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絵久×主人公

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匿名ユーザー

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「な、ないぃぃぃぃぃぃぃッ!!」

夏の甲子園での激闘も終わりを告げ、高校球児達がそれぞれの場所に帰る。
手にしたものの無念か歓喜かに関わらず、何かを得て一回り大きくなる。
灰凶高校西野球部もその一つだった。残念ながら甲子園優勝はならなかったものの、準優勝という結果を残して灰凶高校に戻ることとなった。
数週間に渡って空けていたグラウンドの土を踏むと、得たものの大きさと交錯する思いが改めて強まる。
青春の追憶に浸り、物思いに耽る・・わけにはいかない一つの理由があった。
角監督が久しぶりに訪れたグラウンドで、この高校の命を支えるともいっていい水がめを覗きこんだ。
しかしそこに見えるのは水がめの底。光を反射して輝くはずの冷水は尽き、見事に底を曝け出しているのだった。
「おい、水汲み隊長!どういうことだ、水がないぞ!」
「へ?いやだって甲子園に行ってて、水汲みなんて出来るわけ・・」
「いいから早く汲んでこい、手遅れになるぞ!」
半ば強引に背中を押されつつも乗り気でない『水汲み隊長』だが、その様子をじっと見つめる少女の姿があった。
甲子園での激闘を終えて疲れ果てた彼に水くみという重労働を任せたくない。
今は疲れを癒し、また数ヵ月後に待つ秋の大会に備えてほしい。
そのためにも、今は・・

不満たらたらの彼を見つめながら、絵久は踵を返してグラウンドから出ていった。
グラウンドで彼らを支えることが出来ない分、こういったところで力を貸さなければいけない。
そういった形で彼らの力になりたい。絵久はそう心に誓った。

水くみ用のバケツは絵久の小柄な体には少しばかり大きいが、それでも絵久は水くみに向かった。
行きよりも帰りのほうが辛い重労働を自主的にやるのだから少しきついが、彼らの苦労を思えばなんでもない。
足元をもつれさせながら、絵久は水くみ場へと向かっていった。

そして、その少女の姿を、複数の視線が追っている。
まだ、絵久はそれに気付いていない。また、知りもしない。

「・・・あれ?バケツがない」
水汲み隊長にして灰凶高校西野球部の次期キャプテン・・平野がバケツを探しにいったが、ない。
ここら辺に転がっている筈のバケツ。命の水を運ぶために必要不可欠なものだ。あれをかついで遠い遠い給水タンクまで日々急いだのは記憶に新しい。
それによって足腰と精神の鍛錬にはなったものの、やはり一回に数十?を補給するというのはかなりの重労働だった。
それはまあいいとして、このままでは角監督に大目玉を食らってしまう。さてどこだバケツは。
「全く、監督も無茶言うよねぇ・・ま、しょうがないね。ボクは活躍できなかったんだから」
平野は誰に言うともなく、どこか自虐を含めた調子で呟いた。

今大会は、平野にとって試練の時となった。
1年生の時より「救世主」と呼ばれ(実際には人違いだが)、その重圧を撥ね退けては試合で大活躍を見せた。
一つの勘違いから学校に招かれた彼は、いつしか本当の救世主になりつつある。
俊足、強打、強肩、堅守。欠点がなくあらゆる面においてずば抜けた能力を持つスーパールーキー。
2年後のドラフト会議では注目の的になるだろうと、もっぱら噂の期待株だった。

      • だが、それが。

平野は目を閉じ、甲子園での戦いの数々を思い描いてみた。

思い出すのは、失敗続きだった自分のみ。

回るたび空を切るバット、グローブに収まらないボール。

ミスを重ねるたび大きくなる、溜め息と罵声ーーーーーー・・・


(・・・・やめだ。今さら後悔したって、ボクがどうなるものでもない)

