小滝浪緒(こたきなみお)外野手。 灰凶高校野球部員である。
球速百五十キロを超す投手や四十本塁打以上などの大物選手と比べて知名度はそれほど高くは無いものの、今年のドラフトにも引っ掛かると言われている一つの逸材である。
現に影山スカウトを中心に彼の姿を幾度見ようと、灰凶高校に訪れる姿がたびたび見かけられているのだ。
勿論小滝自身もプロ選手思考だが、何とか下位順位で引っ掛かってくれればいい、ぐらいに思っているらしい。
球速百五十キロを超す投手や四十本塁打以上などの大物選手と比べて知名度はそれほど高くは無いものの、今年のドラフトにも引っ掛かると言われている一つの逸材である。
現に影山スカウトを中心に彼の姿を幾度見ようと、灰凶高校に訪れる姿がたびたび見かけられているのだ。
勿論小滝自身もプロ選手思考だが、何とか下位順位で引っ掛かってくれればいい、ぐらいに思っているらしい。
成績的には、チャンスには強く、強肩で送球が的確。 そして五番打者と、チームのポイントゲッターとして活躍。 得点圏打率はかなり高い。
今年の春、彼の活躍もあり灰凶高校が選抜大会に初出場ベスト4まで勝ち進んだ件により、影山スカウト以外の注目度を上げたのだった。
今年の春、彼の活躍もあり灰凶高校が選抜大会に初出場ベスト4まで勝ち進んだ件により、影山スカウト以外の注目度を上げたのだった。
そんな小滝、実は昔、チャンスに足が震え、勇気が出ない気弱な選手だった。
自分に自信が持てない。 簡単に決心がつかない、優柔不断で行い全てが裏目に出ているほど気弱だった。
自分に自信が持てない。 簡単に決心がつかない、優柔不断で行い全てが裏目に出ているほど気弱だった。
その彼を変えたのは彼女の存在だった。
可愛らしい容姿で、金髪のロングヘアーの灰凶高校野球部マネージャー、須神絵久。
可愛らしい容姿で、金髪のロングヘアーの灰凶高校野球部マネージャー、須神絵久。
小滝は昨年の七夕に彼女に呼び出され、告白されたのだ。
当時はノミの心臓だった小滝が、彼女に答えを出すのには一週間を使い、彼女に返事を返した。
「お願いしますと」。 勿論唇は震え、足もガクガクと震えていた。
しかしそれ以降、今までに無い努力を重ねて心の弱さを克服し、チームを纏め上げたのだった。
昔あった足の震えは消え、チャンスには打ち、優柔不断だった性格は跡形も無く消え去った。
当時はノミの心臓だった小滝が、彼女に答えを出すのには一週間を使い、彼女に返事を返した。
「お願いしますと」。 勿論唇は震え、足もガクガクと震えていた。
しかしそれ以降、今までに無い努力を重ねて心の弱さを克服し、チームを纏め上げたのだった。
昔あった足の震えは消え、チャンスには打ち、優柔不断だった性格は跡形も無く消え去った。
現在五月の半ば、少しずつ夏らしくなっていく気候。 そんな中、今日は修学旅行の日なのだ。 目的地は東京。
小滝は、友人の矢部と楽しみながら一日目の東京の夜を満喫していた。
一日目の自由時間、矢部の目的地である秋葉原を巡った。 彼はそれだけで満足していた。
小滝は、友人の矢部と楽しみながら一日目の東京の夜を満喫していた。
一日目の自由時間、矢部の目的地である秋葉原を巡った。 彼はそれだけで満足していた。
本日の宿泊場所のホテルの室内。 矢部の鞄の周りには秋葉原で買ったガンダーロボのフィギュアが入った袋の山だった。
どうやって持ち帰るんだろう、と小滝は尻目で彼を見ていた。
どうやって持ち帰るんだろう、と小滝は尻目で彼を見ていた。
携帯を開きメールを打つ。 相手は彼女の須神絵久だ。
内容は、『今日は楽しかったよ』など。 彼女らしい可愛らしい文章で送られてきた。
早速返信する小滝。 『オレも楽しかったよ』、と。 その後、彼はこう付け足した。
『ただ今日一度も彼女と接していないことが悔いだったね』と打ち終え、彼はメール送信ボタンを押した。
携帯電話を閉じてポケットに突っ込んで、彼女の返事を待った。
内容は、『今日は楽しかったよ』など。 彼女らしい可愛らしい文章で送られてきた。
早速返信する小滝。 『オレも楽しかったよ』、と。 その後、彼はこう付け足した。
