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二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited

Immature Guardian

最終更新:2024年02月25日 03:01

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「……ここか?」

 地平線の堺などなく、見渡す限りに満点の星で埋め尽くされた果てなき空間がそこにある。
ここは、選定の間だ。此度に開かれし電脳の聖杯戦争、その場で戦うに値する資格者を定めるための予選試合が行われようとしていた。
その中で、一人の参加候補者が端末のマップと自身の勘を頼りに、目的となる座標地点にまで辿り着く。

 彼の名は、“衛宮士郎”。ここより遥か離れた土地、冬木市で行われた聖杯戦争「第五次聖杯戦争」の生還者である。
その地での聖杯戦争は魔術師達の儀式。士郎もまた見習いであるが、旧来の魔術師(メイガス)に当たる。
 しばらくすると曰く有り気であった地面から円形の陣が浮上し、“何者か”が出現した。
それは、陽炎のように揺らぐ“一人の影”。不完全なエーテル体の形成で現存させられている亡霊の残骸であった。

「それはサーヴァントが正常に召喚できなかった結果、影状に留まったなり損ない『シャドウ』だ。予選突破へはこのシャドウを倒すことになる。」
「倒すことが、か……?」

 どこからともなく響き渡る声が、ここを抜けるための条件を告げる。
サーヴァントとは、あらゆる時代、あらゆる世界、あらゆる次元に存在する英霊を使い魔として召喚された者のこと。目の前にいるシャドウは、サーヴァントの失敗作だというのだ。
 ……だが、出来損ないとはいえサーヴァント。聖杯戦争経験者である士郎にとってサーヴァントを倒すということが、如何に難しい話ことであるか理解していた。
無論、人間がサーヴァントに敵うという話。そうした次元は何度か目にしたことはあるが、十全な策や相性差、時に相手側の慢心といった理由もなしにサーヴァントに敵うわけもない。
 それに、これは予選なのだ。具体的なことは何も聴かされていないが、単に実力云々を図るためではなく、これが“マスターを選ぶだけの行為”であるということにある。

 つまりは……。

「それは……つまり、倒すためにはサーヴァントを召喚するしかないってことか。」

 予選の条件に対する意図を推察して答えた。
これは即ち、サーヴァントに太刀打ちするため、この場でサーヴァントを呼び寄せるということである。
士郎にも似た経験がある。かつて口封じの理由でランサーから襲撃に遭った最中、自身のサーヴァントとなったセイバーが召喚されたことだ。
それは偶然によるものであったが、あの場でセイバーが召喚されたことで、今もなお生き延びることができたのは事実であった。
今回もそれと同じだ。仮に予選に意図があるとすれば、戦いの中でサーヴァントを召喚するしか、生き残る方法はない。
士郎はそう考えたのであった。

「察しが良いな。この予選は、サーヴァントの召喚も兼ねている。シャドウを倒せるのはサーヴァントに他ならない。」
「そのサーヴァントはどう召喚すればいいんだ?正しい召喚方法はわからないんじゃ、どうしようにもないぞ。」
「案ずるな。此度での聖杯戦争では儀式は必要しない。セイントグラフを介して『英霊の座』に接続することにある。」

 「セイントグラフ」と言われて、士郎はポケットの中から一枚のカードを取り出す。
渡された感触こそなかったが、この空間に入った時に、いつの間にか手にしていた謎のカード。
事前説明と併せて聴く限り、これはサーヴァント召喚に関するの媒体だという。
だが、召喚を試す間はない。それより先にシャドウが士郎の下へと向かってきている。
シャドウが手にする得物は、槍。皮肉にもそれは、聖杯戦争に初めて関与することになったのと同じくしてランサーであった。

「────投影、開始!」

 繰り出すは士郎が得手とする双剣、“干将・莫邪”。
複製の魔術“投影”を駆使し、手慣れた陰陽二振りの短剣を手の下に出現させる。
士郎も引き締めて攻勢に対応に及ぶ……わけだが、シャドウの動きは予想に反して鈍い。
サーヴァントとはまるで比較にならない。そのぎこちない機動は、さながら活動限界間近のロボットを彷彿とさせるほどに脆いものである。
士郎は振り落とされた槍を躱すと、双剣で胴と首を狙い、あっさり三分割とした。
シャドウの撃破。こうもあっさり条件を満たす拍子抜けな展開に、士郎も思わず面を食らった。
だが……。

「…………再生か!」

 シャドウの分断した体同士は元の形に戻るように組み合わさり、再度体勢を整う。
同じように何度も斬り伏せるが、散り欠けた体の粒子は、定められたように元の場所へと戻っていく。
どのように倒せたとしても同じことだ。この再生の性質によって必ず復活されてしまう。
サーヴァントでないと倒せないというのはそのものの強さではない。突破することができないからだ。

「っ…………!」

 何度か武器の衝突を重ねる度に速度も精度も上がりつつある。
今は士郎の方が技量で制しているが、リーチのある槍はアドバンテージが大きく、それも時間の問題だろう。

(────やるしかないか!)

