幕の前で

アルレッキーノ
芝居というのは子供のものでも、神々のものでもありません、
それは人間を理解するためのものです。
だからただ文字通りには解釈しないでください
意味が明らかなように見えるだけです。
あの舞台の背景に見える晴れ渡った空、
この物語はその晴れ渡った空の国で起こります。
格言風に言うなら、それは太古の昔から
世界中の舞台でで起こっていたということです。

自分の運命に鈍感な、騙される夫、
ひとりの女をめぐって争う、ライバルたち、
血生臭い決闘が起き、その後に続く
いい加減な、ありきたりの教訓と考察。
まだら模様のズボンをはいたまっ正直な男が
すばやく大胆に事件を起こします。
そうして小さな世界が縮図となって映るのです、
人生の真実は、模倣されたがっているのです。
(指揮者に)
マストロ?(音楽を促す)


第1樂章
悪漢アルレッキーノ

前奏曲、小芝居、小リート

(ベルガモ・アルタ(旧市内)にある曲がりくねった山あいの道、道が分かれる所に、小さな広場がある。夕暮れ時。マッテオ氏は自分の家の玄関の前に移動式の作業場を設けた。彼はマントを縫いながら、同時にダンテの一冊を開いている。そのことから彼が読書好きで、自分の本だと見て取れる。アルレッキーノが、マッテオ氏の美しい若妻と人目を忍んでいるのが、彼の頭越しに見える。マッテオは真剣に読書している。忘我の境地で没頭している。彼の表情には、見るからの熱狂ぶりとは対照的に、何かしら鈍感で、哀れっぽい雰囲気がある。)




マッテオ
ここはやっぱり最高に美しくて、
心奪われる箇所だ!
《いつにいたるも我とはなるゝことなきこの者
うちふるひつゝわが口にくちづけしぬ、

(アルレッキーノは仕立屋の妻にキスする。)

ガレオットなりけり書(ふみ)も作者も!…》
(中断して)
シンボル!シンボル!あぁ!シンボル!
不貞よ、お前は真のガレオット(色事の取り持ち役)、
お前は地獄で終わるのだ!そこで!そこで!そこで!

(彼は指で本を軽く叩く。アルレッキーノは、窓辺で、大声を出して笑わないように、口を抑えている。)


この言葉で私は考えるー
どう言っていいか分からないがー
オペラという音楽のことを!
おぉ あなただ、私のモーツァルト!
《うちふるひつゝわが口にくちづけしぬ》
ここでフルートが私にささやき、
ビオラ ダ ガンバがむせび泣くのだ…

(彼は、恍惚として、やりかけの仕事を落とす。)

アルレッキーノ
どうやって逃げるか!
戸口は閉まっている、
鍵を持っているのは仕立屋。
関係を持つのは時に簡単だが、
脱出するのはしばしば不可能、
神様、助ケテ!

マッテオ
《いつにいたるも我とはなるゝことなきこの者
うちふるひつゝわが口にくちづけしぬ…》

アルレッキーノ
女には裏口が必要、
男には刀がある、
あばよ!

マッテオ
その時そのバスは抑えきれなくなる、
《ガレオットなりけり。》

(アルレッキーノが窓から跳び下りると、目の前に仕立屋がいる。仕立屋はびっくりして本を閉じる。)

アルレッキーノ
《かの日我等またその先を讀まざりき!》
今日はここまでだ、マッテオさん!

マッテオ
それは私の言葉か?お前は天から落ちて来たのか?
何で私の邪魔をするんだ?お前は誰だ?

アルレッキーノ
真面目に聞けよ、マッテオさん、
あんたがダンテに音楽を感じていた時に、
野蛮人が門に近づき、
もうすぐここに来て、女たちを連れ去る。
そうやって野獣はあっという間に槍を抜くのだ…

(彼は木刀を抜く。)

マッテオ
(不安そうに)
お前もその一人か!

アルレッキーノ
私は大天使ガブリエルで
竜を退治する。

(彼は仕立て屋の首を絞める。)

マッテオ
人殺し!

アルレッキーノ
分からないのか?
私は敵をマークしてる。
聖書を掲げて
教皇の暴徒を打倒せよ!
あんたのその美しい短剣をくれ!

(彼は仕立屋の鋏を自分のベルトに挿し込む。)

気をつけろよ、マッテオさん、もうあんたの頭にゲルマニアの雄牛の角が曲がって出てるのが見える。信仰の旗がぐらついてる!

(彼は木刀でマントを引っ掛ける。仕立屋はひっくり返り、家の鍵が彼のポケットから滑り落ちる。)


ワッ!この町の鍵だ。
《死體の倒るゝごとくたふれき。》
こうしてこの歌は終る。
あんたに忠告しておく、家の中に戻って、
砦を固めろ!
野蛮人たちが…聞こえないか?
ドシン、ドシン、バタン、バタン、
ドシン、ドシン、バタン、バタン、
血だ、ペストだ、凌辱だ!
いいか、本気で言ってるんだ!

マッテオ
お前は悪魔だ。

アルレッキーノ
さあ行け、さあ行け、私があんたに開けてやるよ、
いや、逆らわないで、
私だって厳しいこともある。
さあ入るんだ!

(彼はマッテオを家に押し込み、後ろ手に閉めて、鍵をポケットに入れる。そして獲得したマントに身を包む。)


獲得物!戦利品!
捕虜1名!
武運は
気まぐれ
塔の上の風見鶏みたいなもの。
だから突撃して
首っ玉をとっ捕まえろ!
周囲を見回し、投げキスを送る
見ろ、女の甘い眼差しがそこで覗いてる、
待つんだ、いい子だ、すぐに戻って来る
風見鶏みたいに、風見鶏みたいに、
(立ち去りながら)
ラ、ラ、ラ、ラ…

(マッテオは自分の家の鎧戸を閉める。)

ラ、ラ、ラ、ラ。

二重唱

(世間話をしながら、神父コスピクオと医者のボンバストがやって来る。)

神父
あなたにはまだ感謝しなければなりません…

医者
感謝には及びません!

神父
…あなたは私にその医術で
多くの(実に多くの!)魂を
天に送ってくださる…

医者
それであなたは何を言いたいのですか?

神父
…あなたはわずかしか時間を当てていません、
その死出の旅の
相応な準備に。

医者
それです、それです!
あなたは自分の仕事のことを
私の半分も分かっていない、
もっと分かっていれば、
あなたはとっくにローマで枢機卿になっていたでしょう。
しかし、枢機卿の紫色が
あなたの顔にだけは輝いている。
あなたは鬱血しやすいようで…

神父
地上の富は公正に分けられてはいません。
枢機卿のことは聞いております、
あなたの治療を、お受けになるべき方々でした!

医者
今はあなたは全く多血質(楽観的)ですが、
やがて胆汁質に(怒りっぽく)なり、
腹が膨れる!

神父
診断結果はさておいて、天にお任せ!
チンキ剤も、飲み薬も、
滴剤も全部まとめて私は
トスカーナの丘で味わう
藁でくるんだワインの瓶の中に
入れたりはしません。
トスカーナ!
空気が清々しくて暖かく、
太陽は捧げもの作りを照らす、
あたりで風景が微笑み、
灰色の塔が無言で警告する。
何と古くて、何と若い!
何と堂々として、何と晴れやか!
言っておきますが、
私はこのワインに
主の存在を感じます!

医者
自分に教えるとは、
神は何処にでもおられると‼

神父
違います!
神がどの小さな丘にも潜んでいると喚くのは
女たちとカプチン修道会士だけです!それとも
あなたは、自分の中に神がいるとでも、お思いですか?

医者
女たちとカプチン修道会士は
あなたの最も大事なお知り合いでは…

神父
医者をお忘れですよ!

医者
フン!

神父
しかし女というのは…

医者
女というのは、女というのは、女というのは!

神父
…人間にとって装飾品で…

医者
どの女にも7人の細長い悪魔が潜んでいる!

神父
…そして人間の生活の中には甘さが!

医者
こちらを見て!

神父
ここに住まうは
実直な仕立屋の親方の美人の女房、
明るい緑の若木は、
崩れた壁の隙間からでも
太陽に向かって
枝を伸ばします。

医者
分かってます。

神父
…だが見てご覧!

医者
何を見ろと?何かあったのですか?

神父
あの家が人けもなく閉まっている、
何か秘密でも。
お-い、マッテオさん!…

神父、医者
お-い、マッテオさん、マッテオ!
生きてますか?
まだ夜ではありませんよ!
マッテオさん!マッテオ!おぉ!
主の御名において!

マッテオ
(用心深く窓を半分開けて)
あなたですか、神父様?

神父
そうです!

マッテオ
そしてあなたは、お医者様?

医者
そうです!

マッテオ
お気楽に往来を散策ですか?

神父
私が散歩するのが品がよくないとでも?

医者
説明していただきたいですな…

三重唱

マッテオ
何もご存知ないのですか?

