Blue Rose ◆qbc1IKAIXA
サントリーフラワーズ。
青いバラの名称である。ほんの十年近く前までは存在しなかったバラだ。
今は日本とオーストラリアの企業が実現を可能にした。
発表された当時は結構なニュースになったものである。
しかし、花びらの色は青紫に近く、完全な青とは言いがたい。
今もバラの花びらを完全な青に近づけるべく、日々努力が行われている。
これは人の手が加えられているとはいえ、『進化』ではないだろうか。
ここ、バトルロワイアルの会場にも進化を追求する男が二人いた。
青いバラの名称である。ほんの十年近く前までは存在しなかったバラだ。
今は日本とオーストラリアの企業が実現を可能にした。
発表された当時は結構なニュースになったものである。
しかし、花びらの色は青紫に近く、完全な青とは言いがたい。
今もバラの花びらを完全な青に近づけるべく、日々努力が行われている。
これは人の手が加えられているとはいえ、『進化』ではないだろうか。
ここ、バトルロワイアルの会場にも進化を追求する男が二人いた。
□
村上峡児は愛に溢れている。
それは男女間の愛という俗なものではない。友情に関してはある程度理解は持っているが、より優先するものがある。
それでも愛について理解があると自認していたし、誇りに思っていた。
人は弱い。
ゆえに裏切るし、強いものを恐れるし、あっさりと心が折れる。
だから彼は人類すべてがオルフェノクへと進化するべきだと考えていた。
村上峡児の理想はアカギに近いものがある。
不完全な人間をより完璧な存在に。より強いオルフェノクに。より強いベルトに。
完璧を求め続けた結果、上の上から下の下までの九ランクを口にするようになった。
下の下以下はランクにすら相当しない、切り捨てるものだ。
いつごろから口癖と信条になったのか、もう彼自身覚えていない。
「ムラカミくん、どうしたのかね?」
白衣の老人に声をかけられ、村上はハッと我に返る。
過疎地の医者といった風貌の男に振り返り、品の良い笑顔を向けた。
「今ちょうどコーヒーができたところですよ、オーキド博士。話しすぎて疲れましたし、一息つきましょう」
「おお、気がきいとるのぅ。どれどれ……こりゃうまい!」
「ええ、私としても会心の出来です。やはりコーヒー豆はブルーマウンテンを四、ブラジルを五、モカを一の割合が上の上です」
「ずいぶんとコーヒーにくわしいようじゃの。かなりの立場のはずじゃが」
「自分の好みは自分で見つけるのが私の信条でしてね。それにしてもポケットモンスター……縮めてポケモンの話は大変興味深い」
「そうじゃろう、そうじゃろう!」
村上は椅子を引き、オーキドに勧める。二人は今ビルの会議室に訪れていた。
ホワイトボードと長椅子が存在し、十数人は集まる一室には二人しかいない。
妙なことにこの広い島には、儀式に呼ばれた五十七人しか存在しないらしい。
もっとも、選民思想の強い村上にとっては都合が良かった。
その理由はオーキド博士に使徒再生を行わなかったことと重なる。
村上は高級スーツで包まれた体の姿勢を正し、表情を厳しくした。
「特に状況や経験で通常よりはるかに早い進化を行い、完璧な存在になる。
そういった存在こそ、私が知りたかったものかもしれません」
「進化が完璧を目指す、というのは言い過ぎじゃがの。あくまで環境や状況に適応した結果に過ぎないのじゃ。
わしとしてはポケモン自身が望む姿を思い浮かべ、体が答えてくれるからじゃと考えておるしの。
しかし、おぬしは本当にポケモンの存在を知らなかったのじゃなぁ。
ポケモンが身近にいる以上、常識のことなんじゃ」
「ええ、恥ずかしながら私はポケモンという存在を今まで存知ありませんでした。
それに同じことはオーキド博士、アナタにも言えるのではありませんか?」
「オルフェノク……のぅ。この目で見たとはいえ、いまだ信じがたい話じゃ」
オーキドは渋い表情で後頭部をかいた。
オルフェノクを見た、というのは村上との接触時のことである。
二人の出会いは少々トラブルがあった。
それは男女間の愛という俗なものではない。友情に関してはある程度理解は持っているが、より優先するものがある。
それでも愛について理解があると自認していたし、誇りに思っていた。
人は弱い。
ゆえに裏切るし、強いものを恐れるし、あっさりと心が折れる。
だから彼は人類すべてがオルフェノクへと進化するべきだと考えていた。
村上峡児の理想はアカギに近いものがある。
不完全な人間をより完璧な存在に。より強いオルフェノクに。より強いベルトに。
完璧を求め続けた結果、上の上から下の下までの九ランクを口にするようになった。
下の下以下はランクにすら相当しない、切り捨てるものだ。
いつごろから口癖と信条になったのか、もう彼自身覚えていない。
「ムラカミくん、どうしたのかね?」
白衣の老人に声をかけられ、村上はハッと我に返る。
過疎地の医者といった風貌の男に振り返り、品の良い笑顔を向けた。
「今ちょうどコーヒーができたところですよ、オーキド博士。話しすぎて疲れましたし、一息つきましょう」
「おお、気がきいとるのぅ。どれどれ……こりゃうまい!」
