ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYUの第1話

海中で泳いでいた一人のダイバーがウミガメを手にする形で浮上する場面の後、どこかの高校。
グラウンドでは、陸上選手が走る準備をしていた。
テレビ番組の取材のためかカメラマンとその女性テレビスタッフがいた。
女性報道陣「さあいよいよ見られるわよ高校生国際記録保持者の走りってのが青いのよ青い子よ」
カメラマン「ファンタスティック」

4人の陸上選手が走る準備をしていた中学校の外の道に歩いていたツワブキ・ダイヤとハヤミ・ナオトのふたりがその様子を目につける。

審判「よーい!」
ナオト「ちょ、ちょっと!」

4人の陸上選手がスタートの合図をあげると同時に4人の陸上選手は走る中、ダイヤもそれに合わせて走り始める。

女性報道陣「あれ!上、撮って!。何今の子ねぇねぇ君達!誰なのよのあの坊や!」

女性報道陣はダイヤがトップである青い選手を抜いた予想外の運動力に目をつける。

女性報道陣「だってあの子まだ子供よ!それにあんな荷物を持って坂道だし…そんな…」
カメラマン「国際記録保持者に勝った…」
選手達「有名なガキですよ。ここら辺じゃな」「アホみたいに体鍛えてるらしいぜ」
「怪物小僧だろ?」
カメラマン「そんなにすごいの?
選手達「違うんすよねこれが」「かわいそうなガキでさぁ…何年か前船の事故で親父が死んで…それ以来怪物を見たって言い続けるらしいんだよ」
「だから怪物小僧…嘘つき野郎みたいな意味だね」

ダイヤとナオトが歩いている中でダイヤは足を止める。

ダイヤ「あれから5年だな…そうそうまだ暴れ出すかもしれねえ…あの怪物どもが...」

5年前のインド洋。
得体の知れない巨大怪物が海上付近の市街地を襲撃する中で別の怪物も空から降りてくる。

大空魔竜が来た!

海付近の街。
ツワブキ家の自宅の外にいたダイヤの母が息子を叱責する。

ダイヤの母「だからいつでも言ってるでしょダイヤ!朝練もたいがいにしときなさいって!」
ダイヤ「悪い母さん!」

家の外に出たダイヤは朝食の食パンを丸呑みして食べる。

ダイヤの母「家の手伝いは終わらせてるんだろうね?」
ダイヤ「庭掃除に洗い物に…投網の修理っと…ああ、全部終わってる」
ナオト「おはようございます!」

やってきたナオトが挨拶をする

ダイヤの母「おはよう!ナオトくん。ほらダイヤしたくはできたの?」
ダイヤ「もちろん!」
ダイヤの母「お弁当は持ったの?」
ダイヤ「やべぇ!一番重要事項!

ダイヤは即座に弁当を取ろうと自宅に入る。

ダイヤの母「いつもごめんね直人くん
ナオト「いえ…
ダイヤの母「引っ張り回されてばかりでしょ…でも見捨てないでやってね。あんなことばっか言ってる子だからもう君ぐらいしか友達もいないし…」
ナオト「さっきもちょっと言ってました…。もうすぐまた怪物が出るかもって…」
ダイヤの母「ほんっと昔から一緒ね…あの子の言うことは…」

ダイヤの母は回想としてダイヤが巻き込まれた海難事故を思い出す。
ダイヤ「俺は見たんだ。でっかい鎧の怪物を…船を怪物がいたんだ!。黒い炎に包まれて怪物が父さんを…」

ナオト「僕、ずっと思ってたんです。その怪物で事故の時にダイヤ君が恐怖に駆られた幻なんじゃないかって…」
ダイヤの母「私もそう思ってるわ…でも…」
ナオト「でもいつもダイヤ君があまりにも真剣なんでつい付き合っちゃうんですよね…」
ダイヤの母「ありがとうナオトくん」
ダイヤ「待たせたな!行こうぜ!ナオト!」
ダイヤの母「お待ちダイヤ、父さんに手を合わせたのかい?
ダイヤ「だから何の言ってんだろうお母さん、死んでもいないのに手を合わせるのなんかおかしいって!父さんはまだ死んでいない。あの時怪物にさらわれたんだよだけどさ心配要らないよそのために俺は体鍛えてんだから!必ずあいつらから父さんを取り戻してみせる!じゃ!行ってきまーす!」
ナオト「えっ!待ってよ!ダイヤ君!」