 決断する。今、取れる打開策を。
今の衛宮士郎ではやってみせた経験はないが、理論なら戦いで取り入れている。
ならば、後は一か八か、その技を実践するまで。

「この────!!」

 士郎は槍の打突を躱して懐に入り込むと、渾身の体当たりで突き飛ばした。
足元をすくわれたシャドウがその場に倒れると、士郎は追撃することなく隙に突いて後退。と同時にシャドウを目掛けて干将・莫邪を投擲したのであった。
起き上がったシャドウには判断ができず、木偶の坊の様に立ち尽くし、双剣を躱すことも弾くこともしなかった。
このままいけば、直撃による切断は容易いであろう。……だが、狙いは別にあった。

「────壊れた幻想!」

 双剣がシャドウの身に触れた瞬間、激しい圧力の解放が付近一帯に拡がった。
士郎は双剣に過剰なまでに魔力を送り込み、投擲した干将・莫邪を爆破させたのであった。

 “壊れた幻想”。
魔力の詰まった宝具を爆弾として相手にぶつけ破裂させる技能のこと。
本来、この技を使用するということは「わずかしか持たない切り札の破壊」を意味し、打つ手がないという状況下でもない限り、まず使用されることのない裏技である。
これができるのは、衛宮士郎が投影という複製技術を持つからこそ。換えの利く刀剣を爆弾として使うことができたわけだ。
 とはいえ、士郎も現状手数が少ないがため、時間稼ぎとして咄嗟に使用しただけであり、今回がこうした使用に及ぶのも初めてであり、今後も使用もしないであろう技であったが。

「……上手くいったみたいだな。」

 咄嗟の行動が功を奏する。先程までの斬撃ならとは違い、Cランクに達するほどの威力のある爆発をまともに浴びせ、全身を跡形もなく破壊させたからか、シャドウも再生には多少の時間を要している。
召喚方法は依然として知らないままだが、やり遂げるならこの合間しかなかった。

「しかし、召喚って……一体、どうすればいいんだよ。起動するために“何か”が必要だってことはわかるが、どうにもそれがわからない。」

 士郎はポケットから取り出したセイントグラフを手に、声の主に問う様に疑問を投げかける。
当初からセイントグラフに魔力を通そうと、構造把握には及んでいた。
しかし、通るための透き間はあるのだが、性質からして魔力が合わなかったのである。
故に原動力として、魔力とは別の何かが必要ということはわかっているが、それが何を指すのかはわからない。

「なに、簡単なことだ。己の“意志”を示すだけで良い。さすれば、応答は得られるだろう。」
「俺の意志…………。」

 その返答を頼りに、呼吸を整え、集中した精神をセイントグラフに通す。
今のイメージはまだ暗闇。目を瞑っているから闇なのではない。無の状態だからこそ闇なのだ。

「────同調、開始”。」

 士郎は自己暗示として、言い慣れた呪文を呟く。
意志とは、“あることを行いたい、あるいは行いたくないとする自発的な考え”である。
……自分は“何”のために戦うのか。
……自分は“何”を必要としているのか。
……自分は“何”を成すことができるのか。

“俺は────”

 その意志が宛もなく飛散するかの様に、様々なイメージが浮かび上がっていく。
一つは、“多くの屍が散る血に濡れた戦場の丘”。
一つは、“一人の英雄によって倒された悪竜の骸がある洞窟”。
一つは、“生きた人の気を感じさせないほど火の海と化した地獄”。

いくつものイメージが駆け巡る内にその中の一つを選び取る。

 イメージは────“何もない真っ白な空間”。
其処は、無窮の空。遥か刻の彼方が待つ果ての狭間。
ここより先も、ここより後もない、永久不変なる空白の境界。
人の身で立ち入る領域ではないこの世に佇むのは、一人の“守護者”。
長い刻を戦い続けている。気の遠く、かつての記憶も朧気になるほどに。
その在り方はこれから先も変わらないだろう。それは、自分が望んだことなのだから……。

“────戦い続ける。人の護りとして”

 ────接続完了。
意志が一点に収束し、エネルギーとしてセイントグラフに入っていくことがわかった。
その瞬間、士郎達がいる以外に何もないこの空間に魔力の奔流が起こり始める。
これは召喚だ。今、まさに“誰か”がこの場に召喚されようとしている。
セイントグラフは士郎の手元を離れると一人でに動き始め、所在もなく宙を舞うと光を発し、やがて無地の面には絵が浮かび上がった。
その絵は、トランプのジョーカーを彷彿とさせる2人の色違いのピエロが上下反対の形で立つ謎の絵であった。

 しかし、この瞬間を邪魔しようとする無粋な輩が現れてしまう。
シャドウである。誰が召喚されようが無銘の残骸には関係ない。その役割を果たすだけだ。
士郎を目掛け、槍を突き刺そうとする。平常時なら士郎もその攻撃には対応できたであろう。
だがこの時、召喚に意識が向けられていた士郎は、反応が遅れてシャドウの攻撃に対応できなかった。
穂先が心臓へと吸い込まれるように進んでいく。何の抵抗も敵わず、数秒後には絶命してしまうであろう。……あの時の様に。

 ────が、その時。絵より発せられた虹を伴った光が辺り一面に広がった。

「っ────!」

 光の直視。目映い光に視界が奪われ、士郎もその場に立ちつくしてしまう。
だが、槍で貫かれることはなかった。それは槍を打ち弾かれた音が、この場の状況を何よりも証明してくれた。
つまり、この場に召喚されたサーヴァントがシャドウと打ち合ったということである。

