ぎゅるるるるる
「うは・・・・・腹へって死にそう・・・」
騙されてすっからかんな舞人は、城下町をさ迷っていた。
「ああ、もうだめぽ(´・ω・`)」
舞人は情けない声を上げ、ふらふらと壁に寄りかかる・・・つもりが壁ではなく建物へ入る扉だった。
「どわっ」
空腹で体を支えられず、倒れこむようにして建物の中に入る舞人。
「あつつつ・・・」
倒れた衝撃に呻く舞人の前に、ちょこんと少女が一人座り込んだ。
「・・・・・」
少女は無言で舞人を見つめると、おもむろに腕を握ると・・・少女とは思えない力で引きずり始めた。
そこらじゅうの段差や机の脚などにしこたま打ち付けられる舞人であった。。
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」
舞人は激痛に飛び起き喚く。
「おまっ、いきなり何すんだ!」
つばを撒き散らす舞人の剣幕にも動じず、少女は澄ました顔で座席を指差した。
「一名様、ご案内」
舞人はここに来て初めて辺りを見回した。
建物は広く、6人は座れる丸テーブルが10個ほど置いてある。
奥にはカウンターキッチンが見えており、どうやら食堂のようだった。
「座って」
舞人は言われるままに座る。
ぐ~~~~
座ったとたんにお腹が大きく鳴る。
「そういえばすんごい良い匂いがするな・・・」
痛みと突然の出来事で忘れていた空腹がぶり返す。
たまらず舞人が突っ伏すと、キッチンから女性出てきた。
「あら?モンブランお客様?」
声の方へ顔を向けた舞人は、女性を見るなりしゃきっと体を起こした。
「うはwwwちょwww女神ktkrwっうぇwww」
柔和な笑顔を湛え、舞人へ近づいてくる女性は美人だった。
陳腐な言葉だが、そうとしか表現のしようが無い。
調理のためか、後ろに纏めた長い髪はつややかに輝き、歩くたびにさらさらと揺れる。
少し垂れ気味の目は大きく、優しさが滲む視線を向けてくる。
鼻は小さすぎず大きすぎず、筋が通っている。
唇はぽってりとしており、朱を引いたそれは、凶悪なまでの色香を放っていた。
そして何より乳がデカイ。そりゃもうデカイ。きょぬーである。
「ごめんなさいね、お昼の分はもう終わっちゃったの。残り物しかないけど良いかしら?」
蠱惑的な唇から漏れる声は軽やかでいて、艶に満ちていた。
舞人はセイレーンに引き寄せられる漁師のごとく、惚けた顔で頷いた。
現在舞人は無一文のはずだが、そんな事は100万光年の彼方へと押しやられていた。
そんな舞人に女性はにっこりと笑いかけると、キッチンへと戻っていった。
「ん。水。」
後姿を見送る舞人の前に、ごとん、とコップが置かれる。
モンブランと呼ばれる少女がいつの間にかお冷を持ってきていた。
「あ、あざーっす。」
ここに来て財布の中が空なのを思い出しかけるが、そこはviper、都合の悪い現実は見ないのだった。
「えっと、座っといて何だけど、ここは食堂?」
今更すぎる質問に、モンブランは?マークを頭の上に浮かべつつ、律儀に答える。
「食堂兼宿屋」
そういえば先ほど見回したときに、キッチンの横に階段が見えた。
恐らく2階が宿になっているのであろう。
そんなことを考えていたら、キッチンからエレナが出てきた。
「お待たせ。残り物でごめんなさいね。」
残り物なんてとんでもなかった。
とてつもなく良い匂いを漂わせる濃厚なシチューに、外はカリカリ中はもふもふのパン
皮がカリカリと香ばしい鶏肉のソテー、緑鮮やで瑞々しいサラダ。
空腹の舞人にはこの上ないご馳走である。
一皿一皿丁寧に並べられていく。
置き終わった机の上には、なぜか3人前用意されていた。
「私達もこれから食事なの、ご一緒しても良いかしら?」
美人の女性にこう言われては拒否のしようがない。
舞人はがくがくと首を縦に振った。
(うはww女性と食事とかあえりえなすwwっうぇwww)
ぶっちゃけ舞人は女性から食事を誘われるのは初めてであった。
女性は食事を並べると舞人の左隣に座った。
モンブランは舞人の右隣に座り、挟まれる形になった。
「そういえば、私名前を言ってなかったわね。私はエレナ、その子は娘のモンブランよ」
ぶふっ、と舞人は盛大に噴出した。
「む、娘ぇ!?mjd!?」
とてもそうは見えなかった。
エレナは大人の色気を放つものの、子供を産んでいるようには全く見えない。
どう見てもエレナは20台半ば程、対してモンブランは10台半ばである。
「10台前半で子供を・・しかし・・・いや・・あるあr・・・ねーよ」
指折り数えつつ、ぶつぶつ言い出す舞人。
「嫌だわ、女性の年齢を気にするものじゃないわよ?」
「いや、でもほら、ありえないし。うん。子供とかありえないww一体幾つなんですかww」
「こら。女性に年を聞くもんじゃありません。」
エレナはちょっとすねるようにして舞人を睨んだ。
効果は抜群だ!!!
「さーせんwww」
「それで、あなたのお名前は?」
「舞人、八神舞人っす。」
「良いお名前ね。東方の方かしら?」
「まぁ・・そんな感じです。」
まさか異世界から来ましたとも言えない。
ここは適当に濁そうと冷や汗をかく舞人であった。
「ルネーニには観光に?」
「まぁ、そんなようなものです、はい。」
「そう。お若いのに一人で旅行だなんて、行動力あるんですね。」
関心そうに言われて益々汗をかく舞人
(これはやばす・・・。さっさと飯食って出てこう・・って俺金がねえじゃんかよおおおおおおおお!)