神父、医者
何のこと?

マッテオ
野蛮人どもが…野蛮人どもがこの町を取り囲んでいます!

神父、医者
野蛮人どもが⁈

マッテオ
もうすぐしたら、
四方八方から
奴らがやって来ます!…

神父、医者
そんなことが?

マッテオ
野蛮人どもが!

神父、医者
野蛮人どもが⁈

マッテオ
そうです、野蛮人どもが!

神父、医者、マッテオ
野蛮人どもが!

マッテオ
耳の代わりに角があり
髪も髭も毛むくじゃら、
そんな奴らが門の前にいるのです。

神父、医者、マッテオ
門の前に!

マッテオ
奴らの言葉はどなり声、
奴らの歌はまるで遠吠え、
奴らの血はドロドロ!

神父、医者、マッテオ
ドロドロ!

マッテオ
奴らは殺し屋、殺人鬼、殺戮者、
大酒飲み、異教徒、地獄の番人、
奴らは我々の娘を凌辱する!

神父
おぉ!ロジーナ、ルチンダ、マリエッティーナ、
アグネ―セ、ベアトリーチェ、コンチェッティーナ、
フランチェスカ、ヴィットリーナ、
ヴィルジニーア、セラフィーナ、
お前たち、私の娘たち、何だと、
お前たちがどうなると?

医者
それは考えものだ。

マッテオ
そう、それは考えものだ。

神父、マッテオ、医者
では考えるとしましょう。

神父
神よ、
殺戮の前に、
今日お慈悲で、
私の娘たちをお守りください。
男の義務の第一番目は、
他人に対して隠して置くこと。

マッテオ、医者
それがいい!

神父、医者
その間に、あなた、マッテオさん、遺書を作成して、…

マッテオ
遺書って?

神父、医者
…市長閣下のところへ参りましょう。


マッテオ
お二人は市長閣下のところへ参られる!

神父、医者
…確かな報告を持って戻って来てから、相談しましょう。


マッテオ
すぐ戻って来てきてください、すぐ戻って来て!
私は家にいることにします。

神父
頭をすっきりさせなさい!

医者
何か心を落ちつかせることをなさい、
瀉血がいいでしょう。

マッテオ
(窓をピシャリと閉めながら)
フン!妻がまだ私の血の少なさに怒って文句を言ってるとは!


神父、医者
ハ、ハ、ハ、ハ!

神父
(ワイン酒場の入口を指しながら)
どうですか?いかがですか?
ちょっとだけ。

医者
付き合いますよ。

神父
いいですな。
ではまずは兄弟愛という
道徳的な例でもって
我々は諸国を旅するとしましょう!

(彼らはワイン酒場に入って行く。)


第2樂章
軍人アルレッキーノ

行進と小芝居

(アルレッキーノが、軍刀、マント、乗馬用長靴を身に着け、二人のおかしな巡邏兵を引き連れて、軍人らしい態度で登場。)

アルレッキーノ
合鍵を作らせた、これで正直な人間として持ち主に鍵を返すことができる。各々ニ各々ノモノヲ(ラテン語の格言)。鍵は鍵穴にと。

(マッテオが窓から頭を出す。)

マッテオ
野蛮人どもだ!

アルレッキーノ
おい!

マッテオ
何だ?

アルレッキーノ
お前がサルトのマッテオか、兵役義務があるのに就いていない?

マッテオ
フーム…

アルレッキーノ
イエスかノーか?

マッテオ
神の御名において。

アルレッキーノ
私は隊長で、徴兵を任されている。お前は私のリストに載っている、この名誉に感謝しろ!ピストル、猟銃、大砲、刀、馬、ラバ、象のうち何か持っていたら、持って来い。準備は、3分。口をつむって。急げ!



マッテオ
《苦患(なやみ)の調(しらべ)はこの時あらたに我にきこゆ。》

アルレッキーノ
(さっと巡邏兵の方に向きを変えて)
ぎょろぎょろするな!私がお前らの鈍い血の巡りをよくしてやる、ペタンコの亀、串刺しバッタ。お前だ!位置につけ!回れ右。あのワイン酒場に突撃、進め!


(巡邏兵は走って行く。)

止まれ!ここでお前らを先に中に入れたら、日が明るいうちは二度と戻って来ない、飲んべえのお前ら!ここで、秩序ある撤退だ。回れ右、進め!

(巡邏兵たちは身を固くしてアルレッキーノの方に行く。)

兵士とは何か?自分を放棄するものだ。認識できる服装。10万分の1でも分かる。人為的な人間だ。法とは何か?他人から何かをひったくろうとすること。祖国とは何か?自分の家の諍いだ。お前らは兵士だ、法と祖国のために戦うのだ。覚えておけ!3分たった…


マッテオ
(中から)
戸口の鍵が見つからない。

アルレッキーノ
戸口の鍵?…
閉めた時にお前は外から鍵を差したままだ、このうすのろ。前へ出ろ!

(彼は戸口を開ける。マッテオ氏がグロテスクな、即席で作った軍服で現れる。)

マッテオ
(入念に自分の家を閉めながら)
私のダンテの本を持って行っても、よろしいでしょうか?

アルレッキーノ
戦争で文化が滅びるなどと、誰も言ってはいない!この勇敢な男たちに、奴らの連れて行く所へ、続け。お前の家の見張りは私がしてやる、進め!

マッテオ
(巡邏兵たちと一緒に立ち去りながら)
《我を過ぐれば憂ひの都あり、》
《我を過ぐれば滅亡(ほろび)の民あり。》

アルレッキーノ
(再び戸口へ行く途中で)
さあ、残りの仕事だ!ただの仕事の半分ではない。半分でやめるくらいなら、何も始めないほうがいい。
(開けようとする)
この鍵はまだ新しい。新しい鍵や、錆びついた鍵は、開けにくい。


第3樂章
亭主アルレッキーノ

小芝居とアリア

アルレッキーノ
今はしかし…

(コロンビーナ登場。)

コロンビーナ
隊長さん、すみませんが…

アルレッキーノ
(向きを変えて)
うちの奥さん?
今のがうちの女房の声でないというなら、
今にも天が落ちて来るというものだ!

コロンビーナ
隊長さん、見捨てられた女があなたの保護を求めています。

アルレッキーノ
(ずっと向きを変えたままで)
奥さん、私に何が保護できましょう、あなたが身を護る術をご存知ないのに?

コロンビーナ
聞いてください…

(彼は突然向きを変える。彼女は彼だと気づく。)

あぁ!またあんたね、
この怪物、
この冒険好き、
この大噓つき!
何で変装してるの、
今何を企んでいるの?
何処をうろうろしてるの、
幾日も、幾晩も、
私が泣き腫らしているのに?
私きっと、すごくみっともない顔してる。

(彼女はバッグから鏡とパフを取り出して、大急ぎで顔を直す。)

アルレッキーノ
魅力的だよ、いつも通り!

コロンビーナ
お黙り!
あんたはどの娘も追いかける、
どのエプロンにも気を引かれ、
どもスカートにも目を奪われる。
あぁ、満足ということがない!
あんたときたら
ひっきりなしにいざこざを起こし、
ちゃんとした人々をおちょくり、
不和を引き起こし、
いくつもごまかしをする;
そう、あんたは騙す、そう、あんたは騙す、
いつも、いつも、
あなたは人前で私を騙す!

アルレッキーノ
誠実なんてものは、奥さん、悪徳だ、
そんなものは私の名誉にそぐわない。
それは最初の一歩で折れてしまった、
それは第三者に対する、不正、
自分自身に対しての不誠実、
道徳的な破綻であり
愛の終わり。それは
たった1本しか矢を放てない、弓、
ひとつの海岸にだけ停泊する、船、
ひとつの星だけを照らす、太陽。
私はそれらと仲が良くない、だが私はそう言って
公然とそれを見せる。だから私は
良心に恥じることなく、子供のように眠れる…

小アリア

あなたの眠りはどうです、奥さん?

コロンビーナ
嫌味な話し方をするのね…

アルレッキーノ
饒舌は私の数多くの才能のなさのひとつだ!


コロンビーナ
(思慮深く別の語調で)
おぉ、あんたはそんなに才能に恵まれ、
あんたはそんなにハンサムで、
あなたはそんなに賢くて、
あんたはそんなに男らしい;
ええ、女は皆あんたのせいで私が羨ましい、
バカな女たち!
でも何のためにあんたは彼女たちが必要なの?
見て、大好きなアルレッキーノ、
私、あんたのすべてになれるわ、
あんたが私の所にだけいてくれるなら:
私踊るわ、タンバリンを打って、歌うわ、
あんたの大好物を美味しく料理して、
あなたの世話をして、
家を最高の状態にするわ。
アルレッキーノ!