「────────。」

 時間にして数秒。士郎の視界も晴れる。
目の前にいたのは、異様な容姿をした女性の剣士だった。

 浅黒い肌に脹脛にまで届くほどの白の長髪。
 裾端に白黒色のダンダラ模様が入った黒衣。
 常人では歩くのも至難な高い厚底の高下駄。
 自らの体格を雄に超える黒の大太刀。

 その姿は、士郎のイメージの中に入ってきた守護者。服装は異なるものの、間違いなくその人であった。

「────問おう。お前が、私のマスターか。」

 彼女は振り返ると、凛とした声でそう言った。
目の前で主の可否を問う者こそ、士郎の召喚に応じたサーヴァントである。
その体験は二度目であるが、士郎も再び味わった衝撃に思わず思考が一時停止してしまう。

だが、その問いに応えようとした時には戦いが再開していた。
サーヴァントは一瞬にして翻ると、背後に迫っていたシャドウの槍撃を長刀でいともたやすく制し、浴びせた打撃を以てシャドウを数十メートル先にまで飛ばしてみせた。
そのままサーヴァントは剣先をシャドウの着地点先へと定めると、平正眼を思わせる構えを取る。

 ……と、構えたその瞬間。着地しかけていたシャドウの背後にいた。
否。動いただけではない。直後にシャドウより衝撃が発せられた。その動作はただの移動だけでなく、既に幾度と斬った後のものであった。
続け様の追撃に及ぶ。滑らかな体捌きで回転すると打ち振るう構えになり、そして一瞬の合間にシャドウの目前まで移る。斬撃による衝撃波が、再度遅れて響き渡った。
その疾さは、神風の如し。瞬間移動のような十全な機動性である。士郎にして最速と名高いかつてのランサーと匹敵視させるほど速いと感じさせた。

 攻撃は止まらない。
縦横無尽な機動で翻弄し、卓越した技量を以て長刀が自在に振るわれ、反撃の余地すら与えぬ猛攻を浴びせていく。
遂には得物であった槍までも攻撃に耐え切れなくなり、分断されてしまう。

「終わりだ。炎王煉獄斬!」

 士郎が目を離す間に、サーヴァントはシャドウから間合いを離しており、巨大な炎の気を纏った刀から袈裟斬りを繰り出した。
その衝撃は士郎にも届き、一帯に広がる爆風に飛ばされないよう身を伏せた。
 しばらくして風が止み、伏せた身を解いてサーヴァントを見るとシャドウの骸を前にして微動だにせず佇んでいた。
 ……勝負はついた。なけなしの再生は、維持の意味を成さない。燃え盛る炎によって、体は灰の如く消滅する。

「終わったぞ。無事か……?」
「ああ、なんとかな。」

 その姿を確認し終えると、サーヴァントは静かに士郎へ振り返ってそう呼びかける。
士郎もサーヴァントから問いかけられた安否を伝えたが、その後にサーヴァントとの会話は続かなかった。
返答にも無言・無表情で、士郎には何を考えているのかわからなかった。

「えっと、俺は士郎。衛宮士郎っていうんだ。」

 黙っているのも失礼と思い、まずは筋として自身のことを名乗った。
その言葉に、心なしか士郎には一瞬、サーヴァントのクセ毛が反応したかの様に見えた。

「士郎。士郎か……。そうか、覚えたぞ。」

 流石に以前ほど抵抗感は薄くなったが、距離感が近いと士郎は思う。
セイバーといい、何故にこうも初対面で苗字ではなく名前で呼ぼうとするのだろうか。
そう考えている間に、サーヴァントは“これはお前のだろう?”という意思表示か、無言でカードを差し出してきたので、素直にカードを受け取った。

「それで……名前は────」

 士郎が彼女を呼ぶべきサーヴァントのクラス名について聴こうとした時、唐突な光の消滅によって会話が遮られることになる。
士郎は突然の変異に動揺したが、サーヴァントが主を安心させようとしてか手を握り、その動揺は即座に別のものに変わっていく。
 暗闇が徐々に晴れていく頃には、先程までの空間と打って変わり、空気や足で感じ取れる地面感も現実のものになっていった。


◇   ◇   ◇


 ようやく士郎達が認識できるものになると、そこは見覚えのある教会の礼拝堂であった。
地元、冬木市の郊外にある「冬木教会」。第五次聖杯戦争下で、主に監督役を務める人物の拠点として機能していたのがこの教会に当たる。
士郎としてもここは苦手であった。冬木市に起こった十年前の火事。孤児となった子供達を引き取ることになった教会は、あの出来事を否応なしに思い出させてしまうからである。

「…………っ!!」

 サーヴァントの手を握られていることに気付き、士郎は動揺がちに手を振りほどく。
当のサーヴァントは反応に対する意味がよくわからないのか、キョトンとした表情で見つめていた。
 その様子に言及する気になれず、気を取り直して一目確認したが、ここが本物の教会でないということはわかった。
空気感が違うし、蓄積された年数を感じさせる趣きも、本物として概念構造もここにはない。
つまり、ここは聖杯戦争のために用意された、ガワだけの教会ということだ。

