第3幕
(刑務所長の執務室)

序奏

【フロッシュ】
ハロー なんとここはゴキゲンな刑務所だ
ヒヒヒ おいらのとてもお気に入りだぜ ここは
ブランデーがとても旨いからな
ということで おいらは試さにゃなんねえ もう一口
(彼は小瓶から飲む)
ああ ハハ こりゃうめえ!ハハ
たくさんのブランデーは別人に変えるんだ おいらを

なんでそれじゃその別人が飲んだらだめなんだ もう一口?

おいらはそんな奴じゃない 許してやるさ 誰でも
(もう一口飲む)
ああ こりゃうめえ…
くそいまいましいブランデーめ
はぁ 今は空っぽだ 頭の中は
おいらの全精神は足の方に潜り込んじまった
それでおいらはこんなにフラフラだぜ

【アルフレード】
(彼の独房から)
飛んでった小鳩ちゃん…

【フロッシュ】
ああ 12号室の囚人だ また歌ってやがる
飛んでった小鳩ちゃんのことを
放っておいちゃだめだったんだ
黙れ!
ここでは歌ったり音楽したりするのは禁止だ!
おいらのしょちょ…
所長ご自身の命令だ
分かればいいんだが どこに今日はこんなに長く居るのか?

【アルフレード】
「けっしてそなたは私に聞いてはならぬ…」

【フロッシュ】
おい 何て図々しいんだ! 待てよ お前には聞いてないぜ 誰も
黙れ 黙れ!
だけどおいらは賭けてやるぜ ブランデーを一口
おいらが3つ数えたら 奴がまた始めるって
1…2…
奴はおいらを止めないな あいつめ?
あと半分で3
四分の三で3
五分前 3の… さ… さ…

【アルフレード】
… 風の中の …

【フロッシュ】
勝ったぜ!!!
(一口飲む)
ハハ おい おい黙れ ああ 今も… 今も歌ってやがる
黙れ 黙れ 言ってるだろ
こうして 奴め歌ってやがる 完璧なコロラトゥーラで
黙れ さもなきゃ貴様叩き出されるぞ この刑務所から!-

ああ うまく行ったな
今 奴は恐れてる ここにもう居られないんじゃないかと
それで今 奴は突然信じられないほど静かになったんだ
奴はしかし 俺のアルコールの蓄えを盗んだりはしないだろうか?確かめてみよう…
ハロー 囚人さん
頼むから少しだけご一緒させてくれよ!
(退場)

【フランク】
(ふらつきながら現れる)
ハハハ 戻って来たろ わが宮殿に
わたひ シュバリエ・シャグランわ!
ハハハ!すばらひい!
感じるぞ ふらついれいるように…
くそいまいましいシャンパンめ…
ああ すばらひい夜らった
あのオルガ 姉だ イーダの アーティストたちら!

ヒヒヒ 何か確かな才能を持っている そうだ ムム タタ ムム タタ…
(口笛を吹く)
…おお くそいまいましいシャンパンめ!
本物の侯爵とわたひは兄弟の杯を交わひたろ

ヒヒヒ!このわたひ 刑務所長のフランクが ハハハ!
オルガ ここにおいれ イーダも 二人ろも
ヒヒ!お前たちが気に入っらろ わたひは
侯爵 侯爵 貸してくらはい その手を
(歌う)
その勇名は知れわらる
知れわらる 国じゅうに
歓呼と共にシャンパンわ
初代の王と呼ばれるのら!
栄光あれ シャンパンいっせ…
プハッ!くそいまいましいシャンパンめ!
侯爵 侯爵 どこにいるのれすか?
しーっ!幻覚か
全く混乱して来たろ 頭の中が
なにか酔い覚ましを飲まなければ
乾杯 殿下
ロシアのご友人
(デカンタから飲む)
ブルル 水!こりゃいかん
ああ とても疲れた
ああ
(彼は座り込み 眠ってしまう)

【フロッシュ】
(また戻って来て)
ああ 所長殿はもう来てるぞ!
眠ってる
いやあ 何てカワイイんだ
まるで甘い砂糖菓子みたいだ ヒヒ!
キスで起こした方がいいだろうか? いやいやいや
そいつは違反してる 服務規則に…規則に…違反だ 違反だぞ規則に-
所長殿 参りました ご報告に!

【フランク】
(立ち上がり)
ああ 何があった!くそいまいましいシャンパンめ!

【フロッシュ】
(独白)
ああ くそいまいましいブランデーで

【フランク】
何か新しいことは フロッシュ?

【フロッシュ】
何もありません 所長

【フランク】
何???

【フロッシュ】
少々お待ちを…
何も特には 所長
ああ そうだ ああ そうだ
12号室の囚人が酔っ払って
弁護士を要求しています
おいらはドクトル・ブリントをお願いしました
そしてそれから 所長殿
それから4人の女が表にいます

【フランク】
4人の女なのか?

【フロッシュ】
もしかしたら2人だけかも知れません
見えるもんで 今日はすべてが二重に
女たちは 女たちは騎士 シャ…シャグ…シャグランと話したいんだそうで
それが所長のはずはありませんよね
今まで騎士になったことはないんだから

【フランク】
通しなさい 中に

【フロッシュ】
承知しました お望みのままに
(呼ぶ)
入れ こら!
(アデーレとイーダが入って来る)
ハハ 居ねえや 2人しか
ああ くそいまいましいブランデーめ

【アデーレ】
ああ そこにあの人が居るわ!

【イーダ】
ドクトル・ファルケがあたしたちに住所をちゃんと教えてくれたのよ

【フランク】
ああ 依然わけがわからん オルガとイーダ!

【フロッシュ】
いやあ オルガとイーダ 二人ともここに来たことはねえだ
なのにこんなに朝早ええだ そこに座ったらイイだ!

【フランク】
フロッシュ われわれだけにしてくれ

【フロッシュ】
所長 この2人ともですか? それはあなたの権限を越えているのでは

【フランク】
出て行け!

【フロッシュ】
物事が面白くなってきたから 行かなきゃならんですな
嫉妬深くて お下劣ときた
(退場)

【フランク】
お嬢さん方?

【アデーレ】
シュバリエさん あたしたちお願いがあります

【イーダ】
ええ だけど最初に告白しなければなりません
あたしの姉はアーティストじゃないんです

【アデーレ】
はい 今のところはメイドなんです アイゼンシュタインさんのところの

【フランク】
メイドだって?
なのにあなたは手にキスをさせたのか?

