キングオージャーとドンブラザーズの活躍によって王様鬼は再び破れ去った。
地球では警官が大野の蘇生を試みていた。
警官「しっかりしてください! ……失礼します」
警官が人工呼吸を行なおうとすると大野が目を覚ます。
警官「うわああっ‼︎」
ハーカバーカ。
トンボオージャー「じゃあ、続けっか?」
ドンドラゴクウ「なんだか悪いやつ処刑したらスッキリしましたね……」
オニシスター「敵倒せば満足。この辺で終わり」
スパイダークモノス「幕引きには1つ足りないね…… 和解と改心だ」
キジブラザー「今、彼2つ言いましたよ?」
ドンドラゴクウ「もういいんじゃないですか? ねぇ……」
クワガタオージャー「えっ、しないの?」
2大戦隊は王鎧武装とアバターチェンジを解除。
次々と消えていき、残ったのはギラとタロウのみである。
ギラ「あれ? みんな……」
タロウ「ん?」
タロウが向かったのはおでんの屋台だった。
ソノイ「へい、いらっしゃい」
タロウ「ソノイ…… ギイちゃんをどっかで見なかったか?」
ソノイ「なぜ死者を求める?」
ギラ「あの、帰るための扉、知ってたら教えてください……」
ソノイ「なぜ生きることにこだわる? 聖者の国、死者の国。場所が違うだけだ…… 私とお前たちは同じ世界でつながっている」
ギラ「そっか…… 死ぬのは悲しいことじゃない。ギイちゃん、探すの手伝いますよ」
タロウ「いや、いい。ギイちゃんとは遠く離れても縁で繋がっている…… そういうことだろう?」
ソノイ「さあ、何にしようか?」
タロウ「白滝だ」
ギラ「大根で……」
ソノイ「世界はおでんだ…… 同じ場所に生まれ、行くべき場所へ旅立つ」
ギラ、タロウ「いただきます」
2人は大根と白滝を食べる。
タロウ「うまい」
ギラ「美味しい……」
2人の体が消える。
ソノイ「顔を見せなくてよかったのか?」
ソノイが声をかけたのはギイちゃんだった。
ソノイ「そうだな。ヒーローはそれを望むもののところへ行くべきだ」
コーカサスカブト城。
ブーンがギラの喉に手を入れている。
ヒメノ「そう、そのあたり。手が細いあなただけが頼りなの。お願い!」
ブーン「きた‼︎」
ブーンがやっときびだんごを取り出す。
ギラもようやく息を吹き返す。
ドゥーガ「ギラ様!」
ブーン「もう、簡単に死んじゃダメだよ」
ギラ「ありがとう……」
ヤンマ「スカポンダヌキ……」
カグラギ「ヤンマ殿、我が国の田んぼを是非……」
そこへタロウがやってくる。
タロウ「お届け物です。サインかハンコを」
ドゥーガ「またお前か!」
ギラ「大丈夫」
ギラが荷物を受け取る。
ギラ「届けてくれてありがとう……」
タロウ「これでお前とも縁ができたな……」
慎一たちは辺りを見回っていた。
ソノザ「あれって犬塚にソノザ?」
イシャバーナ。
慎一「ここで一句……」
はるかとソノザが慎一を突き飛ばす。
ソノニ「似合う?」
トウフ。
カグラギ「さあ、どうぞ‼︎」
つよし「ありがとうございます!」
はるか「いただきます」
ゴッカン。
はるかたちは縛られていた。
リタ「あっ‼︎」
タロウ「すまないな……」
スズメはラクレスと食事を取っていた。
スズメ「はい、あーん……」
デズナラク。
ジェラミー「ここが狭間の国」
サナギムがやってくる。
タロウ「なんだこいつらは?」
ジェラミー「こいつらは俺の……」
ハーカバーカ。
ソノイはグローディやデスナラクの位牌をテーブルに並べる。
地球では大野が事情聴取を受けていた。
その側でムラサメが泳いでいた。
ドゥーガとブーンはきびだんごを食べていた。
兵士「ちょっと、ドゥーガ様?」
いよいよドンブラザーズとの別れが訪れる。
はるか「こんなに遊びすぎちゃっていいのかな?」
つよし「キョウリュウジャーの皆さんがちゃんとやってくれますよ……」
はるか「帰ろう……」
ジェラミー「どんな旅も終わらない。魔法の言葉で締めくくろう…… とさ」
最終更新:2024年09月14日 10:03