「ええ、私としても会心の出来です。やはりコーヒー豆はブルーマウンテンを四、ブラジルを五、モカを一の割合が上の上です」
「ずいぶんとコーヒーにくわしいようじゃの。かなりの立場のはずじゃが」
「自分の好みは自分で見つけるのが私の信条でしてね。それにしてもポケットモンスター……縮めてポケモンの話は大変興味深い」
「そうじゃろう、そうじゃろう!」
村上は椅子を引き、オーキドに勧める。二人は今ビルの会議室に訪れていた。
ホワイトボードと長椅子が存在し、十数人は集まる一室には二人しかいない。
妙なことにこの広い島には、儀式に呼ばれた五十七人しか存在しないらしい。
もっとも、選民思想の強い村上にとっては都合が良かった。
その理由はオーキド博士に使徒再生を行わなかったことと重なる。
村上は高級スーツで包まれた体の姿勢を正し、表情を厳しくした。
「特に状況や経験で通常よりはるかに早い進化を行い、完璧な存在になる。
そういった存在こそ、私が知りたかったものかもしれません」
「進化が完璧を目指す、というのは言い過ぎじゃがの。あくまで環境や状況に適応した結果に過ぎないのじゃ。
わしとしてはポケモン自身が望む姿を思い浮かべ、体が答えてくれるからじゃと考えておるしの。
しかし、おぬしは本当にポケモンの存在を知らなかったのじゃなぁ。
ポケモンが身近にいる以上、常識のことなんじゃ」
「ええ、恥ずかしながら私はポケモンという存在を今まで存知ありませんでした。
それに同じことはオーキド博士、アナタにも言えるのではありませんか?」
「オルフェノク……のぅ。この目で見たとはいえ、いまだ信じがたい話じゃ」
オーキドは渋い表情で後頭部をかいた。
オルフェノクを見た、というのは村上との接触時のことである。
二人の出会いは少々トラブルがあった。
□
現在から遡ること一時間ほど前。
村上は夜の住宅街で一人荷物を確認していた。
状況は察している。『儀式』と称した殺し合いに巻き込まれたことは不愉快だ。
他人を操ることは得意であっても、好きでも嫌いでもない。あくまで目的を果たすための手段である。
だが、その逆の操られることに関しては、はっきり言って嫌いである。
彼には重大な使命がある。オルフェノクの王を復活させ、滅び行く種に救いを与える。
それが村上の最終目的であり、オルフェノクの命題であった。
ゆえにラッキークローバーの一葉を欠けさせたアカギは許さない。
琢磨の行動は軽率であったが、四つ葉に足る力を持っていた。
その補充は簡単ではない。余計な手間をかけさせたアカギはこの手で殺そう。
使徒再生を行う必要すらない。ただ灰にするのみ。
珍しく怒りに燃えながら、村上は変身をする。
体の境界線が曖昧になり、ゼリー状の液体が崩れるような音が響いた。
白に近い灰色の、スマートなボディライン。頭部の透けたフードの中にはバラが一輪咲いている。
ローズオルフェノク。
現時点でオルフェノクのトップを務める戦士であった。
村上は夜の住宅街で一人荷物を確認していた。
状況は察している。『儀式』と称した殺し合いに巻き込まれたことは不愉快だ。
他人を操ることは得意であっても、好きでも嫌いでもない。あくまで目的を果たすための手段である。
だが、その逆の操られることに関しては、はっきり言って嫌いである。
彼には重大な使命がある。オルフェノクの王を復活させ、滅び行く種に救いを与える。
それが村上の最終目的であり、オルフェノクの命題であった。
ゆえにラッキークローバーの一葉を欠けさせたアカギは許さない。
琢磨の行動は軽率であったが、四つ葉に足る力を持っていた。
その補充は簡単ではない。余計な手間をかけさせたアカギはこの手で殺そう。
使徒再生を行う必要すらない。ただ灰にするのみ。
珍しく怒りに燃えながら、村上は変身をする。
体の境界線が曖昧になり、ゼリー状の液体が崩れるような音が響いた。
白に近い灰色の、スマートなボディライン。頭部の透けたフードの中にはバラが一輪咲いている。
ローズオルフェノク。
現時点でオルフェノクのトップを務める戦士であった。
村上がローズオルフェノクとなったのは理由がある。
通常オルフェノクは非変身時も人を超えた力を得る。
ビルの屋上から飛び降り自殺を行った木場が、死ねなかったように。
だが、この儀式とやらに参加して以来、思うように体が機能しない。
夜目が効かないという久しぶりの状況下、オルフェノクとしての力がどこまで低下したのか確かめるために変化したのだ。
そのときだった。風が人の動きを告げるように、微妙に動いた。
「隠れていないで出てきなさい」
街灯から伸びる影が、村上の姿となって声をかけた。
塀の角から一人の男が姿を見せる。驚愕の表情を浮かべている彼は恐る恐る近づいてきた。
逃げなかったのはいい度胸だと思う。
せめて苦しまないよう、一瞬で心臓を燃やそう。そう結論付けた時だった。
「お、おぬし……人に化けて話ができるポケモンなのか?」
「ポケモン……?」
村上は怪訝に思い、無意識に問い返してしまった。
これが、後にこの男を救う。
「最初に殺された男と……いや、あのポケモンと同種族なのか?
