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師匠の植物図鑑

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alice

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ルティシャ総合植物図鑑 草案

これは、魔術植物学者ヴィクトール・A・エーベルが書き留めた手記の一部を抜粋したものである。
アルデロ、ひいてはこの世界に分布する植物に対する理解の一助となれば幸いである。


イスエラールリリー(解雪節の百合)

『嘆きの塔』周辺は雪が解け、地表から百合の花の芽が顔を出す。
その時期にだけ咲く、その百合の色は七色に光るといわれ、フリーズドライで保護された百合は貴族の手に渡る。
また各国の貴族も欲しがる珍しい百合であるため、取引額は高価。
由来:ちまたのドラゴン達には勝手に呼ばれてる女神イスエラ=ラーシアンレーヴェのこと
名前がドラゴンたちには伝わってなかったので、勝手に名前つけて呼ばれてる。

夜光花

 地下に住まうエリステムの民にとって、太陽と同じ役割をする花。光は日光の大凡半分程度で一定に光り続けるが、お湯を被せると6時間ほど光らなくなる。見た目は水晶にも氷にも似ているが歴とした植物で、エリステムの地中にぎっしりと生えている。
魔力を餌に育つため、エリステムの民は基本的に魔力が低いのは子供の頃から夜光花に魔力を吸収されているからという理由が有力である。

(発光キノコ)

 エリステムの地下にのみ育つ、胞子が畜光する性質をもつキノコ。畜光することによる利点はよくわかっていない。夜光花の側で畜光し、夜光花の光が消えるとほのかな淡青に光る。フットライトに最適だが、繁殖期の胞子には注意が必要である。一度服につくとなかなか取れないので、その時期はキノコの上に半透明の被せ物をして対処することが多い。

糸繭草

 エリステム以外のほぼ全域に分布する、糸の原料となる多年草。花が終わったあとに種を保護する繭様部分を摘み取り一度灰をまぶしてから、何種類かの混ぜ物をした水に晒して紡ぐ。最良の状態での収穫を狙うのはシビアだが収穫時期自体は長く病気にも強い。ただしなんの処理もしていない水に濡れると種がむき出しになり糸の原料としては使い物にならなくなる、この性質は少雨地域で効率よく発芽させるためのものか。

糖蜜花

 エノワスで主に出回っている食用の小型花、木本性つる植物。薔薇のように柔らかな花弁が半八重に重なってできたたおやかな花形をしているものが多い。ふくらみかけの蕾を収穫し、角砂糖代わりに紅茶にいれてゆっくり開いていく花姿と甘みを楽しむ。製菓用に蜜を抽出することもあるが、花が小振りの為高価。

冷蜜花

 糖蜜花の亜種、エリステムにのみ生育する。土地の限られた地下生活に対応してか土壁を覆い這うように伸びる。暖色系の多い本種とは違い、寒色系の花が多い。甘みは控えめだが清涼感があり、ほのかに冷気を放つ。アイスティーに最適だが元々寒いエリステムでは嗜好品の気が強くそこまで消費量は多くなく、どちらかと言えば特定の部屋の壁に這わせて氷室の室温安定を目的として利用される事が多い。

竜鱗果

 エノワス~アルデロ国境付近で見られる果物。自生地はエノワスであり、アルデロ産のものは全て株分けされた栽培ものである。果皮が硬く発達しており、竜の鱗に覆われているように見えることからこの名が付いた。水分量はあまり多くなく、果肉が引き締まっていてさっぱりとした味わい。極稀に通常と逆向きに果皮が発達している場合があり、その希少さから幸運の象徴として高値で取引される。

キュロカント

 エノワス~アルデロ国境付近で栽培される落葉低木、通称神の心臓。野生のものは山岳地帯の深い所でしか見られず、現在では希少。高さ3mほどで細かい棘のある枝を横に広げるが結実する頃には自重で垂れ下がってしまう為、農家では棚を組んで絡ませることが多い。果実は握り拳大で深紅色、濃厚な味と香りから生食される事は少ない。果実酒の他ジャムとしても用いられる。

(巨大豆)

 アルデロの山中に自生する、つる性の豆植物。地面からのほかに宿主とした木からも栄養を吸い取り大きく育つ。繁殖力が強いことから飢饉時には重宝されるようだが、味はお世辞にも美味とは言えず平常時は有害とされることの方が多い。これまでに発見された最大のものは鞘の全長が1m30cmにも及ぶ。

アニーベル(Annie bell)

 アルデロの高山部除く全域に分布する、高さ2m弱ほどになる中高木。名の通りベル型をした白ないしクリーム色の花を下向きに咲かせる。開花期は8月-9月初旬。鎮静効果が高く鎮痛剤や睡眠薬、麻酔にも使われるが用法容量を誤ると精神混濁、記憶喪失、昏睡、呼吸停止等死を招くことになる為取り扱いには細心の注意が必要。意味は「神に愛された者の鐘」 古い文献から元の名はメアリーベルではないかとの説もあるが、資料となる文献が限られる為はっきりとは断言できない。