【アデーレ】
口にもしたじゃない

【フランク】
シーッ!それは秘めて置こう 私たちの間に それでアーティストではないと?

【イーダ】
ええ だけどこの子 劇場に行きたいの
そしてきっとシュバリエさんなら助けて下さるんじゃないかって

【フランク】
フーム だが持っているのかね 才能を?

【アデーレ】
あたしに才能があるかですって? じゃあ見てて!

演じて見ましょう 素朴な田舎娘を
もちろん、短いスカートで
ぴょんぴょん元気に跳びはねるの
まるで小リスみたいに
そこへやってきたら 若いステキな男の子が
チラリと見るのよ ニコニコしながら
でも指の間からね
ウブな子だから
いじったりしてね エプロンの紐なんか -
そうやって捕まえるの 田舎の男を
それでついてきたら その男の子が
無邪気に言うの 「悪いひとね!」って
それから座って 彼と一緒に草の上
最後は歌っておしまいよ:
ララララララララ
これを見たら
皆きっとこう言うでしょう
それってなんてもったいないことだ
こんなに才能がありながら
舞台に立たないなんて!

演じてみましょうか 女王様を
堂々たる足取りで登場よ
こちらに会釈し あちらに会釈し
そう 満ち溢れているの 栄光に!
みんな かしこまってあたしを囲み
耳を傾ける この響きに あたしの歌声の
ほほ笑みながらあたし この国と民とを支配するの
女王さまよ 完全無欠の!
ララララララララ! 

【イーダ】
(トランペットの真似をする)
トラタタタタ…

【フランク】
(ドラムの真似をする)
レム、ペム、プレム、プルル…

【アデーレ】
これを見たら
皆きっとこう言うでしょう
それってなんてもったいないことだ
こんなに才能がありながら
舞台に立たないなんて

演じてみましょうか パリの貴婦人を ああ ああ!
奥方様を とある侯爵の ああ ああ!
そこへやって来るの 若い伯爵がお屋敷に ああ ああ!
奪おうとして 私の操を ああ ああ!
第2幕までは屈しなかったわ
けれど ああ 第3幕ではもうメロメロよ
そこで開くの 突然ドアが:
あら大変 夫だわ!どうしましょ?ああ!
「許して!」か細く叫ぶと 夫は許してくれるの ああ
最後の場面は お客さんは貰い泣きなの ああ!そうよ!

【フランク】
ブラボー 本当に愛らしい!

【フロッシュ】
(入って来て)
所長…所長 また来ましたよ 別のが!

【フランク】
いったい誰が?

【フロッシュ】
マルクァーとかいう人が

【フランク】
何 マルクァーだと?

【フロッシュ】
(独白)
くそいまいましいブランデーめ!
(フランクに)
マルキ(侯爵)のルナールとかいう人です

【フランク】
ああ わが哀れな頭よ!どうすればいいのだ?
案内してくれ この女性たちを 別室に

【フロッシュ】
空いてるのは13号室だけですが

【イーダ】
13号室って受付のサロンなの?

【フロッシュ】
もちろん よろしいですか あなた方の手を取っても?

【イーダ】
まあ あなたブランデーの匂いがするわ

【フロッシュ】
おい 思ってるのかい おいらがあんたたちのためにオーデコロンを飲むって?そうさ ここはゴキゲンな刑務所なんだ
(イーダとアデーレと一緒に出て行く)

【フランク】
くそいまいましいシャンパンめ!
私は侯爵をお迎えしなければならん
これは非常に恥ずかしいことではあるが
どうぞ お入りください 親愛なる侯爵殿

【アイゼンシュタイン】
(入って来る)
まさかこんなことが シュバリエさん? ここで会うなんて?
なぜここに閉じ込められているのですか?

【フランク】
真実を申し上げねばなりません
私はシュヴァリエ・シャグリンではないのです
私の名はフランク 所長なのです この刑務所の


【アイゼンシュタイン】
ハハハ ご冗談を

【フランク】
ヘヘヘ これは冗談じゃありません
そうではなく真面目な話です 親愛なる侯爵様

【アイゼンシュタイン】
その侯爵というのもやめましょう!
俺の名はアイゼンシュタイン 来たんです
刑に服するために

【フランク】
ハハハ 私は証明できますよ あなたがアイゼンシュタインではないことを
なぜなら私はアイゼンシュタインを昨夜 自ら逮捕じたんですから!

【アイゼンシュタイン】
逮捕したって? どこで いつ?

【フランク】
昨夜 彼の屋敷の中で
彼は座っていました すっかりくつろいでガウンを着て 彼の奥さんと夕食を

【アイゼンシュタイン】
ガウンを着て彼の… ガウンを着て俺の妻と?

【フランク】
とても親しげに別れを告げてたので 私はとても感動しましたよ

【アイゼンシュタイン】
親しげに別れを?どこに居るんだ そのアイゼンシュタインは 今?

【フランク】
彼は居ますよ 12号室に

【フロッシュ】
(入って来て)
所長 所長 またまた女が来ました

こりゃあゴキゲンな刑務所ですね

【フランク】
ああ 誰だ その人は?

【フロッシュ】
話したくなさそうだったので 応接室にお連れしています


【フランク】
ちょっと失礼します 親愛なる侯爵様
(退場)

【フロッシュ】
おや ゴキゲンな刑務所だ また来たぞ 誰かが

(ドクトル・ブリントを連れて来る)
お入りください ドクトル・ブリント
今からアイゼンシュタインさんをお連れします ここでお待ちを
(退場)

【ブリント】
な…な…何を言ってるんだ?彼ならい…い…いるじゃないか?
もう居るじゃないか そ…そ…そ…そこに

【アイゼンシュタイン】
それは貴様には関係ない おれはそ…そ…そこに居るだけじゃなくて
俺は こ…こ…ここにも居るんだ 何をしたいんだ 貴様 ここで?

【ブリント】
あなたが…ハハハハハハ!

【アイゼンシュタイン】
笑うな!

【ブリント】
で ですが あなたが私をよ よ 呼んだんじゃないで ですか

【アイゼンシュタイン】
俺が貴様を呼んだだと?

