――或る暗闇の中に一つ、ぼんやりと照らされている場所があった。
――その中央には木製の古い椅子に腰掛ける男子学生の姿がある。
――しかし何故か……椅子の脚に自らの脚を縄で縛られ、腕を背中に回したまま体に縄を巻かれ、顔には目隠しがされていた。
――彼が着ている学生服はすでにシワと汗のしみでぐしゃぐしゃになっている。
――彼の口から発せられるのは、しゃがれた小さな声のみ。
――幾度も助けを求めるべく叫び続けたのであろう。しかし、彼の叫び声はただその暗闇に響き渡るだけであった。
――精根尽き果て、頭を垂れる。
――彼を数時間前に拉致・監禁した『犯人』が現れたのはそれからまもなくのことだった。
???「『ブリハット・カター』!」
快活な女の子の声が突如発せられる。
それと同時に男子学生に向かって吹きつけられる砂嵐。
その砂嵐は彼の上半身を撫でると、縄と目隠しだけを残して制服のブレザーとシャツを「ちり」にしてしまった。
砂嵐が止むと、快活な声の主が男子学生の前に現れた。
男子学生は目隠しのためにその姿を見ることはできない。
しかしその声色と声の発せられた位置で、高校1年生……4年生である自分よりずっと年下の女の子であるとわかった。
男子学生の予想はまさしく正解であった。
しかし、その姿はおよそ彼が予想していたものとは違っていただろう。
体を包む真新しいブレザーを押し上げるように胸元が膨らみ、ぴかぴかのボタンが弾け飛びそうになっている。
そして胸に向かってぱりっと張ったブラウスの首元には1年生の証である赤いネクタイが締められていた。
男子学生は思わず声をあげようとする。
それが自分を拉致した者であろうとなかろうと、声を出さずにはいられなかった。
だが――声はすでにかれている。発せられた声は言葉にならない。
その、直後だった。もう一人の「犯人」が現れたのは。
???「『インフォメーション・ハイ』」
巨大な何かが、岩のような何かが彼の顔面に打ちつけられた。
――実はそれは岩ではなく「手」だったのだが、彼がそれを見ることは叶わなかった。
???「ちょっとの辛抱ッスよ、センパイ。これからしばらく付き合ってくれたら、解放するッス」
ドクン ドクン
現れたもう一人の犯人、それも1年生の女の子であった。
その姿を見ることは男子学生にはもちろん見ることはできなかったのだが、彼女はそれこそ中学1年生並の体型をしていた。
いや、厳密に言うならば彼女の胸はもう一人とは対照的に、中学1年生にしても小さすぎだったのだが。
ネクタイをきっちりと締めたもう一人に対し、彼女はブラウスのボタンを2つも空けていたのだが、そこから見える薄いピンクの肌に膨らみは見られなかった。
ドクン ドクン
そしてもう一つ、目隠しをした彼に見えなかったものがあった。
巨大な拳に殴られた後、彼の周りには「文字」が浮かんでいた。
今は彼の緊張とストレスを示すように、「ドクン、ドクン」という文字が浮いている。
「砂嵐」と「文字」、それは彼にはおよそ理解の及ばない現象であっただろう。
だから、彼は連れてこられたのだった。
彼女達によって。
男子学生を挟んで立つ、対照的な2人の1年生の女の子。
彼女達は「対決」するためにこの場を設けたのだ。
「砂嵐」と「文字」
いや、そうではない。
それは、彼女達がそれぞれ持つ「信条」の対決だった。
所謂、「巨乳」と「貧乳」の。
ドクン ドクン ドクン
男(~~~~ッ! 一体どういうことなんだ、これは!!)イライラ
貧乳「なんかシリアスな空気で始まっちゃったッスが、結局のところセンパイには勝負の判定をしてほしいだけッス」
男(そもそもおまえら誰なんだよ! 急に後頭部殴られて目を覚ましたらこんなことに……)ビキビキ
巨乳「ワタシの『巨乳』の主張、あのメガネチビの『貧乳』の主張、どちらが優れているかセンパイに決めてもらいたいんですぅ」
男(はぁッ!? なんだそれ!)ガーン
貧乳「流行りの『立会人』ってヤツッスよ」
男(~~~ッ、なにがなんだかわからねえが、判定すれば解放してくれるんだよな……)
男「――『巨乳』だッ! 男は皆そうだッ! 好き好んで貧乳なんか選びやしねえよ!!」どん!
