キャスター「太陽の黒点はその後も異常な広がりを見せており、世界各地でその影響と見られる地震、火山の噴火、ハリケーンなどの災害が続発しています。
これについて気象庁は観測史上かつてない事態へ日本の影響については分からないと…」
アルテミス「早く何とかしないと!」
月野家にて
台所がちらかっている
うさぎ「はい、皆さん!お待たせ致しました!!うさぎちゃんの特性カレーでございます!」
謙之「うさぎが、夕飯を作ってくれるなんて感激だなあ!」
うさぎ「やだ~大袈裟なんだから、パパったら…。」
謙之「さあ、じゃあ、いただこうか!?」
進悟「ほんとに食えるの、これ?」
うさぎ「失礼ね!見栄えは悪いけど、味は本格的なのよ!」
カレーを食べるうさぎ
うさぎを見る三人
涙が零れるうさぎ
謙之「どうしたんだ、うさぎ?何かあったのか!?」
うさぎ「辛ーーい!」
進悟「やっぱりな…。」
涙を零す育子
火川神社にて
美奈子「いよいよね…。」
まこと「腕が鳴るぜ。」
亜美「とうとうここまで来たのね。」
うさぎ「ねえねえ、レイちゃん!」
レイ「え?」
うさぎ「雄一郎さんとキスくらいして来てよ?」
呆れる四人
レイ「な、何よ?急に。」
うさぎ「だってさ、もしもの事があったら後悔するよ。」
レイ「もしもの事何てないわよ!!」
うさぎ「いった~、酷い!あたしはレイちゃんの事を心配して…。」
レイ「ふん、大きなお世話よ!」
美奈子「うさぎちゃん、もしもの事何て考えるのは止そう。」
まこと「そうだよ!あたしだってこれが済んだら、思いっきり恋をしようって思ってるんだからね。」
うさぎ「まこちゃん!そうだよね…ごめん!」
亜美「恋か・・・あたしも。」
レイ「お?」
美奈子「お?」
まこと「お?」
うさぎ「おお?」
赤面になる亜美
アルテミス「さあ、お喋りをしている暇は、ないぞ。」
ルナ「全員、メイクアップよ!」
うさぎ「"ムーン・プリズム・パワー・メイクアップ"!」
亜美「"マーキュリー・パワー"」
レイ「"マーズ・パワー"」
まこと「"ジュピター・パワー"」
美奈子「"ヴィーナス・パワー"」
亜美・レイ・まこと・美奈子「メイクアップ!」
変身する五人
ルナ「一気に北極圏のDポイントにまで行くのよ。」
うさぎ「どうやって?」
アルテミス「全員、力を合わせてテレポートするんだ。」
ルナ「私達は怪我をしちゃって足手まといになるから残るけど、大丈夫よね?」
アルテミス「セーラー戦士が力を合わせれば、必ずクイン・ベリルを倒せる!」
意識を集中する五人
アルテミス「セーラーテレポート!」
テレポートする五人
アルテミス「頑張れよ!」
ルナ(皆、無事に帰って来ますように…。)
北極圏にて
ムーン「寒い~~!よく皆平気でいられるわね~~~!」
マーズ「うるさい!シャキっとすれば寒くないわよ!」
ムーン「寒いものは寒いわよ。」
マーキュリー「(先が思いやられるわね…)! 皆、わかったわ!あそこから大量の妖気が放出されてるわ!」
ムーン「へっくし!」
その先に紫の妖気が放出される
水晶がその映像が映し出される
ベリル「クイン・メタリア様が蘇るまであと僅か、邪魔はさせぬ。奴らに引導を渡そうとする者はこれへ。」
?「そのお役目、我らDDガールズに。」
DDガールズが姿を現す
一方、北極圏
マーキュリー「待って!」
歩みを止める五人
マーキュリー「妖気の反応が強くなってる。」
霧に包まれる
ジュピター「来るよ!!」
構える五人
そこにはタキシード仮面の姿が
ムーン「タキシード仮面・・・タキシード仮面!」
マーキュリー「待って!罠かもしれないわ!」
ジュピター「普通罠だよね、これって…」
ムーン「でも…」
マーズ「あんたは単純だから、真っ先に狙われるのよ!」
ムーン「だって…」
マーキュリー「今、調べるわ。」
タキシード仮面「助けてくれ…セーラームーン。」
ムーン「…。」
タキシード仮面「セーラームーン…。」
ムーン「やっぱり、ほっとけないよ!」
ジュピター「ちょっと!!」
ヴィーナス「セーラームーン!!」
マーズ「駄目!!」
ヴィーナス「セーラームーン、駄目!!」
ムーンを取り押さえる三人
ムーン「だって、苦しんでんのにどうして知らん顔してられるのよ!!」
瞳が赤く光るタキシード仮面
マーキュリー「!」
ムーン「放して!」
マーキュリー「皆、気をつけて!!そいつは妖魔よ!」
マーズ・ジュピター・ヴィーナス「え?」
タキシード仮面の体から触手が飛び出す
ジュピター・ムーン・ヴィーナス「わああああっ!!」
マーズ「ほら!見なさいよ!」
ムーン「ごめんなさーい。」
DDガールズ「ふっふふふふふ。」
ムーン「こーら!妖魔!!よくも騙したわね!!引っ掛かりやすいあたしも愚かだけど、すぐに乙女の純情を踏み躙るあんたは達はもっと愚かよ!
