土星の"生ける悪夢"


 朽ち果てた土星基地グリーズの入り口に到達した。
報告では、基地の内部からAクラスのバイド反応があったとのこと。

 ちなみに、バイドの破壊能力・破壊衝動を表すのに「バイド係数」という値を用いる話は以前したかと思う。

「バイド係数」は、敵であるバイドだけでなく、我々が兵器として使用している「フォース」についても同様に攻撃力・破壊力の指標となる。
そしてそのバイド係数の値をA~Eまでに区切ったものがバイドクラスと呼ばれる分類である。
(Sクラスというものも時々使われることがあるが、これは決まった基準があるわけではなく、Aクラスで特に高い値のものに感覚的に適用しているものである)

 私は、副官に太陽系内で記録に残っているAクラスバイドのデータを検索するよう指示した。

間をおかず検索結果が上がってきた。
一番上に表示されているバイドの名に私の目は釘付けになった。

"ドプケラドプス"

バイドと戦っている者でこの名を知らない者はいない。
それほど邪悪にして、凶悪な存在として、人々の脳裡に棲みついているのだ。

 自分があの「生ける悪夢」と呼ばれるドプケラドプスと戦うことになるかも知れない・・・。
そう思うと私は・・・

+ 特に何も感じなかった
特に何も感じなかった。
今は感傷に浸っている時ではない。

+ どこか感慨深いものがあった
どこか感慨深いものがあった。
先人と同じ道を進んでいるような気がして少し誇らしかった。

+ できれば戦わずにいたかった
できれば戦わずにいたかった。その名を聞いただけで悪夢を見させるほどの存在である。実際に戦えば、命が助かっても正気を保てるか、自信がない。

+ 純粋に戦えることがうれしかった
純粋に强敵と戦えることが嬉しかった。自分でも
戦意が高揚していることがわかる。

+ 倒せば目立てる ぜひ戦いたい
ドプケラドプスを倒せば目立てる。
今後の栄達も夢ではないだろう。
だからぜひ戦いたい。

 私は戦闘態勢をとるよう命じた。

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土星基地のバイド討伐に失敗


 土星基地グリーズの残骸に巣くうバイドを倒すことができなかった。
一旦退却し、態勢を立て直す。

 この作戦失敗の原因を分析し、次に活かさなければならない。

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土星の"生ける悪夢"を撃退


 ドプケラドプスを撃破した!
基地周辺のバイド反応がなくなったとの報告を受けた。

 艦内は一気に緊張が解け、歓喜のあまりに飛び跳ねる者、床にへたり込む者・・・・ など、皆それぞれに今の心境を表現していた。

 副官のガザロフ中尉が私にタオルを手渡してくれた。
受け取ったタオルで額の汗をぬぐった。
そうして、ようやく実感が湧いてきた。

 ガザロフ中尉や周囲の乗組員たちは口々に、私を"ドプケラバスター"と呼んで喜んだ。

"ドプケラバスター"-それは、、あの凶悪なバイドを撃破した者でけにつけられる称号である。
私は、"ドプケラバスター"と呼ばれて・・・

+ なんだか少し照れくさい
"ドプケラバスター"と呼ばれてなんだか少し照れくさい。

+ 誇らしく思う
"ドプケラバスター"と呼ばれて誇らしく思う。

+ 正直な話、あまり関心がないな
"ドプケラバスター"と呼ばれても直な話、あまり関心ないな。

+ これからどんどん自慢しよう
"ドプケラバスター"と呼ばれるからには、これからどんどん自慢しよう。

 いずれにしてもこれで任務終了だ。
要塞ゲイルロズに引き返そう、そう思っていると・・・

 統合作戦本部から次の命令が送られてきた。

命令によると、軍事拠点ゲイルロズを陥落されたグランゼーラの残存戦力が、冥王星以遠の宙域に集結しつつある、と言う。
そして、我々の艦隊に対して、グランゼーラ残存軍を追撃せよ、と書かれている。

 休む間もなく、次々と命令を出してくる統合作戦本部に対して、私は・・・

+ 軍人なんだから当然だ
軍人なんだから当然だ。それがイヤなら退役すればいいのだ。

+ 軍人なんだから仕方がない・・・
軍人なんだから仕方がない・・・。

+ 本部も何かと大変なんだろうな
本部も何かと大変なんだろうな・・・。

+ 少しは現場の人間のことも考えろ
少しは現場の人間のことも考えろ!安全な場所から命令だけ出しやがって!

+ よくも次から次へと頼めたものだ
よくも次から次へと頼めたものだ。一体どこまでネタが続くんだ?

 いずれにしても、天王星より外に集結しつつあると言うグランゼーラ軍を追うために、進路を一旦天王星方面へ向けた。

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最終更新:2025年03月18日 18:53