『ただ今日一度も彼女と接していないことが悔いだったね』と打ち終え、彼はメール送信ボタンを押した。
携帯電話を閉じてポケットに突っ込んで、彼女の返事を待った。
『ほんとうのゆうき』
「また絵久ちゃんとメールでやんすか? 全く、憎たらしいほどラブラブでやんすね」
「ははは……、そんなこと無いよ」
「ははは……、そんなこと無いよ」
フィギュアと戯れていた矢部が、嫉妬の眼で小滝を睨んでいた。
いや、めがねを付けていたので嫉妬の眼なのか、睨んでいたのかは分からないが。 小滝の方は彼の雰囲気で感じ取ったようだ。
小滝は話を逸らすかのように、話題を変更して彼との会話を続けた。
いや、めがねを付けていたので嫉妬の眼なのか、睨んでいたのかは分からないが。 小滝の方は彼の雰囲気で感じ取ったようだ。
小滝は話を逸らすかのように、話題を変更して彼との会話を続けた。
「でも今日は面白かったね。 矢部君の目的地もいけたしさ」
「そうでやんす! 今日の夜は小滝君に秋葉原の魅力をたっぷりと教えつけるでやんす!」
「……あはは、お手柔らかにね」
「そうでやんす! 今日の夜は小滝君に秋葉原の魅力をたっぷりと教えつけるでやんす!」
「……あはは、お手柔らかにね」
小滝が苦笑していると、ヴヴヴ、とマナーモードの携帯電話が振動した。
彼はポケットから携帯電話を取り出し画面を開いた。
矢部は「またメールでやんすか……いい加減にやめたらどうでやんすか…」とぶつぶつぶと呟いていた。
彼はポケットから携帯電話を取り出し画面を開いた。
矢部は「またメールでやんすか……いい加減にやめたらどうでやんすか…」とぶつぶつぶと呟いていた。
小滝はゆっくりとメールの返事を返して、再びポケットに突っ込んだ。
『じゃあ、今から会おっか……』と言う絵久からの返信が、小滝の頭の中をぐるぐると巡った。
ジャケットを着用し外に出ようとする小滝に、矢部はすかさず「何処に行くでやんすか?」と問う。
彼は「ちょっと野暮用」と矢部に答えを返し、部屋から出て行った。
『じゃあ、今から会おっか……』と言う絵久からの返信が、小滝の頭の中をぐるぐると巡った。
ジャケットを着用し外に出ようとする小滝に、矢部はすかさず「何処に行くでやんすか?」と問う。
彼は「ちょっと野暮用」と矢部に答えを返し、部屋から出て行った。
面倒臭い事に、外出する為には先公の許可が要るらしい。
「門限は十時までだぞ」、「変な場所には行かないように」など何度も同じ言葉を繰り返され小滝の耳は痛くなった。
ようやく小滝は許可を貰い、ホテル内から出て行った。
「門限は十時までだぞ」、「変な場所には行かないように」など何度も同じ言葉を繰り返され小滝の耳は痛くなった。
ようやく小滝は許可を貰い、ホテル内から出て行った。
彼女が来たメールからは、近くにあった公園で会うらしい。
近くの公園……そう言えば在ったな。 と、小滝は周辺の地図を思い浮かべ、すんなりと目的地へ辿り着いた。
人一人も居らずひっそりとしている。 彼は彼女が何故こんな場所を選んだのか、と不思議に思った。
近くの公園……そう言えば在ったな。 と、小滝は周辺の地図を思い浮かべ、すんなりと目的地へ辿り着いた。
人一人も居らずひっそりとしている。 彼は彼女が何故こんな場所を選んだのか、と不思議に思った。
辺りを見渡したが、彼女はまだ着いていない様だ。
小滝は近くのベンチに座る。 携帯電話を開くと、『少し遅くなります』と彼女からメールがあった。
彼は『分かった』と返事を返しネットを開いた。
小滝は近くのベンチに座る。 携帯電話を開くと、『少し遅くなります』と彼女からメールがあった。
彼は『分かった』と返事を返しネットを開いた。
こんな夜が更けて彼女とデート。 何か少しドキドキする。
小滝は苦笑しながら、彼女から携帯を暇を弄びながら待っていた。
小滝は苦笑しながら、彼女から携帯を暇を弄びながら待っていた。
そして十分もしないうちに、女の子特有の高い声が小滝の耳に聴こえた。
何度も聴いた事がある声。 間違いない、この可愛らしい声、彼女しか居ない。
小滝は立ち上がり振り向くとそこには彼女、須神絵久がいた。
