歓声に包まれていた。しかし、チームメイトの声は鮮明に聞こえていた。
甲子園。恋恋高校は創立三年目にして決勝の舞台に立っていた。
「みんな! あと二人、気合入れていくでやんすっ!!」
矢部君の声がチームの皆に渇を入れる。
場面は九回裏、2-1ワンアウト満塁。一点差でこちらが優勢だ。
・・・・・・思えば、俺達がここまで来るなんて本当に奇跡だな・・・。
ボンヤリ。ショートを守る俺は思う。そして、ここまで来れたのも、マウンドを舞うあおいちゃんのおかげだとも思う。
あおいちゃんがゆっくりと身体を沈み込ませる。
疲れでやや乱れたフォーム。しかし弓のようにしなる腕から繰り出されたのはあおいちゃんの伝家の宝刀―――マリンボール。
ストライクゾーン。インコースからさらに抉るような変化でボールゾーンへと食い込む。
相手のバットは空を切った。
「ストラック! バッターアウト!!」
小さくガッツポーズをするあおいちゃんをチームの皆が励ます。チームの殆どがこれが最後の甲子園だ。力を振り絞り声を上げ続ける。
「あと一人だよ! 頑張っていこう!!」
満塁だというのにあおいちゃんの気合のノリが最高潮に達した。キャッチャーからボールを受け取り丁寧に握りなおす。
身体を沈み込ませる。
初級――外角一杯スローボール。見逃しのストライク。
流れるようなリズムでモーション。腕をしならせて投げた球はカーブだ。
キィィィンッ!!
ジャストミート。ボールは高々とレフトへ上がる。
「ファール! ファール!!」
安堵の息が全員から漏れた。これでツーストライクノーボール。
「ボール!」
目を慣らさないためにインハイのボールを挟む。
次が、勝負。
あおいちゃんがふとこちらを見つめていた。その目は少し、不安の色を滲ませている。
俺は頷いた。大丈夫だよ、と思いを込める。
輝く笑顔を浮かべ、あおいちゃんは目線をバッターへ。そして、身体を沈み込ませる。
ラストボール。あおいちゃんの最高の球―――マリンボール。
キンッ!
相手のバッターも狙っていた。鋭く低い打球は俺の元―――ショート正面。
・・・・・・これで、優勝だ・・・!
歓喜して、腰を落とす。
だが、
「ぁ―――」
その声は誰のものだっただろう。
ボールは―――俺の股を抜けて左中間に転がっていった。
トンネル。俺の、油断が招いたものだった。
周りから一際大きい歓声が上がった。
俺の目の前が真っ白に塗りつぶされた。何も、聞こえない。独りの空間。
だが、しかし、ピッチャーマウンドに呆然と立ち尽くすあおいちゃんの涙一筋だけが目に、焼きついた。
罪悪感が俺を襲った。今すぐ死にたいと思えるほどだった。
俺は膝から崩れ落ちた。
これが、俺の最後の夏の思い出だった。
甲子園。恋恋高校は創立三年目にして決勝の舞台に立っていた。
「みんな! あと二人、気合入れていくでやんすっ!!」
矢部君の声がチームの皆に渇を入れる。
場面は九回裏、2-1ワンアウト満塁。一点差でこちらが優勢だ。
・・・・・・思えば、俺達がここまで来るなんて本当に奇跡だな・・・。
ボンヤリ。ショートを守る俺は思う。そして、ここまで来れたのも、マウンドを舞うあおいちゃんのおかげだとも思う。
あおいちゃんがゆっくりと身体を沈み込ませる。
疲れでやや乱れたフォーム。しかし弓のようにしなる腕から繰り出されたのはあおいちゃんの伝家の宝刀―――マリンボール。
ストライクゾーン。インコースからさらに抉るような変化でボールゾーンへと食い込む。
相手のバットは空を切った。
「ストラック! バッターアウト!!」
小さくガッツポーズをするあおいちゃんをチームの皆が励ます。チームの殆どがこれが最後の甲子園だ。力を振り絞り声を上げ続ける。
「あと一人だよ! 頑張っていこう!!」
満塁だというのにあおいちゃんの気合のノリが最高潮に達した。キャッチャーからボールを受け取り丁寧に握りなおす。
身体を沈み込ませる。
初級――外角一杯スローボール。見逃しのストライク。
流れるようなリズムでモーション。腕をしならせて投げた球はカーブだ。
キィィィンッ!!
ジャストミート。ボールは高々とレフトへ上がる。
「ファール! ファール!!」
安堵の息が全員から漏れた。これでツーストライクノーボール。
「ボール!」
目を慣らさないためにインハイのボールを挟む。
次が、勝負。
あおいちゃんがふとこちらを見つめていた。その目は少し、不安の色を滲ませている。
俺は頷いた。大丈夫だよ、と思いを込める。
輝く笑顔を浮かべ、あおいちゃんは目線をバッターへ。そして、身体を沈み込ませる。
ラストボール。あおいちゃんの最高の球―――マリンボール。
キンッ!
相手のバッターも狙っていた。鋭く低い打球は俺の元―――ショート正面。
・・・・・・これで、優勝だ・・・!
