オリジナル×あおい(340氏)
341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/04/03(月) 00:21:17 ID:C7UZN+A1
俺の名前は小波。
恋々高校2年・野球部部長。
恋々高校2年・野球部部長。
まぁ、野球部ってのも中途半端なもので、去年俺が作った歴史の浅い部だ。
その上、一年目は人数が足りなく、試合に出れなかったという最悪のスタートだった。
そして、二年目になり、頭数が揃ったと思えば、試合に女性を出したという理由で高野連から出場停止命令、と。
その上、一年目は人数が足りなく、試合に出れなかったという最悪のスタートだった。
そして、二年目になり、頭数が揃ったと思えば、試合に女性を出したという理由で高野連から出場停止命令、と。
そして、今問題なのがその女性選手、早川あおい。
彼女は、今回のことにショックを受けたらしく、先週から部活に来ない。
彼女は、今回のことにショックを受けたらしく、先週から部活に来ない。
まぁ、そんな状況から、この話は始まるワケで。
ーグラウンドー
「へぎャアッ!・・・でやんす・・・」
矢部の声だ。しかしいつもと違う。
なにがあったか分からないが、いつもなら何かあればかなりのオーバーリアクションで反応していた。
矢部の声だ。しかしいつもと違う。
なにがあったか分からないが、いつもなら何かあればかなりのオーバーリアクションで反応していた。
・が、今はどうだろう。
やはりあおいちゃんがいなくなったことが原因らしい。
「・・・ハァ・・・あおいちゃん・・・でやんす・・・」
「・・・ハァ・・・あおいちゃん・・・でやんす・・・」
・今ので確定。
しかし何事もあまり気にしない矢部がここまでなのだから、チーム全体がこれ以上の影響を受けているのは明白だ。
(・・・慰めに行ってみる・・・か・・・)
342 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/04/03(月) 00:22:04 ID:C7UZN+A1
もちろん、その程度で彼女が立ち直れるほど、彼女の心の傷は浅くない。
そんなことは分かっている。
しかし、一人の友人として、そうしたい、と、思った。
そんなことは分かっている。
しかし、一人の友人として、そうしたい、と、思った。
ー早川宅前ー
もう暗くなった住宅街に、インターホンの音が妙に響く。
彼女の家まで来たものの、彼女はいっこうに出てこない。
二階の部屋には明かりがついているので、いるはずなのだが、出てこない。
(直接会うのは無理・・・か・・・)
彼女の家まで来たものの、彼女はいっこうに出てこない。
二階の部屋には明かりがついているので、いるはずなのだが、出てこない。
(直接会うのは無理・・・か・・・)
俺はひとまず彼女の家から離れることにした。
ー神社ー
俺はひとまず木で作られた階段に腰をおろし、バックから携帯を取り出した。
液晶画面の右上にある数字は今が11時であることをしらせていた。
(まだ起きているだろう)
電話帳機能を開き、あおいちゃんの名前の欄を選ぶ。
通話ボタンを押す。
電子音が鳴る。
(携帯なら出るって考えは甘かったか?)
そんな不安が頭をよぎりつつも俺は彼女が出てくれるのを待つ。
液晶画面の右上にある数字は今が11時であることをしらせていた。
(まだ起きているだろう)
電話帳機能を開き、あおいちゃんの名前の欄を選ぶ。
通話ボタンを押す。
電子音が鳴る。
(携帯なら出るって考えは甘かったか?)
