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狂気(?)の紫子医院

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匿名ユーザー

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ここは仙台市内の某病院の一室……。所属するチームをテレビで視聴する一人の若者がいた。
「ヒャッハー!!」 どぐぉっ!
「びぃらめぇっ!」
『おーっと、刈野選手、これで3者連続のデッドボールだ!』
仙台ジェンキンス名物、刈野成駿の死球劇場が今日も対戦相手に血の雨を降らせていた。
「……相変わらずだな刈野さん。それに比べて俺ときたら……くそっ」
自分の右足を見る。ギプスで固定され、動かすことすら出来ない自慢の足…。

伊波豊一郎。プロ2年目の19歳。守備と走塁が売りの将来の1番候補……になる筈だった。
……あの時に試みた盗塁の判断が間違っていたとは思わない。だが、あの日はあいにくの雨。
土はぬかるみ、変な滑り方をしてもおかしくない日に、自分はおかしな滑り方をしてしまった…。

右足靭帯断裂、及び粉砕骨折。全治6ヶ月。今季絶望、復帰日はまったくの未定……。

突き付けられた現実は、将来のある若手とはいえあまりに残酷だった。
日に日に痩せ衰えていく自分を奮い立たせる術も分からず、時間だけが過ぎていった…。

そんなある日、チームが久々の休日を迎えた時の事だった……。
「よ~う、チームを代表して見舞いにきてやったぜ~」
「…………」
方や人好きのする性格で、誰とでも信頼を築ける男。奥居。
方や人嫌いが激しく、誰にでもぶっきらぼうな男。血河。
そんな凸凹コンビがわざわざ見舞いとは……、伊波は悪いと思いながらも苦笑するしかなかった。
「ほれ、差し入れだぜ~」
「あ、申し訳ないです。気を使わせちゃって……」
「…………」


「申し訳ないと思うなら、早く復帰を考えるんだな」
和やかな場を一転、血河は鋭い目つきをもって病室を凍りつかせる。
「病院の人に聞いたが…飯も喉を通らず安定剤を処方されてるそうだな。骨と一緒に心も折れたか?」
「え……それは、その…」
「ここで一人延々と醜態を晒すのがおまえの役目か? それがプロを名乗る者のやる事か?」
「あ……うぅ…」
「復帰の目処は医師じゃなく自分が決めるものだ。それが出来ないなら、今すぐ荷物を畳め…!」

「おいおいそのへんにしとけよ血河、言い過ぎだぜ~!」
「……鬱の人間に「頑張れ」は禁句だろ? だから厳しく言ったまでだ」
「だけどよ、そこまで歯に衣着せないと逆効果だろ。ったく、口下手は相変わらずだな~」
自分にも他人にも厳しい男と、それをフォローする男。よくできたコンビだと伊波は関心する。
もっとも、血河の突っ込みはギザギザハートにグサグサハートでブロークンハートだが…。
「けどよ、伊波、おまえはまだ幾らでもやり直せるんだぜ~。血河の口下手は不治の病だから
 見込みないけどよ、おまえの怪我は治る余地があるんだ。腐っちゃお終いだぜ」
「…………」
横で血河がムスっとしていたが、奥居は華麗にスルーした。

「…………伊波よ、おまえさん…一日でも早く復帰する気はあるか? 本気で治す気はあるか?」
ようやく場が落ち着いたところで、リンゴの皮を剥いていた血河がふと尋ねた。
「そ、そりゃもう! でも、焦っても怪我が治るわけでもないし……」
「……そうか。なら今すぐ退院手続きをとれ。東京のもっといい病院を紹介してやる。
 本来なら一流クラスの選手しか診ない所だが……俺の根回しがあれば診てもらえるだろう」
「え……」
「俺は厳しくすることしか出来ん人間だが……、復帰してほしいというのは本音だ」
「あ、ありがとう…ご、ございます」
「……勘違いするなよ。おまえが戦力として当てにしているからやったまでだ。
 別にお前を救いたいわけじゃない……」
奥「…………(ニヤニヤ)」
伊「…………(ニヤニヤ)」
「……ちょっと待て、何が可笑しい? 俺が何か笑うようなことをしたか?」

