幻想空間


 我々はある見慣れぬ星へと降下した。
 と言っても、我々の周りに見慣れた星などないのだが。


 この星の地表は植物のようなもので覆われている。

 近くで見ると、それは生物の触手のようにも見えた。


 見慣れぬ不気味な光景であるはずなのだが、
 果てしなく続くその風景を見ていると、我々は奇妙な安堵感を覚えた。


 その時、突如この星の原生生物らしきものが襲い掛かってきた。

 ただちに撃退する。

⇒はじめる

原生生物に敗北


 見知らぬ星の原生生物らしきものに敗北した。

 今は一旦退却し、態勢を立て直そう。

⇒帰還する

原生生物を撃退


 見知らぬ星の原生生物らしきものを撃退した。


 奴らはこの星を棲みかにしているのだろうか…?
 だとすれば、我々がしたことは地球人類を攻撃するバイドと同じである…。


 しかし、それは驚くことではない。
 人類同士においても、文明同士の衝突や侵略は頻発していた。

 人類がその反省をしようとしたのは、
 ひと通りの衝突や侵略が行われ、地球の地図ができたずっと後のことだ。


 私は、人類が宇宙開拓をする中で、同じことを繰り返すのではないかと思っている。

 未知のものに対する恐怖や探究心は、衝突や侵略を正義にする。
 それがもたらす悲劇は二の次になるのだ。


 もし地球人類が宇宙の地図を完成させたなら、
 その時は他の知的生命体から恨まれ、憎まれる存在になっていることだろう。


 …もっとも、地球人類が侵略される側になることもあるだろう。
 そうなるとやはり、綺麗事も言ってられないのだが。


 とにかく、我々がこの星の生物に恨まれていることには違いない。

 早急に離脱しよう。

⇒出発する


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  • 好奇心は猫を殺す、って奴だな -- 名無しさん (2014-10-19 17:12:45)
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最終更新:2014年10月19日 17:12