【ブリント】
あ…あ…あ…あ…案内の人は言いました 私には…は…は…はっきりと
私にアイ…アイアイゼンシュタインさんがおあ…お会いになりたいと

【アイゼンシュタイン】
アイゼンシュタイン?待てよ いいアイデアがある
貴様 俺に身代わりを務めさせろ
そうすればあの偽アイゼンシュタインの正体を暴ける
そして奴を詳しく調べるんだ
寄こせ 俺に貴様の上着を カツラを 眼鏡を そして書類を…

俺は貴様のふりをしてやる 変装して

【ブリント】
で で ですが…

【アイゼンシュタイン】
異論は認めん!
(共に退場)

【フロッシュ】
(アルフレードを連れて入って来る)
さて 弁護士先生 こちらが12号室の囚人です

【アルフレード】
誰もいないじゃないか

【フロッシュ】
イエッサー ブリントさんは目が不自由なので 誰にも見えないんですよ!
ここに居たんですけどね ここでお待ちを 囚人さん
注意して下さい 見逃さないように
すぐに戻りますから
くそいまいましいブランデーめ
こりゃあゴキゲンな刑務所だ
(退場)

【アルフレード】
正直に言うと このアバンチュールには段々飽きてきたんだ


【ロザリンデ】
(入って来る)
アルフレード お話したいことがあるの

【アルフレード】
天使が近づいてくる!ロザリンデ!

【ロザリンデ】
聞いて
私の夫がここにいつやってくるか分からないでしょ
あなたはここから出て行かなくちゃいけないわ
私の状況は悪いまま 本当にどうしたら良いか分からないわ


【アルフレード】
たぶんあの弁護士先生が何か策をくれるはずだ ぼくがお願いした ほら あそこだ!

【アイゼンシュタイン】
(ドクトル・ブリントに変装して部屋に入る 独白)

ハッ あの不実な女が男のもとに居るぞ!
俺の変装には奴ら気付いていないだろう
俺は調べにゃならん 奴らの関係を

【ロザリンデ】
(独白)
私 不安でいっぱいよ

【アルフレード】
(独白)
助言をもらうには

【アイゼンシュタイン】
(独白)
掴んでやりたいが こいつの首根っこを

【ロザリンデ】
何を訊かれるのかしら?

【アルフレード】
全部話さなくちゃ!

【アイゼンシュタイン】
それだと何も言わんだろう

【ロザリンデ】
思い切って私

【アルフレード】
どうして気が乗らないのだろう?

【アイゼンシュタイン】
張り倒してやりたいところだが

【ロザリンデ】
全部話すべきかしら?

【アルフレード】
彼に訴えればいい

【アイゼンシュタイン】
だがそれはしないでおこう

【ロザリンデ】
この状況は
必要だわ 慎重さが!

【アルフレード】
この状況を!
そしたら彼は助けてくれる!

【アイゼンシュタイン】
怯えさせちゃまずい
この汚い依頼人を!
(アルフレードに)
ではお お願いしますよ お 起こったことのすべてを
わ 私に詳しく説明してください
ちち ちょっとしたことでも隠さずに
と 取りますから き 記録を!

【ロザリンデ】
この事件はすごく特殊です
いずれお分かりになるでしょうけれど

【アルフレード】
かなり込み入っています
それは言っておかなくては!

【アイゼンシュタイン】
さささ さあ そ それでは取ります ききき 記録を
ひ 必要なのですからな べべべ 弁護に!

【アルフレード】
とある奇妙な出来事が
昨夜 ぼくの上に起こったのです
ぼくは人違いで
こうして逮捕されました
なぜならぼくはこの女性と
少々遅い夕食を取っておりましたもので

【アイゼンシュタイン】
逮捕されて当然だ
この恥知らずめ!

【アルフレード】
何があなたの気に触ったのですか?
あなたはぼくを弁護するんでしょう

【アイゼンシュタイン】
お許しください 取り乱しまして
事件の中身につい引き込まれてしまいまして
あなたを侮辱するつもりはありません いいえ
私はあなたを弁護士するんですからな!

【ロザリンデ アルフレード】
弁護士先生 事件は実際
非常に奇妙、非常に奇妙!
血の気を静めて、そのような怒りは
絶対に良くありません!
良くありません!
全く良くは!

【アイゼンシュタイン】
(独白)
聞けば聞くほど混乱させる
俺をますますひどく!
血の気を静めなくちゃな 俺はこの怒りを
まだ隠しとく方がいいだろう!
ああ 俺の怒りは
隠すのが良い!

【ロザリンデ】
すべては偶然でした
何も悪いことはしていません
けれど これがバレたら
私はマズいことになりますわ
きっとあの主人のことです
私が悪いと思うでしょう!

【アイゼンシュタイン】
そう思って当然だ
破廉恥なことをしやがって!

【ロザリンデ】
何があなたの気に触ったのですか?
あなたは私を弁護士するんでしょう!

【アイゼンシュタイン】
お許しください 取り乱しまして…
事件の中身につい混乱してしまいまして
あなたを侮辱するつもりはありません いいえ
私はあなたを弁護士するんですからな!

【ロザリンデ アルフレード】
弁護士先生 事件は実際
非常に奇妙、非常に奇妙!
血の気を静めて、そのような怒りは
絶対に良くありません!
良くありません!
全く良くは!

【アイゼンシュタイン】
(独白)
聞けば聞くほど混乱させる
俺をますますひどく!
血の気を静めなくちゃな 俺はこの怒りを
まだ隠しとく方がいいだろう!
ああ 俺の怒りは
隠すのが良い!

さて ぜ 全部話して い 頂けましたか
そして な 何も抜かすことなく
見落としたことはないですね
他に何もなかったんですな?

【アルフレード】
どういうことですか その質問は?

【ロザリンデ】
先生!

【アイゼンシュタイン】
白状しろといってるんだ
他には何もなかったのか?

【ロザリンデ】
先生、何をお考えなのです?
その質問はどういうことですか?

【アイゼンシュタイン】
おまえの良心に聞いているんだ
他には何もなかったのか?
す すべてを知る必要があるんだ す すべて知る必要が!

【ロザリンデ アルフレード】
先生!先生!先生!

【ロザリンデ】
さっきから聞いてれば あなたは
私の夫に同情的ですけど
それなら私も言わせてもらいますわ
ひどいのは私の夫の方です
決して私は許すことができません
夫の不実な恥ずべき行いを
彼は昨晩だってずっと
若い女と一緒に過ごしていたんです
楽しそうにデレデレと!
私は絶対に許しません
あの悪党を
今度 家に帰ってきたら
まず 目ん玉ひんむいて
それから別れてやるわ!

