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「一年後」

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匿名ユーザー

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私が神楽坂野球部に入部して1年と少しが経過した。
1月初頭の今は野球部も休みで実家(といってもさほど遠くないが)に戻り父と一緒に新年を祝った。
一年前、プロの世界へ旅立った彼は一年目にして開幕1軍、新人賞受賞という輝かしい成績を残した。
私と一緒に研究した彼だけのスライダーで彼が三振をとるたびに私もうれしくなる。
一方私はというと野球部のほうにも慣れ、だいぶ勘を取り戻した。
数年間やってなかったにしては極めて順調だ、あの腰巾着からレギュラーを奪い取れる日もそう遠くはないはずだ。


そんな私、六道聖には今悩みが2つほどあった。
片方はなんてことのない私の理不尽な我が侭だ。結論から言えば物足りないのだ、神楽坂野球部の投手の球では。
あのCEOの息子ならまだリードのやりがいがあるだろうが彼もまたプロの世界へ行ってしまった。
球を受けるたびにどんどん良くなっていく彼の球を受けてたせいか今の投手陣では少し物足りないのだ。

そしてもうひとつの悩み、これは極めて深刻な問題であり、刻一刻と深刻さを増している。
そう、私は彼のことが好きなのだ。
野球はとても楽しい。だけど彼との特訓の日々は私の中では形容しがたい楽しさに満ち溢れていた。
1年前、彼とプロ野球界での再会を約束したものの、彼がほかの誰かと付き合わない保障はない。
今までは野球を取り戻すのに夢中だったがいざこうして落ち着いてみると彼がいないのはさびしく感じてしまう。
幸い彼の色恋沙汰のニュースは耳にしていない。この前のインタビューでもそういう相手はいないと言っていた。
たとえ彼に拒まれても手遅れになる前に伝えたい。
だけどどうやって? 電話してみるのが一番手っ取り早いのだろうが何せ1年ぶりの会話だ、どう言葉を紡げばいいのか分からない。
久しぶりだな。はまぁいいとしてその先が思いつかない、いきなり会って話がしたいというのもあれだ。
メールでもいいのだがいかんせん私はあれが好きになれない。彼もあまり好きではないようだ。
下手に出て彼に嫌われたくはない。それだけは避けたい。
いっそ彼からかかってこないものだろうか? そんなわけないか・・・
「う~~~・・・」
我ながら奇妙なうなり声を出してコタツの中でみかんを口にする。甘い、美味しい。
その刹那。
prrrrrr! prrrrrr!
「!?」
普段ほとんど着信のない携帯がなる。
「誰だ・・・・!?」
画面に表示された名前は彼その人だった。

「なんでこんなタイミングに・・・」
私はどきどきしながら電話に出た。



「もしもし?」
『あ、聖ちゃん? 久しぶりだねぇ、元気にしてた?』
電話越しに聞こえるにはまぎれもなく彼の声。
「あ、あぁ私は元気にしている。お前はどうなんだ水無瀬。」
『あれー? 聖ちゃんナイター中継みてない?』
「ふ、聞くまでもなかったな。それで突然どうしたんだ?」
恋愛というものは相手との距離が近いほうが緊張するものらしいが私の場合は逆だ。
彼と話しているととても落ち着いた気分になる。というか安らぐのだ。

『えーと聖ちゃん今家にいる?』
「え? あぁいるけど・・・」
『じゃあ窓からでもなんでもいいから玄関の外を見てみよう。』
「・・・? 分かった。」
私は彼に言われるままに自室の窓から玄関のほうを見た。
誰かいるな・・・・っ!?
『あ! 聖ちゃん発見!』
電話から彼の笑い声が聞こえ、玄関前の人物が窓の向こう側の私に笑顔を向けてきた。
「な!? ど、どういうことだ水無瀬!」
『聖ちゃんがプロに来るまで会わないつもりだったけどどうしても話したいことがあったので来ちゃいました。』
「なにも約束なしに来なくても・・! 私がいなかったらどうするつもりだったんだ?」
『そしたら懐かしい神楽坂グループ本社周辺をランニングでもするつもりだったよ。約束なしだったのは聖ちゃん驚くかなって思ってさ。』
「・・・全く。まぁいい鍵は開いているから入れ。」

