「はぁ……」
年の瀬も近づきつつある12月某日……。
都内のカフェテリアにて一人溜息を漏らす女性がいた。
道行く人が「ウホッ、いい女」と足を止めるほどの美貌の持ち主。
前「パワフルスポーツ」メインキャスター、「白沢さゆり」その人である。
現在は後任の「智恵」に任せ、他番組のスーパーサブとしてその力量を存分に発揮している。
年の瀬も近づきつつある12月某日……。
都内のカフェテリアにて一人溜息を漏らす女性がいた。
道行く人が「ウホッ、いい女」と足を止めるほどの美貌の持ち主。
前「パワフルスポーツ」メインキャスター、「白沢さゆり」その人である。
現在は後任の「智恵」に任せ、他番組のスーパーサブとしてその力量を存分に発揮している。
しかし、順調な仕事とは裏腹に、プライベートはいまいち生彩を欠くのが現状だ。
さゆりには結婚を誓える程の男がいない。付き合った男はいたが、不思議と続かない。
自分には男運はないんだ、そう悟っているうちに、もう今年で33歳になってしまった。
どうみても行き遅れです。本当にありがとうござ……、
「ありがとうじゃないわよ」
……とにかく、世間はもうじきクリスマス。独り身には一番厳しい時期だ。
負け犬女と裏で言われ、見逃し三振女と陰で言われ、それでも仕事に一生懸命生きてきたさゆりに、
冬の寒風は容赦なく心の隙間に吹いてくる。
さゆりには結婚を誓える程の男がいない。付き合った男はいたが、不思議と続かない。
自分には男運はないんだ、そう悟っているうちに、もう今年で33歳になってしまった。
どうみても行き遅れです。本当にありがとうござ……、
「ありがとうじゃないわよ」
……とにかく、世間はもうじきクリスマス。独り身には一番厳しい時期だ。
負け犬女と裏で言われ、見逃し三振女と陰で言われ、それでも仕事に一生懸命生きてきたさゆりに、
冬の寒風は容赦なく心の隙間に吹いてくる。
「あ~あ……」今日これで14度目の溜息だ。憂鬱だ。白沢さゆりの憂鬱だ。
『ただの男に興味はありません! この中で高学歴、高年棒、
高身長がいたらわたしと結婚しなさい! 以上!!』
なんて言った覚えはどこにもないのにこの有様……。
そんな彼女の鬱加減に追い討ちをかける原因が、テーブルにそっと置かれていた。
「まさかこんな事になるなんてね……、宿命なのかな? やっぱり…」
自分が初めて心の底から「好き」と確信したプロ野球選手、海原 矛耶(うなばら もりや)。
自分を心から慕ってくれていた筈の後輩、智恵。
『ただの男に興味はありません! この中で高学歴、高年棒、
高身長がいたらわたしと結婚しなさい! 以上!!』
なんて言った覚えはどこにもないのにこの有様……。
そんな彼女の鬱加減に追い討ちをかける原因が、テーブルにそっと置かれていた。
「まさかこんな事になるなんてね……、宿命なのかな? やっぱり…」
自分が初めて心の底から「好き」と確信したプロ野球選手、海原 矛耶(うなばら もりや)。
自分を心から慕ってくれていた筈の後輩、智恵。
その二人の結婚式の招待状が、さゆりの目の前に置かれていた。
「いいか、おっぱいだ! おっぱいを揉みしだくように打つんだ!」
「はいっ、長岡先輩!」
「⊂二二二( ^ω^)二二⊃ブーン」
「凄え、あの先輩、腕広げながら走ってる…!」
それは、春季キャンプで盛り上がる「ニワンゴVIPスターズ」の新人取材をした時だった…。
「さゆりさーん! さゆ、ゆあー!りゅあー!」
「奥居、そのはっぴとペンライトはどこから出したんだよ。周り引いてるぞ」
「はいっ、長岡先輩!」
「⊂二二二( ^ω^)二二⊃ブーン」
「凄え、あの先輩、腕広げながら走ってる…!」
それは、春季キャンプで盛り上がる「ニワンゴVIPスターズ」の新人取材をした時だった…。
「さゆりさーん! さゆ、ゆあー!りゅあー!」
「奥居、そのはっぴとペンライトはどこから出したんだよ。周り引いてるぞ」
期待の新人達が盛りのつき始めた男子中学生の如く興奮する中、矛耶の姿もそこにあった。