…血河零。球界一のマスコミ嫌いでありながら女子アナと結婚し、一児を設けた男。
人は彼を皮肉とからかいを交えてこう呼ぶ。「ツンデレ男」と……。


それから数日後の東京某所……、球団に許可をとった伊波は、松葉杖を鳴らしながら無事に目的地へ到達した。
意を決して歩を進める。ドアを開け、病院の中へ。
「……あら?」
白を基調とした待合室には、観葉植物に水をやる女医が一人……。
「あなたが……伊波選手ですね。時間に正確で助かります。ようこそ、我がクリニックへ」
それが、デコメガネ女医・紫子との最初の出会いだった。

「それでは、こちらの書類に必要事項を記入してください。その後簡単な説明に入ります」
淡々と、粛々と、紫子の手続きは行われる。教本通りとはいえ、その動きや話し方には無駄がない。
白衣よりビジネススーツの方が似合いそうだな、と伊波は思った。
「伊波さんのリハビリテーションは、筋肉と骨質の回復から始まり、実践を踏まえた運動を経て、
 完治へ到達する形となります。アメリカやドイツから取り寄せた最新鋭の医療設備と
 私の指導をもって、伊波さんのリハビリを全面的にバックアップしますわ」
「あ、あの……いきなりこんな質問は失礼かと思いますが、治療費は幾らほどなんですか……?」
「そうですね。アバウトに見積もっても月額30万プラスその他で50万程度ですか」
「さ、さんじゅうまんから……!?」
「ああ、問題ありませんよ。なんならローンや出世払いも可能ですから」

今になって伊波は青ざめる。暴利? いや違う。重要なのは金ではない。覚悟の問題だ。
足の負傷によって守備や走塁に欠かせない『第一歩』、すなわちスタートダッシュを失う者は多い。
例え完治しても、怪我が脳裏に焼き付き、走るのを躊躇する……そうなっては使い物にならない。
それを含めての『治療』なのだ。なら、返答はひとつしかない。
「やります!」
「では、こちらにサインをお願いします」

「はい、これで書類上の手続きは完了です。よろしくお願いしますね、伊波さん」
紫子が始めて見せた元気付けの笑みは、忘れられないほどの満面の笑みだった。

「ふむ……骨折の方はさほどでもないですが、筋肉の損傷が激しいですね」
「そうなんですか? 複雑骨折だと聞いてたんですけど……」
局部型のカメラから写し出されるレントゲン映像をモニターに写しながら、紫子は
前の病院から持ってきたレントゲンと見比べつつ独自の見解を述べる。
「骨にしろ筋肉にしろ、放置していてもそれなりに良くはなります。
 ただ、治療の過程より結果を重視するとなると、この脚部の筋肉は厳しいですね。
 ショック吸収剤並みの、柔らかく弾力性に富んだ筋肉をつける必要があるでしょう」


「では、この大豆タンパク注射を打ちましょう。植物性蛋白質は肉や魚といった動物性蛋白質より、
 量で劣りますが質で優ります。しばらくはプロテインも控えてください」

「この電極は筋肉を刺激し、発育を促す効果があります。少しビリッときますが我慢してくださいね」

「伊波さんは右膝に可動域を超えた負荷をかける癖がありますね。
 この際フォームの矯正もしましょう。
 こちらをご覧ください。上が伊波さんの現在の盗塁フォーム、下が改良後のフォームです」

紫子の熱心な指導もあり、リハビリはとんとん拍子に事が運み、2ヶ月後には遂にギプスを外す段階までこぎつけた。
「驚異的な回復力ですね。…若いって素晴らしいことですわね」
「そんな……紫子さんが親身になってくれてるおかげっスよ」
「あらあら……私、まだ親呼ばわりされるほど年をとってませんよ」

