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コモンの本棚: BLUE REFLECTION 非公式wiki (未完成)

C5_cut

最終更新:2025年01月14日 03:59

raysuntie

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5_1
パーティーまで、あと6日。
早朝――
主人公: (今日の1限何だっけ……)
星谷かんな: おはよー、お兄ちゃん!
主人公: あ、ああ、おはよう。
こんな朝から何やってんの?
星谷かんな: 何って、パーティーの準備の相談だよ。
もう1週間ないもん
生駒彩未: うんうん、さすがはパーティー実行委員会
副委員長だね~
主人公: いつの間に副委員長になったんだよ!?
生駒彩未: 今この時をもって任命しま~す
星谷かんな: やったー!!
この調子で、委員長目指して頑張るよ!!
主人公: ……で、その委員長って誰?
生駒彩未: 誰って、リーダーに決まってるじゃな~い
主人公: は!? 俺? 聞いてないぞ!?
生駒彩未: 今この時をもって任命しま~す
星谷かんな: パチパチパチパチ~!
主人公: はぁ……まあいいけどさ。
でも、俺は歓迎される側だろ。それって、どうなの?
生駒彩未: まあまあ、細かいことは気にしない♪
星谷かんな: それにしても、みんな遅いね。
この感じだと、フツーに全員遅刻じゃない?
主人公: いや……フツーにまだ、
朝練行くにしたって早い時間だけどな
生駒彩未: それでね、さっきの話の続きだけど、
どうやって役割分担を決めるのがいいと思う~?
主人公: 役割分担って、準備の?
星谷かんな: そうだよ。文化祭だって、みんなで準備して
みんなで楽しむでしょ?
主人公: まあ、たしかに。
で、どう分けるの?
生駒彩未: 大きく分けて4つかな~。
料理係でしょ? ゲーム係でしょ? あと――
生駒彩未: 装飾係と、プレゼント係!
主人公: プレゼント係?
生駒彩未: え? 何かヘンだった?
パーティーといえば、ビンゴとかやるでしょ?
主人公: ああ、なるほど
星谷かんな: そうだ! かんな、いいこと思いついた!
みんな集まらなくても、役割分担決められる方法!
生駒彩未: どんなの?
星谷かんな: クジだよー。今からここで待っていて、
起きてきた人から引いてもらうの
主人公: なるほどね。確かに全員の希望を聞いて決めるより
遙かに効率が良さそう
星谷かんな: でしょ?
というわけで、早速作ってくるね!
星谷かんな: はい! じゃあこのひもを、
お兄ちゃんが握ってて!
主人公: 俺がクジを引かせるの?
生駒彩未: リーダーは委員長だから、係はないでしょ?
だから、クジを引かせるのはリーダーしかいないよ
星谷かんな: じゃあ、かんなから引きまーす!
星谷かんな: えいっ!
星谷かんな: おおっ!
かんなは、ゲーム係だ!
生駒彩未: あら、かんなにピッタリじゃない。
じゃあ、お姉さんも~……
生駒彩未: これにしよ~
生駒彩未: ああっ、お姉さんは装飾係ね~♪
だれと飾り付けすることになるのかな~
瀟美岐: おはよう。なんだ、3人とも今日は早いな
星谷かんな: 週末のパーティーの当番を決めるのに、
クジを使うことにしたの。だから1本引いてって!
瀟美岐: ああ、なるほどな。
それじゃ……
瀟美岐: ――っと。私はプレゼント係のようだ
高岡由紀子: おはよう~
安住菜々花: あんたら、何やってるの?
瀟美岐: 週末やるパーティーの役割分担を、クジで決めるそうだ。
二人ともリーダーからクジを引いてくれ
高岡由紀子: はいはい。何が出るかなーっと
高岡由紀子: え、ゲーム係? 私が?
星谷かんな: あっ、かんなと一緒だ!
安住菜々花: じゃあわたしも。
よっ……っと
安住菜々花: えっと……プレゼント係……だって
瀟美岐: なんだ、私と一緒か
安住菜々花: え、瀟と一緒!?
瀟美岐: 嫌なのか?
安住菜々花: ち、違うけど
星谷かんな: はいはい、文句言っても決定は決定だよ!
星谷かんな: というわけで、かんなはそろそろ登校しまーす!
実は今日、朝練ある日なんだよね。それじゃーね!
高岡由紀子: 相変わらず元気だね。
それじゃ私も。図書館で予習しなくちゃ
瀟美岐: ……まあ、決まってしまったものは仕方がない。
全くミスマッチな係だと思うのだが
安住菜々花: てか、プレゼント係って何すんの?
瀟美岐: プレゼント係は、恐らく――
春日詩帆: おはようございます!
森崎アレシア優: ……
生駒彩未: おはよ~。アレシアはともかく、
詩帆がこんなに遅いなんてちょっと予想外だったかも
春日詩帆: ち、違うんです!
森崎さんが全然起きてくれなくて!
主人公: 起こしに行ってるんだ。仲いいな
春日詩帆: 仲が良いっていうか……
森崎さんが学校に遅刻しそうで心配で!
森崎アレシア優: 心配しなくていいって言ってるのに……
主人公: 2人とも、クジ引いて。
パーティーの役割分担するから
春日詩帆: あっ、そういえば今週末パーティーですもんね!
楽しみだなぁ~
森崎アレシア優: ……はぁ、面倒くさい
春日詩帆: 引きました!
……りょ……料理係ですっ……
森崎アレシア優: 装飾係……
生駒彩未: あら、お姉さんも装飾係だよ~。
それじゃアレシア、一緒に頑張ろうね~♪
森崎アレシア優: ……
生駒彩未: あ、待って。早速なんだけど~、どういうコンセプトで
飾るか決めてから買い出しに行った方がいいと思うの
森崎アレシア優: コンセプトは灰の結晶で――
主人公: ……ってことは、後はもう決まったな
久野きらら: おはよーございます……
主人公: おはよう、ねぼすけ。
きららは詩帆と料理係な
久野きらら: ……料理? きららが?
目玉焼きしか作ったことない
春日詩帆: ……リーダーさん。
わたし、やっていける自信がありません……
主人公: 大丈夫だって。詩帆は料理とかするんだろ?
春日詩帆: もちろん、するにはするんですけど、
パーティーとかほとんど経験ないですし……
久野きらら: きららも、神様とのパーティーはしょっちゅうやるけど、
人間とは滅多にやらない
主人公: ……わかった。それじゃ、料理の計画とか
俺も一緒に考えるよ。委員長ってことらしいし
春日詩帆: 本当ですか! やったぁ!
久野きらら: おお、リーダーが神のような存在になった
主人公: じゃあ、今日の放課後に部室集合な




5_2

パーティーまで、あと6日。
放課後――

春日詩帆: ううっ、まさか先に取られてるなんて……
久野きらら: けど、追い出すことないのに! 部室は広い! 独り占めダメ! ゼッタイ!
主人公: まあ、由紀子もアレはアレで真剣なんだろ
春日詩帆: でも、どこでお話すればいいんだろう
久野きらら: きららに、いい考えがある
主人公: ……で、なんであごくし屋なんだよ
久野きらら: ちゃんと座って話せるし、 ここなら誰かと会う可能性も低い
久野きらら: さらに、頭の栄養も即座に補給できて、 さらにさらに、参考になる料理の試食も――
主人公: 要するに、あごステーキが食いたかったんだろ
久野きらら: ……焼き加減を研究するためには、致し方ないこと
春日詩帆: ふふふっ、久野さんって面白いですね。 でも確かに、一番の方法は体験することかも!
主人公: おいおい、詩帆まで……
久野きらら: 詩帆は普段どんな料理をする?
春日詩帆: え? わたし? わたしは普段、すごい手抜きだから――
春日詩帆: シリコンスチーマーと電子レンジばっかりで、 全然参考にならないと思います……
久野きらら: シリコン? なにそれ?
春日詩帆: 中に材料や料理を入れてレンジでチンすると、 何でも美味しく出来上がっちゃう調理器具だよ
久野きらら: おお、それ、きららも欲しい!
春日詩帆: じゃあ、うちに1つ余ってるのあるからあげるよ。 かえったらお部屋に持っていくね
久野きらら: 詩帆やさしい
主人公: (あれ、いつのまにか詩帆がため口になってるな。  こんな普通に話してるの、初めて見たかも)
久野きらら: それにしても、リーダーは羨ましい。 詩帆に毎日シリコンで手料理を作ってもらえるなんて
春日詩帆: え!?
主人公: いや、それはみんな同じだろ。 寮で毎晩ご飯ご馳走になってるんだし
久野きらら: いや、そういう事を言っているのではなく――
春日詩帆: ……
久野きらら: ふーむ……
久野きらら: ズバリ詩帆はリーダーのことをどう思ってる? 白か黒かハッキリしないと、みんなヤキモキしている
春日詩帆: ええっ!? な、なんの話ですかっ!
主人公: かんなか。どうした? ………ええっ? 土曜日に!? ちょっと待って
主人公:ごめん、ちょっと電話してくる
春日詩帆: はぁ……
久野きらら: で、いなくなったところでカミングアウト。 白か黒か
春日詩帆: ううっ、どうしてみんなそうやって問い詰めるかなぁ。 久野さんこそ、どうなの?
久野きらら: む? きらら?
春日詩帆: そう。リーダーさんのことを、その…… いいな~って思ってるから気になるんじゃないのかなぁ?
久野きらら: きららが……うーむ……
春日詩帆: (……本気で考え込んでる?  これって考えるような質問かなぁ……)
久野きらら: そうかも
春日詩帆: えっ!?
久野きらら: リーダーに好意があるかないかでいえば、あると思う
春日詩帆: そっ……………
春日詩帆: それならわたし、応援するよ!
久野きらら: ……え? で、でも――
春日詩帆: はぁ……なんであんなこと言っちゃったかなぁ
春日詩帆: 今更大後悔だよぉ……
春日詩帆: ……
春日詩帆: ……なんて、そんなこと言ってる場合じゃなかった。 パーティーの献立候補を考えなくちゃ
春日詩帆: ……
春日詩帆: でもなんで、こんなにモヤっとするんだろう。 なにをそんなに後悔してるんだろう……
春日詩帆: ……
春日詩帆: …………そっか。 自分に嘘ついたからだ
春日詩帆: ……よし!

