック! やぁ──っ!!」

またもやタミーのキックが炸裂。吹っ飛んだ舟を目がけ、なおもタミーの怒涛の攻撃。

舟「だぁっ!? タミーちゃん、落ち着いて!」
タミー「この野郎! この野郎!」

撃と快はその2人の様子を、苦笑しながら眺めている。

撃「ははっ!」
快「ダメだな、アイツ……」
舟「おぉ!? ギャバン、シャリバン!」

舟が2人のもとへ駆け寄り、2人を盾にする。

撃「お、おい!? こっち来るなって!」
快「来んなよ、おい!?」

怒り心頭のタミーが、撃、快、舟に迫る──

3人「わあぁぁ──っ!!」



ギャバン、シャリバン、シャイダーの活躍で、ひとつの闇が散り、一時の平和が戻った。
宇宙に欲望が渦巻き、悪がある限り、宇宙刑事がこれからも戦い続ける──

蒸着せよ、ギャバン! 赤射せよ、シャリバン!
焼結せよ、宇宙刑事シャイダー!


ギャバン「宇宙刑事ギャバン!!」
シャリバン「宇宙刑事シャリバン!!」
シャイダー「宇宙刑事シャイダー!!」



(終)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年03月18日 22:31