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どんなものでもいいから喰わせてくれ
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バトルロワイヤルの始まり早々に
二つのポケモンが元の世界では
森中にあり、宇宙人の建造した研究所の前で相まみえていた。
二つのポケモンが元の世界では
森中にあり、宇宙人の建造した研究所の前で相まみえていた。
その研究所の周りは地面がえぐれ、
森を成り立たせている木々は倒れ
肉食獣の思わせる噛みあとがあちこちにあった。
森を成り立たせている木々は倒れ
肉食獣の思わせる噛みあとがあちこちにあった。
地面も木も見境無くむさぼり食っていたのは
他次元の一つ、ウルトラビルディングにいるはずの生物だ。
他次元の一つ、ウルトラビルディングにいるはずの生物だ。
黒を基調とした体表であらゆるものをむさぼり喰らい尽くす
底なしにして無限の食欲を見た者に瞬時で理解させるほど巨大でものを求める口を持つ。
ウルトラビーストにしてUBコードネームはUB05 GLUTTONYのアクジキング。
このアクジキングにはバトルロワイヤルの概念や
ルールを理解する知性があるのかは誰も知らない。
しかし永久に続く食欲はアローラ地方だろうが
元に世界でも不変、それはこのバトルロワイヤルの島であっても例外に当たらない。
底なしにして無限の食欲を見た者に瞬時で理解させるほど巨大でものを求める口を持つ。
ウルトラビーストにしてUBコードネームはUB05 GLUTTONYのアクジキング。
このアクジキングにはバトルロワイヤルの概念や
ルールを理解する知性があるのかは誰も知らない。
しかし永久に続く食欲はアローラ地方だろうが
元に世界でも不変、それはこのバトルロワイヤルの島であっても例外に当たらない。
もう一つのポケモンは動物で言うイヌのような4足歩行である。
しかしそれらにはない威光や神話に登場する神仏のような神聖さを放っている。
蒼を基調とした体表に白銀のプロテクターをまとい
時の神といわれるポケモンのディアルガだ。
ほしのていしを防いだことで正気に戻り自身を元の状態に治した
偉大な二人の探検隊の片方を消滅から復活させたのだ。
復活させた次の瞬間であったか、妙な部屋に召喚されバトルロワイヤルの宣言を聞いた。
それがディアルガの持つ記憶の全てであった。
しかしそれらにはない威光や神話に登場する神仏のような神聖さを放っている。
蒼を基調とした体表に白銀のプロテクターをまとい
時の神といわれるポケモンのディアルガだ。
ほしのていしを防いだことで正気に戻り自身を元の状態に治した
偉大な二人の探検隊の片方を消滅から復活させたのだ。
復活させた次の瞬間であったか、妙な部屋に召喚されバトルロワイヤルの宣言を聞いた。
それがディアルガの持つ記憶の全てであった。
「何があろうとも引けないのか?」
「……」
「もう一度言うぞ、なぜ引かない?
優勝でも目指すつもりならやめておけ、
サカキが約束通りに願いを叶える確証は…。」
優勝でも目指すつもりならやめておけ、
サカキが約束通りに願いを叶える確証は…。」
目の前の黒いポケモンは私が言い終わる前に
しびれを切らしたのか咆哮し蛇のような触手を伸ばしながら突進してきた。
しびれを切らしたのか咆哮し蛇のような触手を伸ばしながら突進してきた。
会話以前の問題だ、話し合いができる状態ではない。
力尽くでたたき伏せるのが最適だ。
次元の塔の崩壊により闇に侵食されたかつての自分と同じく
このポケモンも正気を失い暴走しているのか。
またはほしのていしの影響で獰猛になったポケモンたちと同じに見える。
どちらにせよ戦闘は避けられない。
力尽くでたたき伏せるのが最適だ。