だって、だってあたしを本気で怒らせちゃったんだからね!!こうなったら…。」
マーズ「長い!!」
ムーン「…とにかく、月に代わって、お仕置きよ!」
DDガールズ「ふっふふふふふふ。」
ムーン「あら、五人?」
DDガールズ「このDポイントの中ではお前達は私達に勝てないのよ。」
再びタキシード仮面が現れる
タキシード仮面「セーラームーン…愛してる。」
マーズ「ふん、二度も同じ手に引っ掛かるようなおっぺけぺーがいるもんですか!」
走るムーン
マーズ「って言ってるそばから引っ掛かるんじゃないわよ!」
再びムーンを取り押さえる三人
ムーン「だって、今度こそ本物だったらどうするのよ!!」
交わす四人
ヴィーナス「ほら!!」
逃げ出す三人
迎え撃つジュピター
ジュピター「あんまり、なめるんじゃないよ!」
元基が現れる
ジュピター「! 元基さん!!」
瞳が赤く光る
雁字搦めにされるジュピター
ヴィーナス・マーズ・ムーン「!」
地中からDDガールズが現れる
ジュピター「うっ…くっ…」
ムーン「"ムーン・ティアラ"」
マーズ「"ファイヤー"」
ジュピターに接近するDDガールズ
ムーン「!」
マーズ「駄目!これじゃあ、ジュピターを巻き添えにしちゃう。」
ジュピター「あたしの事はいいから、早く、クイン・ベリルの所へ!」
ムーン「!」
電撃を仕掛けるDDガールズ
ジュピター「…あたしに電撃を仕掛けるとは、いい度胸だね…!」
DDガールズ「何!?」
ジュピター「覚悟しな!"シュープリーム・サンダーーー"!!」
DDガールズ「小癪な!!」
DDガールズ「死ね!!」
ジュピター「あああああああああああっ!!」
大爆発が起こる
DDガールズ「おのれ!!」
下がるDDガールズ
氷山が築かれる
ムーン「!」
変わり果てたジュピターの姿が
ヴィーナス・ムーン・マーズ・マーキュリー「ジュピター!!」
ジュピター「…皆…」
ムーン「今、助けるからね!」
ジュピター「…あたしは…もう…それより…皆早く…クイン・ベリルの所へ…」
ムーン「駄目っ、駄目よ!皆一緒でなきゃ!…まこちゃん、あたしに言ったよ!帰ったら思いっきり恋をするんだって!…そう言ったじゃない…駄目だよぉ、嘘ついたら…閻魔様に舌抜かれるんだから…」
ジュピター「…泣いている暇はないよ、プリンセス…さあ…元気を…出し…て…」
息絶えるジュピター
ムーン「…!」
ヴィーナス・マーズ・マーキュリー「…」
まことが頭をよぎる
ムーン「まこちゃああああん!!駄目だよ!死んじゃ駄目ーーー!!」
ヴィーナス「行くわよ。」
ムーン「嫌よ。」
ヴィーナス「セーラームーン!」
ムーン「こんな思いをするなら、銀水晶をあげちゃえばいいのよ。」
マーズ「何て事を言うのよ!」
ムーン「そうよ!初めからそうすればよかったのよ!!」
ムーン「ほら、銀水晶なんかあげるわよ!!」
マーキュリー「待って、セーラームーン!!」
マーズ「馬鹿!!」
ムーン「放してよ!!こんな物があるから、まこちゃんは…もうおしまいにして帰…」
ムーンに平手打ちをするマーキュリー
マーキュリー「ごめんなさい、でも、わかって。ジュピターの死を無駄にしないで。」
ムーン「…。」
ポケコンが反応する
マーキュリー「来るわ。」
マーズ「よし!」
マーキュリー「三人は先に進んで。ここはあたしが食い止めるから。」
マーズ「でも!」
マーキュリー「ここから先は、あたしより攻撃力の強いあなた達の力が必要になるわ。さあ!」
ムーン「亜美ちゃん…まさか…」
マーキュリー「…あたしは死んだりしないわ。」
ムーン「絶対よ!!」
マーキュリー「…うん。」
先へ進む三人
マーキュリー「さあ、いらっしゃい!」
浦和の姿が
マーキュリー「浦和君!!あたしにもこんな幻を見る事ができるのね…」
溶岩が出現する
マーキュリー「"シャボン・スプレー!"」
溶岩が固まる
火の塊になってマーキュリーを襲う
分析するマーキュリー
マーキュリー「幻覚なのに、本物と同じ熱量がある。幻覚の元はあの額の石ね!」
分析するマーキュリー
マーキュリー「(幻覚の元を断つしかないわ。)"シャボン・スプレー!"」
自身に包むマーキュリー
火球の中にて
マーキュリー「!」
触手がマーキュリーに絡みつき熱を放出する
マーキュリー「うわああああっ!!」