「────言峰……綺礼……!?」

 士郎が講壇の方を向いた時に、思いにもよらない出来事が待っていた。それは講壇にいる監督役本人の存在にある。

 “言峰綺礼”。
第五次聖杯戦争における監督役であり、話を聴く限りには、彼がランサーのマスターとして暗躍していた様であった。
だが、彼は第五次聖杯戦争の最中に亡くなった。
士郎が経験した聖杯戦争ではあまり関与したことはないので知り得ないが、何しろ「アインツベルン城でランサーに刺されたことで絶命した」という話だ。
目撃者である遠坂凛の証言が唯一の事実として残っている。

「ほう。その様子だと、私が知り得る衛宮士郎に近い存在のようだな。そうだとも、私の名前は『言峰綺礼』。第五次聖杯戦争の監督役であった者だ。もっとも、正確にはお前の世界における『言峰綺礼』本人ではないのだがな。」

 講壇から士郎を見る言峰綺礼が口を開く。
言峰は何も変わらない。相変わらずの肩にかかる空気が重くなる様な威圧感を出している。
しかし、自身が口にする“『言峰綺礼』本人ではない”ということに士郎は引っ掛かった。

「言峰本人、じゃない?」
「ああ、そうだ。今の私は第五次聖杯戦争の言峰綺礼が再現されてここにあるものだ。お前が言うように、本来の言峰綺礼は既に死している。」

 引っ掛かる問いに自身の存在について切り出す言峰。
その言葉に、士郎も“なんでこんな奴を再現なんかしたんだ”、と苦々しい表情で思いを抱いた。
言峰としてもその反応が寧ろ気に入った様子だが、追及することなく話を切り替える。

「では、改めて告げるとしよう。ようこそ、試練を乗り越えし聖杯戦争のマスターよ。私は此度の聖杯戦争において監督役を務めている者だ。」
「そして、ここもまた冬木教会ではない。聖杯により模して造り上げられた都市『パラディウムシティ』。その都市の一角にある言峰教会がここに当たる。予選を勝ち残った者はこの場へ自動的に転移される仕組みとなっているのでな。」

 “都市”という言葉に士郎も少し気になった。つまりそれは、“人が住んでいる”ということになる。
また、冬木と同じく無関係の人々が巻き込まれる戦いが、見知らぬこの世界でも繰り返されようというのか。
聖杯戦争というのはどこまで行っても変わらない様だ。ワケのわからぬ儀式で、人の命が奪われていく。

「さて。聖杯戦争の経験者ということは、言わずもがなそのシステムを理解しているということであろう。サーヴァントはいずれも憑依させる器として、七つのクラスに分けられて召喚される。完全に七つのクラスというわけではなく、例外的に『エクストラクラス』が召喚される場合もあり得る。」

 “それはわかっている”、と士郎も頷く。
サーヴァントは、聖杯が定めたクラスに適合する形で召喚される。
基本的なラインナップは七つ。それ以外のクラスは、士郎も聴いたことがない。
かつて遠坂凛が一度、僅かに存在を仄めかしたこともあったのだが、閑話の様のものでその点は記憶になかった。

「──だが、今回はその例外は起きたようだな。どうやらお前が引いたサーヴァントは、エクストラクラス。『アルターエゴ』のサーヴァントのようだ。」
「『アルターエゴ』のサーヴァント……?」

 召喚されたサーヴァントは当の七クラスに該当しない『エクストラクラス』。
初めて耳にする『アルターエゴ』の存在に、聴いていた士郎も若干の興味を抱く。
ちらりと傍らに立ち構えるサーヴァントを盗み見るが、サーヴァントはただただ士郎を凝視し、沈黙を浮かべている。話が終わらないかと待っている様であった。

「“アルターエゴ”。これは、自我より分かたれた人格を指している。彼らは正統の英霊ではなく、元となった英霊の霊基が何らかの干渉より分かれ、世に生誕された派生体に当たる。このクラスに該当する者は、いずれも当の英霊より乖離した存在になる。」

 英霊が、“干渉を受けて派生されることもある”ということ自体、士郎の理解を超えた範疇の話であった。
英霊とは境界記録帯。世に齎した功績により、人でありながら精霊の域にまで達した存在である。
その英霊の霊基が、どうやってか改造されたわからないが、サーヴァントの時点で全く異なるものとして生まれるということなのだ。
つまるところ、話に基づくなら、この謎のサーヴァントは誰かの英霊から派生した改造英霊というわけらしい。

「尤も。そのサーヴァントが余程の偏物でない限りは、まず進行に支障を来さないクラスだがな。精々、上手く使いこなしてみせるがいい。」

 言峰はあくまで伝えるべき事実と情報は伝えたとして、話を切り止めた。
伝えたのは情から出た親切心などではなく、監督役としての義務による行為だ。
ルーラーやアヴェンジャーならともかく、通常の聖杯戦争でアルターエゴが召喚される例などまずない。
聖杯の召喚範囲が並行世界、さらには多元宇宙に及ぶが故に、契約が実現してしまった特例の一種なのだ。問題はなくとも存在を伝える他にない。

「────さて、衛宮士郎。お前はこの戦いをどうするべきか、明言してもらおう。お前は既に聖杯戦争を終えた身で、ここは冬木市ではない。権利を破棄し、元ある平和を謳歌したいというのであれば、その判断も仕方があるまい。奥にある扉を開き、そこを潜ることができれば元の世界に帰還できるだろう。」