何度も聴いた事がある声。 間違いない、この可愛らしい声、彼女しか居ない。
小滝は立ち上がり振り向くとそこには彼女、須神絵久がいた。
「やぁ、絵久ちゃん……えっと、二十一時間ぶりかな?」
「うん…多分それくらいかな」
「うん…多分それくらいかな」
と、何ともいえない挨拶を交わした。
小滝は絵久をベンチに座らせ、共に今日味わった東京の初日を語り始めた。
お互い会えなかったのがよほど堪えていたのか、会話が何時も以上スムーズにに進んで行った。
小滝は絵久をベンチに座らせ、共に今日味わった東京の初日を語り始めた。
お互い会えなかったのがよほど堪えていたのか、会話が何時も以上スムーズにに進んで行った。
しかし流石に三十分近くも話していると喉も疲れてきたのか、時折話が中断するようになってきた。
「絵久ちゃん、ちょっとそこらへんを歩こうか? 自動販売機でジュースでも買ってさ」
「……、うん」
「……、うん」
絵久は嬉しそうに彼の横をとことこと歩いてくれた。
自販機に百二十円を入れて、お茶を買った。 絵久のリクエストだったらしく、彼女にお茶のアルミ缶を渡した。
自分はコーラにしようと迷ったが、結局絵久と同じお茶にしてしまった。
彼女は「お揃いだね」、と何でもないこの事をこの言葉で纏めた。
缶で乾杯し、互いに中身のお茶を飲み始めた。
自販機に百二十円を入れて、お茶を買った。 絵久のリクエストだったらしく、彼女にお茶のアルミ缶を渡した。
自分はコーラにしようと迷ったが、結局絵久と同じお茶にしてしまった。
彼女は「お揃いだね」、と何でもないこの事をこの言葉で纏めた。
缶で乾杯し、互いに中身のお茶を飲み始めた。
「すっかり更けちゃったね」
「そうだね…」
「そうだね…」
時間も九時。 辺りは既に真暗。 しかし公園の電灯の光が、彼らを映し出していた。
五月とは言え夜は冷えて寒い、流石に寒くなってきたのか、小滝は自分の手を擦り合わせていた。
自分の息でハァー、と吹きかけたり温めようとしていた。
五月とは言え夜は冷えて寒い、流石に寒くなってきたのか、小滝は自分の手を擦り合わせていた。
自分の息でハァー、と吹きかけたり温めようとしていた。
その時、絵久の顔が自分の手に近付き、少しビックリした。
彼女は口から暖かい息を吹きかけて、彼の手を擦った。
彼女は口から暖かい息を吹きかけて、彼の手を擦った。
「え、絵久ちゃん……!?」
「小滝君の手、冷たい…。 こうすれば温かくなるかな?」
「小滝君の手、冷たい…。 こうすれば温かくなるかな?」
小滝の心臓は天に昇るほど、大きく鳴り始めた。
こんな些細な出来事に小滝は、顔を真っ赤に染めながら彼女を眺めていた。
そんな彼の視線に気付いた絵久は、恥ずかしそうに手を放して、もじもじした。
こんな些細な出来事に小滝は、顔を真っ赤に染めながら彼女を眺めていた。
そんな彼の視線に気付いた絵久は、恥ずかしそうに手を放して、もじもじした。
「あっ、ゴメンね…」
「い、いや……別にオレは……」
「い、いや……別にオレは……」
お互い気恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めた。
昨年の七夕に付き合いを始めたとは言え、お互い部員とマネージャーと言う間柄、時間はそんなに多くは取れない。 と言うか、灰凶が
そう、二人は付き合い始めて間もないカップル同然だったのだ。
昨年の七夕に付き合いを始めたとは言え、お互い部員とマネージャーと言う間柄、時間はそんなに多くは取れない。 と言うか、灰凶が
そう、二人は付き合い始めて間もないカップル同然だったのだ。
先ほどまで会話が進んでいたのが嘘のように途切れてしまった。
心臓が破裂しそうなほど鳴っている。 こんな事、告白されて以来だ。
小滝はこの鼓動を収まらせようと、深呼吸を何度も何度も繰り返した。
心臓が破裂しそうなほど鳴っている。 こんな事、告白されて以来だ。
小滝はこの鼓動を収まらせようと、深呼吸を何度も何度も繰り返した。
一方、絵久の方は顔を赤く染めたまま、空を見上げながら、自分の事を考えていた。
