スピンオフ 【Donc, le monde a salué la fin】設定概要
世界概要
五つの要素をもった神々が創った世界ルティシャ。
精霊や魔力などが溢れる反面で、科学技術が進んでいる。
陸続きの大きな大陸に三つの塔が建設されており、各塔の真下には世界の中心都市となる都市群が形成されている。
神が君臨していた頃は都市群は地表から数百メートル上空に位置し、天空都市の形状。
気候などは神々の力により常に安定しており、定期的に雨が降り、また全ての時間が【神】の定めた指針によって管理されていた。
【神】の直属の時精霊による世界時計で記された時間に狂いはなく、神の恩恵の中で生かされた人間達に主体性は少ない。
しかし【神】の力にも限界があり、ルティシャの地中に埋まっている魔法鉱石の力を使い各都市の機能を賄っている。
それ故、生まれてきた人間から間引きし、名を与えぬ労働者として都市ではなく、地中(地表)に暮らさせている事実があった。
精霊や魔力などが溢れる反面で、科学技術が進んでいる。
陸続きの大きな大陸に三つの塔が建設されており、各塔の真下には世界の中心都市となる都市群が形成されている。
神が君臨していた頃は都市群は地表から数百メートル上空に位置し、天空都市の形状。
気候などは神々の力により常に安定しており、定期的に雨が降り、また全ての時間が【神】の定めた指針によって管理されていた。
【神】の直属の時精霊による世界時計で記された時間に狂いはなく、神の恩恵の中で生かされた人間達に主体性は少ない。
しかし【神】の力にも限界があり、ルティシャの地中に埋まっている魔法鉱石の力を使い各都市の機能を賄っている。
それ故、生まれてきた人間から間引きし、名を与えぬ労働者として都市ではなく、地中(地表)に暮らさせている事実があった。
その後、三柱の神が三人の人間に殺されると世界はシステムの半分を放棄することになり、天空都市は地表へ。地中の魔法鉱石から力を引き出せない為、自動生産されていた食料は全て自己生産の形になる。
しかし天候を維持する力は継続されていたため、基本的に嵐などはなく、神の指針こと世界時計も状態を維持できたため、文明の半分を維持することに成功した。
それ以降は人間達にも自主性や多様性が出てきており、また神が弑逆されてから、人間達は独自に文明を築くようになり階級も決められて今に至る。
しかし天候を維持する力は継続されていたため、基本的に嵐などはなく、神の指針こと世界時計も状態を維持できたため、文明の半分を維持することに成功した。
それ以降は人間達にも自主性や多様性が出てきており、また神が弑逆されてから、人間達は独自に文明を築くようになり階級も決められて今に至る。
スピンオフ 登場人物の冠する職業について
ルティシャの世界には数々の職業が存在するが、特別な職業についている者達がいる。
登場人物の殆どはその特別な職業に就き、望まれた仕事をしていた。
登場人物の殆どはその特別な職業に就き、望まれた仕事をしていた。
聖女
聖女とは、大聖堂や修道院などで育てられた女性で、導師以下神と王に仕える聖職者にその位を授与された女性。
聖女となれる女性は、まず神(王)に仕える者として魔術・医術・武術・研究のどれかの専門を持ち
また純潔であることが条件となる。
聖女は5年以上、聖女として働いた後は導師・聖職の上位の者に選ばれた男性と婚姻し、その職を辞するのが通例。
時偶、聖女として婚姻を結ばずに20年の月日を過ごす者がおり、彼女らは【神聖なりし海の母】=【時母】☆1と呼ばれるようになる。
聖女となれる女性は、まず神(王)に仕える者として魔術・医術・武術・研究のどれかの専門を持ち
また純潔であることが条件となる。
聖女は5年以上、聖女として働いた後は導師・聖職の上位の者に選ばれた男性と婚姻し、その職を辞するのが通例。
時偶、聖女として婚姻を結ばずに20年の月日を過ごす者がおり、彼女らは【神聖なりし海の母】=【時母】☆1と呼ばれるようになる。
修道士
修道士とは、大聖堂や修道院などで育てられた男性で、導師以下神と王に仕える聖職者にその職へ就く際に与えられる称号。
修道士となれる男性は、まず神(王)に仕える者として魔術・医術・武術・研究・宗教布教のどれかに専門を持ち
もっぱら宗教布教と研究、医術に従事する者が多い。
彼らは人民に尽くすことで徳を積み、功績が神(王)に認められると【導師】という称号を与えられる。
【導師】に年齢は関係なく、その人間の人格と徳深さによって選ばれるとされている。
