[ルーシィ]
「今日は山へ行く……って、いってんのに、何なのその格好は!?」
[その他]
朝一で響くルーシィの怒声。
[舞人]
「なにって……山へ行くカッコウだろ? そこの雑貨屋で揃えてきたんだ」
[その他]
さも当然だろうという顔の舞人。
その格好は、多機能ベストにちょっと小洒落た日よけの帽子、荷物がぎっしり詰まってそうなリュックにお約束的な肩掛け水筒。
[ルーシィ]
「誰がピクニックに行くっていったんだよ! サバイバル訓練だよ!!」
[舞人]
「えー……」
[ルーシィ]
「えー、じゃないっ!! これも特訓のうちだよ!」
[舞人]
「サバイバルにしたって、必要なものが……」
[ルーシィ]
「いったいそんなに何が必要だっていうんだよ……ボクなんかこんだけしかないぞ?」
[その他]
そういってルーシィは、コンパクトにまとめられた背嚢と腰に巻いたベルトポーチを順に示す。
舞人の荷物の3分の1ほどしかない。
[舞人]
「お、男には必要なものが……」
[ルーシィ]
「それ、むしろ女の子の台詞だよ」
[舞人]
「だいたい、俺とお前を一緒にすんな! 俺の世界ではこれが普通なんだよ!」
[その他]
特訓の一環というのなら、どうせ食料は自分でとれだとか、明かりも布団もないようなところで野宿だとか言い出しかねない。
そんなハードなサバイバル、ひ弱主人公代表の舞人に耐え切れるはずがない。
せめてリュックに詰め込んだ食料だのランタンだのがあれば心強いとばかりに、舞人は逆ギレして荷物を死守する。
[ルーシィ]
「……もー。しょうがないなぁ……そこまでいうなら、好きにしなよ」
[その他]
そんな舞人の様子に、ついにルーシィは折れてしまった。
[舞人]
「よっしゃ!」
[ルーシィ]
「それじゃあ、出発するけど……遅れないでよ」
[舞人]
「おうさ!」
「今日は山へ行く……って、いってんのに、何なのその格好は!?」
[その他]
朝一で響くルーシィの怒声。
[舞人]
「なにって……山へ行くカッコウだろ? そこの雑貨屋で揃えてきたんだ」
[その他]
さも当然だろうという顔の舞人。
その格好は、多機能ベストにちょっと小洒落た日よけの帽子、荷物がぎっしり詰まってそうなリュックにお約束的な肩掛け水筒。
[ルーシィ]
「誰がピクニックに行くっていったんだよ! サバイバル訓練だよ!!」
[舞人]
「えー……」
[ルーシィ]
「えー、じゃないっ!! これも特訓のうちだよ!」
[舞人]
「サバイバルにしたって、必要なものが……」
[ルーシィ]
「いったいそんなに何が必要だっていうんだよ……ボクなんかこんだけしかないぞ?」
[その他]
そういってルーシィは、コンパクトにまとめられた背嚢と腰に巻いたベルトポーチを順に示す。
舞人の荷物の3分の1ほどしかない。
[舞人]
「お、男には必要なものが……」
[ルーシィ]
「それ、むしろ女の子の台詞だよ」
[舞人]
「だいたい、俺とお前を一緒にすんな! 俺の世界ではこれが普通なんだよ!」
[その他]
特訓の一環というのなら、どうせ食料は自分でとれだとか、明かりも布団もないようなところで野宿だとか言い出しかねない。
そんなハードなサバイバル、ひ弱主人公代表の舞人に耐え切れるはずがない。
せめてリュックに詰め込んだ食料だのランタンだのがあれば心強いとばかりに、舞人は逆ギレして荷物を死守する。
[ルーシィ]
「……もー。しょうがないなぁ……そこまでいうなら、好きにしなよ」
[その他]
そんな舞人の様子に、ついにルーシィは折れてしまった。
[舞人]
「よっしゃ!」
[ルーシィ]
「それじゃあ、出発するけど……遅れないでよ」
[舞人]
「おうさ!」
(暗転)
[舞人]
「困った」
[ルーシィ]
「誰のせいだよ、誰の……」
[その他]
二人は川から這い上がり、ぜぃぜぃと肩で息をしながら嘆息した。
川から這い上がって、である。
[舞人]
「いや、まさかあんなピザが進化するとは……」
[ルーシィ]
「君が余計なことしたせいじゃない……」
「困った」
[ルーシィ]
「誰のせいだよ、誰の……」
[その他]
二人は川から這い上がり、ぜぃぜぃと肩で息をしながら嘆息した。
川から這い上がって、である。
[舞人]
「いや、まさかあんなピザが進化するとは……」
[ルーシィ]
「君が余計なことしたせいじゃない……」
(回想暗転)
[その他]
「空はいい……」
[その他]
登山を開始して3時間。
程よく舞人がバテ始めたころ、そいつは突如茂みから現れた。
鳥の頭のようなマスクをかぶった、パンツ一丁の半裸の男。
しかも、極度の肥満体。
[ルーシィ]
「モンスター!!」
[舞人]
「はぁ? こいつがか……? ただのピザだろ」
[その他]
緊張するルーシィと、間の抜けた声をあげて首をかしげる舞人。
[ルーシィ]
「こいつはピッザァっていうれっきとしたモンスターだよ、舞人下がって!」
[舞人]
「はっ、冗談だろ? こんなピザ、特訓を続けてきた俺にかかればイチコロだぜ!」
[その他]
舞人の悪い癖、調子に乗るが発動した!