貧乳「『インフォメーション・ハイ』ッ!」ズギュン!
ボグッ!
男「ぐほォっ!!」
貧乳「議論はまだ始まってないッスよ。そして、勝敗を決めるのはセンパイの言葉じゃあない」ゴゴゴゴ
男「ふ、ふざけんなッ! 俺をこんな目にあわせておいて、なにわけわかんないことほざいてんだよッ!!」
巨乳「センパイ……ちょっと黙ってないと、今度は上半身の皮を日焼けしすぎた後みたくヒリヒリさせちゃいますですよ……」クスクス

【挿絵】ID:hlg0VaF.0
男「………………ッ!」
貧乳「どーやらわかってくれたようッスね。それじゃあ今度こそ言い負かしてやるッス」
巨乳「結論はさっきの言葉に表れてるですぅ……この勝負、ワタシがもらいました」
部長「さて……それでは審理開始といこうか」どん!
貧乳「ぶ、部長ッ!?」ギクッ
巨乳「い、いつのまに……」
部長「議論には進行役が必要だろう? そして、議論には議論のための場が必要だ。勝手ながら、我が『ソレイユ』によってこの暗闇の部屋を『法廷』に描きかえさせてもらったよ」
貧乳「ハッ! ほんとーの法廷みたいッス!」
男(なんかまたヘンなやつが現れた)
部長「それでは最初は……どうやらこの男は『巨乳派』寄りのようだし、『巨乳派』からいこうか」
巨乳「ハァイ、まずオッパイは母性の象徴であることは周知の通りだと存じますですぅ。男性は自らの体に無い、女性の丸みを帯びた体のラインや肌の柔らかさに無意識下から憧れますぅ」
部長「ウム、逆もまた然りというわけだ」
巨乳「しかし、ここにおいて『貧乳』と『巨乳』では明らかな差が生まれますぅ。
即ち、『丸み』と『柔らかさ』の象徴である『胸』。その大小の差は女性としての『魅力の差』と言っても過言ではないはずです!」
貧乳「異議ありッス! 女性の魅力は胸だけで計られるモンじゃないッスよ!」ババン
部長「異議を却下。本件は『胸』をテーマに議論されるべきものである。巨乳派の主張は飛躍したものではない」カッ
貧乳「くっ……!」
巨乳「『巨乳』こそ『女性らしさ』であり『美の象徴』。それは決して主観ではなく歴史も証明してるですぅ」
男(これを聞き続けて俺はどうすればいいんだ)
巨乳「ラファエロ、ルノワール、喜多川歌麿等、名だたる芸術家が女性を描く際には『豊かな胸』も意識されるですぅ。敢えて貧乳で描かれるのはせいぜい現代においてのミ!」
貧乳「…………」
巨乳「さらに、もっとさかのぼれば……『土偶』でさえ、シンプルなフォルムながら『乳房』はほとんどが強調されているですぅ!
嗜好の面においては、はるか昔から『巨乳』は憧れられるものであり、『貧乳』とはマイノリティーなのであります!」
男(ほんとに12、13歳かこいつら)
貧乳「…………なるほどッス」
巨乳「反論することもできないですねえメガネチビ。とどめにこれを見るですぅ!」バサッ
男(見れないんだけど)
部長「どれ、私が読み上げよう。かしてくれ」
部長「なになに……これはアンケートか。ズバリ、『巨乳と貧乳どちらが好きか』……降星学園の男子生徒全員から調査した新聞部の資料のようだな。
これによると……『巨乳が好き』が68%!!」
男「!!」ドキッ
部長「そして『どちらでもいい』が13%で『貧乳が好き』が19%か……」
巨乳「『歴史』と『数字』、その双方で『巨乳』が優れていると明らかに証明されているですぅ!」
男「…………」ドキドキ
部長「フム…………」
貧乳「異議アリッス!!」バァーン!