ここで気付けたのが行幸か、忘れたままの方が幸せだったのか。
(やばす・・テラやばす・・・勇者なのに無銭飲食!これは恥ずかしいwww)
顔を赤くしたり青くしたり落ち着きがなくなった舞人はどう見ても挙動不審だった。
「あの、どうかしましたか?料理がお口に合いませんでしたか?」
「いえあのそのいやまぁいいえだからその」
半ばパニックになって訳の分からないことを口走る舞人であった。
(ここは・・そう!安価だ!!viperの力を借りるんだ!スレを立てるんだ!)
気付いたら無銭飲食だった
1 :無銭飲食勇者:2007/05/06(日) 20:57:44.99 ID:QARmtT5b0
もまえらボスケテ
安価>>5
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/06(日) 20:59:25.90 ID:uLXFu/jGO
おっぱいうp
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/06(日) 21:05:43.03 ID:AbSMrkOdO
机の上に上ってユートピアをする。
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/06(日) 21:07:43.85 ID:G7EDCKAP0
氏ね
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/06(日) 21:08:10.27 ID:imX2dmUt0
おっぱい揉む
6 :無銭飲食勇者:2007/05/06(日) 20:57:44.99 ID:QARmtT5b0
>>5
うはwwwおkwwww凸してくるwww
(そうだ!おっぱい揉むんだ!!!揉む!?あのステキおっぱいを揉みしだく!?)
どう見ても舞人の脳内です。ありがとうございました。
無銭飲食をどうするかのはずが、いかにおっぱいを揉むかで頭が一杯になる舞人。
鼻息荒くエレナへとにじり寄る。
「安価は絶対、安価は絶対」
どう見ても変態です。ありがt(ry
「あの、舞人さん?一体どうしました?」
まーったく事態が飲み込めてないエレナはのんきに首をかしげる。
「んもぅ我慢できなーい!!」
どこぞのゴリラよろしくエレナを美味しくいただこうとした瞬間
ぼくぅっ!
顔面に椅子が炸裂。
首をゴキッとか鳴らしながら見えたのは、大リーグの投手さながらのフォームを決めているモンブランであった。
どんがらごしゃぐわしずぎゃぎゃぎゃめぎょっ
空中を回転しながら吹っ飛ぶ舞人。
壁にめり込んだとこでようやく止まった。
「・・・・ふんっ」
くだらない物を切ってしまった。とか言いそうな顔でモンブランが座りなおした。
「うあ・・おっぱ・・・・い」
がくっと力尽きる舞人であった。
「痛っ」
「あ、ごめんなさい」
エレナは気絶した舞人を介抱し、気付いた後は手当てを始めた。
「ごめんなさいね。あの子はなんであんな事したのかしら。」
「いやぁ、その、あはははは」
(おっぱい揉もうとしたのはばれてない!セフセフ!)
「なにいやらしい顔してるの」
「うはwwwしてねーよwっうぇwwwって、どっからでてきたぁ!!」
舞人の横にいつの間にかモンブランが居た。
「ふんっ」
モンブランは胡乱下な目を向け、何かを握っている手を突き出した。
「空」
手に握られていたのは・・・舞人の財布だった。
「うげっ」
(これはまさに死亡フラグ!!)
冷や汗をかきながら顔を明後日の方向へ向ける
「財布、空。食事の代金は?」
モンブランは財布を握り締めずずずいと詰め寄った。
「ん~、その、ね?あれれ~お財布の中身が空だよ~?あははは・・・」
「舞人さん?どういうことですか?」
そらっとぼけようとする舞人にエレナまで問いただし始めた。
「いや、あのですね?えー」
「こーら。舞人さん?」
エレナは眉をひそめ、舞人の顔を両手で包み、やんわりと自分の方を向かせた。
「ちゃんと説明しないと、めっ。ですよ。」
顔を包む柔らかい感触にドギマギしながら、舞人は観念した。
「それが・・・・その・・・かくかくしかじかで・・・」
異世界から来た勇者、というのは隠し、昨晩所持金がすっからかんになったいきさつを説明した。
「そんな!訳で!さーせんっ!したっ!」
ジャンピング土下座で平謝りするしかない舞人であった。
「もぅ、しょうがないわねぇ。怪我をさせてしまったし、食事はタダでいいわ。」
「無銭飲食」
「うぅ・・しーましぇーん」
男泣きに泣く舞人であった。
「それで、先立つものも無いのに行く宛てはあるの?」
エレナは泣いている舞人を覗きこむようにして聞いた。
「・・・・ないっす。」
「ニート」
「ちゃうわっ!お金がないだけだもん!!!」
半泣きになりながら必死に否定する。
だが仕事もなく、行くあても無い。
これでは魔王退治もままならない。
というか勇者量産のための嫁探しの旅だが。
「しょうがないわねぇ。最近忙しくて人手が欲しいと思ってたの。一日三食宿付き。お給料も出すわ。」
「へ?」
「しばらくここで働いて行かない?」
「まじっすか!?やるやる!やらせてください!!」
思ってもみない申し出に、舞人はものすごい勢いで頷いた。
「よかった。それじゃあよろしくね、舞人さん。」
そんなこんなで、舞人はエレナの下で働く事になった。