[舞人]
「今こそ特訓のせいかを見せるときだツンデイン!!」
[その他]
舞人は高らかに叫び、魔法をブチかます。
「空はいい……」
[その他]
登山を開始して3時間。
程よく舞人がバテ始めたころ、そいつは突如茂みから現れた。
鳥の頭のようなマスクをかぶった、パンツ一丁の半裸の男。
しかも、極度の肥満体。
[ルーシィ]
「モンスター!!」
[舞人]
「はぁ? こいつがか……? ただのピザだろ」
[その他]
緊張するルーシィと、間の抜けた声をあげて首をかしげる舞人。
[ルーシィ]
「こいつはピッザァっていうれっきとしたモンスターだよ、舞人下がって!」
[舞人]
「はっ、冗談だろ? こんなピザ、特訓を続けてきた俺にかかればイチコロだぜ!」
[その他]
舞人の悪い癖、調子に乗るが発動した!
[舞人]
「今こそ特訓のせいかを見せるときだツンデイン!!」
[その他]
舞人は高らかに叫び、魔法をブチかます。
[その他]
ぴしゃああああんっ!!
ぴしゃああああんっ!!
[ピッザァ]
「でぶぶぶぶぶ!!」
[舞人]
「うはwww悲鳴までピザですねwww」
[その他]
と、鼻で笑った瞬間、
[舞人]
「おろ……っ!?」
[その他]
舞人の足がふらついた。
[ルーシィ]
「ほら! まだ魔力ぜんぜん鍛えられてないじゃないか!」
[舞人]
「ちょ、ちょっとふらついただけだぜ……気絶しなくなっただけマシだ!」
[その他]
強がってみせる舞人だったが、ひざが笑っている。
[ルーシィ]
「そんなフラフラでよく言えるね……戻ったらもっとビシビシ、精神修行しなきゃ……」
[その他]
などと不毛な口論を二人が繰り広げていると、
「でぶぶぶぶぶ!!」
[舞人]
「うはwww悲鳴までピザですねwww」
[その他]
と、鼻で笑った瞬間、
[舞人]
「おろ……っ!?」
[その他]
舞人の足がふらついた。
[ルーシィ]
「ほら! まだ魔力ぜんぜん鍛えられてないじゃないか!」
[舞人]
「ちょ、ちょっとふらついただけだぜ……気絶しなくなっただけマシだ!」
[その他]
強がってみせる舞人だったが、ひざが笑っている。
[ルーシィ]
「そんなフラフラでよく言えるね……戻ったらもっとビシビシ、精神修行しなきゃ……」
[その他]
などと不毛な口論を二人が繰り広げていると、
[その他]
ぴくっ
ぴくっ
[舞人]
「うおっ、ピザが動いたぞ!?」
[ルーシィ]
「えっ!?」
[その他]
クロ焦げになって転がっていたピッザァだったものが、不意に動き出したのだ。
[ピッザァ]
「不死鳥は……」
[その他]
ぞぞぞぞっ、と炭化した黒い肉片を体からこぼしながら、ピッザァがゆっくりと起き上がる。
[ピッザァ]
「炎の中から……甦る!!」
[その他]
ピッザァは完全復活した!