【ロザリンデ アルフレード アイゼンシュタイン】
私/彼女はまず そいつの目ん玉ひんむいて
それから別れるつもりだ!

【アルフレード】
さて すべてがお分かり頂いたところで
教えて下さい どうしたら良いか?
ぼくたちに策を下さい
どうやったらあの亭主の
鼻をあかすことができるんでしょう?

【アイゼンシュタイン】
もうたくさんだ!

【アルフレード】
何のおつもりです?

【アイゼンシュタイン】
何と破廉恥な火遊び!

【ロザリンデ アルフレード】
何のおつもりです?
先生、何ですか その叫びは?

【アイゼンシュタイン】
(変装を解いて)
震えるがいい 貴様たち犯罪者め!
罰がもたらされるであろう
ここに立っているのだ 俺は復讐者として -
俺が本物のアイゼンシュタインだ!

【ロザリンデ アルフレード】
本物のアイゼンシュタイン!
本物のアイゼンシュタイン!

【アイゼンシュタイン】
そうだ! 俺は裏切られたんだ
そうだ! 俺は騙されたんだ!
だが俺は復讐してやるぞ
今こそ恐ろしき復讐を!

【ロザリンデ】
この人じゃないの 裏切ったのは
不実にこの人は私を騙したじゃない
なのに復讐するだなんて!

【アルフレード】
最初に旦那が裏切って
それから妻が騙した
そこがこの話のポイントだな!

【アイゼンシュタイン】
そうだ! 俺は裏切られたんだ…
そうだ! 俺は騙されたんだ
だが俺は復讐してやるぞ

【ロザリンデ】
許さないわ!

【アルフレード アイゼンシュタイン】
アイゼンシュタインは

【ロザリンデ】
後悔もせずに!

【アルフレード アイゼンシュタイン】
アイゼンシュタインは

【ロザリンデ】
私だけが復讐を叫ぶわ 復讐を!

【アルフレード アイゼンシュタイン】
復讐を叫ぶのだ 復讐を!

【ロザリンデ】
許さないわ アイゼンシュタイン

【アルフレード アイゼンシュタイン】
アイゼンシュタインは

【ロザリンデ】
後悔なさい アイゼンシュタイン

【アルフレード アイゼンシュタイン】
アイゼンシュタインは

【ロザリンデ】
復讐を叫ぶわ 私は!

【アルフレード アイゼンシュタイン】
復讐するのだ 恐ろしい!

【ロザリンデ】
復讐してやる 復讐してやる!
ラララララ 復讐してやるわ!

【アルフレード アイゼンシュタイン】
復讐してやる 復讐してやる!
ラララララ 復讐してやるぞ!

【ロザリンデ】
あなたはあえて私を責めるのね
私はしっかり覚えてるのに
どれだけこの時計があなたに時を刻んだのか
(彼女はアイゼンシュタインの時計を取り出す)
私の心臓の鼓動をもう一度数えたいですか、侯爵さま?


【アイゼンシュタイン】
俺の時計だ!こいつがあのハンガリーの貴婦人!

【アルフレード】
じゃああなたがアイゼンシュタインさん?

【ファルケ】
(入って来て)
思っていた通りもう種明かしのシーンに突入しているな!


【ロザリンデ】
ハハ ドクトル・ファルケ どうしたのですか?

【アルフレード】
この本物のアイゼンシュタイン氏は切望されてますよ 逮捕してもらうことを

【アイゼンシュタイン】
嫌だ 誰が証明できるんだ 俺がアイゼンシュタインだと?

【ファルケ】
では最初に証人を何人か集めないといけませんね!
昨夜の仲間から呼んできました
どうぞ みなさん お入りください!
(祝宴の参加者たちが入って来る)

【全員】
おお こうもり君 こうもり君
もう放しておやりよ 君の犠牲者を!
この哀れな男は この哀れな男は
すっかり参っているよ!

【アイゼンシュタイン】
俺に説明してくれないか
これはどういうことなのか?
俺にはさっぱり理解できないんだ

【ファルケ】
これが復讐さ こうもりの!

【全員】
これが復讐さ こうもりの!
おお こうもり君 こうもり君
もう放しておやりよ 君の犠牲者を!
この哀れな男は この哀れな男は
すっかり参っているよ!

【アイゼンシュタイン】
だから説明してくれよ 頼むから!

【ファルケ】
お前を困らせたすべてのことは
俺が仕組んだ冗談さ!

【全員】
そして私たち皆で演じました

【アイゼンシュタイン】
なんと プリンスも?

【オルロフスキー】
ぼくも共演だ!

【アイゼンシュタイン】
じゃアデーレは?

【アデーレ】
あたしも共演よ!

【アイゼンシュタイン】
(アルフレードに)
君らの夕食も?

【アルフレード】
夢物語さ!

【アイゼンシュタイン】
だけど俺のガウンを着てるが?

【ロザリンデ】
小道具よ!

【アイゼンシュタイン】
良かった 幸せだ 嬉しい!
ああ それを聞けて幸せだ!
妻よ この胸に抱かせてくれ!

【アルフレード】
(独白)
全部が全部芝居ってわけじゃないけど
そう信じて貰っておいた方がいいな
幸せを奪っちゃいけないや

【アデーレ】
で あたしはどうしてくれるのよ?

【フランク】
この刑務所に留まってはいかがかね
私が友人として 父親代わりとして
あなたを女優にしてあげますよ

【オルロフスキー】
いや ぼくは芸術のパトロンとして
こんな才能を見逃す訳にはいかない
それがぼくのモットーだからさ
「皆それぞれに 好きにやれ!」

【全員】
それがこの人のモットーなのだ
「皆それぞれに 好きにやれ!」

【アイゼンシュタイン】
ロザリンデ 許してくれ この誠実なガブリエルを
分かるだろう すべてはシャンパンのせいなんだ!

【ロザリンデ】
シャンパンが全て引き起こしたのね
トララ ラ ラ ラ ラ ラ ラ
今日私たちを苦しめたことは
トララ ラ ラ ラ ラ
だけどシャンパンは真実も教えてくれて
そしてはっきりと見せてくれたわ
私の夫の誠実さを
そして夫を悔い改めさせたわ
声合わせて 声合わせて
讃えましょう 声を合わせて
この王様を すべてのワインの!