まさか向こうから来てくれるとは・・・嬉しい。
だが私がまずいだろうと思ってたいきなり会いに来るという選択肢をした彼を見て少し悔しい気持ちにもなった。
私は今とても嬉しい。もし私が今とは逆にいきなり彼に会いに行ったら嬉しいと思ってくれただろうか?
分からない。そうであってくれれば、嬉しい。

大晦日にお父さんと家の大掃除をしたから人を招きいれても問題ないな。よし。
あれ?そういえばなぜ彼は私の実家の場所を知っているんだ?
・・・そういえば昔実家が寺であることを話したな。まさか覚えているとは。

「やー突然ごめんよ。」
居間に案内するや否やそばにあったみかんを一つ手に取り、皮をむきはじめる彼。
「別に気にしなくていい。それで話したいこととはなんだ?」
「あーでもいきなり押しかけて僕だけ話すのもやっぱりあれだし久しぶりにキャッチボールでもやりながら話さない?」
みかんをひとつ口に美味しそうに放り込み笑う彼。
「・・・約束なしで来て人の家のみかんを無許可で食べてるのに何をいまさら遠慮しているのだ。」
私が少し意地悪くそっぽを向くとあわてて彼がみかんから手を離す。・・・もう遅いぞ。
「うぁ、ごめんつい美味しそうで・・・」
「ふ、まぁいい。あの公園でいいか?」
「もちろん。」

あの公園。かつて私と彼がキャッチボールをし、大会での勝利を約束したあの公園。
彼の話も気にはなったが久々に彼の球を受けられることで私の中は喜びでいっぱいだ。
テレビ越しに彼の活躍は欠かさずチェックしていたし、
時々は球場に足を運んだがやはり直接球を受けないと分からないものもある。
さぁ見せてくれ、あれからプロで1年間さらに鍛えたお前のきらめく才能を。


さすがにこの時期公園に人はまったくといっていいほどいない。好都合だ。
私たちはキャッチボールをしつつお互いの一年間の出来事などを話した。
私は神楽坂野球部での出来事や最近の調子について、
彼はプロの世界の厳しさや再会した友人などの話を主にした。
「よし、肩は温まったか?」

「うん、オッケーだよ。」
「うむ。じゃあ投げてみろ。」
「あ、やっぱりそう来るか。・・・うん今回はユニフォームだし平気でしょ。」
さすがに私服の着物で野球するわけにはいかなかったのでユニフォームに着替えた私を見ながら彼が何かをつぶやく。
「? 何か言ったか?」
「いえいえ何でもございませんとも。じゃ、行くよ。」

彼が振りかぶり、思いっきり腕を振り下ろす。美しく安定したしなやかなフォームだ。
そしてそこから繰り出される強力なストレートを私が捕球する。
やはり・・・違う。彼の球は球威、球速、制球力なにもかもが別格だ。
1年前よりさらに球威は増し、ミットひとつ分も動かない抜群の制球力は相変わらずだ。
「じゃ、次・・・あの球行くよ。」

そういって繰り出されたのは彼のウイニングショットのスライダー
「!!」
以前より遥かに変化量が増している。あやうく後逸するところだった。
というか中継で見たときよりも変化している気がする。
「ははっやっぱり聖ちゃんはすごいなぁ。初見で取れちゃうなんて。」
「・・・水無瀬。」
「なに?」
「中継で見たときよりキレも変化量も上だな。これがこの球の完成型なのか?」
私は受けた球とともに彼に質問も投げかける。
一年前私と一緒に開発したスライダーは彼がプロに行ってからも通用しているようだがそれをさらに発展させるというのか。
さすが私の見込んだやつだ。
「いや、まだまだ改良の余地はあると思ってる。改良途中のものを試合で投げたくなかったからね、今まで試合じゃ投げなかった。」
「そうか。極力肘への負担は避けているだろうな?」
「もちろん。友沢と違って僕は野手能力はあんまりないし。もっぱら脳内とノートにイメージを思い描いて何球か実践って感じで。」
そう。高校時代に高校こそ違えど同じ世代の注目株として友沢(正確には先輩だが)のことは知っていた。
途中で肘を痛め、野手に転向したエピソードは友沢を語るには欠かせない。
「それで僕が今日聖ちゃんに会いに来た理由につながるんだ。」
「そういえばそうだったな。忘れていた。」
なんだろう。私が願ってることだったらいいのにな。