パーティーまで、あと4日。
夜――

主人公: パーティーの日まであと4日か――
主人公: ん? 誰だろう……?
主人公: はい――
主人公: 詩帆!?
春日詩帆: あ、あの! これ、よかったら…… あ、いえ、パーティーの料理の試食と意見をください!
主人公: すごいな、これ全部詩帆が作ったの!?
春日詩帆: はい! あ、でも、ほとんどシリコンなので。 全然凝ったことやってないし……
主人公: いや、十分すぎるくらい凝ってると思う。 俺にはもったいないくらいだよ
春日詩帆: あっ、あの! わたし、もっと上手になりますから!
主人公: 驚きむえっ?
春日詩帆: ここの子はみんな素敵で、輝いていて、 すごい子たちばっかりだけど――
春日詩帆: えっと……その……リーダーさんには、 わたしのことも、ずっと見ててほしいから……
春日詩帆: って、ごめんなさい。急にヘンなこと言っちゃって。 でも、わたしにとってリーダーさんは特別なんです
主人公: ……特別って……
春日詩帆: 最初に声をかけてくれました
主人公: 最初――
春日詩帆: わたし、今日この学校に転校してきたんです。 だから、ちゃんと馴染めるか心配で……
主人公: そういう時は、不安なことよりも、 楽しみなことを考えてみるといいかもね
春日詩帆: ……楽しみなこと?
主人公: そう。俺はいつもそうやってる。 なんかさ――
主人公: なんか、楽しみなことを考え続けてるとさ、 その想いが叶いやすくなる気がするんだよね
春日詩帆: えっ……?
主人公: あ、いや……俺はそう思ってるってだけで。 本当のところは分かんないけど……ははっ
春日詩帆: ………いえ、わたしもそう思います!
主人公: そうか、あのとき……
春日詩帆: あのとき、わたしの中で、何かが吹っ切れたんです
春日詩帆: ずっと怖くて仕方がなかった。 何が起こるのか不安で仕方なかった
春日詩帆: 実際、その後に起こったのは、 わたしの想像を遥かに超えたものでしたけど
春日詩帆: でも、そんな時の支えになったのは、あの時の気持ち。 そして今も、リーダーさんが支えてくれてるから
春日詩帆: だから……お別れしたくない……。 リーダーさんとも、みんなとも……っ!
主人公: ……詩帆
春日詩帆: 絶対に解散なんてしたくない! だってわたし、リーダーさんと一緒に――
主人公: ……
春日詩帆: ……任務ですか?
主人公:……うん。 こんな時に申し訳ないけど、出られる?
春日詩帆: はい、もちろんです!

リーダーさんと一緒に、
“生きていること”を噛みしめたいから――

5_3

パーティーまで、あと6日。
放課後――

高岡由紀子: やっぱり、みんなが楽しめるものでなくちゃ
いけないでしょ?
高岡由紀子: それでいて、トランプみたいな
いつでもできるものもダメ……
主人公: 『人生危機一髪ゲーム』とか?
高岡由紀子: はぁ? ダメだよそんなの。
だいたい、全員一緒に遊べないでしょ?
主人公: 8人+銀行家1人で、9人まで遊べるから
ちょうどいいじゃん
高岡由紀子: うっ……で、でも、すごい時間かかりそうだけど?
主人公: 1時間くらいだって書いてあったよ
高岡由紀子: どこに!
主人公: 公式サイトに
高岡由紀子: ……
高岡由紀子: もう、とにかくダメ!
ていうか、なんでリーダーがここにいるわけ?
主人公: 今日はここで詩帆ときららと
料理の案出しをすることになっててさ
主人公: 由紀子も、かんなと一緒に考えた方が
いいんじゃない?
高岡由紀子: え? かんなと?
主人公: だって、二人でバラバラに考えてたら
当日被ってたりすることもあるじゃん
高岡由紀子: ……まあ、そうかもしれないけど……。
はぁ、正直苦手なんだよね、かんなって
主人公: え、そうだったの?
高岡由紀子: あっ、別に、嫌いって意味じゃないからね?
ただ――
春日詩帆: こんにちはー
久野きらら: リーダーはいるかー?
主人公: お、来たな。それじゃ早速――
高岡由紀子: ちょっと待って!
主人公: ん?
高岡由紀子: 私の方が先に使ってたんだし、今日は考え事してるから、
できれば他でしてもらえると嬉しいかなぁ!
春日詩帆: えー……
主人公: わかった。
由紀子が先に使ってたわけだし、今回はそうするよ
高岡由紀子: あ……
高岡由紀子: ひどいなぁ、私……。
まあ、今に始まったことじゃないし、仕方ないか
高岡由紀子: それより、早くみゃーこにメール送らなくちゃ。
せっかくみんな、いなくなってくれたんだし
高岡由紀子: 超久し振りにメールするけど、
覚えててくれてるかな……
高岡由紀子: みゃーこなら、駒川詩のことも、
きっともっと色々知ってるはず――
駒川詩: こんにちは~♪
高岡由紀子: …っ!?
駒川詩: 高岡由紀子さんですよね?
いま、ひとりですか~?
高岡由紀子: え……あ、はい。えっと、駒川さんですよね?
駒川詩: そうですよ~。でも、前にも言いましたけど、
詩ちゃんでいいですから~。ね?
高岡由紀子: あ……えっと……何かご用ですか?
駒川詩: ん~、ご用って程のモノじゃないんですけど~。
折角だし、高岡さんと交友を深めようかと思いまして♪
高岡由紀子: あっ、の、ごめんなさい。
今ちょっと急ぎの用事で取り込み中で!
駒川詩: へぇ~、どんな用事なんですか?
私にも教えてくださいよう~!
高岡由紀子: (ダメ、来ないで! リーダーたすけ――)
星谷かんな: おっはよー!!
……って時間でもなかった! えへへ~♪
星谷かんな: あれ? えっと、確か詩ちゃんだっけ?
もしかして、文芸部に入るの?
駒川詩: あっ、星谷ちゃん! こんにちは♪
そうですね~、私も入っ――
星谷かんな: それより由紀子!
今から駅前のモールいこー!
高岡由紀子: え!? モール?
星谷かんな: ゲームを探さなくちゃ! ね!
高岡由紀子: (……かんな、最高。
タイミング絶妙すぎ)
星谷かんな: 由紀子、さっき危なかったね!
油断してちゃだめだよー?
高岡由紀子: え? 危なかったって、何が?
星谷かんな: え? あれ? 別に危なくなかった?
うーん、おかしいなぁ……
高岡由紀子: (どういうこと? まさか、かんなが
あの人と私の関係を知ってるとは思えないんだけど)
星谷かんな: まあいっか! 由紀子が平気なら全然いいから!
かんなの勘も、たまには外れる時あるしねー!
高岡由紀子: か、勘……だったの?
星谷かんな: え? そうだけど? なんかヘン?
高岡由紀子: (すごい……。やっぱり野生の本能かな。
でも正直助かったのは事実だし――)
高岡由紀子: ……ありがとうね、かんな。
正直言うとね、助かった。すごい怖かったから
星谷かんな: あ、やっぱりそうだったんだ
星谷かんな: 今度からは、かんなに言ってよ。
由紀子にヘンなことしたら、かんなが鉄拳制裁するから!
高岡由紀子: ……うん、そうするね。すごい心強いよ。
それじゃ、二人で頑張ってゲーム探そう
星谷かんな: もちろんだよ!
絶対にみんなに楽しんでもらうんだからね!
高岡由紀子: (でも、いつも一緒にいてくれるわけじゃない。
かんなも……リーダーだって。それに、あの話――)

パーティーまで、あと1日。
夕刻――

主人公: お、今帰り?
高岡由紀子: あ、リーダー。さっきはお疲れさま。
クイーン戦も、みんなだいぶ慣れてきたよね
主人公: 由紀子たちの上達っぷりが凄いだけだよ。
ていうか、引越直後の任務は流石に死んだ……
高岡由紀子: あはは。リーダーの底無し体力でも
流石に今日はしんどかったみたいだね
高岡由紀子: ……
主人公: ……ん、どうした?
高岡由紀子: あの、部室を追い出しちゃった時はごめんなさい。
私、酷いこと言った
主人公: いいよ。何か大事な調べ物してたんだろ?
高岡由紀子: ……うん。
あ、それとね。結局これにしちゃった
主人公: なんだ、やっぱり『人生危機一髪ゲーム』じゃんか

高岡由紀子: 任務のあと、かんなと
駅前のホビーショップに行ってきたの
高岡由紀子: ホントはもう1つ候補があったんだけど、こっちにした

主人公: うん、その方がいいって。絶対そっちだろ。
俺それ好きなんだよ。楽しみにしてるから
高岡由紀子: ……あとね。かんなが苦手って話も、前言撤回。
忘れてくれたら……嬉しいかも
主人公: ん? ああ……。まあ、よくわかんないけど、
かんなと仲良くなれたなら、よかったじゃん
高岡由紀子: うん………。
ねえ、リーダーは……もし、もしだよ?
高岡由紀子: もしも、このチームが解散になったら、
そのあとどこに行くの? 何をするの?
主人公: 俺? さあ、俺の一存ではどうにも。
上からの辞令次第だし
高岡由紀子: そっか、そうだよね。でも……、
そしたら……私もついてっちゃおうかな
主人公: いや、それは無理だろ。
みんな家の近くの学園に、って話らしいし
主人公: そういえば由紀子の家って、確か浜松だっけ?
高岡由紀子: 生まれはね。でも高校の時、月ノ宮に引っ越してる。
だから、今はギリギリ東京
高岡由紀子: ……でも、そんなの関係ないよ。
退学すれば、自分の行きたいところに行けるんだし
主人公: ちょっと待って、何言ってんだよ
高岡由紀子: 私、リーダーと離れたくないの!
主人公: ……由紀子
高岡由紀子: 私、ずっと憧れてた。平凡な日常、女子高生の生活。
月ノ宮にいたときは、もう諦めてた
高岡由紀子: だから、みんなで学校に通って、くだらない事で笑ったり
怒ったり、そんな幸せをもう失いたくないの……
高岡由紀子: ……怖いの。すごく怖い。引きずり戻されそうで。
今の幸せを全部、メチャクチャにされそうで……
主人公: ……何かあったんだろ。
もしよかったら聞かせて
高岡由紀子: ……うん
高岡由紀子: けど、もう少しだけ自分で整理したいから……
整理ついたら、相談するかも
主人公: ああ、いつでも言ってくれ
高岡由紀子: ありがとう……

