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ピロートーク的な小ネタ(part13 848-849)

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匿名ユーザー

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バスルームで所謂金的を見事にかましてしまった私は、一緒のベッドに入る時にちょっとだけ距離を取った。
本当はもっとくっつきたいのだけれど、寝てる間にまた蹴ったりしてしまったら可哀そうかな、と思ったのだ。
だけれど友沢は、何も言わずに私を抱き寄せた。私の頭を抱え込むような形だ。好きな人の腕枕。悪くない。

「その……さっきは、ごめんなさい」
「もう気にしてねーよ。次気をつけてくれればいい」

次、ということは、またこういう風に過ごすことを、こいつが望んでいるということだろう。内心ほっとする。
お互いの気持ちは分かっているけれど、言葉でそれが確認出来ると、やっぱり嬉しいものだ。

「ねぇ」
「ん?」
「あんたってさ、やっぱり女の子からもてるの?」

分かり切った質問だった。私の周りの女の子に限っても、友沢のことを嫌いな子を見つける方が難しいのだ。
アカデミー経由とはいえ、1年目で3割の打率を残し、ホームランはそこそこ、盗塁もまぁまぁ、安定していて華のある守備。
球界の誰もが納得の新人王を獲得した、久し振りのスター候補。いや、もう既にこいつはスターなのだ。
そこに凛々しくて整った顔立ちとくれば、女の子が飛びつかないはずも無い。多少無愛想な所を補って余りある。そこがまたいい、という層もいる。

「……まぁ、そこそこにな」
「嘘。絶対そこそこなんてもんじゃないでしょうが」
「ていうか、何で今更そういうことを聞くんだよお前は」
「……やっぱ、気になるもの。恋愛経験とか、片思いしてたかとか」

私は今日、こいつによって処女を散らした。だけれど男には処女膜なんて無い。童貞かそうでないかの判別なんて、自己申告でしか無いのだ。
友沢の事は信じたいけれど、どうしても不安がってしまうのは、女の子なら仕方の無いことだと思う。

「……好きだった奴はいる」

ほら見たことか。

「……教えなさいよ、その子のこと」

ベッドの中から、上目遣いで睨みつける。こうすると男の人は嘘を付けない、らしい。まぁ、友沢がそうであるように、注意していれば、
私もこいつが嘘を付いているかどうか、くらいは見分ける自信はあるのだけれど。念には念を入れておこう。

「……リトルの頃だな。最初に会ったのは」

私とこいつが出会った時期だ。

「初恋ってやつ?」
「そうだな、そう言って良いと思う」
「……続けなさいよ」
「……第一印象は、小さい、だったなぁ。男の中に混じってるもんだから、尚更そう思った。ま、俺もあの時はそんなにでかくは無かったけど」

男の中に混じる?ガキ大将か何かだろうか。きっと気の強い子だったのだろう。成程、友沢はそういう子が好きだと。

「それで?」
「んで、顔を見たんだ。びっくりしたよ。すげぇ可愛いんだこれが。うわ、マジかよ、ってくらいに」

そんなに可愛いのか。美女に言い寄られたりすることもある今の友沢がここまで言うのであれば、本当に可愛かったのだろう。

「そしたら、挨拶した後そいつがマウンドに歩いて行くんだ。またびっくりさ」
「マウンド?」
「マウンド」
「……野球の?」
「野球の」
「……それって」
「で、ボールは正確、変化球は曲がる。チームは決して弱くは無かったはずだけど、俺以外ボールに掠りもしない」
「……」
「初めてだったよ。当時の俺と対等に投げ合う同い年の奴なんて。しかもそれが女子なんだ。そりゃ惚れるわな」

完全に私のことじゃないか。いや、正直とても、とても嬉しいのだけれど、それ以上に。

「……いて。何だよ」
「はっ、恥ずかしいのよ!あんたのその、すかした感じっていうか、なんていうか……あーもう!聞くんじゃなかったー!?」

恥ずかしくて手が出てしまった。ぺち、と弱々しい音を立てて、友沢のほっぺに当たる。

「何今更言ってんだか……もうやることやっちまったんだ、この際全部話した方が良いだろ?」
「ぐぬぬ……何で今日はずっとあんたのペースかなぁ……いつもなら私の勝利で終わるのに……」
「たまにはいいじゃないか。こうやって話せるのも、二人きりだから何だし」
「それは、そう、だけどさ……」

実は、私もこういうやり取りは嫌いじゃ無かったりする。まだ少し恥ずかしさが抜けないだけで、とても安心出来るというか。
多分、友沢はこれが素なのだろう。まるで年上のきょうだいのようにからかってくる。家に居る時は、こんな感じのお兄ちゃんなのだ、きっと。
男の人として、友沢の事は好きだけれど、それ以上に、こうやって兄貴面をしている友沢も、私は好きなようだ。

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