次元の塔の崩壊により闇に侵食されたかつての自分と同じく
このポケモンも正気を失い暴走しているのか。
またはほしのていしの影響で獰猛になったポケモンたちと同じに見える。
どちらにせよ戦闘は避けられない。
「命まではとらない、だがしばらく寝てもらおう。」
ゴングや合図もなく、時の神と有機無機とわず全てを喰らうウルトラビーストの闘いが
絶えず変化を続けるダンジョンに住み着いたポケモンと
探検隊との戦闘の如く当たり前に始まった。
絶えず変化を続けるダンジョンに住み着いたポケモンと
探検隊との戦闘の如く当たり前に始まった。
◆
「…ホントに夢じゃないよな?ここまで現実感のある夢なんてみたことないけど。」
その少年はこのバトルロワイヤルの世界に呼ばれた直後、
己が生きていることにただ驚愕し、
信じることができず上半身を水平にひねらせたり
全身をうんと伸ばし、頬をかるくつねってみたりもした。
己が生きていることにただ驚愕し、
信じることができず上半身を水平にひねらせたり
全身をうんと伸ばし、頬をかるくつねってみたりもした。
以上のように体を自在に動かしてみても違和感や苦しさは全くない。
下弦の壱によって負わされた致命傷がウソのように再生している。
まさか傷がなおったのは自分の中に
何らかの要因で鬼舞辻の血が入り鬼となったからと考えて
悪寒が走りもしたが、人への食欲のような感覚も一切ない。
何らかの要因で鬼舞辻の血が入り鬼となったからと考えて
悪寒が走りもしたが、人への食欲のような感覚も一切ない。
自分はほんとうに蘇ったのだ、隊士が世話になる蝶屋敷の持つ医学力も優れてはいるが、
亡くなった人物の蘇生だけはまず不可能だ、命を一度落とせば人も鬼も生き返らない。
その常識を覆せるほどの技術をレインボーロケット団は掌握しているのだ。
亡くなった人物の蘇生だけはまず不可能だ、命を一度落とせば人も鬼も生き返らない。
その常識を覆せるほどの技術をレインボーロケット団は掌握しているのだ。
このバトルロワイヤルではもうなにがおきてもおかしくはないが
このままただ動揺しているだけではいけない。
このままただ動揺しているだけではいけない。
とりあえず匡近は名簿確認のためバックから
ポケナビをとりだし説明書を読み進めながら操作した。
ポケナビをとりだし説明書を読み進めながら操作した。
「…みんないるじゃないか…知っている人たちのほとんどが…」
いつも世話になっている蝶屋敷の姉妹、
唯一無二のともの名が表示されていた。
唯一無二のともの名が表示されていた。
◆
匡近は道しるべも一切の頼りもなくバトルロワイヤルの島に
いるはずの仲間を求め放浪している。
いるはずの仲間を求め放浪している。
「何の当てもないっていうのはやっぱりきついな。みんなどこにいるんだ?」
自分以外の鬼殺隊士である花柱の胡蝶カナエとその妹胡蝶しのぶ、
そしてかけがえのない無二の親友でツンケンしているが
確かに優しく悪鬼どもを絶対に許さない不死川実弥。
この3人がバトルロワイヤルに召喚されてしまっていることが名簿を見て判明した。
そしてかけがえのない無二の親友でツンケンしているが
確かに優しく悪鬼どもを絶対に許さない不死川実弥。
この3人がバトルロワイヤルに召喚されてしまっていることが名簿を見て判明した。
「それにしても実弥のやつは風柱かあ…ますます無茶しているかもな。」
自分と実弥のどちらか先に柱になるかの競争をしていたが、
下弦の壱との死闘で生き残った実弥は風柱に就任しているはずだ。
稀血に頼るために敢えて傷だらけになって戦うような無茶ばかりする男で
周りを心配させるが根は善良であり、粂野匡近にとっては
こころのどこかで弟のように思えたほど大事な仲間だ。
下弦の壱との死闘で生き残った実弥は風柱に就任しているはずだ。