【全員】
声合わせて 声合わせて 声合わせて

【ロザリンデ 全員】
その勇名は知れ渡る
知れ渡る 国中に
歓呼と共にシャンパンは
初代の王と呼ばれるの!
DRITTER AKT
Kanzlei des Gefängnisdirektors

Entreakt

FROSCH
Hallo, also das is ein fideles Gefängnis.
Hihihi, g'fallt mir sehr gut hier,
weil der Sligowitz so gut ist.
Des is, i muß gleich noch einen Schluck kosten.
Er trinkt aus einer Flasche.
Ah, haha, der is guat! Haha,
der viele Sligowitz macht direkt an anderen Menschen aus mir.
Warum soll denn der andere Mensch nicht auch an Schluck haben?
I bin ja net so, i vergunns an jeden.
nimmt noch einen Schluck
Ah, der is guat …
verflixter Sligowitz.
Ha, jetzt hab i gar nix mehr im Kopf;
mir is der ganze Geist in die Füße grutscht;
drum hab ich so einen schweren Stand.

ALFRED
aus seiner Zelle
Täubchen, das entflattert ist …

FROSCH
Ah, der Gefangene von Nummero 12 singt scho wieder,
vom Täubchen das entflattert ist.
Hätt ers net auslassen sollen.
Ruhe!
Hier ist das Singen und Musizieren verboten!
Von meinem Herrn Dir…
Herrn Direktor persönlich.
Möcht nur wissen, wo der heut so lang bleibt?

ALFRED
„Nie sollst du mich befragen …“

FROSCH
Also, so eine Frechheit! Halts zamm, fragt di eh niemand.
Ruhe, Ruhe!
Aber ich wett mit mir um an Schluck Sligowitz,
wann ich bis drei zähl, fangt er wieder an.
Eins … Zwei …
Der wird mi do net stocken lassen, der Kerl?
Halber Drei …
dreiviertel Drei …
fünf Minuten vor Drei … Dr… Dr…

ALFRED
„La donna è mobile …“

FROSCH
Gewonnen!!!
nimmt einen Schluck
Haha, also, also Ruhe. Ja, jetzt … jetzt is scho guat.
Ruhe, Ruhe sag ich.
Also so was, der singt ja ganze Kolorapparaturen.
Ruhe, sonst werden sie aus dem Gefängnis hinausgeschmissen! –
Ah, das hat gewirkt.
Jetzt hat er a Angst, daß er nimmer dableiben derf.
Aber jetzt is er auf einmal so unheimlich ruhig;
der wird mir doch nicht meine Alkoholreserven stibitzen?
Da muass i amal nachschauen …
Hallo, Gefangener,
gehns bittschön, lassens mich a bisserl zu Ihnen hinein!
ab

FRANK
erscheint schwankend
Hahaha, da bin ich wieder in meinem Palais.
Ich, ein Chevalier Chagrin!
Hahaha! Wunderbar!
Mir scheint, ich schwanke …
Verflixter Champagner …
Ah, das war eine herrliche Nacht.
Diese Olga, die Schwester von der Ida, diese Künstlerinnen!
Hihihi, die haben sowas Gewisses, so-mm, tata, mm, tata…
pfeift
… Oh, verflixter Champagner!
Mit einem echten Marquis hab' ich Bruderschaft getrunken.
Hihihi! Ich, der Gefängnisdirektor Frank. Hahaha!
Olga, komm her; Ida auch, alle beide.
Hihi! hr gefallt mir.
Marquis, Marquis, reich' mir die Hand.
singt
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
Es lebe Champagner der Ers…
Pst! Verflixter Champagner!
Marquis, Marquis, wo bist du denn?
Schschtt! Eine Fata Morgana.
Mir wird ganz wirr im Kopf.
Muß was Niederschlagendes trinken.
Prost, Durchlaucht.
Russischer Freund.
trinkt aus einer Karaffe
Brrr, Wasser! Is nix gut.
Ah, ich bin ja so müde.
Ahah.
Er setzt sich; schläft ein.

FROSCH
wieder da
Ah, der Herr Direktor ist scho da!
Er schloft.
Mein Gott, wie lieb.
Und des süße Zuckergoscherl was er macht. Hihi!
Ob ich ihn mit einem Kuß wecken soll? Nein, nein, nein;
das ist gegen das Dienstregle… regle… gegen, gegen die Vorschriften –
Herr Direktor, ich melde mich zum Rapport!

FRANK
auffahrend
Ja, was gibt's denn? Verflixter Champagner!

FROSCH
für sich
Ah, verflixter Sligowitz.

FRANK
Is' was Neues, Frosch?

FROSCH
Nichtswürdiger Herr Direktor.

FRANK
Was???

FROSCH
Moment, nana …
Nichts, Beistich, würdiger Herr Direktor.
Ah jo, oh ja, ah jo.
Der Gefangene von Nummer 12 hat einen Affen,
einen Advokaten hat er verlangt.
Ich hab ihm den Doktor Blind bestellt.
Und dann, Herr Direktor,
dann sind noch vier Damen draußen.

FRANK
Vier Damen, sagst du?

FROSCH
Vielleicht sind's nur zwei.
I sieh' heut alles doppelt.
Sie, sie wollen einen Kavalier Cha… Chag… Chagrin sprechen;
das können unmöglich Sie sein;
Sie sind ja noch nie a Kavalier gwesen.

FRANK
Führe sie herein.

FROSCH
Jawohl, bitte sehr.
ruft
Kummens eina!
Adele und Ida kommen herein.
Haha, es sind ja doch nur zwei.
Ah, verflixter Sligowitz.

ADELE
Ja, da ist er ja!

IDA
Der Doktor Falke hat uns die Wohnung also richtig beschrieben.

FRANK
Ah, das fehlt noch. Die Olga und die Ida!

FROSCH
Jöh, die Olga und die Ida, die warn noch nie da.
Und heut sinds schon so früh da, da legst di nieda!

FRANK
Frosch, laß uns allein.

FROSCH
Du, du Direktor, mit alle zwei? Das geht über Ihre Kräfte.

FRANK
Hinaus!

FROSCH
Immer wenn's interessant wird, muß ich gehn.
Neidhammel, ordinärer.
ab

FRANK
Meine Damen?

ADELE
Herr Chevalier, wir haben Ihnen eine Bitte vorzutragen.

IDA
Ja, aber zuerst müssen wir ein Geständnis machen:
Meine Schwester ist gar keine Künstlerin.

ADELE
Na, bis jetzt nur Stubenmädchen bei Herrn von Eisenstein.