歓喜して、腰を落とす。
だが、
「ぁ―――」
その声は誰のものだっただろう。
ボールは―――俺の股を抜けて左中間に転がっていった。
トンネル。俺の、油断が招いたものだった。
周りから一際大きい歓声が上がった。
俺の目の前が真っ白に塗りつぶされた。何も、聞こえない。独りの空間。
だが、しかし、ピッチャーマウンドに呆然と立ち尽くすあおいちゃんの涙一筋だけが目に、焼きついた。
罪悪感が俺を襲った。今すぐ死にたいと思えるほどだった。
俺は膝から崩れ落ちた。
これが、俺の最後の夏の思い出だった。
試合後、記者達があおいちゃんに向かっていった。
『惜しかったね、エラーさえなければ―――』
俺は小走りに逃げた。もう、誰とも会いたくないし、喋りたくなかった。
チームメイトは皆俺を無視した。かける言葉が無い。そのことに今だけ安堵感を覚えた。
甲子園の外に出て、尚走り続ける。
いっそこのまま自殺しようとさえ考えた。
だが、出来なかった。勇気が無かった。どこまでも脆弱な俺を呪い続けた。
『惜しかったね、エラーさえなければ―――』
俺は小走りに逃げた。もう、誰とも会いたくないし、喋りたくなかった。
チームメイトは皆俺を無視した。かける言葉が無い。そのことに今だけ安堵感を覚えた。
甲子園の外に出て、尚走り続ける。
いっそこのまま自殺しようとさえ考えた。
だが、出来なかった。勇気が無かった。どこまでも脆弱な俺を呪い続けた。
俺は人気の無い海に来ていた。バスで二時間。ここに居座って二時間。もう、月明かりのある夜になっている。
塩の匂いはさらに気分を陰鬱とさせる。だが、あの甲子園の土の匂い程ではない。
ただ漠然と波の移り変わりを見る。何も考えない。
「こんなところにいたんだ」
ビクッと身体が震えた。あおいちゃんの声。最も聞きたくない声。
ゆっくりと振り返る。
月明かりに照らされたのは純白のワンピース。それはゆっくりと潮風に舞う。
俺の目の前には、選手のあおいちゃんではなく、一人の女性としてのあおいちゃんがいた。
「いい所だね、潮風が気持ち良いよ・・・」
砂浜に膝を曲げて俺の横に座り、幻想的な表情で海を見つめるあおいちゃんに心臓の鼓動が早鐘を打つ。
何だこれはと思う前に、しかし、罪悪感がきた。
砂浜にはただ沈黙が募っていき、波の音だけが同じリズムを耳に通していく。
その止まった時間は俺にとっては拷問に近い時間だった。――責められている。あおいちゃんがそんなことはしない、慰めに来てくれたのだと分かっているのに胸を締め上げる。
酸素が少ない。息が整わない。彼女が横に居るだけで俺は肺をじわじわと握りつぶされるような感覚を覚える。
「どう、したの?」
そこから抜け出そうと、掠れた声で俺はあおいちゃんに問いかけた。どうしたの――俺に会いに来たと分かっているのに。
「・・・海を見に、ね」
「・・・・・・・・・・そう、なんだ。でも、もう、帰ったら、どうかな? ・・・・・・さすがに、夜は冷えるよ」
重い口を動かして、拒否の声を絞り出した。今は、独りがよかった。誰の慰めも欲しくなかった。
あれだけ練習して、甲子園に行ったんだ。部員集めから初めて、正直あおいちゃんのワンマンチームで、女の子で、でも誰よりも頑張ってて。
ホントに奇跡が起きて・・・皆も喜んでて・・・決勝で・・・後一歩で・・・それで・・・。
「―――」
ダメだ。思い出すな。イヤだ。イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ。
記憶の歯車が合致する。光景と音と――涙。
「ぁ―――」
涙が出る。自然と身体が震える。唇を噛み締める。泣くわけにはいかない。
あおいちゃんが隣にいるんだ。
だが意志とは無関係に涙が溢れて、嗚咽の声が漏れてくる。波の音で消されてくれることを祈るが、
「あ・・・・」
と声を漏らした。だがしかし声は安堵に近く、それはあおいちゃんに抱きしめられているからで―――、
「大丈夫・・・大丈夫だから」
暖かい感触と鼻をくすぐる香り。俺はそれに溺れそうになる。甘えそうになる。でも、引き離そうとも思えなかった。
「みんな、心配してるよ? だから、帰ろう? キミが気負うこと無いんだ。エラーは誰にでもあることだし――ボクはここまで来れたことで満足して――」
「ッ―――嘘だ!!」
塩の匂いはさらに気分を陰鬱とさせる。だが、あの甲子園の土の匂い程ではない。
ただ漠然と波の移り変わりを見る。何も考えない。
「こんなところにいたんだ」
ビクッと身体が震えた。あおいちゃんの声。最も聞きたくない声。
ゆっくりと振り返る。