[舞人]
「うげーっ、復活したぞ、おい!?」
[ルーシィ]
「まさか、ピッザァにそんな力があるはず……!」
[ピッザァ]
「ピッザァではない!!」
[ルーシィ]
「!?」
[その他]
唐突に、ピッザァは目を見開き叫んだ。
[メタボリック]
「私はMジュエルに導かれし誇り高き戦士……我が名はM(メタボリック)!!」
[その他]
ばぁぁぁぁん!!
[その他]
次の瞬間、ピッザァのクロ焦げの肉片がすべて吹き飛び、その下からどぎつい金色の肥満体が現れた。
彼こそ、フォスタリアに生息するピッザァの中でも、数百分の一の確立で現れるという金色の破壊神。
その名も、脂肪王メタボリック・ピッザァである!!
[舞人]
「な、なんか破壊神が混ざってないか!?」
[メタボリック]
「問答無用! ピッザァポテト・ツゥゥゥルッ!!」
[その他]
ピッザァ、いやメタボリックは高らかに叫び、パンツの中なから謎のポテトを取り出す。
[ルーシィ]
「ツールって、意味わかんないよ!!」
[その他]
さすがのルーシィも、思わず突っ込む。
[メタボリック]
「ぶぉりぼぉりぼぉり……」
[その他]
だが、メタボリックは無視してそれを口の中に詰め込む。
[その他]
ぶおんっ!!
[ルーシィ]
「ウソッ!? 魔力が膨れ上がっていく!!」
[舞人]
「な、なんだってー!?」
[メタボリック]
「ゲイツ・アンド・ノーマッド!!」
[その他]
ポテトを食い尽くしたメタボリックが、高らかに魔法を詠唱した。
すると、その右手に風の魔力が、左手に土の魔力が収束していく。
[メタボリック]
「うんだかだーうんだかだーうにゃうにゃ……」
[ルーシィ]
「まさか、合体魔法っ!?」
[その他]
ルーシィの予感は的中した。
不思議な詠唱を続けながら、メタボリックは左右の手を合わせる。
[メタボリック]
「はれってほれってひれんらー!!」
[その他]
混ざり合った魔力が解き放たれる。
「うおっ、ピザが動いたぞ!?」
[ルーシィ]
「えっ!?」
[その他]
クロ焦げになって転がっていたピッザァだったものが、不意に動き出したのだ。
[ピッザァ]
「不死鳥は……」
[その他]
ぞぞぞぞっ、と炭化した黒い肉片を体からこぼしながら、ピッザァがゆっくりと起き上がる。
[ピッザァ]
「炎の中から……甦る!!」
[その他]
ピッザァは完全復活した!
[舞人]
「うげーっ、復活したぞ、おい!?」
[ルーシィ]
「まさか、ピッザァにそんな力があるはず……!」
[ピッザァ]
「ピッザァではない!!」
[ルーシィ]
「!?」
[その他]
唐突に、ピッザァは目を見開き叫んだ。
[メタボリック]
「私はMジュエルに導かれし誇り高き戦士……我が名はM(メタボリック)!!」
[その他]
ばぁぁぁぁん!!
[その他]
次の瞬間、ピッザァのクロ焦げの肉片がすべて吹き飛び、その下からどぎつい金色の肥満体が現れた。
彼こそ、フォスタリアに生息するピッザァの中でも、数百分の一の確立で現れるという金色の破壊神。
その名も、脂肪王メタボリック・ピッザァである!!
[舞人]
「な、なんか破壊神が混ざってないか!?」
[メタボリック]
「問答無用! ピッザァポテト・ツゥゥゥルッ!!」
[その他]
ピッザァ、いやメタボリックは高らかに叫び、パンツの中なから謎のポテトを取り出す。
[ルーシィ]
「ツールって、意味わかんないよ!!」
[その他]
さすがのルーシィも、思わず突っ込む。
[メタボリック]
「ぶぉりぼぉりぼぉり……」
[その他]
だが、メタボリックは無視してそれを口の中に詰め込む。
[その他]
ぶおんっ!!