ヴェンテ(黒樹)

 アルデロの山間部で見られる、2m前後の中高木。木目が細かく粘りがあり、耐久性が高い。乾燥させるのにやや時間がかかるが、手間をかけて処理し磨くと美しい黒色に仕上がる為木工芸や楽器の一部、ペンの軸に使われる。中心の真っ直ぐな幹を切り出して磨いた杖は最高級品であり、大切に扱えば一生ものであるとも言われる。

レスタート

 アルデロの山間部に自生していた草。地質と気候の関係かラボルタ周辺でしか見られなかったが、山火事により野生のものは確認不可。岩に張り付くようにして生える。葉の表は銀黒色だが裏は赤みを帯びており、この草を煎じた汁で布を染めると目が覚めるような赤を生じる。この赤はラボルタレッドないしレスタートレッドと呼ばれる。現在野生のものは絶滅した可能性が高く研究が進んでいない。種は少量現存しているため、人工発芽が待たれる。

(地下茎団子)

 エノワスの一部とアルデロ全域で見られる、木本性のつる植物。一般的な利用は葉を取ったつるだけに留まるが、環境が厳しく食用になるものの少ないラボルタでは地下茎をすり潰し乾燥させ粉を作り、水で練って湯がき団子として食していたようだ。味は悪くなく調味料次第ではかなりのレベルになるが、日常的に食するには少々食感に難がある。少なくとも製法には見直しが必要と思われる。

オリエンダールプスミルフ

 ディンドラ全域とアルデロの盆地部に育つハーブの一種。利用価値があるのは葉だが、観賞用にも向く中型の白い花をつける。人間の鼻ではほとんど無臭。効能は鎮痛作用で、すり潰したものを傷口に湿布して用いられる。マリスティアではハーブ1の特有の香りを緩和するためにこの植物をいくらか混ぜるそうだ、効果については要検証が必要である。名前の由来はマリスティアでの栽培に貢献したディンドラの植物学者オリエンダー氏より。
由来:もとは、ハーブ(ミルフォイル:切り傷などの鎮痛・殺菌作用があるハーブ:白)からもじって
+マリスティアでこのハーブを初めて増やすことに成功した元ディンドラの学者オリエンダーの名前から
でもそのオリエンダーさん、じつは神父っていううわさもある

(食虫植物1)

 ディンドラ北部〜中部の森林に分布する、長さ30cm前後の袋状消化器官を持つ植物。そのサイズ故時折虫だけでなく小動物の死骸が中から見つかる事がある。袋の入り口は半分ほど花で覆われており、蜜を吸う為に縁へ止まった虫や鳥を消化器官へ落とす。取り逃がしても受粉の媒介にする事ができる。

(ハーブ1)

 ディンドラ全域に分布するハーブの一種。花は小さく目立たない。特有のつんとした香りがあり、判別は容易。ポプリにするとこの香りは強くなるが、精神の鎮静と安眠に効果がある。茶のとれないマリスティアではこの葉をハーブティーにするそうだ。少々特有の癖のある香りがするが味はまろやからしい。

アヴァン(浮葉植物)

 ディンドラ中東部沿岸の海上でのみ見られる浮葉植物、通称豊栄のアヴァン。楕円形ロゼット様の葉、初夏に半八重直径8cm程度の花をつける。花色は薄桃~薄紫だが時折遺伝子欠陥を起こし薄青の花が見られ、それが咲いた年は豊作になるとされる。

ティアズラファ(柑橘類2)

 ディンドラ中部以南で生産される果物。果実は手のひら大、見た目はメナポンに似る。こちらは甘く生食に適する、葉も食用にはしないが民間薬の一種として皮と一緒に乾燥させ煎じ薬にされる。効能は喉を潤し胃の調子を整える。苦いので子供向けにシロップを混ぜて作られることもある。
由来:あまりの甘さに、泣いた子供に食べさせるとすぐに泣き止んで笑うという事象から

ラナウ

 ディンドラの中・南部で生産される果物。花は根本ほど暗く深い紅で6枚、落葉高木樹。開花期は3-4月。手のひら大、熟れるほど薄くなる赤い外皮に覆われており、果肉は白色半透明。内部に血管様の繊維で繋がれた赤黒い種が平均10粒ほど入っている。
水分量が多く、穏やかで上品な芳香と強い甘味、ほどよい酸味があり、大変美味。生食が一般的だがジュースや果実酒として加工されることも。砂糖煮や蜂蜜漬けにすると風味が落ちるためほとんど行われない。
その味と芳香から果物の女王とも呼ばれているが、ディンドラでは庶民でも気軽に手に入れることができる果物。しかし弱りやすい果物である為他国への輸出には膨大なコストがかかり、一部貴族の献上品に用いられることもあるほど高級品になる。

アオヒカリゴケ

 ディンドラ各地の洞窟に生育するコケの一種。一般的なヒカリゴケは金緑色に光るが、この種は淡青色の光を放つ。その殆どが水の流れる深い洞窟内に存在することから研究が進んでおらず、未だ学名が未定である。共生微生物を発光源にアオヒカリゴケがその光を拡散することで強く輝いて見えるのでは、という説が今のところ最も有力。