自分は勇気が出せない。 これは自覚しているもの。
だから小滝に共通点が生まれ好感が持てたのだ。 同じ勇気が無いものとして。
七月、七夕に勇気を持って告白した時も、一度は断れるかと思って断念しかけた時もあった。
自分は勇気が出せない。 これは自覚しているもの。
だから小滝に共通点が生まれ好感が持てたのだ。 同じ勇気が無いものとして。
七月、七夕に勇気を持って告白した時も、一度は断れるかと思って断念しかけた時もあった。
告白した後、彼は、強い勇気を持ちチームを纏め上げた。
その彼と違い、彼女はその強い勇気を持てなかった。
少し勇気を出したとしても、直ぐに萎んでしまう。
練習中、彼に口づけをした直後には、勇気と言うものは萎んでしまう。
少し勇気を出したとしても、直ぐに萎んでしまう。
練習中、彼に口づけをした直後には、勇気と言うものは萎んでしまう。
自分の悪いところ。 それは彼女自身、分かっているもの。
だけど簡単には……。
だけど簡単には……。
「………」
いや、今日こそ『本当の勇気』を出してみせろ。
そして勇気を出してみせる。
絵久は決心し、小滝に切り出した。
そして勇気を出してみせる。
絵久は決心し、小滝に切り出した。
「ねぇ、小滝君」
「うん? どうしたの、絵久ちゃん」
「うん? どうしたの、絵久ちゃん」
まだお互いに顔が赤いまま、返事した。 絵久の唇が少し震える。 まだ緊張している。
でも大丈夫。 自分に言い聞かせる。 絵久は勇気を振り絞り、笑顔を作り、彼に言った。
でも大丈夫。 自分に言い聞かせる。 絵久は勇気を振り絞り、笑顔を作り、彼に言った。
「そう言えば、私達ってお互いの事、良く知らないね」
「えっ? あ…ああ、そう言えばそうだね」
「えっ? あ…ああ、そう言えばそうだね」
不覚。 小滝は深く反省した。
そう言えば思いだす。 先ほどの件もあり彼女とは時間が殆ど取れていない。
自分は彼女の事を全く理解していない。 ポリポリ、と小滝は後頭部を掻いた。
そう言えば思いだす。 先ほどの件もあり彼女とは時間が殆ど取れていない。
自分は彼女の事を全く理解していない。 ポリポリ、と小滝は後頭部を掻いた。
「だから、残りの時間はお互いの事を知る時間にしたいの」
「うん。 俺は全然いいよっ」
「じゃあ早速。 小滝君は、子供好き?」
「えっ、う、うん。 オレは大好きだよ!」
「じゃあ、人数は? 何人欲しい?」
「えっ、ええっ!?」
「うん。 俺は全然いいよっ」
「じゃあ早速。 小滝君は、子供好き?」
「えっ、う、うん。 オレは大好きだよ!」
「じゃあ、人数は? 何人欲しい?」
「えっ、ええっ!?」
行き成りの絵久の言葉に、小滝は戸惑うばかりだった。
まさか彼女からそんな言葉が飛び出てくるとは、思っても無かった。
小滝は自分の心臓に手を当てる。 先ほどより更に心臓の鼓動が大きくなっていた。
そんな小滝を尻目にかけ、絵久は恥ずかしそうに言った。
まさか彼女からそんな言葉が飛び出てくるとは、思っても無かった。
小滝は自分の心臓に手を当てる。 先ほどより更に心臓の鼓動が大きくなっていた。
そんな小滝を尻目にかけ、絵久は恥ずかしそうに言った。
「私は何人でもいいよ…、小滝君の子供なら…」
「……絵久ちゃん」
「私は、小滝君の子供、作りたいなぁ……」
「……絵久ちゃん」
「私は、小滝君の子供、作りたいなぁ……」
そう言うと彼女は、軽く眼を閉じ小滝の方へ向いた。
うっ、と小滝は思わず唸った。 これは所謂……と頭の中で悶々と想像が浮かんでいた。
しかし絵久は、此方をずっと向いている。 小滝は覚悟を決めた。
ゆっくりと近付き、彼女の身体を抱きしめる。
うっ、と小滝は思わず唸った。 これは所謂……と頭の中で悶々と想像が浮かんでいた。
しかし絵久は、此方をずっと向いている。 小滝は覚悟を決めた。
ゆっくりと近付き、彼女の身体を抱きしめる。
そして唇を奪う。 甘い匂いが彼女の唇から伝わってきた。
唇を離してはもう一度、何度も口づけをしたい、忘れられない感触が小滝を支配していた。
二度、三度、口づけを繰り返し、一度唇から意識を離した。