FRANK
Ein Stubenmädchen?
Und Sie haben sich von mir die Hand küssen lassen?

ADELE
Den Mund ja auch.

FRANK
Pst! Es bleibt unter uns. Also, keine Künstlerin?


IDA
Na, aber sie möcht' gern unter's Theater gehn,
und da sollten der Herr Chevalier ein bisserl behilflich sein.

FRANK
Mm, hat sie denn auch Talent?

ADELE
Ob ich Talent hab? Na passen'S auf!

Spiel' ich die Unschuld vom Lande,
natürlich im kurzen Gewande,
so hüpf' ich ganz neckisch umher,
als ob ich ein Eichkatzerl wär';
und kommt ein saub'rer junger Mann,
so blinzle ich lächelnd ihn an,
durch die Finger zwar nur,
als ein Kind der Natur,
und zupf' an meinem Schürzenband –
so fängt man Spatzen auf dem Land.
Und folgt er mir, wohin ich geh',
sag' ich naiv: „Sie Schlimmer, Sie“,
setzt' mich zu ihm ins Gras sodann
und fang auf d'Letzt zu singen an:
Lalalalalala.
Wenn Sie das geseh'n,
müssen Sie gesteh'n,
es wär' der Schaden nicht gering,
wenn mit dem Talent
ich nicht zum Theater ging!

Spiel' ich eine Königin,
schreit' ich majestätisch hin,
nicke hier und nicke da,
ja ganz, ja, in meiner Gloria!
Alles macht voll Ehrfurcht mir Spalier;
lauscht den Tönen meines Sangs,
lächelnd ich das Reich und Volk regier',
Königin par excellence!
Lalalalala!

IDA
die Trompete nachahmend
Tratatatatata …

FRANK
die Trommel nachahmend
Remm, pemm, plemm, prrr …

ADELE
Wenn Sie das geseh'n,
werden Sie gesteh'n,
es wär' der Schaden nicht gering,
wenn mit dem Talent
ich nicht zum Theater ging.

Spiel' ich 'ne Dame von Paris, ach!
die Gattin eines Herrn Marquis, ach!
da kommt ein junger Graf ins Haus, ach!
der geht auf meine Tugend aus, ach!
Zwei Akt' hindurch geb' ich nicht nach,
doch ach, im dritten werd' ich schwach;
da öffnet plötzlich sich die Tür,
o weh, mein Mann, was wird aus mir, ach!
„Verzeihung!“ flöt' ich, er verzeiht, ach,
zum Schlußtableau, da weinen d'Leut; ach!

FRANK
Bravo, ganz entzückend!

FROSCH
kommt herein
Herr Direkt… Herr Direktor, es ist scho' wieder aner da!

FRANK
No wer denn?

FROSCH
Ein Markeur.

FRANK
Was, ein Markeur?

FROSCH
für sich
Der verdammte Sligowitz!
zu Frank
Ein Marquis Renard.

FRANK
Ah, mein armer Kopf! Was mach' ich da?
Führe die Damen in ein anderes Zimmer.

FROSCH
I hab nur no Nummero 13 frei.

IDA
Ist Nummer 13 Ihr Empfangssalon?

FROSCH
Freilich. Darf ich um Ihr geschätztes Handerl bitten?

IDA
Pfui, Sie stinken aber nach Sligowitz.

FROSCH
Na glaubens, i wer wegen Ihna Eau de Cologne saufen?
Da, das is ein fideles Gefängnis.
begleitet Ida und Adele hinaus

FRANK
Verflixter Champagner!
Ich muß den Marquis empfangen.
Das wird eine schöne Blamage.
Bitte komm herein, mein lieber Marquis.

EISENSTEIN
tritt ein
Ist's möglich, Chevalier? Dich find ich hier?
Warum bist du hier eingesperrt?

FRANK
Ich muß dir die Wahrheit bekennen:
Ich bin nicht Chevalier Chagrin,
sondern heiße Frank und bin Direktor dieses Gefängnisses.

EISENSTEIN
Hahaha, ein prächtiger Spaß.

FRANK
Hehehe, das ist kein Spaß,
sondern bitterer Ernst, mein lieber Marquis.

EISENSTEIN
Laß mich mit dem Marquis zufrieden!
Ich heiße Eisenstein und komme,
meine Strafe abzubüßen.

FRANK
Hahaha, ich kann dir beweisen, daß du nicht Eisenstein bist,
denn ich habe Eisenstein gestern abend persönlich arretiert!

EISENSTEIN
Du hast ihn arretiert? Wo und wann?

FRANK
Gestern abend in seiner Wohnung.
Er saß ganz gemütlich im Schlafrock mit seiner Frau beim Souper.

EISENSTEIN
Im Schlafrock, mit sei… im Schlafrock mit meiner Frau?

FRANK
Sie nahmen so zärtlich Abschied, daß ich ganz gerührt wurde.

EISENSTEIN
Zärtlichen Abschied? Wo ist dieser Eisenstein jetzt?


FRANK
Er sitzt auf Nummero 12.

FROSCH
kommt herein
Herr Direktor, Herr Direktor, es, es ist schon wieder eine Dame da.
S'ist ein fideles Gefängnis.

FRANK
Ah, wer ist sie?

FROSCH
Sie hat nicht reden wollen, da hab ich sie in's Sprechzimmer geführt.

FRANK
Du entschuldigst einen Augenblick, lieber Marquis.
ab

FROSCH
Jö, s'ist ein fideles Gefängnis. Da kummt scho wieder wer.
führt Doktor Blind herein
Kummens nur herein, Herr Doktor Blind.
Ich geh jetzt den Herrn Eisenstein holen. Bitte hier zu warten.
ab

BLIND
Wa… wa… was sagt der? Er ho… ho… holt Sie?
Sie sind ja schon da… da… da… da.

EISENSTEIN
Das geht Sie gar nichts an. Ich bin nicht nur da… da … da.
Ich bin auch dododo…dort. Was wollen Sie überhaupt hier?

BLIND
Sie … hahahahahaha!

EISENSTEIN
Lachen Sie nicht!

BLIND
Aber nein, Sie haben mich ja rufen lassen.

EISENSTEIN
Ich Sie rufen lassen?

BLIND
Der A… A… A… A… A… Amtsdiener sagte mir au… au…au… ausdrücklich,
daß mich der Herr von Ei… Ei… Eisenstein zu si… sich bescheiden lasse.