この小さな私の手から零れ落ちる砂を、
どうか、あなたの大きな手で受けとめて欲しい――


5_4

パーティーまで、あと4日。
夕方――

主人公: (はぁ……はぁ……。
ひどい目にあった……)
瀟美岐: これで、用意するものは全部になるか。
これだけ可愛いものが揃っていれば、皆も満足だろう
安住菜々花: はぁ~疲れた。
ていうか、瀟の趣味が予想外すぎてウケるんだけど
瀟美岐: う、うるさい!
人の趣味に口出しするようなヤツは外道だ!
主人公: (……しかし、二人とも随分と打ち解けあったな。
それだけでもよかった)
主人公: 俺はいいと思うけどな。
美岐も可愛いところあるんだなぁって思ったし
瀟美岐: かっ……かわ……っ!?
安住菜々花: まあ、そこは否定しないけど。
わたしも別にディスってるわけじゃないし
瀟美岐: いいっ!もういい!
用事は終わったんだろう?ならここで解散だ!
安住菜々花: ああっ、ちょっと待って。
最後まで聞いて
安住菜々花: ウケるって言ったのはごめん。
案外わたしと趣味が近くて、びっくりしたんだって
安住菜々花: ねえ、今度瀟がよく行くお店教えて。
わたしも教えるから
安住菜々花: 一緒行こ
瀟美岐: え、あ、ああ。そういうことなら大歓迎だ!
安住菜々花: じゃあ、約束
瀟美岐: うむ。では予定はフリスペ!で。
今日はこれから別件があるので失礼する
安住菜々花: またね
主人公: お疲れ
主人公: (雨降って地固まる、だな)
安住菜々花: リーダー、リーダーはもうちょっとつき合って
主人公: え、まだ何か必要なものあったっけ?
安住菜々花: あるから言ってるんじゃん
主人公: ……菜々花って、こういうアフリカの
祈祷用お面みたいなのを集めてたりするの……?
安住菜々花: はぁ~……そう見える?
これはきららへのプレゼント!
安住菜々花: 最近あまり気にかけてあげられなかったから
主人公:なるほどな。
よくこんなもの売ってる店見つけたな……
安住菜々花: こういうアジアン雑貨のお店に行けば
大体それっぽいの売ってるから
主人公: へえ、菜々花って結構そういうの詳しかったんだ
安住菜々花: ……そういうのって何?
主人公: あ、いや、雑貨とか、おしゃれ系のお店とか……
なんかそういう、女の子っぽいやつ
安住菜々花: は?ナメてんの?
悪いけど、多分わたしチームで一番詳しいから
主人公: まあでも、よくよく考えてみれば、アイドル目指してるくらいだもんな……意外でもないか
安住菜々花: わざわざ言わなくていいし!!
安住菜々花: だいたい、それ知ってるのあんただけなんだから……
ほんと気をつけてよね
主人公: 分かってるよ。二人だけだから言っただけだし
安住菜々花: ……見えてないところに、誰かいるかもしんないじゃん
主人公: テレビの見すぎだろ
安住菜々花: ……違うし
主人公: え?
安住菜々花: ……もういい。
次のお店行く。早く来て
主人公: ……あ、ああ
安住菜々花: ふぅ、これでよし、と
主人公: ……買い込んだな。腕ちぎれそう
安住菜々花: そのくらい持てるでしょ。
男なんて力しか取り柄ないんだし!
主人公: あ――
安住菜々花: あっ……ご、ごめん、今のはナシ。忘れて
安住菜々花: こっち、持つから
主人公: 驚きえ……?
主人公: お、おい!
安住菜々花: はやくー!
安住菜々花: はぁ~、やっと着いた!重かったぁー
主人公: 俺が全部持ったのに
安住菜々花: 気を遣わなくていいから。
あと少し、部屋まで運んで
主人公: ……それじゃ、荷物はここでいいんだな?
安住菜々花: うん。
……ありがと
主人公: いいよ、
俺も菜々花の色んな顔が見られてよかったし
主人公: それじゃ、また明日。学校で
安住菜々花: 待って!
主人公: 普通ん?
安住菜々花: これ……あげる
主人公: え、これって……チョコ?
安住菜々花: ……そう、バレンタインの。
言っとくけど、めっちゃ高いとこのなんだからね
安住菜々花: ちゃんと……1日1個ずつ、味わって食べてよ!
主人公: ……あ、ああ、そうするよ。ありがとう。
けどまだ全然2月でもないのに、ビックリした
安住菜々花: 後悔したくないから
主人公: 後悔……?
安住菜々花: アレシアが言ってたの。
後悔しない生き方をする――って
安住菜々花: 1年後、生きてる保証ないじゃん。わたしたち
主人公: 菜々花、そういうことは――
安住菜々花: わたしたちの身体は灰に侵されてる。
悪化すれば死ぬ。リーダーだって同じでしょ
主人公: ……
安住菜々花: わたしたちには、今しかない。
だから……わたしは後悔しながら死にたくない
主人公: 俺だって同じだよ。
だから、毎日やりきったと思える生き方を――
安住菜々花: 好き
主人公: 普通驚き……え?
安住菜々花: ……だから、あんたが好きなの!
主人公: あ……えっと――
安住菜々花: 待って、答えはいらないから。
このまま帰って
主人公: えっ、ええっ!?
安住菜々花: じゃ、またいつも通り学校で!
安住菜々花: ……わたしは、ただ後悔したくないだけ

『1日1日をやり切って終える。
このとき、私はそう決めたんだ――』


5_5

パーティーまで、あと4日。
昼下がり――

瀟美岐: リーダー!
瀟美岐: よかった。来てくれて助かった
主人公: ああ、それはいいんだけどさ。そこまで苦手なの?
瀟美岐: いや、そういうわけでは……。ただ、やっぱり
菜々花とは色々あったし、それに初めてで――
安住菜々花: ごめん、遅れた
安住菜々花: って、なんでリーダーいんの?
呼んでないんだけど
主人公: あー、それは――
瀟美岐: ……っ
主人公: 俺がパーティーの実行委員長だからだ!
瀟美岐: !?
安住菜々花: は? なにそれ、本気で言ってんの?
まあいいけど。荷物持ちはいた方がいいし
主人公: えー、マジかよ
安住菜々花: じゃ、まずは作戦会議ね
主人公: ……で、やっぱりあごくし屋なんだ
安住菜々花: ここならちゃんと座って話せるし、
誰かと会う可能性も低いじゃん
主人公: (きららと同じこと言ってるな。
星花旅団、息ピッタリじゃねえか……)
瀟美岐: で、だ。
問題は、プレゼントをどういう手法で配布するかだ
安住菜々花: ビンゴとか?
でも、定番すぎじゃん?
主人公: あーそうだ、ゲームっていえば、ゲーム班が
今回は『人生危機一髪ゲーム』にするかもって――
安住菜々花: あ! 『人生危機一髪ゲーム』の上がり順に
プレゼントを選ばせるの、よくない?
主人公: いや、でもまだ決定はしてないみたいだけど
安住菜々花: まあでも、何かそういう感じのゲームはやるわけでしょ?
なら大丈夫だって
安住菜々花: 瀟も何か意見あれば言ったら
瀟美岐: あ、ああ。
私も、それでいい
安住菜々花: じゃ、それで決まり。
そしたら次は、どんなプレゼントにするかだけど――
安住菜々花: その前に、あごステーキ大にご飯大盛りでー!!
安住菜々花: リーダーごちそうさま♪
久し振りにイイもの食べて、元気出たー
主人公: どういたしまして。その代わり明日から俺の昼飯は
メロンパンだけどな
瀟美岐: ……本当にご馳走になってよかったのか?
主人公:いいよ。みんなが美味しいって言ってくれれば、
それが一番だから
瀟美岐: そ、そうか
安住菜々花: ねえ、なんか今日の瀟、ちょっとヘンじゃない?
いつもの任務の時みたいな元気がないっていうか
瀟美岐: え? あー、いや、アレは任務だからな。
今はそうではないし……
主人公: あー……いや、美岐はさ――
瀟美岐: じ、実は、こういう時どうするのが正解かわからなくて、
だから、雰囲気壊してしまってすまない!
安住菜々花: こういう時?
瀟美岐: あ、いや、ほら、その……菜っ――
瀟美岐: ……
安住菜々花: ?
瀟美岐: だっ、男性と食事をしたり、
買い物したり、する時にだな……!
安住菜々花: えー! めっちゃ純粋じゃん
主人公: ……
瀟美岐: すまない、やっぱり私がいると空気が悪くなるから、
買い物はリーダーと菜々花で行ってきてくれ
瀟美岐: それじゃ――
安住菜々花: 待って!
瀟美岐: いや、しかし……
安住菜々花: 何勝手なこと言ってんの?
安住菜々花: あんた、わたしが任務ボイコットしてるとき、
毎日“出動しろ”って部屋まで言いに来てたじゃん?
瀟美岐: それは、任務だから!
安住菜々花: 今回だって大事な任務!
ちゃんと最後まで遂行して
瀟美岐: あ、ああ
安住菜々花: じゃあ早速だけど、瀟はどんなものがいいと思う?
わたしは、カワイイものなら何でもいいと思うけど
瀟美岐: そ……そうだな……。だが、私はあまり
普通に可愛いものとかはよくわからないから……
安住菜々花: 普通に瀟がカワイイって思うものでいいんだって
瀟美岐: そうか、だが、それもちょっと言うのも何というか……
瀟美岐: ……
安住菜々花: ……
瀟美岐: ………くまっ……ぴ。
……が、いいと……おもう……
安住菜々花: くまっぴぃ!?
主人公: (“くまっぴ”って、確か女子がよく持ってる……
かわいいっちゃかわいい……か?)
瀟美岐: あ、いや、忘れてくれ!
一時の気の迷いだ!!
安住菜々花: へえ、いい趣味してんじゃん?
でも、同じone-xなら“忠犬にゃんこ”の方がよくない?
瀟美岐: “忠犬にゃんこ”だと?
アレだったらまだ“すらいむ日和”の方が可愛い!
瀟美岐: あの癒し顔を見てからは、道路の水たまりが
全部“すらいむ日和”に見えてしまって幸せなんだ
安住菜々花: あー、それわかるー。
あと、和菓子屋行くと“ダンゴリラ”思い出さない?
瀟美岐: わかるわかる!!
主人公: ぜ……全然わからない……
安住菜々花: は!? わかんないの?
瀟美岐: それは聞き捨てならないな
安住菜々花: じゃあ、“教育”してあげる
瀟美岐: 今日はたっぷりと
“くまっぴ”の魅力を叩き込んでやろう
主人公: ひっ……
主人公: (はぁ……はぁ……。
ひどい目にあった……)
瀟美岐: これで、用意するものは全部になるか。
これだけ可愛いものが揃っていれば、皆も満足だろう
安住菜々花: はぁ~疲れた。
ていうか、瀟の趣味が予想外すぎてウケるんだけど
瀟美岐: う、うるさい!
人の趣味に口出しするようなヤツは外道だ!
主人公: (……しかし、二人ともだいぶ打ち解けあったな。
それだけでも実りがあったかもしれない)