いわば、「2年目のジンクス」。1年生の際の大活躍、得た名声と期待は、同時に彼の多大なプレッシャーとなった。
プレッシャーに押しつぶされながら必死で戦うも、ミスを連発、チームを引っ張るどころか足手まといになってしまう。
いつしか期待と名声は、罵声と酷評へと変わっていった。そして、平野自身も、自分自身を見失いかけた。
打席に入るたび手が震えた。守備につくたび足が震えた。闇の中から抜け出そうと必死でもがいた。でも、ダメだった。
甲子園での自分の姿を思い出すたび、胸が痛んだ。
「・・・えーと、バケツバケツ」
ネガティブな方向へ走りかけた自分を連れ戻し、平野は再びバケツを探し始めた。
「ん?」
普段バケツが置かれているべき水道の隣に、一枚の小さなメモ用紙が残されていた。
平野がそれを手にとって眺めてみると、女性的な薄い綺麗な文字が書き流しされている。

『水汲みには私が行ってきます。どうか平野くんは私のことは気にせず、ゆっくり休んでください 絵久』

「・・絵久ちゃん」
平野はその名前を呟くと、さらに胸が痛むのを覚えた。
自分がミスを重ねるたび、罵ることもなく気遣いの言葉をかけ、不安げな瞳で見守っていた彼女。
1年前との落差に失望もしていただろうに、それなのに態度を変えずいつも優しく接してくれた。
自分が甲子園準決勝で最後のバッターとなり、そして三振に終わった時・・彼女の頬に光った涙が、何よりも一番辛かったのだ。
一番心配して、誰よりも期待してくれている彼女を裏切る結果に終わった自分が、どうしても許せない。
「今なら追いつけるよね」
平野はメモ用紙を懐に仕舞いこみ、勢いよく駆け出した。
校門の遥か先に輝く巨大な、赤々と燃える夕日。廃墟のような灰凶高校を染め上げていくオレンジ色の光に反し、平野が背にした空は不思議と暗い雲に覆われていた。

絵久ちゃんは誰よりもボクを心配してくれていた。そして、期待してくれていた。
      • それを裏切ったボクが、彼女に助けてもらうなんて虫が良すぎる。

平野は、彼女の遠い背中を追った。

「・・・」
愕然とした表情の平野の先に転がっていたのは、紛れもない西野球部のバケツ。
力なくアスファルト上に転がり、中身の水が投げ出されている。
「・・・え・・?どういうこと・・なの?」
平野は空っぽになったバケツを拾い上げ、呆気に取られて佇んだ。
絵久が水を汲みに行ったから、このバケツが無くなっていた・・なのに、このバケツは今ここにある。
これが何を意味するのか・・よくよく考えてみれば、至極単純なことだ。
平野は灰凶高校の方角へ視線を向け、不安にかられながらそちらを見据えた。
「・・・まさか、東の奴ら・・・っ!?」

日が沈みかけ、窓から差し込む太陽の光が徐々に弱まってきた頃。
灰凶高校の二つに分け隔てられた野球部の一つ、東の部室の中。
モヒカンの男達が小さな少女をロッカーの真ん前まで追い詰め、取り囲んでいた。
「水を取りにいったら、まさかこんな拾い物をするたぁ・・」
彼らは東の支配者・ゴウ軍団の下っ端達だ。そして・・囲まれているのは、絵久。
ブロンドの髪や小さな肩をひくひくと震わせ、絵久は体を凍りつかせて彼らを見つめていた。
「おい、結局水はこぼしちまったじゃねえか」
「別にいいだろ。・・おい、四天王やゴウ様に知らせてねえだろうな?」
「無論のことよ。こんな拾い物、滅多にあるもんじゃねえからな」

      • 私、どうされるんだろう・・

絵久は恐怖のあまり、体中が麻痺して目を閉じることすら出来なかった。
平野の悪い予感は的中していた。水を汲みに行った絵久は水目当てで襲ってきたゴウ軍団に襲われた。
もとより東は女子マネージャーがおらず、リーダー格のゴウや四天王達も「女」という存在を求めていたところだ。
さらに、今年は西野球部に敗れて大会に出場すらしていない。大分、鬱憤が溜まっているところ・・

(・・・平野・・くん・・)