「こういう時って嘘でもデカいこと言ったほうがいいんですかね?」
「そりゃもう。記者が心に留めておいてくれますから」
「そうか。では……この海原矛耶の目標、それは5年以内に1億円プレーヤーになることです!」
「おいおい矛耶~、妄想はたいがいにしとけよ~」
「なんだと奥居、おまえこそ万年500万円選手で終わるなよ」
「そりゃもう。記者が心に留めておいてくれますから」
「そうか。では……この海原矛耶の目標、それは5年以内に1億円プレーヤーになることです!」
「おいおい矛耶~、妄想はたいがいにしとけよ~」
「なんだと奥居、おまえこそ万年500万円選手で終わるなよ」
実際、彼は新人の頃から光っていた。有言実行するほどの実力もあった。
次の登板で勝利投手になったらデート、という約束をして見事にやってのけたり、
バレンタインにファンから送られた1千個近いチョコを完食したり、
明るく、物怖じせず、お祭り好き。その破天荒な性格に業界内外問わず惹かれる者も多かった。
次の登板で勝利投手になったらデート、という約束をして見事にやってのけたり、
バレンタインにファンから送られた1千個近いチョコを完食したり、
明るく、物怖じせず、お祭り好き。その破天荒な性格に業界内外問わず惹かれる者も多かった。
しかし数回のデートを繰り返す仲にまでなった海原とさゆりの間に「ノイズ」たる存在が現れる。
「君、迷子?」
「……!」
後輩の新人アナ「智恵」と海原の出会いは一発の鉄拳から始まった。
それ以来、智恵は海原を邪険にし続けた。
普段はガチレズと噂されるほど「先輩、先輩」とさゆりの後ろを金魚の糞のように付いてくるが、
目の前に海原がいると途端に豹変。試合前にはこんなやり取りも…、
「今日は最下位の広島戦でしょ。まあ、10三振取れなきゃクズね」
「……あまり俺を怒らせないほうがいい」と、こんな調子である。
しかし生来の負けん気か、海原は智恵の挑発に乗ってはその目標を達成してみせた。
いつしか『智恵が挑発してきた日は負けない』神話が確立し、同時に海原の成績も急上昇していった。
そして海原はついにさゆりと初めて出会った時の「公約」を達成してみせたのである。
「……!」
後輩の新人アナ「智恵」と海原の出会いは一発の鉄拳から始まった。
それ以来、智恵は海原を邪険にし続けた。
普段はガチレズと噂されるほど「先輩、先輩」とさゆりの後ろを金魚の糞のように付いてくるが、
目の前に海原がいると途端に豹変。試合前にはこんなやり取りも…、
「今日は最下位の広島戦でしょ。まあ、10三振取れなきゃクズね」
「……あまり俺を怒らせないほうがいい」と、こんな調子である。
しかし生来の負けん気か、海原は智恵の挑発に乗ってはその目標を達成してみせた。
いつしか『智恵が挑発してきた日は負けない』神話が確立し、同時に海原の成績も急上昇していった。
そして海原はついにさゆりと初めて出会った時の「公約」を達成してみせたのである。
この時、さゆりも心を固めていた。自分は海原が好きだ。そしてこの想いを伝えよう。そう誓った。
「目標達成の祝いに飲もうって誘って、そのまま告白して、その勢いで…………うふふ」
しばらくプライベートで会ってなかったけど、大丈夫! さゆりはそう思った。
「あ、さゆり先輩、ここにいたんですか」
「あら、どうしたの智恵ちゃん。何だか凄く嬉しそうだけど」
「えへへ…実はわたし告白した相手にOKもらったんです!」
「え、本当!? 良かったじゃない。それで、相手はどんな人なの?」
「さゆり先輩もよく知ってる人ですよ。ニワンゴの……」
「目標達成の祝いに飲もうって誘って、そのまま告白して、その勢いで…………うふふ」
しばらくプライベートで会ってなかったけど、大丈夫! さゆりはそう思った。
「あ、さゆり先輩、ここにいたんですか」
「あら、どうしたの智恵ちゃん。何だか凄く嬉しそうだけど」
「えへへ…実はわたし告白した相手にOKもらったんです!」
