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みずきとひじりん。

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「ここで待ってろ……か」

 夜の静けさが辺りを支配する聖タチバナ学園の生徒会室に物陰が一つ。
 蛍光灯の電気をつけると部屋の中が明るくなる。 眩しさで少しだけ眼を細める。
 何時もは生徒会長が座っている椅子にちょこんと座った。

「………」

 その人物とは、聖タチバナ学園正捕手である六道聖であった。
 聖は窓の外を眺めていた。 しかし外は夜の闇に包まれ見えなかった。


 この三十分程前。

 監督の挨拶と共に解散していく野球部員。 勿論その中に聖も居た。
 先輩達や矢部と共に下校しないか、と言う声も掛けられたが丁重にお断りした。
 自分も着替えようとロッカールームへ向かおうとしたその時、後ろから声を掛けられた。

「聖、今日ちょっと生徒会室に残ってて」
「どうしたみずき、何か用事があるのか?」
「ちょっと……ね。 とにかく後でねー」

 急いで去っていくみずきに聖は首を傾げるばかりだった。

「聖ちゃん、帰らないの?」
「む、先輩か。 今さっきみずきに呼び止められた」
「みずきちゃん、今日はやけに機嫌が良かったからなぁ……、何かあると思うよ」


「………」

 先輩が言っていたように機嫌が良いみたいだから、変な事にはならないだろう。
 一体何様だろうか、どれほどまで待たないといけないのだろうか。
 そんな事を考えているうちに、十分が経過していた。


 ――その後、更に三十分ほど経過していた。
 既に殆どの部員は帰宅している時間。 それをとっくの前に過ぎている。
 遅い、あまりに遅すぎる。
 不信と思ってきた聖だったがその時、ドアが開かれた。

「ごめーん。 ちょっと遅れちゃった」
「遅いぞ、みず……き?」

 聖は思わず自分の視界に入って来たものに疑った。
 何度か瞬きを繰り返すが、入ってくるものは変わらず、眼を擦ろうが結局同じだった。
 聖は困惑しながら彼女に聞いてみることにした。

「……みずき」
「んー。 なーに?」
「しましまだぞ」

 そう…彼女は上着こそ着用しているが、スカートを穿いていないのだ。
 お陰で聖の視界に入ってるみずきは、水色の縞々の下着が丸見えなのだ。
 だがそんな指摘にもみずきはあっけらかんと答える。

「聖、驚くかなと思って」

 たったそれだけ。 聖は嘆息をもらした。

「……それより、手に持っているものは何だ?」

 もう一つ、みずきが手にしている青い物体。
 聖にとって始めて見るものだった。 細かく振動しているように見える。

「これ? これはバイブって言うんだけど」
「ばいぶ? それは何に使うんだ?」

 そう聖が言った瞬間、みずきの瞳の色が変わったような気がした。
 そして口元をニヤつかせながらこちらに向かって来る。
 聖は思わず後ずさるが、やってくるみずきに肩を掴まれバイブを耳元に当てられた。

「何に使うのか分かる?」
「……教えてくれ、気になるぞ」


「それはねー」


 みずきが急に聖を抱きしめた。

「えっ…?」

 流石の聖も驚きを隠せず、その次の瞬間、そのバイブを口の中に入れられた。

「んんー! んー!」
「………」

 みずきはしばしの間、無言でバイブを押し込んでいた。
 ……数分後。 開放された聖は呼吸を整える聖を尻目にみずきはバイブの先端を舐めていた。


「けほっ…けほっ……。 酷いぞ、いきなり何をする…」
「一つ目。 バイブに唾液をたっぷりつける事~」
「……む、そういうものなのか?」

 みずきは頷き再びバイブを聖の頬に当てる。

「さぁ聖、次は何だと思う?」
「し、知らん…、……何をするんだ?」
「次は…」

 みずきが聖を押し倒し、聖のブレザーやYシャツをあっという間に脱がした。
 現れたのは彼女の肌。 その肌は日々の練習でしっかりと日に焼けていた。
 みずきは彼女の膨らんでいる中央の突起にバイブを押し当てる。

