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トゥルーEND ~伝説の勇者たちの伝説~

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だれでも歓迎! 編集
[その他]
――数年後。


[その他]
たったったった――
[その他]
家の庭を男の子が元気よく走ってくる。
[男の子]
「あ!」
[その他]
男の子は、庭の日向で心地よさそうに日差しを浴びながら横になって浮遊する少女の姿を見つけると、声を張り上げた。
[男の子]
「ばーちゃんー、モナばーちゃん! 魔法教えてくれー!!」
[モナ]
「っ!?」
[その他]
突然お昼寝の邪魔をされたモナは、びくんと空中で震えてバランスを崩す。
[モナ]
「が、ガイですかぁ……びっくりしたですぅ」
[その他]
体勢を立て直し、声をかけてきた男の子に視線をやって胸をなでおろすモナ。
[モナ]
「ていうか……」
[その他]
モナは一瞬にして表情に暗い影を落とすと、
[モナ]
「おばーちゃんって言うなですぅぅぅ! お姉ちゃんって呼ぶですぅぅぅ!!」
[ガイ]
「ひたたたた……!!」
[その他]
オオオオ、とどっかのホラー漫画みたく効果音とおどろおどろしいオーラを背負いながら、ガイと呼ばれた男の子のほっぺを軽くつねる。
[ガイ]
「じゃあモナねーちゃん、魔法教えてくれよー」
[その他]
モナから解放され、律儀に言い直してモナにすがりつく。
[モナ]
「るーさんから教わるほうがいいですぅ」
[ガイ]
「だってかーさん、教え方ヘタだもん」
[その他]
あっけらかんと言い切るガイ。
[モナ]
「じゃ、じゃあマイトさんに……」
[ガイ]
「それもダメだよ。とーちゃんなんかもっとおかしいもん」
[その他]
ちらり、と庭の向こうへ視線をやるガイ。
[舞人]
「いいか、ツンデインはこう、世界中のツン気を両手に集めるイメージで、ばーっとチャージするんだ。そしてドギュウウウンッ、っと魔力が集まってきたところでメメタァ!!と発射させるイメージだ」
[その他]
そこでは、身振り手振りを加えながらわけの分からない講釈を垂れる舞人と、それを熱心に聞き入れる5歳くらいの少女がいた。
[モナ]
「でも、ミコちゃんはちゃんとお勉強してるみたいですぅ」
[ガイ]
「ミコの思考回路はどっかヘンなんだよ、とーちゃんの説明を理解できるんだもん」
[その他]
そのまま様子を見ていると、ミコと呼ばれた少女は、舞人に言われたとおりのことを実践しているようだ。
[ミコト]
「ばーっ……どぎゅうううんっ……」
[その他]
すると、遠めにも天高く突き上げたちっちゃな両手に魔力が集まっていることが分かった。
[ミコト]
「メメタァ! つんでいんっ!!」
[その他]
ぴしゃああんっ!!
[ガイ]
「うおっち!?」
[その他]
それはごく小さなイナズマだったが、父親譲りの驚愕の声を上げ、ガイは飛び上がって驚いた。
[モナ]
「やっぱりセンスなんですかねぇ……」
[その他]
モナもその様子を眺めながら、感心したように呟く。
[ルーシィ]
「どしたの、モナちゃん、ガイ?」
[ガイ]
「あっ、かーさん」
[その他]
その折、家の中ならひょっこりとルーシィが顔を覗かせた。
[モナ]
「ガイにツンデインを教えてくれってせがまれてたんですぅ」
[ガイ]
「だってかーさん教えベタだし、とーちゃん意味不明だし」
[ルーシィ]
「うっ……」
[その他]
実の息子にズバっと言い切られ、たじろぐルーシィ。
過去の自分は、気がついたときにはツンデインをマスターしていたため、どう教えていいのやらよく分からなかったりする。
[ルーシィ]
「じゃ、じゃあ剣のお稽古でも……」
[ガイ]
「かーさん、苦しくなるといつもそれだね」
[ルーシィ]
「ううっ!!」
[その他]
再び息子に痛いところを突かれて硬直するルーシィ。
[ミコト]
「あー、おかーさーん」
[舞人]
「るー」
[その他]
そのとき、魔法のお勉強を終えたのか、庭の隅から舞人が娘を肩車しながら戻ってきた。
[ミコト]
「おかーさん、ミコね、ミコね。ツンデインつかえたんだよぉー」
[その他]
舞人の頭にしがみつきながら、得意げに胸を張るミコ。
[ルーシィ]
「えっ!? マイトの教え方で!? ……そ、それは本気でスゴいね」
[舞人]
「さりげにバカにしてないか、るー?」
[ガイ]
「それより、もう誰でもいいからオレにも魔法教えてくれよー」


[その他]
家族が5人に増え、子育てに難儀しながらも、こうして暖かい人たちに囲まれて過ごすのは無上の喜びだということを知った舞人たち。


[ミコト]
「それより、ミコお腹減ったぁー」
[ガイ]
「あ、オレもオレも」
[その他]
ぐぅ、とお腹を鳴らす二人の子供たち。
[ルーシィ]
「あはは。そういえば、お昼できたって呼びにきたんだった」
[その他]
ルーシィはそんな二人の頭を代わる代わる撫で、微笑む。
[舞人]
「よし、じゃあ飯にしようぜ」
[モナ]
「はいですぅ」
[ガイ]
「かーさん、今日のお昼なにー?」
[ミコト]
「なぁにー?」
[ルーシィ]
「今日はねー……」

[その他]
新しい生活の中で、ルーシィの料理の腕前もだいぶ上達した。
モナも、自縛したこの家から出歩けるようになったり、ご飯を食べられるようになっている。
舞人だって、以前までのへっぽこ勇者ではなく、ツンデインなら5発くらいまでは連発できるくらいに鍛えられていた。

[その他]
みんな少しずつ変わったところはあったが、その笑顔だけは決して変わることは無かった。

[その他]
明るい家庭に、明るい5人の笑い声が広がっていく。
ばたばたと元気よく手を洗いに駆けるガイとミコを眺め、ルーシィはそっと呟いた。
[ルーシィ]
「マイト……」
[舞人]
「ん?」
[ルーシィ]
「ボク、とっても幸せ……」
[舞人]
「ん……俺もだ」
[その他]
舞人の肩に頭を預け、目を細めて微笑むルーシィ。
[モナ]
「モナも、モナもですぅ!」
[舞人]
「はは……わかってるって」
[その他]
モナもすすすっと舞人の空いた反対側の肩に擦り寄っていって、その腕を取る。
[ルーシィ]
「うん、モナちゃんも一緒、だね」

[その他]
さぁっと吹き抜ける風に、三人の髪が揺れる。
[ルーシィ]
「大変なこともいっぱいあるだろうけどさ……」

[ルーシィ]
「それでもボクは、みんなとならずっと幸せでいられると思う」

[ルーシィ]
「だって……マイトも、モナちゃんも、ガイもミコも……」

[ルーシィ]
「みんなが大好きだから……っ」


[その他]
その数年後、すっかり放置プレイされていた魔王ミレイアは、思い出したかのように立ち上がった5人の勇者ファミリーによって討伐されることになるが、それはまた別の話である。
ちなみに魔王ミレイアは、静養地でこう語ったそうな。

[ミレイア]
「勇者5人って反則よ! しかもマジックアブソーバーが3人とかどんだけだし!」

[その他]
そんな未来の話はさておき、今この瞬間の幸せをかみ締める舞人たちであった。


(エンディングイベント絵)


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