「え、本当!? 良かったじゃない。それで、相手はどんな人なの?」
「さゆり先輩もよく知ってる人ですよ。ニワンゴの……」
目の前が真っ暗になった。心のガラスが音を立てて粉々に砕け散った。
ツンばかりで一生デレはない仲だと思っていた二人は、次第に心惹かれあっていた。
大人の余裕で待ちの恋愛に徹していた女性は、
積極果敢に想いをぶつけていった女性にまんまと遅れをとったのである。
ツンばかりで一生デレはない仲だと思っていた二人は、次第に心惹かれあっていた。
大人の余裕で待ちの恋愛に徹していた女性は、
積極果敢に想いをぶつけていった女性にまんまと遅れをとったのである。
クリスマスソングが流れる街路を通り、さゆりは一人寂しく帰路に着く。
諦めよう。今は割り切れなくても、時間が心を癒してくれる。二人の結婚を祝福できる時がくる。
心に蓋をしながら、さゆりは家への近道である公園に入っていく。
諦めよう。今は割り切れなくても、時間が心を癒してくれる。二人の結婚を祝福できる時がくる。
心に蓋をしながら、さゆりは家への近道である公園に入っていく。
しかし、天は……いや邪神はさゆりを見捨てていなかった。
「ククク・・・ハハハハハハッ! お困りのようですねお嬢さん!」
「えっ……えええっ!?」
さゆりの目の前にいきなり蛇柄のマスクを被った謎の男が現れた。
一目見ても、二目見ても、何度見ても変態にしか見えない。
「ある時は蛇! またある時はマムシ! かくしてその実態はコブラ!
過去に30人…いや、50人の迷える子羊を救済してきたさすらいの愛の伝道師、スネーク・キリト!
あなたの人生、変わりますよ!」
この時、さゆりは思った。「ああそうか、バッドエンドにレイプはお約束よね」
「えっ……えええっ!?」
さゆりの目の前にいきなり蛇柄のマスクを被った謎の男が現れた。
一目見ても、二目見ても、何度見ても変態にしか見えない。
「ある時は蛇! またある時はマムシ! かくしてその実態はコブラ!
過去に30人…いや、50人の迷える子羊を救済してきたさすらいの愛の伝道師、スネーク・キリト!
あなたの人生、変わりますよ!」
この時、さゆりは思った。「ああそうか、バッドエンドにレイプはお約束よね」
「ご心配なく、こんな身なりをしてはいますが、決して怪しい者ではありません」
「は、はあ……」
説得力のかけらもない。大体救済者の数がころころ変わってる時点で既に……。
「この私、よその町にいましたが、あなたの心の奥に眠る『嫉妬』の炎を感知しましてね。
遠路はるばるやってきた次第なんですよ」
「わたしが……嫉妬!?」
「ええ。そりゃもう。あなたの心の声が手に取るように分かりますよ。
『屈辱だ! こんな屈辱は生まれて初めてだ! 智恵ぇ……!』
そんな所でしょう。女性の腹の内など私の前では丸裸同然ですよ…ククク」
言葉の意味は良く分からないが、当たっているだけに文句は言えない。
「は、はあ……」
説得力のかけらもない。大体救済者の数がころころ変わってる時点で既に……。
「この私、よその町にいましたが、あなたの心の奥に眠る『嫉妬』の炎を感知しましてね。
遠路はるばるやってきた次第なんですよ」
「わたしが……嫉妬!?」
「ええ。そりゃもう。あなたの心の声が手に取るように分かりますよ。
『屈辱だ! こんな屈辱は生まれて初めてだ! 智恵ぇ……!』
そんな所でしょう。女性の腹の内など私の前では丸裸同然ですよ…ククク」
言葉の意味は良く分からないが、当たっているだけに文句は言えない。
正直、さゆりは智恵に対して『醜憎』の念を少なからず持っていた。当然といえば当然だ。
しかし、だからといってどうなる……? 結婚を宣言した仲を憎しみをもって引き裂くのか?
出来るはずない。そんなものは狂行だ。末路だ。破滅フラグだ。
女のエゴ丸出しの、昼ドラ紛いの二股劇なんてオナニー脚本をやったが最後、百年の恋もさよならだ。
しかし、だからといってどうなる……? 結婚を宣言した仲を憎しみをもって引き裂くのか?