「あれから一年僕なりに改良を重ねてきたけどあと少しでもう一歩進化させられそうなんだ。
だからこの変化球の生みの親である聖ちゃんにまた協力してもらいたくてさ。」
「・・・そうか・・・」

そういうことか・・・
私は彼の言葉に身勝手な憤りを感じていた。
馬鹿みたいだ、勝手に彼の話に期待して、私は一体何を考えていた!?
自分自身の思考回路に嫌気がさす。自分自身に腹が立つ。
一年ぶりに再会しての話だったからなんだと言うんだ!?
彼は何も悪くない。なのになんだこの気持ちは・・・失望? がっかり? 分からない。
分かるのは負の感情であるということだけ。

「でもまぁこのお願いはおまけみたいなもんでさ、これだけなら電話でも問題ないじゃん?
もう一つ大事な話があってさ、それを言いたくて聖ちゃんに今日会いに来たんだ。」
彼がやわらかい微笑をこちらに向ける。
「え?」
我ながら間の抜けた声とともに私の中で渦巻いていた負の感情は一瞬で消え去ってしまった。
なんだろう、すごく心臓がどきどきする。やめろ、期待するな、今それで嫌な思いをしただろう。
だが彼も私のことは嫌いではないはず、いやでもだからといって都合のいい考えは捨てろ。
自分自身に言い聞かせても鼓動はますます速くなり、彼から視線をそらすことが出来ない。
彼が近づいてくる、こころなしか緊張した面持ちで。彼が緊張? らしくないな。
だから尚更期待してしまう。だからよせ、聖。後悔するのは自分だぞ。

「あのね、聖ちゃん。僕と付き合ってくれませんか?」

彼が私の耳元でささやき、私の横を通り過ぎる。後ろで私のほうに振り返った気配がした。
「って、一年もしていきなりごめんね。でもこれが僕の正直な気持ちなんだ。
1年プロで過ごして分かったんだ。僕にとってどれだけ聖ちゃんの存在が大きいのかが。」
私は何も言わずに彼に抱きついてしまった。理性が否定し続けて本心が期待し続けた願いが私の耳に届いたから。
「ひ、聖ちゃん?」
「み、水無瀬くん。本当に私でいいのか?」
それでも私は未だに彼の言葉が夢みたいで、すがるように彼を見上げる。
「いいもなにも聖ちゃんじゃなきゃ嫌だよ。」
「水無瀬くん・・・!」
私は一年前のあの雨の日のようにまた彼の胸で泣いてしまった。
「えっ?! わわっ! 聖ちゃん?」
「嬉しいんだ・・! 水無瀬くん! 水無瀬くん・・・!!」
彼は私が泣き止むまでずっと私を抱きしめてくれていた。
公園に人がいなくて本当によかった。


「水無瀬くん。私の家に戻ろう、もうすぐお昼になる。何か食べたいだろう?」
私はようやく落ち着いてなにげなく彼にこう言った。
「うん賛成! ・・・食べたいものリクエストしていい?」
子供のような笑顔で私に笑いかける彼。思わずこちらも笑みがこぼれる。
「家にあるものならな。帰ってから要望を聞こう。」
そういって私たちは私の家へと戻った。