稀血に頼るために敢えて傷だらけになって戦うような無茶ばかりする男で
周りを心配させるが根は善良であり、粂野匡近にとっては
こころのどこかで弟のように思えたほど大事な仲間だ。
柱になってからさらにはりきって無茶を前より多くしているかもしれない。
その実弥も召喚されているようだ。
一刻も早く合流したいが知り合い全員の行方は全くわからない。
さらには人を喰らう鬼もいるかもしれない、
見せしめで太陽の光で塵となった鬼以外にも
捕獲された鬼が放たれどこかにいても不思議ではない。
その実弥も召喚されているようだ。
一刻も早く合流したいが知り合い全員の行方は全くわからない。
さらには人を喰らう鬼もいるかもしれない、
見せしめで太陽の光で塵となった鬼以外にも
捕獲された鬼が放たれどこかにいても不思議ではない。
大勢の参加者をたやすく用意し
鬼殺隊の関係者でもないというのに
鬼を捕らえ、あまつさえ死人を蘇生させたレインボーロケット団とは
どんなど組織なのか、複数の者をあつめ無理矢理戦わせるような組織であるから
少なくともまともである可能性は極めて低いと予測する。
鬼殺隊の関係者でもないというのに
鬼を捕らえ、あまつさえ死人を蘇生させたレインボーロケット団とは
どんなど組織なのか、複数の者をあつめ無理矢理戦わせるような組織であるから
少なくともまともである可能性は極めて低いと予測する。
とにかくレインボーロケット団は
想像すらできないくらいの力をもっているのは間違いないのだ。
それでも相手が何者かわからなかろうが
自分が無力であるとしても進み
悪鬼から人を守らなければならない。
想像すらできないくらいの力をもっているのは間違いないのだ。
それでも相手が何者かわからなかろうが
自分が無力であるとしても進み
悪鬼から人を守らなければならない。
幼かった弟のような犠牲を二度と出さないために。
◆
支給品の確認を終えた匡近は浮かない顔で後頭部を右手でかいている。
「まいったな…日輪刀もただのカタナすらないなんて。」
鬼はほぼ不死身であり、殺すには陽光に晒すか
頸を日輪刀でする以外にほぼない。
ゆえに日輪刀がなければ鬼を倒すのは格段に難しくなる。
頸を日輪刀でする以外にほぼない。
ゆえに日輪刀がなければ鬼を倒すのは格段に難しくなる。
よるに遭遇し、朝日が昇る時間まで粘れたら一応殺せるが
そんな無茶なまねは実弥のように
鬼を泥酔させる稀血が体に流れている者か
何時間も鬼を痛めつけ続けることができる
ズバ抜けた猛者ぐらいだ。
そんな無茶なまねは実弥のように
鬼を泥酔させる稀血が体に流れている者か
何時間も鬼を痛めつけ続けることができる
ズバ抜けた猛者ぐらいだ。
「どっかにあったりすればいいけどな…
他の参加者がもっていたりしないか?」
他の参加者がもっていたりしないか?」
自分以外の参加者がもっていた場合は
なんとしてでも譲ってもらわなくてはいけない。
そのためには交渉や交流が欠かせないだろう。
なんとしてでも譲ってもらわなくてはいけない。
そのためには交渉や交流が欠かせないだろう。
「そのカタナといいマスカ…ニチリントウというのはもしかしてこれですカー?」
日輪刀を持たないことで頭を
悩ませていた匡近の背後に現れたのは
包帯を縦に巻いたような見たこともない長い帽子をかぶり
DTの形を取った耳飾りを身につけて
顎と鼻の頭から額までを妙な化粧で彩っている
珍妙かつ初見で変人だとわかる成人男性であった。
悩ませていた匡近の背後に現れたのは
包帯を縦に巻いたような見たこともない長い帽子をかぶり
DTの形を取った耳飾りを身につけて
顎と鼻の頭から額までを妙な化粧で彩っている
珍妙かつ初見で変人だとわかる成人男性であった。
(見たこともない格好だな…海外の国だとこういうのが流行っていたりするのか?)