ギプスが取れた日、紫子は記念にとしばしの談笑の場を設けた。
コーヒーとケーキを口にしながら、何でもない話に華を咲かせる。

「へえ……流星高校は男子校だったんですか」
「はい。だから周りは毎日盛りっ放しでね。まあ俺は残念ながら縁はなかったんですが」
「あら、それはご愁傷様で……」
「はは…そういう紫子さんはどうなんですか? 結構モテてたりするんですか」
「…………」

「そうでもないですよ。私、年齢=彼氏いない歴の女ですから」
「えっ……?」
「医大を卒業して、アメリカに2年、ヨーロッパに3年、その後帰国。
 宣伝費をケチって単独で営業を経て、スポーツ選手専門の医療クリニックを開業して早2年。
 浮いた話もなく、猥談に巻き込まれることもなく、現在に至る…そんなところですか」
「…ぇ…ぁ」
どうしてそんな話を……? と尋ねかけた伊波は、その質問を飲み込んだ。
言っちゃ悪いが伊波は異性に関しては、???(はてな3つ)のヘタレ君だ。
女性の話題になると途端にどもるアレだ。あと少々マザコン気味でもある。
従って、理想の女性は年上だ。と言ってもあくまで理想。あんなこといいなできたらいいなのレベルでしかない。


(自分の身の上話をするってことは、少しは信頼されてるってことかな…?)
こういう場合は自分勝手な解釈をするしかないと、伊波はこの話は置いといて話題を変えようと試みて……、
「で、でも、紫子さんならきっといい人が見つかりますよ」が、思いっきり裏目るのはお約束だったりする。
「なら、私を女にしてみます?」
「え……え、えええっ!?」
「私、こう見えても処女ですよ。蜘蛛の巣が張った膜で良ければどうぞ」
「そんな……か、からかわないでくださいよ」
その後、顔真っ赤にしたまま伊波は話を勝手に切り上げて脱皮の如くその場を後にした。

「……あの人が帰ると、急に寂しく感じますね」
先程の言葉……、ほんの気まぐれでしかない…筈だった。
「不細工な捨て猫も拾って面倒を見れば情もわく……そんな気分かしら」
言葉とは裏腹に、想像の猫はどんどん可愛くなっていく。
「いや、違うわね。これは……ひょっとして…………ひょっとすると……」
自分の無意識の領域に侵入し、ロジカルを排除して自問自答を繰り返してみると、
「……困りましたわ。私としたことが……いや、でも…うーん」
疑問が確信に変わる。信じられないが、信じるしかない。
隣人が側にいたら、年を考えろと言われそうな淡い想いが彼女の中で膨らんでいく。
「伊波さんに恋をしてしまうとは……」
静かになった病室の片隅で、紫子は一人頬を赤らめた…。

その日の夜、部屋で一人「俺のバカ! バカバカ!」と自分を責める伊波の姿があったのは余談である。

それからさらに数ヵ月後……、
伊波への想いをひた隠しにする紫子と、紫子が気になり始めている伊波の二人は市内の陸上競技場へ。
完全ではないとはいえ、伊波の走りが少しずつ精彩を取り戻しつつあるのが、ストップウォッチの数字で分かる。
「お疲れ様です。今日はこれぐらいにしておきましょう」
労いの言葉をかけ、洗ったばかりのタオルを渡す。
「ところで伊波さん、ちょっとお時間よろしいでしょうか?
 ……少々言い難いことなのですが」と前置きし、
「わたし、3日後に誕生日を迎えるんです。とうとう三十路で彼氏いない歴突入ですわ」
「……!?」
「そこで、ご迷惑でなければ、一緒に祝いの席を過ごしていただけませんか?」
「…………!?」
伊波は沸騰寸前の脳内をもって紫子の誘いを解釈する。そのままにとれば……これは、デートの誘い……!
「勿論です! 断る理由もないです! セッティングも俺がします!」
「え……」
「任せてください! 必ず思い出に残る場所を選びます!」
「は、はあ……」