修道士となれる男性は、まず神(王)に仕える者として魔術・医術・武術・研究・宗教布教のどれかに専門を持ち
もっぱら宗教布教と研究、医術に従事する者が多い。
彼らは人民に尽くすことで徳を積み、功績が神(王)に認められると【導師】という称号を与えられる。
【導師】に年齢は関係なく、その人間の人格と徳深さによって選ばれるとされている。
導師
導師とは、修道士が神(王)に功績を認められ人格者であると認められた者に与えられる称号。
導師は修道士や聖女、時錬士達の上に立つ者であり、実質国の権力者の一人である。
しかし金銭面でのやりとりなどは殆ど存在しない世界で生きてきているため、欲深くはない者が多い。
あくまで人の上に立てるほどの人格者であるというのが条件であるためなのか、皆、神に対して敬虔な信者であり人民と共に神を崇めることで世界情勢をコントロールする方法を取っている。
他国の執政者達も導師は神の使いとして最も力のある存在であるため、彼らの言うことは神(王)の次に決定権を持つ。
導師は修道士や聖女、時錬士達の上に立つ者であり、実質国の権力者の一人である。
しかし金銭面でのやりとりなどは殆ど存在しない世界で生きてきているため、欲深くはない者が多い。
あくまで人の上に立てるほどの人格者であるというのが条件であるためなのか、皆、神に対して敬虔な信者であり人民と共に神を崇めることで世界情勢をコントロールする方法を取っている。
他国の執政者達も導師は神の使いとして最も力のある存在であるため、彼らの言うことは神(王)の次に決定権を持つ。
時錬士
時錬士とは修道士・聖女の中で特に魔法技術や一部の特殊な能力を持ち得た者に与えられる称号で、特に時空間魔法と呼ばれる転移術などの希少な魔術に対して才能がある者達を国で育てるという計画の一環で生まれた。
魔法や技術に対して能力が高く、また神(王)への敬虔な信者であることも多いため、基本的には導師の下に置かれ管理される。
各都市に配置されている時錬士達は、基本的に神(王)の維持のため、世界時計維持のために能力を使っていた。
魔法や技術に対して能力が高く、また神(王)への敬虔な信者であることも多いため、基本的には導師の下に置かれ管理される。
各都市に配置されている時錬士達は、基本的に神(王)の維持のため、世界時計維持のために能力を使っていた。
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☆1
【時母】…聖女が婚姻を結ばすに20年の月日を過ごしたものに与えられる称号。神聖なりし海の母、という冠を授かり、海の母(産みの母)は死と再生を意味するところから時の母という意味で与えられる。
【時母】…聖女が婚姻を結ばすに20年の月日を過ごしたものに与えられる称号。神聖なりし海の母、という冠を授かり、海の母(産みの母)は死と再生を意味するところから時の母という意味で与えられる。
用語解説
世界時計
神々がこの世界に降り立った際。時間と言う概念を持たなかった世界に作った最初の秩序であり、一番の矛盾と言われる世界システムの一つ。
世界が元より持っていた循環のシステムを崩し、安定した気候・時間をシステム内の生物に与えた。
その結果、神々は世界を支える力が足りなくなり、世界は欠落していくことになる。
【負】のエネルギーが体内に吸収されると、その当事者を死に至らしめるのも時間の概念が既におかしくなってしまっているのを体が耐えられないからである。
世界が元より持っていた循環のシステムを崩し、安定した気候・時間をシステム内の生物に与えた。
その結果、神々は世界を支える力が足りなくなり、世界は欠落していくことになる。
【負】のエネルギーが体内に吸収されると、その当事者を死に至らしめるのも時間の概念が既におかしくなってしまっているのを体が耐えられないからである。
王の住まう天空の塔【美神の塔・精神の塔・調停の塔】
太古より神が作った技術の結集された塔。塔の外壁は精霊合金(アウメトロライト)によって作られており、基本的に外部からの攻撃では傷つかないといわれている。
美神の塔
聖都ロイダーに存在する聖帝を讃える塔。精霊合金の七色に光る輝きから名をつけられた。天空には聖帝が住まう宮殿があり、半透明のドーム状の硝子で覆われている。
精神の塔
第二都市リリアンに存在する賢王を讃える塔。美神の塔と同じ素材でできているが、日光の反射から七色から白銀に光る。最上階には賢王を維持するための装置が設置されており、その装置は美しい花のような形をしている。
調停の塔