巨乳「な……っ!? ワタシの主張に異議を挟むヨチなんてないはずですぅ!」
貧乳「そのトドメのアンケート結果が……うかつだったッスよ」
部長「続けたまえ」
貧乳「その数字……たしかにこの降星学園全体では巨乳好きが多いようッス。それは認めるスよ」
巨乳「ついでに負けも認めてくれるといいんダケド」
貧乳「しかし、そのアンケートにはもう一つの重要なメッセージが隠されてるッスよ!」ドドォーン
巨乳「何ですッテェー!」ギャーン
貧乳「このアンケート、回答の選択肢は3つッス。『巨乳が好き』、『貧乳が好き』、そして……『どちらでもいい』」
巨乳「そ、それがどうしたですぅ」
貧乳「重要なのは『巨乳が好き』を選ばなかった人たちの回答ッス。けっして『巨乳が好き』ではない3割の人たち……
しかし、『どちらでもいい』という選択肢があるにもかかわらず、あえて『貧乳が好き』を選ぶ人たちがその2/3近くもいるってコトッス!!」どん!
巨乳「……ハッ!」ガーン
貧乳「数としては確かに巨乳好きが多いのかもしれない……しかし、『巨乳より貧乳が好き』と言う人たちは『どちらでもいい』を除いても、全体の1/5もいるんスよ!!」
巨乳「~~~~ッ!!」ガガーン
貧乳「さらに! このデータを見るッス! 同じく新聞部の『巨乳と貧乳どちらが好きか』の調査の詳細データッスよ!」バサッ
巨乳(むこうも同じデータを用意してた……つまり、この新聞部のデータには『貧乳派』の武器となり得る要素がいくつもあったってことですかぁ……?)
貧乳「これは『巨乳と貧乳どちらが好きか』に対する回答の割合を学年ごとに分けたモノッス……部長、読み上げて欲しいッス」
部長「どれどれ……おっ、コレは『どちらでもいい』を省いた、純粋な『巨乳好き』と『貧乳好き』の対比データのようだ。……まずは1年生からか」
巨乳「…………」
男「…………」
部長「1年生……『巨乳好き』98%、『貧乳好き』2%」
巨乳「…………フフン」
部長「2年生……『巨乳好き』95%、『貧乳好き』5%」
部長「3年生……『巨乳好き』88%、『貧乳好き』12%」
部長「4年生……『巨乳好き』76%、『貧乳好き』24%」
巨乳「…………!!?」
ドドドドドドドド……
部長「5年生……『巨乳好き』55%、『貧乳好き』45%」
部長「6年生……『巨乳好き』40%、『貧乳好き』60%……!!」
巨乳「なんですって……!」
貧乳「そう……! 実は巨乳好きは1年生にもっとも多く、学年が上がるにつれて減少していくんスよ。
実際には『どちらでもいい』の割合も増えているんスが、それでも『貧乳好き』は目に見えて多くなっているんス」
巨乳「な、なぜこんなコトがおきるんですぅ……?」
貧乳「その理由は……この学園特有の現象……『巨乳女子が多すぎるコト』ッス!」ズバーン!
巨乳「なんですってぇ!!」
貧乳「この降星学園には、他の学校と比べるまでも無く、明らかに体の発達のいいコが多いッス。アンタのように1年生の頃からね!
思春期真っ盛りの男子にとっちゃ夢のよーな世界ッスね」
男「…………」ドキドキ
貧乳「しかし、人とは悲しいもので環境に慣れてしまう生き物なんス。この学園で生活していくうちに男子生徒は巨乳に慣れ、巨乳を魅力と感じなくなっていくんスよ。
それがこのアンケートの推移に現れているッス」
巨乳「い、異議アリ! あちらの主張は主観に寄りすぎてますですぅ!」
部長「異議を却下。私も6年生として、周りの男子生徒を見るに納得できる主張だと思う」
巨乳「な……!」
貧乳「続けるッスよ? しかも、学年が上がるにつれて、もともと多かった巨乳がさらに多くなっていくッス。あたりまえのことで、若いうちは胸はしぼまないスから。
ということは、おのずと『貧乳』が希少となってくるんスよ」
巨乳「!!」
貧乳「アンタ、最初に言ったッスね? 『人は自分が持ってないものに憧れる』……即ち、6年生ともなれば、希少な『貧乳』が羨望の的になるんスよ!!」どん!