出来るはずない。そんなものは狂行だ。末路だ。破滅フラグだ。
女のエゴ丸出しの、昼ドラ紛いの二股劇なんてオナニー脚本をやったが最後、百年の恋もさよならだ。
だが謎の男は彼女の心中を的確に洞察し、言葉巧みに、邪悪な甘言をもってさゆりを誘惑する。
「あなたほどの美しい女性が、何故諦める必要がある?」
「そんなこと言っても…」
「後輩も心の底ではあなたを馬鹿にしてるのですよ。獲物を奪われた負け犬三十路女とね」
「そ、そんな……」
「このままではあなたの想い人は慕ってくれていた後輩と結婚してしまう、それでいいんですか?」
「そ、それは……」
「…寝取れ。今は三十路が微笑む時代なんですよ」
「……………………!(キュピーン!)」
「そんなこと言っても…」
「後輩も心の底ではあなたを馬鹿にしてるのですよ。獲物を奪われた負け犬三十路女とね」
「そ、そんな……」
「このままではあなたの想い人は慕ってくれていた後輩と結婚してしまう、それでいいんですか?」
「そ、それは……」
「…寝取れ。今は三十路が微笑む時代なんですよ」
「……………………!(キュピーン!)」
「突然来てびっくりしましたよ、さゆりさん」
「あー! 今さん付けで言ったー! 駄目よ、二人きりの時は「さゆり」「うみくん」でしょー!」
さゆりはワイン片手に海原の家に押しかけていた、無論、腹の底の思惑を海原は知らない。
「ほらほら、うみくんも飲む飲む! どうせなら一気でいっちゃおう!」
「ワインを一気飲みって……いい根性してますね!」
酒を飲む前も、飲んでいる最中も、さゆりは終始テンションが高かった。
そうこうしているうちに、瓶の中身はあっさり底をつく。
「うみくん、トイレ借りるね。ちゃんと返すから」
「ええ……はいはい」
海原は時計を見る。さゆり来襲より30分と経ってない。
濁流の如く場の空気に流されたがとりあえず小休止し、物思いに耽る。思い浮かぶのは一人の女性。
「……智恵には悪いけど、可愛いなぁ……さゆりさんってば」
「あー! 今さん付けで言ったー! 駄目よ、二人きりの時は「さゆり」「うみくん」でしょー!」
さゆりはワイン片手に海原の家に押しかけていた、無論、腹の底の思惑を海原は知らない。
「ほらほら、うみくんも飲む飲む! どうせなら一気でいっちゃおう!」
「ワインを一気飲みって……いい根性してますね!」
酒を飲む前も、飲んでいる最中も、さゆりは終始テンションが高かった。
そうこうしているうちに、瓶の中身はあっさり底をつく。
「うみくん、トイレ借りるね。ちゃんと返すから」
「ええ……はいはい」
海原は時計を見る。さゆり来襲より30分と経ってない。
濁流の如く場の空気に流されたがとりあえず小休止し、物思いに耽る。思い浮かぶのは一人の女性。
「……智恵には悪いけど、可愛いなぁ……さゆりさんってば」
確かにさゆりは素敵な女性だ。凛としている時は見惚れるほど格好いいし、
プライベートでは子供のように茶目っ気たっぷりに振舞う、そのギャップが魅力的だ。
この女性と付き合えたら……そう考えていた時期が海原にもありました。
しかし、海原は勝手に自分では釣り合わないと思い込み、それ以上距離を縮めようとはしなかった。
(らしくないよなぁ……。この俺がよもや少年誌のラブコメみたいな優柔不断に陥るとは。
でもまあ、漫画じゃどれだけ紆余曲折あっても最終的には必ず恋が成就するように出来てるけど、
所詮、これは漫画じゃないしな……)
プライベートでは子供のように茶目っ気たっぷりに振舞う、そのギャップが魅力的だ。
この女性と付き合えたら……そう考えていた時期が海原にもありました。
しかし、海原は勝手に自分では釣り合わないと思い込み、それ以上距離を縮めようとはしなかった。