「…みずき……くすぐったいぞ…」
「ふふふ……」
「しかも、……な、何か変な感じだぞ…」
「これも段階、段階っ」

 一度バイブの振動を切り、机にその玩具を置いた。
 戻ってきたみずきは、彼女に口付けを交わし余っている片方の手でもう一つの突起を触り始める。
 しかし、少し強かったのか聖は顔を歪ませた。

 それを悟ったのか力を弱め、改めて指と舌で突起を刺激する。
 すると徐々に彼女の突起は大きくなっていく。

「くあっ……!」
「聖のここすごーい、どんどん大きくなっていくー」
「そ、そこを……噛まないでくれ……」

 勃起しつつある彼女の乳首を吸い上げたり摘んだり、聖の性的興奮を高めていく。
 みずきの執拗な責めは断続的に行われると、聖の声はいよいよ艶めいた声を出し始める。
 と同時に、下半身をもぞもぞさせる。

「みずき……な、何か下半身がおかしいぞ……」
「んー? あー、感じちゃってるんだー」

 フフン、と得意げな笑み。
 更に絶え間無く続く責めは続く。
 だが、彼女の涙腺から涙が溜まってきた瞬間、それは終わりを告げた。

「じゃあもうそろそろ二つ目はおしまいかなー」

 そう言うとみずきは聖のスカートを脱がし、指で彼女の下半身の大事なところを撫でた。

「……っ!」
「湿っているよー、聖ー」

 楽しむかのように指先で優しく嬲り回していく。
 何とか我慢しようと声を殺す聖だが、徐々に性感が身体を支配していく。
 彼女の下半身が十分濡れている事を確認したみずきは、責めることを止めた。

「っ、……く…はぁ……っ」
「さて、ここまで来たら三つ目は答えられるよねー?」
「…もっ、もう許してくれ……」
「答えられないと無理やり突入しちゃうよ」
「………」
「はい時間切れー!」

 みずきは聖の下着を脱がし、先程電源を止めたバイブのスイッチを再び起動する。
 そして彼女の秘所にバイブの先端を挿入した。

「っ! っ!! くぁ……っ!」
「どう、どんな感じ?」
「ど…どうと言われても……!」

 少しずつ、また少しずつ。
 慣らしていくと共にバイブが侵食していく。
 愛液で濡れているとは言え、彼女の膣はみずきが思っていたより狭い。
 だが先程の宣言どおり、みずきはバイブを無理やりぐいぐい押し込んでいく。

 彼女を止めようと、何とか抵抗心を取り戻し声を振り絞る。


「み、みずき…いい加減に……!」

 バイブでのピストン運動が始まると途端に、聖は身を硬直させた。
 ――思考が麻痺していく。

「どぉ聖ー、バイブ気持ちいい?」

 そんな事、分からない。
 と言いたかったが出るのは艶めいた喘ぎ声。
 彼女の抵抗していた表情は消え去り、麻痺した思考は快楽を求める。

 みずきは満足そうな笑みを浮かべ、彼女の膣への攻めを続けた。

「みずき…っ! も…もう……」
「あー、聖バイブでイッちゃうんだー。 どうしようかなー」
「勿体振るな……早くしてくれ…、切ないんだ……」
「んー、分かった」

 バイブのピストン運動が加速する。

「っ! ぁあっ!!」
「もうグチョグチョだねー、初めてじゃないみたいー」

 みずきはオモチャを弄ぶかのように手を動かしていく。
 先程より滑らかになった彼女の膣は容易にピストン運動を受け入れていた。
 最早彼女に逃げ道は無い。 ただ頂へ上り詰めるだけ。

 頂へ上り詰めた瞬間、快感が下半身に凝縮した。

「……っ…うああああぁぁぁっ!!!」


―――

―――


「み、みずき……」
「なーに?」

「何故あんなことをした」
「んー? いやー、慣らしておいたほうが良いかなーって」
「…?」
「だって聖が好きなの、小波君でしょ」

「なー! なっ、何を言っているんだ!」
「だって聖、小波君を見ている時の眼が何時もと違うもん」
「違う! 小波先輩は関係ない!」
「そんなこと言って実は……」
「みずきーっ!」


 こんな感じで聖タチバナ学園の夜は更けて行った。

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