アルレッキーノ
(独白)
もっともらしい御小言、ここは
夫を演じるとするか…

コロンビーナ
(彼に取入って)
アルレッキーノ。

アルレッキーノ
だがこの猫なで声は気色悪い。
おぉ コロンビーナ、君はあの星が見えるかい?
よく見なさい、ずっと見てなさい!…
もしあれが不吉な彗星なら、
私は急いでも逃げられないかもしれないが!

(コロンビーナがポカンと空を見ている間に、アルレッキーノは走り去る。)

コロンビーナ
えぇ、アルレッキーノ…

(彼女は振り返り、唖然としている。)

行っちゃった!逃げちゃった!フン!男って意気地なし。この家で何か盗むつもりだったんだろう、こそ泥め!ところであいつはドアに何をひっ掛けたの?
知りたいものだわ。

(彼女はマッテオの家のドアをノックするが、中で何も反応しない。その間に甘いテノール声の声が聞こえてくる。)


二人の小芝居、それから三人の小芝居

レアンドロの声
刀を携え、リュートを携え、
吟遊詩人は道を行く。
星は彼の心の友、
彼が忠誠を誓ったから。
吟遊詩人に
心の誓いは神聖だ。
歌い手は思考から解放される、
名誉は騎士の勤勉さ、
歌人である騎士は信義を守る、
他のことを知らないから。

(レアンドロは勢いよく、背筋を伸ばして登場して、コロンビーナの方に行く。羽根のついたベレー帽を被り、刀とリュートを携えて、細すぎることも、若すぎることもなく、彼は全体として昔ながらのオペラのテノールのタイプを表わしている。)

おぉ コロンビーナ、私は
私の声帯のアンテナを
あなたの方に伸ばした。ご覧!
私の心のアルトワ式噴水は
天に向かってほとばしり
あなたの若さという庭の花壇の上に
降り注ぐ-ヤシの葉のように扇状に-
おぉ コロンビーナ!

コロンビーナ
あなたは見捨てられた女を嘲ってる…

レアンドロ
おぉ!見捨てられたと!

コロンビーナ
…見捨てられて、裏切られた!

レアンドロ
おぉ、裏切られたと!
ハ、ハ、ハ、ハ!
それなら私が、あなたを裏切った奴に
私の剣の容赦ない剣先で挑戦する。
奴は死ぬのだ、奴は死ぬのだ…

コロンビーナ
ハ、ハ、ハ、ハ!

レアンドロ
(彼は刀を抜いて、オペラ風に鳴り響かせて歌う)
邪悪ナル裏切者ニ対シテ
私ハ復讐スル;
我ガ喜ビ、アナタノ愛ノタメ、
私ハ邪悪ナル者ヲ殺ス。
ソウダ、ソウダ、復讐ダ、復讐ダ、
復讐シテヤル!

コロンビーナ
悪口を言うのは、よして、
私が唯一惚れてる人なの。
私が不当なことをされたとしたら、
私はやっぱりあの人に値しなかったんだわ。

レアンドロ
アナタノ愛ノタメ
私ハ悪党ヲ殺ス、
私の正義の刀が奴に当たれば、
奴は自分がはねつけた罪を償うことになる、
復讐ダ、復讐ダ!

(彼は笑顔で観客にお辞儀をする。)

おぉ コロンビーナ、
そして今日この舌は
あなたを求める私の胸の代弁者として鳴り響く、
私はあなたを愛しています、私は金持ちです、
私はあなたを護ることができます!

コロンビーナ
ひとりの男を
まだ信じることができたら!

レアンドロ
私はあなたを
我が祖先の宝石で飾ってあげよう、
あなたは私の伴侶、
ドンナ コロンビーナ!

コロンビーナ
(独白)
ドンナ コロンビーナですって!

レアンドロ
召使いでいっぱいの玄関も、
雄馬でいっぱいの厩舎も
王冠を被ったばかりの女主人の
合図に従う。

コロンビーナ
それが全部本当だとしたら?

レアンドロ
誓おう!

コロンビーナ
それが全部、全部本当だとしたら?

レアンドロ
我が亡きおばの
石の墓所に
誓おう!

コロンビーナ
アルレッキーノが怒るかもしれないと、
分かってはいるけど。

レアンドロ
さぁ言って!

コロンビーナ
でも待って…

レアンドロ
さぁ言って!

コロンビーナ
…それであなたは私のことを
移り気だとは思わないの?

レアンドロ
ハッハ!だから今ならできる、
大胆不敵な夢の希望の花を
今なら摘むことができる。
震えろ!震えろ!大成功の愛の飛躍よ!
溶けてしまえ、
囁きかける我が歓喜の間隔、
《ヴィーナスは我々を見下ろし、…》

コロンビーナ
まぁ、あら、また何のこと!

レアンドロ
《…あなたの星が、またたく。》

コロンビーナ
失礼ですが、あなたはそれをとても趣味がいいと思ってるの?
(茶化して)
あぁ!

レアンドロ
その通り、選りすぐりの趣味だと!
《恋の神は、いたずら好きで、何度も何度も
動き回って狙いを定めて命中させる。》

コロンビーナ
ハ、ハ、ハ、ハ、
まぁ、余りにくだらない
このアリエッタときたら。

レアンドロ
待ってくれ、このストレッタだけでも、
今からいいところなんだ。
《愛よ、今までは十分に歌われなかったが、
ここで再び目覚めた、
心と心に火花が飛び跳ね、
その炎は明るく燃え上がる。
愛よ、今までは十分に歌われなかったが、》等々。

コロンビーナ
何てばかばかしい!
何て流行遅れ!
ハ、ハ、ハ、ハ!
すぐに私はこの人にはうんざりね、
この人はあまり頭がよくないみたい。
ハ、ハ、ハ、ハ!

(少し前からアルレッキーノは、いつもの衣装で、柄付きめがねで二人を注視していたが、今や思い切って跳び出て来る。)


アルレッキーノ
奥さん、お見受けしますところ、私の学校でお勉強中のようで。弟子の進歩は師の名誉です。お二人ともお祝い申し上げます…

レアンドロ
こいつは誰だ、二つの音楽が絡み合ってる最中に
こんな風に不協和音を投げつける奴は?

アルレッキーノ
我が高貴なる音楽愛好家のあなたと、早速ちょっとした、機知に富んだ会話をしたいと思います。奥さん、あなたはあの宿屋で私を待っていてください、後から行きます!


(アルレッキーノはコロンビーナに腕を貸して、ワイン酒場の入口の前まで彼女を連れて行き、お辞儀をして彼女を中に入れる。)

私はこのご婦人の亭主だ。さあ抜け!

レアンドロ
お前は私と同じ身分か?

(彼はリュートをつま弾く。)

アルレッキーノ
抜け、さもなくば私がお前をぶちのめすぞ!

レアンドロ
私には許されない、お前は騎士ではないから!

(彼は再びリュートをつま弾く。)

アルレッキーノ
おぉ、私はあなたの公爵の子かもしれない。何も証拠はないが。抜け、さもないと私はお前を紋章のネズミのように串に刺してやる!

レアンドロ
正当防衛なら仕方ない。

(彼はもう一度リュートをつま弾いて、抜く。)

アルレッキーノ
(肩に掛けたリュートを指して)
あんたの高価な楽器が傷つくかもしれない。それを外せ。


(レアンドロは貴族らしいしぐさでリュートを投げ出す。)

サア!

(最初の1ラウンドでアルレッキーノがこの騎士の手から剣を打ち落として、彼を突くと、彼は死んだように倒れる。)


アルレッキーノ
人殺し!

(彼は、誰かに見つかる前に、仕立屋の家に逃げ込む。)



第4樂章
勝利者アルレッキーノ

(小芝居、四重唱、メロドラマ)

(その後すぐにワイン酒場からコロンビーナ、神父、医者が出て来る。男二人は見るからにほろ酔い機嫌である。)


医者
もう真っ暗だ、ワインのせいで時間が過ぎてしまった。


神父
月が見えますか?見えません?それは私に希望を与えてくれます。月は、あの空のお化けは、悪業のある所を照らすのを好むのです。
(医者に)
ランタンを用意してください。

(医者はワイン酒場に行く。)

コロンビーナ
誰かが《人殺し》と叫んだような気がしたけど、…私、怖い…


神父
悪事が証明されるまでは、悪いことが起きないかと恐れてはいけなません。もし私が、全く冷静でないのではと恐れたら、自分自身不当なことをしていることになります。

医者
(ランタンを手にして、戻って来て)
世界が混乱している。
地面が揺れている。もっとよく見えるように、腕を貸してください、…あなたの腕を。

神父
我々の小船は港を出て行く。
あなたは後方のマストの光であり
魅力的なドンニーナ
船の舳先の人形だ。

(二人は歩き始める。)

医者
どうやって市長の所に行きましょうか…
野蛮人どもが…奴らが我々のワインに混ぜ物をした…

神父
待て!岩礁だ!…

医者
…そこを回って!

神父
…操縦しろ!