 その問いからは行動を促す意図があり、まるで士郎を試すかの様に切り出された。
帰りたければ帰ればいい。その程度の期待外れとなったなら、残念だがもう用はない、と。
言峰綺礼にとって衛宮士郎が、“どういう人物”かは理解している。
だが、目の前にいる衛宮士郎がその通りとは限らない。その上で“戦いを降りる”ことも十分あり得るわけだ。

「言われるまでもない。俺は、犠牲者を出さない様に戦い続けるだけだ。……それが、俺の選んだ道なのだから。」

 試問に構うことなく士郎がそう答える。出会った当初とは違った自信に満ちた返答が気に入ったのか、言峰は満足そうな笑みを浮かべた。
“ランサーに刺された世界”では無念にも早退してしまったため、衛宮士郎が、その後どう至ったかは知る由もない。
だが、アーチャーが衛宮士郎の未来の姿だということは、状況の推測から判断できる。
ならば、その様子は答えは得たのだろう。少なくともそうであると判断を下した。

「話はそれまでか?もう他に用もないなら、このまま行かせてもらうぞ。」
「ああ。話はこれまでだ。その身を世に尽くすために、聖杯戦争の地へと進むがいい。」

 言峰がそう告げると、素っ気無い対応で士郎達はその場を立ち去ることにした。
士郎としてもどの言峰であれ根本的に相容れそうになく、やはり近寄りたくはないと感じた。できることなら、もう会いたくもないのである。
翻して背後にある教会の扉を開き、新たな聖杯戦争の地へと降り立っていった。
その背後で────。

「────喜べ少年。君の願いは、再び叶う。」

 言峰が神託を下すが如く、いつぞやと似たの言葉を口にする。
士郎はその言葉に立ち止まることなく進み、早々とした足取りで教会を後にした。


◇   ◇   ◇


「…………すごいな。」

 教会の敷地から離れ、通りで見た光景に士郎は思わず感服した。
そこは自分達の世界よりも遥か先を行くハイテク社会。周囲には発達した科学技術の産物があちらこちらに溢れている。
というのも士郎がいた時代は2004年。これは空中ディスプレイや立体映像など実用化の目途すらまだ数年先の段階であり、寧ろ一般的には空想上の産物という認識で浸透されていた時期である。
それが今、時代を越えて現実に存在するわけなのだから驚かされているわけだ。

 ふと空を見上げると空中を浮遊する船が通っているのが見えた。形状からして本当にSFもに出てくるような船である。
旅客もしくは輸送用のジェット機よりも大きく、それでいて遅い様に感じられない。
よく見るとジェットエンジンといった推力源は見られず、まるで重力を逆らうかのように機動していた。

 周囲を見ると、奇異の眼差しを集めているのに気付いた。
その対象は士郎ではなく、傍らに立つアルターエゴに向けられるものだ。
無理もない。確かに目を引くほどの美人というのもあるが、それ以上に異様な格好をしているからだ。

「──いくぞ。アルターエゴ。」
「……?私のことか。」

 とりあえずここから離れるべきか。そう判断し、その場を後にした。
アルターエゴは一瞬自身の呼称が理解できずに遅れて反応したが、足音も立てることなく着いてきた。



 しばらく歩いて、街の風景を見ていたが通常の世界と様子が違うことがわかった。
街で生活する人々は士郎と同じ普通の人間も確認されるが、他にも多種多様な亜人達も存在しており、互いに共存して暮らしている。
そして、近未来的と思われた都市も、中には時代錯誤な建物もちらほらと見られ、統一性は感じられなかった。

「…………あったな。」

 土地勘なく彷徨っていたが、ようやくバス停にまで辿り着いた。
最先端の科学技術はここでも導入されているが、全体的に士郎のよく知る時代のバス停と何ら変わらないものであった。
 今、士郎達が向かっている場所は、端末に記載されてある住居先だ。マップで確認する限り、どうも「マークライト街」にあるらしい。
マークライト街は都心部の「センターロード街」や教育関係を中心とした「スクール街」を挟み、教会から現在地を含んでその近辺に位置する「ストランド街」の反対側に位置している。
実際、マークライト街まで相当の距離があり、加えて土地勘のないこの都市を徒歩で行こうと思うならまず日が暮れてしまうので、今回はバスにしようと判断したわけだ。

「あと、ニ十分ぐらいか。」

 バス停の時刻表で確認するとまだ、暫く時間があるらしい。
しょうがなく、椅子に座って待つことにとしたが、振り向くと傍らにアルターエゴはいなかった。
やや離れた位置で立ち尽くしているアルターエゴは遠くにあるキッチンカーを眺めている様だ。
よく見ると、それはクレープ屋らしい。興味があるのかもしれない。

「なんだ、気になるのか?」

 士郎がそう聴くとアルターエゴはこくりと頷いた。
士郎はアルターエゴのためにクレープを買うと、バス停の付近にある広場で休憩を取ることにした。

 遠く離れた広場では、子供達がそれぞれ和気藹々と遊んでいる。
フリスビーやサッカーのような定番のスポーツをやっていれば、ゲームやカードゲームなどの遊戯をわざわざ外で興じていたり、懸命に自転車の練習をしている子も見えた。
その光景から、この都市が平和であることを実感する。
 だが、この地で聖杯戦争が行われる以上、この平和もやがて脅かされるものだ。
それは、聖杯戦争を5度も経験した冬木市と何も変わらない。