月明かりに照らされたのは純白のワンピース。それはゆっくりと潮風に舞う。
俺の目の前には、選手のあおいちゃんではなく、一人の女性としてのあおいちゃんがいた。
「いい所だね、潮風が気持ち良いよ・・・」
砂浜に膝を曲げて俺の横に座り、幻想的な表情で海を見つめるあおいちゃんに心臓の鼓動が早鐘を打つ。
何だこれはと思う前に、しかし、罪悪感がきた。
砂浜にはただ沈黙が募っていき、波の音だけが同じリズムを耳に通していく。
その止まった時間は俺にとっては拷問に近い時間だった。――責められている。あおいちゃんがそんなことはしない、慰めに来てくれたのだと分かっているのに胸を締め上げる。
酸素が少ない。息が整わない。彼女が横に居るだけで俺は肺をじわじわと握りつぶされるような感覚を覚える。
「どう、したの?」
そこから抜け出そうと、掠れた声で俺はあおいちゃんに問いかけた。どうしたの――俺に会いに来たと分かっているのに。
「・・・海を見に、ね」
「・・・・・・・・・・そう、なんだ。でも、もう、帰ったら、どうかな? ・・・・・・さすがに、夜は冷えるよ」
重い口を動かして、拒否の声を絞り出した。今は、独りがよかった。誰の慰めも欲しくなかった。
あれだけ練習して、甲子園に行ったんだ。部員集めから初めて、正直あおいちゃんのワンマンチームで、女の子で、でも誰よりも頑張ってて。
ホントに奇跡が起きて・・・皆も喜んでて・・・決勝で・・・後一歩で・・・それで・・・。
「―――」
ダメだ。思い出すな。イヤだ。イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ。
記憶の歯車が合致する。光景と音と――涙。
「ぁ―――」
涙が出る。自然と身体が震える。唇を噛み締める。泣くわけにはいかない。
あおいちゃんが隣にいるんだ。
だが意志とは無関係に涙が溢れて、嗚咽の声が漏れてくる。波の音で消されてくれることを祈るが、
「あ・・・・」
と声を漏らした。だがしかし声は安堵に近く、それはあおいちゃんに抱きしめられているからで―――、
「大丈夫・・・大丈夫だから」
暖かい感触と鼻をくすぐる香り。俺はそれに溺れそうになる。甘えそうになる。でも、引き離そうとも思えなかった。
「みんな、心配してるよ? だから、帰ろう? キミが気負うこと無いんだ。エラーは誰にでもあることだし――ボクはここまで来れたことで満足して――」
「ッ―――嘘だ!!」
「きゃっ!?」
あおいちゃんを突き飛ばす。理解不能の感情が渦巻いて、それでいて怒りに近いの色を帯び始める。
倒れるあおいちゃんに覆いかぶさり、手首を掴む。
「痛ッ――!」
「違うだろ!! それはあおいちゃんの本心じゃ無いだろ!? あおいちゃんも、みんなもどこかで俺を恨んで、お前なんかいなきゃ良かったって思ってるんだ!! 最後の最後でエラーした俺を・・・みんなの優勝をぶち壊した俺を!!」
そうだ! 俺さえ居なけりゃあおいちゃんは優勝できたんだよ!! あおいちゃんは最高のピッチャーなんだよ!!
衝動が走り、強く手首を握る。爪を立てる。
「どっか行ってくれよ!! 行けよ!!」
「――イヤだよ!」
「っ!!」
衝動が膨れ上がる。あおいちゃんの白いワンピースを引きちぎり、ブラを力づくで外し、身体を露にさせた。
膨らみと桃色の突起が上下に動く。だが滑らかな肌や艶かしい女の身体よりも俺はあおいちゃんの瞳に目を奪われていた。
真摯な眼だ。そして、怯えの無い目。
「・・・・・・」
「――どうして抵抗しないんだよ!? ・・・何をしようとしているかは分かっているだろ!?」
「なら、すればいいよ・・。それで、キミが落ち着くならボクを・・・」
「―――ッ・・・・・・・・・・」
・・・何をやってるんだよ・・・俺は・・・。逆切れして、あおいちゃんにこんなことまでして・・・。
全身の力が抜ける。
情けない・・・。俺は・・・弱い。
視線を身体から外し俯かせ、自責と後悔の念に浸っていると、
「ん・・・」
頬に手を感じると共に〝何か〟が俺の唇を塞いだ。それは柔らかいもので、あおいちゃんの顔がすぐ目の前にあって―――、
「―――!?」
キス、している。あおいちゃんと俺がキスしている。
唇はしばらく重ね合った後、そっと唾液の糸を引いてはなれた。
そして続けてキス。
「・・・・はぁ・・・あ、あおいちゃん・・・?」
「お、落ち着いた?」
頬を赤らめ、滑舌悪く言うあおいちゃんに、既にもう落ち着いていた、とは言えずゆっくりと首を立てに振った。
「・・・そう。じゃあ、――歯を食いしばってね」
「え?」
パチィッ!