DDガールズ「さっさと焼き豚に。おなり」
マーキュリー「失礼ね!」
DDガールズ「じゃあ、焼き芋!ふん、死ねえ!!」
マーキュリー「うわあああああっ!!」
力を振り絞るマーキュリー
マーキュリー「…これも今日が使い納めかもね…ふん!」
額の石をポケコンで砕くマーキュリー
マーズ「!」
DDガールズ「幻覚が、使えなくなってしまった!」
息絶えるマーキュリー
ムーン「…!」
頭の中に亜美がよぎる
ムーン「亜美ちゃんが…亜美ちゃんが…亜美ちゃんが死んじゃったよーー!!」
マーズ「一々ピーピー泣くんじゃない!」
ムーン「…。」
マーズ「敵は次々と襲って来るのよ!」
ヴィーナス「!」
ムーン「だって、だってあたし、こんな事になるなんて…」
ヴィーナス「! 危ない!!」
ムーンを庇うヴィーナス
触手に捕まるヴィーナス
ヴィーナス「ああああああっ!!」
ムーン「美奈子ちゃん!」
もがくヴィーナス
ムーン「やめて!!銀水晶をあげるから、美奈子ちゃんを放しなさいよ!」
ヴィーナス「そんな事をしたら許さないから!」
引きずり込まれるヴィーナス
DDガールズ「馬鹿め!命乞い等をしても無駄だ!銀水晶は、貴様達を全員始末してから頂く。
まずはこいつからだ!」
ヴィーナス「うわああああっ!!」
ムーン「美奈子ちゃん!」
ヴィーナス「うわああああ!!"…クレッセント…ビーム!!"」
DDガールズ「うわあああああっ!!」
氷山が築かれる
息絶えるヴィーナス
頭の中に美奈子がよぎる
ムーン「美奈子ちゃあああん!!」
マーズ「セーラームーン。」
ムーン「…何?」
マーズ「喧嘩ばかりしてたけど、楽しかったわ…」
ムーン「何言い出すのよ!」
マーズ「もしもの時の為に、言っとかないとね…」
ムーン「もしもはなしって言ったじゃ…!」
二人のDDガールズが
歩むマーズ
ムーン「…あ、待って、分かった!後は私一人でやるから…全部やっつけて、クイン・ベリルもやっつけて帰るから、レイちゃんは先に帰ってて…死んじゃ嫌だよ…」
マーズ「…あなたには最後の大きな戦いが残ってるんだから…パワーを蓄えとかないとね……やーね!死ぬって決まった訳でもないでしょ!じゃあ、ちゃちゃーとレイちゃん、やっけて来まーす!」
ムーン「…」
マーズ「"ファイヤー"」
地中に潜るDDガールズ
マーズ「速い!」
地が浮き上がる
マーズ「うわああああっ!!」
ムーン「レイちゃああん!」
マーズ「うわああっ!」
地に吞まれるマーズ
呆然するムーン
ムーン「レイちゃん…?」
近付くムーン
地中からDDガールズが出て来る
DDガールズ「貰った!」
触手がムーンを襲う
火炎がDDガールズに包まれる
DDガールズ「うわああああっ!!」
ムーン「レイちゃん!!」
DDガールズ「おのれ!!」
マーズ「ううっ!うああっ!うわあああああああっ!!」
DDガールズ「さあ、いよいよ残るはプリンセス一人か。」
ムーン「レイちゃん!」
マーズを下ろすDDガールズ
DDガールズ「覚悟おしよ!」
触手を掴むマーズ
DDガールズ「何!?」
マーズ「…まだ…終わってないわ…」
DDガールズ「!」
マーズ「…"ファイヤー…ソーーウル!!"」
DDガールズ「うわあああああああっ!!」
氷山が築かれる
マーズ「…やっぱり…うさぎの言う通り…雄一郎にキス…しとけば…よかった…ね…。」
息絶えるマーズ
頭の中にレイがよぎる
一人佇むムーン
ムーン「…まこちゃん、亜美ちゃん、美奈子ちゃん、レイちゃん…そっか…これ夢だ…夢だよ…目が覚めたら皆いつもみたいに"おはよう"って…レイちゃんはあたしの事"ドジうさぎ"って…」
ムーンに肩をかける
振り向くムーン
そこにはジュピターの幻が
ジュピター「…ほら、元気出して…」
マーキュリー「…うさぎちゃん、しっかりして。」
ヴィーナス「希望を捨てないでね…」
ムーン「…。」
?「うさぎ、立って!」
ムーン「はい!」
立ち上がるムーン
マーズ「…いつまでも、私達は一緒よ…。」
ムーン「…皆…。」
四人の幻が
マーズ「…さあ、走って!」
ムーン「…うん!」
走るムーン
ムーン(…そうだ…あたしは一人じゃない…一人じゃない…!)
目覚めるエンディミオン
エンディミオン「ふっふふふふふ。」
瞳が光る
最終更新:2024年08月31日 15:41