望月朧(もちづき おぼろ)
売れっ子のアイドル俳優。落ち着いた好青年といった風貌とは裏腹に、浮世離れしたところが多々見られる、いわゆる変わり者。1987年(昭和62)生まれの21歳。
メロンパンとステーキが好物(仕事中でも度々心の中で「メロンパンが食べたい」と呟いている)。ゴキブリが普通に嫌い。
赤いテレホンカードを手に入れた事で
サイレンの特集番組に出演するが、放送中、
サイレンについて話そうとしたために、
ネメシスQの制裁を受け、昏倒。
その際に
天樹院ヴァンの治療を受けた経験があった事から、後に、初めて飛ばされた
サイレン世界にて、
CUREの能力が覚醒する。
性格はマイペースかつ自由奔放で、自分が楽しければそれでいい、自分のやりたい事のためなら何でもやるタイプ。退屈を嫌い、自分が面白くない状態には我慢できない。
また、好奇心旺盛で、危険を顧みるどころかむしろその状況を好み、楽しもうとする傾向がある。
飽くなき好奇心こそが自身のアイデンティティであると自負しており、
霧崎兜からも「こんな(=危険)時に絶対に命を預けちゃいけない奴だ」と評されている。
その無垢な精神は、時に自分の力を試すために他者を利用する事も厭わない冷徹さも垣間見せる(これは
夜科アゲハにも該当する事である)。
21歳と、アゲハ達よりも年上でありながら、性格や言動には幼さが残るが、本人は子供扱いされる事を嫌っている。
善悪やモラルは自分で決めるものだと考えており、自分が生来身勝手な性格である事も自覚しているようだ。
「他人のために涙を流した事などなかった」という自身の発言からも、基本的に、他人を思いやる、ひいては他人に関心を持つ事は殆どない事が窺える。
「
暴王の月」の使用により疲弊した、アゲハに対して涙を流したのも、、アゲハが「自分の人生を彩る大切なピース」だからであり、あくまでも自分のためという打算的な理由によるものである。
ただし、自分が認めた相手に対しては積極的に接するなど、協力姿勢を見せており、2ndゲーム以降はアゲハ達と行動を共にしている。
天樹院エルモアの呼び出しを受けた際にはアゲハと
雨宮桜子を同行させ、エルモアと彼らが知り合うきっかけを作った。
一歩間違えば誤った道を進みかねない上記の性格から、、アゲハ同様に、
八雲祭からは要注意人物認定を受けている。
無論、俳優という職業柄、公の場では自身の素の性格を見せる事はない。(マネージャーの
松本の尽力もあるのかもしれないが)
俳優としての主な出演作品は、『吸血鬼刑事(ヴァンパイア・デカ)クロスアイス』〈特撮TV〉、『That's イケメン魔法(マジック)クラブ』〈TVドラマ〉、『戦慄の螺旋』〈映画〉など。
意外にも特撮出演経験がある(ちなみに『吸血鬼刑事~』は映画が二作も製作されている模様)。
固有の能力は「
生命融和(ハーモニウス)」。生命を造り替える力で、
イルミナス・フォージ実験生命体廃棄層に沈められた時に会得。
最初に覚醒した能力は
CUREだが、性質的に朧が本来持っていた生命融和の延長線上か、その力の一端を治癒能力として使用していると考えられる。
治癒対象となる人間に触れる事でCUREが発動し、その際には、菩薩のようなイメージが現れる。
ただし、治癒レベルは応急処置程度で、
イアンや
天樹院ヴァンのものに比べると効果はかなり劣り、また、自分自身の怪我を治療する事はできない。
治療専門の意味合いが強い能力であるが、戦闘時には、
禁人種の
核にCUREの力を流しこんで倒すなど、能力の応用を武器としている。
動作は早くないものの、相手の呼吸に合わせるように
ライズを使えるなど、
PSIの扱いに関する素質は高い。
今でこそ「危うさを秘めた知的キャラクター」として描かれているが、2ndゲームでは、
PSIに感染した際にアゲハに密着しようとしたりと変態な一面もある(現在はなりを潜めている)。
4thゲームにて、
W.I.S.E第三星将
シャイナの攻撃で致命傷を負い、彼の能力によってイルミナス・フォージ実験生命体廃棄層に転送され、行方不明になっていたが、
その後は、自力で
イルミナを移植して
禁人種化した事によって生還。
PSI能力も向上しており、巨大な禁人種を一瞬に骨にしてしまうほどの力を得た。
しかし、「生まれ変わった」事で自身の周囲に謎の力場が生じた事によって
ネメシスQを通じた交信に失敗し、アゲハ側は朧が生きているという事以外に未だ詳細を掴めていなかった。
生還した後は
スカージのメンバー・
オドとしてW.I.S.Eに所属。
ジュナスの根侵攻に従い参加する。
カイルの
マテリアル・ハイを砕いた後は動向不明となっていたが、ジュナスの爆風で吹き飛ばされたアゲハを治療して去る。
その後の
アルトラル・ナーヴァにおけるマリーと根の住民の奪還戦では、出撃しようとした
デルボロに重傷を負わせ、
カプリコの
ギーガー01号、02号、03号を融合させて操り、
同じくカプリコが創造した禁人種・
マグマグと戦う。
マグマグを倒した後は
グラナと戦うものの、圧倒的力のまえに、なすすべなく倒される。
その後、
ミスラとクァト・ネヴァスの登場により、イルミナの機能が停止、人間本来の生命活動を取り戻す。
現代では突如謎の失踪を遂げたとして、世間を騒がせる事になる。そのため、関係者と目されたアゲハ達はマスコミから逃れるため
エルモア邸で暮らすこととなる。
最終更新:2010年10月19日 18:32