唇を離してはもう一度、何度も口づけをしたい、忘れられない感触が小滝を支配していた。
二度、三度、口づけを繰り返し、一度唇から意識を離した。
「私のファーストキス……、小滝君にあげちゃったね」
「えっ…初めてなの?」
「えっ…初めてなの?」
絵久は恥ずかしそうに頷いた。
二人は公園のベンチに座り、再び長い口づけを交わしていた。
二人のキスは嫌らしい音を立てながら、舌を絡めながらお互いを感じていた。
今までに無い彼女の姿に小滝は興奮を覚え、我慢の限界を超えていた。
その様子を見た絵久は、うっとりとした顔で小滝に言った。
二人は公園のベンチに座り、再び長い口づけを交わしていた。
二人のキスは嫌らしい音を立てながら、舌を絡めながらお互いを感じていた。
今までに無い彼女の姿に小滝は興奮を覚え、我慢の限界を超えていた。
その様子を見た絵久は、うっとりとした顔で小滝に言った。
「いいよ……小滝君、私も小滝君と一緒に」
「絵久ちゃん、オレ、もう…絵久ちゃんとしたい……」
「うん…優しく……してね」
「分かっているよ、絵久ちゃん」
「絵久ちゃん、オレ、もう…絵久ちゃんとしたい……」
「うん…優しく……してね」
「分かっているよ、絵久ちゃん」
小滝はゆっくりと彼女の上着を脱がし始めた。
絵久は、ぼんやりと自分の上着が脱がされて行くのを眺めていた。
上着の下からには、彼女らしい可愛らしいブラジャーがあらわになった。
普段、凝視する事は滅多に無い彼女の胸は、小滝が想像していたのより少し大きめだった。
彼はブラジャーの上から優しく胸を撫でてみる。 すると面白いように絵久が反応した。
その姿に彼は思わずこう漏らしてしまった。
絵久は、ぼんやりと自分の上着が脱がされて行くのを眺めていた。
上着の下からには、彼女らしい可愛らしいブラジャーがあらわになった。
普段、凝視する事は滅多に無い彼女の胸は、小滝が想像していたのより少し大きめだった。
彼はブラジャーの上から優しく胸を撫でてみる。 すると面白いように絵久が反応した。
その姿に彼は思わずこう漏らしてしまった。
「可愛いよ…絵久ちゃん」
「やだぁ…恥ずかしいよぉ……」
「やだぁ…恥ずかしいよぉ……」
絵久は頬を紅潮させながら、彼に呟いた。
小滝は続いて、ブラジャー越しに胸を揉んでみた。 勿論痛くしないように、優しくゆっくりと続けていく。
小滝はある種の感動を覚えていた。 こんなに感触は始めてだ、ずっと続けてたい気もしていた。
小滝は続いて、ブラジャー越しに胸を揉んでみた。 勿論痛くしないように、優しくゆっくりと続けていく。
小滝はある種の感動を覚えていた。 こんなに感触は始めてだ、ずっと続けてたい気もしていた。
「はぁ…、…うん、あ……」
勿論そんなわけにもいかない。 ちゃんと絵久ちゃんを感じさせてあげないといけない。
そう思った小滝はブラジャーのホックに手を掛けた。
上手い事外す事が出来た。 ブラジャーの下からは桃色の乳頭があらわになった。
乳首を指でくりくりと弄くると、彼女は先程より声を喘いだ。
そう思った小滝はブラジャーのホックに手を掛けた。
上手い事外す事が出来た。 ブラジャーの下からは桃色の乳頭があらわになった。
乳首を指でくりくりと弄くると、彼女は先程より声を喘いだ。
「ひゃぁ! あっ…、……んんっ…!」
「絵久ちゃん……感じてる?」
「……んっ…! 身体が…身体全体が熱いよぉ…!」
「絵久ちゃん……感じてる?」
「……んっ…! 身体が…身体全体が熱いよぉ…!」
ちゃんと感じてくれているので、ある意味安堵したのは小滝。
小滝自身、こんなことするのは初めて。
しかも絵久は「ファーストキスは……」と先ほど言っている。 「彼女は処女に違いない」と小滝は思っている。
小滝自身、こんなことするのは初めて。
しかも絵久は「ファーストキスは……」と先ほど言っている。 「彼女は処女に違いない」と小滝は思っている。
(処女って、初めて挿れる時って痛いらしいからな……。 ちゃんと濡らしておかないとな)
入念に、ともう一度柔らかな乳房を揉んでおく。
勿論こんな知識も無いので乱暴に扱う事は出来ない。 勿論彼女の身体、痛みつけることはしたくない。