(医者はレアンドロの体の上に倒れ、やっとのことで立ち上がる。)

医者
この男は死んでる。

コロンビーナ
あぁ!

(彼女はその死んだような男の体の上に身を寄せる。マッテオの家以外、全ての窓に好奇心に満ちた人々がいる。)


神父
この死は秘密ですな。

医者
私はこれをどう解釈していいいか分かりません。

(二人は途方にくれて互いに見つめ合う。)

医者、神父
何だと思う、何を始める、
この事件は複雑だ、
明晰な考えで素早く行動、
それができる人ならアドバイスをくれるだろう、等々
司祭の慰めも、医者の助けも、
無駄だ、手遅れだ。
どちらも無駄、どちらも手遅れ。

コロンビーナ
この人は死んでない!

医者
死んでない、死んでない…
よしてください!

コロンビーナ
例えば?

医者
完全に死んでる!

コロンビーナ
いいえ!

医者
明らかな兆候!

コロンビーナ
あぁ!

(神父は死んだように見える男を調べる。)

医者
心臓麻痺!即死!脳卒中!

コロンビーナ
違う、違う、違う、違う!

神父
復活だ!神を讃えよ!

医者
私はそれをどう解釈していいいか分からない。

コロンビーナ
見なさいよ!

医者
いつだって一番賢いのは悪魔だ!

神父
では我々は
この死んだような男を
仕立屋の家で休ませるとしよう。
(その家に聞き耳を立てて)
マッテオさん!マッテオさん!
墓場のように静かだ!
私は本当に心配になる。

(向かいの家のドアをノックする。)

ご近所さん、お慈悲で
ここに怪我人がいるんです。

(ドアの上の頭が引っ込み、窓が閉められる。)


運がなかった。

(次のドアに行く。)

あなたたち、友よ、慈悲の名において…

(同じ結果。失敗ばかりする。その時になると窓が閉まり、人々の頭が消える。)

…お助けを!お慈悲を!
人には、生まれつきの親切心を
隠す傾向があります。
もうたくさんだ。皆が拒否するなら、
神の摂理が現れます。
ご覧なさい!
それがここではロバという形で出てきます。

(道の角にロバの頭が見える。ロバの後ろに荷車が続き、ロバ曳きがその横を歩いている。)


止まってくれ、善き人よ、助けてくれ。
神の報いと1ターラーで。

四重唱

祈りましょう。
ロバの摂理、
それは良き星として表われる、
怪我をした騎士、賢い女、
挙式は遠くありません、等々。

レアンドロ
(目を覚まして)
あぁ、私は死んだ、でもまだ生きてる、
それは一人の女が正直だったからだ。
刀はなくなった、リュートはなくなった、
だが肺は呼吸している。愛するのだ!等々。

医者
この信仰は無知といいます、
愛、それは新しい人生への衝動、
もっと深く師は見ている、
師には癒しの力が与えられている、等々。

コロンビーナ
男というのは、勇敢でも弱虫でも、
基本的に一様に不愉快、
ある男は私を見下した、
だから私は別の男をたぶらかす!等々

医者
愛、愛とは何か?
信仰、信仰とは何か?
もっと深く、もっと深く師は見ている、
師には世界が別の形で見える!

神父
ロバの摂理、
あなたは良き星として表れる、
怪我をした騎士、賢い女、
あなたたちの結婚式は遠くない。

コロンビーナ
怪我をした騎士、傷ついた心、
あなたの挙式は遠くないように見える。

コロンビーナ、レアンドロ、医者
アーメン!

(ロバ曳きは、司教に手伝ってもらって、その騎士を荷車に載せる。それから他の者たちもそこに乗る。ロバが引いて行く。)

医者
病院へ!

(荷車は角を曲がる。マッテオの家の天窓にアルレッキーノが姿を現す。)

アルレッキーノ
旅の幸運を祈ります、
結婚式に向けて、
子供の洗礼式に向けて!
(更に身を乗り出して)
願わくば、私を招待するのを、お忘れなきよう。


(彼は屋根に登る。)

今や星がこうこうと輝いている!

(すべてを包むように彼は両腕を広げる。)

世界は開かれている!
地球は若い!
愛は自由だ!
お前たち道化師たちよ!

(彼は器用に樋を下り、戸口を開け、その後ろで待っている女性を抱いて、彼女と一緒に急いで立ち去る。)


(マッテオは、見るからに疲労困憊して、登場する。)

モノローグ

マッテオ
本当に、もうどうしていいか分かりません。!私は…私は自分がまさにダンテの描いた荒野の真っ只中にいるような気がします。勇敢な隊長が私の家を見守ってくれて、幸運です。他の二人は私を見捨てました。何処にいるかって?神のみぞ知るです!このベルガモも大きいのです。

(彼は自分の家の戸口にたどり着き、全く静まりかえった通りを見回す。)

まるで平和がまた戻って来たみたいにです。

(彼はため息をついて家の中に入る。その後間もなく窓辺に彼の姿が見え、片方の手に火のついた石油ランプ、もう片方の手に紙切れを持っている。彼は読む。)

《ちょっと夕べの祈りに出掛けます。できるだけ早く戻ってきます。あなたのアヌンツィアータ。》私には全く不可解だ!全く不可解だ!では私は下で彼女を待つことにしよう。


(彼は石油ランプと、裁縫道具と《ダンテ》を持って家の戸口から出て来て、移動式の作業場で仕事に取り掛かる。)


全く不可解…私はガレオットの箇所で止まっていた…彼女だって長くいることはないだろう・・・第五曲は…こうだ。《ガレオットなりけり書(ふみ)も作者も!》

(幕が静かに下りて来る。伝統的な衣装を着た、劇場付の二人のトランペット奏者が幕の前の左右に立って、演奏し、引き下がる。)


パレードとダンス(結末)

(幕の前。騎士レアンドロと、彼と腕を組むコロンビーナ。二人は舞台を横切り、プロンプターボックスの前で止まってお辞儀をして去る。神父と医者、ロバと荷車が同様に続いて、お辞儀をし、二人の巡邏兵、最後はアルレッキーノで、アヌンツィアータと腕を組んでいる。彼は舞台の中央で立ち止まり、仮面を外して、こう言う。)



アルレッキーノ
お集りの皆さん!私は、今までは仕立屋の女房として、その魅力をたっぷりお見せする機会のなかった私の新しい連れ合いを、皆さんにお見せすることができて、大変嬉しく思っています。彼女の美しさを見てください!おぉ、彼女は、芸術通の皆さんの前でお辞儀ができることを尊ぶ術を心得ています。しかるべき距離を置いていた最初の妻は最近、身分の高い、貴族と夫婦になり、新たな事件が起こるまではその状態です。そこから教訓を導き出すことは、女性たちにお譲りします。私が何と言ったかって、新たな事件です。全てが繰り返されているのではないでしょう、永遠に同じ円の中で?誰が勝つのか?誰が負けるのか?そして誰が最後に権利を手にするのか?自分だけを頼りに、心に従い、脳は目覚めたまま、真っ直ぐな道を選ぶ人。成功しても、自分らしさを保つことに満足する人、つまり、とやかく言われても決してペコペコしないこと、それを私は身をもって経験しました。ここから真実の根源を導き出すことを、私は男たちに任せます、中でも芸術評論家と新聞評論家の紳士諸君に、私に好意的な判事たちに。紳士淑女の皆さん、お休みなさい!





(アルレッキーノはアヌンツィアータを抱いて、腕と脚を高く上げて、一緒に短い活発なダンスを踊る。こうして踊って、二人は急いで去る。幕が再び上がると、そこには仕立物をしながら、読書をしながら、待っているマッテオ氏がいる。)
Vor dem Vorhang

ARLECCHINO
Ein Schauspiel ist's für Kinder nicht, noch Götter,
es wendet sich an menschlichen Verstand;
deute es drum nicht völlig à la lettre,
nur scheinbar liegt der Sinn offen zur Hand.
Der Szenen-Horizont zeigt heitres Wetter,
die Handlung spielt in heitren Wetters Land,
sprichwörtlich abgefaßt, wie sie erschienen
von alters her auf aller Länder.

Betrog'ner Ehemann, fremd dem eignen Lose,
Rivalen, um ein zweites Weib in Streit;
blutiger Zweikampf folgt, daran sich lose
landläuf'ge Weisheit und Betrachtung reiht;
ein grader Mann in buntgeflickter Hose
greift hurtig-keck in die Begebenheit;
so spiegelt sich die kleine Welt im kleinen,
was lebend wahr, will nachgeahmt erscheinen.
zum Kapellmeister
Maestro? …


1. Satz
Arlecchino als Schalk

Einleitung, Szene und Liedchen

Eine gewundene und bergige Straße in der oberen Stadt Bergamos; wo die Straße sich teilt, bildet sich ein kleiner Platz. Es ist die Zeit des Sonnenuntergangs. Ser Matteo hat sich vor seiner Haustür eine ambulante Werkstatt eingerichtet. Er näht an einem Mantel und hat zugleich vor sich einen Band Dante aufgeschlagen, aus welchem er, als Feinschmecker, eigenen Hauses, gerade über seinem Kopf, sieht man Arlecchino mit Ser Matteos schöner junger Frau verstohlen herausschauen. Matteo liest ernst. Heitert sich auf Gerät in Verzückung. Seine Ausdrucksweise, im Gegensatz zu dem sichtlichen Entzücken, hat etwas Mattes und Klagliches.