[ルーシィ]
「ウソッ!? 魔力が膨れ上がっていく!!」
[舞人]
「な、なんだってー!?」
[メタボリック]
「ゲイツ・アンド・ノーマッド!!」
[その他]
ポテトを食い尽くしたメタボリックが、高らかに魔法を詠唱した。
すると、その右手に風の魔力が、左手に土の魔力が収束していく。
[メタボリック]
「うんだかだーうんだかだーうにゃうにゃ……」
[ルーシィ]
「まさか、合体魔法っ!?」
[その他]
ルーシィの予感は的中した。
不思議な詠唱を続けながら、メタボリックは左右の手を合わせる。
[メタボリック]
「はれってほれってひれんらー!!」
[その他]
混ざり合った魔力が解き放たれる。
[ルーシィ]
「アスファ……間に合わないっ!!」
[舞人]
「うどわぁぁぁぁぁ!!!」
「アスファ……間に合わないっ!!」
[舞人]
「うどわぁぁぁぁぁ!!!」
[その他]
強力な魔力が二人を飲み込み―――
強力な魔力が二人を飲み込み―――
[その他]
びゅおおおおおおっ!! ばきょばきょばきょ!!
びゅおおおおおおっ!! ばきょばきょばきょ!!
[その他]
暴風に吹き飛ばされ、魔法の軌道上の大地が裂けていき、
暴風に吹き飛ばされ、魔法の軌道上の大地が裂けていき、
[舞人]
「うひょろおおおお!? 崖ぇぇぇ!? そして川ぁぁぁぁ!?」
[ルーシィ]
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ」
[その他]
ドップラー効果で二人の悲鳴が遠ざかっていった。
「うひょろおおおお!? 崖ぇぇぇ!? そして川ぁぁぁぁ!?」
[ルーシィ]
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ」
[その他]
ドップラー効果で二人の悲鳴が遠ざかっていった。
(回想終了暗転)
[その他]
二人はこういういきさつで、川に叩き込まれたというわけである。
だいぶ流され、どうにか岸に這い上がることは出来たが、荷物はすべて流されてしまった。
[ルーシィ]
「と、とにかくどっかで服を乾かさないと……」
[舞人]
「そうだな……」
[その他]
二人はふらふらと川岸から移動をはじめた。
二人はこういういきさつで、川に叩き込まれたというわけである。
だいぶ流され、どうにか岸に這い上がることは出来たが、荷物はすべて流されてしまった。
[ルーシィ]
「と、とにかくどっかで服を乾かさないと……」
[舞人]
「そうだな……」
[その他]
二人はふらふらと川岸から移動をはじめた。
(暗転)
[ルーシィ]
「うぅー……なんとか人心地ついたよ」
[舞人]
「いやまったく……」
[その他]
日も暮れかけてきたころ、ちょうどよさそうな洞穴を発見した二人はそこへと非難した。
幸い山なので薪には不自由せず、ルーシィの手馴れた作業によりすぐに火を灯すことができた。
濡れた服も冷えた体も、これで乾かして暖めることが出来る。
[ルーシィ]
「それより、こっち向くなよ!」
[舞人]
「わ、わかってるって……」
[その他]
それよりも問題なのは、今の二人の格好だった。
濡れた衣服は体温を奪う。
ということで、二人は下着姿で背中合わせだったりする。
[ルーシィ]
「くしっ……」
[その他]
ルーシィが小さくくしゃみをする。
[舞人]
「お、おい? だいじょ……」
[ルーシィ]
「こっちみんな!!」
[舞人]
「(゜д゜)」
[その他]
とっさに振り返ろうとした舞人に、鋭い声が突き刺さる。
[舞人]
「って、なんか順番逆じゃね?」
[ルーシィ]
「なんのことさ?」
[舞人]
「いや、なんでも……」
[その他]
再び背中合わせになる。
いざこうしてみると、いつも何気なく会話していたはずなのに何を話していいかわからなくなる。
パチパチと火が爆ぜる音だけが狭い洞穴に響く。
[ルーシィ]
「くしゅん……」
[舞人]
「ルーシィ?」
[ルーシィ]