(らしくないよなぁ……。この俺がよもや少年誌のラブコメみたいな優柔不断に陥るとは。
でもまあ、漫画じゃどれだけ紆余曲折あっても最終的には必ず恋が成就するように出来てるけど、
所詮、これは漫画じゃないしな……)
「お待たせ、うみくん!」
「ああ、さゆり……って、え…ええええええ!?」
さゆりは裸だった。スーツも、下着も、何も身に付けていない、生まれたままの姿だった。
豊かな胸も、桃色の乳首も、紅色の淫唇も、何もかもモザイク処理を施してないため丸見えだ。
「さゆりさ……一体何を」
「どう、うみくん、わたしは綺麗?」
「え……」
「ほら、よく見て、わたしの体を。綺麗でしょ…?」
海原の顔がどんどん赤く染まっていく。駄目だと思っても、目が離せない。
(これが33の肢体か…? 全然型崩れしてないじゃないか)
全身から発せられるさゆりのフェロモンに、海原の心身は蝕まれていく。
例えて言うなら、サキュバスがその淫気をもって男をかどわかし、虜にするような誘惑術……。
「えいっ!」
さゆりは飛び込み一発、海原を押し倒す。
豊かな胸を海原の顔面に押し付けたまま、ズボン越しに彼のモノを包むように愛撫する。
「う…むむ……!」
「うみくんが望むなら、わたしの体、好きにしていいのよ」
赤く上気した顔を包むように抱え、唇を重ねる、舌を挿れ、相手の口内を蹂躙する。
「ん……ぅん……ちゅ…ちゅ…んはぁ…ちゅ…」
さゆりとの初キッスは、ワインの芳香漂う濃厚な味だった。
「ああ、さゆり……って、え…ええええええ!?」
さゆりは裸だった。スーツも、下着も、何も身に付けていない、生まれたままの姿だった。
豊かな胸も、桃色の乳首も、紅色の淫唇も、何もかもモザイク処理を施してないため丸見えだ。
「さゆりさ……一体何を」
「どう、うみくん、わたしは綺麗?」
「え……」
「ほら、よく見て、わたしの体を。綺麗でしょ…?」
海原の顔がどんどん赤く染まっていく。駄目だと思っても、目が離せない。
(これが33の肢体か…? 全然型崩れしてないじゃないか)
全身から発せられるさゆりのフェロモンに、海原の心身は蝕まれていく。
例えて言うなら、サキュバスがその淫気をもって男をかどわかし、虜にするような誘惑術……。
「えいっ!」
さゆりは飛び込み一発、海原を押し倒す。
豊かな胸を海原の顔面に押し付けたまま、ズボン越しに彼のモノを包むように愛撫する。
「う…むむ……!」
「うみくんが望むなら、わたしの体、好きにしていいのよ」
赤く上気した顔を包むように抱え、唇を重ねる、舌を挿れ、相手の口内を蹂躙する。
「ん……ぅん……ちゅ…ちゅ…んはぁ…ちゅ…」
さゆりとの初キッスは、ワインの芳香漂う濃厚な味だった。
「駄目だ……さゆりさ…さゆり」
「あら、添え膳喰わないつもり? 意外と頑固ね……でもまあいいわ。
抵抗すればするほど、堕ちた時が凄いんだから。色々とね…うふ」
さゆりは海原の股間を弄りながら、ジッパーを歯で下ろし、男根を取り出す。
「ふふ……もうこんなに固くして、うみくんってばいやらしいんだぁ。
これを、わたしのおまんこに挿れたいでしょ? 貫いて、動いて、わたしを感じさせたいでしょ?
わたしを喘がせて、乱れさせて、イカせたいでしょ?」
さゆりの淫靡過ぎる言葉攻めが、海原の理性をみるみる削ぎ落としていく…。
「でも、まだ、だ・め・よ。まずは手とお口を味わってね…」
「あら、添え膳喰わないつもり? 意外と頑固ね……でもまあいいわ。
抵抗すればするほど、堕ちた時が凄いんだから。色々とね…うふ」
さゆりは海原の股間を弄りながら、ジッパーを歯で下ろし、男根を取り出す。
「ふふ……もうこんなに固くして、うみくんってばいやらしいんだぁ。
これを、わたしのおまんこに挿れたいでしょ? 貫いて、動いて、わたしを感じさせたいでしょ?