巨乳「むぐぐ……」
男「……」ドキドキ
巨乳「むぐぐぐぐ……」
部長「……」
巨乳「むぐーっ!! でも、データとして、全体では巨乳好きが多いことが証明されてるですぅ!! この勝負、こっちの勝ちですでに決定してるですぅ!!」ドカーン!
貧乳「フフフ、その勝敗……誰が決めるんでしたっけ?」
巨乳「!!」
貧乳「このディベート……勝敗を決めるのは多数決じゃないッス。決めるのは……このセンパイッスよ」
男(…………忘れてた)
巨乳「それならなおさら……ワタシの勝ちですぅ」
貧乳「どうしてッスか?」
巨乳「センパイ、最初に言ってたですぅ。ハッキリと、『巨乳だ』と」
貧乳「…………なるほど」
男(今更ながらなんか恥ずかしい)
貧乳「……部長、異議を申し立てるッス」
部長「どうぞ」
貧乳「これはさっきの主張のときに深くツッコまれたら言うつもりだったッスが……さっきのアンケート、みんな本当に巨乳が好きで『巨乳が好き』と書いたんスかね?」
巨乳「……どういうことですかぁ?」
貧乳「センパイも言ってたッス。『巨乳だッ!男は皆そうだッ! 好き好んで貧乳なんか選びやしねえよ!!』と」
男(やめて恥ずかしい)
貧乳「つまり、『おっぱいといえば巨乳』という固定観念が多少でも染み付いてんスよ」
巨乳「それのどこが問題なの?」
貧乳「……しかし、事実として学年が重なるにつれて貧乳派は多くなる。巨乳女子が多すぎることもあいまって、徐々に固定観念の呪縛が解けていくんスよ」
巨乳「…………?」
貧乳「センパイはまだ……『貧乳』の魅力を知らないダケなんス……」
男(な、なんだ……? 声のトーンが落ちたような……)ドクンドクン
貧乳「腕……そろそろ痛くなってないッスか? 縄をほどいてあげるッス……」
――そう言うとその女の子は俺の正面から腕をまわし、抱きかかえるようにして背中の縄をほどこうとしていた。
なにも前からじゃなく後ろからほどけばいいのに――と思ったが、すぐ俺の思考を彼女から漂う甘い香りがかき消した。
ドクン
椅子に座っている俺の前で、立ったまま縄をほどこうとしているため、俺の顔の前にすぐ彼女の胸元があった。
あたたかい空気と香りが漂い、俺の顔を包む。
縄はまだ解けなかった。かたく結びすぎたのか、簡単にほどくことはできないようだった。
力を入れやすくするため、彼女がさらにこちらへかがみこんでくる。
顔が胸元にさらに近づく。
ドクン ドクン
――その時、俺はうかつにも見てしまったのだ。
まだ、目は目隠しに覆われて視界を遮られている。
しかし目を下に向けるとわずかに隙間が空いており、そこだけはずっと見ることができたのだ。
そう……そのすき間の先に、彼女のブラウスの開けられたボタンが見えたのだ。
そしてそのさらに先に……明かりに照らされて白く輝く肌があった。
彼女が縄をほどくのに腕を動かすたび、胸元のすき間は広がった。
薄くピンクのかかった肌は、胸のふくらみがない分、シャツの影になった奥まで見えそうになっている。
ドクン ドクン
一瞬、まさか――と思った。……『貧乳』の魅力?
だが、その思考をまたも彼女の香りでかき消される。
彼女がぐいとさらに身を寄せてきた。
顔にブレザーの襟元が一瞬触れ、目隠しがずり上がる。
それと同時に開けたのは、俺の視界と……ブラウスの胸元。
その時、俺は見た。
それは――黄金風景。
ブラウスの胸元から奥まで見渡すうすいピンク色の肌のなだらかな丘陵――
ブラウスの雲がつくる影が徐々に奥へと追いやられていき……小さな丘の上にポツンと立つ桜が、光にさらされる――――
ドクン ドクン ドクン ドクン
部長「スタンダ~~~~~~~ップ(※自主規制)確認ッ! 勝負ありッッッ!!!」ドドォン!!
