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きずな

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きずな

作・930氏


イースタンリーグ最終戦
その試合は7-6で、中日二軍が勝利し、優勝が決まった。
優勝に浮かれる選手達。しかし、今日の1番の殊勲者は、祝賀会にはいなかった。

――病院――
手術中のランプがついた集中治療室の扉の前の椅子に、一人の男が座っていた。
彼の名は細波 露(さざなみ ろう)。
彼は、祈るように手を合わせている。
(…なぎさ…)
お兄ちゃん、約束守ったよ。ホームランを打ったよ。4本も。7打点だったよ。
だから、なぎさもお兄ちゃんとの約束、守ってくれるよね。
病気を治して、お兄ちゃんと外に行ってくれるよね。

ランプが消え、中から女性が出てきた。
「京子さん!なぎさは…。」
露はすがるような声でその看護婦に問いかける。
「…なぎさちゃんは…。」
京子は視線を落とす。
「もって…あと1ヶ月です…。」
「え…。」
「最善は尽くしました…これが精一杯です…。」
「そんな…。」
露はその場に崩れ落ちた。

―翌日―
なぎさはいつもの病室に戻され、露は面会に行った。
「お兄ちゃん…もうちょっと入院してないと駄目みたい…。約束破ってごめんね…。」
なぎさは、自分の命の長さを知らない。教えない方針なのだそうだ。
「大丈夫だよ…でも、絶対良くなるから、なぎさも病気と戦い続けてね。」
露も、嘘をついてそのことを秘密にする。
「うん!そうしたら…一緒にいきたいところがあるんだ!遊園地に、動物園に、公園に、…あと…。」
――なぎさ…――
露は渚がいたたまれなくなり、気付いたら泣いていた。
「…お兄ちゃん?泣いてるの…?」
――まずい…――
ここで泣いたら、なぎさに気付かれてしまう。
しかし、涙は止まらない。
「まさか…私もしかして…。」
「うん…実は…。」
露は本当のことを話した。
なぎさは衝撃を受けた顔をしたが、しばらくして、何かを決心した顔になった。
「お兄ちゃん。」
「なに…?」
「外に…連れてって。」
「え…!?」
「だって…私あと1か月で死んじゃうんだよね!?死んじゃう前に、お兄ちゃんとの思い出を残しておきたいの!!」
泣き出して、最後になるかもしれない頼みを必死で兄に訴えるなぎさ。
「お兄さん、行ってあげてください。」
いつのまにか二人の後ろに立っていた京子が口を挟んだ。
「命自体はあと1か月持ちますが…いつ目が見えなくなるかも、耳が聞こえなくなるかも分からない状況なんです。なぎさちゃんは。
 だから…今すぐ、行ってあげてください…。」

露は車椅子でなぎさを連れ出し、二人の思い出の場所へと向かった。
「お兄ちゃん。」
「なんだい?」
「よくこの公園でキャッチボールしたよね。」
「うん…。」
「なぎさね、実は小さいころ、プロ野球選手になりたかったんだ。」
「そんなこと言ってたよね。女の子で最初の選手になるって。」
「お兄ちゃん、あのころはなぎさより下手で、悔しいからリトルリーグに入ったんだよね。」
「そうだっけか?」
「そうだよ。」
「じゃあ、お兄ちゃんがプロ野球選手になれたのはなぎさのおかげか。」
「えへへ。」
楽しげな二人の会話。
しかし、双方の胸には、言いたくても言い出せない禁句があった。
――もう一度、キャッチボールしたいね。――