「……というわけなんです。奥居先輩、力を貸してください!」
「おまえよぉ~、リハビリの最中なのにデートの約束とはいい度胸してんな~」
「え……いや……ま、まあ…ハハ」
「しょうがない奴だな~。ここは偉大なる奥居先輩が貸しにしといてやるぜ」
「あ、ありがとうございます!」
「それじゃ、手続きとるから夜まで待っててくれ」

『I Wanna be a VIPSTAR 君がずっと 夢中なそれなんてエロ(ピッ』
「よ~う、伊波か? 夜景が綺麗な『女殺し』のレストラン予約しといたぜ~」
「本とd素か!?」
「日本語でおkだぜ~。それで住所と場所は……」
「はい……はい……うん、大体分かりました」
「そうか、楽しんでこいよ~。おいらが命をかけてとった予約だからな」
「はい……? それってどういう…」
「ん、あそこ予約率が激しくて中々取れないからよ~、血河の名義で予約とったんだよ。
 あいつプライベートでもあそこしょっちゅう使ってるからな~。ま、なんとかごまかせたぜ」
「それってまずいんじゃ…」
「ああ。すっごくまずい。ばれたらやばい。これがおまえとの最後の会話になるかもしれないな~」
「…………」
「だから伊波……俺の屍を越えて大人になってこい!」

こうして、一人の尊い犠牲によって、伊波は最高の舞台を手に入れた。そして迎えた当日……、

紫子は真紅のノースリーブドレスで現れた。肌を晒す事を嫌う彼女の、精一杯のおめかしだ。
「…どうです? ちょっと恥ずかしいのですが…似合いますか?」
「…………(コクコク)」
「言葉も出ないほど感動したんですか……」

見下ろす夜景、豪華な食事、おいしい酒……、
「って、さすがに未成年に飲酒を強要できませんよね」
「す、少しぐらいなら……」
「そうですね。酔っていた方が子供が出来やすいと言いますし」
「クァzrgfvbtyhjぬみ4ふじkp@:;!?」

そして、程よく酔いが回り始めた二人は、最上階の一室へ…、


「素敵な部屋ですわね……」
「ここは、血河先輩が嫁さんと初めて結ばれた場所らしいですよ」
「成る程……。確かに、ここなら女にされるには相応しい所ですね」
「お、女……!?」
お互い顔真っ赤ながら、冷静を装う紫子と舞い上がりっぱなしの伊波……。
これでは男性側のリードなど望めるはずもない。
「もう、落ち着いてください、伊波さん」
紫子がそっと、伊波の腰に手を回す。つられて伊波も抱きしめ返す。
服越しながら、二人の体温は驚くほど熱くなっていた。
「わたしも、本当は恥ずかしいのですよ。伊波さんが優しくしてくれないと、私……」
「……はい」
血の気がすっと引くように、伊波の体温が奪われ、頭の中もクリアになっていく。