絵久は無駄だと知りながら、心の中で意中の人の名を呼んだ。
「どうせいずれはバレちまうんだ、ならそれまで俺達が遊んでやることにしようぜ」
四人の男が一斉に絵久の小さな体に殺到し、身につけている服を引き裂かんばかりな勢いで脱がせ始めた。
刹那、襲ってきたのは計り知れない恐怖。しかし、彼女の意に反して絵久の白い肌が露出されていった。
数十秒ほどで事は終わった。制服はもちろん、最後の砦である下着までも剥ぎ取られ・・絵久は今、生まれたままの姿になっている。
未発達な体のラインが、男達の穢れた視線の前にさらされる。
「そんなに怖がることねえぜ。たっぷりと可愛がってやるから、な・・」


羞恥。嫌悪。恐怖。数々の負の感情が、絵久の心を引き裂いていった。
膨らみのまだ小さい胸。弱々しく細い腕や脚。そして、雪と例えても違和感がないような白い肌。
穢れを知らず純粋だった肌が、次々に男達の手に堕ちていった。
四方から囲まれ、各々から違う責め方をされる。快感などは感じない。寒気がするような嫌悪感ばかりを感じる。
まず正面からは小さな胸を弄ばれ、背面からは背筋を何度も何度も周回させて舐め続けられた。
「やめてくださいっ・・やめて・・・っ!!」
抵抗の声を上げるが、所詮彼女は非力な女性。男四人の力の前では全く無力だ。
小さな胸の膨らみの頂点にある桃色のつぼみに男の指先が伸び、爪を軽く立てるようにして責められた。
「ひぐぅ・・い、痛ぁ・・っっ!!」
指で弄ばれていたかと思えば、次は強く噛まれた。飛び上がりそうな痛みに襲われるも、飛び上がれない。
「つまらねえな、もっとイイ声で鳴いてくれよ」
胸に、太股に、鎖骨に。男達の陵辱の手が、次々に伸びていく。

気持ちよくなんて、ない。

      • むしろ、辛い。辛すぎる。

想いを寄せていた彼にこうされるなら、もっと嬉しかったはず。もっと気持ちよくなれたはず。
今は嬉しくない。自分の純潔を穢されることへの嫌悪、そして恐怖しか感じない。

    • なのに、女としての本能・・男の手を求める本能が徐々に徐々に目を覚ましてきた。

「ひぐ・・・ぁぁあっっ!!」
不意に男の手が絵久の「聖域」に伸び、指が滑り込んできた。
女としての聖域。純潔を秘めた場所。可憐な花弁にも似たその場所は、しっとりと蜜で湿りはじめていた。
「おいおい、こいつ濡れてきてるぜ?」
「強引にされて感じるなんてなぁ。大人しく見えて淫乱だな」
「ち、ちが・・っ!感じてなんか・・!!」
男の指の動きが早まった。熱がこもってきた聖域の内部で、蜜が混ぜかえり、外に流れ出していく。
否定できない快感の波が絵久の体を駆け抜けた。理性に、本能が勝る。
「あぁんっ、あっ、あっ・・!!」
無意識的に口から卑猥な喘ぎ声が漏れでた。羞恥の余り顔を覆いたくなるも、手は無論封じられている。
快感に体を蝕まれ、絵久は自分の体をコントロールできなくなり始めていた。
「それじゃあ、今度は俺達にもしてもらうからな」
男達が次々にズボンを下ろし、熱と欲望とに煮えたぎった彼ら自身を引っ張り出した。
目に見えて分かる。ぱんぱんに膨れ上がり、「時」を待っている。
三つの男の分身が、正面と両側面から襲い掛かった。
一つは絵久の口内へ強引に滑り込まされ、そして、残りの二つは絵久の小さな掌へと。

