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魔術について

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Alice

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エノワスの魔術

エノワス人の魔術素養(砂薔薇と戦乙女)

元来、エノワスの民には魔術に対しての素養が高くある。
一般市民でも、通常の魔術師級の魔術回路を持ち合わせ、また魔力が高い物は顔に特定の紋章が浮かぶという。

エノワスの王族は額に砂薔薇の紋章を持ち、能力は個々で違うが、気象を操る能力を有する物が多い。
それはエノワス王朝の始祖女王である「リマジュエール」の血であるとされ、彼女の血族は基本的にその能力を生まれながらにして有している。

魔術に長け、万能なエノワスの民だが、基本的に現在魔術よりも効率が悪く
また個人個人で魔法を発動する方法も違うため、術士としての質はあまり良くない。
特に魔力の低い下級層の民は、魔法を使うのに数十分を要し、その威力も高くはない傾向にあるようだ。


儀式形式魔術(共有)

エノワスの民が基本的に用いる魔術形式。
儀式形式という魔術は、魔法を使う際に【媒体】を用い、魔力を高めて使うというのが一般的である。
その際に使うのが、自分専用の【魔法言語】である。
魔術回路と儀式を連結させるもっとも重要なものであり、その【魔法言語】によって魔法の幅が決まってくると言われている。

エノワスの王族は、特有の【魔法言語】を用い、媒体を【自分自身】にすることでもっとも強い魔法を用いることが出来るとされており
子供頃から無数の魔術回路を英才教育で植え付けられているエノワスの王族にとって、魔術の選択肢は全て【魔法言語】の記憶とそれをセレクトできる才能にある。

全ての魔法を儀式形式で用いる性質があるため、多くの【魔法言語力】と選択の才能、組み合わせによって様々な効果の魔術を使うことが出来るが、魔力が高ければ高いほど、その基本となる魔術言語が長く時間が掛かる傾向があるようだ。


その他の魔術

マリスティア人の魔術素養(共有)

 マリスティア人には、ほとんど魔法を使える者がいない。
魔法文化が発達していない環境もある。しかし、たとえ外で魔法を学んだとしても、ほとんどの町民は魔法を扱えるようにはならないだろう。そもそも彼らは身の内にある魔力を自力では引き出すことができないのだ。
魔力自体は他地域の人間と変わらないくらいにある、むしろ比率的には他地域より多いくらいなのだが、それを利用することができない為、結果として「他人の魔法の効きはいいが自分では魔法が使えない」という生贄向きの素養に落ち着いてしまっている。
 極稀に勉強によってそれなりの魔法を使えるようになる者がいるが、それでも魔力の全てを引き出すことはできずその魔法は威力が低く実戦に使えるほどにはならない。特に四大元素に関わる魔法に関してはとことん適性がなく、逆に毒や麻痺、催眠系の方がまだ見れたものに仕上がるそうだ。

 これらの事象の原因は不明だが、一説には閉鎖的な島内で外部の血が混ざらないまま近親婚を繰り返した故の構造的欠陥ではないかとも言われている。


医療用植物魔術(封印の神子と導き手)

ヴィクトール・アレクシス・エーベルが著書内で提唱する魔術形式。
一般的に使用される基礎的な回復魔法に薬草を加え、効能を高める呪術を組み合わせた独自のもの。本人の気質故か構造が簡略化されておらず無駄に分かり辛いため、ほとんど他の使用者がいない。
杖の上部にある瓶に目的に合わせた植物を何種類か事前に混ぜておいたものを放り込んで呪文を唱える。発動中は瓶の中で植物が燐光を伴って燃え、使い切ると燃え尽きる。怪我の深さによって消費される植物の量が違う。使い切る前に他の魔法を使おうとすると中身を捨てなくてはいけないので割と面倒。
利点は他の回復系魔術よりも回復効果が高く術者への負担も少ないこと、欠点は事前準備が面倒なこととやたら魔術構造が複雑なこと。改良の余地有。


生体魔術(封印の神子と導き手)

エドヴァルドが使用している魔術形式。
師ヴィクトールの魔術構造を応用し、魔術の中に虫や小動物を中心とした生体を組み込んだもの。少々安定性に欠けるがこれまでの魔術では簡単に手の届かない領域をカバーし、絶大な威力を誇る。
しかしその性質故に一部魔術師たちからは禁忌の術とみなされ問題視されており、すこぶる評判は悪い。
生体を魔術に組み込み最大の効力を引き出すというその構造はどこかエノワスの儀式形式魔術に通ずるところがある。今後魔術としての完成度と威力を追求するなら現在使用している虫や小動物では足りず、より知能の高い生体を組み込まざるをえなくなる。事実、師の立ち入らない彼個人の部屋の中では魔術に使用するためだけに人造の魔物を作る研究まで行われており、そのことが世に知れれば間違いなく彼は禁忌に手を染めた害悪として排斥されることになるだろう。


状態異常型汎用魔術(封印の神子と導き手)

主にディンドラ南西部で教えられている魔術形式、使用者はグスタ、ツィタ。
ある程度効率化・省略化された魔方陣と詠唱を伴い、それなりの魔術素養があれば毒・麻痺・睡眠・ステータス低下などの状態異常を引き起こすことができる。
威力は低~中程度であり、より高い威力を求めると陣は複雑化し詠唱時間も伸びる。
グスタは槍の装飾を魔方陣の補助に、マリステライトを魔力増幅具に利用してある程度の魔術までであればほぼ詠唱のみで発動できるようにしていた。ツィタの場合は本来ほぼ魔術を扱えないところを契約魔物による強化により多少扱えるようになっているだけの為、魔術符と同等の仕組みで紙に魔方陣を描いたものを大量にストックしておいて矢にくくりつけて相手の元へ撃ち込み、最小限の消耗で効率良くダメージを稼いでいる。


世界封印術式ー逆結界方式ー(封印の神子と導き手)

主に【封印の神子】を作る際に使われる魔術方式。
体に刻印を刻みつけ、【負】の器(受け物)として作り替える特殊な魔術。
『錬士』と呼ばれる職業のものが施術する事が多く、こちらの方式では器となった【封印の神子】の体内に【負】が封じられていく仕組みになっている。
封じられた【負】は、神子の体を食らいつくし、最終的には神子の体と一緒に昇華することで【負】は浄化される。

世界封印術式ー放出型結界方式ー(封印の神子と導き手)

主に【封印の神子】を作る際に使われる魔術方式。
【封印の神子】を中心に【負】を呼び寄せる魔術を用い、【負】が神子を喰らっている隙に結界を張り、神子の死と同時に結界から力が放出され、【負】を昇華する術式。
この魔術を用いる際は、適正の髙い神子を三人ほど儀式にささげ、封印をかけるほうが効果的となる。
しかしこちらの方式は生きた神子が【負】によって喰らい殺されるのを目の当たりにしなければならないため、禁忌とされている。
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