わたしを喘がせて、乱れさせて、イカせたいでしょ?」
さゆりの淫靡過ぎる言葉攻めが、海原の理性をみるみる削ぎ落としていく…。
「でも、まだ、だ・め・よ。まずは手とお口を味わってね…」
「ん…ちゅぷ…んん…ちゅぱ……はぁ…ぅん…ちゅー…ぢゅぷ…ちゅ…ぅぅ…」
「うあ…! 何だこれ…凄え……」
さゆりの悶絶モノのペニス責めが始まる。
ソフトクリームのように尿道を舐めあげたと思えば、ハーモニカを吹くように竿部分を唇で刺激する。
カリ首を唇で挟みながら、空いた手で玉を優しく揉んでくる。
ペニスを咥えながら舌先で亀頭責めしつつ、さらに唇を使ってペニスをしごく。
喉の奥の奥まで咥え込み、ディープスロートで射精を促す。
「うっ! くぅ……」
「うふふ、ピクピクしてきたわよ。イキたくてたまらないんでしょ?
うみくん…、我慢しなくていいのよ。飲んであげるから遠慮なく出しなさい」
「さゆりさ……さゆりぃ! うああっ!」
「んっ……!」
海原は耐え切れずイった。否、この場合はイカされたと言うべきか。
「ん……んン・・・ずずっ……ん~…ちゅぅ~」
さゆりは予告どおり、口の中をいっぱいに満たした精液を一滴残らず舐め取り、
音を立てて喉の奥へ流し込んでいく。
(ああ……いいわ。好きな人を満たした瞬間……わたしまで満たされていくみたい)
「うあ…! 何だこれ…凄え……」
さゆりの悶絶モノのペニス責めが始まる。
ソフトクリームのように尿道を舐めあげたと思えば、ハーモニカを吹くように竿部分を唇で刺激する。
カリ首を唇で挟みながら、空いた手で玉を優しく揉んでくる。
ペニスを咥えながら舌先で亀頭責めしつつ、さらに唇を使ってペニスをしごく。
喉の奥の奥まで咥え込み、ディープスロートで射精を促す。
「うっ! くぅ……」
「うふふ、ピクピクしてきたわよ。イキたくてたまらないんでしょ?
うみくん…、我慢しなくていいのよ。飲んであげるから遠慮なく出しなさい」
「さゆりさ……さゆりぃ! うああっ!」
「んっ……!」
海原は耐え切れずイった。否、この場合はイカされたと言うべきか。
「ん……んン・・・ずずっ……ん~…ちゅぅ~」
さゆりは予告どおり、口の中をいっぱいに満たした精液を一滴残らず舐め取り、
音を立てて喉の奥へ流し込んでいく。
(ああ……いいわ。好きな人を満たした瞬間……わたしまで満たされていくみたい)
「うふふ……うみくん、出したばかりなのにこんなに元気なのね。でもまだこれからよ。
次はわたしの顔にぶっかけてね。おいしそうにうみくんの濃い精液舐めてあげるからね」
喋りながらもさゆりは手コキを忘れない。一時も休ませずに快感と刺激を与え続ける。
そうするにつれ、相手は快楽の虜となり、正常な判断が出来なくなる。
さゆりのSEXは言わば「寝取り」のSEX。刷り込みと洗脳も兼ねた儀式とも言える。
凡百のカップルの、単に愛を満たす性交とは明確に方向性と目的が違うのだ。
「お姉さんのとっておき、みせたげる。うみくん、覚悟してね」
次はわたしの顔にぶっかけてね。おいしそうにうみくんの濃い精液舐めてあげるからね」
喋りながらもさゆりは手コキを忘れない。一時も休ませずに快感と刺激を与え続ける。
そうするにつれ、相手は快楽の虜となり、正常な判断が出来なくなる。
さゆりのSEXは言わば「寝取り」のSEX。刷り込みと洗脳も兼ねた儀式とも言える。
凡百のカップルの、単に愛を満たす性交とは明確に方向性と目的が違うのだ。
「お姉さんのとっておき、みせたげる。うみくん、覚悟してね」
さゆりはペニスを根元まで飲み込み、頬をすぼめ、舌をすっかり敏感になった裏筋に張り付ける。
その状態のまま玉を指先で転がし、舌をれろれろと動かしながら一気に吸い上げる……!
さゆりの超絶バキュームフェラに海原は抵抗も出来ずに精液を吸い出されていく。
その状態のまま玉を指先で転がし、舌をれろれろと動かしながら一気に吸い上げる……!