「ぐはっ!?」
にっこりと微笑んだあおいちゃんの手が俺の頬を叩いた。手首を利かした張り手は想像以上に痛い。
そしてそのせいか、手首を離してしまい、俺は完全にあおいちゃんの上に乗る形となった。
すぐ近くには、あおいちゃんの顔。心臓がまた早鐘を打つ。
「ねぇ、ボクさ・・・キミが居たからここまで来れたと思ってるんだ」
「え?」
優しい口調。ゆったりとしたある種の憂いの表情を浮かべてあおいちゃんは言葉を続ける。
「確かにキミは肩も足も守備も打撃も言うほど優れていないし、ましてやエラー率ゼロっていうわけでもない」
「う・・・」
「でもさ、キミには才能がある。皆を纏めて底上げする才能が。キミが打つだけで全員の士気が上がるし、ここぞ、という場面にはキミがどこかで絶対絡んでる。キミにはそういう天性の才能があるんだよ」
「・・・・・」
「さっきの一発は、その才能を知っていないキミへの目覚まし。大丈夫だよ。本当に、キミはチームの皆から信頼されて、愛されてるよ」
「ぁ―――」
頭をそっと抱え込まれる。そして、心に巣食っていた何かが溶け落ちてゆく。
「ボクだってサヨナラ打たれたこともあるし、エラーで負けたこともあるよ。でも、だからこそ、チームの皆と触れ合って、思いっきり泣いた方が良いんだ」
「・・・・あ・・・・・あああぁあぁぁあぁーーー!!!」
涙が溢れる。我慢することなく、そして止まることも無い。ただ、彼女の温もりを糧にして泣き続ける。
俺は・・・何を怖がっていたんだろう。あれだけ苦楽を共にした仲間にどうして怯えていたんだろう。
俺は感情をぶちまけるような声を張り上げて泣き続けた。
あおいちゃんを突き飛ばす。理解不能の感情が渦巻いて、それでいて怒りに近いの色を帯び始める。
倒れるあおいちゃんに覆いかぶさり、手首を掴む。
「痛ッ――!」
「違うだろ!! それはあおいちゃんの本心じゃ無いだろ!? あおいちゃんも、みんなもどこかで俺を恨んで、お前なんかいなきゃ良かったって思ってるんだ!! 最後の最後でエラーした俺を・・・みんなの優勝をぶち壊した俺を!!」
そうだ! 俺さえ居なけりゃあおいちゃんは優勝できたんだよ!! あおいちゃんは最高のピッチャーなんだよ!!
衝動が走り、強く手首を握る。爪を立てる。
「どっか行ってくれよ!! 行けよ!!」
「――イヤだよ!」
「っ!!」
衝動が膨れ上がる。あおいちゃんの白いワンピースを引きちぎり、ブラを力づくで外し、身体を露にさせた。
膨らみと桃色の突起が上下に動く。だが滑らかな肌や艶かしい女の身体よりも俺はあおいちゃんの瞳に目を奪われていた。
真摯な眼だ。そして、怯えの無い目。
「・・・・・・」
「――どうして抵抗しないんだよ!? ・・・何をしようとしているかは分かっているだろ!?」
「なら、すればいいよ・・。それで、キミが落ち着くならボクを・・・」
「―――ッ・・・・・・・・・・」
・・・何をやってるんだよ・・・俺は・・・。逆切れして、あおいちゃんにこんなことまでして・・・。
全身の力が抜ける。
情けない・・・。俺は・・・弱い。
視線を身体から外し俯かせ、自責と後悔の念に浸っていると、
「ん・・・」
頬に手を感じると共に〝何か〟が俺の唇を塞いだ。それは柔らかいもので、あおいちゃんの顔がすぐ目の前にあって―――、
「―――!?」
キス、している。あおいちゃんと俺がキスしている。
唇はしばらく重ね合った後、そっと唾液の糸を引いてはなれた。
そして続けてキス。
「・・・・はぁ・・・あ、あおいちゃん・・・?」
「お、落ち着いた?」
頬を赤らめ、滑舌悪く言うあおいちゃんに、既にもう落ち着いていた、とは言えずゆっくりと首を立てに振った。
「・・・そう。じゃあ、――歯を食いしばってね」
「え?」
パチィッ!
「ぐはっ!?」
にっこりと微笑んだあおいちゃんの手が俺の頬を叩いた。手首を利かした張り手は想像以上に痛い。
そしてそのせいか、手首を離してしまい、俺は完全にあおいちゃんの上に乗る形となった。
すぐ近くには、あおいちゃんの顔。心臓がまた早鐘を打つ。
「ねぇ、ボクさ・・・キミが居たからここまで来れたと思ってるんだ」
「え?」
優しい口調。ゆったりとしたある種の憂いの表情を浮かべてあおいちゃんは言葉を続ける。
「確かにキミは肩も足も守備も打撃も言うほど優れていないし、ましてやエラー率ゼロっていうわけでもない」
「う・・・」
「でもさ、キミには才能がある。皆を纏めて底上げする才能が。キミが打つだけで全員の士気が上がるし、ここぞ、という場面にはキミがどこかで絶対絡んでる。キミにはそういう天性の才能があるんだよ」
「・・・・・」
「さっきの一発は、その才能を知っていないキミへの目覚まし。大丈夫だよ。本当に、キミはチームの皆から信頼されて、愛されてるよ」
「ぁ―――」
頭をそっと抱え込まれる。そして、心に巣食っていた何かが溶け落ちてゆく。
「ボクだってサヨナラ打たれたこともあるし、エラーで負けたこともあるよ。でも、だからこそ、チームの皆と触れ合って、思いっきり泣いた方が良いんだ」