二人の実家。
しかし、父も母ももうすでにいなく、寮暮らしの露がたまに来る程度で、空家同然だ。
「お兄ちゃん…。」
「ん?」
「お父さんとお母さんに、お線香上げよう…。」
「そうだな…。」
露はなぎさをかかえ、二人は仏壇の前に座った。
「お兄ちゃん…なぎさがいなくなったら…お兄ちゃん一人ぼっちだね…。」
「そんなこと言うなよ…。」
「でも…本当にもうすぐそうなっちゃうんだよ…。」
沈黙が流れる。
そして、露の中の何かが壊れた。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
言葉にならない声をあげ、号泣する露。
「どうしてだよ!!!どうして父さんも母さんもお前も!!!俺を残して逝っちゃうんだよ!!!」
「なぎさだって…お兄ちゃん一人にしたくないよ…。」
なぎさも涙が止まらない
「なぎさぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
 お前と一緒に生きてられるんだったら、俺はなんでもする!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ホントに…なんでもしてくれるの?」
「ああ!!野球が出来なくなったっていい!!もう、なんでもする!!!!」
「じゃあ…。」
なぎさは一瞬の間を置く。
「…エッチ…しよう…。」
消え入るような声、露は聞き取れなかった。
「エッチしよう。」
もう一度、はっきり言うなぎさ。
「もし、私の中にお兄ちゃんとの子供が出来たら…私、きっと生きてられる。」
兄の答えを待たず、服を脱ぎだすなぎさ。
入院生活で痩せていて、白い肌をしているが、それが成熟しきっていない女性のみが持つ魅力を醸し出している。
「お兄ちゃんも…脱いで。」
露にとって、妹のお願いほど強力なものはない。言われたとおりにする。
「お兄ちゃんの体…小さいときと全然違うね…。」
「まあ…大人になったからな…。」
「一緒にお風呂入ったのって、何歳くらいまでだっけ?」
「…覚えてないよ。」
そして、笑い声が二人の間に起こる。今日初めて笑った。
「じゃあ…そろそろはじめようか。」
そういって、仰向けになるなぎさ。
「沢山感じたほうが子供できやすいって看護婦さんが言ってた…だから…。」
なぎさは赤面する。
「気持よく…させてね…。」
「うん…」
露はなぎさの唇に自分の唇を重ねる。しかし。すぐに離してしまった。
「違う…これじゃまだ兄妹どうしがするキスだよ…恋人同士がするキスがしたい…。」
「じゃあ…どうすればいい?」
「舌を…入れて欲しいな…。」
「うん…。」
言われたとおり、舌を入れる。
「じゃあ…次、おっぱいいじって…。」
「うん、わかった…。」
顔をなぎさの胸にうずめる露。
「なぎさのおっぱい…どこ?」
「お兄ちゃんのイジワル…。」
ふくれるなぎさ。露は、そんな妹を愛しく思った。
「ごめんごめん。ちゃんと気持よくさせてあげるよ。」
そういって、貧相な胸を指で、舌で弄ぶ。
「お兄ちゃん!きもちいいよぉ…!」
悶えるなぎさ。脚をもじもじさせ始める。
「そろそろ…入れて…。」
「うん…。」
露はなぎさの股間に目をやった。
発育が遅く、まだ生えそろっていない恥毛。それが、粘着質な光を放っている。
「じゃあ…いくよ。」
自分の一物を、実の妹の中に挿入する。
「うっ…。」
実は、性交は今日がはじめてな露。入れただけで果ててしまった。
「ごめん…なぎさ…。」
「いいよ…まだ出来るでしょ…?」
妹にそういわれただけで、元気を回復した露の一物。
その日、この兄妹は何度も交わった。
それこそ、お互い絶頂の中で逝くことを望んでいるかのように。

――1年後――
「ただいまー」
「お帰り、お兄ちゃん。」
なぎさは奇跡的に助かり、こうして一緒に暮らしている。

しかし、俺は野球をやめた。
正確には、球界を追放されたというのが正しいか。
理由は、簡単なことだ。
実の妹を関係を持ち、妊娠させたというスキャンダル。

しかし、俺は後悔していない。
きっと、これが理由で、なぎさは生きることが出来たのだから。
生まれてきた子供は、未熟児だった。
母親が病弱で、しかも両親の関係が兄妹。不思議なことではない。
しかし、娘…きずなは、生きている。それだけでいい。
―――俺は今、幸せだ―――
   完

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