さゆりの超絶バキュームフェラに海原は抵抗も出来ずに精液を吸い出されていく。
「うあああっ! あ…ああ…凄…すわれてるぅぅぅ!」
興味本位で過去にやってみた掃除機オナニーの数十倍の快感が襲い掛かる。
「ん~……んん~……ん~……じゅぷ…ぢゅ~…んんん……」
「だ、駄目だ……吸われて…ああっ!」
「んんっ……!」
海原がイク瞬間、さゆりは咥えていた口を離し、大量に吐き出された精液を顔面で受け止める。
「んっ……ふふ、うみくんってば、まだこんなに出せるんだ。絶倫だね」
顔にへばりついたザーメンを指で掬い取り、見せ付けるように口に運ぶ。
「んちゅ……。ずず…んん……ちゅ~…ふぅ。おいしいね、うみくんの精液。濃くて最高だよ」
興味本位で過去にやってみた掃除機オナニーの数十倍の快感が襲い掛かる。
「ん~……んん~……ん~……じゅぷ…ぢゅ~…んんん……」
「だ、駄目だ……吸われて…ああっ!」
「んんっ……!」
海原がイク瞬間、さゆりは咥えていた口を離し、大量に吐き出された精液を顔面で受け止める。
「んっ……ふふ、うみくんってば、まだこんなに出せるんだ。絶倫だね」
顔にへばりついたザーメンを指で掬い取り、見せ付けるように口に運ぶ。
「んちゅ……。ずず…んん……ちゅ~…ふぅ。おいしいね、うみくんの精液。濃くて最高だよ」
「さゆりさん……凄い……凄いよ…! どこでこんな風俗嬢も真っ青なテクを…」
「ん? そうね。うみくんには種明かししちゃおうか。ほら、これよ」
「そ、それは…」
「……『娼婦偉人伝 フェラの章』。男のうみくんは存在すら聞いたことないかな?」
「ん? そうね。うみくんには種明かししちゃおうか。ほら、これよ」
「そ、それは…」
「……『娼婦偉人伝 フェラの章』。男のうみくんは存在すら聞いたことないかな?」
つ(Rボタン)
「『娼婦偉人伝』。一流の娼婦達がその奉仕テクニックを書き認めた至高の一冊。
フェラの章、アナル責めの章、本番の章など全六巻からなる。
あまりの希少さゆえ、殆どは一部を抜粋しただけのコピー本だと言われている」
「『娼婦偉人伝』。一流の娼婦達がその奉仕テクニックを書き認めた至高の一冊。
フェラの章、アナル責めの章、本番の章など全六巻からなる。
あまりの希少さゆえ、殆どは一部を抜粋しただけのコピー本だと言われている」
「これさえ読めば男を喜ばせるなんてわけないのよ。……あれ、うみ…くん?」
「はぁ……はぁ……う…うぅ…」
3分で2発、脅威のハイペースに海原の表情にも疲労が色濃く浮き出ている。
だが疲れとは裏腹に、海原のペニスは次の射精の為にますます膨張し、天に向けてそそり勃つ。
(凄い……一度火がついたらもう自分の意思では止まらないのね。流石一流のテク…!)
「さてと、本当はこのまま一滴残らず搾り取ってもいいけど、うみくんはどう?
欲しいのは上のお口かな? それとも下のお口かな? 答えないとあげないよ」
「…………下。下を……さゆりのオマンコに、突っ込みたい…です」
「はい、よく言えました。それじゃ、存分に味わってね」
態勢を変え、バックで突きやすいように尻を向ける。
さゆりの淫唇は既に溢れるほどの愛液で濡れそばり、海原のペニスを待ち焦がれるように呻く。
「はぁ……はぁ……う…うぅ…」
3分で2発、脅威のハイペースに海原の表情にも疲労が色濃く浮き出ている。
だが疲れとは裏腹に、海原のペニスは次の射精の為にますます膨張し、天に向けてそそり勃つ。
(凄い……一度火がついたらもう自分の意思では止まらないのね。流石一流のテク…!)
「さてと、本当はこのまま一滴残らず搾り取ってもいいけど、うみくんはどう?
欲しいのは上のお口かな? それとも下のお口かな? 答えないとあげないよ」
「…………下。下を……さゆりのオマンコに、突っ込みたい…です」
「はい、よく言えました。それじゃ、存分に味わってね」
態勢を変え、バックで突きやすいように尻を向ける。
さゆりの淫唇は既に溢れるほどの愛液で濡れそばり、海原のペニスを待ち焦がれるように呻く。
ずぷぷっ!!
「ああっ! あんっ! いい! 凄っ……あああっ!」
「さゆり……さゆり! うあああああっ!」
「ああ……そう、そうよ、うみくん! そのまま、もっと…もっと…!