小滝は彼女の乳首を吸ったり舐めたりした。
勿論こんな知識も無いので乱暴に扱う事は出来ない。 勿論彼女の身体、痛みつけることはしたくない。
小滝は彼女の乳首を吸ったり舐めたりした。
「あっ! ひぅ…んん……っ! 小滝君……気持ち良いよぉ……!」
「絵久ちゃん、そろそろ下もいくね……」
「絵久ちゃん、そろそろ下もいくね……」
彼女が頷くのが合図。 小滝は彼女のスカートをゆっくり脱がせた。
すると現れたのは、彼女の性格とは正反対の、派手なパンティーが姿を見せた。
思わずスカートを脱がした方の小滝が硬直してしまった。
すると現れたのは、彼女の性格とは正反対の、派手なパンティーが姿を見せた。
思わずスカートを脱がした方の小滝が硬直してしまった。
「絵久ちゃん…、このパンティー…」
「えへへ……勝負パンツ……って言う奴かな?」
「………」
「えへへ……勝負パンツ……って言う奴かな?」
「………」
小滝はとりあえず落ち着き、パンティーの濡れている部分を探り、触ってみた。
すると絵久の反応は、今までより一番大きく、小滝を更に興奮させる起爆点にもなった。
擦ってみると、パンティー越しながら彼女の蜜がどんどん溢れ出て来た。
すると絵久の反応は、今までより一番大きく、小滝を更に興奮させる起爆点にもなった。
擦ってみると、パンティー越しながら彼女の蜜がどんどん溢れ出て来た。
「はぁ! ンンッ、こ…たき…くぅん、良いよぉ…!」
「絵久ちゃん、どうして欲しい…?」
「もっと……直接触ってほしいよ……」
「絵久ちゃん、どうして欲しい…?」
「もっと……直接触ってほしいよ……」
そのリクエストを受け止めた小滝は、最後に残ったパンティーを脱がした。
そして最も彼の視線が向かうところは、溢れんばかりの蜜で充たされた彼女の秘所がだった。
小滝はおどおどと指で少しずつ弄りながら絵久の様子を見た。
そんなことをせずとも、絵久は僅かな指の動きで反応し、声を喘いだ。
そして最も彼の視線が向かうところは、溢れんばかりの蜜で充たされた彼女の秘所がだった。
小滝はおどおどと指で少しずつ弄りながら絵久の様子を見た。
そんなことをせずとも、絵久は僅かな指の動きで反応し、声を喘いだ。
「はぅ……ンン……ッ! …はぁ……アァ…!」
今度は、舌で膣内を刺激した。
既に蜜が充たしていたのにも関わらず、更に膣から愛液が迸った。
小滝は間をいれずに彼女の大事な所を責め続けた。
既に蜜が充たしていたのにも関わらず、更に膣から愛液が迸った。
小滝は間をいれずに彼女の大事な所を責め続けた。
「あっ…イイ……っ! いいよ…小滝……君……ッ!」
「沢山感じちゃってよ…絵久ちゃん…!」
「沢山感じちゃってよ…絵久ちゃん…!」
小滝は初めて動きを荒くし、彼女の絶頂までスパートをかけた。
行き成り動きを強化した結果、絵久の性感は最終目的地まで一気に登りつめた。
行き成り動きを強化した結果、絵久の性感は最終目的地まで一気に登りつめた。
「ダメ……ッ! も、もう……! ふああぁぁっ………!」
絵久が喘いだその瞬間、多くの蜜が一度に膣内から弾き出した。
小滝の方は波の様に溢れ出る愛液を口で受け止めていたが、勿論全て受け止めれるはずなく。
彼の顔は絵久の愛液で濡れてしまった。
小滝の方は波の様に溢れ出る愛液を口で受け止めていたが、勿論全て受け止めれるはずなく。
彼の顔は絵久の愛液で濡れてしまった。
「あっ……はぁ…ハ…ァ…はぁ…」
「…イッちゃったの……? 絵久ちゃん」
「…イッちゃったの……? 絵久ちゃん」
彼女は恥ずかしそうにコクリと頷いた。
小滝は改めて彼女の姿を
流石にこのまま挿入するのはまずいので、彼女が落ち着くまで小滝は時が流れるのを待った。
息が整ってきたところで、小滝は自分のズボンのズボンとトランクスを下ろした。
絵久は真顔でその始めてご対面した彼の巨根に思わず声を漏らした。
小滝は改めて彼女の姿を
流石にこのまま挿入するのはまずいので、彼女が落ち着くまで小滝は時が流れるのを待った。
息が整ってきたところで、小滝は自分のズボンのズボンとトランクスを下ろした。