言葉遣いはカタコトでぎこちなく
大正時代の日本人であればよほど変わった状況でないと
着そうに無いような奇妙な服を着けていることから
この男は外国の人であると判断した。
大正時代の日本人であればよほど変わった状況でないと
着そうに無いような奇妙な服を着けていることから
この男は外国の人であると判断した。
「初にお目掛かりマス。私はバトルロワイヤルに召喚された
テレンス・T・ダービーデース。」
テレンス・T・ダービーデース。」
男が自己紹介と同時に差し出した日輪刀は
悪鬼滅殺の4文字が刻まれ拵は黒色を基調とし
黄金色の四角形が重なっている鍔の日輪刀。
その日輪刀は匡近の殉職後に最年少の柱となった
霞柱の時透無一郎が愛用する日輪刀だった。
悪鬼滅殺の4文字が刻まれ拵は黒色を基調とし
黄金色の四角形が重なっている鍔の日輪刀。
その日輪刀は匡近の殉職後に最年少の柱となった
霞柱の時透無一郎が愛用する日輪刀だった。
「いきなり会ってちょっと都合の
良いこと言うようだけど
その刀を俺に貸してくれないか?」
良いこと言うようだけど
その刀を俺に貸してくれないか?」
「このカタナもといニチリントウとやらはあなたの物なのデスカ?」
「いや、正確に言えば俺の物ではないんだけどさ。」
「オーケーオーケー、イイでしょう、オユズリしましょーう、でもでも条件がアリマス。」
「わかった、一方的にもらうだけなのも悪いからな聞けることなら何でも聞くよ。」
「その条件デスガ私のボディガード、要するに
私へケンカ売ってきたヤツをどんどんぶっとばしてくだサーイ」
私へケンカ売ってきたヤツをどんどんぶっとばしてくだサーイ」
男が提示した条件とは護衛の頼みであった。
了承しない理由はない、鬼を狩ることの他に
その鬼から人々を守ることも
鬼殺隊士にとっての揺るがぬ使命である。
了承しない理由はない、鬼を狩ることの他に
その鬼から人々を守ることも
鬼殺隊士にとっての揺るがぬ使命である。
仮にそちらから頼まれなくても護衛は間違いなくするだろう。
「もちろん良いぞ、それくらいお安いご用だよ」
了承した匡近は日輪刀を受け取った。
「最初に鞄の中みたときこれがなくてちょっと焦ったんだよ」
「ソレハソレハよかったデスね、あとホカにも
頼みたいことがあるのですガーまず名簿をみてクダサイ」
頼みたいことがあるのですガーまず名簿をみてクダサイ」
テレンスはポケナビの画面に名簿を表示させ
匡近に見せながら三つの名前を順に指さした。
その名はジョースター一行である
空条承太郎、ジャン・ピエール=ポルナレフ、ジョセフ・ジョースターの3人であった。
主のDIOやその配下である宿敵たちの名前だ。
匡近に見せながら三つの名前を順に指さした。
その名はジョースター一行である
空条承太郎、ジャン・ピエール=ポルナレフ、ジョセフ・ジョースターの3人であった。
主のDIOやその配下である宿敵たちの名前だ。
「この3人はブッソーで乱暴な嫌みヤロウどもでーす、
以前私はコイツラにぼこぼこにされ、
特にこの承太郎にはひどいオラもイカサマもかまされ
すんごくイタイメにあわされマシタ…」
以前私はコイツラにぼこぼこにされ、
特にこの承太郎にはひどいオラもイカサマもかまされ
すんごくイタイメにあわされマシタ…」
「ホントにイヤなヤロウどもですから
また、なぐりにくるかもしれないデース
思い出しただけでも絶望感がとまらない…」
また、なぐりにくるかもしれないデース
思い出しただけでも絶望感がとまらない…」
テレンスには殺し合いからの生還以外にも
憎きジョースター一行に仕返しをするという
しょうもない目的が芽生えていたのだ。
憎きジョースター一行に仕返しをするという
しょうもない目的が芽生えていたのだ。
「先に名乗ってくれてありがとな、俺の名前は粂野匡近だ」
「それにしてもそんなにいやなヤツがいるのか…あのさ
そいつらもしかして鬼じゃないかな、
襲われた時刻は夜だったのか?
それとも建物の中でやられたか?」
そいつらもしかして鬼じゃないかな、
襲われた時刻は夜だったのか?