EISENSTEIN
Eisenstein? Halt, ich habe eine Idee.
Sie müssen mir Ihre Stelle abtreten;
so kann ich diesen falschen Eisenstein kennenlernen
und ihn auf das Genaueste inquirieren.
Geben Sie mir Ihren Rock, Ihre Perücke, Brille und die Akten …
Ich werde mich als Sie verkleiden und ausgeben.

BLIND
Jajajaja …

EISENSTEIN
Keine Widerrede!
beide ab

FROSCH
führt Alfred herein
So, Herr Notar, hier ist der Gefangene von Nummero 12.

ALFRED
Es ist ja niemand hier.

FROSCH
Jessas, jetzt ist der Blind so blind, daß man ihn gar net siecht!
Grad war er noch da. Warten Sie hier, Gefangener,
passens gut auf, daß nicht durchgehn.
I kumm glei wieder.
Verflixter Sligowitz.
Also, s'ist ein fideles Gefängnis.
ab

ALFRED
Ich muß gestehen, mein Abenteuer fängt an, mich zu langweilen.

ROSALINDE
tritt ein
Alfred, ich muß Sie sprechen.

ALFRED
Ein Engel naht! Rosalinde!

ROSALINDE
Hören Sie mich an.
Mein Gatte kann jeden Moment hier erscheinen;
Sie müssen fort von hier.
Meine Lage ist entsetzlich, ich weiß mir wirklich keinen Rat.

ALFRED
Vielleicht weiß der Notar Rat, den ich herholen ließ. Da ist er!

EISENSTEIN
tritt in der Verkleidung als Doktor Blind ins Zimmer; für sich
Ha, die Treulose ist bei ihm!
In meiner Verkleidung werden sie mich nicht erkennen.
Ich muß erfahren, wie sie miteinander stehen.

ROSALINDE
für sich
Ich stehe voll Zagen –

ALFRED
für sich
Um Rat ihn zu fragen,

EISENSTEIN
für sich
Pack' ich ihn beim Kragen,

ROSALINDE
was wird er mich fragen?

ALFRED
muß alles ihm sagen!

EISENSTEIN
so würd' er nichts sagen;

ROSALINDE
Darf ich wohl es wagen,

ALFRED
Warum denn verzagen?

EISENSTEIN
möcht' nieder ihn schlagen,

ROSALINDE
ihm alles zu sagen?

ALFRED
Wir werden ihm klagen

EISENSTEIN
doch darf ich's nicht wagen,

ROSALINDE
Diese Situation
erheischt Diskretion!

ALFRED
die Situation:
Er hilft uns dann schon.

EISENSTEIN
darf nicht einmal droh'n
dem frechen Patron!
zu Alfred
Jetzt bitte ich, die ganze Sache
mir haarklein zu erzählen,
nicht das Geringste zu verhehlen,
indes ich mir Notizen mache!

ROSALINDE
Der Fall ist eigentümlich,
wie Sie gleich werden seh'n.

ALFRED
Sogar verwickelt ziemlich,
das muß man eingesteh'n!

EISENSTEIN
Nun denn, so geben Sie zu Protokoll,
worin ich Sie verteid'gen soll!

ALFRED
Ein seltsam Abenteuer
ist gestern mir passiert:
man hat mich aus Versehen
hier in' Arrest geführt,
weil ich mit dieser Dame
ein wenig spät soupiert.

EISENSTEIN
Ein Glück, daß es so kam,
Sie handelten infam!

ALFRED
Was kommt denn Ihnen in den Sinn?
Sie soll'n mich ja verteid'gen.

EISENSTEIN
Verzeih'n Sie, wenn ich heftig bin;
der Gegenstand reißt so mich hin.
Ich wollt' Sie nicht beleid'gen, nein,
ich soll Sie ja verteid'gen!

ROSALINDE, ALFRED
Mein Herr Notar, das war fürwahr
sehr sonderbar! sehr sonderbar!
Nur ruhig Blut, denn solche Wut
macht sich fürwahr nicht gut!
macht sich nicht gut!
Gar nicht gut!

EISENSTEIN
für sich
Was ich erfahr', verwirrt fürwahr
mich ganz und gar!
D'rum ruhig Blut, ich muß die Wut
verbergen jetzt noch gut!
ja meine Wut
berg ich gut!

ROSALINDE
Das Ganze war ein Zufall,
nichts Übles ist passiert;
Doch würd' bekannt es werden,
wär' ich kompromittiert,
da sicher mich mein Gatte
für schuldig halten wird!

EISENSTEIN
Da hätt' er auch ganz recht:
Sie handelten sehr schlecht!

ROSALINDE
Was kommt denn Ihnen in den Sinn?
Sie soll'n mich ja verteid'gen!

EISENSTEIN
Verzeih'n Sie, wenn ich heftig bin,
der Gegenstand reißt so mich hin.
Ich wollt' Sie nicht beleid'gen, nein,
ich soll Sie ja verteid'gen!

ROSALINDE, ALFRED
Mein Herr Notar, das war fürwahr,
sehr sonderbar! sehr sonderbar!
Nur ruhig Blut, denn solche Wut
macht sich fürwahr nicht gut!
macht sich nicht gut!
Gar nicht gut!

EISENSTEIN
für sich
Was ich erfahr', verwirrt fürwahr
mich ganz und gar!
D'rum ruhig Blut, ich muß die Wut
verbergen jetzt noch gut!
ja meine Wut
berg ich gut!

Ich bitt' mir alles zu gesteh'n
und nichts zu übergeh'n.
Ist kein Detail mehr überseh'n,
ist weiter nichts gescheh'n?

ALFRED
Was sollen diese Fragen hier?

ROSALINDE
Mein Herr!

EISENSTEIN
Ich bitte zu gesteh'n,
ist weiter nichts gescheh'n?

ROSALINDE
Mein Herr, was denken Sie von mir?
Was sollen diese Fragen hier?

EISENSTEIN
Ich frag' Sie aufs Gewissen,
Ist weiter nichts gescheh'n?
Denn alles muß ich wissen, alles muß ich wissen!

ROSALINDE, ALFRED
Mein Herr! Mein Herr! Mein Herr!

ROSALINDE
Es scheint fast, als empfinden Sie
für meinen Gatten Sympathie,
drum muß ich Ihnen sagen:
Ein Ungeheuer ist mein Mann,
und niemals ich vergeben kann
sein treulos schändliches Betragen.
Er hat die vor'ge ganze Nacht
mit jungen Damen zugebracht,
lebt herrlich und in Freuden!
Doch schenk' ich's nicht
dem Bösewicht,
und kommt er wieder mir nach Haus,
kratz' ich ihm erst die Augen aus
und dann lass' ich mich scheiden!