「・・・・あ・・・・・あああぁあぁぁあぁーーー!!!」
涙が溢れる。我慢することなく、そして止まることも無い。ただ、彼女の温もりを糧にして泣き続ける。
俺は・・・何を怖がっていたんだろう。あれだけ苦楽を共にした仲間にどうして怯えていたんだろう。
俺は感情をぶちまけるような声を張り上げて泣き続けた。
「みっともないとこ、見せちゃったね・・・」
ポリポリと頬を書きつつ、俺は俯いて呟いた。
「ん~・・・ボクとしてはもうちょっと普段甘えないキミの姿を見ていたかったかな?」
「う・・・」
クスッと笑うあおいちゃんを見ると、悲しみの気持ちが吹き飛んでいくのを感じる。
「可愛い・・・・」
自然と、無意識に口に出した。出してから、俺ははっとして紅潮する。
「え、え、ええ・・・!?」
あおいちゃんの顔もボンッと紅潮する。場が、重い沈黙に包まれる。
しかし、不思議と安堵感を覚えた。そして、はっきりと確信した。
俺は―――あおいちゃんが、好きだ。
思えばここまで落ち込んだのはあおいちゃん――好きな人に涙を流させてしまったせいなのだろうか。
俺の上着を着たあおいちゃんは勘違いかもしれないが潤んだ目でこちらを見つめている。
「―――」
先程のキスの感触を思い出す。胸の鼓動が暴れて、先程とはまた違う息苦しさが襲ってきた。
「・・・・・・」
意を決してあおいちゃんを見つめる。少し俯いたあおいちゃんの両肩を掴んだ。
「あ、あおいちゃんっ!」
「う、うんっ」
妙な語尾上がりの言葉を気にする余裕もなく、俺は愛するヒトに言葉を放った。
「俺は―――」
波の飛沫が舞った。彼女に向けた声は、彼女にしか届きはしない―――。
ポリポリと頬を書きつつ、俺は俯いて呟いた。
「ん~・・・ボクとしてはもうちょっと普段甘えないキミの姿を見ていたかったかな?」
「う・・・」
クスッと笑うあおいちゃんを見ると、悲しみの気持ちが吹き飛んでいくのを感じる。
「可愛い・・・・」
自然と、無意識に口に出した。出してから、俺ははっとして紅潮する。
「え、え、ええ・・・!?」
あおいちゃんの顔もボンッと紅潮する。場が、重い沈黙に包まれる。
しかし、不思議と安堵感を覚えた。そして、はっきりと確信した。
俺は―――あおいちゃんが、好きだ。
思えばここまで落ち込んだのはあおいちゃん――好きな人に涙を流させてしまったせいなのだろうか。
俺の上着を着たあおいちゃんは勘違いかもしれないが潤んだ目でこちらを見つめている。
「―――」
先程のキスの感触を思い出す。胸の鼓動が暴れて、先程とはまた違う息苦しさが襲ってきた。
「・・・・・・」
意を決してあおいちゃんを見つめる。少し俯いたあおいちゃんの両肩を掴んだ。
「あ、あおいちゃんっ!」
「う、うんっ」
妙な語尾上がりの言葉を気にする余裕もなく、俺は愛するヒトに言葉を放った。
「俺は―――」
波の飛沫が舞った。彼女に向けた声は、彼女にしか届きはしない―――。
秋。ドラフトが始まった。部室のTVを借りて皆で見る。
『キャットハンズ一位 早川あおい 恋恋高校』
パチパチパチ・・・!
喝采が溢れた。笑顔のあおいちゃん。輝いている。
『パワフルズ五位 矢部明雄 恋恋高校』
「やったでやんすっ!! これからはおいらの時代でやんす!!」
「おめでとう矢部君!」
「ありがとうでやんすっ! これからはライバルでやんすね!!」
「うん、負けないよ!」
和気藹々と喝采が入り混じった部室はお祭り状態だった。
「おめでとう、矢部君、あおいちゃん」
俺は祝福の気持ちで一杯だった。すごく、嬉しかった。一抹の悲しみもあった。しかし、隠し通した。
『以上、各球団指名なし』
こうして、ドラフトは幕を閉じた。
『キャットハンズ一位 早川あおい 恋恋高校』
パチパチパチ・・・!
喝采が溢れた。笑顔のあおいちゃん。輝いている。
『パワフルズ五位 矢部明雄 恋恋高校』
「やったでやんすっ!! これからはおいらの時代でやんす!!」
「おめでとう矢部君!」
「ありがとうでやんすっ! これからはライバルでやんすね!!」
「うん、負けないよ!」
和気藹々と喝采が入り混じった部室はお祭り状態だった。
「おめでとう、矢部君、あおいちゃん」
俺は祝福の気持ちで一杯だった。すごく、嬉しかった。一抹の悲しみもあった。しかし、隠し通した。
『以上、各球団指名なし』
こうして、ドラフトは幕を閉じた。
夕暮れ。
俺は、あおいちゃんと部室に残っていた。
部室は最後ということで綺麗に清掃されており、スパイクケースの一つも転がっていない。
「あおいちゃんはやっぱりプロに行くの?」
「うん。やっぱり、プロは夢の一つだから・・・」
少し申し訳なさそうな顔をしてあおいちゃんは言う。
当然のことだ。でも、俺も諦めた訳では無い。
「――俺はパワフル大学に行くよ。行って、プロを目指す。出来ればキャットハンズを逆指名かな」
にっこりと笑顔を浮かべた。これは本心からだ。幸いパワフル大学から野球推薦を貰っていて、これで今のうちから身体を作って備えることが出来る。