そんな不安が頭をよぎりつつも俺は彼女が出てくれるのを待つ。
「・・・小波くん・・・?」
声が少しかすれている。
どうやら、泣いていたらしい。
どうやら、泣いていたらしい。
「・・・あおいちゃん?」
「・・・何・・・?」
「いや・・・その・・・大丈夫?」
「・・・ごめん・・・」
343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/04/03(月) 00:46:24 ID:C7UZN+A1
「・・・え・・・?」
「・・・ごめん・・・ボクのせいで・・・」
「そ・・・そんなことないって・・・ちゃんとルール調べてなかった俺にも責任が・・・」
「・・・そうじゃないよ・・・小波くんに責任はないよ・・・ボクが・・・女の くせに野球なんて・・・してた・・・から・・・」
「・・・そうじゃないよ・・・小波くんに責任はないよ・・・ボクが・・・女の くせに野球なんて・・・してた・・・から・・・」
電話越しでもあおいちゃんが泣いているのが分かった。
「・・・・・切るよ・・・・・?」
「・・・・・うん・・・」
ー小波宅、小波の部屋ー
俺は先ほどあったことを頭の中で整理していた。
(あんなあおいちゃん・・・見たことねぇよ・・・)
正確には、見たわけではないのだが、雰囲気で、大体のことは伝わってきた。
おそらく、彼女は今までも女というだけで様々な差別を受けてきたのだろう。
そして、今回のことがあって、その感情が爆発した。
そして、今回のことがあって、その感情が爆発した。
(これは・・・俺一人でどうにかできるようなことじゃないな・・・明日・・・はるかちゃんにでも相談するか・・・)
続く
352 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/04(火) 00:12:47 ID:7eH4Cm2I
ー翌日ー
授業がろくに頭に入らない。
朝、はるかちゃんに昨日のことを話した。
どうやら、あおいちゃんは学校自体に来ていないらしい。
何故それを教えてくれなかったのかと聞こうとしたが、止めた。
あの部の雰囲気では、知っていても、言えなかっただろう。
朝、はるかちゃんに昨日のことを話した。
どうやら、あおいちゃんは学校自体に来ていないらしい。
何故それを教えてくれなかったのかと聞こうとしたが、止めた。
あの部の雰囲気では、知っていても、言えなかっただろう。
もうすぐ夏休みだ。
夏休みにはほぼ毎日、一日中練習をする予定だ。
その時期にチームがこの雰囲気というのは良いことではない。
そしてこの雰囲気を改善するにはあおいちゃんの復帰が不可欠だ。
夏休みにはほぼ毎日、一日中練習をする予定だ。
その時期にチームがこの雰囲気というのは良いことではない。
そしてこの雰囲気を改善するにはあおいちゃんの復帰が不可欠だ。
それはわかっている。
しかし、現に俺もこんなだ。
この件に関しては俺もかなりのショックを受けた。
解決しようにも、感情が入りすぎている。
この件に関しては俺もかなりのショックを受けた。
解決しようにも、感情が入りすぎている。
どうすればいいか・・・分からない。
353 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/04(火) 00:13:37 ID:7eH4Cm2I
ー放課後・グラウンドー
「小波くんっ!聞いたでやんすよッ!」
矢部君だ。いつもの矢部君だ。
テンションが何故か回復している。
「昨日あおいちゃんの家に行ったそうでやんすね!?」
なるほど、だから元気なのか。
「そうだけど、何で知ってる?」
「メガネは情報通と相場が決まってるでやんすよ。」
「で、どうかしたの?」
「どうしたもこうしたも無いでやんすっ!年頃の男女が一つの屋根の下二人っきりですることといえばっ!一つしか無いでやんすっ!!」
(矢部君、興奮するのはいいけどズボンの股間部分が膨らんでいるぞ?)
「何をしたんでやんすかっ?白状するでやんすっ!」
矢部君はそこまで言うと俺にじりじりと迫ってきた。
「さぁっ!洗いざらいはくでやんす!」
「ッたく・・・矢部君の考えてるようなことはしてないって・・・」
「嘘はよくないでやんすよ・・・?」
「本当だって、第一、俺はあおいちゃんの家に入ってすらいないから。」
「詳しく話すでやんす!」
そんな感じでとりあえず俺は
矢部君だ。いつもの矢部君だ。
テンションが何故か回復している。
「昨日あおいちゃんの家に行ったそうでやんすね!?」
なるほど、だから元気なのか。
「そうだけど、何で知ってる?」
「メガネは情報通と相場が決まってるでやんすよ。」
「で、どうかしたの?」
「どうしたもこうしたも無いでやんすっ!年頃の男女が一つの屋根の下二人っきりですることといえばっ!一つしか無いでやんすっ!!」
(矢部君、興奮するのはいいけどズボンの股間部分が膨らんでいるぞ?)
