事故防衛 ◆ZtzLZ6i8bM
長田結花。
まだ17歳という若さにもかかわらず結花の人生は決して平穏と呼べるものではなかった。
それはクレインオルフェノクとして覚醒しても変わりなかった。
いや寧ろ悪化したと言えるだろう。
だから結花は心の内に秘めていた人間への憎悪を糧に力を振るってしまった。
そうして孤独になった彼女が出会ったのが木場勇治だった。
大多数のオルフェノクがオルフェノクの世界を作る事を目指す中で、木場は人間と共存する道を模索していた。
そんな木場や海堂、巧や啓太郎達と触れ合っていくうちに、結花の内にあった憎悪は次第に影を潜めていった。
まだ17歳という若さにもかかわらず結花の人生は決して平穏と呼べるものではなかった。
それはクレインオルフェノクとして覚醒しても変わりなかった。
いや寧ろ悪化したと言えるだろう。
だから結花は心の内に秘めていた人間への憎悪を糧に力を振るってしまった。
そうして孤独になった彼女が出会ったのが木場勇治だった。
大多数のオルフェノクがオルフェノクの世界を作る事を目指す中で、木場は人間と共存する道を模索していた。
そんな木場や海堂、巧や啓太郎達と触れ合っていくうちに、結花の内にあった憎悪は次第に影を潜めていった。
だがそんな結花の想いを踏み躙るかのように人間はオルフェノクを敵視して、ついに警察の一部によって結花は包囲されて発砲される事態が発生した。
そんな人間の無慈悲な行為をその身に受けた結花は激情の赴くままに警官を返り討ちにして、自分の行動を顧みてその場から走り去った。
そんな人間の無慈悲な行為をその身に受けた結花は激情の赴くままに警官を返り討ちにして、自分の行動を顧みてその場から走り去った。
長田結花が『儀式』に連れて来られたのはその直後であった。
▼
暗く闇に包まれた森の中を一人の少女が一心不乱に駆けていた。
彼女の名は『ヒカリ』。
ポケモンコーディネーターを目指してサトシとタケシと旅をしていたシンオウ地方に住む10歳の少女だ。
それがなぜこのような場所で走っているのか。
彼女の名は『ヒカリ』。
ポケモンコーディネーターを目指してサトシとタケシと旅をしていたシンオウ地方に住む10歳の少女だ。
それがなぜこのような場所で走っているのか。
それは人間が誰しも持っている不安と云う感情からだ。
元々ヒカリがいた世界はおおむね平和な世界だ。
そんな平和を享受していた10歳の少女がいきなり殺し合いに巻き込まれて大丈夫なわけがない。
夜の闇が支配する森に一人放り出されたヒカリが不安で押し潰されそうになるのは不思議ではない。
だから碌にデイパックの中身も確認しないまま走っていた。
ただ何も持たないのは無防備で怖かったので柄がデイパックの口から出ていたという理由で目に付いた消防斧は持っていた。
だがヒカリはただ闇雲に走っているわけではなかった。
先程一瞬だが確かに煌めく光が見えたのだ。
それが希望の光だと信じてヒカリは懐中電灯の朧気な光を頼りに足を速めた。
そんな平和を享受していた10歳の少女がいきなり殺し合いに巻き込まれて大丈夫なわけがない。
夜の闇が支配する森に一人放り出されたヒカリが不安で押し潰されそうになるのは不思議ではない。
だから碌にデイパックの中身も確認しないまま走っていた。
ただ何も持たないのは無防備で怖かったので柄がデイパックの口から出ていたという理由で目に付いた消防斧は持っていた。
だがヒカリはただ闇雲に走っているわけではなかった。
先程一瞬だが確かに煌めく光が見えたのだ。
それが希望の光だと信じてヒカリは懐中電灯の朧気な光を頼りに足を速めた。
▼
「はぁ、やっぱりか……」
遠坂凛。
通称“あかいあくま”のロンドン時計塔の魔術師は深夜の森の中で頭を抱えて盛大に溜息をついていた。
あのホールにいた時から魔術回路に若干の違和感があったので、もしかしたらと思ってガントの試し撃ちをしてみたら案の定だった。
結論から言うと、いつもよりも魔術が使いにくい、あるいは魔力の消費がいつもよりも激しい。
これが『魔女のくちづけ』という呪術式の影響かは定かではないが、可能性は高い。
そうなると解呪するまでは魔術だけで凌ぐよりはデイパックに入っているという品も有効に使う方が賢明だ。
通称“あかいあくま”のロンドン時計塔の魔術師は深夜の森の中で頭を抱えて盛大に溜息をついていた。
あのホールにいた時から魔術回路に若干の違和感があったので、もしかしたらと思ってガントの試し撃ちをしてみたら案の定だった。
結論から言うと、いつもよりも魔術が使いにくい、あるいは魔力の消費がいつもよりも激しい。
これが『魔女のくちづけ』という呪術式の影響かは定かではないが、可能性は高い。
そうなると解呪するまでは魔術だけで凌ぐよりはデイパックに入っているという品も有効に使う方が賢明だ。
「とりあえず中身を確認しておかないと……あ、これは名簿ね」
月明かりを頼りにざっと目を通したところ知った名前がいくつか見られた。
ルヴィア、イリヤ、美遊、クロ、バゼット。
他にも気になる名前があったが、判断する材料が少ないので今は保留。
ルヴィア、イリヤ、美遊、クロ、バゼット。
他にも気になる名前があったが、判断する材料が少ないので今は保留。
「……あった」