わたしを犯し殺すぐらい……激しくかき回してえぇぇぇぇぇえええっ!!」
理性のネジを一本残らず抜かれた海原は、さゆりを犯すためだけに、ただ、ひたすら、動いた。
射精しても萎えを知らない海原の男根は、ラピュタの如く何度でも蘇り、さゆりの奥を貫く。
気が付けば朝の日差しが入り込む時まで、二人は一心不乱に性交を続けていたという……。
さゆり、後に語る。
「うみくん、大晦日の煩悩の数ぐらいイったんじゃないかな?」
「さゆり……さゆり! うあああああっ!」
「ああ……そう、そうよ、うみくん! そのまま、もっと…もっと…!
わたしを犯し殺すぐらい……激しくかき回してえぇぇぇぇぇえええっ!!」
理性のネジを一本残らず抜かれた海原は、さゆりを犯すためだけに、ただ、ひたすら、動いた。
射精しても萎えを知らない海原の男根は、ラピュタの如く何度でも蘇り、さゆりの奥を貫く。
気が付けば朝の日差しが入り込む時まで、二人は一心不乱に性交を続けていたという……。
さゆり、後に語る。
「うみくん、大晦日の煩悩の数ぐらいイったんじゃないかな?」
そして、シーズンオフに海原と智恵はめでたく結婚する。
「智恵ちゃん、結婚おめでとう! 純白のドレス、良く似合ってるわよ」
「ありがとうございます、先輩。私、ダーリンに一生付いていきますから!」
「あら、もうノロケちゃって、ふふ……(幸せかどうかは分からないけどね)」
「ありがとうございます、先輩。私、ダーリンに一生付いていきますから!」
「あら、もうノロケちゃって、ふふ……(幸せかどうかは分からないけどね)」
さゆりは式場で二人を何食わぬ顔で祝福し、周りもそれを祭り上げた。
海原の心が既に自分に傾いていることを、正妻の智恵は知らぬまま…。
海原の心が既に自分に傾いていることを、正妻の智恵は知らぬまま…。
その後、二人は時間の合間を見て出会っては、愛欲に浸るようになった。
長くマスメディアに携わってきたさゆりは、どう立ち回れば公にバレずに済むか分かっていた。
時には遠征先で、時には試合中の控え室で、
世間の目の死角をつき、肌を、性器を重ね束の間の快楽を味わう。
長くマスメディアに携わってきたさゆりは、どう立ち回れば公にバレずに済むか分かっていた。
時には遠征先で、時には試合中の控え室で、
世間の目の死角をつき、肌を、性器を重ね束の間の快楽を味わう。
そして今宵は、大胆にもさゆりの自室で……、
「……また来たよ」
「お帰り、うみくん! またわたしの体が忘れられなくなったのね」
「まあね。智恵も悪くないけど、さゆりさんのテクの前じゃ物足りないんだ」
「ふふ……ベッドで愛する人を喜ばせることができれば男を取られることもない……。
若い智恵ちゃんにはそこらへん理解できないでしょうけどね」
世間的には決して許されない背徳の恋……。しかしさゆりはそれで良かった。
想い人と心も体も一つになって満たされる時がある。これ以上何を望むというのか。
「……また来たよ」
「お帰り、うみくん! またわたしの体が忘れられなくなったのね」
「まあね。智恵も悪くないけど、さゆりさんのテクの前じゃ物足りないんだ」
「ふふ……ベッドで愛する人を喜ばせることができれば男を取られることもない……。
若い智恵ちゃんにはそこらへん理解できないでしょうけどね」
世間的には決して許されない背徳の恋……。しかしさゆりはそれで良かった。
想い人と心も体も一つになって満たされる時がある。これ以上何を望むというのか。
「さゆりさん、今夜も綺麗だよ…」
「嬉しいこといってくれるじゃない。たっぷり可愛がってあげるからね」
「嬉しいこといってくれるじゃない。たっぷり可愛がってあげるからね」
「ん……ちゅ…ちゅ…ちゅぷ……じゅぷっ……ん…! はぁむ……ちゅ…じゅぷぷ…」
「アッー! 気持ちイイ……気持ちイイ…………ちにゃ!!」
「アッー! 気持ちイイ……気持ちイイ…………ちにゃ!!」
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