それとも建物の中でやられたか?」
その3人は、チンピラのような単なる嫌な3人組と思ったが
この殺し合いに召喚されるような奴らならもしかして鬼かもと
考えた匡近はテレンスに聞いてみたのだ。
念のため程度でありこの時点ではまぁ人かもと考えていたが…
この殺し合いに召喚されるような奴らならもしかして鬼かもと
考えた匡近はテレンスに聞いてみたのだ。
念のため程度でありこの時点ではまぁ人かもと考えていたが…
「???なんでそんなこと聞くのデスカ?一応建物の中でしたガ…」
「あ~そうだなまず鬼っていうのはさ…」
◆
こうして匡近は外国人の男に対して人を喰らう鬼の説明をした。
説明を一言一句逃さず聞いたテレンスは…
説明を一言一句逃さず聞いたテレンスは…
なんだか老人のように老け込んで
ぐるぐる巻きの帽子はほどけてびろんびろん乱れ
声は疲れた老人のようにしわがれて
しわが尋常じゃないほどに増えた。
ぐるぐる巻きの帽子はほどけてびろんびろん乱れ
声は疲れた老人のようにしわがれて
しわが尋常じゃないほどに増えた。
「ちょっちょっとまってクダサァァーイ…」
「なんか老けたように見えるけど大丈夫か?」
突如老人のように老け込んだのには
違和感を感じずにいられないが
陽光の当たりにくい建物で襲われたことといい
匡近はこの男はかつて鬼に襲われた可能性が高いと判断した。
鬼という疑惑は確信へと近づいたのである。
違和感を感じずにいられないが
陽光の当たりにくい建物で襲われたことといい
匡近はこの男はかつて鬼に襲われた可能性が高いと判断した。
鬼という疑惑は確信へと近づいたのである。
胡蝶姉妹のように医学や病症に詳しいわけではないが
唐突に老けたのは鬼に襲われて
死にかけた事によるトラウマが起因しているかも知れない。
唐突に老けたのは鬼に襲われて
死にかけた事によるトラウマが起因しているかも知れない。
「その襲ってきた3人はやっぱり鬼だったのか?」
「待ってクダサーイ…オコタエデキマセーン…
マジのトラウマを今ははなしたくナイです…」
マジのトラウマを今ははなしたくナイです…」
鬼の話を聞いて急に怯えたあたり
やはりおそった奴らは鬼かもしれないと判断した。
そんなテレンスを見て匡近の中で
鬼への怒りが密かにまた竜巻のごとく渦巻いた。
人々を飽きることなく喰らい、心的外傷すらもおわせ
ためらうことなく欲望のまま踏みにじる。
そんな鬼の魔の手によって深く傷ついた者がまた目の前にまた一人いるのだ。
やはりおそった奴らは鬼かもしれないと判断した。
そんなテレンスを見て匡近の中で
鬼への怒りが密かにまた竜巻のごとく渦巻いた。
人々を飽きることなく喰らい、心的外傷すらもおわせ
ためらうことなく欲望のまま踏みにじる。
そんな鬼の魔の手によって深く傷ついた者がまた目の前にまた一人いるのだ。
鬼の祖である無惨を殺し悪鬼どもが引き起こす悲劇を
完全に防ぐまで鬼狩りの闘いは終わらない。
完全に防ぐまで鬼狩りの闘いは終わらない。
その事実を改めて胸に刻み悪鬼滅殺を改めて誓うのであった。
「わかった、無理に聞こうとしてすまなかったよ、
もしまたその鬼たちに襲われても大丈夫だ
かならず退治してやるからな!」
もしまたその鬼たちに襲われても大丈夫だ
かならず退治してやるからな!」
「そそそそ、ソレハ頼もしいデース…」
「でもちょっと尋常なくらい気分も体調も悪そうだけど
本当に大丈夫か?歩ける?必要ならおぶるけど?」
本当に大丈夫か?歩ける?必要ならおぶるけど?」
「遠慮シマース、歩くくらいはデキマス…」
◆
(おうおうおうおうゲゲエエべげのべべオオーまいごッッ……)
鬼の特徴を聞いたテレンスは脳内が真っ白になってしまった。
陽光で死ぬといい、個体によっては血鬼術という異能を仕掛ける。
陽光で死ぬといい、個体によっては血鬼術という異能を仕掛ける。
そんなもん間違いなくスタンドを使う吸血鬼のことではないか
吸血鬼は正確に言えば人の肉ではなく血を求めるのだが
肉を求める程度個体差とかあるのだろうたぶん、
あと血鬼術というのはスタンドの別名のようなものだろうたぶん。
スタンドの能力やこうげきは一般人からみたら
(そもそも非スタンド使いにスタンドは一部例外を除き見えないが)
魔法や妖術に見えるのだろう。
吸血鬼は正確に言えば人の肉ではなく血を求めるのだが
肉を求める程度個体差とかあるのだろうたぶん、