続いてデイパックの中身を物色してみれば、シャンパンと一丁の拳銃が見つかった。
シャンパンの方は外れだろうが、拳銃の方は使い方ぐらい分かるので牽制には使えるだろう。
なにより拳銃に注意を向けてくれれば空いた手で宝石魔法やガントを仕掛ける隙もできよう。
元来魔術師にとって拳銃のような道具は縁がないから仕方がない。
シャンパンの方は外れだろうが、拳銃の方は使い方ぐらい分かるので牽制には使えるだろう。
なにより拳銃に注意を向けてくれれば空いた手で宝石魔法やガントを仕掛ける隙もできよう。
元来魔術師にとって拳銃のような道具は縁がないから仕方がない。
(って言うか、さっそく誰か来たみたいね)
背後からこちらに向かってくる足音。
しかも間隔が短い事から走ってきているようだ。
夜の静かな森にその足音はひどく目立っていた。
凛は背後から走ってくる者に対処するために後ろを振り返ろうとして――。
しかも間隔が短い事から走ってきているようだ。
夜の静かな森にその足音はひどく目立っていた。
凛は背後から走ってくる者に対処するために後ろを振り返ろうとして――。
「あのっ」
――背後の逆側、つまり正面から接近してきたもう一人の参加者の出現に虚を突かれる形になった。
背後から走ってくる参加者とは違って、正面から来た参加者は音を立てないように静かに近づいて来ていた。
そのため余計に気付くのが遅れてしまった。
だから凛はとっさに先程の考え通りに右手に持った拳銃を牽制の意味を込めて正面からの来訪者に向けてしまった。
背後から走ってくる参加者とは違って、正面から来た参加者は音を立てないように静かに近づいて来ていた。
そのため余計に気付くのが遅れてしまった。
だから凛はとっさに先程の考え通りに右手に持った拳銃を牽制の意味を込めて正面からの来訪者に向けてしまった。
「――ッ!?」
そして、それが引き金となった。
▼
「きゃああああああああああ!!!!!」
耳を貫かんばかりに響く絹を裂くような叫び声。
それを聞いて我に返った長田結花はオルフェノクから人間の姿に戻りながら今の状況を必死に理解しようとしていた。
暗い森の中に送られて途方に暮れていた結花が凛の試し撃ちを発見したのが数分前。
その時は森の中で何かが光った程度しか分からなかったが、それだけで十分だった。
光の正体を確かめるために結花はその方角へと進んでいった。
心のどこかで木場や海堂かもしれないという淡い期待を抱いて。
それを聞いて我に返った長田結花はオルフェノクから人間の姿に戻りながら今の状況を必死に理解しようとしていた。
暗い森の中に送られて途方に暮れていた結花が凛の試し撃ちを発見したのが数分前。
その時は森の中で何かが光った程度しか分からなかったが、それだけで十分だった。
光の正体を確かめるために結花はその方角へと進んでいった。
心のどこかで木場や海堂かもしれないという淡い期待を抱いて。
その結果がこれだ。
いきなり銃を突きつけられてフラッシュバックした映像――大勢の警官が自分を撃とうとする光景。
あとは同じだ。
あの時と同じようにクレインオルフェノクに変化して目の前の少女を吹き飛ばした。
その後先程の悲鳴が聞こえて、誰かが走り去る足音が聞こえた。
おそらく近くに他の参加者がいて今の光景を目撃したのだろう。
一見普通の女子が怪物に変身して人を吹き飛ばす光景など見れば誰だって驚く。
一瞬追いかけようと思ったが、なぜか身体に違和感を覚えたので止めた。
あとは同じだ。
あの時と同じようにクレインオルフェノクに変化して目の前の少女を吹き飛ばした。
その後先程の悲鳴が聞こえて、誰かが走り去る足音が聞こえた。
おそらく近くに他の参加者がいて今の光景を目撃したのだろう。
一見普通の女子が怪物に変身して人を吹き飛ばす光景など見れば誰だって驚く。
一瞬追いかけようと思ったが、なぜか身体に違和感を覚えたので止めた。
いや、それとも追いかける気がなかったのか。
「……そうだ」
ようやく落ち着きを取り戻したのか結花はひとまず逃げた少女の事は放っておいて、懐中電灯を手にして吹き飛ばした少女の方に近づいた。
ゆっくりと近づくにつれて、結花は自分の認識が半分間違っていた事に気付いた。
懐中電灯の照らす先には数本の木々と大小の岩が地面から顔を覗かせていた。
先程吹き飛ばした赤い服を着た少女はその中の木の根元に転がっていた。
ゆっくりと近づくにつれて、結花は自分の認識が半分間違っていた事に気付いた。
懐中電灯の照らす先には数本の木々と大小の岩が地面から顔を覗かせていた。
先程吹き飛ばした赤い服を着た少女はその中の木の根元に転がっていた。
ただし額がパックリと割れて頭も服同様に真っ赤になっていたが。
「……………………ぁ」
逃げた少女は、結花が『怪物』だから逃げたのではない――結花が『人殺しの怪物』だから逃げたのだ。
【遠坂凛@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 死亡】
【C-5/森の中/一日目 深夜】
【長田結花@仮面ライダー555】
[状態]:若干の疲労、人間態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:???
