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何もないさすらい
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匿名ユーザー
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「理解が追いつかん何が起きた…!?」
現状に心底動揺している男が息を荒くして佇んでいた。
名は猗窩座、もう滅んだ鬼舞辻無惨率いる精鋭上弦の参の立場が与えられた鬼である。
名は猗窩座、もう滅んだ鬼舞辻無惨率いる精鋭上弦の参の立場が与えられた鬼である。
絶対に近い不死性を誇る鬼の首魁をただの人間が茶番同然に葬り去ってしまった。
「どうすれば良い…!?」
新たな鬼を生誕させるにはあのお方こと無惨様の血液を摂取させることが必要であり
上弦の鬼が新の悪鬼を生まれさせるには許可を得なくてはならない。
人間の身でありながら至高の領域に近い猛者を鬼へと誘えることはもうできない。
上弦の鬼が新の悪鬼を生まれさせるには許可を得なくてはならない。
人間の身でありながら至高の領域に近い猛者を鬼へと誘えることはもうできない。
鬼を新造できなくなった憤怒のままにサカキにぶつかることはたやすくはない。
今までどんな超人でも殺せなかったあのお方を瞬時に死滅させるほどの怪物だ。
見た目はただの人間そのものとはいえ、
実際には人類はもちろん鬼すらも遙かに超越した
至高すらも過去にするような無敵にして絶対の種なのだろう。
今までどんな超人でも殺せなかったあのお方を瞬時に死滅させるほどの怪物だ。
見た目はただの人間そのものとはいえ、
実際には人類はもちろん鬼すらも遙かに超越した
至高すらも過去にするような無敵にして絶対の種なのだろう。
そんな種族が開いた殺し合いだ、鬼すら凌ぐ猛者や
誰も殺せない怪物が呼び込まれている可能性は大いにある。
誰も殺せない怪物が呼び込まれている可能性は大いにある。
どんなに頭を回しても討ち滅ぼされる展開しか思い浮かばない猗窩座であったが
そのとき支給されたバッグが蠢き中からなにかが飛び出した。
そのとき支給されたバッグが蠢き中からなにかが飛び出した。
「ぷっはあ~~!やっとでられたロト~~~!!」
飛び出たのは手のひら程度の大きさであり
言語を自在にあやつる機械であった。
言語を自在にあやつる機械であった。
「あっ初めましてボクは図鑑なロトム図鑑だロ~~~!!」
「何者だ…?」
ろとむずかんなる機械は猗窩座にとって薄気味悪く見えた。
「サカキ様から聞いたロト!きみは文字が読めないから
代わりに読んでって言われたロト~~これからよろし」
代わりに読んでって言われたロト~~これからよろし」
「術式展開」
猗窩座が構えを取ると足下に雪の結晶を模した陣の羅針が展開される。
「ホエ…?」
(闘気そのものは極めて微弱だ、実力を隠しているか元来の弱者といったところか)
敵対者の闘気の的確に感知して行動を読む
猗窩座の十八番とする血鬼術の一部、
羅針を張り巡らせたのだ。
猗窩座の十八番とする血鬼術の一部、
羅針を張り巡らせたのだ。
「あわわわわ!ど、どうかいじめないでほしいロ!
ボクは嫌がらせするわけじゃないロ!
むしろサポートのためにいるんだロと~~!!」
ボクは嫌がらせするわけじゃないロ!
むしろサポートのためにいるんだロと~~!!」
おびえたロトム図鑑はとっさに危害を加えないように懇願する。
手助けのために遣わされたのにいきなり木っ端微塵にされるのはご免だ。
手助けのために遣わされたのにいきなり木っ端微塵にされるのはご免だ。
「ここだと文字を読めなきゃやってられないことだってあるロ!
たっとえば名簿!君の知り合いがいるか気になるロよね!
でも文字が読めないと知ることができないロ!
そんなときのためにもボクがいるんだロ~~!!」
たっとえば名簿!君の知り合いがいるか気になるロよね!
でも文字が読めないと知ることができないロ!