パーティーまで、あと3日。
午後――


瀟美岐: 随分と数が多いな……。
やるか、撤退か……
高岡由紀子: リーダー!?
主人公: ……大丈夫だ、このレベルだったら、今ならいける!
総員戦闘態勢!
瀟美岐: 好吧
高岡由紀子: え? 珍しく素直
瀟美岐: 確かに、まだリーダーとして十分だとは考えていない。
けど――
瀟美岐: 一人の人間としては十分だ。いくぞ!

『あの日私は、本当の愛というものが
どういうものなのかを、垣間見たのだ――』


5_6

パーティーまで、あと5日。
午前中――

森崎アレシア優: ここの灰の結晶、とても綺麗。
これを飾ったら素敵かも
主人公: それはちょっと……
森崎アレシア優: ……冗談よ。
飾るには、小さすぎる
主人公: そっちかよ
春日詩帆: 森崎さん!
また結晶見てるんですか?
森崎アレシア優: 初めて見る形。綺麗でしょ?
春日詩帆: とても綺麗だけど、それよりも今はクイーンを探そう?
早く帰ってお料理の練習しなくちゃいけないし……
主人公: (みんな本当にパーティー楽しみにしてるんだな。
ここ最近結構ハードだったし、無理もないか)
主人公: (それに、みんなで何かやるなんてのは、
これが最後かもしれないもんな……)
春日詩帆: リーダーさん!
今日も、その……試食してもらっていいですか?
主人公: え? ああ、もちろんだよ。楽しみにしてる
春日詩帆: えへへ、頑張っちゃおう!
森崎アレシア優: ……詩帆ばっかりずるい。
私も料理班がよかった


パーティーまで、あと3日。
放課後――


森崎アレシア優: ……ということがあったの
生駒彩未: なるほどね~。
友情と恋の両立は難しいもんねぇ~……
森崎アレシア優: 恋ってLOVEのこと?
生駒彩未: そう♪
森崎アレシア優: だとすると、
そこまでの気持ちがあるかは、まだわからないわ
生駒彩未: じゃあ、どこまでの気持ちなら確実にあるのかな~
森崎アレシア優: そうね、東洋風に言うなら……、
“友達以上恋人未満”な気持ちまでなら?
生駒彩未: え……?
それって東洋風なの~?
森崎アレシア優: だって、中国の詩文じゃないの?
“山川異域風月同天”と同じで
生駒彩未: 全然違うんだけどな~。
美岐が聞いたら何て言うか……
森崎アレシア優: そういう彩未はどう考えてるのかしら?
リーダーのことは
生駒彩未: え? う~ん、そうね~……。
お姉さんには関係ない話かな~、そういうのは
森崎アレシア優: どうして? 見ていた限りでは、彩未は誰よりも早く
リーダーと親しくなってた。それに――
森崎アレシア優: “関係ない話”でもないんじゃない?
私と貴方では、立ち位置に大きな違いはないもの
生駒彩未: ……そうでもないんだよね~
生駒彩未: 私には、彼に特別な感情を抱く資格はないから。
貴方たちとお友達になる資格も、ね……
森崎アレシア優: ……資格?
生駒彩未: だから、せめてみんなの幸せを応援させてほしいな。
お姉さんは、みんなのお姉さんなんだから♪
森崎アレシア優: ……
生駒彩未: というわけで、お姉さん早速思いついちゃいました!
パーティーの準備で抜け駆けできちゃう秘策~♪
森崎アレシア優: いえ、いい。
そういうのは、自分で考えるから
生駒彩未: あ~、待って待ってアレシア。
わかった、ちゃんと正直に言うね
生駒彩未: この秘策は、アレシアが役得なのに代わりはないけど、
それ以上に、私たちにとって大事なことなの
森崎アレシア優: ……わかった。
聞くわ
生駒彩未: ありがと~。
あのね、パーティーの装飾の予算で~――
森崎アレシア優: なるほど。
そういうことなら、私もやりたい
生駒彩未: ほんと!? よかった~♪
森崎アレシア優: でも……まずは、みんなに同意を取らないと
生駒彩未: うん、そうだね~。
そこはお姉さんが、みんなに話しに行くから――
森崎アレシア優: 私もやる
生駒彩未: えっ?
森崎アレシア優: 手分けしてやった方が楽でしょ? 
それに……すごく素敵だと思ったから
生駒彩未: アレシア……ありがとう。嬉しい
森崎アレシア優: ……
生駒彩未: でも、アレシア変わったね~。
前は死ぬことしか考えてなかったのに
森崎アレシア優: それは間違い。
別に、死にたかったわけじゃない
森崎アレシア優: 生と死は決して大きな変化では無くて――
森崎アレシア優: ……
生駒彩未: ……ん?
森崎アレシア優: ……いえ、確かに死にたかったのかもしれないわ。
思い返してみれば、昔とは気持ちが全然変わってる
森崎アレシア優: (詩帆やリーダーがいてくれたから……)


パーティーまで、あと2日。
昼下がり――


主人公: また灰を見てるの?
森崎アレシア優: ……もし、
森崎アレシア優: もし異灰になったら、
灰地域でも幸せに暮らしていけるのかしら
主人公: 物騒だな
森崎アレシア優: やっぱり物騒?
主人公: そりゃそうだろ。
ただでさえ異灰化の危険と隣り合わせなのに
森崎アレシア優: 私は正直、どっちでもよかった。
異灰化するなら、それでも
森崎アレシア優: 人間のままでも、異灰化しても、死んだとしても。
魂のレベルで考えれば、大した違いはないもの
森崎アレシア優: その想いは今も変わらない、けど
森崎アレシア優: 今は少しだけ、人間のままでこの世界にいたいっていう
気持ちが強くなってるかも
主人公: アレシア……
森崎アレシア優: ただそれは、
リーダーや詩帆が私のそばにいてくれるから
森崎アレシア優: もし離れてしまって、二度と会えなくなった時は――
主人公: そんなことない。いつだって会えるよ
森崎アレシア優: 私は日本には、帰る家がないの。
もし解散なんてことになれば、母国に帰ることになる
主人公: 確かに……そうか……
森崎アレシア優: だから、私は一人でも戦い続ける。
もしみんなが諦めても、最後まで戦い続けるの
主人公: ……
春日詩帆: リーダーさーん! 森崎さーん!
春日詩帆: 異灰、来ましたっ!
森崎アレシア優: 行きましょ