男「~~~~ハッ!! し、しまった年下相手につい……!」
巨乳「な、なにぃぃぃぃ~~~~?」
貧乳「これが……『魅せ』方ッスよ。――貧乳のね」
巨乳「ワ、ワタシだってやろうと思えばそのくらいはぁ……」
貧乳「ノン、ノン。もうセンパイは貧乳に目覚めちゃったッスよ。」
部長「うむ、天晴ダナ」コクリ
貧乳「フフフ……今回は私の勝ちッスね」
巨乳「く、くっそぉ~~~~~!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
男(おっ、俺は拉致・監禁されたあげく……下級生相手に……こ、こんな醜態をさらして……!)
男「うおっ、うおおおお、うおおおおおおおおおおおお!!」ゴゴゴ
貧乳「な、なんスか!」
男「オオオオッ、もうブチ切れたァッ!! なんもかんもブッ壊してやるうわああああああああ!!」ドガドガドガ
部長「ま、まずい! オモチャのように弄んだために、プライドをズタズタにされて人格が崩壊したようだぞ!」
男「ダレガオモチャジャアアアアアア~~~~~~!!!」ガガガガ
巨乳「火に油そそいでどうするんですかっ部長!!」ガーン
貧乳「このままじゃ大騒ぎになるッスよ!」
男「GURUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
――――――――
男「……はっ!」ガタッ
男「ここは……漫画研究会の部室? なんで俺がこんなところに……」
男「…………あっ! そうだ、急に具合が悪くなって、近くにあったこの部室で休んでたっけ」
男「制服……は、汚れてないな。ああ、寝てるうちにここの部員がこなくてよかったなあ」
男「……ってヤベー! もう授業はじまっちまう!!」
ガラッ
ドタタタ……
巨乳「……行った?」
貧乳「行ったッスね」
部長「万事休すというわけだナ」
副部長「全くだよ……このクズどもが」
部長「いやあ副部長が来てくれて助かったよ! 我が『ソレイユ』であの男子生徒の制服を修復し……」
副部長「私の『ミリオンセラー・チープ・ブック』であのドーテー野郎が『気絶した事実』を『脚色』した……自分でカッテに具合悪くなってカッテに部室で寝たことにしてね」
巨乳「さっすが部長と副部長のコンビ! スタンドの相性もバツグンですねっ!」
副部長「こんなクソくだらねえことの尻拭いさせるんじゃねえよ」
巨乳「でも……今度は絶対『巨乳』がもっとも優れていることを証明してやるですぅ!」
貧乳「フフフ……いつでもかかってくるがいいッス! 卒業するまでにどっちが多くの男子を魅了させるか勝負ッス!」
巨乳「それじゃあ次のターゲットを見定めなくっちゃですぅ! 狙い目は3年生未満ですぅ~~~」ドドドド……
貧乳「あっ、ズルいッス! ここは目の肥えた上級生に頼むべきッスよ~~~!!」ドドドド……
部長「ウム、青春だナ」コクリ
副部長「……アイツら、卒業するまで勝負するとか言ってたけど……その間ずっと私らが尻拭いしなきゃなんないのかねえ……」
部長「ウ……ム、あ、天晴……だナ」
巨乳「うおおおお~~~~!!!」
貧乳「うおおおお~~~~!!!」
おわり
使用させていただいたスタンド
No.2805 | |
【スタンド名】 | インフォメーション・ハイ |
【本体】 | 貧乳 |
【能力】 | スタンドで触れたものが起こした全ての行動に擬音を発生させる |
No.2966 | |
【スタンド名】 | ブリハット・カター |
【本体】 | 巨乳 |
【能力】 | 『砂消しブレス』を射程内に放射する |
No.2848 | |
【スタンド名】 | ソレイユ |
【本体】 | 部長 |
【能力】 | 半径50m以内における「作者」になる |
No.2889 | |
【スタンド名】 | ミリオンセラー・チープ・ブック |
【本体】 | 副会長 |
【能力】 | 過程を脚色する |
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