MATTEO
Es bleibt doch die schönste,
die ergreifendste Stelle!
«Questi, che mai da me non fia diviso,
la bocca mi bacio tutto tremante;

Arlecchino küßt die Frau des Schneiders.

Galeotto fu'l libro e chi lo scrisse!…»
sich unterbrechend
Symbole! Symbole! Ach! Symbole!
Unkeuschheit, du bist der wahre Galeotto,
und endest in der Hölle! Da! Da! Da!

Er tippt mit dem Finger auf das Buch. Arlecchino, am Fenster, hält sich den Mund, auf daß er nicht laut auflache.

Bei diesen Worten denk ich -
ich weiß nicht wie -
an die Musik der Oper!
O du, mein Mozart!
«La bocca mi baciio tutto tremante»
Hier mußten mir die Flöten girren,
die Gamben stöhnen…

Er laßt, in Ekstase, die Arbeit fallen.

ARLECCHINO
Wie komm ich fort?!
Das Tor ist zu,
der Schneider hält den Schlussel.
Anknüpfen ist leicht zuweilen,
loskommen oft unmöglich,
per Dio!

MATTEO
«Questi, che mai da me non fia diviso,
la bocca mi baciò tutto tremante…»

ARLECCHINO
Frauen brauchen Hintertüren,
ein Mann hat seinen Degen,
adio!

MATTEO
Nun wird der Baß unbändig:
«Galeotto fu'l libro.»

Arlecchino springt aus dem Fenster, so daß er vor dem Schneider zu stehen kommt; klappt ihm das Buch zu.

ARLECCHINO
«Quel giorno piu non vi leggemmo avante!»
Ausgelesen für heute, Ser Matteo!

MATTEO
Mein Wort? Fällt ihr vom Himmel?
Was stört ihr mich? Wer seid ihr?

ARLECCHINO
Ernstlich, Ser Matteo,
indessen ihr den Dante in Musik setzet,
rückt der Barbar vor die Tore, -
bald ist er da und nimmt unsere Weiber.
So ein Tudesker zieht im Handumdrehen seinen Spieß…

Er zieht sein Holzschwert.

MATTEO
ängstlich
Ihr seid wohl selber einer!

ARLECCHINO
Ich bin der Erzengel Gabriel
und töte den Drachen.

Er packt den Schneider.

MATTEO
Mörder!

ARLECCHINO
Merkt ihr denn nicht?
Ich markiere den Feind.
Hoch die Bibel
und nieder mit dem Papstgesindel!
Her mit deinem schönen Dolche!

Er steckt die Schneiderschere zu sich in den Gürtel.

Gebt acht, Ser Matteo, schon seh' ich Germanias Stierhörner über euerem Haupte sich winden. Die Fahne des Glaubens flattert!

Er spießt den Mantel auf sein Holzschwert. Der Schneider fällt um, der Hausschlüssel gleitet ihm aus der Tasche.

Holla! die Schlüssel der Stadt.
«E caddi, - como corpo morte cade.»
Das endet den Gesang.
Ich rat' euch, geht ins Haus,
verschanzt euch!
Die Barbaren… hört ihr nicht?
Trapp, trapp, tschum, tschum,
trapp, trapp, tschum, tschum,
Blut, Pest und Schändung!
Seht, ich mein' es gut!

MATTEO
Ihr seid der Teufel.

ARLECCHINO
Geht, geht, ich schließ' euch auf;
nein, keinen Widerstand,
ich kann auch streng sein.
Hinein mit euch!

Er hat Matteo ins Haus geschoben, hinter ihm zugeschlossen, den Schlüssel eingesteckt. Nun hüllt er sich in den eroberfen Mantel.

Eroberung! Kriegsbeute!
Einen Gefangenen!
Wetterwendisch ist
das Schlachtenglück
als wie der Hahn auf dem Turme.
Drum im Sturme
faß es beim Genick!
blickt sich um, wirft eine Kußhand
Sieh, da späht ein süßer Frauenblick,
warte, Kind, bald bin ich dir zuruck
als wie der Hahn, als wie der Hahn -
im Abgehen
La,la,la,la…

Matteo verschließt die Fensterladen seines Hauses.

La,la,la,la.

Duett

Es nahen, im Gespräch begriffen, der Abbate Cospicuo und der Dottore Bombasto.

ABBATE
Und noch hab ich euch zu danken…

DOTTORE
Keinen Dank, keinen Dank!

ABBATE
…daß ihr mir durch eure Kunst
viele Seelen (reichlich viele!)
in den Himmel expedieret;…

DOTTORE
Und wo wollt ihr hinaus?

ABBATE
…nur daß ihr die Zeit karg bemesset,
zur würdigen Vorbereitung
solcher Fahrt.

DOTTORE
So, so, so, so!
Wart ihr in euerem Handwerk
nur halb so gut beschlagen
wie ich in dem meinen,
ihr säßet langst als Kardinal zu Rom;
der Purpur, indessen,
er glanzt nur auf euerem Antlitz;
ihr neigt zu Kongestionen…

ABBATE
Ungerecht sind die Güter auf Erden verteilt:
ich weiß von Kardinälen,
die verdienten, in eurer Behandlung zu stehn!

DOTTORE
Nun seid ihr gar sanguinisch,
und bald seid ihr cholerisch,
und überfüllt den Magen!

ABBATE
Spart die Diagnose, beim Himmel!
Für eure Tinkturen und Tränklein
und Tropfen insgesamt
gäb' ich nicht den Inhalt
einer strohumflochtenen Flasche
auf Hügeln der Toskana genossen!
Toskana!
das erfrischt und enwärmt,
die Sonne bestrahlt die Opferhandlung;
rings lacht die Landschaft,
graue Turme warnen schweigend.
Wie alt, und wie jung!
Wie würdig, und wie heiter!
Ich sage euch:
In diesem Weine spür' ich
die Anwesenheit des Herrn!

DOTTORE
Lehrt ihr doch selber,
Gott sei überall!

ABBATE
Nein!
Nur Weiber und Kapuziner schreien,
daß Gott in jedem Katzenbuckel stecke!
Oder denkt ihr, in euch wäre Göttliches?

DOTTORE
Weiber und Kapuziner sind
euer vornehmster Umgang…

ABBATE
Ihr vergeßt die Arzte!

DOTTORE
Pah !

ABBATE
Die Frauen aber…

DOTTORE
Die Frauen, die Frauen, die Frauen!

ABBATE
…sie sind eine Zierde den Menschen…

DOTTORE
In jedem Weibe stecken sieben lange Teufel!

ABBATE
…und Süßigkeit in des Menschen Leben!

DOTTORE
Seht mir!

ABBATE
Just hier hauset
die schöne Frau des wackren Schneidermeisters,
ein hellgrünes Bäumchen,
das aus der Ritze eines berstigen Gemäuers
eine Zweiglein
nach der Sonne strecket aus .

DOTTORE
Ich kenn's.

ABBATE
…doch seht!

DOTTORE
Was ist zu sehn?! was gibt's?

ABBATE
Regungslos das Haus und verschlossen,
wie ein Geheimnis.
He, Ser Matteo!…

ABBATE, DOTTORE
He, Ser Matteo, Matteo!
Seid ihr tot?
Noch ist's nicht Abend!
Ser Matteo! Matteol Oh!
Im Namen des Herrn!

MATTEO
vorsichtig ein halbes Fenster öffnend
Ihrs eid's, Monsignore?

ABBATE
Ja!

MATTEO
Und ihr, Dottore?

DOTTORE
Ja!

MATTEO
Treibt euch leichtfertig auf offener Straße umher?

ABBATE
Was fällt euch an meinem Wandeln Würdeloses auf?

DOTTORE
Möcht' ich erklärt haben…

Terzett

MATTEO
So wüßt ihr von Nichts?

ABBATE, DOTTORE
Von was?

MATTEO
Die Barbaren… die Barbaren umringen diese Stadt!

ABBATE, DOTTORE
Die Barbaren?!

MATTEO
In wen'gen Stunden,
von allen Seiten
walzen sie sich her!…

ABBATE, DOTTORE
Ist's möglich?!

MATTEO
Die Barbaren!

ABBATE, DOTTORE
Die Barbaren?!

MATTEO
Ja, ja, die Barbaren!

ABBATE, DOTTORE, MATTEO
Die Barbaren!