全てを失くした私にもう一度だけ、
宝物をプレゼントしてくれた貴方と一緒に――

5_7



パーティーまで、あと1日。
正午――


星谷かんな: 来てくれてありがとう、お兄ちゃん
主人公: 別にいいけどさ、電話では引越の手伝いって
聞いていたんだけど、本当にこの場所でいいの?
星谷かんな: うん、用具室の引越だからね。
道具を別の倉庫に運ぶよう、先生に頼まれちゃって!
主人公: そういう引越かよ。けどそれ、先生も問題だぞ?
女の子にそんな重労働を気易く頼むなんて
星谷かんな: やっぱりお兄ちゃんは優しいね。
でも、先生の名誉にかけて正直に言っておくと――
星谷かんな: かんなが「やります!」って言って、
取って来ちゃった仕事なんだよね。へへ……
主人公: 自業自得かよ……
星谷かんな: だって、先生本当に困ってたみたいだったし。
放っておけなくて
主人公:かんなも相当お人好しだよな。
で、頼んだ先生自身はやらないってわけか
星谷かんな: どうしても抜け出せない用事があるんだって。
まあ今日は土曜日だし、家庭もあるもんね
主人公: なるほどな。
そんじゃ、とっとと片付けようぜ
主人公: ……どれも重そうだな。
で、何を運び出せばいいの?
???: ……こっちです!
ちょっと窮屈ですけど、あまり時間は取らせませんから
星谷かんな: まずい、誰か来る!
お兄ちゃん隠れて!!
主人公: え? なんで――
主人公: ちょっ!
星谷かんな: しーっ! 見つかっちゃう!
主人公: (か、かんな、顔が近い……)
駒川詩: これでよし、と
久野きらら: あ、えっと、でも、きららはもう大丈夫だから。
もうアレは、しなくても平気だから……
主人公: (駒川さんと、きららか!?)
駒川詩: ええっ、だって久野さんのためにやってたんですよ?
それとも、気持ちよすぎて背徳感が半端ないとか?
久野きらら: えっ、そ、そんなことは……
駒川詩:顔、赤くなってますよ?
久野さんってほんと可愛い~♪
駒川詩: あーっ、もう、
私がガマンできなくなってきちゃいました!
駒川詩: 襲っちゃっていいですか~っ?
久野きらら: ええええっ、だ、ダメダメ!
主人公: (やばいな、助けに行かないと――)
星谷かんな: ダメだよお兄ちゃん!
ここで出て行ったら、これからもっとやりにくくなるよ
主人公: え、なんで?
星谷かんな: 詩ちゃんは、まだお兄ちゃんが何も知らないって
思ってるから、そう思わせておいた方がよくない?
主人公: (確かにその通りだ。でも――)
主人公: (なんでかんなが、そんなことを言うんだ!?
かんな、何か知ってるのか……!?)
駒川詩:今更拒否っても、何も変わりませんよ~。
私たち、もうアレを抜き挿ししちゃった仲なんですから
駒川詩: それに、このまま続けていれば~、
解散した後も、リーダーと一緒に残れますよ
久野きらら: …っ
主人公: (きらら、それは多分罠だ! 否定してくれ!
この前の俺の言葉を信じてくれ……!)
星谷 かんな : ……
久野きらら: ご、ごめんなさいっ!!
駒川詩: あっ! 久野さーん!!
主人公: (……よかった)
主人公: (やっぱり、あの夜きららと話したのが
よかったのかな。いずれにせよ、本当によかった)
駒川 詩 : ……
駒川詩: ……はぁ。
もう少し強烈なの、やっちゃいますか
主人公: ……
星谷かんな: はぁー、窒息するかと思ったよ!
主人公: あ、あの、かんな。
そろそろ身体、退けてもらっていいかな……
星谷かんな: ああっ、ごめんごめん!
星谷かんな: ずっとお兄ちゃん押しつぶしちゃってたね。えへへ♪
主人公: なんでかんなの方が平然としてるんだよ……
星谷かんな: え? だってかんな、
お兄ちゃんなら別に何されたって平気だよ?
主人公: 何言ってんだよ。それより――
星谷かんな: ん? なに?
主人公: (いや、でも気のせいかもしれないし……。
下手に話して不安にさせても良くないしな)
主人公: いや……、荷物を運び出すんだろ。早くやろう
星谷かんな: ふふ~、お兄ちゃん照れちゃって可愛い!
主人公: (それにしても駒川さん、完全にきららに
ロックオンしてるな。どうすれば――)
星谷かんな: ああっ!!!
お兄ちゃん大変!
主人公: 今度は何?
星谷かんな: 閉じこめられた!
主人公: なんでこんなことに……。
仕方ない、誰かに電話して助けを呼ぼう
主人公: ……って、しまった! 力仕事だし
余計なものは置いてきたんだ……。かんなは?
星谷かんな: かんなも、更衣室に置きっぱなし……
主人公:はぁ……それはヤバいな。
とりあえず、ダメ元で大声を出してみよう
主人公: おーい! 誰かーっ!!
星谷かんな: そうだ!
かんなは、どこかに秘密の出口がないか探してみるね
主人公: はぁ、ダメだ。誰も来る気配がない。
やっぱり土曜日じゃ、誰もいないよな……
星谷かんな: かんなも、全然見つけられなかったよ。
誰かが開けてくれるのを待つしかないかなぁ
主人公: マジかぁ……
星谷かんな: そうだ! ちょうどいいから、相談に乗ってよ。
パーティーのゲーム、何にしたらいいと思う?
星谷かんな: 2つ考えてみたんだけど、
どっちの方がいいか悩んじゃってさぁ
主人公: いや、そんなことやってる場合じゃ……
とはいえ、やれることはやり尽くしたもんなぁ
星谷かんな: 『人生危機一髪ゲーム』か、
『アーサの陰謀世界滅亡大予言ゲーム』なんだけど……
主人公:どう考えても『人生危機一髪ゲーム』だろ
星谷かんな: やっぱりー?
お兄ちゃんがそう言うなら、そうしよっと
主人公: それにしても、かんなは本当に元気だな。
いや、元気っていうか、ポジティブっていうか
星谷かんな: それは、お兄ちゃんが一緒にいてくれるからだよ
主人公: いるだけで、何の役にも立ってないけどな
星谷かんな: あはは、それはお互い様だよ
星谷かんな: それに、お兄ちゃんにも、かんながいるから大丈夫!
そんなに心配しなくても、何とかなるって!
主人公: かんな……。ありがとな、元気づけてくれて。
情けないな俺
星谷かんな: 情けなくなんかないよ!
お兄ちゃんは、チームのみんなにとって希望の光だもん
星谷かんな: かんなは、初めて逢った最初からそう思ってるから、
いつだってお兄ちゃんの味方だったんだよ?
星谷かんな: ……勉強会からだけは、逃げちゃうこともあったけど
主人公: 正直だな
星谷かんな: あっ、でも、今はもう逃げないよ。
だって、お兄ちゃんとずっと一緒にいたいもん
星谷かんな: だから――
星谷かんな: 詩ちゃんは嫌い
主人公: ……かんな。さっきも思ってたんだけど、
もしかして駒川さんのこと、何か知ってるの?
星谷かんな: え? 何も? ただ、なんか凄く嫌な感じがするの。
いつかお兄ちゃんに、ひどいことしそうで
主人公: (勘!? もし本当に何も知らないで言ってるなら、
それはそれですごいな……)
星谷かんな: でもね、大丈夫だよ。
あんな子、かんなが絶対に追い出してやるんだから
星谷かんな: お兄ちゃんに悪さするやつは、みんな敵!
みんなかんながやっつけるぞー! おー!
主人公: (……かんなの純粋さが眩しすぎる。俺は、
ここまでみんなのことを無条件で想えるのか)
主人公: ありがとうな、かんな。
俺もかんなのこと、全力で護るよ
星谷かんな: えへへっ♪
星谷かんな: ああっ!!!
誰か来てくれたんだ!
星谷かんな: って、えええっ!?
主人公: (……マジかよ)


5_8


パーティーまで、あと3日。
昼休みのひととき――


生駒彩未: ――という感じで、もしきららにもやり甲斐をって
いうことなら、こういうメニューならどうかな~
春日詩帆: なるほど……。確かにこれなら作れそう。
ありがとうございます、生駒さん!
生駒彩未: また何かあったら相談してね~?
主人公: ……
生駒彩未: そうねぇ~、それだったら駅前にある
ラッピング材料専門のお店紹介するよ~
安住菜々花: 助かる~。フリスペ!で地図送っといて。
それじゃ瀟、早速今から――
瀟美岐: ………
安住菜々花: って瀟、あんたかなり顔色悪いけど大丈夫!?
瀟美岐: いや、ちょっと……今日は頭痛が酷くてな……
生駒彩未: 大変! 鎮痛剤、出そっか?
偏頭痛? それとも頭全体が締め付けられる感じ?
瀟美岐: 偏頭痛……だと思う
生駒彩未: そっかー、わかった。
じゃあ、非ステロイド系かな~
生駒彩未: でも、NSAIDsは胃腸と腎臓やられちゃうから、
とりあえずアセトアミノフェンにして様子見よっか~
瀟美岐: ああ、ありがとう。いつもすまないな
主人公: ……
生駒彩未: ――だから、ハーフタイム制にしちゃえばいいんだよ~。
時間が余ったら後半戦もやればいいんだし
星谷かんな: なるほどー、その手があったか!
高岡由紀子: けど、もし後半戦できなかったら、そこでの順位で
プレゼントの順番が決まっちゃうってことでしょ?
生駒彩未: ゲームとプレゼントの間にワンクッション入れれば
どう転んでも不満は出にくいんじゃないかな~
生駒彩未: お姉さん、プレゼント班と調整しておくね
星谷かんな: さすがあやみん!
あやみんが言ってくれれば、絶対うまく進むもんね
主人公: ……
生駒彩未: ありがと~、つき合ってくれて
主人公: いや、けど付いて回っていただけで、
何の役にも立たなかったし……
生駒彩未: ええっ? そんなことないよ~。
リーダーはいてくれるだけでいいんだよ~
生駒彩未: リーダーは委員長なんだから、
みんなを見て回ったり、助けたりするのは自然でしょ?
生駒彩未: だから、お姉さんがちょっと出しゃばっても、リーダーの
お手伝いってことにすれば、まあるく収まるってわけ♪
主人公: そこまでして、みんなの手伝いをしたいなんて、
本当に大したもんだよな
主人公: そりゃみんな、頭が上がらないわけだ
生駒彩未: やめてよ~、ほんとにそういうのじゃないから~
生駒彩未: お姉さんはただ、
みんなに少しでも幸せになってほしいだけ
生駒彩未: 毎日死と隣り合わせだから、せめて
それに見合うくらいの楽しみをプレゼントしたいなって
主人公: 彩未だって同じだろ。
みんなと一緒に戦ってるんだし
生駒彩未: ううん、全然役に立ってないよ……いつも後衛だし。
異灰と真正面からぶつかってるみんなとは違う
主人公: そんなことない。
彩未のおかげで最近の戦闘はスムーズだよ
生駒彩未: それはリーダーが、お姉さんのこのどうしようもない
能力を、何とか使えるように考えてくれてるからだよ
主人公: そこまで過小評価しなくても……
主人公: いや、でも、もし……もしも本当に、後ろめたい
気持ちから、そういうことをしてるなら――
生駒彩未: そうじゃないってば!
私を見くびらないで
主人公: ご、ごめん……!
生駒彩未: あっ、こ、こっちこそごめんなさい。
急に声を荒げちゃって。らしくなかったよね
主人公: いや……むしろ、もっと言ってくれていいんだよ?
生駒彩未: えっ………もしかしてリーダーって、
冷たくされると興奮しちゃうとか?
主人公: ち、違うわ! そうじゃなくて、
もっと本心をぶつけてくれていいよってこと
生駒彩未: わかってるよ~ふふ~。
リーダーって、そういう真面目ところが可愛いよね~
主人公: 年下だからって、からかってるだろ。
……でも、しょうがないか
生駒彩未: どうして?
主人公: バカなこと言って、彩未を怒らせた
生駒彩未: もう怒ってないよ~
主人公: ……
生駒彩未: でも、そんなに気にするなら、
ひとつ、お願いを聞いてもらおうかな~
生駒彩未: ほら、前に“リーダーの秘密を2つ教えて”って
話してたの覚えてる?
主人公: ああ、もちろん
生駒彩未: それ、今使ってもいい?
主人公: ……ああ、いいよ
生駒彩未: そんなに緊張しなくても大丈夫だよ~。
1つめから恥ずかしいこと聞いたりしないから
主人公: え? じゃあ2つめは……
生駒彩未: それじゃ、折角だし~、
ちょっとデートしながら聞いちゃおうかな~
生駒彩未: お姉さん、この場所が好きなんだ~。
なんだか心が晴れやかになるの
主人公: (コズミックファングか……)
生駒 彩未 : ……
生駒彩未: それじゃ早速質問でーす!
生駒彩未: リーダーは、これから私たちが
どうなるのが一番だと思ってる? ……本当のところ
主人公: え?
生駒彩未: あの日リーダーは、“これからは危険なことをしなくて
よくなる”って言ってたよね
生駒彩未: けどその後、美岐の言ってた“コズミックファングを
奪還する”っていう話にも賛成してたよね
生駒彩未: どっちかは本心で、どっちかは仕方なくって
感じだと思うんだけど、どうなのかな~って
主人公: ……そうだな。正直なこと言えば――
主人公: みんなが危険なことをしなくて済むようになるなら、
それが一番だとは思ってる
主人公:けどそれは、誰かに強制されるものじゃなくて、
本当にみんなが望んだ場合だけなんだ
生駒彩未: リーダー、ダメだよ
主人公: え? 何が……
生駒彩未: 私が聞いているのは、みんなの望みじゃない。
リーダーの、リーダーだけの望みを知りたいの
主人公: ……そうか。そうだよな。なら――
主人公: 俺はこのまま、みんなと一緒に
この特殊部隊をやり遂げたいと思ってる
主人公: みんな、灰病になって辛い目に遭ってきただろ。
それを、辛い思い出のままにしたくないんだよ
主人公: 灰病になったから、ここでみんなと出会えた。
そのことだけでも、幸せな思い出にしてほしい
主人公: でも本音を言えば、みんなのその、
灰病になったからこそ得られた力で――
主人公: 自分たちの手で、自分たちの街を幸せにできてさ、
家族や友達と幸せに暮らせる日が来たら最高だろ?
主人公: そんな日をみんな創れることを、俺は望んでる
生駒彩未: ……やっぱリーダーにはかなわないなぁ
主人公: え、何?
生駒彩未: なんでもな~い。
お姉さんも、リーダーと同じことを思ってるよ~
主人公: そっか。よかった
生駒彩未: ふふふ~、リーダーの秘密教えてもらっちゃった
生駒彩未: じゃあ、2つめの質問しちゃうよ~。
2つめはね~……
生駒彩未: 8人の中で、リーダーの本命は誰ですか~?
主人公: はぁ!?
生駒彩未: さあ、答えて~♪
主人公: ……黙秘権
生駒彩未: え~~~! ちょっと、逃げたらダメだよ~!