「何をしたんでやんすかっ?白状するでやんすっ!」
矢部君はそこまで言うと俺にじりじりと迫ってきた。
「さぁっ!洗いざらいはくでやんす!」
「ッたく・・・矢部君の考えてるようなことはしてないって・・・」
「嘘はよくないでやんすよ・・・?」
「本当だって、第一、俺はあおいちゃんの家に入ってすらいないから。」
「詳しく話すでやんす!」
そんな感じでとりあえず俺は
矢部君に一通りのことを話した。
354 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/04(火) 00:14:18 ID:7eH4Cm2I
「・・・わかったでやんす。」
「え?」
「オイラが行くでやんす!」
「ちょっと、矢部君!?」
そう行った時にはもう遅く、矢部君は走り去っていた。
「え?」
「オイラが行くでやんす!」
「ちょっと、矢部君!?」
そう行った時にはもう遅く、矢部君は走り去っていた。
ー数十分後ー
矢部君は部室でうなだれていた。
手塚から聞いた話しによればあおいちゃんの家に行ってインターホン越しに話をすることができたらしい。
しかし、矢部君曰く「必殺の口説き文句」を使ったらしい。
手塚の言ったことが本当ならインターホン越しにラフメーカーの歌詞を言ったそうだ。
手塚から聞いた話しによればあおいちゃんの家に行ってインターホン越しに話をすることができたらしい。
しかし、矢部君曰く「必殺の口説き文句」を使ったらしい。
手塚の言ったことが本当ならインターホン越しにラフメーカーの歌詞を言ったそうだ。
ー帰り道ー
「状況は悪化・・・か」
一人でつぶやいてみる。
(あおいちゃんは・・・どうすれば立ち直れる?)
そんなことを考えながら俺は歩いていた。
一人でつぶやいてみる。
(あおいちゃんは・・・どうすれば立ち直れる?)
そんなことを考えながら俺は歩いていた。
自然と、自分の家ではなく、あおいちゃんの家に、向かっていた。
356 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/05(水) 01:10:52 ID:o6YI6Z8v
ー早川宅前ー
(何で来たんだろうか)
俺はインターホンを押す勇気が無く、玄関の前で立ち尽くしていた。
(矢部君のことで悪化してるよなぁ、多分。)
俺は大きくため息をついた。
昨日一度携帯越しに話したとはいえ、気が重い。
(また携帯で話すか?いや、一応会いに来たわけだし・・・あれ、俺はそもそも何できたんだ?)
俺はインターホンを押す勇気が無く、玄関の前で立ち尽くしていた。
(矢部君のことで悪化してるよなぁ、多分。)
俺は大きくため息をついた。
昨日一度携帯越しに話したとはいえ、気が重い。
(また携帯で話すか?いや、一応会いに来たわけだし・・・あれ、俺はそもそも何できたんだ?)
自問自答。
とりあえず、来たからには直接会いたいという結論にたどり着いた。
とりあえず、来たからには直接会いたいという結論にたどり着いた。
(頑張れ・・・俺!)
俺は勇気を振り絞って、インターホンのボタンを押した。
『・・・どちら様ですか・・・?』
数十秒間の沈黙の後、インターホンのスピーカーからあおいちゃんの声が聞こえた。
357 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/05(水) 01:11:42 ID:o6YI6Z8v
「あおいちゃん?小波だけど。」
『・・・小波君?』
「・・・うん、小波。野球部の。」
『・・・小波君?』
「・・・うん、小波。野球部の。」
少しの沈黙の後、ドアが開いた。
「上がって」
そういうとあおいちゃんはすぐに玄関から離れて行ってしまった。
少ししか見ていないが、あおいちゃんは、少しやつれたような感じがした。
ひとまず家の中に入る。
ドアを閉める音が、静かな家の中に妙に響く。
ドアを閉める音が、静かな家の中に妙に響く。
「僕の部屋、二階だから。ついてきて。」
あおいちゃんは、俺の方に顔を向けようとしてくれない。
とりあえず俺は、黙ってついていくことにした。