なら教えてくれ。おぬし達はポケモンは我々人間のことをどう思っているのじゃ?
おぬし達の進化はどこを目指しているのじゃ?」
「進化……」
一番心惹かれる単語を耳にし、村上は考えを変える。
目の前の老人は科学者風の雰囲気だ。でなければ村医者か。
どこかでオルフェノクと接触し、ポケモンという名称で呼んだのだろう。
進化する、と認識しているのも興味深い。
オルフェノクとなって進化と言えるほど変化できる存在は稀である。
三回までなら、死ぬたびに体を強化できるJ。
状況に応じ力を優先するか、速度を優先するか選択できる北崎。
村上が知る限り、この二人くらいだろう。
オルフェノクの稀な進化について研究しているのかもしれない。
ならば話をする価値はある。村上の判断は早かった。
すぐに変身を解き、目の前の老人へ右手を差し出す。
「驚かせて申し訳ありません。私は村上峡児、スマートブレイン社の社長をやらせていただいています」
「む……人間社会に溶け込むほどの知能?
わしはポケモンの研究をしている、オーキドというものじゃ。よろしく頼む」
握り返すオーキドに、満面の笑顔を村上は向ける。
襟を正し、近くのビルを指さした。
「詳しい話をするため、あちらに向かいましょう。ここは目立ちすぎる」
「賛成じゃ。こんな儀式で殺そうとする人間は少ないと思うが……一応のう」
オーキドが頷いて賛成の意を示す。こうして、二人は移動を開始した。
通常オルフェノクは非変身時も人を超えた力を得る。
ビルの屋上から飛び降り自殺を行った木場が、死ねなかったように。
だが、この儀式とやらに参加して以来、思うように体が機能しない。
夜目が効かないという久しぶりの状況下、オルフェノクとしての力がどこまで低下したのか確かめるために変化したのだ。
そのときだった。風が人の動きを告げるように、微妙に動いた。
「隠れていないで出てきなさい」
街灯から伸びる影が、村上の姿となって声をかけた。
塀の角から一人の男が姿を見せる。驚愕の表情を浮かべている彼は恐る恐る近づいてきた。
逃げなかったのはいい度胸だと思う。
せめて苦しまないよう、一瞬で心臓を燃やそう。そう結論付けた時だった。
「お、おぬし……人に化けて話ができるポケモンなのか?」
「ポケモン……?」
村上は怪訝に思い、無意識に問い返してしまった。
これが、後にこの男を救う。
「最初に殺された男と……いや、あのポケモンと同種族なのか?
なら教えてくれ。おぬし達はポケモンは我々人間のことをどう思っているのじゃ?
おぬし達の進化はどこを目指しているのじゃ?」
「進化……」
一番心惹かれる単語を耳にし、村上は考えを変える。
目の前の老人は科学者風の雰囲気だ。でなければ村医者か。
どこかでオルフェノクと接触し、ポケモンという名称で呼んだのだろう。
進化する、と認識しているのも興味深い。
オルフェノクとなって進化と言えるほど変化できる存在は稀である。
三回までなら、死ぬたびに体を強化できるJ。
状況に応じ力を優先するか、速度を優先するか選択できる北崎。
村上が知る限り、この二人くらいだろう。
オルフェノクの稀な進化について研究しているのかもしれない。
ならば話をする価値はある。村上の判断は早かった。
すぐに変身を解き、目の前の老人へ右手を差し出す。
「驚かせて申し訳ありません。私は村上峡児、スマートブレイン社の社長をやらせていただいています」
「む……人間社会に溶け込むほどの知能?
