霧崎兜(きりさき かぶと)
サイレンドリフトの一人。ジャーナリストの叔父・
霧崎塔二(通称「オジキ」)がいる。1989年(平成元年)生まれの19歳。
これといった職業にも就いていない、いわゆるプー太郎。
作中では「
カブト」と表記される事が多い。
赤いテレホンカードを拾った事で、
望月朧らと共に
サイレン世界に飛ばされ、そこで
夜科アゲハ達と出会い、成りゆきで彼らとサイレン世界を脱出して以降、行動を共にする事になる。
未来での叔父の地下シェルター内に残された情報で金儲けを目論んだことがきっかけで、ドリフト達は
宣戦の儀の
DVDを手に入れることとなった。
陽気かつ軽いノリの青年で、猫のような仕草をしたりと、ドリフト達の中ではデフォルメ顔が何気に多い(「はにゃ?」という口癖がある)。
面倒事は避け、楽して金を得ようとするタイプだが「どんなツライことも絶対逃げ出す根性と、信じられる人間を見抜く観察眼だけは持つ」と自負している。
その性格を表すかのごとく、ライズ使用時の
雨宮桜子と同じレベルの高い視力を持ち、身軽で逃げ足も速い。
また、基本的に暴力は振るわない主義。
自他共に認めるフェミニストで、男と女とで接する態度が異なるがために、女性絡みでトラブルを起こす事もしばしば。
女性に対するエスコートは、無論ドリフトの紅一点である雨宮に対しても例外ではないのだが、当の本人からはスルー、あるいは素っ気ない反応を返されている。
尚、雨宮の事は「リトルバニー」という独特の愛称で呼んでいる。
金と女の子だけが好きだが、嫌いなものはたくさんあるらしい。
PSI能力は"死"の
脅威(メナス)を見る事の出来る
幻視。これから起こる危険を予知する事が出来る。
その能力から、
ドルキからは「
ヴィジョンズ」と呼ばれている。
ただし、
PSIの鍛錬はサボりがちであるため、ライズ等のスキルはアゲハ達に比べて低く、4thゲームまでは殆ど使えなかった。
しかし、4thゲームから帰還した後、
イアンに「
イアン式ライズ」を教えてもらった。
当初はサイレン世界の惨状が今後現実に起こり得るものだという事が信じられず(その頃は悪い夢だと思いこもうとしていた)、アゲハ達と関わりを持つ事や未来改変のために動く事には消極的だったが、
サイレン世界で叔父の変わり果てた姿を目の当たりにし、彼の遺言とアゲハ達の行動に感化された事で、サイレンドリフトとしての己の立ち位置を見出していく。
4thゲームでは、アゲハを庇って
ドルキの
爆塵者を受け、瀕死の重傷を負うが、その後は、
天樹の根にて、
天樹院ヴァンの治療を受け、無事回復。
その際に、精神下に存在するもう一人の自分「
ヨヨ」を認識している。
作者曰く、当初はこの段階で死ぬ予定だったらしい。
物語から少なくとも二年後にはプロの戦場カメラマンとして活動しており、いかなる戦場からも帰還することから「奇跡の男」と呼ばれている。
最終更新:2011年07月31日 10:31