「んくっ……ふぅ…んん」
伊波の方から、そっと唇を重ねる。最初はそっと……、一拍置いて、舌を潜り込ませると、
紫子がぎこちなくそれに応える。その反応を確かめてから、積極的に舌を絡めていく。
「んっ……ふあぁ……。上手じゃないですか……」
紫子にキスを褒められて気を良くした伊波は、ドレスを剥ぎにかかる。
そっと真紅のドレスを外すと、そこからガーターベルトと黒のTバックが露わになった。
「よ、紫子さん……! こんな過激な下着……うわ、鼻血吹きそう…!」
「……ゆ、勇気を出して、始めての…勝負下着です……。さすがに恥ずかしいですね」
理性が銀河地平の彼方まで飛びそうになった伊波は、辛抱しきれず紫子をベッドに押し倒す。
野獣の如く暴れたい衝動を必死に抑えながら、腫れ物に触るように愛撫を開始する。
「んっ……! ふぅ……ぅう……あっ、ああ……ん…」
紫子は全身を震わせながら、伊波の愛撫に身を委ねる。
乳房を丹念に揉みしだき、乳首を指先で転がし、更に舌をもって吸い上げる。
全身にキスの雨を降らせ、紫子の体の一部一部を愛するかのように刺激する。
糸が引くほど濡れてきた秘部に手を沿え、指で豆を埋没させる感じで押し込む。
「あくっ…ふぁ…あっ、いや、だめぇ…ん…、体の奥が痺れるみたいで…ああっ!」
その責めに、紫子の口から漏れる声が、次第に高く、淫靡なものへと変わっていく…。


「紫子さん、俺、もう……」
「はい。私も……」
30の年月の中一度も開かれなかった聖域は、朽ちるどころか一層の艶をもって、
溢れるほどの愛液を湛え伊波の肉棒を迎え入れようと美しく華開いていた。
「……伊波さんの手で、わたしを……女にしてください」
伊波は頷き、淫門に自分をあてがうと、ゆっくりと侵入していった……。
「うっ……あ、……くぅぅ…!」
痛いと言わずとも、その苦悶の表情が破瓜の痛みを物語る。
そんな紫子に伊波は唇を差し出すことで応える。貪るように舌を絡めあい、気が紛れたところで更に奥へ…、
挿れてはキス、挿れてはキス、それを繰り返しながらいよいよ膜を貫こうとした瞬間……、

どぴゅ!!
「…………え?」

きつすぎる紫子の肉壷の締め付けを長時間味わいすぎたためか、伊波は貫く前に暴発させてしまった……。
「うわっっっっっっっっ情けなっっっっっっっっ!!」
伊波挿れたまま頭を抱えて落胆する。実は耐えていたのは紫子だけではなかったのだ。
「ん…………そんなに気持ちよかったんですか…?」
「え、ええ……。すいません」
「謝らないでください。むしろ嬉しいです。あれほど私を労わりながらするなんて……」
落ち込もうとする伊波を、満面の笑みで返す。
「さて、これで潤滑油が増えたとして、続きをお願いします」
伊波は改めて挿入を試みる。硬質化した愚息は順調に侵入し、抵抗もないままあっさり奥まで到達する。
紫子の膣内が異物の挿入に慣れ始めている証拠だ。
「いきます……!」
伊波は力を込め、一気に腰を進める。ぷちん、という音がした気がした。


「んん! ぅ…あああっ!」
瞬間、紫子の体が弓なりにしなる。強烈な痛みとそれを補って余りある感動が彼女を包み込む。
「紫子さん、大丈夫ですか!?」
「え、ええ……。ちょっとびっくりしただけです。さあ、続きを……」

男のモノを搾り取ろうと収縮を続ける紫子の膣内に耐え切れず、伊波はゆっくりと律動を開始する。
深く、浅く、慣らすようにゆったりとしたペースで……、その合間に、首に手を回している紫子の唇を貪る。
「んっ…ちゅ…ぷは……はぁ…。あっ……あああ…っぅ…んん……」
丹念に狭い肉壁の中を動くうちに、強張っていた紫子の体から少しずつ力が抜け、伊波の動きを滑らかにしていく。
「ああっ! 伊波さん、わたしのことなら大丈夫です。そろそろ好きに動いてください……」
「は、はいっ…!」
言うなり、伊波は紫子の腰を浮かせた状態で、ずんずんとピストンを開始する。
先程出した精液と、紫子の純潔の証と、追加の愛液に包まれ、二人の下半身はぐちゃぐちゃの洪水状態だ。
「ああ…痛いですが……いい。気持ち…いい」
恍惚の喘ぎを洩らしながら、紫子は伊波の腰に両脚を絡めてくる。その反動で、伊波の男根は更に深部へ到達する。
「あんっ! こんな、奥まで…ぅぅ…あああ……いい…いい…気持ちい…ああんっ!」
紫子の喘ぎに含まれる甘い響きが、伊波の聴覚を刺激し、さらに加速をかける。
「っく……紫子さん、い、いく…!」
「ああっ! あ…きっ…きてください…わたしも…もう、くぅ…ぅああ」