わしはポケモンの研究をしている、オーキドというものじゃ。よろしく頼む」
握り返すオーキドに、満面の笑顔を村上は向ける。
襟を正し、近くのビルを指さした。
「詳しい話をするため、あちらに向かいましょう。ここは目立ちすぎる」
「賛成じゃ。こんな儀式で殺そうとする人間は少ないと思うが……一応のう」
オーキドが頷いて賛成の意を示す。こうして、二人は移動を開始した。
□
道中お互いの話の相違から、常識がかけ離れていることに気づくのは早かった。
頭の回転が速い二人は、その原因を探るために冒頭まで話を続けていたのである。
オーキド博士はポケットモンスターの話と、その研究成果をいくつか。
村上はオルフェノクという存在と、現在の解明結果のいくつかを。
『生命』というものに強い興味がある二人である。
互いの話に関心を持ち、自分の知識と照らし合わせ、同時に現状の違和感を分析し始めていた。
結果、二人のたどり着いた結論は頭の痛いものであった。
「……我々は別の世界の住人同士、ということでしょうか?」
「ギンガ団の男がいった、『数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たち』の言葉から察するとの。
しかし、他の可能性は考えられないのか? 例えばわしらはどこかで眠らされ、電脳空間でこの悪趣味なゲームに巻き込まれているとか。
おぬしやわしの常識は、ゲームで作られた設定とかの」
「オーキド博士。ご自分でも信じていない話をするのは無駄というものですよ」
「……まあの。一人の人生まるごと捏造するなんてあまりにも手間がかかるし、気が遠くなるわ。
それにそんな技術があるなら、専門知識があるわしやおぬしのような人材が知らない、というのは考えにくい」
「おまけに、我々のもつ専門知識を一から捏造する、なんて無理難題でありますからね。
とはいえ、いつもなら並行世界という結論に行き着かなかったでしょう。私に一つ心当たりがあります」
村上はさっそくジュラルミンケースの中身をオーキドの前に見せた。
「ベルト……? それにしてはいろいろ付いているようじゃが」
「これは我が社で開発したパワードスーツを形成するデバイスです。
オルフェノクとはいえ生物ですから、その特性を活かし人と共存するには強固な鎧が必要だった。
私は災害や救助活動に必要な道具として三本のこれを作り上げるよう指示したのです」
「すごい技術力じゃ。しかし、これがどう並行世界の証明になるというのじゃ?」
「ええ。我が社が開発したベルトは『三本』なんですよ。
それぞれギリシャ文字のデルタ、カイ、ファイからとってあります。
しかし、これはまだ見ぬオメガのベルト。つまり社長であり、ベルトの開発を進めた私の知らない新型です」
「おぬしがあずかり知らぬところで開発された可能性は……あるわけないの。
短すぎる付き合いじゃが、そんな真似を見過ごす人間でもあるまい」
「ええ、その通りです。今の私がこのベルトと出会うには、未来から送られる。
もしくはベルトの開発が進んだ別世界から渡されるの二択しかありえないのです」
村上は答えながらも、ただ一人それが可能な人物がいることを伏せておいた。
しかし、これほどのシロモノを作るには、その男一人では無理だろう。
三本のベルトの簡易型がせいぜいだ。自然と選択肢からは消える結論となる。
「むぅ……」
「オーキド博士、オルフェノクを知らないアナタを騙しても私に益はありません。
それでもこの話を信じられない、ということですか?」
「ああ、すまぬ。別におぬしを疑っているわけじゃないんじゃ。
ただ、わしの方にもこの手の話には心当たりがあっての」
興味を惹かれ、オーキド博士へと身を乗り出した。
相手も神妙な顔つきになり、ある伝説を語り始める。
「シンオウという地域があっての。そこに伝わる伝説のポケモンは時空を操り、もう一つの世界を創造した、ということじゃ。
あのギンガ団の男は、一瞬じゃがなんらかのポケモンを連れていた。
最悪、伝説に伝えられている時空を支配したポケモンなのかもしれん」
「なるほど、この状況も否定できないわけですね。
幾多の並行世界から人が連れられている、と判断したほうが良さそうです」
うむ、とオーキドは頷いて、口にコーヒーカップを運んだ。
村上は冷静な表情とは裏腹に興奮をしていた。ポケモンとはなんて興味深い存在なのだろう、と。
ポケモンとひと括りにされてはいるが、まるで神の如き力を持っている個体もいる。
その謎を解き明かし、オルフェノクに転嫁できないだろうか。
上手く行けば、王の登場を待たずに寿命の件を解決できるかもしれない。
オルフェノクの長として、当然の思考であった。
熱くなる己の心を落ち着けるように自分もコーヒーを堪能する。
遠くで、パカラ、パカラ、という馬の足音が聞こえた気がした。
いや、この音は聞き覚えがある。
「なんじゃ? ポニータかギャロップでもいるのかの?」
「いえ……これは! オーキド博士、伏せてください!」
村上はオーキド博士を伏せさせ、ローズオルフェノクへと変身する。
同時にドアが吹き飛び、灰色の影が飛び込んできた。