MATTEO
Haben Hörner anstatt Ohren,
Haar und Bart sind ungeschoren,
und sie stehen vor den Toren.

ABBATE, DOTTORE, MATTEO
Vor den Toren!

MATTEO
Ihre Sprache ist ein Gemäule,
ihr Gesang ist ein Geheule,
und ihr Blut ist ein Gefäule!

ABBATE, DOTTORE, MATTEO
Ein Gefäule!

MATTEO
Mörder sind sie, Würger, Schlachter,
Säufer, Ketzer, Höllenwächter,
die schänden unsre Töchter!

ABBATE
Oh! Rosina, Lucinda, Mariettina,
Agnese, Beatrice, Concettina,
Francesca, Vittorina,
Virginia, Serafina,
ihr, meine Töchter, was,
was wird aus euch?

DOTTORE
Das gibt zu denken.

MATTEO
Ja, das gibt zu denken.

ABBATE, MATTEO, DOTTORE
Also denken wir.

ABBATE
Gott,
eh'dem der Schlachten,
heute der Barmherzigkeit,
wird meine Töchter schützen.
Erste sei des Mannes Pflicht,
für andere sich aufzusparen.

MATTEO, DOTTORE
Gut!

ABBATE, DOTTORE
Indessen, ihr, Ser Matteo, ein Testament aufsetzet,…

MATTEO
Ein Testament?

ABBATE, DOTTORE
…begeben wir uns zu seiner Magnifizenz dem Herrn Bürgermeister.

MATTEO
Ihr begebt euch zu dem Bürgermeister!

ABBATE, DOTTORE
…mit sicherer Nachricht kommen wir zurück und pflegen Rat usw.

MATTEO
O kommt bald zurück, o kommt bald!
Ihr findet mich daheim.

ABBATE
Behaltet klaren Kopf!

DOTTORE
Etwas Beruhigendes nehmt zu euch,
ein Aderlaß wär' angezeigt.

MATTEO
das Fenster zuschlagend
Puh! Daß meine Frau noch ärgersich beklagte meines dürftigen Blutes!

ABBATE, DOTTORE
Ha, ha, ha, ha!

ABBATE
auf die Tur des Weinhauses deutend
Was meint ihr? wie wär' es?
Nur im Vorbeigehn.

DOTTORE
Ich begleit' euch.

ABBATE
Vortrefflich.
Schreiten wir so den Nationen
mit dem sittlichen Beispiel
der Brüderlichkeit voran denn!

Sie treten in das Weinhaus.


2. Satz
Arlecchino als Kriegsmann

Marsch und Szene

Arlecchino, mit Degen, Mantel und Reiterstiefeln, tritt, von zwei lächerlichen Sbirren gefolgt, in militärischer Haltung auf.

ARLECCHINO
Den Schlüssel ließ ich mir nachfertigen, so kann ich als ehrlicher Mann das Eigentum zurückerstatten. Suum cuique. Dem Schlüssel-loch sein Schlüssel.

Matteo steckt den Kopf zum Fenster heraus.

MATTEO
Die Barbaren!

ARLECCHINO
Mann!

MATTEO
Ja?

ARLECCHINO
Bist du Ser Matteo del Sarto, vergattet und außer Diensten?

MATTEO
Hm…

ARLECCHINO
Ja oder nein?

MATTEO
In Gottes Namen.

ARLECCHINO
Ich bin Kriegskapitän und mit der Aushebung der Rekruten betraut. Du prangst auf meiner Liste, - bedanke dich für die Ehre! Was du an Pistolen, Flinten, Kanonen, Schwertern, Pferden, Mauleseln oder Elefanten besitzest, nimmst du mit. Drei Minuten Zeit, dein Haus zu bestellen. Und den Mund gehalten. Flink!

MATTEO
«Ora incomincian le dolenti note.»


ARLECCHINO
sich heftig gegen die Sbirren wendend
Glotzt nicht! Ich will das dicke Blut euch kreisen machen, platte Schildkröt', aufgespießte Heuschreck'. Du! Position! Kehrt. Erstürmt mir jenes Weinhaus, marsch!

Die Sbirren rennen.

Halt! Ließ' ich erst euch dort hinein, ihr kämet mir nie wieder an das Tageslicht, ihr Schlauche! Jetzt, ein geordneter Rückzug. Kehrt, marsch!

Die Sbirren bewegen sich steif auf Arlecchino zu.

Was ist ein Soldat? Etwas, das sich selbst aufgibt. Eine kenntliche Kleidung. Ein Hunderttausendstel. Der künstliche Mensch. Was ist das Recht? Was man anderen entreißen will. Was ist das Vaterland? Der Zank im eigenen Hause. Ihr seid Soldaten und kämpft für Recht und Vaterland. Merkt's euch! Die drei Minuten sind um…

MATTEO
von innen
Der Torschlüssel ist unauffindbar.

ARLECCHINO
EinTorschlüssel?…
Den hast du beim Absperren von außen stecken lassen, du Nebelkopf. Vortreten!

Er sperrt das Tor auf. Ser Matteo erscheint in einer grotesken, im-provisierten Kriegsausrüstung.

MATTEO
sorgfaltig sein Haus verschließend
Ihr gestattet, daß ich meinen Dante mit mir nehme?

ARLECCHINO
Niemand soll sagen durfen, daß die Kultur im Kriege unterginge! Folge diesen Tapfern, wohin sie dich führen; dein Haus bleibt in meiner Bewachung, marsch!

MATTEO
im Abgehen zwischen den Sbirren
«Per me si va nella citta dolente;
per me si va tra la perduta gente.»

ARLECCHINO
wieder unterwegs zum Tor
Nun den Rest! Nur keine halbe Arbeit. Besser nichts beginnen, als etwas zur Hälfte aufgeben.
versucht, es zu öffnen
Der Schlüssel ist noch neu. Ein neuer Schlüssel, ein rostiger Schlüssel, sie arbeiten gleich schlecht.


3. Satz
Arlecchino als Ehemann

Szene und Arie

ARLECCHINO
Jetzt aber…

Colombina tritt auf.

COLOMBINA
Herr Kapitän, um Vergebung…

ARLECCHINO
abgewandt
Madame!?
Der Himmel soll gleich einstürzen,
wenn das nicht die Stimme ist meiner Frau!

COLOMBINA
Herr Kapitän, ein verlassenes Weib sucht euren Schutz.

ARLECCHINO
immer noch abgewandt
Madame, was konnt' ich schützen, das ihr nicht selbst zu schützen wüßtet?

COLOMBINA
Hört mich an…

Er wendet sich plötzlich um. Sie erkennt ihn.

Ach! da bist du wieder,
du Ungeheuer,
du Abenteurer,
du Lügensack!
Was vermummst du dich,
was führst du jetzt im Schilde?
Wo treibst du dich umher,
seit Tagen, seit Nächten,
die ich verweinte?
Ich bin wohl ganz entstellt.

Sie zieht Spiegel und Puderquaste aus ihrem Säckchen und frischt eilig ihr Gesicht auf.

ARLECCHINO
Scharmant, wie immer!

COLOMBINA
Schweig!
Jedem Mädchen läufst du nach,
jede Schürze tut's dir an,
jeder Rock fängt deinen Blick.
Ach, und nicht genug!
Du führst
fortwährend Handel,
foppst ehrenwerte Leute,
Unfrieden stiftest du,
treibst etlichen Betrug;
ja, du betrügst, ja, du betrügst,
immer, immer,
und vor andren betrügst du mich!

ARLECCHINO
Die Treue, Madame, ist ein Laster, das meiner
Ehrsamkeit nicht ansteht.
Sie ist der Beinbruch nach dem ersten Schritt,
das Unrecht, an dritten begangen,
die Untreue gegen sich selber,
ein moralischer Bankrott und
das Ende der Liebe. Sie ist
der Bogen, der nur einen Pfeile abschießt;
das Schiff, das nur an einer Küste anlegt,
die Sonne, die nur einen Stern bescheint.
Ich stehe mit ihr auf schlechtem Fuße, doch sag' ich's
und zeig' ich's auf offenem Markte. Darum fuhr' ich
das beste Gewissen und schlafe einen Kinderschlaf…

Kleine Arie

Wie ist ihr Schlaf, Madame?

COLOMBINA
Du redest abscheulich…

ARLECCHINO
Schönrederei ist von meinen vielen Unbegabtheiten eine!

COLOMBINA
weislich einen anderen Ton anschlagend
O, du bist so begabt,
und bist so hübsch,
und bist so klug,
und bist so männlich;
ja, jede Frau beneidet mich um dich,
die Dummen!
Doch wozu brauchst du sie?
Sieh, lieber Arlecchino,
ich kann dir alles sein,
wenn du nur bei mir willst bleiben:
Ich tanze, schlage Tamburin und singe,
bereite schmackhaft deine Leibgerichte,
und pflege dich,
bestell' das Haus aufs schönste.
Arlecchino!