嫌悪は・・徐々に、欲望に変わりつつあった。
逆らえない本能の赴くまま、絵久は口と両手で望まない奉仕を行い始めた。
唾液を絡ませて舐め上げ、そして指先と掌で擦り上げる。
背面に回っていた男は絵久がそうしているうちに胸と股間とに手を伸ばし、弄り回す。
「ふぅ・・ふぁっ、あっ!!」
中をかき回され、胸を弄ばれ、絵久は思わず口を離して声を上げた。
だが、次の瞬間には再び絵久の口が満たされ、言葉も出せなくなる。
「うぉぉ・・たまらねえな・・」
「上手だなぁ、おい。こいつぁよほど慣れてるわけか?」
嘲るような言葉が、絵久の心にさらに追い討ちをかけた。
そんなことはない。こんな淫行に体を曝すのは初めてだ。本能に踊らされているだけなのに。
絵久の奉仕がさらに男達を興奮させ、その興奮が絵久にさらなる快感を、欲望をもたらす。
      • しばらく奉仕を続けていたところ、口の中に突如として熱い液体が流れ込んできた。
「ん・・んぷっっ!?」
突然流れ込んできた熱流に、絵久は思わずむせ返って白濁液を吐き出した。
胸やけがする。危うく飲み込んでしまうところだった。次の瞬間には、手にしていたものからも一斉に吐き出されてきた。
避けることもできず、絵久の穢れのない体にびちゃびちゃと白い欲望の塊が付着した。
「・・ぁ・・・つ・・・ぅっ」
男達が達した今も、胸と聖域を襲う手は止まらない。
絶えることのない快感。そして、望まない欲情・・
「はんっ・・あぁ、あんっ、ああんっ・・!」
「さて・・そろそろだろ?」
「おい、次は俺だぜ。お前らだけ好き勝手にイキやがってよ」
背面の男の手が、不意に絵久の腰を持ち上げた。
しととに濡れた聖域が、口を開けて侵入してくる男を待ち望んでいる。
「・・」

嫌だ、やめて・・・

言葉にならない悲鳴が、口の中で消えてしまった。
そして・・四つ目の凶器が、絵久の聖域にぴったりと密着した。
まだ入り込んではいないものの・・もう、純潔は破れたも当然。
絵久の頬を涙が伝っていった。嫌なのに。こんなの望んでいないのに。

          • 私は、あの人が好きなのに・・・・

今にも入り込もうとしたその瞬間、部室のドアが勢いよく開いた。
陵辱が展開される中、突然の侵入者に・・四人の男は凍りつき、目をそちらへ向けた。
リーダー格に発覚したとなると余りいいことにはならない・・
だが、入り込んできたのは四天王でもゴウでもなかった。そもそも、東の人間ではなかった。
絵久はその姿を見ると一瞬目を輝かせたが・・次の瞬間、俯いて静かに泣き出してしまう。
「・・・お前達、何やってるんだよ・・・っっ!!」
抑えることのできない怒りのせいで、目にちらちらと炎が燃え上がっていた。

      • 姿を現したのは・・平野だった。

「・・・・」

      • 事実、絵久はあっという間に取り返せた。

所詮下っ端だ。最初はいきり立ちもしたが、完全に逆上している平野を見て肝を冷やして逃げてしまった。
陵辱に遭った絵久の姿は、余りにも痛々しい。・・それでいて、男の本能を刺激した。
けれど、そんな欲望は、絵久の涙ですぐに萎れてしまった。
「・・・絵久ちゃん」
「・・・・・・」
絵久は顔を覆って泣き続けながら、首を横に振った。
「・・・」
変なことを言えば、ただでさえ深く傷ついている彼女の心をさらに傷つけることになる。
夕日が沈み、窓の外に広がるのは夜の暗闇。同時に、息を潜めていた雨雲が、一斉に大粒の雨を降らせ始めた。
「ごめん・・なさい・・・っ」
絵久の小さな声が聞こえてきた。・・余りの弱々しさを庇いたくなり、平野は思わず絵久の体を抱きしめた。
ぽろぽろと次々にこぼれ、頬を伝っていく涙を、平野の指先が拭う。
「・・謝るのはボクのほうだよ、絵久ちゃん。君に水汲みなんてさせたから・・こんなことに」
「ち、違います・・平野くんは悪くないです・・私が悪いんです・・
私が勝手にしたこと・・だから・・」
絵久は顔を平野の胸に押し付けた。こんなに暖かいのに、逆に辛くなってくる。
勢いを増す涙。激しくなる嗚咽。
「・・だって・・平野くん、辛そうだったから・・」
「・・・え・・?」
「平野くん、辛そうだったから・・そうじゃないんですか・・・?
平野くんはずっと・・ずっと、必死に頑張ってたんですよね・・」
「え、絵久ちゃん・・?」
「・・・だから、何か役に立ちたかった・・平野くんに、たった一人で苦しんでいてほしくなかった・・」
絵久のすすり泣きに混じって、途切れ途切れの言葉が聞こえてくる。
甲子園で結果を出せずもがき苦しんでいた平野・・彼女は、その背中をずっと見ていた。見ていてくれた。
「・・どうしてだよ。・・ボクは何も出来ないのに・・
ボクはチームの足ばっかり引っ張ってたのに・・チームに迷惑ばかりかけてたのに・・
      • ボクは役立たずなのに・・なのに、どうしてそこまで・・」
いつしか、平野の頬にも涙が伝っていた。
窓の外で聞こえる雨の音が、ますます強まる。滝のような雨だ。
悔しさ。後悔。悲しみ。数えても数え切れない。どれだけ足を引っ張ったか分からない。
それでも、絵久は・・
「・・・関係、ないです。・・・・それでも、平野くんは平野くんですから・・」
「絵久ちゃん・・・・っ」

