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再臨の智将
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緑色の体表にして屈強な肉体の男、七つ星のヴァンデル、
深緑の智将グリニデが静かに震えていた。
震えの理由は蘇ったことによる歓喜でもなければ、
バトルロワイヤルの主催のサカキに対する恐怖でもない。
深緑の智将グリニデが静かに震えていた。
震えの理由は蘇ったことによる歓喜でもなければ、
バトルロワイヤルの主催のサカキに対する恐怖でもない。
「なるほどな」
「サカキとやら…目的はどうあれ生き返らせてくれたのはまぁ良いとしよう」
「化け物の姿では無く、トラキラの薬草に
浸かれた状態で蘇らせたのも本当にGOODだな」
浸かれた状態で蘇らせたのも本当にGOODだな」
グリニデの本来の姿は茶色のカブトムシを
人型にアレンジしたような見た目であり、
今の姿よりもさらに怒りやすく、ヴァンデルの凶暴さを象徴する存在である。
この激怒しやすい本性を忌み嫌い、少しでも怒りを抑えるためにトラキラという
薬草を液化したプールに浸かり、翠色の体表を構成しているのである。
人型にアレンジしたような見た目であり、
今の姿よりもさらに怒りやすく、ヴァンデルの凶暴さを象徴する存在である。
この激怒しやすい本性を忌み嫌い、少しでも怒りを抑えるためにトラキラという
薬草を液化したプールに浸かり、翠色の体表を構成しているのである。
「だがお前が本当にただの人間であり、ヴァンデルではないとしたら…」
グリニデの全身に溢れんばかりの力が込められ
額の角が伸び体中に青筋が浮き出る。
激怒や怒濤天をつくという言葉は今この瞬間のために作られたような物だ。
額の角が伸び体中に青筋が浮き出る。
激怒や怒濤天をつくという言葉は今この瞬間のために作られたような物だ。
「もしも人間だとすれば…とてつもない屈辱だ…」
グリニデも一部の参加者と同じく
サカキをただの人間であるとは考えない。
サカキをただの人間であるとは考えない。
恐らくヴァンデルであろう。人間どもも天撃や才牙などの
科学だけでは到底説明できないような能力を持つが
さすがにこんな大規模なバトルロワイヤルを開催し、
死者を蘇らせる能力など聞いたことがない。
ゾンビ化程度なら聞いたことがあるかもしれないが。
科学だけでは到底説明できないような能力を持つが
さすがにこんな大規模なバトルロワイヤルを開催し、
死者を蘇らせる能力など聞いたことがない。
ゾンビ化程度なら聞いたことがあるかもしれないが。
「うごおおおおおおおおあああああああああああ!!!!」
火山の噴火音のような雄叫びをぶちまける。
でかい音をたてればもし周りに参加者やNPCに気づかれてしまい
無駄な警戒やターゲットにされることが考えられるが
怒りのあまり落ち着いていられない彼にとっては
そんな問題は目にうつらない。
でかい音をたてればもし周りに参加者やNPCに気づかれてしまい
無駄な警戒やターゲットにされることが考えられるが
怒りのあまり落ち着いていられない彼にとっては
そんな問題は目にうつらない。
「ふざけてんのかぁあああ!!!確かにっっ!!
キッスの裏切り野郎のように獲物に過ぎない人間でも
使えるなら配下にしてやってもいい…」
キッスの裏切り野郎のように獲物に過ぎない人間でも
使えるなら配下にしてやってもいい…」
「だぁが逆が許されるなんざ本気で思ってんのかアアアアア!!」
「グリニデ様ぁぁ~~!!」
涙を滝のように流しながら
ダンゴムシに手足が生えたモンスターが
猛ダッシュで近づいてきた。
その名はダンゴール。
グリニデからの信頼が非常に深く副官を担当する。
玉型になると防御が優れ、数少ない知性を持ったモンスターである。
ダンゴムシに手足が生えたモンスターが
猛ダッシュで近づいてきた。
その名はダンゴール。
グリニデからの信頼が非常に深く副官を担当する。
玉型になると防御が優れ、数少ない知性を持ったモンスターである。
「その声…ダンゴールか…!」
「グリニデ様!!グリニデ様~~~!!」
「本当に良いタイミングで現れてくれたな…いつもの奴頼むぞ!」
「はいっ!」
ダンゴールはダンゴムシのように丸まった。
「うおおおおらぁあああ!!