とりあえず俺は、黙ってついていくことにした。
「此処。座る所無いから、ベッドにでも座って。」
あおいちゃんの後に続いて、俺も部屋の中に入る。
広くはないが、きれいに片づけられている、部屋。
以外に、女の子らしい部屋。
ひとまず、言われた通りベッドに腰を降ろす。
あおいちゃんは、丁度ベッドの向かい側あたりにある机のイスに座った。
358 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/05(水) 01:12:38 ID:o6YI6Z8v
改めて向き合うといつもと違う点が目立って感じる。
普段は三つ編みにされている髪はおろされ、乱れている。
いつものユニフォーム姿からは想像できない、弱々しい印象を受けるくたびれたパジャマ。
そして、その暗い表情。
普段は三つ編みにされている髪はおろされ、乱れている。
いつものユニフォーム姿からは想像できない、弱々しい印象を受けるくたびれたパジャマ。
そして、その暗い表情。
いざ、あおいちゃんのそんな、いつもと違う姿を見ていると、話しずらい。
「・・・ごめんね・・・?」
前にも聞いた台詞・・・
「・・・うん。」
前と変わらない返答。
「僕が・・・女だから・・・」
前と変わっていない。
むしろ余計思い詰めてしまっている。
むしろ余計思い詰めてしまっている。
「あおいちゃん・・・あんまり、思い詰めないで。」
これ以上思い詰めさせてしまうのは良くない。
とりあえずその日は、それで帰ろうと、俺はベッドから立ち上がり、部屋から出ようと、一歩足を踏み出した。
360 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/05(水) 23:58:33 ID:oqRsWit3
「・・・待って。」
「・・・何?」
俺は背を向けたまま答えた。
あおいちゃんの顔を見るのが、辛かったからだと思う。
「最後に・・・一つ聞かせて。」
「・・・うん。」
「僕が・・・女の僕が野球部にいたら・・・迷惑?」
「・・・・・」
答えるのが辛いことだった。
客観的に言えば、迷惑なことだと言えるだろう。
しかし、俺は、物事を客観的に見れるほど冷静沈着な人間じゃない。
かといって、この場面で、あおいちゃんを言葉で慰められるほど、器用な人間でもない。
「・・・答えてよ・・・。」
泣いているのが、背中越しでも分かる。
来るべきじゃなかった。
今になって、今日着たことを後悔した。
おそらく、あおいちゃんは、今回のことで自分は、野球部にとって迷惑な存在になった。
そう考えているのだろう。
そう考えているのだろう。
しかし、それが分かっていても、俺には何もできない。
彼女の質問に、答えることも、彼女に慰めの言葉をかけることも。
361 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/05(水) 23:59:09 ID:oqRsWit3
「・・・小波くん・・・僕は・・・迷惑?」
あおいちゃんは泣いていた。
思い切り泣いていた。
俺は、どうすればいいか分からなかった。
慰める言葉すらも浮かばなかった。
「あおいちゃん・・・泣かないで。」
俺はそれだけ言い、部屋から出ようとした。
「小波くんッ・・・!」
あおいちゃんは、俺を引き留めた。
あおいちゃんは、俺の背中に抱きついて、俺を引き留めた。
泣きながら、俺を引き留めた。
「小波くん・・・僕のこと・・・嫌いになった・・・?」
「・・・仲間だろ・・・」
「そうゆう意味じゃなくてっ・・・!」
「そうゆう意味じゃなくてっ・・・!」
一瞬、意味が分からなかったが、次の一言で、分かった。
「僕は好きだよ・・・?小波くんのこと・・・男の子として・・・。」
364 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 00:47:24 ID:fy6sv1v1
俺はその時、パニックに陥った。
あおいちゃんが泣いている。
そのことだけでも、俺は冷静になれずにいるのに、告白?俺に?
そのことだけでも、俺は冷静になれずにいるのに、告白?俺に?