「……ふう。」

 キッチンカーの近く、バス停が見える位置にある備え付けのベンチに腰かける。
なお、アルターエゴには現代風のファッションを着てもらっている。
これは途中に寄り道したブティックで店員のオススメを買ったものであった。
変わった服装が流石に目立ってしょうがないというのもあるが、士郎なりに目のやり場に困る点もあるので已む無しに購入したわけだ。

「おおぉ……。このもむちゃっとした歯応えが、なんともいえない。美味み。」
「アルターエゴ。頬にクリームが付いているぞ。」

 アルターエゴはクレープに気に入った様子で、早々なペースで頬張っていた。
その無邪気な食べ方をする彼女に、士郎も見かねて頬を紙ナプキンで拭き取ることにした。
世話のかかる彼女に、士郎は見た目と違って、意外と子供っぽいなヤツだなと感じた。

「……む。やはり、アルターエゴでは何か慣れないな。別の呼び方にしてくれ。」

 と。彼女からサーヴァントにあるまじき発言を受けた。
サーヴァントは弱点となる真名を隠すため、往々にしてクラス名で呼び合うのが聖杯戦争における常識となっている。
その常識もあり、士郎も敢えて彼女のことを触れることはしなかった。
そもそも対策のために真名を知ったところで戦力を上手く扱えるわけもないし、相手を深く知りたいと思うほど好奇心旺盛でもないというのもある。
 だが、目の前にいるサーヴァントは聖杯戦争では呼ばれにくい特殊な存在だけあってか、クラス名がどうも慣れないらしい。

「えっと……じゃあ、何て呼べばいいんだ?」
「沖田ちゃんだ。沖田ちゃんがいい。」
「お、沖田ちゃん?」
「ああ、私は沖田総司の写し身だからな。それに可愛いだろう?」

 惜しげもなく、あっさりと自らの真名……もとい、改造元を口にした。
士郎も可愛いかどうかはまずスルーしたが、改造元を口にされると流石にスルーできなかった。

「沖田総司というと、あの新選組の沖田総司のことだよな……?」
「そうだ。……と言っても、私には沖田総司として生きた記憶がほとんど残っていないがな。」

 沖田総司のことなら日本人の士郎でもよく知っている。
幕末の京都を中心として活動した治安組織「新撰組」。その一番隊隊長が沖田総司である。
類い稀なる天才剣士でありながらも、その身は病に侵されていたという。
最後は局長近藤勇の死を知ることなく、若くしてこの世を去った悲運の英雄として伝わっている。
沖田総司の写し身ということは、このアルターエゴは沖田総司の派生体であることを指している。

「いや、しかし。沖田ちゃんって……。別の名前にしないか?おいそれと人前で名前を明かすのは良くないぞ。そういうのは、いつか自分が不利になっていくだけだ。」

 流石にその名で呼ぶことを咎め、別の名を求めることにした。
士郎は彼女が無知である様に、真名の重要性を理解していないと察する。
確かに“沖田総司の派生体”など真名を知られたところで、まずその実態を把握することはできない筈である。
だが、だからといって安直に晒してしまうのは無用心なわけだ。
……その意見も半分、実は士郎も年頃の少年だけあるので、あまり妙齢な女性に対して“ちゃん”付けで呼ぶのは抵抗感があったことも意見の要因であるのだが。

「……そうだな。では、まじんさんなんかでどうだ?私はこの呼び名が気に入っている。」
「ま、魔神さん……?まぁ、いいけど。」
「ちなみに神の下に人が付くぞ。」
「そ、そうか。ヘンな名前だな。」

 とりあえず、魔神さんと呼ぶことに決まったが、難しい漢字は適当に流しておくことにした。
つくづく思っていたが、やっぱり天然なのかもしれない。と士郎は僅かな付き合いの中で沖田オルタについて悟ることになった。

「────よし。いいかな魔神さん。」

 士郎は自分なりの旨を伝えるため、真剣に話を切り出す。
クレープを食べ終えた沖田オルタは、話を始める士郎の方を向いた。

「直接言うのは初めてかもしれないけど、聖杯戦争が街の平和を脅かすのなら、俺は全力で止めたい。戦いの性で平和に暮らしている人達が犠牲になってほしくはないんだ。魔神さんには何か聖杯に賭ける願いがあるかはわからないが、できることなら協力してくれないか?」

 自らのサーヴァントに聖杯戦争に掛ける己の意志を示す。
第五次聖杯戦争でもそう選んだ様に、この都市の聖杯戦争も皆のために戦いたいと思っている。
聖杯に託す願いがあるかどうかにもよるが、力を貸してほしいと未知のサーヴァントに仰いだのあった。

「都市の平和を守るか……。わかった。私も、平和のために協力しよう。」

 沖田オルタとしてはそこまで思うこともなく、あっさりとしている様だが、その意向がどこか気に入った様子で承諾された。
感情が希薄な彼女であるが、士郎にはそれが、どこか懐かしさを感じる様な優しげな微笑みを浮かべている様にも見えた。

「いいのか?その、魔神さんには叶えたい願いとかそういうものはないのか?」
「無いな。……夏場におでんを食べられる世界を創りたいとか、そういうものでもいいか?」
「いや、やめてくれ……。」