「な、何でもないよ、大丈夫」
[舞人]
「でも……」
[ルーシィ]
「なんともないった……っきしっ!!」
[その他]
再びくしゃみがかぶさる。
[舞人]
「おいって……」
[ルーシィ]
「だからこっちみんな!!」
[舞人]
「……あーもーっ、わーったよ。もう知るかっ、寝よ寝よ……」
[ルーシィ]
「そのほうが静かになっていいよっ」
[その他]
この状況で精神が高ぶっているのだろう、心なしか喧嘩腰の二人は、それきりむっつりと押し黙ってしまった。
「うぅー……なんとか人心地ついたよ」
[舞人]
「いやまったく……」
[その他]
日も暮れかけてきたころ、ちょうどよさそうな洞穴を発見した二人はそこへと非難した。
幸い山なので薪には不自由せず、ルーシィの手馴れた作業によりすぐに火を灯すことができた。
濡れた服も冷えた体も、これで乾かして暖めることが出来る。
[ルーシィ]
「それより、こっち向くなよ!」
[舞人]
「わ、わかってるって……」
[その他]
それよりも問題なのは、今の二人の格好だった。
濡れた衣服は体温を奪う。
ということで、二人は下着姿で背中合わせだったりする。
[ルーシィ]
「くしっ……」
[その他]
ルーシィが小さくくしゃみをする。
[舞人]
「お、おい? だいじょ……」
[ルーシィ]
「こっちみんな!!」
[舞人]
「(゜д゜)」
[その他]
とっさに振り返ろうとした舞人に、鋭い声が突き刺さる。
[舞人]
「って、なんか順番逆じゃね?」
[ルーシィ]
「なんのことさ?」
[舞人]
「いや、なんでも……」
[その他]
再び背中合わせになる。
いざこうしてみると、いつも何気なく会話していたはずなのに何を話していいかわからなくなる。
パチパチと火が爆ぜる音だけが狭い洞穴に響く。
[ルーシィ]
「くしゅん……」
[舞人]
「ルーシィ?」
[ルーシィ]
「な、何でもないよ、大丈夫」
[舞人]
「でも……」
[ルーシィ]
「なんともないった……っきしっ!!」
[その他]
再びくしゃみがかぶさる。
[舞人]
「おいって……」
[ルーシィ]
「だからこっちみんな!!」
[舞人]
「……あーもーっ、わーったよ。もう知るかっ、寝よ寝よ……」
[ルーシィ]
「そのほうが静かになっていいよっ」
[その他]
この状況で精神が高ぶっているのだろう、心なしか喧嘩腰の二人は、それきりむっつりと押し黙ってしまった。
[その他]
………
……
…
………
……
…
[舞人]
「ぅあ……本気で寝てた」
[その他]
いったいどれだけの時間が経ったのだろう。
火はまだぱちぱちと燃えているが、外はもうすっかり暗くなっていた。
[舞人]
「腹減ったな……そろそろ服、乾いたかな」
[その他]
空腹を訴える小腹をさすりながら、火の近くに干した衣服に視線をやる。
季節のおかげか、もうだいぶ乾いてきているように見える。
[舞人]
「ってか、静かだな……ルーシィも寝たのか?」
[その他]
散々こっち見るなといわれ続けてきたが、やっぱり好奇心には負ける。
息遣いは聞こえるが、どうやら寝息のようだ。
[舞人]
「いや……なんか荒くないか?」
[ルーシィ]
「はぁ……はぁ……」
[その他]
耳を澄まさなくても、ルーシィの荒い呼吸が聞こえる。
[舞人]
「お、おい、ルーシィ?」
[ルーシィ]
「はぁ……ふぅ……」
[その他]
反応はない。
[舞人]
「振り返るぞ? いいな、いいんだな?」
[その他]
一言断りを入れて、背中側のルーシィを振り返る舞人。
[舞人]
「る、ルーシィ!? どーしたっ、大丈夫か!?」
[ルーシィ]
「はぁはぁ……」
[その他]
ルーシィはぐったりとした様子で岩壁にもたれるようにして息苦しそうに喘いでいた。
しかも顔が真っ赤だ。
[舞人]
「……熱っ」
[その他]
ルーシィのおでこに手を当てた舞人は、その熱さに思わず手を引っ込めた。
[舞人]
「熱出したのか……!!」
[その他]
