新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFISTのオープニング

AC195年12月ーーー
オペレーター「リーブラのAブロック依然地球に降下中」

ヒイロ「―――オレは――死なないっ!!」
ヒイロのウイングゼロカスタスムが撃ったバスターライフルが、
リーブラのAブロックを粉砕した。

デュオ「やったな!ヒイロ!!」
オペレーター「これで地球は救われたぞ」
リリーナ「ヒイロ・・・」
ヒイロ「任務完了」


トレーズとゼクスの画策したこの戦い少年たちのガンダムによって終結した。
地球圏に有史以来はじめて平和が訪れたのだ・・・
人類は地球圏統一国家を樹立させ地球と宇宙の恒久的な平和社会を目指していた。
―だがこの平和はいまだ不安定なものだった。
先の大戦で大型兵器の破棄を決意した人類だがこの機に軍事力を蓄えれば他を制することができる――そう考える者も決して少なくなかった。
地球圏統一国家はそれら諸勢力の監視査察を行っていたがーー
秘密裏に開発される兵器の完全撤廃は難しかったーー


北米テキサスのオースターインダストリ社に、
リリーナ達査察団の乗る飛行機が着陸する。
社員A「オーダスインダストリにようこそ」

社員A「見ての通りですよ――このラインはすべて農業用の車両化発に転用していま。MSはおろか戦車だって作れやしませんよ。リリーナ・ドーリアン外務次官」
リリーナ「――研究施設のほうはどうなのです?MSの開発や生産技術は残っているのでしょうか?」
社員B[確かに我々は連合、OZの時代をとおして軍にMSを提供してきました。
ですが今はそのような施設はすべて処分してきました」
リリーナ「一応見せていただけますか?」
社員B「処分したものをどうやって見せろというのですか?」
リリーナ「・・・では当時のMSの研究員や技術者にお会いしたいのですが」
2人の社員は顔を見合わせ、うなずき合う。
社員B「では作業機械の開発部へどうぞ!」
査察団員「リリーナさん生ぬるいですよーー強制的に全施設をチェックしましょう」
リリーナ「――その段階にはまだはやいでしょう」
査察団員「しかしーー」
リリーナ「力による排除では再生を生みます。彼らには理解してもらわねばーー」

工場の地下には、MSリーオーの生産施設があった。
リリーナ「地球圏にはもう武器は必要ないということを・・・」
その生産施設が爆発を起こした。

リリーナ「!!」
社員B「な、なんだ」
リリーナ「地下でなにかが爆発したような感じでしたわ」
社員B「!!」
社員A「まさか!?地下の秘密工場がーー」

地下では一機のリーオーがライフルを連射し、生産施設を破壊していた。
?「生産ライン破壊完了――」
リーオーは最後に自分の頭をライフルで撃ち抜いた。
倒れるリーオーから脱出したのは、ヒイロだった。

逃亡するヒイロの前にデュオが現れた。
ヒイロ「!!」
デュオ「よう奇遇だナァ。MS開発用のコンピューターデータはオレのほうで潰しておたぜ。んじゃ一緒にふけるとしようぜ、ヒイロくん♪」
ヒイロ「・・・」


社員A「ああ・・・」
社員B「地下の生産工場が・・・」
リリーナ「強制捜査にふみきります。連絡を!」
視察団員「はいっ」
社員A「おまえたちだな!こんな真似を!」
リリーナ「いいえわたしたちにはこれほどの強行は許されておりませんし、またおこなうつもりもありません」
社員B「では誰だと言うのだ!」
リリーナ「きっとわたしたち以上に地球圏から武器が無くなることの必要性を感じている人たちです。」
(きっと・・・)



続く

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年11月26日 16:41