学校。
ダイヤは教師と話し合っていた。

教師「またかそれさえなけりゃお前はこれ以上ないってくらいの優等生なのになぁ…ツワブキ」
ダイヤ「見たものは見たんです」
教師「しかしだなぁ…これ以上この界隈で嘘つきや変人呼ばわりされるのもどうかと思うぞ」
ダイヤ「嘘つき呼ばわりされたくなくて嘘を付けって言うんですか!俺は本当のことを言ってるだけです!」

ダイヤと話していた教師は職員室へ行き、席を座る。

女性教師「またダイヤ君ですか?私も以前担任だったんですけど…」
教師「そりゃお気の毒さま問題の怪物小僧相手は疲れますね…」
女性教師「そんな…」
教師「まああいつの境遇には同情しますけどね…下らん妄想癖に付き合わされる周りの人間の迷惑も考えてもらわんと…

学校周辺の外。

女性生徒「あっ違うの…別にナオト君が悪いわけじゃないのよでもほらダイヤ君と仲が良いって聞いたからごめんね…」

ダイヤと仲が良かったことを聞いた女性生徒はナオトの元を離れる。
次にナオトはボートで海上を航行していた。

ナオト「あ…いけない!20分!40秒!ダイヤ君!ダイヤ君!って…何あの騒ぎ?」

ナオトが目につけた先には溺れていた女性客を助けたダイヤの元に人々が集まっていた光景を目撃する。

観光客「ありがとう!」
ダイヤ「フヒヒ!いいって!いいって!」
ナオト「マイペースだなダイヤくん…」

ダイヤは海岸付近の岩に座り込んでいたナオトの元へ行く

ダイヤ「なんか嫌なことでもあったのか?
ナオト「別に」
ダイヤ「また俺のせいか?わかった実は俺、怪物がいたっていう証拠が持ってるんだ。今日、それ見せてやる!」
ナオト「うっ!嘘!」
ダイヤ「俺に本気で付き合ってくれるのはお前だけだ。お前には信じて欲しいもんな…」

ダイヤがそういった後、ポケットから金色の枠に囲まれたレンズを取り出す。

ナオト「何これ?
ダイヤ「よーく見てみろよなんか不思議じゃないか?

ダイヤが持っていたレンズらしきものをナオトは手に取って見る。

ナオト「あれこの機械…継ぎ目が全然ない!」
ダイヤ「そうなんだ。どんなに機械に詳しい人に見せてもなんのためにどうやって作ったか全然わかんないって言うんだよ。俺、それをもらったんだ!機械の竜の乗組員に」
ナオト「えっ!」
ダイヤ「怪物にもさ1体だけ良い奴がいたんだよ。それが機械の竜だあの日、お父さんと俺らが海でバカでっかい鎧の怪物に襲われた時、現れたんだ」

ダイヤは機械の竜の姿を気の棒で砂浜に書く。

ダイヤ「こーんな奴がさ!。これにはな人が乗ってるんだ。父さんと離ればなれになった俺をこの機械の竜の乗組員たちが助けてくれたんだ…」

回想。
機械の竜の乗組員の一人と思われる少女がレンズらしきものをダイヤに渡す。

ダイヤ「そいつらオレに言った。いつか必ず俺も『あの怪物達と戦う戦士になれる』って。俺がずっと強くならなきゃと思って毎日特訓してきたのは実はそのためだったのさ!どうだちょっと信じる気になったか?」
ナオト「ダイヤ君…正直、君の話…今まで全部信じてるわけじゃなかったけど」
ダイヤ「うんうん」
ナオト「なんかもう一つも信じられなくなってきたよ…」
ダイヤ「ええ」
ナオト「そもそもこんな機械だけ見せられたって…熱っ!」