舞人は川に落ちたとき、重たい荷物と水を吸って重くなった服でおぼれかけた自分をルーシィが岸までずっと引っ張ってくれたことを思い出す。
衣服を身に着けたままの水泳というのは、想像以上に体力を消耗するのだ。
[舞人]
「やっぱ俺のせい、か……」
[その他]
罪悪感に駆られる舞人。
[舞人]
「って、んなこといってる場合じゃないな……!!」
[その他]
舞人はルーシィの下着姿を堪能する余裕もなく、乾いた上着を丸めて枕代わりに、ルーシィを横に寝かせる。
そして衣服をかき集めて即席の毛布にする。
[舞人]
「あとは……薪! もっと火をたかないと!」
[その他]
舞人はパンツ一丁で洞穴を飛び出し、近場で薪を拾い集める。
[舞人]
「こんだけあれば足りるか……? あとは薬とかありゃ……あるわけねーよな、山ん中だし……」
[その他]
薬草くらいならあるだろうが、元いた世界でのどの葉っぱが薬草になるかすら知らない舞人。
そのあたりに生えているちょっと不思議な植物を採取してみるものの、どれが薬草でどれが雑草なのか判別がつくはずがない。
数種類の植物と薪を抱えて戻り、薪をくべてから熱にうなされるルーシィの顔を覗き込む。
[ルーシィ]
「はぁ……はぁ……」
[その他]
時折寒いのか、ぶるると震えながら荒い息を吐き続けている。
[舞人]
「と、なると……やっぱりあれか……」
[その他]
ゴクリとのどを鳴らす舞人。
[舞人]
「……緊急事態だ、緊急事態。許せ、ルーシィ!」
[その他]
舞人はすっとルーシィの傍に屈みこんだ。
このときばかりは、珍しく舞人の無限ともいえる下心は働かなかった。
「ぅあ……本気で寝てた」
[その他]
いったいどれだけの時間が経ったのだろう。
火はまだぱちぱちと燃えているが、外はもうすっかり暗くなっていた。
[舞人]
「腹減ったな……そろそろ服、乾いたかな」
[その他]
空腹を訴える小腹をさすりながら、火の近くに干した衣服に視線をやる。
季節のおかげか、もうだいぶ乾いてきているように見える。
[舞人]
「ってか、静かだな……ルーシィも寝たのか?」
[その他]
散々こっち見るなといわれ続けてきたが、やっぱり好奇心には負ける。
息遣いは聞こえるが、どうやら寝息のようだ。
[舞人]
「いや……なんか荒くないか?」
[ルーシィ]
「はぁ……はぁ……」
[その他]
耳を澄まさなくても、ルーシィの荒い呼吸が聞こえる。
[舞人]
「お、おい、ルーシィ?」
[ルーシィ]
「はぁ……ふぅ……」
[その他]
反応はない。
[舞人]
「振り返るぞ? いいな、いいんだな?」
[その他]
一言断りを入れて、背中側のルーシィを振り返る舞人。
[舞人]
「る、ルーシィ!? どーしたっ、大丈夫か!?」
[ルーシィ]
「はぁはぁ……」
[その他]
ルーシィはぐったりとした様子で岩壁にもたれるようにして息苦しそうに喘いでいた。
しかも顔が真っ赤だ。
[舞人]
「……熱っ」
[その他]
ルーシィのおでこに手を当てた舞人は、その熱さに思わず手を引っ込めた。
[舞人]
「熱出したのか……!!」
[その他]
舞人は川に落ちたとき、重たい荷物と水を吸って重くなった服でおぼれかけた自分をルーシィが岸までずっと引っ張ってくれたことを思い出す。
衣服を身に着けたままの水泳というのは、想像以上に体力を消耗するのだ。
[舞人]
「やっぱ俺のせい、か……」
[その他]
罪悪感に駆られる舞人。
[舞人]
「って、んなこといってる場合じゃないな……!!」
[その他]
舞人はルーシィの下着姿を堪能する余裕もなく、乾いた上着を丸めて枕代わりに、ルーシィを横に寝かせる。
そして衣服をかき集めて即席の毛布にする。
[舞人]
「あとは……薪! もっと火をたかないと!」
[その他]
舞人はパンツ一丁で洞穴を飛び出し、近場で薪を拾い集める。
[舞人]
「こんだけあれば足りるか……? あとは薬とかありゃ……あるわけねーよな、山ん中だし……」
[その他]