ヘルムをかぶった印象の頭部。たくましい腕は幅広い刀身の剣を持つ。
下半身は馬そのものであり、まるで伝説のケンタウロスのような存在。
間違いない。多少姿形が変わっているが、木場勇治に間違いはなかった。
「オオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!」
ホースオルフェノクから振り下ろされる剣を両手で受け止める。
しかし、すでに知っている木場勇治よりも力が強い。
そのまま押し切られ、窓ガラスに背中が当たった。
(なるほど。電気を消しているとはいえ、外からは丸見えというわけか。
カーテンぐらいは締めるべきだった。私としては中の下の対応。慢心がすぎたな)
しかし、オーガのベルトは今この手にある。
切り札を手放さないよう、村上は落下の衝撃に備えた。
頭の回転が速い二人は、その原因を探るために冒頭まで話を続けていたのである。
オーキド博士はポケットモンスターの話と、その研究成果をいくつか。
村上はオルフェノクという存在と、現在の解明結果のいくつかを。
『生命』というものに強い興味がある二人である。
互いの話に関心を持ち、自分の知識と照らし合わせ、同時に現状の違和感を分析し始めていた。
結果、二人のたどり着いた結論は頭の痛いものであった。
「……我々は別の世界の住人同士、ということでしょうか?」
「ギンガ団の男がいった、『数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たち』の言葉から察するとの。
しかし、他の可能性は考えられないのか? 例えばわしらはどこかで眠らされ、電脳空間でこの悪趣味なゲームに巻き込まれているとか。
おぬしやわしの常識は、ゲームで作られた設定とかの」
「オーキド博士。ご自分でも信じていない話をするのは無駄というものですよ」
「……まあの。一人の人生まるごと捏造するなんてあまりにも手間がかかるし、気が遠くなるわ。
それにそんな技術があるなら、専門知識があるわしやおぬしのような人材が知らない、というのは考えにくい」
「おまけに、我々のもつ専門知識を一から捏造する、なんて無理難題でありますからね。
とはいえ、いつもなら並行世界という結論に行き着かなかったでしょう。私に一つ心当たりがあります」
村上はさっそくジュラルミンケースの中身をオーキドの前に見せた。
「ベルト……? それにしてはいろいろ付いているようじゃが」
「これは我が社で開発したパワードスーツを形成するデバイスです。
オルフェノクとはいえ生物ですから、その特性を活かし人と共存するには強固な鎧が必要だった。
私は災害や救助活動に必要な道具として三本のこれを作り上げるよう指示したのです」
「すごい技術力じゃ。しかし、これがどう並行世界の証明になるというのじゃ?」
「ええ。我が社が開発したベルトは『三本』なんですよ。
それぞれギリシャ文字のデルタ、カイ、ファイからとってあります。
しかし、これはまだ見ぬオメガのベルト。つまり社長であり、ベルトの開発を進めた私の知らない新型です」
「おぬしがあずかり知らぬところで開発された可能性は……あるわけないの。
短すぎる付き合いじゃが、そんな真似を見過ごす人間でもあるまい」
「ええ、その通りです。今の私がこのベルトと出会うには、未来から送られる。
もしくはベルトの開発が進んだ別世界から渡されるの二択しかありえないのです」
村上は答えながらも、ただ一人それが可能な人物がいることを伏せておいた。
しかし、これほどのシロモノを作るには、その男一人では無理だろう。
三本のベルトの簡易型がせいぜいだ。自然と選択肢からは消える結論となる。
「むぅ……」
「オーキド博士、オルフェノクを知らないアナタを騙しても私に益はありません。
それでもこの話を信じられない、ということですか?」
「ああ、すまぬ。別におぬしを疑っているわけじゃないんじゃ。
ただ、わしの方にもこの手の話には心当たりがあっての」
興味を惹かれ、オーキド博士へと身を乗り出した。
相手も神妙な顔つきになり、ある伝説を語り始める。
「シンオウという地域があっての。そこに伝わる伝説のポケモンは時空を操り、もう一つの世界を創造した、ということじゃ。
あのギンガ団の男は、一瞬じゃがなんらかのポケモンを連れていた。
最悪、伝説に伝えられている時空を支配したポケモンなのかもしれん」
「なるほど、この状況も否定できないわけですね。
幾多の並行世界から人が連れられている、と判断したほうが良さそうです」
うむ、とオーキドは頷いて、口にコーヒーカップを運んだ。
村上は冷静な表情とは裏腹に興奮をしていた。ポケモンとはなんて興味深い存在なのだろう、と。
ポケモンとひと括りにされてはいるが、まるで神の如き力を持っている個体もいる。
その謎を解き明かし、オルフェノクに転嫁できないだろうか。
上手く行けば、王の登場を待たずに寿命の件を解決できるかもしれない。
オルフェノクの長として、当然の思考であった。
熱くなる己の心を落ち着けるように自分もコーヒーを堪能する。
遠くで、パカラ、パカラ、という馬の足音が聞こえた気がした。