冷静になれるはずがない。
女の子に後ろから抱きつかれて、冷静でいられる訳がない。
思春期の男なら、なおさらだ。
「・・・小波くん・・・。」
その一言が俺の思考を中断させた。
正直、助かった。
今の一言で、我に帰った。
「何・・・?あおいちゃん。」
冷静とまではいかなくとも、自分の気持ちを落ち着かせる。
「・・・僕じゃ・・・ダメ?」
あおいちゃんの腕に力が入る。
「・・・何が・・・?」
「・・・一晩だけで・・・いいから」
あおいちゃんの一連の言葉の意味が、ようやく分かった。
「・・・あおいちゃんらしくないよ・・・。」
「・・・これも僕だよ・・・。」
何かが、俺の中で音をたてて、切れた。
365 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 00:48:08 ID:fy6sv1v1
俺はあおいちゃんを押し倒していた。
「・・・ゴメン。」
「・・・うん・・・。」
そう言うとあおいちゃんは、俺の腕の中で花のように分かった。
言葉はそれだけで十分だった。
俺はあおいちゃんにキスをした。
初めて知った唇は柔らかく、甘かった。
俺の口にあおいちゃんの舌が入ってきた。
俺はそれに自分の舌を絡めた。
舌のざらざらとした感触、お互いの唾液の混じり合う感覚、口の中をかき回される感覚。
それら全てが、心地よく感じた。
唇を離すと、お互いの唾液が混ざり合った液体が糸を引いた。
俺は、あおいちゃんのパジャマのボタンに手をかける。
上から順に、ひとつひとつ、ゆっくりと。
細く、白い、少し筋肉質な体。
そして、その白い肌に、さらに白い下着が、年の割には少し小さな胸を覆っている。
俺はあおいちゃんの背中に手を回し、戸惑いながらもなんとか、ホックを外し、それをベッドの脇に放った。
あおいちゃんの頬に赤みが増した。
露わにされた胸の先端は、既に尖っていた。
俺はその突起を、中指の背でさすった。
「んっ・・・」
あおいちゃんの口から、喘ぎ声が漏れた。
366 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 00:48:46 ID:fy6sv1v1
「・・・ゴメン、嫌だった・・・?」
俺は、手を止めた。
「・・・止めないで・・・もっと・・・お願い。」
そう言われ、俺は、またそれに触れた。
あおいちゃんの体がこわばったのがわかった。
俺は手で触れたのと反対側のソレを舌でつついた。
「んぁっ・・・」
また、喘ぎ声が漏れた。
俺は舌でソレをなめあげた。
「んっ・・・」
少しだが分かってきた。
俺は片方を左手、片方を舌で刺激しながら、右手であおいちゃんの腹部に触れた。
そしてその手を少しずつ下げてゆく。
ズボンの所まで手が下がると、ズボンだけを下ろしていく。
368 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:02:45 ID:gsc5W1Rl
あおいちゃんの体が、下着、太股と、少しずつ露わになってゆく。
膝の下まで降ろすと、あおいちゃんは自ら足を動かし、ベッドの脇にそれを落とした。
俺は一旦胸から顔を離し、二回目のキスをした。
今度はどちらからというわけではなく、お互いに舌を絡め合った。
そうしながら俺は、片手で体を支えながら、片手で自分の服を脱ぎ捨てた。
放り投げられた学校指定のYシャツは、先ほどベッドの脇に放られたあおいちゃんのパジャマの上に落ちた。
お互いに息が続かなくなり、唇を離す。
お互いに、呼吸が乱れている。
「・・・いい?」
俺はあおいちゃんの下着に手をのばしながら聞いた。
「・・・今更・・・きかないでよ・・・。」
あおいちゃんは、目線をそらしてそう言った。
俺は、あおいちゃんのソコを、布越しに触れた。
そこは、湿っていた。
あおいちゃんの口からは喘ぎ声が漏れた。
俺は、ソレを少しづつ下げていった。
初めて見る、本物の女のソレ。
周りに生えた薄い毛が、湿って肌に張り付いていた。
俺も男だ。そんなものを間近に見て落ち着いていられるはずがない。
369 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:03:18 ID:i2muAtP4
俺は、踝の辺りまで下がっていたあおいちゃんの下着を完全に脱がせ、俺が最後に着けていた安物のトランクスを脱ぎ捨てた。
「・・・あおいちゃん・・・」
「・・・うん・・・。」
「ーーーッ~~~!」
「・・・ゴメンッ・・・!」
何かが裂けたような感じがした。
おそらく処女膜というやつだろう。
あおいちゃんの腕が俺の背中に回る。
腕に力が入り、爪が俺の背中に食い込む。
話には聞いたことがあったが、本当に凄い痛みなのだろうと、改めて思った。