「うぁっ…あっあっ…んん…ああ! いっ…イクぅ…んんっ…イクぅぅぅっ!
 ひぅっ……伊波…さん……ああ…あああ…あああっ……、っあああああ……ああああああ!!」


「ふう……素敵でしたわ、伊波さん。こんなに感じたの初めてですよ」
「俺もです。紫子さんに骨抜きにされましたよ」
「ふふ……、痛いのは辛かったですが、やはりセックスというのは良いものですね。
 気持ちよくて……胸がいっぱいになって……」
「……紫子さんがよろしければ、また」
「ええ、勿論ですよ。わたしも、遊びで終わらせる気はありませんし、それに……」
「それに…?」
「……骨を抜かれ、虜にされたのは、伊波さんだけじゃありませんよ」
そう言うと、紫子は伊波の唇を奪う。
今宵の私は伊波さんの奴隷ですよ、という誘惑に、今度こそ伊波の理性は刻の彼方へ吹っ飛んでいった…。


『セーフ! セーフ!』
球場を大歓声が包む中、今日2つ目の盗塁を決めた男は帽子を取ってファンの声援に答える。

『伊波選手、盗塁成功! これで今シーズン既に20個目到達ですよ』
『いやはや素晴らしい。走るタイミング、トップスピード、滑り込み、完璧ですね』
『開幕からまだ20試合で20個、一試合1個の割合とは脅威ですねー』
『これはひょっとすると福本豊のシーズン記録を抜くかもしれませんよ』
実況も4月で既に盗塁王当確と言われる男に最大の賛辞を送る。

伊波は帰って来た。一二塁間を最速で走り抜ける力を身に付けて。
「凄いな~、あいつ。ほんとに100盗塁いくんじゃないのか?」
「……何にせよ、若手の活躍は喜ばしいことだな。さて……あいつを返してくるか……」
「頑張れよ血河。おいらをしっかり援護してくれよ~」
チームメイトも『仙台最速の男』に最高の信頼をおくようになった。

「…………」
その光景を中継で見ていた女性がいた。紫子だ。
愛用のマグカップに注いだコーヒーを口に含みながら、愛した男に熱い視線を送っていた。
「羽を千切られた鳥が再び大空に羽ばたく……そんな感じかしら」
……もっとも、紫子が懸念していたのは彼の活躍よりむしろ、
サイドテーブルに積まれた、伊波名義の請求書の束。金額は…ざっと700万円。
「でも……」
テレビから視線を外し、自分の指先を見つめる。
「これのおかげで借金が1千万円ぐらいに膨らんじゃったのよね…」
そこには、伊波から送られた婚約指輪が輝いていた。
あの時の事は今でも鮮明に思い出せる。
顔を真っ赤にして「う、受け取ってほ、ほじいんで」と声をどもらせながら、
目の前に突き出された輝くリング……。
若者の純情と、想い人の不器用な誠実さと、形になった愛をいっぺんに味わったおかげで、
年甲斐もなくその場で嬉し泣きしてしまったことはいい思い出だ。

「仕事も恋愛も、30になってからが華ってことね」
行き遅れを気にしたこともあったが、待てば海路の日和あり。
「この分なら、オフには結婚式が開けそうね」
憧れていた純白のウェディングドレス。着れる立場になれる日は、そう遠くはなさそうだ…。

「ふふ…頑張ってくださいね。未来の旦那様……」

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