いや、この音は聞き覚えがある。
「なんじゃ? ポニータかギャロップでもいるのかの?」
「いえ……これは! オーキド博士、伏せてください!」
村上はオーキド博士を伏せさせ、ローズオルフェノクへと変身する。
同時にドアが吹き飛び、灰色の影が飛び込んできた。
ヘルムをかぶった印象の頭部。たくましい腕は幅広い刀身の剣を持つ。
下半身は馬そのものであり、まるで伝説のケンタウロスのような存在。
間違いない。多少姿形が変わっているが、木場勇治に間違いはなかった。
「オオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!」
ホースオルフェノクから振り下ろされる剣を両手で受け止める。
しかし、すでに知っている木場勇治よりも力が強い。
そのまま押し切られ、窓ガラスに背中が当たった。
(なるほど。電気を消しているとはいえ、外からは丸見えというわけか。
カーテンぐらいは締めるべきだった。私としては中の下の対応。慢心がすぎたな)
しかし、オーガのベルトは今この手にある。
切り札を手放さないよう、村上は落下の衝撃に備えた。
ホースオルフェノクと数手交わし、強くなっていると思い知った。
一撃一撃の重さが段違いだ。なのに以前より速く鋭くなっている。
だが、それらは些細なことだ。一番の違いは殺気だ。
木場勇治の何よりも弱い部分は、人間である心を忘れていないこと。
たとえ彼の命を狙っているオルフェノクであっても、命を奪うことを躊躇してしまう。
その不完全さが歯がゆくもあり、愛しくもあってなんどもこちら側に来るよう誘った。
なのに、今は彼特有の甘さが消えていた。
村上が望んだ展開だが、違和感が強い。ゆえに間合いがとれた際、言葉を掛けることにしてみた。
ホースオルフェノクが剣を上段に構える。いわゆる八相の構えに似ている動きから、おもいっきり振り下ろしてきた。
バラの花びらを囮にしたワープをする隙がない。オーガのベルトを落とさないように握り、両腕で受け止めた。
同時に後ろに跳び、衝撃を逃がす。抑えられる衝撃はたかが知れているが、やらないよりマシだ。
耳をつんざくような音が鳴り響き、視界が大きく揺れた。
足が舗装された道路に接触するまで意識を飛ばす。足裏に力を込めるも、簡単には止まらない。
ようやく滑り止まったとき、ホースオルフェノクは油断なくこちらを見下ろしていた。
「木場さん、見違えましたよ。昔の君からは想像できない戦い方だ」
「……なぜだ」
返ってきたのは謎めいた問いかけだった。
村上は続きを促す。
「なぜ、人間と馴れ合っている! 海堂や結花を売り、裏切った人間はすべて殺す。
そしてオルフェノクだけの世界を作るべきなんだろう! なのにあなたは……!」
「当然です。人はすべて殺し、オルフェノクのみの理想世界を作る。それが私の目的です」
「だったら……」
「しかし、私の世界は君の世界と違って、まだオルフェノクの数が少ない。
その上、寿命の問題を解決していません」
村上は木場勇治の姿形、そして思考と戦い方から未来の彼、あるいは別世界の彼だと判断した。
同時に数が多いか、寿命の問題が解決しているかカマもかけてみた。
特に疑問に思っていない様子から、オルフェノクの寿命問題は解決できるものだとヒントを得た。一番の収穫だ。
オーキド博士に感謝をする。かの聡明な老人と会話をしていなければ、いつもの処分すべき木場勇治と誤解するところだったからだ。
月明かりで薄く伸びるローズオルフェノクの影が、村上の形に変わって笑顔を見せる。
あまりの機嫌の良さに、村上はオーキド博士を生かし、五十七人を都合がいいとした理由を彼に告げた。
「それにいまの状況はいい機会だと思いませんか?」
「なに?」
「ギンガ団と名乗った男がこう言った。『数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たち』と。
つまりオルフェノクにならずとも、我々に匹敵する力を持つものがいる。
あるいは先ほど話していたオーキド博士のように、オルフェノクに有益な専門知識を持つものがいる。
彼らがただ無駄に死ぬのは忍びない。そういう者たちこそ、我々オルフェノクの愛を受けるべきだ!
君もそう思うでしょう?」
「俺はあなたと違う。誰もかれも裏切る。それに、ほとんどはオルフェノクになれないさ」
「それなら彼らはそこまでの存在だったに過ぎません」
村上が断言すると、ホースオルフェノクは殺気を収めていた。
だが、敵意は消していない。変身を解かないのが何よりの証拠だ。
「そのベルトを返せ。もともと俺のものだ」
「いいでしょう。ですが、一つ質問させてください。
あなたは長田さんと海堂さんが裏切られた、と言いましたが……彼らはここにいます。
私の推測では君の過去か、私の世界からの彼らですが、どう対処をするのですか?」
当然、これは確認しておく。木場がどの程度覚悟しているかはかるためでもある。
ここで迷うようなら、オーガギアは託せない。
だが、意外にも木場は怒りの宿った目を鋭くした。
「あなたの言っていることはとっくに覚悟している。