「じゃあ、しばらく会えないかもね・・・ボクも一年目で、余裕無いと思うし」
「それじゃあ・・・たっぷりと思い出を作らないとね」
俺はあおいちゃんの肩に手を置き、半ば強引に唇を奪った。
「え、ちょっと・・・ん・・」
舌を差込み、お互いの舌を絡ませあい、唾液を混じらせる。
長いキスを解き、しかしまたすぐにキスをする。今度は唇を合わせるだけの軽いキス。そしてそのまま手を胸に持っていく。
「ちょっと待って・・・ここ部室だよ? ・・・せめて、キミの家で・・・・・ん・・・」
ユニフォームの上から円を描くように揉みしだき、耳を甘噛みする。
「んっ・・・あ・・・・待って・・・汗、掻いてる・・・・・・あっ・・・」
乳首を軽く摘むと甘い声が聞こえ、さらに捻り動かすと徐々に硬くなっていく。
「あおいちゃん・・・感じてるんだ・・・」
そのまま甘噛みしていた耳を開放して舌を首筋に這わしていく。それと同時に、ユニフォームのボタンを外し、ズボンのベルトを外してズリ下ろす。
「や・・・今日・・急いでたからノーブラで・・・・ん・・・っく」
「アンダーシャツからでも分かるくらい、乳首が勃ってるよ・・」
乳首を少し強く転がして、下の方へと手を伸ばしていく。
「ひゃんっ・・!?」
「湿ってる。エッチだね・・・あおいちゃん」
「い、言わないでよぉ」
そのまま下着越しにラインを擦る。甘い声が聞こえ、ピクピクとあおいちゃんのアソコがねだるように痙攣する。
下着をズリ下ろす。やはりアソコは濡れそぼっており、溢れた蜜が太股にツウっと垂れた。
「あおいちゃん・・・びちょびちょだ・・」
指を差し込んで、ゆっくりとスライドさせる。
「・・んっ・・・っく・・・ああっ・・・」
それだけで蜜は十二分に溢れてくる。そのまま指を二本に増やして、さらに激しくスライドさせる。
「ああっ・・あ・・あ・・んっ・・・ああ・・・ああっ・・・!」
「イキそう?」
「そ、そんなこと・・・あっ・・・ん・・・聞かないでっ・・・」
「そう?」
片方の指で、クリトリスを転がす。
「んっ・・・ああっ・・・そ、そこはダメだよ・・・・か、感じすぎ・・・っん・・・・」
「でも、あおいちゃんのコッチは喜んでいるみたいだけど?」
硬くなったクリトリスをとどめとばかりに摘み上げた。
「んっ・・・あ・・・ああッ・・だ、だめぇ・・・!」
俺は、あおいちゃんと部室に残っていた。
部室は最後ということで綺麗に清掃されており、スパイクケースの一つも転がっていない。
「あおいちゃんはやっぱりプロに行くの?」
「うん。やっぱり、プロは夢の一つだから・・・」
少し申し訳なさそうな顔をしてあおいちゃんは言う。
当然のことだ。でも、俺も諦めた訳では無い。
「――俺はパワフル大学に行くよ。行って、プロを目指す。出来ればキャットハンズを逆指名かな」
にっこりと笑顔を浮かべた。これは本心からだ。幸いパワフル大学から野球推薦を貰っていて、これで今のうちから身体を作って備えることが出来る。
「じゃあ、しばらく会えないかもね・・・ボクも一年目で、余裕無いと思うし」
「それじゃあ・・・たっぷりと思い出を作らないとね」
俺はあおいちゃんの肩に手を置き、半ば強引に唇を奪った。
「え、ちょっと・・・ん・・」
舌を差込み、お互いの舌を絡ませあい、唾液を混じらせる。
長いキスを解き、しかしまたすぐにキスをする。今度は唇を合わせるだけの軽いキス。そしてそのまま手を胸に持っていく。
「ちょっと待って・・・ここ部室だよ? ・・・せめて、キミの家で・・・・・ん・・・」
ユニフォームの上から円を描くように揉みしだき、耳を甘噛みする。
「んっ・・・あ・・・・待って・・・汗、掻いてる・・・・・・あっ・・・」
乳首を軽く摘むと甘い声が聞こえ、さらに捻り動かすと徐々に硬くなっていく。
「あおいちゃん・・・感じてるんだ・・・」
そのまま甘噛みしていた耳を開放して舌を首筋に這わしていく。それと同時に、ユニフォームのボタンを外し、ズボンのベルトを外してズリ下ろす。
「や・・・今日・・急いでたからノーブラで・・・・ん・・・っく」
「アンダーシャツからでも分かるくらい、乳首が勃ってるよ・・」
乳首を少し強く転がして、下の方へと手を伸ばしていく。
「ひゃんっ・・!?」
「湿ってる。エッチだね・・・あおいちゃん」
「い、言わないでよぉ」
そのまま下着越しにラインを擦る。甘い声が聞こえ、ピクピクとあおいちゃんのアソコがねだるように痙攣する。
下着をズリ下ろす。やはりアソコは濡れそぼっており、溢れた蜜が太股にツウっと垂れた。
「あおいちゃん・・・びちょびちょだ・・」
指を差し込んで、ゆっくりとスライドさせる。
「・・んっ・・・っく・・・ああっ・・・」
それだけで蜜は十二分に溢れてくる。そのまま指を二本に増やして、さらに激しくスライドさせる。
「ああっ・・あ・・あ・・んっ・・・ああ・・・ああっ・・・!」
「イキそう?」
「そ、そんなこと・・・あっ・・・ん・・・聞かないでっ・・・」
「そう?」
片方の指で、クリトリスを転がす。
「んっ・・・ああっ・・・そ、そこはダメだよ・・・・か、感じすぎ・・・っん・・・・」
