実況パワフルプロ野球シリーズ@2chエロパロ板まとめwiki

無題(part11 439-440)

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匿名ユーザー

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「……それに、小波君からは何より勇気を教えてもらったもん……」
そう言って、自分の心をもう一度確かめるように彼女は目を瞑る。
そして数秒後、目を開けた彼女は意を決した表情で小波を見つめる
「だから私、勇気を出す……小波君、好き。世界で一番誰よりも、大好き。」

「いやいやそんな絵久ちゃん、そんな事言われたって
 俺にもいろいろと準備する事があってさ、いや絵久ちゃん今すぐ好きって言う証拠を見せてってそんな」
「うるっせぇー!でやんすー!!」
ごすっ、と鈍い音が響いて小波は我に返る。
「休み時間の度にノロケを聞かせると思えば、
 寝てる時にまでノロケの実況中継たぁいい度胸してるでやんすねぇ……!」
数日前の一大イベントの回想から、小波はようやく現実に舞い戻った。
が、そんな小波に待っていたのは、彼女いない歴=年齢の親友、矢部明雄の妬みともいえる怒りであった。
「自慢風の自慢をしてる暇があったら、さっさと絵久ちゃんを家に連れ込んで
 裸エプロンプレイでも新婚さんごっこでもしてろでやんすー!!」
そう言って、捨て台詞と涙を残して矢部は走り去って行った。
小波の計画としては、五時限目のみを睡眠学習で済ませる予定だった。
が、小波が寝言を垂れ流して思い出を彷徨っている内に時刻は放課後になっていた。
そして、辛抱たまらなくなった親友に叩き起こされ、今に至るのである。
「……」
そこまでを理解して、まだなお覚醒しない意識で小波は一言呟いた。
「裸エプロンかぁ……それも、いいな……」


一方、小波には完全に無視された捨て台詞を吐いた矢部はというと。
「ひぐっ、小波君なんて……えっぐ、痴漢冤罪にでもあって一生を棒に振れば……いぐっ……」
妙に現実的で生々しい呪文を唱えながら、街中にプラモと言う名のロマンを集めにやってきていた。
鼻をすすり呪文を唱えながらも、手帳に新商品の入荷情報を書き込む作業は無意識下に行っていた。
従業員も来店者も、その光景を目の当たりにするとただただ距離を置くばかりである。

ロマンを両手に抱えて店を後にした矢部は、一刻も早い就寝を求めて自宅へと歩を進めていた。
自宅への距離があと半分だという目印になる、大きな自然公園を通り抜ける。
その途中で、矢部は思いがけないものを発見した。
「…………」
言葉を失い、ぽかんと口を開ける矢部。
それほどに目の前の光景は衝撃的であった。

立ち入り禁止となっている芝生に、妙な服装をした美女が倒れているのである。
青がかった長い黒髪は、後ろで結んでポニーテールのようにされている。
着ているものは赤い口当てに、赤と紫で彩られた上衣、袴。
帯には十字型の手裏剣の形をした飾りが付いている。
おおよそ非日常的な服装だが、彼の特殊な素養が一つの結論を導き出す。
「忍者コス……だと……!?」
思わず、彼は崇拝する作品の登場人物の口調で呟く。

その時、彼の心に痛烈な痛みが走る。
「ぐぅっ!」
思わず、心臓の辺りを押さえてうずくまる矢部。
「(なんだ、この胸の痛みは?心臓の辺りをエグるような……
 しかし懐かしくも心地よいこの感覚……)」
矢部は、ゆっくりと立ち上がる。
「忘れていたよ、この痛み……」
一つ一つの言葉を、反芻しながら口に出す。
「これは……これが……」

「『愛』……か!!」
※いいえ、ただの劣情です

その後、彼ら彼女らがどうなったのかは定かでない。

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