あと血鬼術というのはスタンドの別名のようなものだろうたぶん。
スタンドの能力やこうげきは一般人からみたら
(そもそも非スタンド使いにスタンドは一部例外を除き見えないが)
魔法や妖術に見えるのだろう。
説明中に冗談だろうと思いこっそりアトゥム神でウソの判定を行ったが
答えは無情なことにNO!NO!NO!であった。
テレンスにとってのアウト判定だ、
現実はいつでもどこでも非情である。
NOを突きつけられた瞬間にびっくらこいたテレンスは
おじいちゃんみたいに老けたのだ。
答えは無情なことにNO!NO!NO!であった。
テレンスにとってのアウト判定だ、
現実はいつでもどこでも非情である。
NOを突きつけられた瞬間にびっくらこいたテレンスは
おじいちゃんみたいに老けたのだ。
しかし命を奪われることはまずない、
過去に下弦の壱であった魘夢という鬼にそそのかされ
都合の良い夢を見るために自ら配下となった者たちがいた。
過去に下弦の壱であった魘夢という鬼にそそのかされ
都合の良い夢を見るために自ら配下となった者たちがいた。
その中の一人は数名を明確に実質殺めている。
それでも鬼に利用された者として極刑になることはなかったようだ。
だからこのテレンスも鬼狩りによって殺されはしないが
この事実を知るすべを今のテレンスはもっていない。
それでも鬼に利用された者として極刑になることはなかったようだ。
だからこのテレンスも鬼狩りによって殺されはしないが
この事実を知るすべを今のテレンスはもっていない。
思い込みで老けたゲーマーのテレンスは
鬼狩りの少年とともにとぼとぼと
今にも死にそうな雰囲気のまま歩むしかなかったのである。
鬼狩りの少年とともにとぼとぼと
今にも死にそうな雰囲気のまま歩むしかなかったのである。
「なあ、ほんとに無茶しなくていいんだからな?
休みたくなったらいつでも言ってくれよ?」
休みたくなったらいつでも言ってくれよ?」
バトルロワイヤルという不測にもほどがある事態と
鬼に襲われたトラウマが相まって
開始直後とは思えぬほど弱り切ったテレンスを見た匡近は気遣う。
鬼に襲われたトラウマが相まって
開始直後とは思えぬほど弱り切ったテレンスを見た匡近は気遣う。
その男が鬼に似た吸血鬼という邪悪(首から下が)の執事とも知らずに。
「やっぱたんまデス、休みやすり座ります、すわらいます…」
やはり無理をしていたのか休憩を訴えてきたテレンス
ろれつのぐちゅぐちゃ具合は疲労の深刻さを表現しているかのようであった。
ろれつのぐちゅぐちゃ具合は疲労の深刻さを表現しているかのようであった。
「やっぱり無理しようとしていたんだな、
わかったちょっと休もう、休み終わったら
探したい人たちがいるから出発す…」
わかったちょっと休もう、休み終わったら
探したい人たちがいるから出発す…」
その直後そいつは前触れも前兆もなく砲丸のような速度で飛びかかってきた。
「あぶない!」
匡近はテレンスを強くひっぱり飛んできた何かから回避する。
飛んできた何かは二人の背後に
立っている木ににぶつかり
へし折れて激突音の後に木が倒れた音が響き渡った。
立っている木ににぶつかり
へし折れて激突音の後に木が倒れた音が響き渡った。
「オッマイぃッガガーー!!」
「なんだ何が飛んできたんだ!?とりあえずテレンスは逃げていろ!」
「ソーします!!」
突如出現した謎の化け物に動揺する二人
テレンスはますますパニックになりどこかへ逃げ込んで
匡近は渡された日輪刀をすぐさま構え臨戦態勢に入った。
テレンスはますますパニックになりどこかへ逃げ込んで
匡近は渡された日輪刀をすぐさま構え臨戦態勢に入った。
「やっぱり見せしめのヤツ以外にも鬼が呼ばれていたのか!」
飛んできた生き物は誰がどう見ても人間とは判断しないであろう異形。
犠牲が出る前に倒すなくてはならない。
バトルロワイヤルは開始したばかりだからまだ誰も殺されてはいないと思いたい。
犠牲が出る前に倒すなくてはならない。
バトルロワイヤルは開始したばかりだからまだ誰も殺されてはいないと思いたい。
黒い怪物は匡近を顔だけではなく触手にある目でも捉えた。
捉えた次の瞬間に怪物は匡近を捕食するためまた飛びかかってきた。
突っ込んでくる怪物を軽やかに避けて真横に素早く匡近は移動した。
(顔面だけの化け物だから頸はない、他に切ったら
致命傷になるのような箇所はあるのか?)
致命傷になるのような箇所はあるのか?)
