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そんなの絶対ありえない

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そんなの絶対ありえない ◆zYiky9KVqk


「ギンガ団とは一体…」


 深夜の暗闇の中、緑髪で拘束衣の少女は呟く。
 もし本来であればそのような時間帯に歩いているのは危険なのだが彼女に限ってはそのような心配は不要だろう。
 外見こそ20にも届きそうも無い少女だが、その実年齢は人間の寿命を遥かに超えた存在である。
 ただの暴漢程度なら返り討ちにあうことだろう。


「完全なる消滅…、この私でも死ぬことができるとでもいうのか?」


 体に刻まれた呪いの刻印に触れながら、少女、C.C.はかつて己が最も望んだ事象に近付くことができるであろう可能性を考える。
 この不死の呪いすらも超えるほどの刻印。かつての彼女であればそれは願っても無いことだっただろう。


 しかし、


「ああ、まだ死ぬわけにはいかないな」


 彼女の契約者、ルルーシュに己の本当の望みを諭されたから。
 シャルルとマリアンヌの二人を拒絶したときからその気持ちも変わっていたのだ。


「だからといってどう動こうかとまでは思いつかないのだがな。
 とりあえず他の参加者を探してみるか…」
「にゃ~、ちょっとそこのおみゃ~…」
「ん?」


 ふと声を掛けられ、振り返る。
 しかし誰もいない。

「にゃ~! こっちだにゃー!!」

 声が聞こえる位置は低い。
 顔を下にやる。そこにいたのは、


「猫?」
「にゃーはニャースだにゃー!!」




「なるほど、お前はポケモンという生き物だというのか」
「そうだにゃ。ポケモンを知らないやつなんて初めてだにゃ」


 その後はお互いに敵意がなかったのが幸いだったのか、スムーズに情報交換に入ることができた。
 しかしそれはあまりに異なる世界観のためか、情報がなかなか噛み合わなかった。


「だがそんな生き物聞いたこともないぞ」
「むむむ、おかしいにゃ…。にゃ! そういえばあの最初のところで灰になってた奴、にゃんだったかわかるかにゃ?」
「いや、知らんな。確かオルフェノクと言っていたが…」
「…もしかしたら、あの演説オヤジ凄い力を手に入れてしまったのかにゃ…?」


 突如ニャースの呟いた主催者の名前にC.C.は食い付く。


「おいニャース、あの男を知っているのか?」
「にゃ。やつはギンガ団のボスでディアルガとパルキアの力を使って世界を作り変えようとした男なのにゃ。
 我らロケット団の力で壊滅させたはずにゃのにゃら」
「世界を…、作り変える…?」


 そしてC.C.は聞いた。
 時間と空間を操るポケモンの存在を。
 アカギの起こした静かな世界を創造する計画を。

「まるでシャルルの望む世界だな。………いや、まさかな…」
「もしかしたらディアルガとパルキアの力を手に入れてしまったのかもしれないにゃ」
「それで私とお前のような別世界の者が集められたと?」
「可能性としてはありにゃ。
 ところでおみゃーの知り合いはここに連れてこられてるのかにゃ?」


 そう言われてC.C.は名簿の存在を思い出す。


「ああ、今確かめるところだ」
「にゃーの知り合いというか知っているやつは結構いたにゃ」


 ニャースの知り合いは彼(?)の宿敵ともいえる存在(らしい)サトシ、ヒカリ、タケシ。通称ジャリボーイとジャリガール。
 シンオウ地方のチャンピオンを勤める凄腕のポケモントレーナー、シロナ。
 ポケモン界の有名な研究者、オーキド博士。
 そして、彼の所属するロケット団のボスであるサカキ。
 ニャースは世界制服を目論む悪の秘密結社に所属するポケモンらしい。
 …建前はともかくC.C.のいたギアス嚮団や黒の騎士団もあまり人のことを言えたものではなかったのであえてそこに深くは触れなかった。
 よほど慕っているのかサカキの説明のときだけ妙に饒舌に話していた。