ナオトがそういう中、持っていたレンズらしき機械が突然と高温になり、手から放す。

ダイヤ「どうした?
ナオト「なんだか機械が急に熱くなってきた」
ダイヤ「ほんとだ!熱い!」

ダイヤがそういう中、海上に黒い炎が燃え上がった光景を目にすると、怪物が襲ってきた過去の出来事がフラッシュバックする。


ダイヤ「奴らが来る!ナオト!急いで戻るんだ!」

2人が駆け足で逃げる中で海中から一つ目ならびに亀型の2体となる巨大怪物が浮上する。

ダイヤ「あ!鎧の怪物!」

その2体の怪物は海上近くの街へと侵攻する。

人々「か…怪物だ!」

人々が混乱する中、ダイヤとナオトの2人は駆け足で家へと戻ろうと。

ナオト「鎧の怪物だよ!」
ダイヤ「だから、ずっと言ってたじゃないか!いるって!。母さん!」
ダイヤの母「ダイヤ!あれってまさか!」
ダイヤ「ああ、父さんの船を沈めたのと同じ奴らだ!」

ダイヤは近くの倉庫から何かを取り出そうとする。

ナオト「ダイヤ君?。ええ…(もり)!?」

銛を持ったダイヤはどこかへと向かう。

ナオト「ダイヤ君!どこへ!?」
ダイヤ「母さんを連れてって逃げてくれ!
ダイヤの母「ダイヤ!どこへ行くのやめなさい!ダイヤーッ!
ナオト(あんな銛…用意してたんだ…本気であの怪物と戦うつもりなんだ!死んじゃ…死んじゃうよ!ダイヤ君!)

ダイヤが街中を走る中で持っていたレンズが光り出す、そんな中、遠い視線の先にはレンズを渡した少女ルル・アージェスがいることに気づく。

ダイヤ「あの子…おい!おーい!」

ダイヤは建設中のビルの上のクレーン付近に登り、少女に向かって大きく呼びかける。
海岸付近にいた少女はダイヤがいるところに炎が燃え上がっているのに気づく。
少女の後部付近に海底にひそめていた大空魔竜が浮上する。

ダイヤ「飛んだ…」

大空魔竜はバオラに近づいて噛み付き、プロテクスを尻尾で弾き飛ばす。

ダイヤ「つ…つえぇ!」
ルル(無線)「聞こえますか?」
ダイヤ「その声…」

ダイヤが持っていたレンズから女の子の声が流れる。

ダイヤ「君は…あの時の…あの時の子だろ!な!深い海みたいな目の色をした女の子!」

バオラとプロテクスが大空魔竜を攻撃する。

ルル(無線)「逃げてください、この近くにいたら巻き込まれます!早く!」
ダイヤ「いやだ!俺は逃げない!やっとまた出会えたんだ!怪物のこと…あんたたちのことを!五年間ずっとわかんなかったこと…今日わかるかもしれないんだ!ここで逃げてたまるもんか!俺は!俺は俺はまだ!」

ダイヤがそういうと持っていたレンズの機械ことフレイムグリッターの透明な部分から炎が映し出される。

ダイヤ「俺の名前さえ知らないぞー!どうだー!」

ダイヤが建設中のビルから飛び降りた中、大空魔竜が彼を飲み込む。

ダイヤ(竜に食われた…なんだよこいついいもんじゃなかったもんか…)

大空魔竜内部の中にいたダイヤはそう言う中、内部がオレンジ色に光り、
ダイヤの髪の色がオレンジとなると同時にスーツが装着されて操縦席らしき場所に移動する。
正面には景色が映し出され、目の前にバオラが現れると大空魔竜の頭部が分離し本体側から戦闘機らしきメカが2機発進する。