黒い怪物には巨大な顔に蛇のような触手や足の生えただけだ。
日輪刀で頸を切断したときに即死する。
日輪刀で頸を切断したときに即死する。
だがこいつに頸はない、つまりこいつには一切の弱点はなく
傷を負わせても鬼の自己治癒力で瞬く間に回復する。
人の手で葬ることは不可なのか。
傷を負わせても鬼の自己治癒力で瞬く間に回復する。
人の手で葬ることは不可なのか。
確信ではないが匡近は絶対の不死ではないと予想している。
こいつにも他の参加者で付けている首輪に相当する機械の輪を
頭部に生えている触覚のような器官に装着させられている。
こいつにも他の参加者で付けている首輪に相当する機械の輪を
頭部に生えている触覚のような器官に装着させられている。
おそらくその部分が頸に当たるのだ。
匡近はそこを狙い切断を狙うが容易ではない。
匡近はそこを狙い切断を狙うが容易ではない。
結論を言えば頸を切らなくては死なないという匡近の予想は大外れだ。
ポケモンはスターミーやラッキーのようなじこさいせい、
ドダイトスとリーフィアのようにこうごうせいで自力回復も
可能なポケモンは数多く存在するが
自力で再生できないポケモンのほうがいまだに多い。
強いて言えば「ねむる」という回復技はほとんどのポケモンが使える。
しかしその名の通り少しの間だが闘いの最中に眠るため
その間は何もできず、無防備な姿をさらしてしまう。
鬼のような万全で安全な回復とはほど遠い。
ポケモンはスターミーやラッキーのようなじこさいせい、
ドダイトスとリーフィアのようにこうごうせいで自力回復も
可能なポケモンは数多く存在するが
自力で再生できないポケモンのほうがいまだに多い。
強いて言えば「ねむる」という回復技はほとんどのポケモンが使える。
しかしその名の通り少しの間だが闘いの最中に眠るため
その間は何もできず、無防備な姿をさらしてしまう。
鬼のような万全で安全な回復とはほど遠い。
少しずつ斬撃を与えて徐々に体力をへらしていけば勝てただろうが
いまの匡近はポケモンへの知識が一切無いため気づくことができなかった。
いまの匡近はポケモンへの知識が一切無いため気づくことができなかった。
輪を狙って飛びかかったが鞭のような触手に弾き飛ばされ地面に叩きおちた。
化け物そのものは早いとはいえないが、触手は別のようだ。
間違いなく並の鬼を超えている速度だ。
馬鹿正直に立ち向かうだけでは倒すことはできない。
化け物そのものは早いとはいえないが、触手は別のようだ。
間違いなく並の鬼を超えている速度だ。
馬鹿正直に立ち向かうだけでは倒すことはできない。
今の自分には何ができるか。
このように匡近が考えていた次の瞬間に二体目の乱入者が現れた。
「見つけたぞ、ここにいたのか。」
新たな乱入者は蒼く神々しい4足の獣であった。
「こんどはなんだ…!?」
獣に目を奪われる匡近。
4足の獣はまるで神仏のように神々しく
人とはあまりに離れた異形ではあるが
鬼のような禍々しい存在には感じなかった。
人とはあまりに離れた異形ではあるが
鬼のような禍々しい存在には感じなかった。
黒い化け物は獣を見てうなり
憤怒の視線を向けた。
憤怒の視線を向けた。
4足の獣ことディアルガは研究所の前で争い
黒い化け物のアクジキングはディアルガと交戦したが
不利と悟りこのまま続けて勝ち目はないと踏んだのか逃走を図った。
逃げた先で匡近とテレンスを発見し
逃走中であったが食欲に負け二人を喰らおうとしたのだ。
黒い化け物のアクジキングはディアルガと交戦したが
不利と悟りこのまま続けて勝ち目はないと踏んだのか逃走を図った。
逃げた先で匡近とテレンスを発見し
逃走中であったが食欲に負け二人を喰らおうとしたのだ。
己の足の速さでは逃走は不可能とみていっそ戦い抜くことを選んだのか、
それとも食欲に理性が押しつぶされ逃げるという選択しが完全に消失したのか。
アクジキングは触手、本体全ての口を限界以上に広げ突撃してきた。
それとも食欲に理性が押しつぶされ逃げるという選択しが完全に消失したのか。
アクジキングは触手、本体全ての口を限界以上に広げ突撃してきた。
「話は後だ、このポケモンを止めるぞ!」
これが伝説のポケモンディアルガと
鬼殺隊士粂野匡近の出会いであった。
鬼殺隊士粂野匡近の出会いであった。
【B-2/未明/一日目】
【テレンス・T・ダービー@うろ覚えで振り返る 承太郎の奇妙な冒険】
[状態]:怯え(大)、老化、精神的負担(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、1~3、
[思考・状況]基本行動方針:死にたくありまセーン。
1:死にたくありまセーン。
2:こいつ(匡近)の言う鬼は吸血鬼ことDIO様のことカ?