しかし、俺が受ける快感も、とてつもないものだった。
今、腰を動かしてしまったら、あおいちゃんは更なる痛みを受けるかもしれない。
しかし、初めて知る女の体の快感は、理性で抑えきれるものではない。
実際、今その欲求を抑えることに必死だ。
「・・・小波・・・くんっ・・・」
「・・・あおいちゃんッ・・・動かすよっ・・・!」
「ーーーッあぁ!!」
俺は夢中で、体を動かし続けた。
あおいちゃんは、俺がその名前を呼ぶ度、俺の名前を呼んだ。
俺も、名前を呼ばれる度、その声に答えた。
やがて、俺達はほぼ同時に果てた。
370 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/09(日) 02:16:57 ID:s5nT6U9I
ー朝ー
俺は起きた瞬間、昨日のことが夢では無いことを理解した。
俺はあおいちゃんのベッドで寝ていた。
あおいちゃんと一緒に、だ。
起きた瞬間、目の前にあおいちゃんの顔があった。
俺は慌てて飛び起き、自分がどんな状態だったかを確認した。
どうやら俺は、イッた後、すぐに寝てしまったようだ。
ヤッた体制のまま折り重なるようにして寝ていたらしい。
ひとまず俺はベッドから降り、トランクスをはく。
とりあえず深呼吸。
少し落ち着いた所で改めてベッドに目を向ける。
俺はだいぶ派手にやったらしい。
布団はベッドから落ち、シーツは皺だらけになっている。
その上、その一部には・・・おそらくは俺の催したものによる染みがあった。
そして、あおいちゃんがすやすやと寝息をたて・・・
そこまで見た時、俺は、無性に恥ずかしくなり、別の方向に目をやった。
当然なのだが、あおいちゃんは裸で・・・
それを見た俺は・・・逃げた。
急いで服を着て、部屋から出て・・・あおいちゃんの家から、逃げ去った。
その日、俺は家にも帰らず、学校にも行かず、商店街をぶらぶらと歩いた。
371 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/09(日) 02:18:14 ID:s5nT6U9I
ー翌日・学校、昼休みの屋上ー
矢部の話しによると昨日は、俺が休んだせいで部活がグダグダだったらしい。
‘あおいちゃんどころか、小波くんまでいなかったおかげで、オイラは大変だった出やんす’
と、朝からクレームを言ってきた。
と、朝からクレームを言ってきた。
あおいちゃんは昨日も来なかったらしい。
当たり前か。
俺はあんなことをしてしまった。
恋人でも、彼女でもない、ただの友達だったはずの、あおいちゃんに。
俺は・・・どうすればいい?
俺はこれからどうすればいい?
俺は何をすればいい?
俺は・・・・・
俺は・・・
そんなことを考えていると、昼休みの終わるチャイムが鳴った。
372 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/09(日) 02:54:16 ID:s5nT6U9I
ー放課後・グラウンドー
「小波君?」
「何?矢部君。」
お決まりになったこの会話。
何故か少しにやけている。
「今年の合宿はどうするでやんすか?」
「どうって、行くに決まってるだろ。」
「そうじゃなくて、あおいちゃんのことでやんすよ。」
何故そこでにやける?
俺は疑問を抱きながらも、俺の内心の同様を隠しながら答えた。
「・・・本人の意志が分からない限り決められないだろ・・・。」
「僕は行くよ?」
373 名前:340[sage] 投稿日:2006/04/09(日) 02:55:46 ID:s5nT6U9I
俺は一瞬、我が耳を疑った。
それはあおいちゃんの声だった。
俺が振り向くと、そこにはあおいちゃんがいた。
「本人の意志は確認できたでやんすよ?」
矢部が更ににやける。
「分かった、矢部君、旅館の予約。」
「了解したでやんす!」
矢部は一目散に校舎へと駆けていった。
「一昨日は・・・ゴメン。」
先に口を開いたのは俺だった。
「・・・あんまり、思い詰めないで・・・。」
「・・・へ?」
「僕さ・・・小波くんに抱かれてる時・・・自分は女だって、改めて思った。」
「・・・エロいこと平然と言うなって・・・」
俺のツッコミを気にせず、あおいちゃんは話しを続ける。
「僕さ・・・これからも野球やっていこうと思うよ・・・でも、これからは、女として。」
「・・・辛くない?」
「・・・うん、でも、実感したんだ。僕は女だって。それは変えられない。なら、いっそのこと堂々と女として、やっていこうと思う。」
「・・・茨の道ってやつか・・・。」
「道は道だよ。」
「・・・あおいちゃんらしい。」
「うん、僕らしい。」
あおいちゃんはそう言うと、グローブをつかんでグラウンドに駆けていった。