「でも、あおいちゃんのコッチは喜んでいるみたいだけど?」
硬くなったクリトリスをとどめとばかりに摘み上げた。
「んっ・・・あ・・・ああッ・・だ、だめぇ・・・!」
「・・・あおいちゃんイッたんだね・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ん・・・」
息を荒げるあおいちゃんは、息を整えるとこちらに顔を向けて、仕方ないなぁ、という表情をして、
「もう・・・強引なんだから・・・」
「じゃあ、止める?」
「・・・・・・イジワル。もう止まらないって分かってるくせに・・・」
すねた素振りで言うあおいちゃんは、おずおずとこちらにぬれたアソコを向けた。
「来て・・・キミの全てを感じさせて・・」
「・・・・うん」
俺は反り勃ったモノをジッパーから出すと、あおいちゃんに向けてゆっくりと挿入した。
「んんっ・・・!」
完全に濡れているアソコは餌を食らうとばかりに俺のモノを飲み込んでいく。ぬめりとした感触と共に震えるほどの刺激が俺のモノに来た。
完全に飲み込んだところで、一度大きく突き刺さったモノをスライドさせる。
「あっ・・・んっ・・・いい・・・いいよぉ・・・!」
部室というのが興奮材料になっているのかあおいちゃんはいつもより乱れている。そのまま今度は小刻みにリズムを変えていく。
「あっ・・あんっ・・・ん・・く・・・っん・・!」
膣奥を俺のモノがノックする度にあおいちゃんは甘い悦楽の声をあげて、俺のモノを締め上げる。
コンコン・・。
「!?」
「あおいちゃーん。まだいるでやんすかー?」
矢部君の声が聞こえ、俺は慌てて動きを止めた。あおいちゃんはしどろもどろになりながらも、
「う、うん。いるよー。だからもうちょっと待っててくれるかな?」
「そうでやんすか。あんまり長いから倒れたのかと心配したでやんすよ」
「そ、そうゴメンね」
と。あおいちゃんが俺のモノを一層締め上げてくる。恥ずかしさが興奮に変わっているのか、俺のモノが千切れるくらいに膣を押し付けてくる。
俺はその快感に勝てるはずもなく、腰を大きく動かして、ピストンを再開した。
「きゃっ・・・!?」
「ど、どうしてやんすか?」
こちらを恨めしげに見つめるあおいちゃんを無視して、俺はさらにスピードを上げる。
「な、なにも・・・んっ・・・ないよ・・・・く・・」
「・・・・まぁ・・・あおいちゃんがそう言うなら何も言わないでやんすが・・・。じゃ、鍵を閉めておいて欲しいでやんす」
「わ、わかったよ・・・・・んんっ・・・!」
一際大きな声を上げてしまったあおいちゃんはバッと口を押さえた。それを見て俺はリズムを変えたりしながらピストンを繰り返す。
「ゃ・・・んっ・・・あっ・・・んく・・・ああっ・・・・ダ、ダメ・・・もう・・・!」
「お、俺もイクよ、あおいちゃん・・・!」
「ひゃ・・・ら、らめぇ・・・イク・・・イクッ・・・!!」
「くっ・・・!?」
限界を迎えて、俺はあおいちゃんの膣奥に精液をたたきつけた。
「ぁぁ―――!」
あおいちゃんはフルフルと打ち震えたあと、へにゃりと俺にもたれ掛かった。
「はぁ・・・はぁ・・・け、ケダモノ~~・・・」
「はは・・・でも、あおいちゃんも感じてたじゃないか」
ボカッ!
「強引過ぎるよ! 全く・・・思い出、作るんだよね? こういうのばっかはイヤだよ」
「分かってるよ。次は趣向を変えて野外にでも・・・」
ボカッ!!
「何も分かって無いじゃないか!!」
あおいちゃんの拳が頭に突き刺さった。俺は、その痛みさえも愛しさに感じて、また、あおいちゃんにキスをした。
「・・・ん・・・もう・・・卑怯だよ・・・」
「男の特権だよ」
そう言って俺はあおいちゃんを抱きしめた。この暖かさを、忘れてしまわないようにと。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ん・・・」
息を荒げるあおいちゃんは、息を整えるとこちらに顔を向けて、仕方ないなぁ、という表情をして、
「もう・・・強引なんだから・・・」
「じゃあ、止める?」
「・・・・・・イジワル。もう止まらないって分かってるくせに・・・」
すねた素振りで言うあおいちゃんは、おずおずとこちらにぬれたアソコを向けた。
「来て・・・キミの全てを感じさせて・・」
「・・・・うん」
俺は反り勃ったモノをジッパーから出すと、あおいちゃんに向けてゆっくりと挿入した。
「んんっ・・・!」
完全に濡れているアソコは餌を食らうとばかりに俺のモノを飲み込んでいく。ぬめりとした感触と共に震えるほどの刺激が俺のモノに来た。
完全に飲み込んだところで、一度大きく突き刺さったモノをスライドさせる。
「あっ・・・んっ・・・いい・・・いいよぉ・・・!」
部室というのが興奮材料になっているのかあおいちゃんはいつもより乱れている。そのまま今度は小刻みにリズムを変えていく。
「あっ・・あんっ・・・ん・・く・・・っん・・!」
膣奥を俺のモノがノックする度にあおいちゃんは甘い悦楽の声をあげて、俺のモノを締め上げる。