 その答えに“そうか……”とやや残念そうな言葉が出て、士郎は心の中でツッコミを入れる。
ともあれ、士郎の中では沖田オルタは信頼できる相手と確信した。ズレたことを話すが、純粋無垢で悪いヤツではないらしい。

「それじゃあ、これからよろしく頼むな。魔神さん。」
「ああ。この身の霊基が砕け散るその時まで、共に戦おう。」

 召喚から間が空いたものの、改めて互いに信頼を結ぶこととなった主従。
とりあえず、士郎は友好のために握手を交わそうとするが、沖田オルタにはその行動の意味がわからない様で無反応であった。

「バスとやらはわからないが、あれじゃないか?」

 士郎が握手に対して説明しようとした所で、沖田オルタにバス停の方角を指される。
確かにいつ間にかバスは止まっており、時刻を確認すると到着時間はピッタリである。
慌てて疾走する士郎達はなんとかバスに間に合って乗車し、到着先のマークライト街、そして拠点となる住居に何事もなく辿り着いたのであった。

 斯くして、都市の平和を願う未熟な守護者は、聖杯戦争に加わっていく。
この先、彼らがどうなるか、何を知ることになり、何と関わり、何を成していくのかはまだ見ぬ話だ。
これからの戦いの道行きは、不断の光によって照らされることであろう。

【クラス】
アルターエゴ

【真名】
沖田総司〔オルタ〕@Fate/Grand Order

【出典】
Fate/Grand Order

【性別】
女性

【パラメーター】
筋力B 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具A

【属性】
中立・中庸

【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
本来の沖田総司とは異なり、超常の者との戦いを想定されているため高ランクの対魔力を保持する。

単独行動:A
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクAならば、マスターを失っても一週間現界可能。
本来、絶望的な状況下に顕現させ、単騎での目標殲滅、もしくは相打ちでの消滅を目的として調整されたため高ランク。

【保有スキル】
極地:A
あらゆる空間での十全たる動きを可能とする究極の歩法。
沖田総司が持つスキル「縮地」が独自発展したものとされる。

不断:B
絶え間なく続く戦いの道行きを照らす不断の光。それはあの日の記憶の証。
一時的に筋力と幸運を+分、上昇させる。

無辺:A
一切の世界をあまねく照らす無辺の光。天魔を滅す金色の極光。
沖田総司が持つスキル「心眼(偽)」が独自発展したものとされる。

【宝具】
『絶剱・無穹三段』
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:1〜69 最大補足:690
無量、無碍、無辺、三光束ねて無穹と成す。光り輝く黒光を放つ魔神・沖田総司必殺の魔剣。
本来、存在しえないもの、してはいけないものすら強制的に世界から退去、消滅させることが可能。

この宝具は抑止の守護者としての彼女における究極の奥義とされ、ある特異点では神霊などを屠った経験を持つ。

要領としては特殊な大太刀『煉獄剣』からオリジナルの「無明三段突き」を彷彿させる構えで繰り出し、ビームとして放つ形となる。

【weapon】
『煉獄剣』
勝手につけられた無銘の謎兵装である大太刀。
調子がいいと刀身の中央が赤く輝くこともあるなど未知数。
意思があるようで、たまに喋る。

『火炎』
戦闘で補助的に用いられる炎の力。
彼女自身、特に火に纏わる話はないため、結局何によるものかは今のところ判明していない。
纏わせた状態で切り裂く「炎王煉獄斬(仮名)」なる技もある。

【人物背景】
沖田総司。新選組一番隊隊長の別側面であり、到達しえたかもしれない可能性の末路。

それは、かつて沖田総司がまだ幼子で死の病に侵されていた時、阿弥陀様(抑止力)と契約したことで、生き長らえることできたという経験があったとされている。
沖田総司の弁によると、“その時の借りを返さぬまま自分のためだけに生きてしまったがために、するべきだったかもしれないことを果たさなかった”と語られている。
彼女は、その時の借りに答えるべく霊基を分けられ、未来に“こうあるべきはずだった沖田総司”として存在している。

本来の役目として、ある特異点において使命を果たすために、ただ一度きりの顕現を目的として召喚された。
最初は「ひよこの刷り込み」というほど未熟であったが、そこで出会った“ある人”と短い一時を駆けていく中で成長を遂げていき、やがて使命と向き合うこととなった。
その時の思い出は、今はもう朧げであるが、暖かさだけは心に灯り続けているという。

今は抑止力の使者として、人の護りとなり悠久の時を戦い続けている。

感情が希薄なため、一見すると冷静沈着然としているが、中身は天然かつ純粋無垢な性格。
無知なこともあれば、時に間抜けた言動や素直な言動を見せることも多く、『煉獄剣』からも“子供っぽい”と評される。
また、放っておいたら本題そっちのけで適当に動いたり、眠りに落ちたりするなど結構マイペースな面もある。
沖田総司としての記憶は自身にはほとんど残っておらず、自分でもわからなくなるほど別人に等しい。在り方は抑止力の使者に他ならない。