絵久は真顔でその始めてご対面した彼の巨根に思わず声を漏らした。
「うわぁ……大きい……」
「大丈夫? 絵久ちゃん、嫌なら俺はいいんだけど……」
「大丈夫? 絵久ちゃん、嫌なら俺はいいんだけど……」
ここまで来て最後の警告……と言うか彼女の身の心配を考えた結果なのか、この言葉が彼の口から発せられた。
だが絵久は首を縦に振った。 そして自ら彼の肉棒に近付いた。
だが絵久は首を縦に振った。 そして自ら彼の肉棒に近付いた。
「大丈夫。 私は小滝君が居たから勇気を出せたから……」
彼を押し倒し、ゆっくりとを細い指先で掴む。 今度は小滝がただ驚く番だった。
小滝の亀頭を自分の中に入れ、少し苦しそうながらも、彼女はニコリと笑った。
小滝の亀頭を自分の中に入れ、少し苦しそうながらも、彼女はニコリと笑った。
「今度は……、私が恩返しする番です」
そして、一気に彼の肉棒を自分の中に挿し込んだ。
思いっきり、処女膜の破れる音が響き、彼女は激痛で顔を歪ませた。
小滝のムスコの側から、処女膜が破れた血が流れ出てきた。
彼の表情は彼女を心配しながらも、彼女の中の締め付けにより刺激を大きく受けており、何ともいえない表情をしていた。
気持ち良い、のと彼女を心配する心の中。 とても複雑な表情だった。
思いっきり、処女膜の破れる音が響き、彼女は激痛で顔を歪ませた。
小滝のムスコの側から、処女膜が破れた血が流れ出てきた。
彼の表情は彼女を心配しながらも、彼女の中の締め付けにより刺激を大きく受けており、何ともいえない表情をしていた。
気持ち良い、のと彼女を心配する心の中。 とても複雑な表情だった。
「ひぎっ!! 痛い…よぉ…痛いよぉ……小滝君……」
「うあっ…絵久ちゃん……」
「だっっ、大丈夫だよ…動いても……」
「で、でも……」
「さっきも言ったでしょ…私は小滝君から勇気を貰ったから……」
「うあっ…絵久ちゃん……」
「だっっ、大丈夫だよ…動いても……」
「で、でも……」
「さっきも言ったでしょ…私は小滝君から勇気を貰ったから……」
絵久は彼の方に倒れこみ、口づけをした。
しっかりと舌を絡ませ、刺激を和らげるための時間稼ぎ。 性感を更に大きくさせる。
ゆっくりと腰を動かし始める小滝。 彼女は苦痛の表情しかない。
しかし小滝の方は動かすしかなかった。 何故なら、彼は既に限界に近かったからだ。
しっかりと舌を絡ませ、刺激を和らげるための時間稼ぎ。 性感を更に大きくさせる。
ゆっくりと腰を動かし始める小滝。 彼女は苦痛の表情しかない。
しかし小滝の方は動かすしかなかった。 何故なら、彼は既に限界に近かったからだ。
(絵久ちゃんの中……気持ち良過ぎて直ぐに……!)
必死に我慢するものの、彼女の締め付けは更に強くなる。
少し腰を動かしたら、それだけでこの一点に刺激が大きくなった。
何とか我慢、我慢、と頭の中で繰り返し呟いた。
少し腰を動かしたら、それだけでこの一点に刺激が大きくなった。
何とか我慢、我慢、と頭の中で繰り返し呟いた。
その間に、絵久もようやく痛みが快楽に変わっていた。
小滝の耐えている姿に気付いたのか、彼女は自ら腰を動かし始めた。
思わず声を出してしまった小滝。 それは勿論彼女と一緒に感じている快楽の影響。
小滝の耐えている姿に気付いたのか、彼女は自ら腰を動かし始めた。
思わず声を出してしまった小滝。 それは勿論彼女と一緒に感じている快楽の影響。
「絵久ちゃん……! オレ…オレ…もうそろそろヤバイ……っ!」
「私も…もう少しで……ああっ! ひゃぁ……あん……っ!」
「絵久……絵久……ちゃん」
「動いて……っ、もっと私の中で動いて……っ!」
「私も…もう少しで……ああっ! ひゃぁ……あん……っ!」
「絵久……絵久……ちゃん」
「動いて……っ、もっと私の中で動いて……っ!」
今やお互いに快楽を求め合うしか頭の中に残ってなかった。
二人とも腰の動きを強め、彼女の膣内に肉棒を打ちつけた。 今もう止め様としても動き始めた二つの性感は止まらない。
お互いにお互いを刺激しあう。 もはやお互いに限界が近いのは知っていた。
二人とも腰の動きを強め、彼女の膣内に肉棒を打ちつけた。 今もう止め様としても動き始めた二つの性感は止まらない。