丸くなったダンゴールをグリニデは渾身の力で
踏みつけながら激怒の叫びをあげた。
踏みつけながら激怒の叫びをあげた。
「ぐぅがああああああ!!!!!!!」
事故で建築現場から落とされた鉄骨とは
比べものにならない威力で何回も踏みつける。
こんなことをされれば並の存在では耐えることはできない。
比べものにならない威力で何回も踏みつける。
こんなことをされれば並の存在では耐えることはできない。
「うおあああああああああああああ!!!!!」
しかしこの球体となったダンゴールは
並に当てはまらぬ例外の一つである。
丸くなった際の耐久力は折り紙付き。
だからこそこのようにストレスや怒りを解消するための
サンドバックにもなれる。…例外的状況はあるが。
これこそグリニデがダンゴールを側近にした理由である。
並に当てはまらぬ例外の一つである。
丸くなった際の耐久力は折り紙付き。
だからこそこのようにストレスや怒りを解消するための
サンドバックにもなれる。…例外的状況はあるが。
これこそグリニデがダンゴールを側近にした理由である。
「でりゃあああああぁぁぁ!!」
湧き出る憤怒のまま暴力を振るい続ける。
「今はまだ!!!仮定の話に過ぎんが!!!!
クソ人間ごときが何様でヴァンデルを!!!!
ゲームの駒みたいに扱ってしまうのだ!!!
幹部を新しく決めるだとおお!!!
願いを叶えるうううう!!!???」
クソ人間ごときが何様でヴァンデルを!!!!
ゲームの駒みたいに扱ってしまうのだ!!!
幹部を新しく決めるだとおお!!!
願いを叶えるうううう!!!???」
「願いがを叶えられるとすれば!!!!
確かに魅力はある!!!その魅力は爆発すらしている!!!
だがそれでもヴァンデルを!!!
点稼ぎの玉でしかない人間ごときががああああ
利用しやがってぇええええええ!!!!」
確かに魅力はある!!!その魅力は爆発すらしている!!!
だがそれでもヴァンデルを!!!
点稼ぎの玉でしかない人間ごときががああああ
利用しやがってぇええええええ!!!!」
「ふざけるなぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!」
片足を高くあげ最後の一発を
思い切り踏み込みストレス解消は完了した。
グリニデがいる地点を中心に
大きなクレーター作られた。
思い切り踏み込みストレス解消は完了した。
グリニデがいる地点を中心に
大きなクレーター作られた。
「……ふぅぅーうぅ」
「よし…もう良いぞ戻れ。」
「はい」
ダンゴールは球体の形態から元の二足の姿に戻った。
ダンゴールは球体の形態から元の二足の姿に戻った。
「あいかわらず悪いなダンゴールよ、
本当に素晴らしくありがたいタイミングできてくれたな。」
本当に素晴らしくありがたいタイミングできてくれたな。」
「いえ!グリニデのためならば地の中水の中たとえ業火の中であろうが駆けつけます!!」
「その意気だ…自分の役割を全うするのは大切なことだ、お前はそれをよく理解している」
「はいっ!!」
「では、今後の方針についてだが…とりあえず優勝をめざすことにする。」
「えっそれって…」
「そうだ優勝を目指し願いを叶えるのだが…どうかしたのか」
「と…言うことは…私は死ななくてはならないのですか…」
生き残り幹部に就任し願いを叶えられるのはただ一人、
優勝を目指すと言うことはグリニデ様以外の者は全て死ななくてはならない。
おそらく自分も例外では無い。
優勝を目指すと言うことはグリニデ様以外の者は全て死ななくてはならない。
おそらく自分も例外では無い。
「ん?」
「わかりました!!このダンゴール!