『リーダーの願いが叶いますように。
お姉さんはいつだって、リーダーの味方だからね?』


5_9


パーティーまで、あと2日。
夜――


主人公: ふー、授業と任務がありながら
パーティーのこともやってると、あっという間だな
主人公: ……結局駒川さんのこと、何も調べられてない。
きららのこともあったし、早く動かないと――
主人公: 誰だ?
久野きらら: ……いた
主人公: きらら? どうした?
久野きらら: あー、いや、あの。
りょ、料理を作ったから食べてほしい!
主人公: あ、ありがとう。とりあえず上がって
主人公: すごいな、かなり美味しいよこれ
久野きらら: よかった。
詩帆からシリコン何とかをもらって練習した
主人公: これならパーティーも心配ないな
久野きらら: えへへ……よかった
主人公: (丁度いい機会だし、
駒川さんのことを聞いてみるか…)
主人公: なあ、きらら。もし言いにくかったらいいんだけど、
最近駒川さんと何かあったりする?
久野きらら: ……
主人公: (しまった……直球すぎたか……)
久野きらら: ……あったりしてる。ごめんなさい
主人公:え? あ、いや、別に謝る必要は――
久野きらら: いや。きららは謝らないといけない
久野きらら: だって、前に山に出かけた時に大変なことになったのは、
きららが駒川さんに色々お願いしたせいだから
久野きらら: だからごめんなさい。
みんなを危ない目にあわせてごめんなさい!
主人公: 落ち着け。
まずは状況を教えて
久野きらら: ……うん
久野きらら: きららと駒川さんがその話をしたのは、
もう結構前のこと――
久野きらら: あなたは誰?
駒川詩: 初めまして。
わたしは、駒川詩
駒川詩: これからよろしくね?
……お花ちゃん♪
久野きらら: その時、きららはすごく落ち込んでいた。
だから、駒川さんに全部相談した
久野きらら: そしたら、『私はリフレクターだから、
貴方の力を強くすることができる』って言って
久野きらら: フラグメントっていうのと、異灰の力を直結することで
きららの力が何倍にも強くなるって
主人公: フラグメント……? それって――
久野きらら: でも、もう手遅れ。
きららのフラグメントは、異灰と繋がってしまっている
久野きらら: 実際、きららは異灰の動きを全部予知できたし、
気配だってわかるようになった。けど――
久野きらら: あの灰が濃くなってきたときから意識が朦朧としてきて、
そこから先のことは覚えてない
主人公: ……覚えてなかったのか
久野きらら: うん。次の記憶は、保健室のベッドで目が醒めたとき
久野きらら: 後からなーなに聞いた話だと、リーダーが
きららの心に入って、きららを正気に戻したって
久野きらら: 目が醒めてからは、きららの力は元に戻っていた。
異灰のことは全然わからなくなっていた
久野きらら: だから、リーダーが異灰の力と、きららとを
切り離してくれたんだって思った
主人公: (そうか……あの時、きららの心の中で
俺が異灰を追い出して――)

(旧シナリオ版C4_9の回想)
主人公: だから俺を信じて、クイーンをぶっ飛ばすための力を
貸してくれ、きらら!
久野きらら: ……うん、わかった。
リーダー、どうかきららをお願いします
主人公: よし、それじゃ力を借りるぜ!?
いくぞクイーン! はあああああっ!!

主人公: (ってことは、駒川さんはきららを、
異灰に乗っ取らせたのか!?)
主人公: (倉持さんや望月さん、それに詩帆が異灰に
乗っ取られたけど、それを作為的にやった…?)
久野きらら: あわわわわ……ご、ごめんなさい
久野きらら: きららはもう学校やめて実家に帰るから、
もう怒らないで……
主人公: 何言ってんだよ! 怒ってなんかないし、
学校辞めるとか言うなって
主人公: それに、俺の方こそ謝らないと。
きららのこと、全然気にかけてやれてなかった
久野きらら: なんでリーダーが謝るの!
悪いのはきららの方なのに
主人公: そんなことないよ。自分に出来ることを
精一杯やろうとしただけだろ
主人公: でも、これからは駒川さんじゃなくて、
俺を信じてほしい
主人公: 頼りないかもしれないけど、
俺も色々考えるし、頑張るからさ
久野きらら: うん。ありがとう
主人公: あと、もう今後駒川さんの話に乗らないでほしいんだ。
俺たちをバラバラにしようとしてる
主人公: 本当の思惑が何なのか、まだ全然わからないから、
それが分かるまではあまり接触しないで
久野きらら: ……わかった
主人公: (駒川さん、想像していた以上にヤバそうだな。
あまりのんびりしている時間は無さそうだ……)
久野きらら: やっぱり……リーダーは優しい
主人公: そ、そうか? そんなことないと思うけど……
久野きらら: ……
主人公: 普通?
久野きらら: ……あの
久野きらら: きららはもう1つ、
リーダーに言わないといけないことがある
久野きらら: リーダーに先に言われちゃったから、
言うかどうか悩んだけど、やっぱ言う
主人公: 何でも言ってくれ
久野きらら: きららは、リーダーを見返してやりたかった。
リーダーは他の子のことばっかりだったから
久野きらら: きららが、なーなの話をしても何もしてくれてないって
思ってたし、きららが悩んでることも気づかない
久野きらら: だから、きららはリーダーを頼らないで、
自分で最強きららになるって決めてた
久野きらら: けど、それは、きららが勝手にそう思ってただけ。
だから、すごく恥ずかしい……。ごめんなさい
主人公: 全然恥ずかしいことじゃない。
むしろ俺の方が恥ずかしいよ
久野きらら: リーダーは、やっぱりちょっとおかしい
久野きらら: きららより上にいる人はみんな、悪いことは
きららのせい、いいことは全部上の人の手柄だった
久野きらら: 親もそうだった。きららの予言が当たれば親のおかげ、
外れたらきららのせい
久野きらら: だから、リーダーみたいなリーダーって、
今まで見たことない
主人公: (それはそれで悲しすぎるだろ……)
久野きらら: だから! リーダーは! きららにとっては
リーダーというよりは、うーんと――
久野きらら: 守護霊!!
主人公: ……えっと、それっていいこと?
久野きらら: いいこと!
すっごく、すっっごく、いいこと
久野きらら: だって、守護霊ってきららを護ってくれる存在だから。
それと同じくらい、すごいこと
主人公:そっか。じゃあ、きららの守護霊に見合った
働きができるように、頑張るよ
久野きらら: えへへ♪