コンコン・・。
「!?」
「あおいちゃーん。まだいるでやんすかー?」
矢部君の声が聞こえ、俺は慌てて動きを止めた。あおいちゃんはしどろもどろになりながらも、
「う、うん。いるよー。だからもうちょっと待っててくれるかな?」
「そうでやんすか。あんまり長いから倒れたのかと心配したでやんすよ」
「そ、そうゴメンね」
と。あおいちゃんが俺のモノを一層締め上げてくる。恥ずかしさが興奮に変わっているのか、俺のモノが千切れるくらいに膣を押し付けてくる。
俺はその快感に勝てるはずもなく、腰を大きく動かして、ピストンを再開した。
「きゃっ・・・!?」
「ど、どうしてやんすか?」
こちらを恨めしげに見つめるあおいちゃんを無視して、俺はさらにスピードを上げる。
「な、なにも・・・んっ・・・ないよ・・・・く・・」
「・・・・まぁ・・・あおいちゃんがそう言うなら何も言わないでやんすが・・・。じゃ、鍵を閉めておいて欲しいでやんす」
「わ、わかったよ・・・・・んんっ・・・!」
一際大きな声を上げてしまったあおいちゃんはバッと口を押さえた。それを見て俺はリズムを変えたりしながらピストンを繰り返す。
「ゃ・・・んっ・・・あっ・・・んく・・・ああっ・・・・ダ、ダメ・・・もう・・・!」
「お、俺もイクよ、あおいちゃん・・・!」
「ひゃ・・・ら、らめぇ・・・イク・・・イクッ・・・!!」
「くっ・・・!?」
限界を迎えて、俺はあおいちゃんの膣奥に精液をたたきつけた。
「ぁぁ―――!」
あおいちゃんはフルフルと打ち震えたあと、へにゃりと俺にもたれ掛かった。
「はぁ・・・はぁ・・・け、ケダモノ~~・・・」
「はは・・・でも、あおいちゃんも感じてたじゃないか」
ボカッ!
「強引過ぎるよ! 全く・・・思い出、作るんだよね? こういうのばっかはイヤだよ」
「分かってるよ。次は趣向を変えて野外にでも・・・」
ボカッ!!
「何も分かって無いじゃないか!!」
あおいちゃんの拳が頭に突き刺さった。俺は、その痛みさえも愛しさに感じて、また、あおいちゃんにキスをした。
「・・・ん・・・もう・・・卑怯だよ・・・」
「男の特権だよ」
そう言って俺はあおいちゃんを抱きしめた。この暖かさを、忘れてしまわないようにと。
「おまけ」
―海―
「あおいちゃん、日焼けしたら大変だ。サンオイルが偶然にも手元にあったから塗ってあげるよ」
「何か釈然としないけど・・・・・・うん、じゃあお願いしようかな」
あおいちゃんの水着の紐が解かれ、肌が露になった。
俺は早速上級者のような華麗さで塗っていく。
「ん・・・あっ・・・・・・そこ・・・ダメっ・・・ボク・・弱いの・・・」
「や~め~な~い~の~だ♪」
「何か釈然としないけど・・・・・・うん、じゃあお願いしようかな」
あおいちゃんの水着の紐が解かれ、肌が露になった。
俺は早速上級者のような華麗さで塗っていく。
「ん・・・あっ・・・・・・そこ・・・ダメっ・・・ボク・・弱いの・・・」
「や~め~な~い~の~だ♪」
―遊園地―
「あおいちゃん、お化け屋敷行ってみない?」
「うん、いいよ」
入った途端、お化けが現れた。
「きゃ―――!?」
むにゅ。
「むふふ・・・さぁ、どんどん行こうか♪」
「うん、いいよ」
入った途端、お化けが現れた。
「きゃ―――!?」
むにゅ。
「むふふ・・・さぁ、どんどん行こうか♪」
―俺の部屋―
「お、お邪魔しますっ」
「はは・・・そんなに緊張しなくて良いよ」
「う、うん」
ギクシャクした歩き方。緊張しているあおいちゃんがやけに新鮮で可愛く見える。
気づいたときには、俺はあおいちゃんを抱きしめていた。
「あおいちゃん・・・・・・」
「も、もう、急なんだから・・・」
ちょっとだけ安堵した声。俺はゆっくりと身体を離す。
「あおいちゃん、好きだよ」
「・・・・・・・・・もう、ちょっと」
「愛してる、あおいちゃん」
「―――ボクも、だよ」
満面の笑み。どうしようもなく愛しく感じ、俺達はまた夜を共にする。
「はは・・・そんなに緊張しなくて良いよ」
「う、うん」
ギクシャクした歩き方。緊張しているあおいちゃんがやけに新鮮で可愛く見える。
気づいたときには、俺はあおいちゃんを抱きしめていた。
「あおいちゃん・・・・・・」
「も、もう、急なんだから・・・」
ちょっとだけ安堵した声。俺はゆっくりと身体を離す。
「あおいちゃん、好きだよ」
「・・・・・・・・・もう、ちょっと」
「愛してる、あおいちゃん」
「―――ボクも、だよ」
満面の笑み。どうしようもなく愛しく感じ、俺達はまた夜を共にする。
「やっぱり夜はナイター中継を見ないとね」
「そうだよね。そんなに甘くないよね、期待は持ちすぎなほうが良いよね・・・勉強になったよ、あおいちゃん」
「?」
首をかしげる、あおいちゃんであった。
「そうだよね。そんなに甘くないよね、期待は持ちすぎなほうが良いよね・・・勉強になったよ、あおいちゃん」
「?」
首をかしげる、あおいちゃんであった。
とりあえず書いて見た。おまいらの、あおいちゃん魂に敬礼ッ!