「そういえば聖ちゃんのお父さんは今日どうしたの?」
家に着くなり彼が質問してくる。
「今日は古い友人と新年の挨拶がてら久々に遊んでくるといっていた。それがどうかしたのか?」
「ううんなんでもないよ。」
彼が意味深に笑う。
「・・・ふむ、冷蔵庫にはそこそこ食材はあるな。何がいい?」
そういって彼のほうを向くと彼が私のことをじっと見つめている。
ど、どうしたんだ? 水無瀬くん。
「・・・僕は聖ちゃんが食べたいんだけど。って表現が少し古いかな?」
「は?」
彼の言葉を理解するのには若干の時間を必要とし、ようやく理解した私は
「なーーーー!?」
思わず叫んでいた。多分顔は真っ赤だろう。
「ダメ、かな?」
「あ、いやその・・・なんというか・・・・・・っ!?」
私はどうしたらいいのか分からず固まっていると・・・
気づけば視界いっぱいに彼の顔。彼の舌が私の口へ入ってくる。舌を絡ませてくる。
頭がぼーっとしてくる。力が入らなくなる。あまりに唐突な出来事に私の中で
戸惑い、驚愕、喜び、快感などのさまざまな要素が混ざり、私から思考と体の自由を奪う。

「ふあっ・・・はぁ・・・あぁ・・・」
全身から力が抜け、キスを終えるころには私は彼に支えてもらわなければ立てないほどにフラフラになっていた。
結局私は彼にいわゆるお姫様だっこをされて彼の言いなりに私の部屋へと連れて行かれた。
大晦日に部屋の掃除はきちんとしたから多分大丈夫だろう。

「・・・聖ちゃん、いい?」
私の部屋、ベッドに私を寝かせ、彼が聞いてくる。
何をいまさら・・・と内心呆れつつも私はそれ以上の喜びを持って彼に言った。
「まさか一年ぶりに会ってたったこれだけの時間でこんな関係にまでなるとは思わなかったぞ、でも嬉しい、すごく嬉しいぞ水無瀬くん!」
思いのままに私は言う。あの雨の日、私を受け入れ必要としてくれた彼になら私の全てを見せても構わない。
「僕もだよ聖ちゃん。・・・じゃあ服脱がせるよ?」
先ほどの子供の笑顔とは違う落ち着いた微笑が私に向けられる。
「ん・・・いい、ぞ。」


思い切って会いに行って本当によかった。
聖ちゃんがプロに来るまでは会わないつもりだったのに、
やっぱり”好き”って感情は抑えが効かないものなんだね。


「きれいだよ、聖ちゃん。」
彼女の体を見て思った素の感想、野球をやっているのに透き通るような白い肌。
スレンダーで線の細い体。恥ずかしげに僕を見上げる真紅の瞳。さらさらの紫色の髪。
「あまり・・・見ないでくれ・・・恥ずかしい・・ぞ。」
顔を紅潮させ、若干の不安と羞恥が入り混じった表情で僕をみつめる聖ちゃん。
普段がとてもクールなだけに今の姿はとてもいとおしくて、どこか儚げで、
全力で守りたくなるような”女の子の六道聖”がいる。今彼女に野球選手の影はない。
僕はその透き通るような肌に指をなぞらせる。
「ん・・・ふぁ・・・くすぐったい・・・ぞ。」
指の動きにあわせて聖ちゃんの体が時々びくびくする。
その反応が可愛らしくていつまでもやっていたい衝動にかられたがぐっと堪え、彼女の弱点を探す。
しばらくして僕は聖ちゃんが特に反応を見せるポイントを発見した。
本人は悟られまいとしているのか声を押し殺しているけど残念なことにバレバレです。

・・・ふーん聖ちゃんおへそ弱いんだ。かわいいなぁ。

こんなことを思いつつ緩みそうになるほほの筋肉を引き締め、僕は指でなぞるのをやめ、おへそのあたりを舌で舐めてみる。
「うひゃあっ!?」
びっくりしたのかかわいらしい嬌声があがる。
それに気を良くした僕はさらにそこを責め立て、さらに上の二つの突起も指でちょっかいを出してみる。
「うぁっ・・・やっ・・・み、なせっくぅん・・!」
美しい白の肌は鮮やかに紅潮し、口からは艶やかな吐息の音が耳に届く。