『リーダーとはまだ、あまりお話できてないけど、
もっと色んなことを知れたら、うれしい――』

5_10



パーティーまで、あと1日。
夜――


星谷かんな: って、えええっ!?
主人公: (……マジかよ)
司城あやか: 学び舎で不純異性交遊とは、いい度胸だな
星谷かんな: ありゃりゃ~、見つかっちゃったね!
主人公: は!? ちょっ、かんな!!
主人公: ち、違います!
俺たちは閉じこめられてただけで!
司城あやか: それはわかっている。
その間に何をしていたかは、後でじっくり聞くとして――
司城あやか: まずは███。
お前だけ、今から司令室だ
主人公: は、はい……
主人公:(これ、絶対怒られるやつじゃねえか……)
主人公: えっと……司令室って聞いたんですけど……
司城あやか: カモフラージュに決まってるだろう。
星谷に勘ぐられたら面倒だからな
主人公: はぁ……
司城あやか: 時間が無い。早速本題に入ろう。
そろそろお前には、この世界の裏を教えねばならない
主人公: 裏……ですか?
司城あやか: そうだ。前に少し話しただろう。
カタナという対灰組織にある2つの派閥のことを
主人公: 三石重工と蓬莱館製薬のアレですよね?
司城あやか: うむ。本当はこのあたりの話をするつもりは無かった。
お前を巻き込みたくなかったからな
司城あやか: けれども、どうも“奴ら”はそれを許さないようだ。
だから話せることは全部話す。自衛しろ
主人公: は、はい……
司城あやか: さて、その2つの派閥だが
司城あやか: 想像のとおり、我々も片方の傘下にある。製薬系だ
司城あやか:製薬系と重工系は、同じ志を持つカタナの中でも
その手法について、意見を違えているんだ
司城あやか: カタナの最大の目的は、主に日本国内において
灰被害をなくし、元の生活を取り戻すこと
司城あやか: そのために、カタナが当初目標として
掲げていたのが、コズミックファングの解明だった
主人公: そうだったんですね……
司城あやか: だが、コズミックファングはその頃から異灰の巣窟。
そのため、どうやって奪還するかが議論された
司城あやか: その時に、意見が割れたんだ
司城あやか: 我々製薬系は、降灰現象が生んだ奇跡の生命である
イローデッドの力を借りて、異灰を殲滅する方法だった
司城あやか: だが重工系は、その作戦に反対だった。
制御不能な能力を持った人間が異灰に敵うわけがないと
主人公: じゃあ、重工系はどんな手段を?
司城あやか: ……異灰のことは異灰にやらせる
主人公: ……え?
司城あやか: 異灰を解析し、制御可能な異灰を作り出す。
そしてそれを、塔に巣くう異灰に当てる
主人公: 異灰に対抗するために……制御可能な異灰を作る!?
司城あやか: そうだ
主人公: ……すごく嫌なことを思い出しました
司城あやか: なんだ、言ってみろ
主人公: 実は、以前灰地域に行った時に――
駒川詩: “彼女”、イローデッドの身体を使って
活動したいみたいなんですよね
駒川詩: “クイーン”って呼ばれる異灰には、そういう子が
多いみたいなんです。なぜなんでしょうね??
司城あやか: そんなことがあったのか……
主人公: すみません。駒川さんが心の中に出てきたこと自体、
あまりにも説明がつかず、どう言えばいいかって…
司城あやか: まあ、あまり気に病むな。けどそれで合点がいった。
前に駒川について聞いてきた時があったろう
司城あやか: あの時、私はまだ彼女を知らなかった。だから、後で
彼女が入ってきたとき、旧知の仲なのかと思ったんだ
主人公: ……申し訳ありませんでした
司城あやか: いいさ。それより、その話はとても興味深い
司城あやか: 駒川は十中八九、重工系の眷属だ。
製薬系は、リフレクターに興味を持っていないからな
司城あやか: 私自身、重工系が裏で何を企てているのかはわからない。
けれども、間違いなくやっていることは――
司城あやか: 異灰の研究と解析だ。
既に“制御可能な異灰”が存在してもおかしくない
司城あやか: そして今の話だ。
ここから先は憶測に過ぎないのだが――
主人公: クイーンは、制御可能な異灰として作られたもの
かもしれない……とかですか?
司城あやか: 理解が早いな。
聡明な男子は嫌いじゃない
主人公: なんと答えたらよいのでしょうか……
司城あやか: ……バアさんの言うことなど、サラッと流せ。
真面目すぎるのは、玉に傷だぞ
司城あやか: だが、もしその仮説が当たっていたら、大変なことだ。
重工系は、製薬系を潰しに来ているということだからな
司城あやか: まぁ、奴らは前々から特殊部隊改編を迫り、
駒川を遣わせるくらいには牽制していたが――
司城あやか: 奴らがクイーンで我々を襲っているとするなら、
これはもはや、“戦争”と言っても過言ではないだろう
主人公: ……
司城あやか: ███、ひとつ頼まれてくれ。
このままだと恐らく、我々に明るい未来はない
主人公: それは、特殊部隊のみんなにも……ですか?
司城あやか: もちろんだ。彼女たちが最も辛い目に遭うかもしれない。
だからそうならないように、攻勢に出る
司城あやか: 来週から3日間、遠征に出ろ。どこへ行っても構わない。
ただし、3日間は学園に一切連絡を入れるな
司城あやか: それと、その遠征には駒川を連れていってくれ
主人公: えっ……!?
どうしてですか?
司城あやか: ……それは今は言えない。
ただ、私を信じてほしい
主人公: もちろん、司令のことは信用しています。
ですが……少し不安なところもあります
司城あやか: 何が心配だ?
主人公: ……大変失礼なことを言ってしまいます、
先に謝っておきます。申し訳ありません
司城あやか: いいから言ってみろ
主人公: はい……。自分は今まで、司令が作戦を立てて
指揮しているのを見たことがありません
主人公: ここに来たばかりの頃、
チームはバラバラでした
司城あやか: ははは、そういう事か。
確かにお前からすれば、私の作戦能力は不安だろうな
司城あやか: 正直、自分で言うのも何だが、
私は彼女らに何ら作戦指示などをしてこなかった
司城あやか: 専門外だからな。
だからこそ、お前をスカウトしたのだ
主人公: 専門外なのに司令なんですか……?
司城あやか: まあ……、無意味に見えることであっても、
全ての事には必ず意味がある
司城あやか: だから、信じて従ってくれれば助かるが、
信じられなければ、お前が自分で何か考えても構わない
司城あやか: ただ、動く時には必ず報告をしてからにしてくれ。
こっちにもやらなければならない事がある
主人公: ……はい。承知しました
司城あやか: お前には随分苦労かけてしまって、すまないな
主人公: 気にしないで下さい。
そのために来たわけですから
司城あやか: ほんとに、お前はいいやつだな
司城あやか: この作戦が上手くいった暁には、卒業後に
カタナで相応のポジションにつけるようにしてやる
主人公: いえ、そういうのはあまり興味ないので……
司城あやか: まあ、そうだろうな
司城あやか:……言ってるそばからお出ましだ。
今から行けるか?
主人公: もちろんです
司城あやか: よろしく頼む。あ、それと
主人公: はい?
司城あやか: 無理言って、お前をスカウトしてよかった
司城あやか: 特に特殊部隊の連中の、
お前への懐きっぷりを見てるとな。心底そう思う
主人公: ……ありがとうございます。
でも、本当に大変なのは、これからですから
司城あやか: ああ、そうだな
司城あやか: さあ、前哨戦だ。頼んだぞ
主人公: はい!

5_11


パーティーまで、あと1日。
夕刻――


主人公: ……デカいな
安住菜々花: 明日の準備間に合わなかったら、こいつのせいだから
森崎アレシア優: それは単なる責任転嫁
安住菜々花: あんたは黙ってて!
春日詩帆: こんな時までケンカはやめてください!!
安住菜々花: ……最近の春日、なんか当たり強くない?
森崎アレシア優: 多分、あれが素顔。
今までが猫を被っていただけ
瀟美岐: 戦闘に集中しろ
高岡由紀子: 右手! 2時の方向から援軍来てる!!
オーラの強さからすると、雑魚だけど!
瀟美岐: ユキ、谢谢你!
星谷かんな: おおっ! これって先手必勝だよね!?
かんな、行ってきまーす!
瀟美岐: 待て! 勝手な行動をするな!
瀟美岐: リーダー、指示を!
主人公: あ、ああ
主人公: (クイーン自体は巨大だが、今は雑魚を従えていない。
一体だけなら全員で攻撃すれば――)
生駒彩未: ねーねー、きららがねー、そのクイーン怪しいって~!
だから、少し様子見たほうがいいかもって~!
主人公: 様子を見る……?
瀟美岐: どうする? リーダー
主人公: ……
主人公: 由紀子、オーラを見ていて、気になることない?
高岡由紀子: うーん……なんか、よく見ると
クイーンの中のオーラがいくつかに分かれてる気がする!
主人公: ……分かれてる?
主人公: 前衛! なるべく分散してクイーンを取り囲め!
もしかしたら分裂するかもしれない!
瀟美岐: 了解!
アレシアは9時の位置、かんなは2時の位置へ!
星谷かんな: オッケー!
森崎アレシア優: 了解
安住菜々花: かかってくれば?
わたしたち8人なら、瞬殺だし
星谷かんな: そのとおりだよ!
だって、かんなたちは――
生駒彩未: かんな! まだダメ!!
瀟美岐: 無駄話するな!
瞬殺とか大口叩いてると痛い目に遭うぞ。緊張感を持て
安住菜々花: わかってる!
主人公: (……大口でも何でもない。菜々花の言う通りだ)
主人公: (目の色が全然違う。あの頃とは――)
春日詩帆: もういいです! ごめんなさい、
わたし、先生と話して地元に帰らせてもらいます!
高岡由紀子: せ、先生に色々雑用頼まれちゃって。
それに、今日ちょっと熱っぽいから、もう帰らないと
安住菜々花: あんたさぁ、悪いけど、自発的に転校して
瀟美岐: そうやって、上から目線でものを言うやつは、
私は絶対に信用しない……
森崎アレシア優: 極力、私の視界に入らない場所にいて
星谷かんな: えー、だって……。
戦ったって痛いだけで、何もいいことないし!
生駒彩未: 困ったな~。行きたいのはやまやまだけど、
お姉さん、これから別の任務任されてるのよね~
久野きらら: というわけで、きららもそろそろ
ご祈祷の時間になるので、帰宅することにする
主人公: ……
瀟美岐: リーダー、来るぞ!!
主人公: ……ああ。全員、戦闘態勢!
主人公: (信頼してるぜ、みんな――)
主人公: 作戦、開始!!

