ヴィヴィアン「あたしドラゴンだったみたい」
ヴィヴィアンがドラゴンの翼と尻尾を生やしていた。
呆然とするクラスの皆。
ヴィヴィアン「すごーい!羽も尻尾も生えてるーー」
「ちょっとみんなに見せてくる―――!!」
ヴィヴィアンが羽でドアを壊しながら教室から出る。
ヴィヴィアンと教師のエマが廊下ですれ違う
エマ「!!待ちなさい!!廊下は走っちゃ・・・」
エマ「ひっ!」
ヴィヴィアン「エマ先生!!ごめんなさい!!」
ドラゴンであるヴィヴィアンの声を聞いたエマは操られた。
エマ「エマセンセイ!!ゴメンナサイ!!」
ヴィヴィアン「おっ!?」
ヴィヴィアン「先生真似っこ面白――い!!」
エマ「センセイマネッコオモシローイ!!」
サリア「エマ先生―――!!!」
アンジュとジルは大浴場に入っていた。
アンジュ「・・・なんでお風呂?」
ジル「面談みたいなものだ。たまにはこういうのもいいだろう」
ジル「どうだ、この学園に転校してきて楽しんでるか?」
アンジュ「ええ・・・学園に来て自分がどんな人間か思い知ることができた」
アンジュ「嫌いじゃないの、今の暮らし」
ジル「・・・・・そうか」
アンジュ「授業は適当に過ごして、宿題はモモカにやってもらって、サリアやヒルダをいじって過ごすそんな暮らし」
ジル「お前最低だな」
ジル「私がこの学園に来てからお前みたいな生徒は初めてだよ・・・・アンジュ」
「おかげで私も大分手こずらされている・・・・・」
エンブリヲ「・・・いや私がこの学園を創った時からかな」
アンジュ・ジル「「エンブリヲ学園長!!?」
エンブリヲ「選択肢は二つ」
ジル「!?」
エンブリヲ「一。私は出て行くべきか。二、行かざるべきか」
ジル「いや出て行けよ、この覗きが!」
ジルはエンブリヲにタライを投げつけるも、タライはすり抜けた。
エンブリヲ「怒った顔も素敵だな、ジル先生」
ジル「だまれ!!出るぞ、アンジュ」
ジル「まったく・・・なんてやつだ・・・」
ジル「何だ、騒がしいな・・・」
ヴィヴィアンが壁を壊して脱衣場に入ってきた。
ヴィヴィアン「先生――!!アンジュ――!!」
ジル「覗きは出るしドラゴンもいるし・・・本当にこんな今の暮らし楽しいか?」
アンジュ「・・・・・・・」
ヒルダ「早くアンプルを打たないと!!」
ヴィヴィアン「おばちゃ――ん!!カレーちょうだ――い!!」
ジャスミン「はいお待ち・・・ひぃっ!」
ヴィヴィアン「おばちゃん早く―――!!カレー、カレー!!」
ジャスミン「ぎゃああああ・・・・」
ジャスミンは逃げだした。
ヴィヴィアン「おばちゃん!?」
ヒルダ「今だ!!」
ヴィヴィアンが暴れだした。
ヴィヴィアン「うわああん、カレー食べたいのに―――!!」
ジル「くそっ!」
ジル「くっ、どうすれば・・・・!!」
アンジュ「任せて」
ヒルダ「アンジュ!?」
アンジュの歌がヴィヴィアンを止めた。
ヴィヴィアン「アンジュ・・・!」
ジル「気持ちが通じている・・・!?」
ジル「ただの一発芸じゃなかったのか・・・」
アンジュ「むっ、失敬ね」
ヴィヴィアン「人間・・・?ドラゴン・・・?やっぱあたしおかしいのかな・・・意味わかんないかな・・・」
アンジュ「わかったわよ、私は」
アンジュ「大丈夫。ヴィヴィアンはヴィヴィアンだもの」
ヴィヴィアン「!!」
ヴィヴィアン「アンジュ・・・ありがと」
ヒルダ「よし今の内だ!!アンプルを!」
ヴィヴィアンが尻尾でアンジュの足を締め始めた。
ヒルダ「早くしないとアンジュがもたない!!」
(完)
最終更新:2017年06月15日 20:39