「この通り、サカキ様はすばらしいお方なのにゃ。あのお方の前ではにゃ「確認が終わった」おお、そうかにゃ」


 さすがにうっとおしくなってきたC.Cはニャースの言葉に被せるように話を切り出した。


「知り合いはいたのかにゃ?」
「ああ、知り合いはいた。だがこれは…」
「にゃ?」




 C.C.の情報交換中、ルルーシュ、スザク、篠崎咲世子のことはすんなりと話を進められた。
 そして、彼女にとってかなり説明しづらい参加者の話に入った。

「ナナリー・ランペルージ、マオ、ユーフェミア・リ・ブリタニア、ロロ・ランペルージ。
 こいつらは死んだはずの人間だ。
 いや、ナナリーに限っては死体が見つかってなかったから実は生きていたということもあるかもしれん。
 だが他の奴らは死んだことが確認された奴ばかりだ。この場にいるのはおかしい」
「にゃにゃあ…。おみゃーの知り合い、そんなに死んでるやつが多いのかにゃ?」
「私が生きてきた道自体屍だらけさ」
「でもディアルガの力を使えばそれもできるんじゃないかにゃ?」
「過去から連れてきたとでもいうことか?
 だがそれだけでは説明できない名前もある。
 このゼロという名前だ。私とルルーシュがここに名前がある以上、こいつの存在は本来ならおかしい。
 だがゼロというコードネーム自体は珍しいものでもないだろう。
 全くの別人である可能性もある。いや、そうであって欲しい。
 だがこの名前の存在はあまりにも不可解だ」
「にゃ?」


C.C.が示した名前。それは、


「ロロ・ヴィ・ブリタニア。このような皇族が存在した覚えはない。
 それもルルーシュと同じ姓、しかも名はロロなどとは」
「隠し子でもいたんじゃないのかにゃ?」
「私はこいつらの親のことはよく知っている。あいつらに隠し子などあり得ない。いたとしても私が気付かないわけがない。
 どうやらあいつを見つけるまでの間にやっておかないといけないことができたようだ」


 ロロ・ヴィ・ブリタニアだけではない。ユ-フェミア、ロロ・ランペルージ、そしてマオ。もしかしたらナナリー、そしてゼロも。
 彼らについては調べておく必要がありそうだ。

「で、お前はどうする?」
「にゃーはサカキ様を探すにゃ。
 邪魔じゃにゃければ一緒に行ってもいいかにゃ?」
「構わんぞ。こっちは武器が無くて困っていたところだ
 そういえばお前は戦えるのか?」
「にゃーはこう見えても強いのにゃ。この爪だけでたくさんのポケモンを地に伏せてきたのにゃ~」


 あまり頼れそうにもなかったが、今の彼女にはそんな力でもあってくれたほうがありがたかった。
 C.C.に支給されていたのはグリーフシードというよく分からない石が二つだけ。
 説明書を読んだところによればこれは魔女の卵らしく、魔法少女なるものが魔力回復に使う道具だとか。
 無論二人、もとい一人と一匹には使えないものだ。

(そういえばあのアカギという男、魔女の口付けとか言っていたな。
 しかし魔女の卵か…、この私にこんなものを支給するとは)

 魔女の口付け、魔女、魔法少女。
 暇があれば調べておくか。


「ところでお前、ピザは持っていないか?」
「ピザ?にゃーのカバンには入ってなかったにゃ」
「そうか」




「ところで、お前の組織のボス、サカキと言ったか? ずいぶん心酔しているようだが」
「にゃあ、サカキ様はすばらしいお方にゃ。
 我らロケット団になくてはならないお方なのにゃ」
「……一応こっちとしても覚悟が必要だから聞いておきたい。
 お前はもし……そのサカキという男が死んだときはどうするつもりだ?」
「にゃ? にゃははははは!
 大丈夫にゃ。大丈夫にゃ」
「あのお方は我らロケット団を率いて世界を征服されるお方にゃ。
 そんなお方がこんなところで死ぬなんて、そんなの絶対ありえないにゃ」





【E-4/市街地/深夜】
【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、グリーフシード×2@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・状況]
基本:とりあえず生き残る
1:知り合いとの合流、ルルーシュ優先
2:ナナリーの保護、ゼロ、二人のロロ、マオ、ユーフェミアについて調べる
3:魔法少女とは…?

[備考]
※参戦時期は21話の皇帝との決戦以降です
※ニャースの知り合い、ポケモン世界の世界観を大まかに把握しました
※ディアルガ、パルキアというポケモンの存在を把握しました
※グリーフシード×2は支給品二つ扱いです

【ニャース@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済)
[思考・状況]
基本:サカキ様と共にこの会場を脱出
1:サカキ様を探し、指示をいただく
2:しばらくはC.C.と行動する
3:ジャリボーイ、ジャリガールとはできれば会いたくない

[備考]
※参戦時期はギンガ団との決着以降のどこかです
※ディアルガ、パルキアへの考察はあくまで仮説レベルです
※C.C.の知り合い、アニメ版コードギアスの世界観を大まかに把握しました


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初登場 C.C. 031:『魔女の口付け』
初登場 ニャース


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