1:私が……
[備考]
※参戦時期は第42話冒頭(警官を吹き飛ばして走り去った後)です
※目の前に遠坂凛の死体とコルト ポリスポジティブ(6/6)@DEATH NOTE(漫画)とデイパック(基本支給品、最高級シャンパン@仮面ライダー555)が転がっています
【長田結花@仮面ライダー555】
[状態]:若干の疲労、人間態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:???
1:私が……
[備考]
※参戦時期は第42話冒頭(警官を吹き飛ばして走り去った後)です
※目の前に遠坂凛の死体とコルト ポリスポジティブ(6/6)@DEATH NOTE(漫画)とデイパック(基本支給品、最高級シャンパン@仮面ライダー555)が転がっています
▼
ヒカリは先程とは逆方向に走っていた。
希望の光があると思っていた場所から一刻も早く離れるために。
希望の光があると思っていた場所から一刻も早く離れるために。
灰色の怪人に変身した少女が赤い服の少女を吹き飛ばした事だけでも驚きだが、次に起こった事はヒカリを恐怖のどん底に落とした。
なんと赤い服の少女はヒカリのいる場所に吹き飛ばされてきたのだ。
そして避ける暇もなくぶつかって、一瞬手に持った斧に衝撃が来て、一緒に転がって――。
そして避ける暇もなくぶつかって、一瞬手に持った斧に衝撃が来て、一緒に転がって――。
「きゃああああああああああ!!!!!」
――気づいたら、目の前に全身を真っ赤に染めた死体があった。
そして当然一緒に転がったヒカリも道具諸共血まみれだった。
それを目の当たりにした瞬間、ヒカリは逃げていた。
もちろん護身用に持っていた斧を固く握りしめたまま。
そして当然一緒に転がったヒカリも道具諸共血まみれだった。
それを目の当たりにした瞬間、ヒカリは逃げていた。
もちろん護身用に持っていた斧を固く握りしめたまま。
ヒカリの行く先に光はなかった。
【C-5/森の中/1日目 深夜】
【ヒカリ@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:疲労(小)、軽いパニック状態
[装備]:消防斧@現実
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:???
1:逃げる
【ヒカリ@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:疲労(小)、軽いパニック状態
[装備]:消防斧@現実
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:???
1:逃げる
【支給品紹介】
【コルト ポリスポジティブ@DEATH NOTE(漫画)】
松田桃太の所持している回転式拳銃。装弾数6発。
終盤YB倉庫内で月を撃つのに使用。
【コルト ポリスポジティブ@DEATH NOTE(漫画)】
松田桃太の所持している回転式拳銃。装弾数6発。
終盤YB倉庫内で月を撃つのに使用。
【最高級シャンパン@仮面ライダー555】
ラッキークローバーの紅一点・影山冴子(ロブスターオルフェノク)が「自身が狙う標的」に対して事前に送りつける物。
原作中において、これを送りつけられた者は大体ろくな目に合わなかった。
ラッキークローバーの紅一点・影山冴子(ロブスターオルフェノク)が「自身が狙う標的」に対して事前に送りつける物。
原作中において、これを送りつけられた者は大体ろくな目に合わなかった。
| 015:オンリー/ナンバー ワンを夢見た 少女/男 | 投下順に読む | 017:Blue Rose |
| 時系列順に読む | ||
| 初登場 | 長田結花 | 023:monster. ~愛故の狂気 |
| 初登場 | ヒカリ | |
| 初登場 | 遠坂凛 | GAME OVER |