そんなときのためにもボクがいるんだロ~~!!」
猗窩座の素体といえる人間の狛治は
あまりの貧困ゆえに勉学の環境に恵まれることがなかったため
文字を読むことは不可能である。
あまりの貧困ゆえに勉学の環境に恵まれることがなかったため
文字を読むことは不可能である。
「…いいだろう、だが少しでも妙なまねをすれば
ガラクタに成り果てると思え」
ガラクタに成り果てると思え」
羅針の展開は持続させたものの武の構えを解いた。
怪しい行動の片鱗を瞬時だけでも見せたら
邪魔されぬように即粉砕するためだ。
怪しい行動の片鱗を瞬時だけでも見せたら
邪魔されぬように即粉砕するためだ。
「も、もちろん悪い事なんてしないロ…」
「じゃ、じゃあさっそくポケナビって機械とその説明書をだして欲しいロ…」
「これのことか?」
「じゃ、じゃあさっそくポケナビって機械とその説明書をだして欲しいロ…」
「これのことか?」
バックからぽけなびという機械と説明書らしき書類を取り出した。
その後猗窩座はポケナビの説明書を読んだロトム図鑑の指示を受けて
ポケナビを操作し、名簿画面を開いた。
ポケナビを操作し、名簿画面を開いた。
「うんうん、名簿の画面を開かれているロね!
それじゃ順番に名前を読み上げていくロ!」
それじゃ順番に名前を読み上げていくロ!」
◆
(たぶんこの童磨っていうのしか知り合いはいないロね…)
表示された参加者の名前を猗窩座を除いた60名を順に読み上げって言ったが
童磨という名前以外に反応を示すことはなかった。
童磨という名前以外に反応を示すことはなかった。
その童磨なる参加者への反応時に
萎えと苛立ちが組合わさったような
なんとも言えぬ表情を見せた。
萎えと苛立ちが組合わさったような
なんとも言えぬ表情を見せた。
鬼という種族は祖の無惨によって同族嫌悪の呪縛が施されているため
互いを忌み嫌い合うがその中でも童磨は
呪い関係なしに嫌われていると言っても過言ではない。
互いを忌み嫌い合うがその中でも童磨は
呪い関係なしに嫌われていると言っても過言ではない。
行動・言動その全てが癪に障り
精神の根元から不快感を徹底的に煽ってくる。
しかも本人はあれで悪意がなく
親しみを持って接している気なのだからどこまでも救いようは皆無。
精神の根元から不快感を徹底的に煽ってくる。
しかも本人はあれで悪意がなく
親しみを持って接している気なのだからどこまでも救いようは皆無。
(敵なのかそれとも単に会いたくないだけロ…?)
不機嫌の要因を聞けば気をますます悪くし
やつあたりされることを懸念したロトムは
固まり気まずそうに沈黙していた。
やつあたりされることを懸念したロトムは
固まり気まずそうに沈黙していた。
「…と、とりあえずボクはバッグにもどるから
用ができたらいつでも読んでロト~」
逃げるかのようにロトムはバックの中へ飛び込んだ。
用ができたらいつでも読んでロト~」
逃げるかのようにロトムはバックの中へ飛び込んだ。
猗窩座は何も考えることなく
執念を燃やすこともなく
闘志をたぎらせることもなく
執念を燃やすこともなく
闘志をたぎらせることもなく
空っぽの鬼は一切の目的をもたずただ歩きその場を後にした。
強いて言えば優勝時の願いにわずかな価値を感じたのと
強者との死闘を楽しめればいいと考えた程度であった。
強いて言えば優勝時の願いにわずかな価値を感じたのと
強者との死闘を楽しめればいいと考えた程度であった。
その強者も自分に近いか同等の強さでなければ楽しむことはできない。
遙かに突き放し至高以上の傑物がいればなすすべ無く滅ぶだけだ。
生存を賭けた世界は人のみならず鬼にとっても厄災に過ぎない。
遙かに突き放し至高以上の傑物がいればなすすべ無く滅ぶだけだ。
生存を賭けた世界は人のみならず鬼にとっても厄災に過ぎない。
【F-9/未明/一日目】
【猗窩座@鬼滅の刃】
[状態]健康、
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2ロトム図鑑@ポケットモンスターウルトラサンムーン
[思考・状況]
基本方針:………
1:とりあえず童磨には会いたくない。
[状態]健康、
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2ロトム図鑑@ポケットモンスターウルトラサンムーン
[思考・状況]
基本方針:………
1:とりあえず童磨には会いたくない。
※備考
少なくとも参戦時期は無限城で炭治郎&義勇との戦闘前です。
少なくとも参戦時期は無限城で炭治郎&義勇との戦闘前です。
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