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無題(part13 947-957)

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匿名ユーザー

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「今になって映像が送られてくるとは何事かと思いましたけど……」

『あっ……くぅっ……深いよぅ……』
『でも、こういう、感じのがっ、好きだろ?』
『そんなことっ……あぁっ!?』

「まさかみずきちゃんと友沢選手が、だなんて……あぁ、でもお互い気になってしょうがない、っていう節はあったのかしら」

『ほら……!素直に言わないと、動くの止めちまうぞ』
『やらぁ……ひん……もっと……もっとぉ……』
『さぁ、どうして、欲しいのか……正直に言えよ』
『ぎゅって……ぎゅうって、して……強くても、良いから、もっと、近くで……!』
『……っはは、了解……!』

「……うーん、激しいです。ちょっと羨ましいかも」

「…………ふぅ…………」

「あらやだ、私ったらはしたない」

「それにしても、やっぱり瞬間着脱は今も昔もトレンドね。次のスーツにはもっと性能の高い装置を仕込みましょう」

「……!良い事思い付いちゃった……♪」キュピーン


――

「お兄ちゃんに郵便だって」
「お?あぁ、ありがとうな、翔太」
「なになにー?」

あるオフのこと。ゆったり自宅で過ごしていた俺に、差出人不明のいかにも怪しいCDが届いた。悪戯だろうか。
ケースにはラベルが貼ってあって、全体の無骨さからはちょっと浮いた印象の、やたら綺麗な文字で何か書いてある。

「……『近くに人がいないのを確認すること』……?」

AVじゃあるまいし、そんなこといちいち気にしてられるか。そう思った俺は、パソコンのディスクドライブにそれを突っ込む。
フォルダを開くと、映像ファイルらしきものがぽつんと一つだけ。一体これには何が入っているというのだろう。

そのまま再生しようとした所で手が止まる。この手の悪戯の中には、ごくたまに、本当に気分を害するような悪趣味な物が混ざっているのだ。
送り人の意図に乗ってしまうようで多少癪ではあるが、今は翔太や朋恵も同じ空間に居る。リスク回避は可能な限りやっておきたい。

「……一応、ヘッドホンくらいは付けておくか」

ヘッドホンに手を伸ばし、プラグを接続して、ダブルクリック。

『はぁん!やぁっ!?すごい、すごいよぅ!』

お茶を吹いた。


――

ケースを検めて発見したメモ用紙に従い、俺は深夜のパワリン工場などという非常に怪しげな所を訪れていた。
裏口の鍵を開けてある、というメモの通り、すんなりと中に侵入し、指定されたポイントへと向かう。

「第一研究室……ここか」

工場は稼働しておらず、無人であるはずの建物の中、唯一そこだけ灯りが点っている。怪しい。というか、危険だ。
どう入手したのかは分からないが、俺と橘がよろしくやっている様子を送って来て、それをダシにこちらを呼び出すなんて、まともな輩じゃない。
ここに来い、という指示以外は何も書いていなかったとはいえ、十中八九脅迫目的だろう。どんな法外な代償を要求されることやら。

(昔家に来た借金取りのにーちゃんなんて、比べ物にならねーよな)

それでも、もうここまで来てしまったのである。一応覚悟はして来た、つもりだ。
一度深呼吸をしてから、ドアノブに手を掛け、鉄製の扉を押し開いたその先には――


「……あら、案外早かったですね」
「……」

――美人な白衣のおねーさんが、のんびりと座っていた。いや、美人だからといって堅気とは限らない。
もしかしたら、漫画か何かでありがちな、年若い女組長だったりするのではないか。きっとそうだ。手下も今にぞろぞろやって来るに違いない。


ところが、さぁどこからやってくるのだ、と俺が辺りを見回していると、目の前のおねーさんは吹き出してしまった。

「うふふ……心配性ですね。私とあなた以外、ここには誰もいませんよ、友沢選手」
「……本当か?」
「はい」
「……」
「立ち話もなんですし、どうぞ。固い椅子しか無いですけど」

促されるままに椅子に座る。書類やら器具やらでお世辞にも綺麗とは言えない机を挟み、おねーさんと相対した。

「あんた、目的は何だ?」
「おっと、その前に自己紹介しておきましょう。七瀬はるかです。以後お見知りおきを」
「……」

反応に困る。これが最近のヤーサンの手口なのだろうか。ごく普通の自己紹介をして、こちらを安心させようとかいう魂胆なのだろうか。

「えっと、何か誤解していらっしゃるようなので最初に言っておきますけれど、暴力団とかそういう筋の者では無いですよ?」
「それを信じろっていうのか?」
「後で早川あおいに聞いてみて下さい。しっかり身元を保証してくれますから」
「あおいさんに?」
「ええ。昔からの親友ですので」