3:DIO様に会ったら、配下の私は(鬼)の配下だと思われしぬカモ…。
4:ジョースターどもにもDIO様にも会いたくないないデース。
5:化け物(アクジキング)から逃げるんだヨオオオ。
[備考]
ジョースター一行に敗北した後からの参戦です。
逃げた方向については後続の書き手様にお任せします。
【テレンス・T・ダービー@うろ覚えで振り返る 承太郎の奇妙な冒険】
[状態]:怯え(大)、老化、精神的負担(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、1~3、
[思考・状況]基本行動方針:死にたくありまセーン。
1:死にたくありまセーン。
2:こいつ(匡近)の言う鬼は吸血鬼ことDIO様のことカ?
3:DIO様に会ったら、配下の私は(鬼)の配下だと思われしぬカモ…。
4:ジョースターどもにもDIO様にも会いたくないないデース。
5:化け物(アクジキング)から逃げるんだヨオオオ。
[備考]
ジョースター一行に敗北した後からの参戦です。
逃げた方向については後続の書き手様にお任せします。
【粂野匡近@鬼滅の刃】
[状態]:健康
[装備]: 時透無一郎の日輪刀
[道具]: 基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いにいる人を守りつつ、サカキを止める。
1:黒の鬼(アクジキング)を殺す。
2:こいつ(ディアルガ)は…!?怪物だけどどこか神聖で鬼には見えない 。
3:みんな(実弥、しのぶ、カナエ)と合流する。
4:空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、ジャン・ピエール=ポルナレフは鬼なのか?
[備考]
死亡後参戦です。
空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、ジャン・ピエール=ポルナレフを鬼かも知れないと考えています。
[状態]:健康
[装備]: 時透無一郎の日輪刀
[道具]: 基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いにいる人を守りつつ、サカキを止める。
1:黒の鬼(アクジキング)を殺す。
2:こいつ(ディアルガ)は…!?怪物だけどどこか神聖で鬼には見えない 。
3:みんな(実弥、しのぶ、カナエ)と合流する。
4:空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、ジャン・ピエール=ポルナレフは鬼なのか?
[備考]
死亡後参戦です。
空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、ジャン・ピエール=ポルナレフを鬼かも知れないと考えています。
【ディアルガ@ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊】
[状態]:健康、
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3、
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを破綻させて、サカキを倒す。
1:黒いポケモンを鎮める。
2:闘いが終わってからこの者(粂野匡近)と話し合う。
[備考]
制限はありません。
参戦時期は主人公のポケモンを消滅から蘇らせた後です。
[状態]:健康、
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3、
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを破綻させて、サカキを倒す。
1:黒いポケモンを鎮める。
2:闘いが終わってからこの者(粂野匡近)と話し合う。
[備考]
制限はありません。
参戦時期は主人公のポケモンを消滅から蘇らせた後です。
【アクジキング@ポケットモンスターウルトラサンムーン】
[状態]:健康。食欲(特大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3、
[思考・状況]基本行動方針:とにかくなんでも食べたい。
1:この2体(ディアルガと匡近)を喰らう。
2:他にもなにかあれば喰らう。
[備考]
特にありません。
覚えている技については後続の書き手様にお任せします。
[状態]:健康。食欲(特大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3、
[思考・状況]基本行動方針:とにかくなんでも食べたい。
1:この2体(ディアルガと匡近)を喰らう。
2:他にもなにかあれば喰らう。
[備考]
特にありません。
覚えている技については後続の書き手様にお任せします。
【支給品解説】
時透無一郎の日輪刀@鬼滅の刃
柱が使うことを表す『惡鬼滅殺』の4文字が刻まれた日輪刀。
鍔は金色の4角型が重なり合った角形である。
柱が使うことを表す『惡鬼滅殺』の4文字が刻まれた日輪刀。
鍔は金色の4角型が重なり合った角形である。
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