【サーヴァントとしての願い】
特になし。強いていうならば、都市の平和を守ることか。

【方針】
士郎がマスターとして信頼の念を抱いているので、意見には素直に従い、攻撃には全力で身を守るつもり。

【参考文献】
ゲーム「Fate/Grand Order」より『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚-極東魔神(人)戦線1945-』他ぐだぐだ系イベント、およびマイルームボイス・バレンタインなどをご参照ください。
(イベント関連になるため、未経験の方は動画サイトのプレイ動画・まとめ動画などをご確認ください。)

【備考】
  • スキルは詳細が不明瞭な点もあったため、FGO内での性能や沖田総司との比較などを元に解釈及び加えさせていただきました。

【マスター】
衛宮士郎@Fate/stay night

【出典】
Fate/stay night
Fate/hollow ataraxia

【性別】
男性

【能力・技能】
「魔術」
27本の魔術回路を持ち、保有数は1代目の魔術師としては比較的多め。
しかし、魔術の素質は壊滅的でごく限られた種類の魔術しか使用できない。
当初は師を亡くしたために完全な独学で、知識・技量ともに半人前以前の状態であった。
戦いの中で遠坂凛に弟子入りし、経験を経たことで本質は掴み、今は半人前といったレベル。

『無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)』
衛宮士郎の象徴たる固有結界。
その心象風景は、燃え盛る火が壁となり、無数の剣が乱立した荒野が広がっている。
自他も認める様に、衛宮士郎が使える唯一の魔術。投影魔術や物体構造の把握などまで本来はこの派生技術に当たる。
結界内にはあらゆる「剣を形成する要素」が内包されており、荒野に突き立つ無数の剣は視認した刀剣が登録し、貯蔵されたものである。
ただし欠点もあり、「複製品は本来のものよりランクが一つ落ちる」「剣であっても神造兵装の類は複製不可である。」「一から作らなければいけないため、物によっては作成に時間が掛かる。」という点も含まれている。
基本的に固有結界の原理として展開し続けるには、士郎自身の魔力だけでは足りず、優秀な支援者からのバックアップと自身の魔力回路全てをフル稼働してようやく使うことができるといったところ。
なお、登録されるものは刀剣に限られず、盾や槍、銃弾、日常品といったものまで複製対象となっている(とはいえ剣投影よりも魔力のコストが異なる)。

  • 投影魔術
魔力で物質化させる魔術。
士郎のものは正しい投影ではなく、無限の剣製の延長線上にあるもの。
性質として、視認すれば固有結界を起動せずとも宝具級の代物を投影することも可能な上、破壊されない限りは半永久的に残り続けていく。
また、その応用として、刀剣に宿る「使い手の経験・記憶」まで解析・複製することで投影した武器の使用者の技術を模倣する「憑依経験」なる技能が存在する。

  • 構造解析の魔術
器物の構造を読み取り、内部を視覚映像として捉える魔術。
構造把握だけは天才的であるが、重要な点だけ読み取りいかに速く変化させるかが魔術師の肝であるのに対して、設計図をまるまる制作しすることから非効率的と評されている。

「弓の腕前」
かつて弓道部に属していたことで身に付いた弓の腕。
魔術鍛錬を応用により百発百中の腕前を持ち、その腕前は高速移動するサーヴァントのこめかみに命中させられるほど。

【weapon】
「投影品」
干将・莫邪といった多数の宝具を持つ。

【人物背景】
養父「衛宮切嗣」の影響で「正義の味方」になることを本気で志している見習いの魔術師。
第四次聖杯戦争で起きた「冬木大火災」の唯一の生存者であり、その折に切嗣に助けられ、歪みを抱えたまま育っていく。
十年後、第五次聖杯戦争の最中にサーヴァントの戦いを目撃し、その事故の中でセイバー「アルトリア・ペンドラゴン」を召喚させたことが転機となり、聖杯による争いを防ぐために戦うことになった。
その中で、協力者「遠坂凛」のサーヴァントであるアーチャーが、未来の自分「エミヤ」であることを知ることとなり、対峙の末に、自分が選んだ道なのだから守り通すと決意。
精神的な成長を経て、第四次聖杯戦争から生き延びていた「ギルガメッシュ」を制し、第五次聖杯戦争は終わりを迎えた。

基本的には素朴で実直な性格。
「正義の味方」を目指してるため、自分ができる範囲であるならばなるべく人助けするお人好しであるが、人助けのためなら自らを省みない在り方をしている。
それほどまでに目指している理由は、理想を諦めた切嗣の遺志を継ぐという思いや「災害の中で唯一生き残ってしまった」というトラウマから人の為に生きなければならないという義務感によるもの。
その点が歪であることを言峰綺礼に興味を持たれ、遠坂凛に非難されることもあったが、アーチャーとの戦いにより、自身もその異常に気付いてもなお貫くこととした。

【マスターとしての願い】
借り物の理想とわかっているが、正義の味方になってみせる。

【方針】
戦争やテロによって無関係な人々が巻き込まれるなら、それを防ぐために戦う。
聖杯はいらないが、悪いヤツの手に渡るのであるならば止める。

【ロール】
フリーター(現在のアルバイトはアカデミーの用務員らしい)

【参考文献】
ゲーム『Fate/stay night』(UBWルート)およびアニメ『Fate/stay night』 [Unlimited Blade Works]などをご参照ください。
ゲームは動画サイトなどでプレイ動画が上がっているかと思います。

【備考】
UBWルート終了後を想定しております。

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