そういえば、見たことがある顔のような気もする。あおいさんの知り合いだというのであれば、どこかですれ違うこともあったのかもしれない。


「……とりあえず、まぁ、分かったよ」
「要領が良くて助かります。それでは早速本題です」

こちらが少しだけ警戒を解いたのを見計らって、おねーさんは話し始めた。

「まず、そちらに送った映像ですけれど、ここにそのマザーデータがあります」

家に送られて来たのと似たようなケースを取り出したおねーさんは、こちらの反応を見ている。

「……ご安心を。どこにも流出なんてしていませんよ」

信じきるのはまだ早い気もするが、その言葉で俺の不安は大分解消された。肩から力が抜ける。
データは既にどこかに流出していて、俺や橘の人生が滅茶苦茶になろうとしている、なんていう事態にはなっていないらしい。

「こっちの質問には答えてくれるのか?」
「ええ。答えられるものであれば」
「そもそもどこから漏れたんだ、あんな映像」


「うーん……漏れたというか、みずきちゃんの責任というか……」
「何で橘の責任になるんだ?」
「……実はあの映像、故意に私が撮ったものでは無いんです。野球マンスーツ、御存じですよね?」
「あの黒い衣装か」
「あれ、私の作ったものなんです」
「あんたが?」
「はい」
「……ありがとうございます」
「うふふ、随分燃えていらしたものね」
「うっ……やっぱり一部始終見てるのか」
「管理の都合上仕方なくですけれど、ノーカットで拝見させていただきました」
「管理?」
「ええ。みずきちゃんの2号スーツに限らず、野球マンスーツシリーズには記録媒体が搭載されてまして」
「記録媒体……カメラとか?」
「超小型ですけどね。とはいえ、5-6年前の物としては最高クラスのスペックを持たせてあったので、今でもばっちり作動してしまったのですよ」
「橘はそれを知ってた?」
「渡す時に一通り説明はしたはず……でもあの様子じゃ完全に忘れてるでしょうね」
「……」
「あれを運用していたのは5-6年前ですけれど、当時から私の方にそういったデータ類は送らせるように設定していたので」
「……それを久し振りに引っ張りだした橘と俺の、あられもない様子が記録されて、あんたのもとにデータが届いてしまった、と」
「そういうことです」


今までの話が全て本当だとすると、形はどうあれ橘の自業自得じゃないか。

「はぁ……あほくさ。あいつ、何やってんだか……」
「ちょうど研究資金のやりくりに苦心していた所なので、思わぬ助け舟かも、なーんて」
「おい」
「冗談ですよ。今日あなたがここに来なかったとしても、このディスクはしっかり処分する予定でしたし……
あぁ、でもあなた達の関係って、まだ世間には知られて無いんですよねぇ」
「!」
「どうしようかしら。うーん、口は固い方と自負していますけれど……あおいには話しちゃうかも……?」
「あ、あおいさんに!?やめろ!いや、やめて下さい!お願いだから!」

あおいさんに話されたら、すぐに広まってしまうだろう。試合の解説中にでもぽろっと言ってしまうに決まっている。
そんな抜けた所があの人の人気の理由でもあるのだが、この場合は洒落にならない。

「どうしましょうか?」
「どうしましょうか、って……」
「……『取引』してみませんか?」
「結局そういう話か……まぁ、元からここにはそのつもりで来たんだ。覚悟は出来てるつもりさ」
「成程」
「……一つだけ、良いか?」
「どうぞ」


――

「『橘には手を出すな』だなんて。かっこいいですね。プライベートでは案外情熱的なのかしら」

「……さて、これで人件費が大幅にカット出来るわ。その分他の部分に力を入れられそうね。楽しみ楽しみ」

「それにしても、男の子は男の子ねぇ。うふふ」


――
それからしばらく経ったオフのこと。俺は矢部を家に呼んでいた。案外気が利くもので、翔太と朋恵におもちゃなんかを買ってやって来たのだが、
さすがと言うべきか、最近の子供の間のトレンドも熟知していたらしく、翔太も朋恵も大喜びだった。