「ここ弱いんだ、聖ちゃん。体がびくびくしてるよ?」
おへその周りを指でなぞり、少し意地悪く言ってみる。
「い、言うなぁっ・・! んぅっ・・・!」
「ここも勃ってきてる。」
続けておへその上のほうにあるふたつの突起を指でくりくりとつまみながら言う。
「んぁっ! だ、だから言うなと・・んっ!!」
言いかけたところを本日二度目のディープキスで遮る。
さっきの不意打ちと違って聖ちゃんも積極的に舌を絡ませてくる。
熱くて、柔らかくて、そして甘い。
キスを堪能しつつ、僕は聖ちゃんの秘所へと手を伸ばす。
「んふぅっ!? ふぅう・・・ふあっ!!」
先ほどまでトロンとしていた真紅の瞳が見開かれる。
びくつく体を抑えようとしてか、僕にしがみついてくる。
聖ちゃんの口を伝って僕の口腔にも嬌声が響き渡る。

聖ちゃんのそこはもうすでに濡れていて卑猥な音を立てている。
さらに指を動かし、そこの真珠に愛液を塗りつけるように指で優しくこする。
「うふぅっ!? んぅーーーーーーーっ!!」
刹那、聖ちゃんの体が今まで以上に波打ち、僕にしがみつく力が強くなる。
・・・イっちゃったんだね聖ちゃん。

「はぁ・・・はぁ・・・バカ・・・すごく、恥ずかしかったんだからな・・・ふぅ・・・あんなことはもう言わないで・・・くれ。」
絶頂から下り、少しだけ落ち着いた様子で聖ちゃんが僕に抗議する。
体は完全に脱力し、産まれたままの姿でベッドに横たわっている。
「小さな子供が特定の子にちょっかいを出すのはその子が好きだからなんだって。」
「・・・は? それがどうか、したのか?」
まじまじとこちらをみつめる聖ちゃん。まだ言葉が少し途切れ途切れだ。
「だから僕も聖ちゃんのこといじめたくなっちゃうんですよ。」
そういいつつ僕は聖ちゃんのおへその周りを優しくかつゆっくりとなぞる。
「んぁっ! や、やめ・・っ今はっ・・・ダメ・・・だっ・・! おまっえはこどもじゃっ・・ひゃっ・・!」
面白いくらいに反応してくれる聖ちゃん。だめだ可愛すぎる・・・
指先の動きひとつで聖ちゃんを悶えさせられるなんともいえない優越感がたまらない。
聖ちゃんが(おそらく)かなり敏感なのもあって、今の聖ちゃんならおへそをしばらくいじめてればまたイってしまいそうだったが
さすがにこれ以上いじめるのも少しかわいそうな気がしたので(正直に言えば自分がそろそろ限界なので)
僕はズボンとパンツをおろし、聖ちゃんを見た。


「聖ちゃん、いいかな?」
と訊いてみたものの正直もう我慢できそうにない。
「・・・ん、いいぞ来てくれ。」
自分の分身を聖ちゃんのそこにあてがう。
「ん、ふぅっ・・・みな・・せくん・・!」
僕は聖ちゃんに微笑みかけ、髪をなでながら一気に挿入した。
「ふあっ!! みなせ、くぅんっ!」
聖ちゃんが何度も僕の名前を呼ぶ。 悶えてはいるが間違いなく喜びの情が含まれる笑顔が垣間見える。
普段絶対に聞けない声のトーンもあいまって僕は我慢の限界を超えた。
聖ちゃんの中に自分のそれが完全に入りきったのを確認すると一気に動かし始める。
「きゃっ!? み、なせくん! そん、ないきなりはっ!」
「ごめん聖ちゃん。聖ちゃんがあまりに可愛いからもう我慢できないや。」
「あぁっ! んあっ! んうっ!」
上下の動きにあわせて発せられる嬌声にいやおうなしに興奮する。
行き場を探していた聖ちゃんの両手が僕の腰に回され、しがみついてくる。
「聖ちゃん! すごい、きれいだ!」
「あぁっ! みなせくんっ!」