第三都市イエソワに存在する調停者を讃える塔。白亜の塔とも言われるその塔は、塔の周囲に堅牢な城壁がつくられており、
また塔の美しさからすれば、聖都の美神の塔よりも美しいと評価されるほどで第三都市にとっては象徴的な塔である。
また塔の美しさからすれば、聖都の美神の塔よりも美しいと評価されるほどで第三都市にとっては象徴的な塔である。
イシュターク大聖堂
第二都市リリアン【精神の塔】の真下にある、聖女・修道士・導師を排出している聖堂。
国教の拠点であり、また傘下には修道院以下教育施設と研究施設を擁する。
近年優秀な聖女達を排出し、また賢王カリテの加護も厚かったため、最も地位の高い聖堂院となっていた。
国教の拠点であり、また傘下には修道院以下教育施設と研究施設を擁する。
近年優秀な聖女達を排出し、また賢王カリテの加護も厚かったため、最も地位の高い聖堂院となっていた。
第四研究所フラウ
聖都ロイダーの第四研究所。主に魔術の研究に携わる部署であり、多くの研究者・時錬士・修道士・聖女達が研究に携わっている。
今回の【負】の影響を研究した初めての部署であり、聖女の中では最初の犠牲者にして研究者メメルが在籍していた場所。
後に、カタノフが資料を調べあげるきっかけになった事象もこの研究所から生まれている。
今回の【負】の影響を研究した初めての部署であり、聖女の中では最初の犠牲者にして研究者メメルが在籍していた場所。
後に、カタノフが資料を調べあげるきっかけになった事象もこの研究所から生まれている。
黒き騎士団
黒騎士ハヌマを支持する、貴族・平民など関係なく【世界】のために立ち上がった集団。
ハヌマを中心に各国に散らばって情報収拾や、他の勢力との連携を取り、王らを排除しようと動いていた。
ハヌマを中心に各国に散らばって情報収拾や、他の勢力との連携を取り、王らを排除しようと動いていた。
鉱物素材について
ルティシャには沢山の鉱物資源が存在する。
しかし建築資材に使われるには弱く脆いものが多く、実際は多数の鉱物を織り交ぜた合金を用いる傾向がある。
しかし建築資材に使われるには弱く脆いものが多く、実際は多数の鉱物を織り交ぜた合金を用いる傾向がある。
アウメトロライト(精霊合金)
精霊合金といわれる、古の技術で作られたとされる最高級の合金。七色に光り、美しい装丁となる。
ルティシャに聳える三つの塔は全て外壁をこの合金で作られている。
材料はソリントル(魔法鉱石)と精霊結晶(と賞される魔力が固まってできた石)。比率は分かっていない。
ルティシャに聳える三つの塔は全て外壁をこの合金で作られている。
材料はソリントル(魔法鉱石)と精霊結晶(と賞される魔力が固まってできた石)。比率は分かっていない。
ソリントル(魔法鉱石)
ルティシャの地中一面にある魔法鉱石。魔力を帯び、神々が自身の力を補うために採掘させていた。
白銀に光り、周囲を明るく照らす習性がある。また、魔力を持ち得る者は、この石から魔力を供給してもらうことができる。
白銀に光り、周囲を明るく照らす習性がある。また、魔力を持ち得る者は、この石から魔力を供給してもらうことができる。
花硝子
通常のガラスに少量のアウメトロライトを添加した、柔らかくオーロラ色に艶めくガラス素材。その美しさから宗教建築物のステンドグラスに使われることが多く、他の鉱石を加えることで色をつけることもある。一般市民が立ちいることのできる場では、聖トリネシス聖堂の玉天蓋を引き立てるステンドグラスが有名。窓から差し込んだ光を柔らかな七色に染め、天井を蔓文様で装飾するアウメトロライト線が反射する様はまさしく小粒ながらも人々を魅了する玉のようであると言われる。
マリステライト
マリスティアにのみ産出する魔法鉱石。ゆるやかではあるが魔力を生成し、蓄えることができる。
色は緑青色半透明でファイアは弱く、宝飾品としての価値は低い。しかし硬度がそれなりで劈開もないため、マリスティアでは成人の儀の際に男親から子へと贈られるピアスの材料として使われているようだ。崖下の洞窟内という採掘場所の不便さと、魔法素養のないこの地の民の間でしか使用されることがないことから、そのマジックアイテムとして有用な性質は未だ発見されずにいる。
色は緑青色半透明でファイアは弱く、宝飾品としての価値は低い。しかし硬度がそれなりで劈開もないため、マリスティアでは成人の儀の際に男親から子へと贈られるピアスの材料として使われているようだ。崖下の洞窟内という採掘場所の不便さと、魔法素養のないこの地の民の間でしか使用されることがないことから、そのマジックアイテムとして有用な性質は未だ発見されずにいる。