薬草くらいならあるだろうが、元いた世界でのどの葉っぱが薬草になるかすら知らない舞人。
そのあたりに生えているちょっと不思議な植物を採取してみるものの、どれが薬草でどれが雑草なのか判別がつくはずがない。
数種類の植物と薪を抱えて戻り、薪をくべてから熱にうなされるルーシィの顔を覗き込む。
[ルーシィ]
「はぁ……はぁ……」
[その他]
時折寒いのか、ぶるると震えながら荒い息を吐き続けている。
[舞人]
「と、なると……やっぱりあれか……」
[その他]
ゴクリとのどを鳴らす舞人。
[舞人]
「……緊急事態だ、緊急事態。許せ、ルーシィ!」
[その他]
舞人はすっとルーシィの傍に屈みこんだ。
このときばかりは、珍しく舞人の無限ともいえる下心は働かなかった。
(暗転)
[ルーシィ]
「う………」
[その他]
翌朝、洞穴の口から差し込む朝日を浴び、ルーシィは目を覚ました。
ぼんやりとする頭で、あたりを3分ほど見渡し、崖から落ちて川を流され、洞穴に退避したことをようやく思い出す。
[ルーシィ]
「それから……どうしたんだっけ」
[その他]
それ以降の記憶がすっぱりと抜け落ちている。
だが、体に残る倦怠感と微熱が、自分の身に何が起こったのかを如実に語っていた。
[ルーシィ]
「そっか……ボクも人のこといえないなぁ」
[その他]
軽く苦笑し、再び周囲を見渡す。
[ルーシィ]
「そういえばマイトは………っ!?」
[舞人]
「うにゃ……」
[その他]
そこでようやく、下着姿の自分に寄り添って眠りこける舞人の姿に気がつくルーシィ。
[ルーシィ]
「きっ……きゃああ………っ!!」
[舞人]
「るー……し……」
[ルーシィ]
「っ!?」
[その他]
悲鳴をあげ、拳を振り上げたところで舞人が不意に寝言でルーシィの名を呟く。
[舞人]
「だい……じょぶ……だぞ」
[ルーシィ]
「………マイト……そっか、マイトが……」
[その他]
人肌で暖めてくれていたのだ。
薪も、火はすでに消えているが何度か継ぎ足した形跡があった。
[ルーシィ]
「……」
[その他]
急に怒りがしぼんでいき、振り上げた拳から力が抜け、その手が舞人の頬に触れた。
[ルーシィ]
「……隈まで作っちゃって。いったいいつまでボクの看病してくれてたんだろ……」
[その他]
そっと頬を撫でるルーシィ。
そして、ふと枕元に数種類の植物がおいてあることに気づいた。
[ルーシィ]
「あ………これは」
[その他]
ルーシィはその中から、一輪の花を摘み上げた。
[ルーシィ]
「なるほど、これのおかげか……」
[その他]
マターリップという花で、カップ咲の花形がどことなくチューリップを思わせる。
しかし、深い山奥にしか咲かないこの花の香りには、人の心や体調だのを平静にする効能がある。
一般の商店に出回っているものは、粉末にしたり香水にしているのでリラクゼーション程度にしかならないが、花のままならば簡単な病気すら治してしまう力もあるとか。
[ルーシィ]
「マイト……ボクのために探してきてくれたのかな……」
[その他]
実際は、適当に摘んできた中にたまたま紛れ込んでいただけなのだが、そんなことは神ならぬルーシィにわかるはずもない。
ルーシィはやさしい微笑みを浮かべ、まだ暖めようとしているのか自分を抱きしめるように眠りこける舞人の体を、軽く抱きしめ返した。
[ルーシィ]
「ありがと、マイト……ちょっと見直したぞ?」
[舞人]
「んにゃ……きんたままくら……」
[その他]
ふにょんっ。
[ルーシィ]
「ひっ!?」
[その他]
すっとぼけた寝言をほざきながら、舞人はルーシィのおっぱいに顔をうずめた。
[ルーシィ]
「そこはボクのおっぱいだっ!!!」
「う………」
[その他]
翌朝、洞穴の口から差し込む朝日を浴び、ルーシィは目を覚ました。
ぼんやりとする頭で、あたりを3分ほど見渡し、崖から落ちて川を流され、洞穴に退避したことをようやく思い出す。
[ルーシィ]
「それから……どうしたんだっけ」