「悪いな。パソコン組んでもらうのまで任せちまってるのに」
「良いでやんす。喜んでもらえたなら何よりでやんす。でも最初に話を聞いた時はびっくりしたでやんす。
あのどケチ……もとい倹約家の友沢君から、『金に糸目はつけないからパソコン作って欲しい』だなんて」
「……まぁ、たまには俺も奮発しようかなと思ってさ。所で、本当に俺の頼んだ通り作ってくれたんだよな?」
「勿論でやんす!ありとあらゆるパーツを、現行で最高クラスのものからチョイスしたでやんす。
特に画質と音は、下手なテレビより数段上の品質を保証するでやんす」
「セキュリティは?」
「もうバッチリでやんす。最近マニアの間で話題のD-JBっていう総合ソフトをメインに、信頼できる優良ソフトをインストール済みでやんす。
もちろん更新とかは必要でやんすが、そのくらいならいつでも相談に乗るでやんす」
「絶対データは漏れないんだな?」
「……やけにそこにこだわるでやんすね」
「あ、あぁ、いや、すまん。でもほら、ファイル共有とか、最近は遠隔操作とか、何かと物騒じゃん。お前も自分のパソコンのデータは大事だろ?」
「まぁ確かにそうでやんす。おいらもお金さえあればこのパソコンが欲しいでやんす。それくらいの力作でやんす」
「……お前はとりあえず年俸を片っ端にグッズにつぎ込むのをやめるのから始めたら良いんじゃないか?」
「うぅ、それが出来れば苦労しないでやんす……」


――

矢部にパソコンを作ってもらった日の深夜。家族が寝静まっているのを確認した俺は、この日の為に新調した、
やたら高くて性能の良いヘッドホンをパソコンに接続する。音が漏れていないか入念にチェックしてから、『あのディスク』をセットした。

俺があの日、七瀬はるかから要求されたことは、現在開発中の新しいスーツの被験者になることだった。
何年か前にもやっていたことらしいが、要はパワリンを宣伝する為のキャラクターを演じろ、というのだ。
どうやら最初から、その候補の筆頭として俺が挙がっていたらしいが、基本的に俺はCM等のオファーを断る人間なので、あきらめていたのだという。
宣伝プロジェクトの一端を担っている彼女の下に舞い込んだこの映像データは、この上なく都合の良い交渉材料だったというわけだ。

『追って正式に会社の方から、そちらにオファーがされるように手配しておきますので』
『それを受ければ、俺達の事は口外しないってわけだな』
『そういうことです。今日はまぁ、事前の打ち合わせ、ということで。あぁギャラもちょっとおまけしてくれたらなー、なんて』
『はぁ……分かったよ。どうせ断れないしな。ところでそのディスクはどうするんだ?』
『この後焼却炉にでも入れようかなと』
『……それ、俺に寄越してくれないか』
『はい?』
『いや……あんたを疑うわけじゃあないが、自分の手で処理しないと安心出来ないというか……』
『……うふふ。成程、そういうことですか……良いですよ。記念にお渡ししましょう』
『……』


(あれは完全に気付いてる態度だよなぁ)

最初にあの映像を再生した後、俺はとりあえずディスクをへし折った。多少短絡的ではあるけれど、当然の行動だと今でも思う。
しかし、少し時間が経って、焦りや怒りが薄れて行った時、ふと考えたのだ。

――もったいない――

それは、ある意味橘への裏切りではあったかもしれないが、間違いなく正直な感想であった。俺は人間だし、性欲に負ける時は負けるのだ。
このデータは、具体的に言ってしまえば彼女とのハメ撮りである。何と浪漫溢れる代物だろうか。
それはある意味俺の最終目標でもあった。三冠王か、トリプルスリーか、或いはそれ以上の記録を成し遂げた時に、
土下座してでも頼みこもうと思っていたのだ。それが運良く手に入ってしまったのだから、小躍りして喜んでも足りない位なのである。
とはいえすぐにこのデータを堪能するわけにはいかなかった。家のプレーヤーで見るのは、何か間違いが起こるかもしれないので却下。
では以前のパソコンはというと、セキュリティなどあって無かったようなものだし、画質や音声再生もイマイチ。
そこで俺は、年俸のほぼ全てをその方面に傾けている矢部に依頼し、新しく高性能なパソコンを、セキュリティ構築も含めて作ってもらったのである。


『すき……だいすきぃ……ふやぁぁっ!?』

(許せ、橘。お前があんまり可愛いのが悪いんだ)

「くくっ……」

とりあえず結婚するまでは持っておいて、存分に楽しませてもらおう。下品な声が漏れないように、俺は必死で笑いをこらえるのだった。

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