もう、どうしようもなかった。

この胸の高まりを。抑えきれないほどの愛おしさを。

あんなに足を引っ張ったのに、ボクのせいで負けたのに、それでも・・?

今、胸の中で燻っていた想いが・・完全に燃え上がった。

平野はできる限り声のトーンを抑え、言った。
「・・絵久ちゃん。保健室、行こう?」
「え?・・う、ううん、大丈夫・・ですよ?」
「い、いや、だってさ・・だって・・」
つい言葉が乱れてしまう。これじゃ、下心が見え見えだ。
絵久もなんとなく感づいたのか、頬をぽっと赤く染めたが、軽く頷いた。
絵久が服を着るのを手伝ってから、彼女の手を引いて保健室へと誘った。

    • いつの間にか、大雨は止んでいた。

消えていた保健室の明かりを灯し、二人はベッドに腰かけ・・ちら、と互いの顔を見た。
もう分かっている。お互いに何を求めているか。どうしたいのか。
「・・先生、もういないみたいだね」
「・・・うん。・・・二人っきり・・」
絵久は頬を炎のような赤に染め、平野の肩に体を摺り寄せた。
心臓が高鳴る。不思議と息が荒くなってくる。
絵久は顔を上げ、横に向かせ、再び平野の顔を見た後・・そっと目を閉じた。
頬を染め、無抵抗のまま待つ絵久。平野は言葉もなく、彼女の体を強く抱きしめて唇と唇を重ねた。
ファーストキスがこんなに乱暴なカップルも珍しいんじゃないだろうか、と思うほど口づけは深くなっていった。
激しく互いを求め、愛しているから。舌と舌と、唾液と唾液とが淫らに絡み合った。
「・・平野くんっ・・好きです・・大好きです・・」
「ボクもだよ、絵久ちゃん・・」
触れ合うことが許されるか許されるかなんて、もうどうだっていい。
とろりとした糸を引いた唾液が切れ落ちた直後、平野は絵久の体をベッドに押し倒した。
静まり返った校内には、もう誰も残ってはいない。今・・もう、二人を邪魔する者はいない。