5_12


そして、いよいよパーティー当日。
夕刻――


高岡由紀子: かんな、こっちクラッカーないんだけど?
星谷かんな: もう、早く言ってよー。
ここに沢山あるから使って使って
森崎アレシア優: …あ、クラッカーの紐が抜けた
瀟美岐: なぜもう引っ張った?
ほら、こっちのを持っておけ
久野きらら: …きららレーダーに反応あり。
目標がこちらへ急接近中!
安住菜々花: みんな黙って!!
ドアが開く瞬間に合わせて…
主人公: うわっ!
春日詩帆: きゃあ!! な、なになに!?
星谷かんな: お兄ちゃん、詩帆!
あらためて、入隊おめでとうー!!
久野きらら: おめでとう
安住菜々花: ふふ~ん、ビックリした?
これをやるために、あんたたちにケーキを頼んだの
主人公: そういう裏があったのかっ!
安住菜々花: 冴えてるでしょ?
これであんたたちも正式なメンバー
春日詩帆: ありがとうございます!
これからも足を引っ張らないように頑張っていきます!
高岡由紀子: いや、むしろ誰よりも中心に近い気がするけど
瀟美岐: まあ、細かい話はいい。
早く会場へ移動しよう。ご馳走が冷めてしまうからな
星谷かんな: うわあ、めっちゃ美味しそう!!
これ、全部詩帆が作ったの!?
春日詩帆: えっと、全部じゃないよ。
久野さんも手伝ってくれたし
高岡由紀子: これ、お洒落なのは詩帆の料理で、
お餅のが、きららのでしょ
久野きらら: そう!
お祝いごとにお餅は欠かせないから
安住菜々花: これ鏡餅でしょ!?
歓迎会に持ってくるようなもんじゃないから!
久野きらら: 切り餅が入ってるタイプだから便利。
ありがたみは変わらず
瀟美岐: 餅、か…よし、私が焼こう
高岡由紀子: あ、私は茹でてきなこまぶしたのにして
森崎アレシア優: 私は詩帆の作ってくれたサルマーレで十分。
トマトソースが最高に美味しい
春日詩帆: よかった! WEBサイトで勉強したの!
森崎さんが喜んでくれたのが一番嬉しいよ
主人公: ……どうでもいいけど、なんで俺の部屋?
安住菜々花: 女の子の部屋でやったら、プライバシーの侵害じゃん
主人公: そんなのは、俺だって同じだろうが!
生駒彩未: あれあれ~? もしかしてリーダー、
見られたら困るものがあったりするのかな~
主人公: ち、ちがっ――
久野きらら: きららのシックスセンスが、大量の猥褻物を
キャッチしている。リーダーは観念した方がいい
生駒彩未: ほーら、潔くお姉さんに提出しなさい?
主人公: どう考えてもセクハラだろこれ!
ていうか装飾係、全然装飾してなくないか!?
生駒彩未: あ、えっとー……実は~……、
クラッカーで予算全部使い果たしちゃって~♪
主人公: んなわけあるか!
安住菜々花: じゃあ、わたしはこのライブに全てを賭ける!
5万ドルを8に! えーいっ!!
安住菜々花: …3
高岡由紀子: はーい、アイドル菜々花没落~
安住菜々花: うっざ。
次、高岡の番
高岡由紀子: はいはい。えーいっと。
やった、9進める!
高岡由紀子: えっと、なになに?
旧縁のストーカーに再び粘着されて精神を病む……
高岡由紀子: ……何これ笑えない
生駒彩未: 2回休みで1万ドル払う、だよ~。
それじゃ、次はお姉さんの番だね~! えーい!
生駒彩未: 7! ってことは、あがり~!!
お姉さん、億万長者一番のり~!
主人公: ちょっと早すぎだろ!
瀟美岐: おめでとう彩未。それじゃこのクジを引いてくれ。
出たアルファベットの商品をプレゼントしよう
生駒彩未: は~い! どれにしようかな~っと、これ!
えっと~、「D」だって~
高岡由紀子: で? 結局なに?
私とメイと彩未とアレシアが“くまっぴ”グッズで――
星谷かんな: お兄ちゃんときららとかんなが“忠犬にゃんこ”、
詩帆と菜々花が“ダンゴリラ”……
星谷かんな: って!! 全部one-xじゃん!
安住菜々花: そう、可愛いでしょ?
星谷かんな: えー、かんなone-xより
ディザリーの方がよかったなぁ~
安住菜々花: へぇ……“教育”が必要な子がまだいるんだぁ……
星谷かんな: えー! なんでなんで!?
かんな、何も悪くないよ!
高岡由紀子: はぁ、間違いなく担当の選定ミスね。
次からの参考に覚えておかなくちゃ
生駒彩未: はいはーい、宴もたけなわだけどー。
みんな、そろそろ“アレ”の時間だよ~
星谷かんな: えっ、もうそんな時間!?
安住菜々花: 早っ
主人公: ん? アレの時間ってなんだ?
高岡由紀子: すぐにわかるから、楽しみにしてて!
生駒彩未: それじゃ皆さん、準備するよ~。
リーダーは、しばしのお別れで~す♪
主人公: え? 何だ!?
誰だ電気消したの! 真っ暗で何も見えないって!
安住菜々花: 黙って。
はい、これも。ちょっと我慢して
主人公: うわっ、なんだ!? 目隠しって、おい!
高岡由紀子: すっごいドキドキするんだけど!
ちゃんと目隠しした?
安住菜々花: 信用できないわけ?
生駒彩未: でも、自分で外しちゃうかも~
瀟美岐: もしそんなことをしていたなら、消し炭にする!
主人公: (な、何なんだ物騒だな……。一体何を――)
春日詩帆: オッケーです!
星谷かんな: かんなも!
森崎アレシア優: 大丈夫
生駒彩未: 他のみんなも、オーケー?
それじゃリーダー、目隠し取っていいよ~
主人公: あ、ああ……
主人公:!? こ……これは……
生駒彩未: 日ノ杜学園・対異灰殲滅特殊部隊、改めまして~。
チーム名『SOLiD』でーす!
主人公: なっ……みんな、その服――
生駒彩未: さっきは嘘ついちゃってごめんね。実は装飾の費用は
全部、このTシャツのプリント代に使っちゃったの
安住菜々花: リーダー、言ってたでしょ?
わたしたちは、みんなで1つのチームだって
森崎アレシア優: だから、忘れないためにチーム名を付けたの
高岡由紀子: ちなみにSOLiDの意味はね、Seed of life district、
訳すと、『生命圏の種』
星谷かんな: ね? いい名前でしょ?
8人みんなで、毎日集まって考えたんだよ!
久野きらら: ねえ、リーダー。きららも、みんなも、
誰も離れ離れになりたいなんて思ってない
瀟美岐: だから、本日結成となったSOLiDは、残り2週間の間に
コズミックファングを制圧し、奪還する
春日詩帆: リーダーさん。お願いです。
私たちの……『SOLiD』のリーダーになってください!
主人公: ………みんな
生駒彩未: あれあれ~?
もしかしてリーダー、泣いちゃったりしてる~?
主人公: ちっ、ちが………
主人公: ただ……こんなにも嬉しいことが、
あるんだな……って
主人公: 生きてるから、みんなと一緒だから、
あるんだなって……そう思って
瀟美岐: リーダー……
主人公: みんなが望むなら、俺に断る理由はないよ。
今までも、これからも、変わらずやっていく
春日詩帆: ありがとうございます!
主人公: みんなで1つのチームとなって、
それぞれが得意なことでみんなをカバーし合って
主人公: 最強の部隊になる。そして、俺たちが、俺たち自身で、
最高の居場所を作る
主人公: 灰にも、病気にも怯えることがない居場所を。
俺たちは、それを自分で作る力を持ってるから
高岡由紀子: そう。
そのことを、リーダーが教えてくれた
瀟美岐: そうだとも。私たちなら必ずできる。
まずは解散を回避することから始めないとな
安住菜々花: コズミックファングを制圧して、
わたしたちの実力を見せてやろうじゃん
主人公: ああ、もちろん
春日詩帆: リーダーさん
森崎アレシア優: これからも、みんなのリーダーとしてよろしく
主人公: こっちこそ。全然足りないことだらけで、
みんなには苦労かけっぱなしだけど――
主人公: これからも、よろしく

CASE5. 決戦前夜祭 THE END.
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    • パラレルワールド
  • リフレクター
    • AASA
  • イローデッド
    • カタナ
    • アナザースピリット
02 ギャラリー
  • 小ネタ
  • 没データ
  • コンビニ
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  • BRSアーカイブ
    • 動くURイローデッド図鑑(準備中)
    • 動くURリフレクター図鑑(準備中)
⚠UR図鑑は仕様上アクセスした時点で重いゲームの公式HPほどのデータ通信を行います

03 タイトル
2017/03/30 進捗▮▯▯▯▯
  • 🎮BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣
    • 📖電撃星ノ宮文庫
    • 🎧BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣 ~ouverture~
    • 星ノ宮
    • 原種
2021/04/09 進捗▮▮▮▮▯
  • 📺BLUE REFLECTION RAY/澪
    • リテイク版
      • 🚫BLUE REFLECTION RAY/澪のBlu-Ray
      • BRRAY_animeの質問箱
    • 月ノ宮
2023/02/21~
2024/03/29(5/30)
進捗▮▮▮▯▯
  • 📵BLUE REFLECTION SUN/燦
    • 🎧BLUE REFLECTION SUN/燦 ボイスドラマ
    • 日ノ杜
    • 灰
2021/10/21 進捗▮▮▮▯▯
  • 🎮BLUE REFLECTION TIE/帝
    • 雫世界
    • Ⓜ(準備中)

04 メニュー
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05 管理者用
墓地L
保留
SOLiD最後の日!!
カト


06 ライセンス
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