ARLECCHINO
für sich
Ein ehrlicher Zank, da stelle
ich meinen Mann! …

COLOMBINA
sich ihm anschmiegend
Arlecchino.

ARLECCHINO
Doch dies Gemiaule macht mich ungesund.
O Colombina, siehst du jenen Stern?
Betracht' ihn dir genau, betracht' ihn lange!…
und wär' er ein Unheilskomet,
ich durft' nicht eiliger mich davon retten!

Während Colombina den Himmel angafft, läuft Arlecchino davon.

COLOMBINA
Ja, Arlecchino…

Sie wendet sich, und steht verdutzt.

Fort! Entschlüpft! Puh! Männer sind feige. In diesem Hause wollt' er wohl ein Vogelnest ausheben, der Vogeldieb! was hing er sonst an der Tür?
Ich will doch wissen.

Sie klopft an Matteos Tur, ohne daß sich drinnen etwas regte. Inzwischen aber hört man eine süßliche Tenorstimme kommen.

Szene für zwef, dann für drei Personen

STIMME LEANDROS
Mit dem Schwerte, mit der Laute,
zieht des Wegs der Trovador.
Stern ist ihm die Herzenstraute,
da er ihr die Treue schwor.
Heilig ist der Herzensschwur
dem Troubadour.
Sänger ist vom Denken frei,
Ehre ist des Ritters Fleiß,
Sangesritter hält die Treue,
weil er es nicht anders weiß.

Leandro tritt schwungvoll-perpendikulär auf und geht auf Colombina zu. Mit Federbarett, Schwert und Laute, nicht allzu schlank und nicht allzu jung, stellt er im ganzen den Typus des Operntenors älteren Schlages vor.

O Colombina, nach dir hab' ich
die Fühlhörner meiner Stimmebänder
ausgestreckt. Sieh her!
Der artesianische Brunnen
meines Herzens spritzt zum Himmel
und träufelt - fächerpalmig -
auf die Beete deines Jugendgartens nieder,
o Colombina!

COLOMBINA
Ihr spottet einer Verlaßnen…

LEANDRO
Oh! verlassen!

COLOMBINA
…verlassen und betrogen!

LEANDRO
Oh, betrogen!
Ha, ha, ha, hal
So fordr' ich ihn, der dich betrog'
an meines Degens schonungslose Spitze;
er sterbe, er sterbe…

COLOMBINA
Ha, ha, ha, ha!

LEANDRO
Er zieht das Schwert und schmettert opernhaft:
Contro l'empio traditore
la vendetta compierò;
gioia mia, per il tuo amore,
il malvagio truciderò,
sì, sì, sì , sì, vendetta, vendetta,
vendetta io compierò!

COLOMBINA
Hüttet euch, den Mann zu schmähen,
dem ich einzig angehört;
ist mir Unrecht auch geschehen,
war ich doch nicht seiner wert.

LEANDRO
Per il tuo amore
il felon truciderò,
büßen soll er sein Verschmähen,
wenn ihn trifft mein gutes Schwert,
vendetta, vendetta!

Er verbeugt sich lächelnd vor dem Publikum.

O Colombina,
so soll heute diese Zunge
als Sprachrohr meines werbenden Busens tönen:
Ich liebe dich, ich bin reich,
ich kann dich schützen!

COLOMBINA
Könnt' ich jemals
einem Manne noch trauen!

LEANDRO
Ich schmücke dich
mit den Juwelen meiner Ahnfraun;
du wirst meine Ritterin,
Donna Colombina!

COLOMBINA
für sich
Donna Colombina!

LEANDRO
Ein Vorsaal voller Diener,
ein Marstall voller Hengste
folgen den Winken
ihrer frischgekrönten Herrin.

COLOMBINA
Sollte das alles wahr sein?

LEANDRO
Ich schwör' es!

COLOMBINA
Sollte das alles, alles wahr sein?

LEANDRO
Ich schwör' es!
bei der steinernen Gruft
meiner gemordeten Tante!

COLOMBINA
Wüßt' ich nur,
daß Arlecchino dies ärgern könnt'.

LEANDRO
O sprich!

COLOMBINA
So wartet doch…

LEANDRO
O sprich!

COLOMBINA
…und hieltet ihr mich nicht
für allzu unbeständig?

LEANDRO
Ha! so darf ich jetzo,
also darf ich jetzo pflücken
die Hoffnungsblüte der kühnsten Träume;
bebet! bebet, ihr sieghaften Liebespränge!
Schmelzet hin,
Intervalle meiner flüsternden Wonne:
«Venus sieht auf uns her nieder,…»

COLOMBINA
O Gott, was soll das wieder!

LEANDRO
«…und ihr Stern, er leuchtet auf.»

COLOMBINA
Verzeiht, findet ihr das sehr geschmackvoll?
parodierend
Ach!

LEANDRO
Gewiß, von auserlesenem Geschmack!
«Amor, bübisch, immer wieder
zielt und trifft im munt'ren Lauf."»

COLOMBINA
Ha, ha, ha, ha,
ach, gar zu läppisch
macht sich diese Arietta.

LEANDRO
Wartet erst die Stretta,
denn nun hol' ich aus:
«Liebe, nie genug besungen,
ist hier abermals erwacht;
Herz zu Herzen springen Funken,
und der Brand ist hell entfacht.
Liebe, nie genug besungen,» usw.

COLOMBINA
Gott wie lächerlich!
wie veraltet!
Ha, ha, ha, ha!
Bald hab' ich von dem genug,
dieser Mann ist wohl nicht klug.
Ha, ha, ha, ha!

Arlecchino, im gewohnten Kostüm, hat das Paar seit einiger Zeit durch eine Lorgnette beobachtet und springt jetzt einen kecken Schntt vor.

ARLECCHINO
Madame, ich seh', ihr bildet euch an meiner Schule. Des Zöglings Fortschritt ist des Meisters Ehre. Ich beglückwünsche uns beide…

LEANDRO
Wer ist es, der also die Dissonanz
schleudert in der Umschlingung Zweiklang?

ARLECCHINO
Mit dir, mein adeliger Musikophilus, werd' ich allsogleich einen kurzen, schlagfertigen Dialog führen. Ihr Madame, erwartet mich in jener Herberge, wohin ich euch begleiten darf!

Arlecchino bietet Colombina den Arm und führt sie bis vor die Tür des Weinhauses,in das er sie mit einer Verbeugung einläßt.

Ich bin der Mann jener Dame. Nun zieh!

LEANDRO
Ist euer Stand dem meinen ebenburtig?

Er zupft an der Laute.

ARLECCHINO
Zieh, oder ich prügle dich!

LEANDRO
Ich dürft' es nicht, so ihr nicht Ritter wäret!

Er zupft wieder an der Laute.

ARLECCHINO
O, ich mag deines Herzogs Kind sein; nichts ist erwiesen. Zieh, oder ich spieße dich auf wie eine Wappenratte!

LEANDRO
Es geschieht in der Notwehr.

Er zupft noch einmal an der Laute und zieht.

ARLECCHINO
auf die umgehängte Laute deutend
Dein kostbares Schnarrwerk könnte Schaden nehmen. Leg' es ab.

Leandro schleudert mit edler Geste die Laute von sich.

A noil!

Beim ersten Gang schlägt Arlecchino dem Ritter den Degen aus der Hand und sticht nach ihm, der wie tot hinfällt.

ARLECCHINO
Mord!

Er rettet sich in des Schneiders Haus, ehe noch jemand sich gezeigt hat.


4. Satz
Arlecchino als Sieger

Szene, Ouartett und Melodram

Gleich darauf treten aus dem Weinhaus Colombina, der Abbate und der Dottore. Die beiden Männer sind sichtlich angeheitert.

DOTTORE
Es ist schon ganz finster: Der Wein hat uns über die Zeit getäuscht.

ABBATE
Seht ihr den Mond? Nein? Das läßt mich hoffen: Der Mond, Gespenst des Himmels, ist gerne dabei, wo es Untaten gibt zu beleuchten.
zum Dottore
Sorgt für eine Laterne.

Der Dottore geht ins Weinhaus ab.

COLOMBINA
Mir war es, als ob jemand «Mord» gerufen hätte,… und ich fürchte…

ABBATE
Man soll niemals Schlimmes befürchten, bevor das Übel erwiesen; wenn ich befürchtete, nicht ganz nüchtern zu sein, so beging ich ein Unrecht an mir selber.

DOTTORE
mit einer Lateme zurückkommend
Die Welt ist aufgerühret.
Die Erde schwankt. Leiht mir den Arm, damit ich besser sehe… euren Arm.

ABBATE
Unser Schifflein verläßt den Hafen:
Du bist das Licht am Hintermast
und die scharmande Donnina
das Püppchen an des Schiffes Schnabel.

Sie setzen sich in Bewegung.

DOTTORE
Wie woll'n zum Bürgermeister…
Die Barbaren… die haben uns den Wein gefälscht…

ABBATE
Halt! eine Klippe!…

DOTTORE
…darum auch!