マリスティアアオヒカリゴケ

 地元住人の発言によりつい最近になって存在が確認された近縁種。ディンドラアオヒカリゴケよりも光が強く、群生する。地下水と海水の混じる特殊な汽水域を生息環境としており、また唯一の生息地点は閉鎖的なマリスティアにおいて宗教的価値の強い土地であるため研究が難航している。

メナポン(柑橘類1)

 マリスティアでのみ栽培される果物。果実は手のひら大より大きく、皮が少々分厚い。酸っぱく少々苦味がありそのままでは食用に適さずジャムにされる。ハーブティーに添えられることも。人間には多少害のある葉をマリスティア固有種の蝶の幼虫が食す。形はティアズラファに似るがそちらは別の蝶がおり、棲み分けがあるようだ。
由来:マリスティア出身の果樹農家 アルフレド・メナが最初に作ったといわれる柑橘類

(薬草1)

 ルティシャ全域で見られるハーブの一種。地表には短く分厚い針のような葉が見られるばかりで花も目立たないが、長く発達した根と地下茎を持つ。効能は鎮痛、鎮静。膨らんだ塊茎を粉末にして飲用する。強烈な苦味があるが、効果が高い。体質によっては眠気を感じることがある。

(薬草2)

 ルティシャ全域で見られるハーブの一種。効能は鎮痛。晩春-初夏の内に収穫した葉を乾燥させ、煎じたものを飲用する。外傷よりも頭痛や神経痛、古傷の疼痛に効く。(薬草1)とは飲み合わせが悪く、強烈な吐き気を生じる為調合・服用の際には注意。

(薬草3)

 ルティシャ全域で見られるハーブの一種。北部のものは地面を這うような細い葉と短い茎が覗く程度だが、南部のものは高く花をつける茎を伸ばす地域個体差が大きい植物。効能は鎮咳、去痰。花が終わった後の茎と葉を蜂蜜に漬けておき、風邪のときに飲む。元は民間療法だが効果は実証済。

(薬草4)

 エリステム以南の全域に自生するハーブの一種。効能は鎮炎症、鎮痛。該当部位に荒く刻んだ葉を混ぜたペーストを塗布し、包帯などで固定する。固定後は乾燥しないようこまめに霧吹きで水分補給するか、定期的に交換することが望ましい。栽培においては定期的に剪定・収穫を行わないと匍匐枝が広がり周囲の樹木に影響を与えかねない。

(薬草5)

 エリステム、エノワスの一部、アルデロのほぼ全域に自生するハーブの一種。効能は解熱。裏が白く、表にも斑の入った葉をすり潰し飲用する。耐寒性が高く貧栄養地でもたくましく育つので重宝されるが、耐暑性は低い為注意が必要。

(薬草6)

 ディンドラ北部、アルデロ、エノワスの一部に自生するハーブの一種。効能は止血。全草を乾燥させてから一度粉末にし、水で練ったものを傷口に塗布する。ロゼット状に伸びる丸っこい葉のうち、若い根出葉は柔らかくサラダにできる。少々癖のある味がするので、アクセントとして主に使われる。暑さにも寒さにもあまり強くないが、温度管理にさえ気をつければ比較的広範囲で栽培することが可能。

(薬草7)

 アルデロ以南の全域に自生するハーブの一種、半つる性の多年草。効能は鎮痛、葉をすり潰しペーストにしたものを傷口に塗布。鎮痛効果は穏やかだが、長く続く。オリエンダールプスミルフと混ぜ比率を調整することである程度の効果・時間調整を施すことが多い。また、赤紫色の花と実は婦人病に効果があるとされ、鎮痛効果はあまり期待できないがハーブティーとして飲用される。

(MP回復1)

 アルデロ周辺の山岳の中腹部で栽培される、木本性の落葉低木樹。この植物の花から採れた蜂蜜は魔力の回復速度を高める効果がある。植物自体を食しても効果は薄いため、蜂を介することで効果が濃縮されているものと思われる。一度に取り過ぎると体のだるさを招く為、容量は一日にスプーン一杯程度が望ましい。
ツツジに近い見た目のイメージ


めも:パンになる芋、染料用裏が赤い草地下茎団子になる木本性半つる植物茶の代用ハーブ、小型の高山植物、遠浅の海の浮葉植物、ごく短い期間の夜しか咲かない花、糸の作れる草、気付け作用のある草、防寒になる実、はちみつが魔力回復促進を促す花柑橘類薬草になるの4種類くらい
エンゼルトランペット的なの師匠似合うからこれも、砂漠を這う裸子植物、鉱石の中に育つ草、幻覚胞子きのこ、ふかして主食になる巨大豆黒赤いお酒になる果物ウツボカズラ寄り食虫植物、いっそもろ可愛いお花の食虫植物、アルデロの木目が細かくて小物に向く幹が黒い木
※切実に植物の名前募集中
気が向いたら花言葉とか考え出します
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