『平野くんは平野くんです・・』

      • あんなに悲しませてしまったのに。

      • それでも君は、ボクを想っていてくれる・・・

爆発しそうなほど鳴る鼓動を抑えきれず、一度着せたセーラー服を脱がせ始めた。
それでも、前のように乱暴にではなく。優しく、彼女が受け入れる時間を与えるように。
「・・・」
絵久のとろんとした目は、一瞬たりとも平野の目から離れなかった。
    • 全然違う。陵辱されていた時とは、比べることすら愚かだ。
平野の手が待ちきれない。恐る恐るといった様子で手を伸ばしてくる平野が、逆にじれったい。
それでも、いつしか彼女はまた生まれたままの姿に戻った。
「・・平野くん」
「なに?絵久ちゃん」
「・・もう一回・・キス・・してください・・」
勿論、言われるまでもない。唇を重ねた後、彼女の膨らみのない胸を手の中に収める。
膨らみはないのに、それでも柔らかな感触が確かに手に伝わってきた。
「柔らかい・・」
「・・ぁ・・・っ」
絵久のかすかな喘ぎ声が耳に入り、心臓が一瞬止まるほどびくんと震えた。
平野の優しい手つきが・・今は、むしろ物足りない。
「・・平野くん・・もっと・・強く・・」
「え?・・え、あ、うん・・」
いつもは内気で物静かなイメージがある絵久が、「もっと強く」とは。
たちまち手つきが強まった。強すぎるほどに激しく揉みしだいても、彼女は全く嫌がる様子はない。
「あぁ・・ぁ・・ぁっ」
快感を素直に受け入れ、純粋な喜びに浸っている今・・聖域が濡れ出すのも一層早かった。
胸に夢中になっている平野はまだ気付かないものの、絵久のそこはもう受け入れていいほど湿っている。
絵久は胸に当たっている腕の片方を掴み、ゆっくりと自分の股間へと持っていった。
平野の指先に当たる、熱い液体の感触・・
「・・平野くん、こっちも、して・・」
悩ましい目つきで見つめながら求められて、断る男などまずいない。
平野は無言のまま頷き、絵久に導かれた女の聖域に指を差し入れ・・出し入れを始めた。
「あっ・・あんっ、ひぁぁぁぁっ、あっ、あぁぁあんっ!!」
今度は最初から激しい。中に溢れている蜜を全て掻き出してしまいそうな勢いだ。
絵久の激しく喘ぐ声を聞けば聞くほど、手つきも淫らに激しくなっていく。
「平野くん・・イイ・・です・・っ・・凄く・・あっ、あぁぁ!」
「もっとしてほしい?絵久ちゃん・・」
「もっと・・もっと欲しいです・・・もっと」
その言葉を聞くと平野は指を抜き、代わりに舌をびしょ濡れになっている聖域にあてがった。

「くっ・・・ふぁっ、あっ、あ・・ぁ、ああ、あっ!」
平野の舌が絵久の聖域へと滑り込み、蜜を啜り上げるように激しく舐め続けた。
その過程で絵久の最も弱い場所に舌が当たった瞬間、絵久の意識が半分吹き飛んだ。
「ひ、ひぃぃっ・・!!」
平野はすぐにそこへと狙いを定め、絵久が最も感じる場所を集中的に責めた。
溢れ出る蜜も激しくなるが、一滴も残らず平野の喉へと消えていく。
そして、快感が・・陵辱の時とは全く形が違う快感が、絵久の体を駆け抜ける。
「あ・・ぁあぁあ、あんっ・・ひ、平野くん・・あ、ぁあぁ!」
「気持ちいい、絵久ちゃん?」
「き、気持ちいい、ですっ!あ・・も、もう・・あっ・・わ、私・・・!」
そろそろ限界が近づいてきたのか、絵久は腰を浮かせてびくびくと下半身を痙攣させ始めた。
快感と喜び。二つが一つになり、頂点に達しようとしている。
今にも爆発しそうになったその瞬間、平野は舌を引き抜いた。
      • もちろん、絵久は少しがっかりしたような表情を浮かべた。
「どうして・・やめちゃうんですか・・?」
「だってさ、これでイッちゃったら・・つまらないもの。
イクならさ・・一緒に・・が、いいんだ」
平野は自らベルトを外し、ズボンを下ろし、興奮と快感とに勃ち上がった自分自身を取り出した。
赤く滾るそれを見て、絵久は吸い寄せられるように顔を近づけ、舌を軽く沿わせた。
「あ・・あぅぅっ!?」
突然責められ、平野は腰を軽く浮かせた。まさか、絵久のほうから来るなんて思っていなかった。
それも、自分が何も求めていないのに。絵久は、実はかなり押しが強いのかもしれない。
唾液が絡み、卑猥な音を立てながら全体が絵久の唾液で湿ってきた頃・・絵久は全体を一気に口の中に滑り込ませた。
「ん・・んむ」
「ふぁ・・あぁあぁ・・え、絵久ちゃんっっ・・・!!
ちょ、待って・・ダ、ダメ!は、激しすぎるよっ・・!」
「私だけしてもらって・・私がしないなんて・・不公平ですから・・
大丈夫ですよ。・・・私が勝手にしていることだから・・」
一度口を離してから言い終わった後、絵久はまた奉仕を始めた。
本当に自分から相手を思いやっての行為なので、きっとその威力も比べ物にならないだろう。
かなり早く平野は達しかけてしまい、溢れ出そうとする自分自身を抑えるので精一杯のようだ。
「く・・あっ、あぁ・・・え、絵久ちゃん・・も、もう・・いいよぉ・・っ」
平野が懇願するような調子で言うと、絵久は口を離した。
達する寸前まで責められたので、もちろんほとんど限界まで赤く膨れ上がり燃え滾っている。
そして・・
「・・・いいよね?」
「・・・・ずっと・・こうしてほしかったんですよ・・?」
再び平野は絵久の体を押し倒し、二人は視線を交わし見つめあった。
お互いに限界に達しかけている状態だ。今交われば、きっと短い時間で果ててしまうことだろう。
けれど、そんなに早く終わらせたくない。長く交わりあって、最後の最後まで愛し合いたい。
「行くよっ、絵久ちゃん!」