[その他]
それ以降の記憶がすっぱりと抜け落ちている。
だが、体に残る倦怠感と微熱が、自分の身に何が起こったのかを如実に語っていた。
[ルーシィ]
「そっか……ボクも人のこといえないなぁ」
[その他]
軽く苦笑し、再び周囲を見渡す。
[ルーシィ]
「そういえばマイトは………っ!?」
[舞人]
「うにゃ……」
[その他]
そこでようやく、下着姿の自分に寄り添って眠りこける舞人の姿に気がつくルーシィ。
[ルーシィ]
「きっ……きゃああ………っ!!」
[舞人]
「るー……し……」
[ルーシィ]
「っ!?」
[その他]
悲鳴をあげ、拳を振り上げたところで舞人が不意に寝言でルーシィの名を呟く。
[舞人]
「だい……じょぶ……だぞ」
[ルーシィ]
「………マイト……そっか、マイトが……」
[その他]
人肌で暖めてくれていたのだ。
薪も、火はすでに消えているが何度か継ぎ足した形跡があった。
[ルーシィ]
「……」
[その他]
急に怒りがしぼんでいき、振り上げた拳から力が抜け、その手が舞人の頬に触れた。
[ルーシィ]
「……隈まで作っちゃって。いったいいつまでボクの看病してくれてたんだろ……」
[その他]
そっと頬を撫でるルーシィ。
そして、ふと枕元に数種類の植物がおいてあることに気づいた。
[ルーシィ]
「あ………これは」
[その他]
ルーシィはその中から、一輪の花を摘み上げた。
[ルーシィ]
「なるほど、これのおかげか……」
[その他]
マターリップという花で、カップ咲の花形がどことなくチューリップを思わせる。
しかし、深い山奥にしか咲かないこの花の香りには、人の心や体調だのを平静にする効能がある。
一般の商店に出回っているものは、粉末にしたり香水にしているのでリラクゼーション程度にしかならないが、花のままならば簡単な病気すら治してしまう力もあるとか。
[ルーシィ]
「マイト……ボクのために探してきてくれたのかな……」
[その他]
実際は、適当に摘んできた中にたまたま紛れ込んでいただけなのだが、そんなことは神ならぬルーシィにわかるはずもない。
ルーシィはやさしい微笑みを浮かべ、まだ暖めようとしているのか自分を抱きしめるように眠りこける舞人の体を、軽く抱きしめ返した。
[ルーシィ]
「ありがと、マイト……ちょっと見直したぞ?」
[舞人]
「んにゃ……きんたままくら……」
[その他]
ふにょんっ。
[ルーシィ]
「ひっ!?」
[その他]
すっとぼけた寝言をほざきながら、舞人はルーシィのおっぱいに顔をうずめた。
[ルーシィ]
「そこはボクのおっぱいだっ!!!」
[その他]
どぎゃあああっ!!
どぎゃあああっ!!
[舞人]
「ンババマーチッ!!」
[その他]
咄嗟に振り下ろした拳が舞人の顔面にめり込んだ。
そのまま舞人は、さらに深い闇へと落ちていく。
[ルーシィ]
「……まったくっ。見直していいのか悪いのかわかんない奴っ!」
[その他]
ルーシィは膝の上から舞人をどかすと、手早く衣服を身につけ始める。
[ルーシィ]
「でも……」
[その他]
ルーシィはいつもの格好に戻ると、寝ている――というより気絶している舞人に向かって呟いた。
[ルーシィ]
「うれしかったのは、ホントだぞ?」
[その他]
舞人の頬を指先でちょんと突付き、くすりと微笑を浮かべた。
「ンババマーチッ!!」
[その他]
咄嗟に振り下ろした拳が舞人の顔面にめり込んだ。
そのまま舞人は、さらに深い闇へと落ちていく。
[ルーシィ]
「……まったくっ。見直していいのか悪いのかわかんない奴っ!」
[その他]
ルーシィは膝の上から舞人をどかすと、手早く衣服を身につけ始める。
[ルーシィ]
「でも……」
[その他]
ルーシィはいつもの格好に戻ると、寝ている――というより気絶している舞人に向かって呟いた。
[ルーシィ]
「うれしかったのは、ホントだぞ?」
[その他]
舞人の頬を指先でちょんと突付き、くすりと微笑を浮かべた。