名簿に海堂と結花の名前があった。体のあるあなたの説明はそれでつくし、名簿の謎も解ける。
けど、俺は信じない。なぜなら…………」
木場は苦痛を思い出したかのように歯を食いしばる。
一撃一撃の重さが段違いだ。なのに以前より速く鋭くなっている。
だが、それらは些細なことだ。一番の違いは殺気だ。
木場勇治の何よりも弱い部分は、人間である心を忘れていないこと。
たとえ彼の命を狙っているオルフェノクであっても、命を奪うことを躊躇してしまう。
その不完全さが歯がゆくもあり、愛しくもあってなんどもこちら側に来るよう誘った。
なのに、今は彼特有の甘さが消えていた。
村上が望んだ展開だが、違和感が強い。ゆえに間合いがとれた際、言葉を掛けることにしてみた。
ホースオルフェノクが剣を上段に構える。いわゆる八相の構えに似ている動きから、おもいっきり振り下ろしてきた。
バラの花びらを囮にしたワープをする隙がない。オーガのベルトを落とさないように握り、両腕で受け止めた。
同時に後ろに跳び、衝撃を逃がす。抑えられる衝撃はたかが知れているが、やらないよりマシだ。
耳をつんざくような音が鳴り響き、視界が大きく揺れた。
足が舗装された道路に接触するまで意識を飛ばす。足裏に力を込めるも、簡単には止まらない。
ようやく滑り止まったとき、ホースオルフェノクは油断なくこちらを見下ろしていた。
「木場さん、見違えましたよ。昔の君からは想像できない戦い方だ」
「……なぜだ」
返ってきたのは謎めいた問いかけだった。
村上は続きを促す。
「なぜ、人間と馴れ合っている! 海堂や結花を売り、裏切った人間はすべて殺す。
そしてオルフェノクだけの世界を作るべきなんだろう! なのにあなたは……!」
「当然です。人はすべて殺し、オルフェノクのみの理想世界を作る。それが私の目的です」
「だったら……」
「しかし、私の世界は君の世界と違って、まだオルフェノクの数が少ない。
その上、寿命の問題を解決していません」
村上は木場勇治の姿形、そして思考と戦い方から未来の彼、あるいは別世界の彼だと判断した。
同時に数が多いか、寿命の問題が解決しているかカマもかけてみた。
特に疑問に思っていない様子から、オルフェノクの寿命問題は解決できるものだとヒントを得た。一番の収穫だ。
オーキド博士に感謝をする。かの聡明な老人と会話をしていなければ、いつもの処分すべき木場勇治と誤解するところだったからだ。
月明かりで薄く伸びるローズオルフェノクの影が、村上の形に変わって笑顔を見せる。
あまりの機嫌の良さに、村上はオーキド博士を生かし、五十七人を都合がいいとした理由を彼に告げた。
「それにいまの状況はいい機会だと思いませんか?」
「なに?」
「ギンガ団と名乗った男がこう言った。『数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たち』と。
つまりオルフェノクにならずとも、我々に匹敵する力を持つものがいる。
あるいは先ほど話していたオーキド博士のように、オルフェノクに有益な専門知識を持つものがいる。
彼らがただ無駄に死ぬのは忍びない。そういう者たちこそ、我々オルフェノクの愛を受けるべきだ!
君もそう思うでしょう?」
「俺はあなたと違う。誰もかれも裏切る。それに、ほとんどはオルフェノクになれないさ」
「それなら彼らはそこまでの存在だったに過ぎません」
村上が断言すると、ホースオルフェノクは殺気を収めていた。
だが、敵意は消していない。変身を解かないのが何よりの証拠だ。
「そのベルトを返せ。もともと俺のものだ」
「いいでしょう。ですが、一つ質問させてください。
あなたは長田さんと海堂さんが裏切られた、と言いましたが……彼らはここにいます。
私の推測では君の過去か、私の世界からの彼らですが、どう対処をするのですか?」
当然、これは確認しておく。木場がどの程度覚悟しているかはかるためでもある。
ここで迷うようなら、オーガギアは託せない。
だが、意外にも木場は怒りの宿った目を鋭くした。
「あなたの言っていることはとっくに覚悟している。
名簿に海堂と結花の名前があった。体のあるあなたの説明はそれでつくし、名簿の謎も解ける。
けど、俺は信じない。なぜなら…………」
木場は苦痛を思い出したかのように歯を食いしばる。
「俺と同じ夢をみたあの二人は、俺の仲間であるあの二人は、人間に裏切られてお前に殺された海堂と結花だけだ!
俺は絶対に許さない。俺たちを裏切った人間を、殺したお前を!
たしかに過去の海堂は、優しい結花は自分たちを殺したことさえ許すかもしれない。
だったら、あのとき殺された二人の仇は誰がとるんだ? 誰があの二人が死んだ罪を裁いてくれるんだ!?
誰も動かないなら俺が裁く。それが間違ったものだとしても、なくした夢の代償を払わせてやる!」
俺は絶対に許さない。俺たちを裏切った人間を、殺したお前を!
たしかに過去の海堂は、優しい結花は自分たちを殺したことさえ許すかもしれない。
だったら、あのとき殺された二人の仇は誰がとるんだ? 誰があの二人が死んだ罪を裁いてくれるんだ!?