聖ちゃんが僕にしがみついたことで自然と二人の顔の距離は非常に近くなり、自然と唇と唇は重なっていた。
舌をからませるたびに膣がきゅうきゅうと締め付けられる。思わずイってしまいそうになるがそれをぐっと堪える。
唇をしばらくして離すと聖ちゃんが僕にとって少々意外な言葉を口にしてきた。

「みな、せくんっ、無理しなくてもいい・・・ぞ? 私は今日、大丈夫だからっ! んっ!」
大丈夫だからの意味を一瞬遅れて理解した僕は強烈な射精感に襲われた、さすがにそろそろ限界が近い。
が、このままただイってしまうのは男として情けない。
そう思って僕は聖ちゃんの弱点であるふたつのポイントを手持ち沙汰だった両手で責める。
左手でおへそをくすぐり、右手で彼女の愛液できらめく真珠をいじる。
「んあぁっ?! い、今そこをいじったらあぁんっ!!」
膣の締め付けが急激に強くなる。
「うあっ! ひ、聖ちゃんっもうやばい・・・!!」
「わ、私もだっ! あっ! んああぁーーーーっ!!」

結局二人はほとんど同時に果てたのだった。



「ん・・・あれ?」
気がつくと布団の上、じゃあ今までの幸せな出来事は夢だったのか? なんてことだ・・・
いやまてまて、まだ分からない、この天井に見覚えはない。

「やっと起きたか?」

不意に聞こえた声のほうへ僕はすごい勢いで振り向く。
そこにはまさに大和撫子と呼ぶにふさわしい着物を着た女性が一人。
「・・・聖ちゃん。ってことは夢じゃない?」
「まだ寝ぼけているのか? 大好きだぞ、水無瀬くん。」
少し顔を赤らめ、聖ちゃんが微笑んで言った。
「ん! 僕も聖ちゃんが大好きだよ。」
今までの記憶に確信を持って僕は聖ちゃんに笑顔を返す。
「さ、なんだかんだでもう日も暮れてしまった。夕飯を作ったから食べていくといい。」
落ち着いた口調ながらも心底うれしそうな様子で聖ちゃんが僕を居間へ行くよう催促する。
「え!? もうそんな時間なの?」
「どっかの誰かが惰眠をむさぼっている間に一日の4分の1は終わってしまったわけだ。」
「う・・・」
やれやれといわんばかりの聖ちゃんに僕は何も言えなくなってしまう。

「ふ、まぁいい。さぁ食べよう。前にお前が好物だと言ってたものを作ったからな。」
「ほんと!? うれしいなぁ、また聖ちゃんの手料理が食べれるなんて!」
そう言って僕は聖ちゃんの手を取り、居間へ向かった。


聖ちゃん、僕はまだまだ走り続ける。聖ちゃんと同じ球団になるか、いや聖ちゃんがプロになれるかすらまだ分からないけど、
なんだか予感があるんだ。きっと聖ちゃんはプロ入りして僕とバッテリーを組むってさ!
だから待ってるよ! そしてあのスライダーを完成させよう。
結婚はいつがいいかなぁ? 早くもっと活躍して安定した生活が送れるようにしなきゃね。


水無瀬くん、私は走り続ける。まだ神楽坂野球部でレギュラーもとれていない状況だけどきっと、いや必ずプロになってみせる!
出来ればお前と同じ球団でな。そしてお前とバッテリーを組むにふさわしい捕手になれるよう頑張らなきゃな。
だから待っていてくれ、必ず、必ず会いにいく。
結婚の話はしないぞ、お前がわざとその話題を切り出さないと分かっているからな。でも、いつか・・・・ね。


この数年後、プロ野球界に3組目となるプロ野球選手の夫婦が誕生することになるがそれはまた別の話。


おしまい

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