ダイヤ「ぶ…ぶつかる!」

空中でそのメカとなる2機は変形し大空魔竜の頭部と合体しロボットのガイキングになり地上に着地。

ダイヤ「何だコレ…俺…一体…」
ルル(無線)「やっぱり…あなただったのね…魔竜に選ばれ大いなる炎の巨人の力を手に入れる事が出来る人間は…」
ダイヤ「炎の巨人…」
ルル(無線)「その巨人は今あなたの意のままに動きます」
ダイヤ「俺が…こいつを…」

ダイヤがそういう中、プロテクスがガイキングを攻撃するもひとけりの攻撃の返り討ちで吹き飛ばされる。

ダイヤ「これであいつらと戦えるんだ!」

ガイキングはプロテクスを肉弾戦で追い詰め海上へと放り出す。
海でガイキングとプロテクスの一騎打ちが始まった中、後を追いかけてきたバオラが攻撃してくる。
ガイキングがその二体の怪物を追い詰める中、プロテクスの放つミサイル攻撃がガイキングを浴びせる。
ダイヤの腕輪のフレイムグリッターが光りだして、ガイキングは2体の怪物を追い詰める。
だが、バオラが触手でガイキングを拘束し、プロテクスの一撃がやってくる中、謎の攻撃が触手を破壊しガイキングは形勢逆転。

?(女声)「何ぼーっと捕まってんだよノロマ!」
ダイヤ「何だと!」
?(男声)「今、助けてあげちゃうよって!」

エイ型メカ・スティンガーと首長竜型メカ・サーペントが応戦する。

ルル「今です!反撃してください!まずデスパーサイトを!」

ルルがそういう中でダイヤは隣のボタンが出現したことに気付きそれを押すとガイキングの両目から光線が放たれプロテクスは真っ二つに倒される。

ダイヤ「よっしゃー!」

ダイヤがそういう中でバオラがガイキングを飲み込む。

ダイヤ「なめんなよこの野郎!お前らに二度やられてたまるもんか!」

ガイキングはバオラの甲殻を力ずくでこじ開けて脱出。

ダイヤ「教えてくれ!武器は?こいつの一番強い武器はなんて言うんだ?」
ルル「ハイドロブレイザーです」
ダイヤ「ハイドロブレイザー!」

ガイキングのハイドロブレイザーに耐えられなくなったバオラは爆散。

ルル「その炎の巨人こそガイキングです」

ガイキングから出て手のひらにいたダイヤは下を見る。

ダイヤ「すげー…まるで高層ビルだ…」

ダイヤは手を振っているルルに気づく中、大空魔竜本体が近づいてくる。

ガリス「大きくなったな少年」

その光景をダイヤの母とナオト含む大勢の人々は見ていた。

ナオト「本当だったんだダイヤ君の話…全部…」

謎の地帯の塔。
内部で騎士のような衣装を着た異星人と思われる面々が上面のホログラムで映し出された皇帝らしきシルエットを見る。

(続く)

~次回予告~
ダイヤ「すげえー!めちゃめちゃつえーじゃねーかガイキング!」
ルル「ようこそ大空魔竜へ」
ダイヤ「君はあの時、俺を助けてくれた…君たちのことをずっと知りたかったんだ!ガイキングってなんなんだ!それに町を襲った怪物は一体…」
ルル「それを知ったら後戻りはできませんよ」
ダイヤ「ああそれでもいい!俺は全てを知りたい!ガイキング『俺が選ばれた戦士!?』心の炎が燃え上がるぜ!」

~ガイキング占い~
ルル「みんな!今日のガイキング面白かったよね?さぁガイキング占いの時間よ。今回はナオトくじとダイヤくじがあるよ。どっちを選ぶ?」
ダイヤ「よーし!俺はダイヤくじだ!」
ルル「みんなも選んでね」
ダイヤ「じゃあ、ナオトくじから見てみよう『新しい友達が出来るかも』。次にダイヤ君ね『水たまりで転んじゃうかも』、みんなはどっちだった?」
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最終更新:2025年06月17日 22:08