ROSALINDE, ALFRED, EISENSTEIN
Ich/Sie kratz'/kratzt ihm erst die Augen aus,
und dann lass'/läßt ich mich/sie sich scheiden!

ALFRED
Da Sie alles wissen nun,
sagen Sie, was soll man tun?
Geben Sie uns Mittel an,
wie man diesem Ehemann
eine Nase drehen kann?

EISENSTEIN
Das ist zu viel!

ALFRED
Was soll das sein?

EISENSTEIN
Welch schändlich' Spiel!

ROSALINDE, ALFRED
Wa soll das sein?
Mein Herr, wozu dies Schrei'n?

EISENSTEIN
sich demaskierend
Erzittert, ihr Verbrecher!
Die Strafe bricht herein,
hier stehe ich als Rächer –
ich selbst bin Eisenstein!

ROSALINDE, ALFRED
Er selbst ist Eisenstein!
Er selbst ist Eisenstein!

EISENSTEIN
Ja, ja! Ich bin's, den ihr betrogen,
ja, ich bin's, den ihr belogen!
Aber rächen will ich mich
jetzt fürchterlich!

ROSALINDE
Hat er selbst mich doch betrogen,
treulos hat er mich belogen,
und nun tobt er, rächen will er sich!

ALFRED
Erst hat sie der Mann betrogen,
dann hat ihn die Frau belogen,
folglich hebt ja die Geschichte sich!

EISENSTEIN
Ja, ich bin's, den ihr betrogen,
ja, ich bin's, den ihr belogen!
Aber rächen, rächen will ich mich

ROSALINDE
Kein Verzeih'n,

ALFRED, EISENSTEIN
Der Eisenstein,

ROSALINDE
Kein Bereu'n!

ALFRED, EISENSTEIN
Der Eisenstein,

ROSALINDE
Ich allein will Rache schrei'n, Rache!

ALFRED, EISENSTEIN
will Rache schrei'n, Rache!

ROSALINDE
Kein Verzeih'n, Herr Eisenstein,

ALFRED, EISENSTEIN
Der Eisenstein,

ROSALINDE
kein Bereu'n, Herr Eisenstein,

ALFRED, EISENSTEIN
Der Eisenstein,

ROSALINDE
Rache schreie ich!

ALFRED, EISENSTEIN
will Rache fürchterlich!

ROSALINDE
Rache will ich, Rache will ich!
Rarararara Rache will ich!

ALFRED, EISENSTEIN
Rache will ich, Rache will ich!
Rarararara Rache will ich!

ROSALINDE
Du wagst es, mir Vorwürfe zu machen,
nachdem ich ganz genau weiß,
wieviel es bei dir geschlagen hat.
Sie zieht Eisensteins Uhr hervor.
„Wollen Sie bitteschön die Schlöge meines Herzens zöhlen, Herr Marquis?“

EISENSTEIN
Meine Uhr! Sie war meine Ungarin!

ALFRED
Also, Sie sind Herr von Eisenstein?

FALKE
eintretend
Ich sehe, es hat hier schon eine Erkennungsszene gegeben.

ROSALINDE
Haha, Doktor Falke, was haben Sie angestellt?

ALFRED
Der wahre Herr von Eisenstein brennt darauf, seinen Arrest anzutreten.

EISENSTEIN
Niemals. Wer will mir beweisen, daß ich Eisenstein bin?

FALKE
Da müssen wir erst einige Zeugen kommen lassen!
Ich hab die Gesellschaft von gestern abend hergebeten!
Bitteschön, meine Herschaften, einzutreten!
Die Gesellschaft vom Fest tritt ein.

ALLE
O Fledermaus, o Fledermaus,
laß endlich jetzt dein Opfer aus!
Der arme Mann, der arme Mann
ist gar zu übel dran!

EISENSTEIN
Woll'n Sie mir erklären nicht,
was soll bedeuten die Geschicht'?
Noch werd' ich nicht klug daraus.

FALKE
So rächt sich die Fledermaus!

ALLE
So rächt sich die Fledermaus!
O Fledermaus, o Fledermaus,
laß endlich jetzt dein Opfer aus!
Der arme Mann, der arme Mann
ist gar zu übel dran!

EISENSTEIN
So erklärt mir doch, ich bitt'!

FALKE
Alles, was dir Sorgen macht,
war ein Scherz, von mir erdacht!

ALLE
Und wir alle spielten mit.

EISENSTEIN
Wie, der Prinz?

ORLOFSKY
Ich spielte mit!

EISENSTEIN
Und Adele?

ADELE
Ich spielte mit!

EISENSTEIN
zu Alfred
Ihr Souper?

ALFRED
War nichts als Mythe!

EISENSTEIN
Doch mein Schlafrock?

ROSALINDE
Requisite!

EISENSTEIN
Wonne, Seligkeit, Entzücken!
O, wie macht dies Wort mich froh!
Gattin, laß ans Herz dich drücken!

ALFRED
für sich
War auch nicht gleich alles so,
wir wollen ihm den Glauben,
der ihn beglückt, nicht rauben.

ADELE
Nun, und was geschieht mit mir?

FRANK
Bleiben im Arrest Sie hier,
will ich Sie als Freund und Vater
bilden lassen für's Theater.

ORLOFSKY
Nein, ich laß als Kunstmäzen
solch Talent mir nicht entgeh'n;
das ist bei mir so Sitte,
chacun à son goût!

ALLE
's ist mal bei ihm so Sitte,
chacun à son goût!

EISENSTEIN
Rosalinde, vergib' deinem treuen Gabriel.
Du siehst, nur der Champagner war an allem Schuld!

ROSALINDE
Champagner hat's verschuldet,
tralalalalalala,
Was wir heut' erduldet,
lalalalalalalala.
Doch gab er mir auch Wahrheit
und zeigt in voller Klarheit
mir meines Gatten Treue
und führte ihn zur Reue.
Stimmt ein, stimmt ein
und huldigt im Vereine,
dem König aller Weine!

ALLE
Stimmt ein! Stimmt ein! Stimmt ein!

ROSALINDE, ALLE
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land,
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!


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@ 藤井宏行
最終更新:2025年10月25日 10:59