      • 彼自身が滑り込み、二つの分身が互いに交わり合った。

「ぁ・・・あっ、あっ・・・あぁああぁああああああっ!!」
根元まで入り込んだ瞬間、絵久は全身を大きく痙攣させて声を上げた。
平野の先走りと、絵久の蜜とが混ざり合い、交わりあったその箇所からどろりと流れ落ちる。
交わった場所が・・いや、体全体が燃えるように熱い。このまま溶けて、混ざり合って一つになってしまいそうなほど。
深くまで挿入したままじっとしていたら、このまま吐き出してしまいそうだ。
「・・ふぅ・・・はぁ・・」
「ひ・・ひ、平野くんの・・あ、熱い・・ですぅぅ・・」
平野自身を受け入れた絵久が、涙を浮かべながら彼に抱きついた。
細い腕なのに、今は不思議と力が強い。強く結びついたまま、平野は腰を動かし始めた。
「うっ・・あっ、あっ、あっ、あっ!!」
激しい一突きのたびに絵久は声を出した。可憐で、それでいて卑猥な声が欲望を刺激してくる。
もっと喜ばせたい。もっとこの可愛い声が聞きたい。
ベッドがぎしぎしと音を立てて軋む。熱がさらに篭り、快感と本能とが暴れだす。
「うぁぁ・・あぁぁあ、あぁあぁ、あっあっあっ!!」
「絵久ちゃんの中・・とっても熱い・・よ・・」
「平野くんっ・・平野くぅぅんっ!!」

『・・平野くんは平野くんです』

      • 絵久ちゃん・・

      • ボクは・・・

「・・・も、もうっ・・もう・・ダメぇ・・っ」
絵久が弱々しい声で訴えてきた。ここら辺が限界か。
平野のほうも、何かきっかけがあれば弾けてしまいそうなほど膨れ上がっている。
もう終点が来ようとしている。束の間の快楽と歓喜の時間に。
「・・まだ・・イキたく・・ないっ・・まだ、平野くんと・・一つで・・」
その言葉に、平野は首を横に振った。
「大丈夫。絵久ちゃん。これが最後じゃないから。君が望むなら・・何度でもしてあげる。

      • ボクは、君が好きだから」

「・・・平野・・・くん・・・」
絵久の頬を、また涙が流れ落ちていった。

「・・だから、一緒に・・イこう?」
「・・・・はい・・」
絵久が頷いてから、十秒も経過していないだろう時間の中。
絵久の手が、白いシーツを引き裂くほど強く握り締めた。
「あぁ・・あぁああああああああああああっ!!」


全てが終わった後、無垢で可愛らしい寝顔を見せる絵久の頬に・・平野の唇が触れた。
どれくらいの時間、こうしていただろうか。想像もつかない。
そもそも学校の保健室ですること自体ズレてはいた。きっと明日辺り大騒ぎになるだろうな、と平野は苦笑した。

まぁ・・今は、そんなことはどうでもいいか。

「・・・ありがとう、絵久ちゃん」

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