プログラマになりたい、子供の頃からの夢だった。
子供の頃父が趣味で買ったマイコンMZ80K2E、今でも実家に置いて
あるそれは、物心付くか付かないかの僕には魔法の箱に見えた。
近所の子供に比べると比較的早く平仮名を憶えた僕には、自分では
到底不可能な速度で文字を羅列していく父のキータイプとディスプ
レイで踊る文字が神秘的に見えた物だ。
子供の頃父が趣味で買ったマイコンMZ80K2E、今でも実家に置いて
あるそれは、物心付くか付かないかの僕には魔法の箱に見えた。
近所の子供に比べると比較的早く平仮名を憶えた僕には、自分では
到底不可能な速度で文字を羅列していく父のキータイプとディスプ
レイで踊る文字が神秘的に見えた物だ。
その後その夢も一時忘れていた、思い出したのは中学生の時。
情報処理の授業で触ったPC-9801VXであの頃の興奮を思い出した。
その頃には理解を示してくれそうな父は僕の手の届くところには居
なかったが、それでも解ってくれないのを承知で母にパソコンを買
ってくれとねだった。
情報処理の授業で触ったPC-9801VXであの頃の興奮を思い出した。
その頃には理解を示してくれそうな父は僕の手の届くところには居
なかったが、それでも解ってくれないのを承知で母にパソコンを買
ってくれとねだった。
それも適わず別の道を目指した僕だったが、同じ道を歩む友人に差
を見せつけられ軽い挫折を味わった。
その時思い出したのがプログラミングの事だった。
僕はその月の給料でPCを買った。
PCを買って金がないので何とか無料でプログラミング出来ないもの
かと調べて回った。
結果、無料とは行かないがCマガジンを見つけて少ない投資でC言
語を始めた。
を見せつけられ軽い挫折を味わった。
その時思い出したのがプログラミングの事だった。
僕はその月の給料でPCを買った。
PCを買って金がないので何とか無料でプログラミング出来ないもの
かと調べて回った。
結果、無料とは行かないがCマガジンを見つけて少ない投資でC言
語を始めた。
その後僕はHSPに浮気したり友達に頼まれてCGIを組むためにPerlも
勉強した。
プログラミングが楽しくて仕方ない、仕事をしていても頭の中で次
は何を作る?どんな事を知らなくちゃならない?Googleでヒットす
るかな?あぁそうだ、今作ってるアレのあの部分調べないと。そん
な事ばかり考えていた。
勉強した。
プログラミングが楽しくて仕方ない、仕事をしていても頭の中で次
は何を作る?どんな事を知らなくちゃならない?Googleでヒットす
るかな?あぁそうだ、今作ってるアレのあの部分調べないと。そん
な事ばかり考えていた。
あぁ、あの頃が懐かしいな。
あの頃と言ってもほんの数ヶ月前だ。
いつだったか、僕はいつもの様に帰途に着いていた。
いつもの様に定期を自動改札に通し、いつもの様にいつもと同じ型
の電車に乗った。
いつもと違うのはその日は何とか座席に座れた事か。
座れた時にはいつもの事だが、僕は電車の揺れに任せて眠りに就い
た。
目を覚ませばいつも下りる駅の直前で、いつもの様に焦る「はず」
だった。
しかし目を覚ますとそこは見覚えのない町並みだった。
あの頃と言ってもほんの数ヶ月前だ。
いつだったか、僕はいつもの様に帰途に着いていた。
いつもの様に定期を自動改札に通し、いつもの様にいつもと同じ型
の電車に乗った。
いつもと違うのはその日は何とか座席に座れた事か。
座れた時にはいつもの事だが、僕は電車の揺れに任せて眠りに就い
た。
目を覚ませばいつも下りる駅の直前で、いつもの様に焦る「はず」
だった。
しかし目を覚ますとそこは見覚えのない町並みだった。
最初は夢だと思った。
随分前に行った長崎のテーマパークの夢だと思った。
およそ日本らしくない、いや、日本でなくても多分今時そうそう見
かけないであろう町並み。
夢だから気軽にやっていこうと思った。
その通り気軽に街の人々に声を掛けた。
町の人はこの町をヴィシーと言った。
街の中をうろうろと歩いているとファンタジー小説やRPGで見かけ
る様な(それも初期の頃に憧れる程度の)鎧を着た人が歩いている。
兵士・・・なんだろうか?多分そうだろう。
今日の夢は長いな、そう思い出した頃、お腹が空いた。
きっと夢だからお金も持っているだろう。
そう思って町並みに相応しくないスーツのポケットを漁った。
しかしポケットは物の見事に空だった。
電車に乗ったときには持っていたはずのバッグも無い。
困った、夢だから餓死とかそう言うエグイ事になる前に目が覚める
と思うが、それでもこの夢を悪夢にしない為に、そして起きた時に
電車の中でうなり声なんか上げて恥を掻かない為には何か食べない
といけない。
それぐらいお腹が空いている。
随分前に行った長崎のテーマパークの夢だと思った。
およそ日本らしくない、いや、日本でなくても多分今時そうそう見
かけないであろう町並み。
夢だから気軽にやっていこうと思った。
その通り気軽に街の人々に声を掛けた。
町の人はこの町をヴィシーと言った。
街の中をうろうろと歩いているとファンタジー小説やRPGで見かけ
る様な(それも初期の頃に憧れる程度の)鎧を着た人が歩いている。
兵士・・・なんだろうか?多分そうだろう。
今日の夢は長いな、そう思い出した頃、お腹が空いた。
きっと夢だからお金も持っているだろう。
そう思って町並みに相応しくないスーツのポケットを漁った。
しかしポケットは物の見事に空だった。
電車に乗ったときには持っていたはずのバッグも無い。
困った、夢だから餓死とかそう言うエグイ事になる前に目が覚める
と思うが、それでもこの夢を悪夢にしない為に、そして起きた時に
電車の中でうなり声なんか上げて恥を掻かない為には何か食べない
といけない。
それぐらいお腹が空いている。