お互いにお互いを刺激しあう。 もはやお互いに限界が近いのは知っていた。
「アア…ッ!…凄いよ…小滝君……ひゃあぁん!!」
「絵久ちゃん……オレ……もう……ダメ…!」
「ふあぁ……っ! うん……、中で出して…小滝君の赤ちゃん……欲しいの…っ!!」
「絵久ちゃん……! 絵久ちゃん……うあああっ!!」
「ひゃあぁ…! ダメ…ッ、も…ぅ……ふああぁぁぁ………ッ!!」
「絵久ちゃん……オレ……もう……ダメ…!」
「ふあぁ……っ! うん……、中で出して…小滝君の赤ちゃん……欲しいの…っ!!」
「絵久ちゃん……! 絵久ちゃん……うあああっ!!」
「ひゃあぁ…! ダメ…ッ、も…ぅ……ふああぁぁぁ………ッ!!」
お互いに力が抜けたその瞬間、小滝は絵久の中にありったけの中身をぶち込んだ………。
「えへっ、小滝君……」
少し落ち着いた後、絵久は小滝の肉棒を扱き始めていた。
小滝は感じながらも、何とかポーカーフェイスを保ち彼女に言った。
小滝は感じながらも、何とかポーカーフェイスを保ち彼女に言った。
「え…、絵久ちゃん」
「もう少し……もう少し…我慢してね」
「もう少し……もう少し…我慢してね」
絵久は口の中に彼の肉棒を含んだ。
先っぽを舌でちろちろと舐めるような絵久の舌使いによって、小滝の肉棒を刺激する。
彼自身は中々表に表情を出さないものの、身体は正直だった。
彼女のフェラは相当効き目はあったようで、彼のムスコは息を吹き返したかのように再び大きくなっていた。
先っぽを舌でちろちろと舐めるような絵久の舌使いによって、小滝の肉棒を刺激する。
彼自身は中々表に表情を出さないものの、身体は正直だった。
彼女のフェラは相当効き目はあったようで、彼のムスコは息を吹き返したかのように再び大きくなっていた。
口の中で彼の肉棒が暴れ始めた。 そろそろ出る頃合と悟った絵久は、口の中から取り出し手で上下に扱いた。
「あっ……、絵久ちゃん…出ちゃうよ……っ!」
「良いよ……、沢山出してね、小滝君」
「良いよ……、沢山出してね、小滝君」
絵久が笑みを浮かべた瞬間、彼の精液が飛び出してきた。
放出した白濁液は意図も簡単に絵久の髪の毛を汚してしまった。
慌てて彼は謝るが、絵久は微笑んだままだった。
放出した白濁液は意図も簡単に絵久の髪の毛を汚してしまった。
慌てて彼は謝るが、絵久は微笑んだままだった。
「……うん、大丈夫。 私、小滝君のなら」
絵久は肉棒にキスをした。
再びぺろぺろと舐めながら、上下に扱く作業を再開した。
流石の小滝もこの行動には驚いたが、もう一度言う、身体は正直なようだ。
再びぺろぺろと舐めながら、上下に扱く作業を再開した。
流石の小滝もこの行動には驚いたが、もう一度言う、身体は正直なようだ。
「えへへ……また大きくなっちゃった」
「絵久…ちゃん……オレ…」
「分かっています。 でもその前に……」
「絵久…ちゃん……オレ…」
「分かっています。 でもその前に……」
「もう一度……言います。 私は小滝君が居たから勇気を出せたから……」
彼女が小滝の肉棒を膣内に挿入しようとしていた。
そして同じように、彼女は最高の笑顔で彼に言い放った。
そして同じように、彼女は最高の笑顔で彼に言い放った。
「今度は、私が恩返しする番です……」
公園内に二つの影が有った。
お互い顔を紅潮させながら、宿泊場所のホテルに向かい歩んでいた。
既に午後十時を回っている。 これから先公達にこっ酷く激怒されるだろう、二人は簡単に予想がついた。
お互い顔を紅潮させながら、宿泊場所のホテルに向かい歩んでいた。
既に午後十時を回っている。 これから先公達にこっ酷く激怒されるだろう、二人は簡単に予想がついた。
しかし二人には笑みがあった。
近い未来、新たな夫婦、二人の新郎新婦が結婚式場に現れるだろう。
近い未来、新たな夫婦、二人の新郎新婦が結婚式場に現れるだろう。
彼女は彼に顔を向けて笑顔で言った。
それは勇気を貰った新しい彼女の台詞だった。
それは勇気を貰った新しい彼女の台詞だった。
「私は…小滝君の事が……大好きです」@wikiへ