グリニデ様の大いなる願いのため命すら省みぬ所存であります!!」
グリニデ様の大いなる願いのため命すら省みぬ所存であります!!」
死亡したはずのグリニデと再会できたのは非常に嬉しく幸福であったが
その矢先に今度は自分が後で死ななくてはならない展開となった。
せっかく尊敬する上司と再会できたのになぜこんな事態になったのか。
しかしダンゴールは忠誠を誓った身、
尊敬する主人の利益に反する行動は絶対にするわけには行かない。
その矢先に今度は自分が後で死ななくてはならない展開となった。
せっかく尊敬する上司と再会できたのになぜこんな事態になったのか。
しかしダンゴールは忠誠を誓った身、
尊敬する主人の利益に反する行動は絶対にするわけには行かない。
震えながらビシッと敬礼を決め、死の恐怖に涙を流しつつも
主人のために命を燃やし尽くす決意を固めるが、その直後
グリニデから思いもよらぬ言葉が発せられた。
主人のために命を燃やし尽くす決意を固めるが、その直後
グリニデから思いもよらぬ言葉が発せられた。
「はははははは…!ダンゴールよ、その考えは違うな…」
「え?」
「最後に生き残った一人のみ願いを叶えるなどと…サカキは言っていたか?」
「ん…あ!確かに生存競争だの戦い抜けとは行っていましたが…!」
「そう!確かに “一人”とは一言も言っていない…」
「最低何人が優勝できるのかはわからん、結局一人しか優勝できぬことも考えられる。」
「だがもし、二人以上からの優勝ができればそのときは共に生き残ろうじゃないか」
「はいっっ!!!もちろんです!!目指しましょう優勝を!」
「ふふ…言われるまでも無い」
「ところで願いはどうなさるのですか?やはり八輝星になることですか?」
「確かにそれも悪くは無いな…だが私自身の願いは…」
「この私自身の性格…過剰な怒りと癇癪癖を綺麗さっぱり消し去ってもらうのだ」
「この性格のまま八輝星になったとしても、
ひとときの癇癪で台無しになることもありえる。
私はあくまでCOOLなヴァンデルとして頂点に立ちたいのだよ…」
ひとときの癇癪で台無しになることもありえる。
私はあくまでCOOLなヴァンデルとして頂点に立ちたいのだよ…」
「はい了解です!!じゃあ私の願いは
グリニデ様を八輝星にさせていただくことにしますね!」
グリニデ様を八輝星にさせていただくことにしますね!」
「なるほど…それは良い、八輝星に昇格しその上
常にCOOLでいられるようになる…最高ずくめもいいところだ。」
常にCOOLでいられるようになる…最高ずくめもいいところだ。」
「中々冴えているじゃないか、ダンゴールよ、
それでこそ深緑の智将の側近にふさわしい。」
それでこそ深緑の智将の側近にふさわしい。」
「ありがとうございます!うれしゅうございます!」
「よし、ではいくぞ。闘いに生き残り願いを叶えるためにな…!」
再臨した血に塗られた獣を本性とするグリニデ。
冷静沈着にして頂点のヴァンデルになるがために今歩み出した。
しかしこの舞台にはグリニデの知らぬヴァンデルでもない異形種や
生物ですら無い強者も存在している。
生き残れるかまでは誰にもいまはわからない。
冷静沈着にして頂点のヴァンデルになるがために今歩み出した。
しかしこの舞台にはグリニデの知らぬヴァンデルでもない異形種や
生物ですら無い強者も存在している。
生き残れるかまでは誰にもいまはわからない。
【E-11/未明/一日目】
【グリニデ@冒険王ビィト】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、1~3、
[思考・状況]基本行動方針:優勝を目指す
1:優勝をめざす。
2:優勝できるのは一人だけでは無いかも知れない。
3: 一人しか優勝できん場合はダンゴールも…
【グリニデ@冒険王ビィト】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、1~3、
[思考・状況]基本行動方針:優勝を目指す
1:優勝をめざす。
2:優勝できるのは一人だけでは無いかも知れない。
3: 一人しか優勝できん場合はダンゴールも…
[備考]
参戦時期は死亡後です。
優勝できる人数が一人では無い可能性に気づきました。
参戦時期は死亡後です。
優勝できる人数が一人では無い可能性に気づきました。
【ダンゴール@冒険王ビィト】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、1~3、
[思考・状況]基本行動方針:優勝を目指す
1: 優勝をめざす。
2: 二人以上優勝できる可能性にびっくり。
3: 一人しか優勝できない場合は死ぬ覚悟。
[備考]
優勝できる人数が一人では無い可能性に気づきました。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、1~3、
[思考・状況]基本行動方針:優勝を目指す
1: 優勝をめざす。
2: 二人以上優勝できる可能性にびっくり。
3: 一人しか優勝できない場合は死ぬ覚悟。
[備考]
優勝できる人数が一人では無い可能性に気づきました。
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