ABBATE
…Steuert!

Der Dottore fällt über den Körper Leandros. Er steht mühsam auf.

DOTTORE
Der Mann ist tot.

COLOMBINA
Ah!

Sie wirft sich auf den leblosen Körper. Sämtliche Fenster, ausgenommen in Matteos Haus, bevölkern sich mit neugierigen Köpfen.

ABBATE
Der Tod ist ein Geheimnis.

DOTTORE
Ich weiß mir diesen nicht zu deuten!

Sie sehen einander ratlos an.

DOTTORE, ABBATE
Was vermuten, was beginnen,
dieser Fall ist intrikat,
rasches Tun mit klaren Sinnen,
wer das könnte wüßte Rat, usw
Priesters Tröstung, Arztes Hilfe
ist vergeblich, kommt zu spat.
Beides ist vergeblich, beides kommt zu spat.

COLOMBINA
Dieser Mann ist nicht tot!

DOTTORE
Ist nicht tot, ist nicht tot…
Erlauben Sie!

COLOMBINA
Zum Beispiel?

DOTTORE
Mausetot!

COLOMBINA
Nein!

DOTTORE
Klarer Fall!

COLOMBINA
Ach!

Der Abbate untersucht den scheinbar Toten.

DOTTORE
Herzschlag! Mors fulminans! Apoplexie!

COLOMBINA
Nein, nein, nein, nein!

ABBATE
Auferstehung! gepriesen sei der Herr!

DOTTORE
Ich weiß das nicht zu deuten!

COLOMBINA
Seht ihr nun!

DOTTORE
Der Teufel bleibt der Klügste!

ABBATE
Nun wollen wir
das totlebendige Herrchen
in des Schneiders Haus unterbringen.
an dem Hause horchend
Ser Matteo! Ser Matteo!
Grabesstille!
Es macht mich recht besorgt.

Er klopft an die Tur gegenüber.

Herr Nachbar, aus Barmherzigkeit
hier liegt ein Verwundeter.

Der Kopf über der Tür zieht sich zurück, das Fenster wird geschlossen.

Kein Glück.

Er geht zur nächsten Türe.

Ihr, Freund, im Namen der Milde…

Gleicher Erfolg. Er macht die Hunde; rechtzeitig schließen sich die Fenster, verschwinden die Köpfe.

…Hilfe! Erbarmen!
Es ist ein Hang in den Menschen,
die angeborne Güte zu verbergen.
Genug. Wenn sie versagen,
stellt die Vorsehung sich ein.
Und siehe!
Hier erscheint sie im Sinnbild des Esels.

Um eine Straßenecke wird der Kopf eines Esels sichtbar. Der Esel ist von einem Karren gefolgt, dem zur Seite der Kärrner schreitet.

Haltet an, guter Mann, und helfet.
Gottes Lohn und einen Taler.

Quartett

Laßt uns beten:
Asinus providentialis,
er erschien als guter Stern;
wunder Ritter, kluges Weibchen,
und die Trauung ist nicht fern, usw.

LEANDRO
erwachend
Ach, ich starb, und dennoch leb' ich,
denn die eine ist treu geblieben.
Schwert ist hin, und hin ist Laute,
jedoch die Lunge atmet: Lieben! usw.

DOTTORE
Ignorantia heißt der Glaube,
Liebe: Drang nach neuem Leben,
tiefer sieht darin der Meister,
Heilkraft ist nur ihm gegeben, usw.

COLOMBINA
Männer, tapfer oder schwächlich,
sind im Grunde gleich zuwider,
hat der eine mich verachtet,
narr' ich drum den andren wieder! usw

DOTTORE
Liebe, was ist Liebe?
Glaube, was ist Glaube?
Tiefer, tiefer sieht der Meister,
anders zeigt sich ihm die Welt!

ABBATE
Asinus providentialis,
du erschienst als guter Stern;
wunder Ritter, kluges Weibchen,
eure Hochzeit ist nicht fern.

COLOMBINA
Wunder Ritter, wund im Herzen,
deine Trauung scheint nicht fern.

COLOMBINA, LEANDRO, DOTTORE
Amen!

Der Kärrner, mit Hilfe des Abbaten, schafft den Ritter auf den Karren; darauf nehmen auch die übrigen Platz. Der Esel zieht an.

DOTTORE
Zum Lazarett!

Der Karren biegt um die Ecke. Arlecchino zeigt sich an der Dachluke von Matteos Haus.

ARLECCHINO
Glück auf zur Fahrt,
und zur Hochzeit,
und zur Kindtaufe!
sich weiterhinauslehnend
Ich hoffe, ihr versäumt nicht den Anstand, mich einzuladen .

Er steigt auf das Dach.

Nun glüht mein Stern!

Wie allumfassend breitet er die Arme aus.

Die Welt ist offen!
Die Erde ist jung!
Die Liebe ist frei!
Ihr Harlekins!

Er läßt sich an der Traufe behende heruntergleiten, öffnet das Tor, umfaßt die dahinter wartende Frau und eilt mit ihr fort.

Matteo tritt, anscheinend erschöpft, auf.

Monolog

MATTEO
Wahrlich, ich weiß nicht mehr aus noch ein! Ich… ich fuhle mich recht mitten in Dantes Wildnis. Ein Glück, daß der brave Kapitän mein Haus bewacht; die beiden andren ließen mich im Stich. Wo? das weiß der Himmel! Dieses Bergamo ist auch zu groß.

Er ist an seinem Tor angelangt und sieht sich in der völlig stillen Straße um.

Es hat den Anschein, als ob Frieden wieder herrschte.

Er seufzt und geht ins Haus. Man sieht ihn kurz darauf an einem Fenster, eine brennende Öllampe in der einen, einen Zettel in der anderen Hand. Er liest:

«Ich habe mich nur zur Vesper begeben, komme sobald als möglich zuruck; deine Annunziata.» Das ist mir völlig unbegreiflich! Völlig unbegreiflich! Also werde ich sie unten erwarten.

Er kommt mit Öllampe, Nähzeug und «Dante» aus dem Haustor, und macht sich an der ambulanten Werkstatt zu schaffen.

Das ist mir völlig… beim Galeotto war ich stehngeblieben… lange kann sie nicht bleiben… Es ist der fünfte Gesang… hier. «Galeotto fu'l libro e chi lo scrisse!»

Ein Zwischenvorhang wird ruhig heruntergelassen. Zwei Trompeter in der herkommlichen Livree des Theaterdieners stellen sich rechts und links vor dem Vorhang auf, blasen an und ziehen sich zuruck.

Umzug und Tanz (Schluß)

Vor dem Vorhang. Cavaliere Leandro, an seinem Arme Colombina: Sie ziehen über die Bühne, halten vor dem Souffleurkasten, verbeugen sich und gehen ab. Es folgen in gleicher Weise: der Dottore mit dem Abbate, der Karren mit dem Esel, der sich verbeugt, die beiden Sbirren und schließlich Arlecchino, an seinem Arme Annunziata. Er hält in der Mitte der Bühne still, nimmt die Maske ab und spricht:

ARLECCHINO
Verehrliche Versammlung! Ich habe das innige Vergnügen, Ihnen meine jüngste Angetraute vorzustellen, die bislang als Frau Schneidermeisterin nicht vollauf Gelegenheit fand, ihre Reize vor Ihnen zu enffalten. Betrachten Sie sie jetzt in ihrer ganzen Schöne! O,sie weiß es zu schätzen, vor einer so kunstverständigen Gemeinde sich verneigen zu dürfen! Die in gebührende Distanz verzogene Gattin aus erster Hand ist neuerdings eine zu Hoch- und Edelgepaarte und verbleibt es bis zu neuen Begebenheiten. Die Moral daraus zu destillieren, übermache ich den Damen; was sagt' ich: neue Begebenheiten! Wiederholt sich nicht alles und im ewig gleichen Kreise? Wer siegt? Wer fällt? Und wer behält zuletzt sein Recht? Der auf sich selbst gestellt, dem Herzen nach, im Hirne wach, den graden Weg erwählt. Der sich begnügt, wenn's ihm gegluckt, die Selbstheit sich zu wahren; der auch geflickt sich niemals bückt, ich hab's an mir erfahren. Die Wahrheitswurzel hiervon zu ziehen, überlasse ich den Männern und zumal den Herren Kunst- und Zeitungskritikern, meinen wohlgesinnten Richtern. Meine Damen, meine Herren, gute Nacht!

Arlecchino umfaßt Annunziata und zusammen führen sie einen kurzen lebhaften Tanz auf mit hoch geschwungenen Armen und Beinen, und also bewegt enteilen sie. Wenn der Vorhang wiederaufgezogen wird, erblickt man Ser Matfeo, nähend, lesend, wartend.


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@ Aiko Oshio
最終更新:2024年10月06日 07:57