誰も動かないなら俺が裁く。それが間違ったものだとしても、なくした夢の代償を払わせてやる!」
村上は木場の慟哭に内心拍手喝采を送った。
オルフェノクがいずれたどり着く結論とはいえ、ここまで進化にふさわしい心根を手に入れるとは。
姿形は決意の現れか。目をかけていたかいがあった。
惜しみなくオーガギアが収められているジュラルミンケースを差し出した。
「認めましょう。君はこのベルトにふさわしい持ち主だ。そして、四つ葉の一人にも!」
「どの道、帝王のベルトはあなたが俺に渡す。それに忘れるな。すべての人間を殺したら、次はあなただ」
木場の憎しみに濁った瞳を向けられながらも、村上は笑っていた。
当然だ。
オルフェノクがいずれたどり着く結論とはいえ、ここまで進化にふさわしい心根を手に入れるとは。
姿形は決意の現れか。目をかけていたかいがあった。
惜しみなくオーガギアが収められているジュラルミンケースを差し出した。
「認めましょう。君はこのベルトにふさわしい持ち主だ。そして、四つ葉の一人にも!」
「どの道、帝王のベルトはあなたが俺に渡す。それに忘れるな。すべての人間を殺したら、次はあなただ」
木場の憎しみに濁った瞳を向けられながらも、村上は笑っていた。
当然だ。
「よろしいでしょう。私は理想のためならどうなろうと構わない。
君が理想の世界【オルフェノクの繁栄】を約束するというのなら、私の命をいつでも差し出しましょう。
すべては王のため、オルフェノクのため!」
君が理想の世界【オルフェノクの繁栄】を約束するというのなら、私の命をいつでも差し出しましょう。
すべては王のため、オルフェノクのため!」
目的のためなら、自分の命など安いものだ。
別の未来で王に命を差し出したように、笑顔のまま木場の望みを受け入れた。
木場は何も言わずオーガギアを受け取り、踵を返した。
その背中はかつて見た時より大きく映り、四つ葉の一葉にふさわしいものだ。
これで再び幸福を呼ぶ暗黒の四つ葉が揃った。
別の未来で王に命を差し出したように、笑顔のまま木場の望みを受け入れた。
木場は何も言わずオーガギアを受け取り、踵を返した。
その背中はかつて見た時より大きく映り、四つ葉の一葉にふさわしいものだ。
これで再び幸福を呼ぶ暗黒の四つ葉が揃った。
四つ葉のリーダーたる北崎。
参謀にふさわしく、常に中心を立ちまわる影山冴子。
迷いがあるものの、こちら側に付くしか選択肢のない乾巧。
参謀にふさわしく、常に中心を立ちまわる影山冴子。
迷いがあるものの、こちら側に付くしか選択肢のない乾巧。
そして、死んだ琢磨の後釜にふさわしい今の木場勇治。
乾巧は背中を後押しする必要があるし、影山はこの場にいない。
とはいえ、村上の手に幸運はある。
ほくそ笑みながらオーキド博士を迎えに行った。
とはいえ、村上の手に幸運はある。
ほくそ笑みながらオーキド博士を迎えに行った。
【D-2/オフィス街/一日目 深夜】
【木場勇治@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:軽傷、若干の疲労、人間態
[装備]:オーガドライバー一式@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:オルフェノクの保護、人間の抹殺、ゲームからの脱出
1:すべての人間を殺したあと、村上を殺す。
2:乾巧と決着をつけたい。
3:あのファイズの正体は……?
4:たとえ別世界の海堂や長田であっても、自分を止めるなら容赦はしない。
[備考]
※コロシアムでの乾巧との決戦の途中からの参戦です
[状態]:軽傷、若干の疲労、人間態
[装備]:オーガドライバー一式@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:オルフェノクの保護、人間の抹殺、ゲームからの脱出
1:すべての人間を殺したあと、村上を殺す。
2:乾巧と決着をつけたい。
3:あのファイズの正体は……?
4:たとえ別世界の海堂や長田であっても、自分を止めるなら容赦はしない。
[備考]
※コロシアムでの乾巧との決戦の途中からの参戦です
【村上峡児@仮面ライダー555】
[状態]:若干の疲労、人間態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本:オルフェノクという種の繁栄。
1:まずはオルフェノクにする人間を選別する。
2:ある程度選別を終えたら、使徒再生を行い、オルフェノクになる機会を与える。
3:乾巧の後押し。
4:出来れば元の世界にポケモンをいくらか持ち込み、研究させたい。
[備考]
※参戦時期は巧がラッキークローバーに入った直後。
[状態]:若干の疲労、人間態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本:オルフェノクという種の繁栄。
1:まずはオルフェノクにする人間を選別する。
2:ある程度選別を終えたら、使徒再生を行い、オルフェノクになる機会を与える。
3:乾巧の後押し。
4:出来れば元の世界にポケモンをいくらか持ち込み、研究させたい。
[備考]
※参戦時期は巧がラッキークローバーに入った直後。
【オーキド博士@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:ポケモンの保護、ゲームからの脱出
1:村上と合流する。
2:オルフェノクに興味。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:ポケモンの保護、ゲームからの脱出
1:村上と合流する。
2:オルフェノクに興味。
| 016:事故防衛 | 投下順に読む | 018:vs黒い剣士~魔法少女と正義の味方(?) |
| 時系列順に読む | ||
| 初登場 | オーキド博士 | 048:携帯獣の愛護と適切な管理 |
| 初登場 | 村上峡児 | |
| 008:草加雅人なら大丈夫♪ | 木場勇治 | 050:ロスト・ワールド |